■■■■■ブラックマンデー■■■■■part344

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146山師さん
外人はいつ利食えるかだけ。ババ抜き相場。


「マーケットの日本の総選挙に対する反応」 2009年8月27日--豊島逸夫の手帖

翻って、DPJ(民主党)については、「政権交代に準備不足。」「鳩山代表は、小泉構造改革を
攻撃するだけではなく、経済をさらなる規制で縛ろうとしている。今の日本経済の窮状の原因は、
小泉構造改革というより、そもそも失われた10年に遡る。」「DPJの官僚制度への挑戦は評価
できるが、どうも経済成長より所得の再配分の方が重要だと勘違いしていることに危うさを感じる。」

要は、経済のパイが大きくならずに共食いしても、未来のヴィジョンは開けないということだろう。

この種のコメントは、欧米の連中からよく聞く議論だ。「氷山に激突したタイタニックの中で、
散乱したデッキチェアーを並べ直そうと飛び回っている」という表現もよく使われる。

欧米から見ると、財政も年金も破綻状態なのに、高速道路を1000円とかタダとかの議論は
あまりに近視眼的に映るのだ。ちなみに高速道路を1000円に割り引くことの財源は、
霞が関の埋蔵金から来ている。結局、納税者負担なのだ。虚しい。

フィナンシャルタイムズ紙も社説で日本の総選挙を論じていたが、DPJのマニフェストを
fantasyファンタジー(夢物語)の一言で斬っていた。ばら撒きを誰が払うの?という疑問である。

総じて、LDPになってもDPJになっても、日本経済の根源的問題、すなわち先進諸国間で
最悪の財政赤字とか高齢化社会の中の年金問題は解決されない と見ている。
だからマーケットは日本株をトレーディング(短期売買)の対象としており、長期保有
にはそう簡単には踏み切れない。

腰の入ったガイジン買いは期待できないということだ。