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山師さん:
333 名前:シャア軍曹[sage] 投稿日:2009/02/21(土) 17:04:26 ID:YsWr6JY9
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(___)ニノ \/ /
なあ、お前と飲むときはいつも白○屋だな。一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。
俺が漫画の練習始めて、お前が月20万稼ぐエロゲCG屋だったとき、おごってもらったのが白木屋だったな。
「俺は、毎晩こういうところで飲み歩いてるぜ。金が余ってしょーがねーから」お前はそういって笑ってたっけな。
俺が漫画家の卵になり連載料が月22万だったとき、お前は月30万稼ぐんだって胸を張っていたよな。
「毎晩残業で休みもないけど、金がすごいんだ」「アシスタントの後輩どもにこうして奢ってやって、言うこと聞かせるんだ」
「エロゲ会社の社長も、アシスタントをまとめている俺に頭上がらないんだぜ」そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白○屋だったな。
あれから十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときもやっぱり白○屋だ。ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。
別に安い店が悪いというわけじゃないが、ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。
油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。
なあ、別に女が居る店でなくたっていい。もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、本物の酒と食べ物を出す店を
いくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?
でも、今のお前を見ると、お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、
俺はどうしても「もっといい店行こうぜ」って言えなくなるんだ。
お前が前のエロゲ会社クビになったの聞いたよ。お前が体壊したのも知ってたよ。
新しく入ったエロサークル先で、一回りも歳の違う、20代の若いオタクの中に混じって、
使えない粗大ゴミ扱いされて、それでも必死に卑屈になってサークル続けているのもわかってる。
だけど、もういいだろ。十年前と同じ白木屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ。
そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ。