>>484 ブレイクアウトは、あるよ。ただちょっと微妙なことが在る。
長くなるけど付き合ってね。
まずたとえば480円まで株価があがってその後下がったとする。
ふたたび480円の近くまで上がると、またどうせ480円で下がると思う人が増える。
そういう人は480円で空売りを仕掛ける。案の定480円で下がる。
なーんだ簡単だな。そう思って、次に480円にあがってきた時にまた空売りを仕掛ける。
ところが今度は買い方ががんばって、空売りを全部吸収してさらに買いあがる。
びっくりした売り方は空売りの買い戻しに入る。買い方も売り方も買い側に回るので値が飛ぶ。
これがブレイクアウトの基本的なメカニズム。
で、このメカニズムが経験則になって、何回か同値の高値を形成すると、それが水平線の抵抗線になり、
これを超えるとブレイクアウトになる。という暗黙のお約束が出来上がる。これがブレイクアウトポイント。
そこで賢い奴(たとえば483のような奴)は、抵抗線のすぐ下に空売りをいれ、
抵抗線のすぐ上に逆指値の買戻し買い増しを入れておく。
これをしておけば下げも取れるし、下げなかった場合にも傷がつかなくてすむ。
これがブレイクアウトにおける仕掛け。
ところが、ここまでをふまえて、最近は、わざとブレイクアウトを越えさせてから反落させるという意地悪な動きを
機関投資家や大口ユーザーが演出したりするようになった。一般投資家が本を読んでブレイクアウトを知ってしまったから。
機関投資家は一般零細投資家を食い物にしないといけないので、こいう意地悪をするようになった。
あるいはブレイクアウトポイントのかなり下からまとめがいをどんとしちゃうとか。
だからブレイクアウトを使って勝つことはできないのではないか、という疑問も最近では出るようになってきている。
これがブレイクアウトの現況。
これに対する最新の対抗策は、ブレイクアウトを狙わないというやり方。
押し目狙いで、押しと戻しを調べてうねりを取るというやりかた。瞬発力ではなく、少し長くゆったりしたとりかたをするということ。
この、「戦う時間軸を変える」というやり方は、あらゆるところで応用が可能。
在るやり方が通用しなくなれば、必ずそれを補う別のやり方が発生する。
それを常に探すのがおそらく生き残りのポイント。