明日の日経平均を予想するスレッド〜2584〜

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927株中430→359(-?) ◆wqmAJ6uT6Y
谷川米穀店に着いたのは午前10時。開店時間の1時間前だった。だが、行列はすでに50メートル
を超えていた。四国・香川県でも田畑が続く人里離れた場所。市街から電車とバスを乗り継ぎ、
1時間ほどかけてやっと到着したところ、すでに約100人もの先客がいた。一杯120円のうどん
を味わおうと集まってきた人々だ。

「讃岐(香川県の旧名)うどん」を食べながら、この地域を巡るツアーを「うどん巡り」と
いう。谷川米穀店をはじめ、うどん巡りに名を連ねるうどん屋は数百カ所以上ある。1回の
食事に2−3カ所を回らなければ、有名な「全国区のうどん屋」は制覇できない。わたしは5カ所
回ったが、「1店で2杯ずつ食べずに、1杯ずつ10カ所回ればよかった…」と後悔している。

「うどん巡り」で特に印象深かったのは、調理場で働く若者たちだった。製粉・製めん技術
を身につけたお年寄りが前方を担い、後方では若者たちが重労働の手打ち作業に汗を流して
いる。讃岐うどん巡りは、そのように技を磨いた若者たちが独立し、適者生存という浮き沈み
を経て、数百年もの間、培われてきた文化と言えよう。巡礼中、韓国にも讃岐で技を磨き、
名店を築き上げたうどん名人がいると聞き、驚いた。

わたしたち家族が住む東京・西荻窪は最近、「ラーメン新激戦区」と呼ばれている。広さ2−3坪
のラーメン店が路地の隅々にまで立ち並び、盛衰を繰り返している。中でも、よく行くラー
メン店「大(だい)」は、東京・三田の人気ラーメン店「二郎」の系譜を引き継いでいる。
「大」で昼11時30分から深夜1時30分まで、店長・料理長・従業員というそれぞれの持ち場を
こなしているのは、「二郎」で過酷な修行に耐え抜いた若者3人だ。