塩野義がインフル新薬を発売 10年めど、大流行に備え
塩野義製薬は2010年をめどにインフルエンザ治療薬を日本市場に
投入する。すでに最終的な試験を実施しており、年内に厚生労働省へ
申請し承認を得たうえで発売する。治療薬は現在、実質的にスイスの
製薬大手ロシュの「タミフル」など2種類しかなく、大流行に備えて供給
体制の拡充が急務となっていた。第一三共も開発を進めており、国内
各社の相次ぐ参入で、治療の選択肢も増えることになる。
新薬は注射剤で、投与には医師の診察と処方が必要となる。
タミフルでは発症から48時間以内の服用が必要とされているが、
新薬は48時間以上が過ぎた後の投与でも効果を期待できるのが
特長。研究所での試験結果では毒性が強い「H5N1型」の鳥イン
フルエンザウイルスにも効果があったという。 (07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090524AT1D2300P23052009.html