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山師さん:
最後に、銘柄を確定するに当たっての分析について
ある程度の銘柄数まで絞り込んだら、最終的に決定するまでに、調査分析をかける。
これは次の4つ
1)大局分析
2)テクニカル分析
3)ファンダメンタル分析
4)材料分析
調べ方も基本的にこの順番。
1)は、最初大雑把に行っておいて銘柄を絞り込んで、改めて詳細目に大局分析を行い、さらに絞り込む。
2)は、いろいろあるので、後で述べる。
3)は、四季報と、業績変化、四半期決算発表。利益推移、借金状態、資本状態(移動を含む)、株主、配当。
4)は、ニュースや、アノマリーや日柄など。
大局分析は、勝率と勝ち幅をあげるために環境を味方につけるため。
テクニカル分析は、売買のタイミングを調べるのが目的。
ファンダメンタル分析は、売買していい株なのかどうかを調べるのが目的。
ところで、建前的理論的にはファンダメンタルを調べて、合格した銘柄にテクニカル分析を仕掛けることになる。
つまり、もってもいい株かどうかを調べ、合格した株の中から今買えばいいタイミングの株を調べる。これが建前。
しかし、実際にはファンダを調べるのは時間がかかるので現実的ではない。
現実的には、テクニカル分析で、思いっきり銘柄を絞り込み、最後の足きりにファンダを使う。
このほうが売買できる銘柄に出会う可能性が高まる。その代わりベストの出会いではなくベターの出会いになる。
使う時間は少なくてすむ。だから現実的。
テクニカル分析について。
これは2つポイントがある。
1つは、組み合わせるテクニカルは、異種のものにするということ。
たとえばボリンジャーバンドは流れを見るツール。一目均衡は、(流れも見れるが基本は)転換点を見るツール。
流れと転換点が見れたら、鬼に金棒である。
また、たとえばトレンドラインとボリンジャーバンドの組み合わせ。
ボリンジャーバンドは順張りにも逆張りにも使える便利ツールだが、トレンドラインは順張りなので、組み合わせるときは、
ボリンジャーの逆張り部分を使うようにする。という風に工夫をする。
気をつけるべきは、たとえば、RSIとボリュームレシオ。みたいな組み合わせは基本的にはまずい。
実際には似たような動きをするためどっちかを見ればいい。(ただし両者この差異を見るという高等な使い方もある)
つまり、使う道具は何を知るのが目的なのかを考え、組み合わせていく。
これが一つ目のポイント。
ふたつ目のポイントは、シンプルにすること。
実は、道具を多く組み合わせれば組み合わせるほど、システムとしては劣悪なものが出来上がる。
なので組み合わせはできるだけシンプルにすること。そのほうが出処進退の目安として利用しやすくなる。