休みが暇なトレーダーが書く小説スレ

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1山師さん
みな色々書いてみよう^^
2山師さん:2008/12/23(火) 18:49:18 ID:j6MeF3Lz
          専業トレーダーたかし

12月にしては珍しく温かい祝日の日。
久しく開けてない窓を開放させ、覆い被さったテレビ画面の埃を
乾拭き用のフローリングクリーナーでささっと拭きとって
彼女がやってくるのを一桁のボロ株で一円抜きの順番待ちのように
いそいそと高志は待っていた。
齢は今もなお日本の芸能をひた走るSMAPと同世代、来月で末尾が3になる
一見脆弱な普通の男。 どうやら彼女も友達もいないらしい。
その彼がなにやらある決意をしたような顔つきになっている。
すると、いつもと決まった時刻11時50分にインターホンが鳴った・・・
高志はあわてて玄関を開けた。
『こんにちはぁ〜 花一輪です。いつもありがとうございます。』
「あ・・ぅうん」
彼女と最初に出会ったのは、穏やかなのは天候だけだった今年の3月の
中頃の暴落相場。
耐えていたラージ先物を損切りした翌日の反転相場だった。
むしゃくしゃと同時に空腹だった高志は、シンプルな太ペンの文字で書かれた
コピーされたチラシを見て電話をしたときからだ。
それから週に2〜3回は彼女と顔を会わせている。
『今日は、祝日なのに珍しいですね。お仕事お休みですか?』
「うん。土日、祝日は休みなんだ。 いつもは外出してるんだけどね。」
(おいっ!違うだろ!! ただの専業トレーダーって告知しちまえよ!!!  
 ザラ場が無いときはやる事ないから散歩かネットカフェ。それか近所の9831
を徘徊することしかねーじゃんか俺・・・orz)
『うあ〜いいなぁ 最近流行りの在宅勤務なんて。 もう一人ここの常連さんで
そゆ人いるんだよ〜 なんか最近すっごいストレス溜まってるって感じなんだけど へへ』
「へ、へぇ〜もしかして同じ会社の人かなぁ。俺たちって普段顔合わせないけど、最近無茶苦茶って感じなんだ。」
(ちょ・・・それってソイツも力いっぱい同業種〈せんぎょうとれーだー〉じゃないのかorz)
『あらぁそうなのぉ〜何のお仕事でも大変だね。それじゃ、またよろしくね。はいおつり。』
「あぅ・・あうあうあ(パクパク・・せめて名前だけでも・・)」
ガチャンッ・・
閉ざされたドアをみつめつつ残ったのは彼女の甘い香りと右手に渡された
天津丼だった。・・・いつもより温かく感じたのはきっと彼女の手のぬくもりで粉飾された
からに違いないと高志は無理矢理思った。
次こそは・・・
高志が睨みつけているその先には、大岩川源太カレンダー。25日に延期された
フタバ産業と書かれた横に「告る!!」の文字があった
                         ・・・つづく
3山師さん:2008/12/23(火) 18:49:31 ID:cp8EePUO
僕は2歳のときに両親に捨てられた。
4山師さん:2008/12/23(火) 18:58:24 ID:3SuP+iOo
婚活中のブログをやっています
丸儲け婚活 でぐぐって見て
5山師さん
ドアのチャイムが鳴り、高志は「いよいよ来たか」と右手に柳歯包丁を握り締めた。