明日の日経平均を予想するスレッド〜3061〜(雑談可)

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268山師さん
[ 2009-08-27 10:45 ]  米株から米債へ資金シフトが起こる可能性あり

 先週半ばくらいから米株上昇と長期金利低下(債券価格上昇)の組み合わせが見られて
いることは昨日、スポットコラムで紹介した。(参考記事を参照)
 米系証券によると、米株から米債に資金シフトが起こる可能性があるという。それによると
現在、米株は米債を4.0%程度アウトパフォームしており、ポートフォリオの調整に伴い
140億ドルの余りの資金が米株から米債にシフトする可能性があるという。果たして、
株高が間違っていたのか。来週にはある程度結論が出ることになりそうだ。
 ちなみに、ある元NY連銀幹部は「現局面での株高・債券高について、私見では債券高が
正解だろう」と指摘。同氏は「株式市場は良い経済指標が続くことへの期待でラリーしてい
るようだが、債券市場はそれに懐疑的だ。いずれにしても向こう数週間以内にはどちらが
正しいか結論が出るだろう」との見方を示している。

■参考;債券高と株高が共存、流動性相場なのか?  
 先週半ばくらいから、米株上昇と長期金利低下(債券価格上昇)の組み合わせが見られ
ている。これは米国に限った話ではなく、世界的にも見られる傾向。特徴的なところでいえ
ば、25日はバーナンキ再任や強い消費者信頼感で米株が上昇していたが、これまでなら
売られていたはずの米債も買われていた。
 この動き自体には、潤沢な余剰資金が株式市場や債券市場を支える「流動性相場」の
特徴が出ている。しかし、興味深いことに、この動きの裏では商品市況やドルが比較的重く
推移していることも見て取れる。ドル安はドルキャリーとの関連付けで、潤沢な余剰資金が
海外資産に移動していることを連想できるが、商品市況の重さは若干不可思議な面もある。
一概に流動性の相場という言葉で片付けられるものではなく、単に「債券市場か株式市場
の相場のゆがみ」の可能性も高い。
 バークレイズ・キャピタル証券のチーフ・ストラテジストの森田長太郎氏は自身のレポート
で、流動性相場のように見えるとした上で「数年前にはやったゴルディ・ロック(インフレなき
成長)相場のミニ版と言ってもよいだろう」と指摘。さらに、「ゴルディ・ロックは最終的にバブ
ルの膨張と裏腹であったというのも歴史の教訓」と指摘し、「長い目で見れば、次なる不安
定要素を蓄積し始める側面がある点には留意する必要がある」と警告している。
 果たして、目下の動きが短期的なゆがみか、それとも中長期的な何かを示唆しているの
か。もしもゆがみであれば、株価の再調整もしくは長期金利の上昇が訪れる。ドルの動向
を見る上でも、株式市場や債券市場の動きには注意が必要だろう。 (2009/08/26  20:57)