東京を出る時にはTシャツ一枚だった。羽田から747に乗り、
ウォークマンで九十分テープを一本聞き終えるか終えないかのうちに、
僕はもう雪の中にいる。
「こんなもんだよ」と僕の友人は言った。
「いつもこのくらいの季節に初雪が降るんだ。そして冬が来る」
・・・続き逝ってくれ。
2 :
あぼーん:2001/04/01(日) 10:03
終!
3 :
1へ:2001/04/01(日) 15:02
センスはいいが、覚悟が足りねえ。
4 :
灯油:2001/04/01(日) 17:12
そして、僕は、浜松町のキオスクで買った「ZAI」を手に取ろうとした。
いや、なぜ、僕がZAIをキオスクで買うことができたのか、
手に取る前に、僕は、一瞬混乱した。
しかし、売っていたのだ。
浜松町のキオスクに。
やれやれ、最近外に出ないせいか、世情に疎くなっているのだ。
34ページの低中位株特集を見てるときに、
友人の携帯電話の呼び出音が鳴った。
1962年のビビアン・リーを思い出させる素敵なメロディーだった。
5 :
199だ:2001/04/01(日) 19:04
ビビアン・リーのメロディーに乗って僕の頭の中で誰かが僕を呼ぶ声がした。
「ねぇねぇ、君、君はこんな所に留まっていちゃあいけないよ」
そう、それは間違いなく、いるかホテルの羊男のあの声だった
FM放送ではラジオ体操が出来ないな、ふとそう思った
「FMラジオだけでなくこれからは短波ラジオも必要だぜ」
頭の中の羊男は、そう言った
6 :
灯油:2001/04/01(日) 22:26
「漢の生き様、フードファイト、峠、爆走・・・」
僕はますます混乱した。
そうだ、友人が携帯電話で誰かと話しているのだ。
随分、長い間友人が話してるような気がしたが、結局正確な
ところは分からない。
疲労感が私の中の正常な時間の感覚を麻痺させているのだ。
僕は、友人が口にしたそれぞれの言葉を、頭の中で繋ぎ合わせた。
それは、まるで観葉植物の植え替えをするような慎重な
作業を要したし、ひどく僕は疲れてしまった。
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/01(日) 22:46
疲れてしまった僕はふと考えた。
株式投資をしてみよう、と。
以前のエッセイにはそんな事に興味がない、って書いたっけ。
でもそんな事は問題ではない、地下鉄サリン事件も神戸の震災もちゃんと文章にしてきたじゃないか。
そう、僕はなんだって出来るんだ、言葉の世界でだけは。
7292村上開明堂がいいかな、と思った。『村上朝日堂』と似ているし
ウィスキーを飲んでギリシャ語の練習をせねば、そしてそのあとはジョギングだ
8 :
読んだことないんだ村上春樹:2001/04/01(日) 23:03
僕はウィスキーを口に含んで一気に飲み下した。
無理な作業をしてしまった後悔が、
アルコールの酔いと重なって気分をさらに重くした。
散歩に行こうかな。
出来もしない6819オメガPを一万株を買うより、
ちょっと歩くだけで世界は広がる。
こじつけのような気持ちの切り替えに、また、気分が重くなった。
夕日がビルに反射して街を赤く染めていた。
街が燃えているようだ。
そうだ、僕も灼熱の色に染まろう。
アパートのドアを静かに締めて、
レンガ色の歩道をゆっくりと歩き出した。
9 :
8から校正依頼:2001/04/01(日) 23:13
8は「そうだ、僕も灼熱の色に染まろう。」までとします。
僕は雪の中にいるからです。
10 :
199だ:2001/04/02(月) 01:28
灼熱の色に染まる自分がとてもゆっくりと意識の底に沈殿していくのがわかった。
そして色からの連想なんだろう、僕は無性に納屋を焼きたくなった。
この前に納屋を焼いたのはもうどのくらいになるだろう、ジョギングの間に適当な候補を見つけておこう。
ただ神経質に眼鏡を持ち上げるフロントの女の子の言葉がしきりに心の中で反芻していた
「文化的雪かき」そしてその時着ていたジェネシスのシャツ
やれやれ、いったい僕は何をやっているんだろうと思った
とにかくダンキンドーナッツを食べて、明日の朝一番で村上開明堂の株を買ってみよう。すべてはそこからだ。
11 :
山師さん:2001/04/02(月) 02:24
次の朝、僕は双子のいれたコーヒーの香りで目を覚ました。
「おはよう。今日は早いのね」
「ああ。今朝は9時からやることがあるんだ」
いつどのようにして彼女たちが僕の部屋で生活するようになった
のかは、もう思い出せない。ただ憶えているのは彼女たちがひどく
僕を憐れんでいたことだけだった。
彼女達は、顔も声も何もかも全く同じ完璧なコピーだった。そし
て双子を見分ける方法は一つしかなく、それは彼女たちが毎日着て
いる青いTシャツである。胸に入ったロゴの数字が片方は「183」、
もう片方は「184」。僕にわかる違いは、結局のところそれだけだっ
た。
「経済的雪かき」かもね。
13 :
11:2001/04/02(月) 02:30
スマン、最初の方ちゃんと読んでなかった…
双子が旅についてきたことにしてくれ…
14 :
山師さん:2001/04/03(火) 02:48
僕はコーヒーを3センチばかり飲んでから昨日空港で別れた友人に電話をかけた。
「君にしてはやけに目覚めが早いじゃないか。どうした?」
「いや、たいした用じゃないんだ。つまり村上開明堂はどうなのかと思ってね」
友人は溜め息をひとつついて、やがて十分な沈黙の後に口を開いた。
「完璧な銘柄など存在しない。完璧なファンドマネージャーが存在しないようにね」
僕は友人に礼を言ってから静かに受話器を置いた。
何かが確実に僕の中で変わろうとしていた。
15 :
山師さん:2001/04/03(火) 22:01
おもしろいよー
もっと続けて
16 :
山師さん:2001/04/03(火) 22:37
このスレは終了しました
17 :
灯油:2001/04/03(火) 22:58
僕の中で何かが変わろうとしていたのは確かだった。
ただ、それが僕の内面からくるものなのか、あるいは
双子がアパートで飼っていたラットが、
決まって雨の日に悲しそうな顔をしていたように、
あるいは、僕に運命付けられたものなのかもしてない。
しんなりとただずむ雪を見ながら、僕はそのように
感じた。
18 :
山師サン:2001/04/03(火) 23:04
「このスレは終了しました」とレスの突いた2チャンの株板を見ながら183の方がつぶやいた。
「この人ヴァカかしら」
普段は会話の無い女だが、はっきりと断定したことに少し驚いた。
体のすべてを承知しているのに…。
もう一人の184の顔を見ながら自問した。
なぜ、名前だけしか知らないんだ。
憐れんでいるなら良いさ。
7013の石川島播磨重工の上げ方を見れば気が変わるはずだ。
そう、僕がどれだけ君たちのことを考えているのかわかるだろ。
僕は意識の覚醒を迎えつつあるのだ。
自我が少しづつ決意と行動に変わっていた。
19 :
山師さん:2001/04/04(水) 00:27
7時50分。まだ時間はあるが、とにかく僕は部屋を出ようと思った。
コートを羽織り、ノートPCの入ったバッグを手にすると、
それまで黙ってドリームキャストで遊んでいた184が聞いてきた。
「どうしたの? なんだか顔色が良くないわ」
「大丈夫さ。済まないが今日のランチは二人で食べてくれ」
僕は5千円札を184に渡してホテルの部屋を後にした。
20 :
山師さん:2001/04/04(水) 00:42
21 :
山師さん:2001/04/04(水) 00:50
僕には羊の言葉の本当の意味がよくわからなかった。
とにかく僕は葉書の住所を頼りにジェイズバーに向かった。
ジェイに会うのは何年ぶりだろう。ちょうど1週間前、
数年間も音沙汰のなかったジェイから一枚の葉書が届いた。
やあ、元気にしてるかい?
僕はこの街でまたジェイズバーを始めることにした。
こっちを旅することがあったら寄ってくれ。
アツアツのフライドポテトを御馳走するよ。
ジェイ
P.S.
つい先日、店に鼠が来たんだ。
ひどく君に会いたがっていたよ。
ジェイがこの寒く寂れた街を選んだ理由が分かった気がした。
この街の乾いた空気にはあらゆる欲望がないからだ。
きっと鼠も同じことを感じたに違いない。
15分ばかり歩くと、僕はシャッターの閉まった
ジェイズバーを発見した。
22 :
山師さん:2001/04/04(水) 01:30
シャッターに書かれた9984-1603という電話番号の
数字を眺めていると、背後から懐かしい声が聞こえた。
「やあ、久しぶり。変わらないな」
ジェイだった。目尻に皺が刻まれていて多少老けた感じを受けたが、
人なつっこい穏やかな表情は昔のままだった。
ジェイは僕を店の中に案内して、店の照明をつけた。
驚いたことに、そこは僕の知っているジェイズバーそのものだった。
丁寧に手入れされたピンボールやジュークボックスもある。
「なかなか悪くない店だね」と僕は言った。
「特に店全体に広がる光の感じがいいな」
微笑んで腕を組みながら話を聞いていたジェイだったが、
僕が「光」と言ったとき、一瞬表情が険しくなった。
23 :
:2001/04/04(水) 01:35
>僕が「光」と言ったとき、一瞬表情が険しくなった。
そんな奴多そうだな(藁
ニヤリとする奴もいそうだけど。
すごいぞ、もっと続けてくれ。
でも、ひとつだけ訂正させてくれないだろうか。
ピンボール → ピンボールマシン
細部が大切なんだ、こういう場合は。
25 :
199だ:2001/04/04(水) 02:16
26 :
山師さん:2001/04/04(水) 02:22
僕には「光」がジェイにとって何を意味するのかわからなかった。
恐らく今のジェイにとって何か重要な意味のある言葉なのだろう。
しかし、いまジェイの口からそれを聞いてはいけない気がした。
「まだ開店には気が遠くなるほど時間がある。
ゆっくりしていってくれ。そうだ、フライドポテトでも食べるかい?」
ジェイは話題を変えようといった感じでそう言った。
「いいね」と言って僕はジェイの意向に応じた。
「だが、その前にひとつお願いがあるんだ。
少しばかり、そうだな3時くらいまで電話回線を貸してくれないか?」
僕の勝手な頼みを聞いてジェイは微笑んだ。
「構わないよ。好きなだけ使えばいい」
27 :
26:2001/04/04(水) 02:23
28 :
入れてチョ:2001/04/04(水) 02:34
ジェイの言葉を待ちかねるように僕の隣にいたオヤジが叫んだ。
「中外鉱業、売り、指し値140円・・・」
一体あんたはいくらで買ったんだ?
僕は「光」の意味を感じ取れないまま、この疲れ果てた中年男性を
それでも憎めなかった。
ジェイは朗らかに笑った。
「中外鉱業(1491)はだめなの。お客さんはみんな大阪酸素(4089)
の方にかけていったわ」
確かに僕たちに一番足りないものは酸素かもしれない・・・
新入りの呼び込みが、迂闊にも僕に声をかけた。
「だんな、柔らかな銀行という、そりゃあ素敵な天国があるんだ」
30 :
山師さん:2001/04/04(水) 02:55
やれやれ、一体どうしたというんだ。
今は開店前で他の客などいるはずがない。
知らない男が中外なんとかと言っていたが幻覚でも見ていたのだろう。
PCをセッティングし終わった頃、ジェイがフライドポテトを運んできた。
ジェイに礼を言ってフライドポテトを口の中に放り込むと
また意識が薄れてきて頭の中に羊男が現れた。
「とうとう君はここまで来たんだね。僕は喜ばしいと同時に
少し寂しいよ。でも結局のところ、これは運命なんだ。
ただ、君は少しばかり間違えているようだ。君が買うべきものは
村上開明堂なんかじゃあない。ヒントは『あしか』。じゃあ健闘を祈るよ。」
気が付くとジェイが心配そうに僕の肩を揺すっていた。
ジェイの言うところによると、僕はどうやら気を失っていたらしい。
意識が完全になるまで、僕は頭の中で羊男の言葉を反芻した。
「あしか、あしか、あしかが……」
曖昧な意識の中、ふと時計を見ると9時5分前だった。
僕は慌ててクイックを開いた。
柔らかな銀行はいかにも脆弱だった。
僕は呼び込みを避けて先に進んだ。のたうち回る人々の影・・・
「過酸素症候群ね」
ジェイは悪びれた顔もせずに言った。
「材料に飛びつきすぎるとこうなるのよ」
僕は片手に握りしめたグンゼのシャツを、彼女に見られないこと
をひたすら祈った。
32 :
:2001/04/04(水) 03:39
>>24 メチャメチャさり気ないけど
メール欄でワラタ
地震でやばいもんね
34 :
山師さん:2001/04/05(木) 02:04
・
35 :
山師さん:2001/04/06(金) 23:21
僕は気持ちの整理がつかないまま、村上開明堂のコードを入力した。
なかなか悪くない。実に形而上学的なチャートだった。
とにかく、僕は憂鬱な気分を振払うように成り行き注文を入れた。
そして約定を確認したあと、PCの電源を落とした。
とても3時までクイックを手動更新する気分にはなれなかったし、
今日、この銘柄を手放すつもりもなかったからだ。
バッグにPCを仕舞って、バケツ一杯のジャガイモを
剥いていたジェイに礼を言った。
「助かったよ。今度はビールを飲みに来る」
ジェイズバーを出ると空は神経質そうに粉雪を降らせていた。
僕はひどく鼠に会いたくなった。
36 :
山師さん:2001/04/06(金) 23:48
そして僕はテレビのリモコンを手に取り
何の気なしにボタンを押してみたら
WBSと言う番組がやっていた。
やれやれニューヨークはもう下げているのだ。
ここに出てる連中も訳知り顔で話してるが
実際、株を買っているのは我々なのだ。
などと考えていたらすこし腹が立ってきた
それはかすかではあるが圧倒的な怒りだった
37 :
199だ:2001/04/07(土) 00:50
「なんてヘヴィーな一日なんだ」 僕はアダム・ジ・アンツのジャケットに向かって呟いた
アダム・ジ・アンツ、なんて馬鹿げた名前なんだろう、ドアーズとかビーチ・ボーイズとかイーグルスならわかる、グループ名とはそうあるべきだ
だが、村上開明堂を首尾よく買えたおかげで僕の気持ちは少しずつ晴れていったし、なにより鼠の事が気になって仕方なかった
なにせ鼠は「柔かな銀行」をもう随分齧っている
ダンキンドーナッツをたっぷり買って鼠の所に行ってみようと思いついた
オッケー、何事もやってみないとわからない、ましてや相手は株だ
38 :
山師さん:2001/04/07(土) 02:11
ホテルの部屋に帰ってきてからは特にすることもなく
ひとりでウォークマンを聴きながら缶ビールを3本ばかり空けた。
4本目のプルタブを引き、ヘッドフォンがゴッド・オンリー・ノウズを
歌っているところで双子が帰ってきた。ランチは何を食べたのかを聞くと
双子は黙ったまま俯いた。そして、何かを決意したような表情で184が言った。
「ごめんなさい。わたしたち今まで貰ったお金を使わないで貯金してたの。
それで今まで貯めたお小遣いに今日のお昼代を合わせて、やっと今日、セガを買えたの」
僕は別に驚かなかった。とても素敵なことだと思うし、
女の子が大人の女性に変化する過程でセガを買うことは、
むしろ当然だと思ったからだ。
「そうか。僕も若い頃に一度経験してるよ。今ではいい思い出だけどね」
「あなたももう一度買ってみたら? きっと幸せになれるわ」
僕は苦笑した。僕がセガを買うには、もう随分と歳を取りすぎた。
39 :
ハツミ:2001/04/07(土) 03:33
「僕の目から見れば世の中の人々はずいぶんあくせくと投資しているように見えるんですが
僕の見方は間違っているんでしょうか?」
「あれは投資じゃなくてただの投機だ。」と永沢さんは簡単に言った。
「俺の言う投資とはもっと合理的長期的になされるもののことだ。」
彼は煙草を吸い、僕はグンゼ産業のことを考えた。
40 :
灯油:2001/04/07(土) 04:30
グンゼ産業のことを考えると僕はいつも憂鬱になる。
春の冷たい風が吹く日に、グンゼ産業のことを考えて何が悪いのだ。
ダウは下げている。ナスはもっと下げている。僕は混乱した。
混乱は、抑えなければならない。当たり前のこと。
僕は混乱を抑えようと、ブルームバーグを見ながら、
ブッシュ大統領の発言を正確に日本語に置き換えながら、ラーク
を指で3回回す作業を繰り返した。
「減税だ。アメリカが減税して何がどうなる?」
僕はゆっくりと立ち上がり、夜明け前の空を見上げた。
41 :
May:2001/04/07(土) 11:10
とても素敵なスレ
42 :
ワタナベ:2001/04/07(土) 20:55
「新規公開銘柄を信用しないわけじゃないよ。ただ俺は時の洗礼を受けていない銘柄を買って貴重な
金を無駄にしたくないだけだ。人生は短い。」
「永沢さんはどんな銘柄が好きなんですか?」と僕は尋ねてみた。
「石播、東レ、住友鉱。」彼は即座に答えた。「あまり今日性のある銘柄とは言えないですね。」
「だから買うのさ。他人と同じ銘柄を買っていれば他人と同じ儲けしか取れなくなる。そんなものは
田舎者、俗物の世界だ。まともな人間はそんな恥ずかしいことはしない。」
43 :
山師さん:2001/04/07(土) 22:56
>おもしろい
わりとみんな好き?
44 :
山師さん:2001/04/08(日) 00:00
ところで。
僕は永沢さんに聞かずにはいられなかった。
「なめくじを食べるっていうのはどんな気持ちがするんですか」
永沢さんはあたりまえのように答えた。
「それはとてもいやな気持ちさ」
「まるで光が1/100になるのに自分では何もできず、
ただ月日を過ごさねばならない時のようだ」
「わからないな」
僕はまだ1/100の経験をしたことがなかった。
これからはそんなことがあるのだろうか。
45 :
山師さん:2001/04/08(日) 00:42
永沢は別れ際に手帳を一枚千切ってを僕に差し出した。
「もしこの先、困った時はこれを思い出せ」
受け取った手帳の切れ端にはたった二文字、
「SB」と殴り書きしてあるだけだった。
その言葉は魅力的な何かを感じさせたが、それが何なのかはわからない。
ただ、かつての僕を魅了した3フリッパーのスペースシップよりも
はるかに運命的な出会いであるという、確信に近い予感が僕を支配していた。
僕は小さくSBと呟いてみた。なかなか悪くない響きだった。
46 :
199だ:2001/04/09(月) 22:42
それにしても世の中はシステマティックに動いている。僕は感心した
「なんて皆はそんなに株を買いたがるのだろう」
マセラティを走らせるのが彼らの望みなのだろうか
ギリシャやトルコに行きたいのだろうか
文化的雪かき、経済的なマスターベーション
島本さんにならわかってもらえそうだった
おもろいね。
この板、年齢層が高めだから続くのかな。
48 :
山師さん:2001/04/10(火) 00:46
上がる銘柄を探すことは井戸を掘るように根気のいる作業だ。
何日もかけて散々掘った挙句、水脈を外すこともある。
だが、逃げる訳にはいかないし、結局のところ僕はそうするしかなかった。
村上開明堂が思ったよりも下げているからだ。
僕はうんざりした気分でキオスクで買ったZAIを手にとった。
たまたま開いたページに猫の漫画が描いてあって
彼は憂鬱な表情で「信用取引は儲かるニャー」と言っていた。
信用取引。随分と長い間忘れていた言葉だった。
僕はぬるくなった缶ビールで猫に乾杯した。
49 :
山師さん:2001/04/10(火) 10:09
信用取引をすれば双子が戻ってくるかもしれない。
僕は鈍い光沢を放つ受話器を手に取ると、いつも
抑揚のない声で話す担当の名前を思い出そうとした。
きききき、ギコ猫が市場のねじを巻く音がきこえる。
50 :
素晴らしい:2001/04/10(火) 10:13
>きききき、ギコ猫が市場のねじを巻く音がきこえる。 いいよ〜いいよ〜
51 :
静香:2001/04/10(火) 10:24
抑揚のない声は「5363東京窯業買い10万株ですね」と受話器の向こうで応えた。
そして、それが仕事といわんばかりに
「繰りかえします」と、もう一度
「東京窯業買い10万、よろしいですか」と、今度は少しトーンを上げてねんを押した。
ギコ猫がにやりと笑った。
わかってるんだな、今は静かに見ていればいい。
突き上げる勝利の予感を感じながら、
抑揚のない声で話す担当の名前を忘れてしまっている自分に気づき、
「それじゃ」と照れくささを隠しながら受話器を乱暴に戻した。
52 :
!:2001/04/10(火) 10:36
力作であることはみとめるけど・・・。
でも、村上春樹って、読んでていらいらする。
53 :
俺は読んだことないぞ:2001/04/10(火) 10:41
それだけでもたいしたもんだ。
54 :
山師さん:2001/04/10(火) 22:58
僕はプールで少し泳いだ後、いつものスーパーマーケットに行った。
夕食の買い物をすませ、バーゲン品のコーナーで洗剤を買った。
ポストに入っていた郵便物をテーブルの上に置くと、
夕食の準備に取りかかった。
野菜と肉を切ってしまい、みそ汁もできあがった。
妻はまだ帰ってこない。
「やれやれ」
僕は横になると本を読み始めた。
一人で先に食べてしまおうかとも思ったが
それは不適当な行為であるような気がした。
彼女は結局9時過ぎに帰ってきた。
僕はいささかお腹がすきすぎていたし
彼女は少し疲れていた。
「ごめんなさい、なかなか仕事が片づかなくて・・・」
「いいよ。大丈夫」
実際の話、おなかが空きすぎていること以外
とりてて、僕は気分を悪くしているわけではなかった。
僕が肉と野菜を炒めている間に
彼女はテーブルの上の郵便物を見ているようだった。
「どうして、こんな物買ったのよ」
振り返ると彼女は野○証券からの取引報告書を見つめていた
「よくわからないな」
実際僕は間違った買い物をしたとは思えなかった。
「確かに買ったよ。でも僕が株を買うことについて
君だって反対したことはなかっただろ」
「私が訊いてるのはどおして LAJと 日本レース を買ってきたりしたかってことよ」
「まだよくわからないな」僕は我慢強く言った
「確かに LAJと日本レースを買ったよ。LAJは今こそ注目だと言ってたし日本レースは
往年の仕手株だと野○証券のワタヤノボルは言ったんだ。べつに悪くなんかないじゃないか」
「悪いわよ。私は色付きの株との仕手株は大嫌いなの。知らなかった?」
55 :
山師さん:2001/04/10(火) 23:25
僕は壁に貼られた週足チャートを見ると
彼女のポートフォリオが調整期であることを思い出した。
調整期は長く重く続き、週足チャートには陰鬱な長い下ヒゲが
繰り返されていた。
56 :
山師さん:2001/04/11(水) 00:04
「いいかい? 重要なのは回転させることだ。
下げたところで買って上げたところで売る。
そして、それを何度も繰り返す。簡単なことだ。
だが、予測を誤ればパフォーマンスは格段に下がる」
ワタヤは受話器の向こうで得意げにそう語った。
「わかるよ。でも完璧に予測することなんて不可能じゃないかな?」
「確かにそうだ。だからこそ株は難しい。しかし」と彼は言った。
「日本にそれができる神のような男がいるらしい。えーと、確か……」
3秒ばかりの沈黙の後、煙草に火を着けるジッポーの音が聴こえた。
そして深呼吸のように煙を吐き出すと、ワタヤは
やっと何かを思い出したといった具合にまた喋り始めた。
「そうそう、確か投資家の間では鼠とか呼ばれてたな」
僕は自分の耳を疑った。鼠、あの鼠なのだろうか。
「よく聴こえなかったんだが、いま鼠と言ったのか?」
「ああ。鼠、ミッキーマウスの『ネズミ』だ」
57 :
:2001/04/11(水) 00:56
ここオモロイわ。
上げておこう。
58 :
ギコ猫クロニクル:2001/04/11(水) 12:23
「わかったよ、LAJと日本レースは明日の寄りで売ってしまうよ。
ワタヤに高めの指値を言っておくから、結果的にデイトレード
まがいになってしまうのはいささか残念ではあるけど」
彼女が仕手株を嫌うということに気づかずに、僕はこれまで
一緒に生活してきたのだろうか。彼女の投資哲学に
僕の知らない一面があることが、一目均衡表に現れた大きな雲のように
何かを暗示していると思われた。
59 :
あ:2001/04/11(水) 22:45
げ
60 :
買って:2001/04/11(水) 23:15
店頭に来た俺は、驚きの表情でボードを見つめていた。
チカチカと光る数字が次々と変化しながら大きくなって行く。
「東京窯業か」舌打ちしながら、俺はつぶやいた。
買い損ねた銘柄なのだ。一瞬の逡巡は後悔をさらに大きく膨らませ、
あと少しで手の届かない世界へいこうとしている。
そのとき、うなだれた俺に後ろのほうから声が聞こえてきた。
「そうです5363ですよ」
灰色のコートを着て左手にマドロスパイプを持った、
初老のギコ猫がにやりと笑う姿があった。
デジャブーか?以前にも俺は見た記憶が…
ギコ猫は上に向って人差し指を指し示しながら、
あからさまな優越感を隠そうとしなかった。
「クソッ」舌打ちしながら「5363東京窯業だな」と、また、無意識につぶやきながら、
ワタヤが伝票整理に追われている姿を横目にしながら店を出たのだった。
61 :
:2001/04/12(木) 00:02
62 :
山師さん:2001/04/12(木) 00:10
僕は結婚してから6年間仕手株を買わなかったというのだ。
これは少なからず僕を驚かせた。
彼女は黙っていた。
暗い部屋の中でグレーのTシャツを着ている彼女は
そこだけ切り取られてしまったかのように見えた。
こうなってしまった原因は僕にあるのだ。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、
こうなってしまった原因は僕にあるのだ・・・
やれやれ
僕は付け加えた。
「併せて東京電力を買いを出しておいたよ」
彼女が顔を上げた。
「ごめんなさい。昨日は少し疲れていたの」
「いいさ、疲れているときは誰かに当たるといい」
「あなたは?あなたはどうなの?いつも私があなたにあたってばかりで
あなたはいつも黙っているわ・・・。そう、ソフトバンクを売り逃した時も
オープンループを買い逃した時も・・・」
彼女の言葉は、穏やかな調子に戻っていた。しかし
それが意味した言葉は老ボクサーが打ち出すボディブローのように
僕を打ちのめしていった・・・
>書いてる人
せっかく面白いんだから
ちゃんとリレーにしてくれ
64 :
春樹:2001/04/12(木) 05:08
そのときだった。僕は何故だが無性に彼女を抱きたくなった。
「SEXしてもいいかい?」突然、切り出した僕の言葉に
彼女の表情は一瞬、こわばった。しかし、すぐに彼女は取り繕い
やさしく微笑みながらこう言った。
「そうね、こんな時は抱き合ってうまく辻褄を合わせるのが一番言い方法かもね。」
その言葉を聞くなり、僕はもう自分の劣情を抑えることが出来なくなった。
僕は彼女の腕を強く引き抱き寄せた。
65 :
春樹:2001/04/12(木) 05:21
始めに軽くフレンチキス。
次に激しく舌を絡ませてディープキス。
僕の手が自然と彼女のスカートの下にのびていった頃には
彼女の表情はすでに明らかに感じている女性の「あの顔」になっていた。
僕は激しく興奮して彼女の股をまさぐった。
下着の上からだが、彼女の性器がひどく濡れているのはすぐにわかった。
やれやれ、女の子はいつもそうだ。
普段は澄ました自分を演じているくせにちょっと性器を刺激されると
そんな自分をコントロールできなくなる。
僕は興奮と軽蔑感が入り混じった不思議の感覚の中で
ゆっくりと彼女のパンツを剥ぎ取った。
その時だった。「そうか、大切なのは下着じゃない、スキンだ。」
僕は無意識のうちにそうつぶやいていた。
66 :
酒豪:2001/04/12(木) 06:03
スキンなんていまさらいうやついるか?ワラ
67 :
:2001/04/12(木) 06:16
>66
村上春樹だからね
68 :
:2001/04/12(木) 12:02
69 :
:2001/04/12(木) 16:32
>69
低俗なエロ化で一気に終了の予感...
71 :
山師さん:2001/04/13(金) 00:21
2週間ばかりの短い旅を終えて僕は東京に戻った。
もう夜だったが、部屋に帰る前に相棒に土産を渡そうと仕事場に寄った。
相変わらず翻訳事務所のデスクの上には書類が蟻塚のように積まれていたし、
相棒は酸素のようにラークを吸い続けていた。
「休暇はどうだった?」
霧のような煙の中で無精髭をたくわえた相棒は
樹海で遭難した投資家のように見えた。
「ああ。おかげで久々に有意義な休暇を過ごせたよ。
こっちは何か変わったことはあったか?」
「特に何もない。君がいなかったおかげで4日間ばかり徹夜した以外はね」
僕は相棒に土産を渡して二人分のコーヒーをいれにキチンに向かった。
土産の菓子の包装紙を子供のように破きながら相棒が言った。
「そうだ。忘れていたが、鼠という男から電話があったぞ
ひどく連絡を取りたがっていたようだが、連絡先は言わなかった。
また日を改めて連絡すると言っていたよ」
「そうか」と僕は言った。「また連絡すると言ったんだな?」
僕は久しぶりに腹を立てた。何故腹が立つのかも、そしてまた
それが鼠に対するものなのか自分に対するものなのかもわからなかった。
72 :
僕:2001/04/13(金) 02:08
本当は、今僕はこんなところにいるべきではないのだ。
僕はあの人のそばにいて、傷ついたあの人のことを抱きしめ、
一緒に泣いてあげるべきなのだと思う。
それはよくわかっている。
だけど僕にはなぜかそうすることができなかった。
一体なぜなのかは自分でもうまくは説明できない。
かっこう。
73 :
:2001/04/13(金) 05:09
74 :
1:2001/04/13(金) 05:19
小学四年生の時、ノルウェイの森で人生初オナニーしました。
75 :
:2001/04/13(金) 05:40
直子たん、ハァハア・・・・
76 :
202:2001/04/13(金) 23:39
やれやれ
77 :
303:2001/04/15(日) 10:02
村上春樹的株式投資に戻そうぜ
〜〜〜〜
78 :
山師さん:2001/04/15(日) 23:47
アパートに戻ると先に帰っていた双子が出迎えた。
「おかえりなさい。あなたにお客さんが来てるわ」
スニーカーを脱いでリビングに向かうと貧相な身なりの男が
カントを読みながらソファーに座っていた。鼠だった。
「やあ、久しぶり」と鼠は言った。「元気だったか?」
「ああ。君はどうだ?」
「何も変わらないな。相変わらず売れもしない小説を書いているよ」
何かいやな予感がして「悪いんだが」と僕は言った。
「今日はひどく疲れているんだ。用件があるなら手短かにお願いするよ」
僕は鼠の話を聞く気にはなれなかったし、
実際のところ本当にひどく疲れていたからだ。
「別に取り立てて用があるわけじゃない。君に会いに来た。それだけだ」
鼠は静かにカントを閉じると丁寧に本棚に仕舞った。
「俺はね、君のことは何でも知っているんだ。
183、184という双子を養っていること、
翻訳事務所で働いていること、村上開明堂を持っていること。
それから、君が明日買う銘柄のこと」
「随分と詳しいんだな。だが、明日は何も買わないよ」
鼠は立ち上がり玄関へ向かった。そして泥の付いた革靴を履きながら言った。
「運命さ。運命は決定しているんだ。つまり君が明日
ある銘柄を買うことは既に決まっていることなんだよ」
79 :
:2001/04/16(月) 13:09
>78 何を買ったの?
81 :
:2001/04/17(火) 22:20
↑東京窯業5363さ
鼠が帰ってから僕はシャワーを浴びた。
熱いシャワーで何もかもすべてを洗い流したい気分だった。
だが、鼠の言ったことは決して僕の中から消えることはなかった。
「やれやれ、運命か」
僕は扉の軽い冷蔵庫から缶ビールを取り出して一息に飲み干した。
これほど不味いビールを飲むのは久しぶりだった。
僕には明日どころか、この先だって買おうと思っていた銘柄などない。
例え運命が決定していようと『僕は何も買わない』。それだけのことだ。
もしワタヤから聞いた噂が本当なら、きっと鼠は
本当に神樣にでもなった気分なのだろう。
恐らく鼠は何か掴んでいるはずで、それを僕に伝えに来たのだと思う。
だが僕には関係ない。僕は、僕の欲しい銘柄を買うだけだ。
僕はベッドに入り、鼠が手に取ったカントを読みながら
ワタヤのメモに書かれた『SB』のことを考えた。
83 :
山師さん:2001/04/24(火) 07:27
僕はいつの間にか眠っていて夢を見ていた。
落ち武者のような男がしきりに
村上開明堂を推奨するという奇妙な夢だった。
男は様々なデータを示して実に熱心に話す。
僕はどうしても男を信用することができなくて
申し訳ないんだが、と丁寧に断わったところで目が覚めた。
僕はPCを起動して村上開明堂の成り行き売り注文を入れた。
84 :
山師さん:2001/05/08(火) 00:05
僕は原則的にスレッドにあとがきをつけることを好まないが、
おそらくこのスレッドをそれを必要とするだろうと思う。
85 :
灯油:2001/05/08(火) 00:29
J.F空港についた僕は、タクシーでブロンクスのレイモンド
駅に行き、そこからフィラデルフィア行きのバスに乗った。
もちろん、「あのスレッド」を作った作者に会いにいくためだ。
「グリンパンス通りの1603番地に行きたいんだけど、どこで
降りればいいのかな?」
グレイハウンドバスの運転手は、いささか不機嫌そうであったが、
ややイタリア訛の英語で教えてくれた。
86 :
山師さん:2001/05/12(土) 16:31
僕がシートに座ると、グレイハウンドバスは
象の悲鳴のような排気音をたててゆっくりと動き出した。
車内はやけに暑かったが、バスが走り出すと
開け放たれた窓から気持ちのいい風が入り込んできた。
ちょうど1年前、僕が「あのスレッド」と出会ったのも
ひどくビールが飲みたくなるこんな暑い夏の日の昼下がりだった。
87 :
:2001/06/06(水) 02:22
あげ
88 :
:2001/06/17(日) 10:23
倉庫行き阻止上げ
89 :
山師さん:2001/06/17(日) 14:51
一時間ばかりでバスはグリンパンス通りの停留所に到着した。
バスを降りると早速灼けるような暑い陽射しが僕に照りつけた。
もっとも暑いとは言ってもカラっとした心地のよい暑さだった。
蜘蛛の糸に絡まったようなじめじめとした東京の夏とは違う。
恐らく東京では「あのスレッド」は生まれなかっただろうと思った。
僕は近くのカフェに入った。今朝から何も食べていなかったし、
何より「彼」と会う前に落ち着いて気持ちを整理したかったからだ。
僕は、ひどくそばかすの多い赤毛のウェイトレスに
ハムのサンドウィッチとアイスティーを注文して、
バッグの中から彼が僕宛に書いたエアメールを取り出した。
90 :
永沢さん再び:2001/06/17(日) 16:28
「ま、儲けろよ。いろいろとあるだろうがお前も相当頑固だからなんとかうまくやれる
と思うよ。ただ、一つ忠告していいかな、俺から 」
「いいですよ。」
「銘柄に惚れ込むな」と彼は言った。「特定の銘柄を愛するのは愚劣な投資家がする
ことだ。」
「覚えておきましょう」と僕は言った。そして我々は握手をして別れた。
彼は新しい世界へ、僕は自分のぬかるみのようなハイテク相場へと戻っていった。
91 :
a:2001/06/19(火) 11:25
ge
92 :
1973年:2001/06/19(火) 12:33
僕はいつものようのバーでビールを飲んでいた。
「あなたのせいじゃないわ、精一杯やったじゃない。」
そんな声が、背後から聞こえる様な気がした。
振り返ってみると、そこにはピンボール台があった。
僕はビールの入ったグラスを持って、台の方にに近着いた。
その台を見ると「SEGA」とあった。
その時、誰かが僕の肩をたたいた。
振り返ってみると、
羊のぬいぐるみをかぶった男だった。
93 :
山師さん:2001/06/30(土) 02:42
age
94 :
:2001/07/01(日) 00:14
95 :
1975:2001/07/01(日) 00:53
「SEGA。黒羊がやってくる前に。はやくっ」
羊男はあせっていた。僕はビールを飲み干した後、たずねた。
「今日は家に帰って靴磨きをしなければならない。明日でいいかな。」
「それじゃあ、2200円で、1000株」
羊男はそれだけ告げて、足早に外へ出た。
ものすごく蒸し暑い季節の事だった。
96 :
1976:2001/07/01(日) 20:46
部屋に帰ると羊男の言葉を思い出した。
「SEGA 2200円 1000株」
何の事なのか、僕には分らなかった。
僕は今日一日の事を考えてみようとした。
97 :
ナゾ:2001/07/01(日) 21:01
羊男は僕に何かを伝えようとしていた。
「SEGA 2200円 1000株」
「SEGA 2200円 1000株」
「SEGA 2200円 1000株」
僕は呪文のように唱えてみた。
しかし、僕には何の事か分らなかった。
僕は諦めてシャワーを浴びた。
98 :
特ダネ:2001/07/01(日) 21:11
99 :
山師さん:2001/07/02(月) 05:10
ひさしぶりに見たら
SEGA買おうとしてる(笑)
100 :
「SEGA」:2001/07/02(月) 09:22
「SEGA 2200円 1000株」
羊男が言った謎の言葉が、僕の頭から離れなかった。
僕は北海道に行くことにした。
そこに行けば、鼠に会えるような気がした。
そして、羊男の言った言葉の謎を解くことも。
双子の姉妹に別れを告げると、僕はタクシーを拾った。
101 :
ターミナルで:2001/07/02(月) 11:57
僕は、飛行機を止めてフェリーで北海道に行く事にした。
時間はいくらでもあった。
フェリーターミナルに着くと、羊男がいるような気がした。
周りを見まわしてみると、着ぐるみをかぶった男がいた。
よく見ると、かぶっているのは羊の着ぐるみではなく、
レッサーパンダの帽子だった。
かばんの中に、ちらっと包丁のようなものが見えた。
僕は少し気になったが、僕が探しているのは羊男だった。
僕はビールを買うと、フェリーに向かった。
レッサーパンダの男は浅草行きのバスに乗るようだった。
僕はそのままフェリーに乗り込んだ、
ベットに横になるとすぐに眠ってしまった。
102 :
夢:2001/07/04(水) 18:57
僕は夢を見た。
夢の中で鼠が僕に何かを訴えていた。
「S・E・G・A・・・・・・S・T・O・P・・・・
・高・・・4・回・・・・・・5・0・0・0・円・・」
僕は目を覚ました。
フェリーは北海道に着いていた。
105 :
:2001/07/13(金) 04:39
106 :
:2001/07/13(金) 05:25
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107 :
あ:2001/07/13(金) 08:11
チャオ
108 :
山師さん:2001/07/14(土) 21:59
「さっきはすこし言いすぎたわ、ごめんなさい。」
「いや、別に。」
「いろいろ、いやなことがあったわ。」
「わかるよ。」
「ありがとう。」
「僕もときどき、TDKの株券をにぎりしめては泣くんだ。」
少しばかり日計り。
110 :
山師さん:2001/07/20(金) 22:20
市場には大衆を魅了する株というものが存在する。
しかし、そういった株に心を奪われた者の末路は決して楽観できるものではない。
ある者は巨額の財産を減らし、ある者はスレッドを乱立したりする。
もちろんこれは一般論ではない。事実、中には幸せになれる者だっている。
要するに株式投資に対する個人の資質の問題なのだと思う。
近々上場するハンバーガー屋について僕が語れることはその程度だ。
111 :
山師さん:2001/07/20(金) 22:31
と、受話器越しにハンバーガー屋に熱を上げている友人を諭した。
どうにか彼も分かってくれたみたいだ。
僕は受話器を置くと、晴れやかな気分で
柔らかな銀行に倍ナンピン注文を入れた。
112 :
:2001/07/20(金) 22:36
ときどき思うんだ。
あのことは夢だったんじゃないかって。夢であって欲しいと思っている。
SBを一月前に買っていたなんて。
それは、道を誤まった僕のリグレット。
113 :
文学山師:2001/07/21(土) 17:31
司法板のも面白かったよ
114 :
あ:2001/07/21(土) 23:34
富士通、松下、ニコン・・・
やれやれ
持ち株のことを考えただけで
僕の頭はひどく混乱して何が何だかわからなくなってしまいそうだ。
115 :
山師さん:2001/07/22(日) 23:47
しばらく見てなかったけど
春樹は難平を覚えたんだね(藁
116 :
山師さん:2001/07/22(日) 23:49
次は「僕」にカラ売りを覚えさせよう
117 :
:2001/07/27(金) 00:10
あの時僕は彼女をだきしめた。
他にどうすればよかったのだろうか?
いや、やっぱりハイテクを抱きしめたのは間違いだった。
結局彼女は僕の前から去っていった。ハイテクでなにもかも失ってしまった。
118 :
珍坊:2001/07/27(金) 01:33
ただただおもしろい。
それだけだ。
虚無感につつまれつつ覚醒する自分自身に、小学生の頃、野生の王国でみたライオンに喰われゆくシマウマ
を見た。
おもろい
120 :
あ:2001/07/30(月) 17:18
121 :
山師さん:2001/07/30(月) 17:21
あげとけ
122 :
あ:2001/07/30(月) 22:02
あげの反対の反対なのだ〜
世間の喧噪を一瞬忘れ、あるいは株価を見て見ぬふりをすることはさほど難しくない(パチン、OFF)。きのうとなにひとつ変わることのない今日。同様にまた、今日と変わらぬあしたがやがて巡り来る。僕らはそれを久しく疑わずに済ませてきたのだ。
このSB株を持ち続けとおすことで、僕の人間に対する、あるいは世界に対する基本的な考え方は、少なからぬ変更を余儀なくされたのではないかと思う。 このSB株をひとつのテキストとして、ある種の精神の傷は、一定のポイントを越えてしまえば、人間にとって治癒不能なものになる、それはもはや傷として完結するしかないのだ、ということを、僕は理解できたような気がする。
124 :
山師さん:2001/08/03(金) 01:44
7月の東京は記録的な猛暑が続いて、
僕は、この一ヶ月で5年分くらいのビールを飲んだ。
この間に起こったことは暑さのせいでほとんど覚えていない。
本当にビールを飲んだ記憶しかないのだ。まして株のことなどは
頭の片隅にも無かった。だからこそ今、PCを立ち上げた僕は困惑している。
「過去の取引----第一家電 45円 50000株買い約定」
どうやら僕は夢遊病患者のように株式投資を続けていたようだ。
125 :
山師さん:2001/08/03(金) 02:33
↑暑かったら脇の下を氷で冷やせ、直ぐに暑さが和らぐよ、氷2〜3個出クーラーより
効くよ。ビールはアルコールでもっと暑くなるだろうが。
126 :
だ、だれ?:2001/08/03(金) 08:27
村上春樹って誰?
127 :
あ:2001/08/03(金) 09:52
>>126 村上春樹
1949年1月12日生まれ。山羊座のA型。早稲田大学文学部演劇科卒業。
【主な作品】
風の歌を聴け
1973年のピンボール
羊をめぐる冒険
蛍・納屋を焼く・その他の短編
世界の終りとハードボイルドワンダーランド
羊男のクリスマス
ノルウェイの森
ダンス ダンス ダンス
国境の南、太陽の西
128 :
i:2001/08/05(日) 14:40
j
129 :
文学:2001/08/05(日) 16:42
青年
130 :
山師さん:2001/08/05(日) 19:15
文学に迫りたい。
灰色の猿がやってきた。131の次は?
132 :
:2001/08/10(金) 20:24
133 :
>>130:2001/08/19(日) 01:14
女子高生に迫りたい。
134 :
星新一的株式投資:2001/08/19(日) 07:28
サラリーマン株式投資家であるエヌ氏は、多額の含み損を抱えていた。
株を始めて一年ほど経っていたが、儲かったことは一度もなかった。
仕事の方が軌道にのっているのだし、もう金輪際株はやめよう。
そう思ったエヌ氏は、ある日、思いきって全ての株を損切りした。
その夜、ふてくされて眠ると夢の中に悪魔が現れた。
「ケケケ。お前、損ばかりしているな。
俺様の言う通りに売買すれば儲けさせてやる
売る時はまた夢で教えるから買って待っていろ。ケケケ」
そう言って、悪魔は銘柄名と購入株数を教えてくれた。
翌朝、眠りから醒めたエヌ氏は、悪魔の言った
購入代金が少額だったため、騙されたつもりで買ってみた。
すると、次の日その銘柄は上昇した。夜、夢にまた悪魔が現れて、
今日買った銘柄を売る値段と新しい銘柄の購入株数を教えてくれた。
それ以後も悪魔は毎晩夢の中に現れては、指示を続けた。
指示は全て的中して、悪魔の言う通りに売買を続けたエヌ氏は
一年間の間に巨額の富を得た。これを機に、勤めていた会社が不況で
潰れそうなこともあって、エヌ氏は会社を辞めて株に専念した。
そしてある日の夜、悪魔はある銘柄に全財産を注ぎ込むように指示した。
それは現在倒産の危機にある、かつてエヌ氏の勤めていたエス社だった。
躊躇したが、今までの結果を信じてエヌ氏は悪魔の言う通りにした。
しかし、一向に株価は上がらない。上がらないどころか連日のS安で
とうとう今までの儲けが全て消えてしまった。夢に悪魔は現れなくなり、
一ヶ月経っても売りの指示を出してくれない。こんなことは初めてだった。
さすがに倒産を恐れたエヌ氏は痺れを切らせて損切りした。
悪魔に文句を言ってやろうと思って眠ると、久しぶりに悪魔が夢に現れた。
「俺様の言う通りにしろと言っただろう残念だったな。ケケケ」
そう言い残してから悪魔は二度と夢に現れなくなった。
そして、次の日からエス社の業績は驚異的な回復を見せ、
一年後には同セクターナンバーワンの企業に成長した。
135 :
:2001/08/19(日) 08:20
136 :
伝説の相場師:01/08/29 10:15 ID:753l9zKo
こんな労作が倉庫に行くのは惜しい
137 :
:01/09/03 22:09 ID:SsRwVXng
倉庫行き阻止age
138 :
僭越ながら134のつづき(134とは別人です):01/09/03 23:25 ID:xTOgkCN2
莫大な財産を失い、多額の借金を負ったエヌ氏は、ふらふらと最寄の駅に
行き、ホームに入って来るオレンジ色の電車に飛び込んで全てを終わりに
しようとした。
しかし、エヌ氏が正にホームから飛び降りようとした瞬間、駅員に腕をつ
かまれた。オレンジ色の電車が通り過ぎた後、我に返って、抗議のまなざ
しで駅員の方を見たエヌ氏の目に映ったのは、昨年死んだエヌ氏の亡父の
顔だった。
亡父は、エヌ氏にまじめに働くことの意義を切々と説き、エヌ氏はありが
たさに泣き崩れた。
139 :
138:01/09/03 23:49 ID:xTOgkCN2
いつしか、エヌ氏の耳に目覚し時計の音が届いてきた。
エヌ氏はベットから飛び起きると、親戚やサラ金を回って、作れるだけの金
を作った。そして証券会社に行きエス社の株を買えるだけ買った。
午後から職場の研究所へ出社したエヌ氏は、一気呵成に昨夜の夢の中でエス
社の驚異的な業績の回復のきっかけとなった「画期的な発光ダイオード」を
昨夜の夢の中の新聞でみた組成や製法の記憶をたどって完成させました。
果たして、夢に現れた6人の小人をヒントにベンゼン環を思いついたベン
ゼンのように、エヌ氏も発光ダイオードのことを専心に考えていたので
そのことを夢に見たのでしょうか?
あるいは、亡父のお小言のディテールが精巧だったのでしょうか?
140 :
おお:01/09/03 23:51 ID:9yioQLg.
まだあったのか
141 :
山師さん:01/09/04 00:19 ID:Zp9t88Q.
エヌ氏のオフィスで、僕の顔はぼんやりと鈍く光る青白い光りに照らされて
いた。たくさんのダイオードたちは去年クミコと出かけた水族館で
見た深海生物の群れのように見えた。
僕はエヌ氏の声を聞きながら深い海の底にもぐっていく。
「ビッグブルー」
突然鼠の声がきこえた。
そう、僕はIBMを買わなくてはいけない。
いつのまにかエヌ氏の話しは終わり、オフィスには誰も居なくなっていた。
142 :
ゴミ小説家:01/09/04 00:53 ID:gVO/N0I2
繋がっている。
何もかもが、繋がっているんだ。それは混線した電話のように僕の中に存在する。
「いるかホテル」
僕はオフィスの電話帳を探した。だが、見つかったのは何冊ものゴールデンチャート
の束だけだった。オフィスに電話帳がないなんてばかげてる。古いゴールデン
チャートはこのオフィスにどんな役割を与えられているというのだ。
広告。
僕の頭に浮かんだのは現代的な響きのするこの言葉だった。
ゴールデンチャートの目次から23頁目にモナー観光が樹海行ツアーを募集していた。
樹海?
僕は戸惑った。
なぜ、樹海行ツアーがこんなところにあるのだ。そもそも、樹海にいく必要があるの
だろうか。僕は混乱した頭でダイヤルした。
143 :
村上龍的株式投資:01/09/04 01:42 ID:Pa9K4znk
「いいか、トウジ。SBなんか買っているようじゃだめだ。
俺に言わせればあんなのは女に小便を飲ませるような
変態が買う銘柄だ。ハンターの買う銘柄じゃない」
ゼロはスモークサーモンをつまみながら、ひっきりなしに
ヘネシーを飲んでいる。かなり酔ってはいるが、目つきは鋭い。
多少酒が入った方が能力を発揮する奴なのかもしれない。
「俺は株のことはよくわからない。ゼロ、お前が決めろ。」
「わかった。ならシントムだ。洞木さんは反対する
かもしれないけど狩猟社の他の連中は納得するはずだ」
「よし。じゃあそれで進めろ。洞木には俺から言っておく」
ゼロが帰った後、置いていったシントムのチャートを眺めた。
素人目に見ても酷いチャートだ。しかし、こいつは決して弱者ではない。
ハンターとしての直観だ。俺の直観に間違いはない。
俺はエルクを追跡する時の快楽に似た興奮を覚えた。
144 :
_:01/09/04 18:40 ID:AEdPQqdc
age
145 :
ふぁしずむー:01/09/04 18:54 ID:tcJLbbbA
このまま村上龍的〜になっちゃうの?
146 :
:01/09/04 19:07 ID:0iToQpvU
147 :
おにぎり:01/09/04 20:05 ID:OquGh/Sc
「八月にやめたわよ、あんまり頭に来たんで」と緑は言った。「でもこの板の
連中は殆どインチキよ。みんな自分が何かをわかってないことを人に知られる
のが怖くってしようがなくてビクビクして書きこみしているのよ。それでみん
な同じような本を読んで、みんな同じような言葉ふりまわして、日経新聞読ん
だりWBS見たりして感動しているのよ。そういうのが革命なの?」
148 :
:01/09/04 20:20 ID:qVjIJCdg
お若いの、あんたらの情熱の迸りが、わしにはうらやましい。
やるが良い。やりなさい。明日を信じているあんたらの欲は、純粋な生命力だろう。
わしは、NHKのニュースと日経で、長期投資をして待つだけなのだよ。
だがな、ここ10年、電力で週10万ほど抜くだけが、生きがいなのだよ。
やりなさい。やるがいいよ。お若いの。
149 :
:01/09/04 20:42 ID:p2rbkqIk
念のために説明しておくと、我々はなにも無から相場を作りあげているわけではない。
正確に言うなら、我々はマーケットを水増ししているということになる。
つまりひとつの株を購入してきて、のこぎりで証券会社と機関投資カとトイレットと投機家に分断し、
それをうまく煽りつつ組みあわせて5倍にするわけなのだ。
だから出来上がったそれぞれの株の1/5が適正価格で、あとの4/5は
ニセ物であるということになる。でもそんなことはちょっと見ただけではわからないし、
相場自身にだってわかりはしない。我々はそれくらいうまく相場を作るのだ。
150 :
山門文士さん(略して山士さん):01/09/04 23:32 ID:iL3vY7Jw
俺は、あの精神科医を怨んでいる。
精神病院に監禁される前は、俺は相場を動かしていた。
特に難しいことではない。
例えば、相場が下がったら、売りを立てていたらよかったのにと思う。
思っているうちにだんだん、売りを立てていたように思えてくる。
しまいには買い方を嵌め込んで莫大な利益を得たと言う確信が生まれる。
そうなればしめた物で、含み益の数百分の一に相当する現金を調達して
銀座に繰り出して豪遊をする。
ホステスにその話をするとちやほやしてくれるし、店では下にも置かない扱
いである。
yahooや2chにも書き込む。「妄想」や「後出し」などと僻まれる事もあるが
言いたい奴には言わせておけばいい。一種の有名税である。
あるとき、しばらく会っていない母親から電話がかかってきた。今から思え
ば、アパートの部屋に居るかどうかの確認ではなかったかと思う。
十数分後、俺の部屋の呼び鈴が鳴った。宅急便だと言うのでドアを開けたが
それは罠だった。俺は浸入してきた屈強な警備員に拉致されて、精神病院に
収監された。
そこでの洗脳は、酷いものだった。毎日朝七時に起こされ夜十時には明かり
が消された。テレビもインターネットも無かった。そんな状態で、精神科医
が毎日俺を洗脳する。なんでも、俺は株で莫大な損を抱え、クレジットカー
ドとサラ金の多重債務で事実上破産状態なんだそうだ。
そんな話は信じられない。きっと親戚中ぐるになって、俺の溜め込んだ含み益
を奪おうと言う腹なのだろう。こんな卑劣な陰謀には、俺は負けない・・・
151 :
:5756:01/09/04 23:32 ID:TQVpk8NM
.5756
152 :
*5756*:01/09/04 23:33 ID:TQVpk8NM
/5756/
153 :
_:01/09/05 15:21 ID:p/4zV/ws
あんまりリレーになってないな。。。
外は嵐だから小説でも書いてでマターリしようや
154 :
ゴミ小説家:01/09/05 16:10 ID:AbYQtPns
「もちろん」と緑の意地になった横顔を注視しない様にしながら僕は言った。
「この世界はインチキな人間であふれてる。でもそれは、仕方のないことなんだ。
決められてるんだ。ドラえもんがのびた君とじゃんけんすれば負けることが
決まっているように。」
「そんなの不公平じゃない」
緑はそれきり黙ったままだった。彼女の怒りが空間に凝縮されて僕等の廻りをさまよい
時々ぶつかって、音を立てた。まるでピンボールマシンのようだなと僕は思った。
彼女はわかっていない。
どらえもんものびた君も決して藤子不二雄には逆らえないことを。
彼らは藤子不二雄の書くレトリック通りに動くしかないのだ。相場を作る人間と
相場で踊るキャラクターとはそういう関係なのだ。
ふと気付くとオフィスにはすでに夕闇が迫っていた。
緑はいなかった。
きっと、2度とこの世界で会うことはないのだろう。
悲しみの感情が僕を襲うことはなかった。
僕はあまりにも、慣れすぎてしまったのだ。
155 :
155:01/09/06 00:56 ID:tffv8brc
age
156 :
_:01/09/06 01:13 ID:tffv8brc
投資の秋
age
158 :
土屋賢二的株式投資:01/09/07 06:28
わたしは最近、株式投資を始めた。
今の時代、銀行預金していても雀の涙ほどの利子しか付かないからである。
しかも、うまくすれば億万長者になれる可能性もある。
しかし、銀行預金よりもリターンが大きい反面、株式投資はリスクの部分も大きい。
すなわち、簡単に言えば財産を減らしてしまう危険性を伴っているのだ。
そのことは、わたしの資産がすでに減っていることからも明らかである。
また、株で勝つためには経済の動向や株価の予測も必要になる。
しかし、科学の発達した現在でもそれらを的確に当てることは
とても困難なのだ。似たようなものとして天気予報、
競馬の勝ち馬予想、わたしの妻の機嫌などが挙げられる。
このように、株で儲けることはリスクが大きく非常に困難である。
世の中そう簡単にうまい話などは無いのだ。
では、何故わたしは、かように難しい株式投資するのか。
それは、うまくすれば億万長者になれる可能性があるからだ。
{ 踊るんだ。踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。
意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ }
160 :
かえるくん、相場を救う:01/09/10 22:19
「みみずくんがその暗い頭で、何を考えているのかは誰にもわかりません。
何しろ山手線ほどの大きさで、頭と肛門の区別もつかないような奴だ。 ただ、
彼は猛烈に怒っています。そして、9月××日に日経平均を7000円台まで暴落
させるつもりです。 このとき邦銀の8割以上が倒産し、取付け騒ぎが起き、
資金繰りに行き詰った企業が大中小問わず連鎖倒産します。 社会不安は一気
に増大して、犯罪率、失業率は、今まで日本が経験したことが無いほど高まる
でしょう。こうなると、この先30年は日経平均は1万円を越えることはないと思
います。」かえるは言った。
「かえるさん」片桐が言うと、かえるは指を一本立てて訂正した「かえるくん」。
「かえるくん、どうして私が選ばれたのですか? 私の保有銘柄ときたら、公募
価格で買ったNTT株やITバブルでのせられた光通信だ。 財産だって10分の1に目
減りした。 ひどい人生だ。」
「片桐さん」かえるは答えた。
「あなたのような人のために、あなたのような人によって日本経済は守られなけれ
ばならないのです。」
片桐はため息をついた。
「それで、私は一体何をしたらよいのですか?」
S&P 500 SEP01 1072.70B -1060
NSDQ100 SEP01 1347.00 -650
E-NASDAQ SEP01 1347.50 -600
ジークナス、ジークナス。復活しろ!!
スレ間違った。ごめんなさい。
「ニーヂェが言っているように、最高の善なる投資とは、
恐怖を持たぬことです」
「ショセブ・ゴンラットが書いているように、真の恐怖とは
投資家が自らの含み損に対して抱く恐怖のことです」
清水のおかげで助かった
BPN売ってくれてありがとう
自殺すんぜんだったぼくをゆるして
気が狂いそうだったんだよ
BPNに出会う前まで
日銀生まれの諭吉兄弟には生まれつき羽が生えていました。
倉庫行き阻止age Part2
最近のはつまらん、、、age
168 :
福本伸行的株式投資:01/09/27 16:32
ざわ…
ざわ…
ざわ…
マイカルと聞いて、すぐ、ある予感が走った。
この勝負、運否天賦じゃない。
おそらくは愚図が堕ちていく。
勝つのは、智略走り、他人出し抜ける者……!
ざわ…
ざわ…
ざわ…
169 :
あぁ ぽむぽむ:
繊細故に感覚を鈍磨させる。
ギィィ、ギィィ、
耳をふさいでも聞こえる音がある。
それは脳奬にさえ届かない音。
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おにぎりワッショイ!!
\\ おにぎりワッショイ!! //
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( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`)
+ (( (つ ノ(つ 丿(つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)