樹海ツアー募集中

踏切内で電車に向かって仁王立ち自殺

　１日午後１０時１５分ごろ、東京都日野市南平の「京王線高
幡１６号踏切」で、町田市に住む建設作業員の男性（２７）
が、午後９時４０分新宿発京王八王子行きの下り線特急電
車（１０両編成）にはねられ、即死した。運転士は踏切の約８
０メートル手前で男性に気づき、警笛を鳴らしてブレーキを
かけたが間に合わず、男性は線路わきにはね飛ばされた。

　警視庁日野署の調べによると、亡くなった男性は知人女
性（２８）と一緒に近くを歩いていたが、突然、１人で踏切内
に立ち入り、電車のほうに向いて仁王立ちになり、電車には
ねられた。同署は自殺とみて、この女性から事情を聴いてい
るが、２人は事故の前まで、日野市内のスナックで酒を飲ん
でいたという。男性は独身、知人女性は既婚者といい、男性
は事故当時、紺色の作務衣に毛糸のマフラー姿で、サンダ
ルを履いていた。

　京王電鉄広報部によると、事故現場の踏切は高幡不動−
南平間にある南平駅寄りの踏切。特急電車は現場に１３分
立ち往生した後、運転を再開。帰宅途中の約３００人の足に
影響が出たが、後続の電車に遅れは発生しなかった。