122 :
山師さん:2006/07/03(月) 11:54:29.25 ID:TNrC/WvV
日足的に見て明日のガンホーとかブイテクはどうですかね???
GUならもちこすんですが
123 :
1:2006/07/03(月) 12:07:15.97 ID:uu41DA2+
マジレスするけど、よほど自信があるならいいけどそうじゃないなら新興はやめとけ。
王子なんかそれで退場したし。俺も今のとこデイだけど新興ではあまりやってない。
もっとも負けてる俺なんかの意見は参考にならないけどね。
124 :
山師さん:2006/07/03(月) 15:08:41.08 ID:08U06xqr
7709
毎日高逆日歩つきまくり
06年は海外進出で赤字計上したが
07年は業績大幅回復
125 :
1:2006/07/04(火) 11:32:32.33 ID:9t8HWIaC
第2章 結婚条件10億G
「それは認められないな」
「どうして?お父様」
カインとマリアは無事ファーレンに着くと、さっそくマリアの父に会いに行きました。
マリアにとっては2ヶ月ぶりの父との再会です。
久しぶりに父と会える、そう思うとマリアは嬉しさで心が躍るのでした。
父も同じ気持ちの様でした。
マリアが無事に帰ってきた事を知り、早速パーティーの準備をしていたのです
しかし、マリアからカインと結婚するという話を聞き、父の顔色が変わりました。明らかに怒っているのです。
「聞けば彼は冒険者という事だが、冒険者などいつモンスターに殺されてもおかしくない。
そんな人間に大事な1人娘をやるわけにはいかん」
父の言葉に真っ先に怒りをあらわにしたのはマリアでした。
「カイン様が殺されるですって?そんな事ある訳ないわ。お父様もよくそんな事を口にできたものだわ」
マリアはなぜ父がこんな事を言い出すのか理解できませんでした。
てっきり父が歓迎してくれるものと信じて疑っていなかったのです。
126 :
1:2006/07/05(水) 11:38:05.88 ID:qSsg4CBX
「危険な仕事は冒険者ばかりとは限らないわ。どんな事にも必ず危険は存在するのよ。
そう言えば数年前、商人が強盗に襲われたそうよ。ある意味冒険者より危険かもしれないわ」
父は顔を真っ赤にしていました。その襲われた商人とはまさしく自分の事だったからです。
「マリア…… 言っていい事と悪い事があるぞ……」
「言わせているのはお父様だわ!」
あまりの剣幕に父もさすがに怯みました。
「私はお前のために言っているんだ」
「だったら私達の結婚を認めて!」
もはやマリアは聞く耳を持っていませんでした。
カインには何もできず、その様子をずっと見ていただけでしたが、
さすがに黙ってはいられなくなってマリアに諭す様に言いました。
「マリア、もういいよ。お父さんが言う事ももっともだ。さすがにいきなり過ぎたかもしれない。
結婚なんてこんな簡単に決めていいものじゃなかったよな。無茶言って悪かった」
「カイン様……」
カインにこう言われては、マリアにももう何も言うことが出来ませんでした。
マリアの父もホッとしたようです。渡りに船とはまさにこのことだと思いました。
127 :
山師さん:2006/07/05(水) 14:53:42.31 ID:FdjrYYDM
わたしは霊媒体質ではなく、霊の存在を感じることはできませんが、
守護霊さまが付いていてくださることはわかります。
そして、いつも守っていただいているのを感じています。
守護霊さまは、わたしが窮地に陥りそうになったとき、そっと助けてくださります。
命を救ってくださったこともあります。
ですから、毎日、心の中で「今日もありがとうございます。」と、
感謝の思いをむけています。
ひとりでいるときには声に出して言うこともあります。
すると心の底から温かな気持ちになれます。
不思議なことだなとは思いますが・・・。
天使さまは、わたしはよくわからないのですが、
わたし個人を守ってくださっている守護霊さまとは違い、
わたしたちを創ってくださった創造主さま(神さま)の使いとして、
万物を見守っている存在?
いずれにしても、わたしたち人間は、自然界を含め、多くの存在に助けられ、守られて生きています。
決して自分ひとりでは生きてはいけません。
ですから、今、自分がここに存在していることを「幸せ」として受け入れ感謝し、
自分を大切にして生きていくこと。。。
それが、わたしたちを見守ってくださっているすべてのものの思いに報いることだと思います。
128 :
山師さん:2006/07/05(水) 16:20:06.22 ID:P3e9cLA3
書籍化決定しますた
129 :
1:2006/07/06(木) 11:29:58.55 ID:YIiQyfLZ
「彼の言うとおりだ。まだ結婚なんて早すぎる、うん、早すぎるぞ」
なんとなく父の言い方が癪に障り、マリアは父を睨み付けました。
慌てて父は話を転換しました。
「まあ、彼がもっとお金を稼げる職業だったら私も歓迎するんだが、
冒険者じゃその日暮らしの生活になるだろう。苦労するのは目に見えている」
この言葉にはカインが反論しました。冒険者を侮辱されたような気がしたのです。
「一応、それなりには稼いでいるつもりですが…」
「それなりでは駄目だ。もし君が倒れたら収入の道が絶たれてしまう。
やはりそれなりの蓄えがなければ安心して娘をやることはできない」
カインは黙ってしまいました。残念ながらカインは資産といえるようなものは持っていなかったからです。
つい最近新しい武器を買ってしまったからです。
その様子を見て、マリアの父はここぞとばかりに駄目押しをしました。
「君が10億G貯めることが出来たら二人の結婚を認めてもいい。だがそれまでは絶対ダメだ」
「ええっ!!!そんな……」
「本当!!!お父様」
父の話に全く異なった反応が返ってきました。
130 :
1:2006/07/06(木) 16:26:15.02 ID:YIiQyfLZ
父の話に全く異なった反応が返ってきました。
「今言った事うそじゃないわよね?10億Gをカイン様が貯めたら私達の結婚認めてくれるのよね?」
目をきらきらさせながら、マリアは父に迫ってきました。
「う、うむ。本当だ…」父はしどろもどろになりながらマリアに約束をしました。
「ありがとう、お父様。カイン様も聞きましたね。私達結婚できます!」
「マリア…… あのな…」
「そうと決ったらぐずぐずしてはいられないわ。
どうすればカイン様が10億G貯められるか考えないと」
喜びでいっぱいの様子でマリアは屋敷から出て行きました。
カインは頭を押さえながら、マリアの後を追いかけて行きました。
マリアの父はその様子をポカーンと見ていました。
131 :
山師さん:2006/07/06(木) 21:30:48.95 ID:c2dXT63e
132 :
山師さん:2006/07/06(木) 22:52:23.68 ID:3d/VpJ67
ここに居るよ。ただ書き込みはしないだけで
133 :
1:2006/07/07(金) 11:12:58.64 ID:EuKMJ4jz
第三章 大泥棒カイン ただいま参上
「そうでしたか…どうやら私は勘違いをしてしまったようですね…」
例の洞穴の中でマリアはしょんぼりとうなだれていました。
「あれを勘違いと言っていいものか…まるで聞く耳を持っていなかったじゃないか」
カインはマリアを責める様な目をしました。
屋敷を出たマリアは人とすれ違うたびに、「私達、結婚するんです」と言いまわりました。
噂は町中を駆け巡り、もはや二人の結婚は既成の事実となってしまいました。
カインが止めようとしても全くの無駄でした。
カインが何とかこの洞穴にマリアを連れてくる事が出来たのは、だいぶ時間が経ってからのことでした。
洞穴の中でカインはマリアに必死に説明しました。
自分の収入は年間1000万Gがやっとだという事、
それもほとんど生活費や武器の購入で無くなってしまうということ、
したがって10億G貯めるなど100年かけても無理だということを伝えると、
マリアはようやく事態を呑み込み、青ざめた顔をしました。
「つい嬉しくて…すみませんでした…」
「もういいよ、それよりもこれからどうするべきか…」
カインが必死に悩んでいると、マリアが申し訳なさそうに聞いてきました。
「あの…やはり10億G稼ぐのは無理でしょうか…」
「逆立ちしたって無理だな。1000万Gだって年中無休で働いてやっとだ。
商人みたいに物を売る仕事じゃないしな」
カインからすれば何気なく言った言葉でした。
「商人……それだわ!!!」
マリアは洞穴全体に響き渡るほどの声でカインに向かって叫びました。
134 :
1:2006/07/08(土) 23:56:57.44 ID:vyg9+N+T
「な、何だ、いきなり……」
「カイン様が商人になればいいんです。何でこんな簡単な事に気が付かなかったのかしら」
「俺が商人だと?」
あまりにも突拍子もない事で、カインは目を丸くしました。
「そうです。それなら10億稼ぐ事が出来ます」
マリアは自分の考えがとても気に入ったようです。これでカインと結婚出来ると本気で喜んでいました。
「俺が商人なんてなれるわけないじゃないか」
「なれますよ。この国には職業選択の自由がありますから」
「だからそういう問題じゃなくてだな……」
カインはどうすればマリアが理解してくれるのか、心底頭を悩ましました。
「俺は今まで商売なんかやった事がない。モンスターを倒す事以外、能のない人間なんだ。
商売など出来るわけがない」
「それはやってみなければわかりませんよ。それに私はカイン様なら出来ると信じています」
カインはだんだんイライラしてきました。そしてついに怒りが爆発しました。
「いい加減にしろ!!!人には出来ることと出来ない事がある。俺には商売なんて出来ないんだよ!!!」
「………」
しばらくの間、沈黙が続きました。カインも冷静さを取り戻し、マリアに一言謝りました。
「すまない、怒鳴ったりして……」
素直に謝られて、逆にマリアは驚いたようでした。
「いえ、私こそ…カイン様の気持ちも考えず勝手な事ばかり言ってしまって…」
「すまないが一人になりたい。先に帰ってくれ」
「はい…」
マリアが洞穴から出て行くのを見届けてから、カインはこれからどうすればいいか必死に考えました。
135 :
1:2006/07/10(月) 19:49:46.14 ID:dX1ERVc3
(商人になどなれない…そんな事俺には無理だ。ではどうやって10億G稼ぐ?
何か他にいい方法はないものか…)
しばらく考え続けていましたが、何も思いつきませんでした。
ついには疲れて、その場で寝そべってしまいました。
(ダメだ…どう考えたってそんな方法あるわけ無い。
大体何で俺がこんな事で悩んだりしなきゃならんのだ、アホらしい…)
カインはその場から立ち上がると、息抜きにモンスターを倒しに行きました。
カインは山でスライムやドラキー等の、弱いモンスターをしこたま倒していましたが、
山の下を馬車が通過するのが見えました。どうやら商人の馬車のようでした。
せっかく気晴らしが出来たというのに、またカインは嫌な事を思い出してしまいました。
(護衛をたくさんつけやがって…いかにもいっぱいお金を持っているみたいじゃないか)
いかにもどころか間違いなくいっぱいお金を持っているのです。
でなければあれほど護衛を連れてくる事など出来ないし、またその必要もないからです。
(大体俺は商人という奴が嫌いなんだ、あいつらはお金の事しか考えてないんだからな。
そんなにお金があるなら、俺に半分くらい分けてくれてもいいじゃないか………ん?待てよ…)
カインは突然何かを思いついたようです。
しばらく商人を眺めながら、何事かを考え続けていました。
(そうだ…これがいい…これしかない…ククク……)
商人を眺めるカインの目は怪しく光っていました。
136 :
山師さん:2006/07/10(月) 19:59:37.45 ID:QKjQwjgg
つまらん
137 :
山師さん:2006/07/11(火) 00:15:52.93 ID:J2cXKYBB
なにが1をここまで掻き立てるのか・・・
138 :
1:2006/07/11(火) 15:25:22.31 ID:TBcTmtrK
その日の夜…
一人の青年が盗賊の住み家を襲いました。
その男はとても強く、盗賊が何人で来ようが歯が立ちませんでした
盗賊は次々と倒されて、ついには盗賊のボス一人だけが残されました。
「だ、誰だ…貴様は…」
青年は質問に答えず、ボスに詰め寄っていきました。
「た、頼む…助けてくれ… 金ならそこにある、好きなだけ持っていい。だから……」
青年はちらっとそれを見ましたが、またボスの方に近づいていきました。
「悪いが、そんなもんじゃ全然足りないんだ」
そして青年はボスの首をぎゅっと絞めながら言いました。
「今から俺の仕事を手伝え。そうしたら見逃してやるし、なんなら分け前をやってもいい」
青年が手を離すと、ボスは苦しそうな表情ながらも、何とか話してきました。
「仕事って、いったい何の仕事なんだ?」
「来れば分かる。お前たちに最適の仕事だ」
青年は笑みを浮かべながらそう言いました。
139 :
山師さん:2006/07/12(水) 04:00:06.38 ID:6IWP51Lm
高額収入バイト!お前に最適の仕事だ!って謳って
青年に偽造一万円札を使わせるんだな。
140 :
山師さん:2006/07/12(水) 04:05:11.92 ID:rPW3IIYM
なんだこのオナニーすれは!?
141 :
1:2006/07/12(水) 12:21:25.72 ID:Yy5MyiS2
>>139 糞スレ終了ならそんな展開もありかもね…
>>140 株板にも、たまにはこんなスレがあってもいいでしょ…
といっても、少し疲れて来た… 俺の精神力がどこまで続くか…
142 :
山師さん:2006/07/12(水) 23:59:27.68 ID:RJvQMig4
>>1 くだらん事やめてお前のポートフォリオ晒せや
そりゃもうひどいもんなんだろうな〜
143 :
山師さん:2006/07/13(木) 05:36:09.92 ID:Qb8O9dbw
ごめん
>>1俺はお前好きだぞ!だからまだ続けろよ!
全然読んでないけどな
144 :
1:2006/07/13(木) 11:21:09.85 ID:gKFD6C2z
ガラガラガラ……
今日も商人の馬車が、昨日と同じ場所を通りました。護衛もたくさん引き連れています。
馬車には大量の商品が積まれているようです。
従者もそれを傷つけない様、慎重に行動していました。
それを山の上から眺めている者たちがいました。
その集団のリーダーらしき者を除き、みんな緊張しているようです。
そしてそのリーダーの指示で、皆静かに商人の馬車へと近づいていきました。
ぎりぎりまで近づき、リーダーが「それっ」と声をあげると、
みんな破れかぶれで商人の馬車に飛び掛りました。
商人を護衛する者達も一瞬狼狽したようでしたが、すぐに事態を把握したようです。
「山賊だ、退治しろ!!」
護衛は馬車に群がっている山賊を片付けようとしましたが、山賊のリーダーがそれを阻みました。
腰にぶら下げている剣を使うこともせず、手業のみで護衛を倒していきました。
護衛をあらかた倒すと、商人の馬車を奪った山賊たちと共に引き上げていきました。
145 :
1:2006/07/14(金) 12:07:07.77 ID:51QHu7Xn
山賊たちは住み家に戻ると、今回の襲撃がうまく行ったことに大変喜びました。
その日の夜は、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎでした。
「しかし、こうもうまくいくとはなあ」
「ばかやろう、俺は最初からうまくいくと確信してたぜ」
山賊の手下その1とその2はおおはしゃぎで今日の戦果に酔いしれていました。
「まあ、それもこれもすべてあんたのお蔭なんだがな。兄さんほんとに強いな。今日は助かったぜ。
俺たちじゃ、あれだけ多くの護衛を倒すなんて無理だしな」
山賊その3は一人で飲んでいる青年に話しかけました。
「別に大した事はしてない。むしろお前達に手伝って貰って助かったのは俺の方だ。
俺だけじゃあれだけの荷物を運ぶ事なんてできっこないしな」
カインは愉快そうに大量の商品を見ながらそう答えました。
「それはそうと、ほんとに分け前は取り半でいいのか?」
「勿論だ。これからもよろしく頼むぞ」
そう言われ山賊は改めて安心した様子で、再び仲間達と一緒に酒で盛り上がりました。
(思ったより簡単だったな。)
カインは今日の事を振り返り、つくづくそう思ったのでした。
強奪した商品をすべて売り捌けば1億Gは軽く超えるでしょう。
取り半でも5000万G、これをあと20回繰り返せば目標達成です。
少し良心が痛みましたが、関所も通らずこんな山道を通る者など、
やましい事があるからに違いありません。
(ま、危なくなったら奴らにすべて罪を被せればいいだけの事だしな…)
これでマリアと結婚できる、そう思うとカインの心は踊るのでした。
しかし残念ながら事はカインの思う様には進まなかったのです。
146 :
山師さん:2006/07/14(金) 22:50:45.73 ID:MVy5hOr5
続きが楽しみじゃ。
わくわくするのう。
147 :
山師さん:2006/07/14(金) 23:28:29.65 ID:Rby3C7hY
↑
おまい
本当に
読んでる?
148 :
山師さん:2006/07/14(金) 23:43:03.41 ID:AWyixuiS
創作は好きじゃぞ。
149 :
山師さん:2006/07/14(金) 23:53:33.43 ID:5yOeDS41
息抜きにも丁度イイスレだと思うよ。
是非続けて欲しいです(゚ー゚)b
150 :
山師さん:2006/07/15(土) 00:05:51.70 ID:2IFQIDK6
かなり楽しみにしておる。
カインはどうなるのか。
どんでん返しが起こるのかが見物じゃな。
151 :
ペシミスト:2006/07/15(土) 00:14:49.23 ID:Yhuh725K
セクースまだ?
152 :
1:2006/07/16(日) 01:04:33.83 ID:QoGrHsX/
次の日、山賊に襲われた商人は領主に被害を訴えました。
カインの考えた通り、商人には裏がありました。密輸をしていたのです。
しかし、その商品は山賊に奪われていたため、証拠はもはやありませんでした。
また領主も、山賊の存在を苦々しく思っていたため、この機会に一掃してしまおうと考えたのです。
その日のうちに討伐隊が編成されて、山賊はあっという間に退治されてしまいました。
山賊は拷問にかけられて白状したため、カインが首謀者であることも明らかになったのです。
結局、カインも捕まってしまいました。牢獄行きです。
153 :
山師さん:2006/07/16(日) 20:08:39.85 ID:3GJ2GALy
ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
ミミ:::;,! u `゙"~´ ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ ゞヾ ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/  ゙̄`ー-.、 u ;,,; j ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\ ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/ J ゙`ー、 " ;, ;;; ,;; ゙ u ヾi ,,./ , ,、ヾヾ | '-- 、..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.、 ;, " ;; _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ | 、 .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
j / ,.- 、 ヾヽ、 ;; ;; _,-< //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─-- エィ' (. 7 /
: ' ・丿  ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、 i u ヾ``ー' イ
\_ _,,......:: ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... ' u ゙l´.i・j.冫,イ゙l / ``-、..- ノ :u l
u  ̄ ̄ 彡" 、ヾ ̄``ミ::.l u j i、`ー' .i / /、._ `'y /
u `ヽ ゙:l ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_  ̄ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ィ、 / | /__ ``- 、_ l l ``ーt、_ / /
゙ u ,./´ " ``- 、_J r'´ u 丿 .l,... `ー一''/ ノ ト 、,,_____ ゙/ /
./__ ー7 /、 l '゙ ヽ/ ,. '" \`ー--- ",.::く、
/;;;''"  ̄ ̄ ───/ ゙ ,::' \ヾニ==='"/ `- 、 ゙ー┬ '´ / \..,,__
、 .i:⌒`─-、_,.... l / `ー┬一' ヽ :l / , ' `ソヽ
ヾヽ l ` `ヽ、 l ./ ヽ l ) ,; / ,' '^i
捕まるの早っ!w
154 :
山師さん:2006/07/16(日) 22:32:17.86 ID:uE+Sw5DR
急展開!
155 :
1:2006/07/17(月) 14:10:12.05 ID:FS33GdwX
第四章 原価>売上=破産?
カインが牢獄に入れられたという話を聞き、マリアは胸が張り裂けそうな思いでしたが、
こうしてはいられないと思い、すぐさま行動に移りました。
まず牢獄の門番に会い、何とかカインを出獄させてもらえないかと掛け合いました。
門番も最初は渋りましたが、マリアが名門シュトライザー家の一人娘である事と、
こっそり門番に手渡した賄賂が決め手となって、
1億Gの保証金を出せばカインは出獄できる事になりました。
次にマリアは父に会い、カインが捕まったのは父がカインに無茶苦茶な要求をしたからだ、
1億Gを出さなければこの家から出て行くという、半ば脅しともいえる事を父に言い、
1億Gをその日のうちに手に入れました。
マリアの父がカインに無茶な要求をしたとき、喜んで賛同したのはマリアでしたが、
本人はその事はきれいさっぱり忘れているようでした。
いずれにしろカインは牢獄から出てくる事が出来ました。
門番から出獄出来たのは、マリアが一生懸命動いてくれたからだという事を聞き、
カインはマリアに心の底から感謝しました。
同時に自分がやった事をとても恥ずかしく思いました。
マリアのためにもなんとしても10億G作ってみせる、そう決意に燃えていました。
156 :
山師さん:2006/07/17(月) 15:32:13.21 ID:9vX158JS
カインとマリア編は思ったより長いな。
いつどんな中途半端なところで
おわり
と書かれるかドキドキしながら
読んでるぞ!
157 :
山師さん:2006/07/17(月) 21:24:17.57 ID:AiNhej59
|┃
|┃三 ,ィ, (fー--─‐- 、、
|┃. ,イ/〃 ヾ= 、
|┃ N { \
|┃ ト.l ヽ l
ガラッ.|┃ 、ゝ丶 ,..ィ从 |
|┃ \`.、_ _,. _彡'ノリ__,.ゝ、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃三 `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ < この先の展開は我々MMRの力を
|┃. |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ | もってしても分析できない
|┃三 ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐' ,ン \____________
|┃ l r─‐-、 /:|
|┃三 ト、 `二¨´ ,.イ |
|┃ _亅::ヽ、 ./ i :ト、
|┃ -‐''「 F′:: `:ー '´ ,.' フ >ー、
|┃ ト、ヾ;、..__ , '_,./ /l
いつも楽しみにしてます。
158 :
1:2006/07/18(火) 11:36:16.18 ID:U6OFRlM8
まずカインは、どんな仕事がいいのかじっくり考えてみました。
(なるべく簡単なのがいいな…面倒くさいのは勘弁だ。楽に儲けられる商売、何かないだろうか…)
3日間カインは考え続けました。結果思いついた商売がいくつか出て来ました。
カインは質屋を始める事にしました。
カインの友人で質屋をやって大儲けした人がいたからです。
あいつに出来るなら、俺もやってやれない事もないだろう、そう考えたのです。
町の一角に場所を借りて、カインは生まれて初めて商売をする事になったのです。
(何か、ワクワクするな)
カインは奇妙な心の高揚感を感じました。戦闘とはまた違う不思議な気分です。
しかし実際始めてみると、すぐに問題が発生しました。
客が全く来なかったのです。
待っても、待っても、客が来てはくれませんでした。
(いったいどういう事だ?もう店を開いて2週間だぞ!なぜ来ない。)
カインはだんだんいらいらしてきました。もともと気は短いほうなのです。
客が来ないのは当たり前です。
何故ならそこは人通りも悪く誰もカインの店の存在を知らなかったからです。
それでも3週目にはようやく、サインの質屋に最初の客が現れたのです。
159 :
山師さん:2006/07/18(火) 11:43:45.90 ID:U6OFRlM8
1行目→カインは商売を始めることに決めました。それしか方法はないと思ったからです。
最後→サ× カ○
160 :
山師さん:2006/07/18(火) 20:36:59.58 ID:6dWvEAqt
どんな客なのだろうか…。
161 :
1:2006/07/19(水) 11:28:18.45 ID:EEs8jhRk
「いらっしゃい」カインは元気一杯に挨拶しました。
その客は古臭くてぼろぼろの壺をカインの前に出しました。
「この壺……いくらで引き取ってくれますか?」
「うーん……」
カインは困りました。
その壺が市場ではどのくらいの価値なのか、カインには見当が付かなかったからです。
(こんな古臭い壺、1Gの価値もないと思うが…いや、そう見えて実は物凄く高価なものかも…
分からん、壺なんて今まで興味もなかったし…)
「どうしました?」
カインがあまりにも長い間悩んでいたので、客は不審な目をしました。
「あ…すみません。そうですね、この壺でしたら50Gほどでお引き取りしますが、
それでよろしいでしょうか?」
カインはとりあえず適当な値段をつけることにしました。
客をあまり待たせて、店の信頼が落ちたら大変だと思ったからです。
「はい!!!それで充分です。ありがとうございます」
客は露骨に明るい表情で店を出て行きました。
実のところ、その壺はカインが最初に思った通り1Gの価値も無かったからです。
(少し高すぎただろうか…、まあいい。最初はバーゲンセールでもやったと思えばいいか)
そう気を取り直していると、不思議にもまた次の客がやってきました。
162 :
山師さん:2006/07/19(水) 13:45:40.81 ID:XyWwXXg1
なんの勉強もしないでデイトレ始めて2ヶ月で50万溶かしたおれに似てる
163 :
1:2006/07/19(水) 21:24:25.54 ID:EEs8jhRk
「ここで品物を引き取って貰えると聞いてきたんですが……」
「ええ、勿論。どんなものでも引き取らせて頂きますよ」
そう言いながらも、カインは先ほどの失敗を取り返そうと考えていました。
今度は出来る限り安く買い叩いてやる、そう決意していました。
「この鍬を売りたいのですが、いくらで買っていただけますか?」
「鍬ですか…」
カインは目の前の鍬を見ながら思考しました。
(鍬の事なんかほとんど知らんが、大体10Gぐらいで売っているはずだよな…
なら半値ぐらいで引き取るべきだろうか?)
しかし目の前の鍬はぼろぼろでそれだけの価値はなさそうです。
ここは安く買い叩くチャンスだとカインは思いました。
「そうですね、2Gなら引き取りましょう」
カインがそう言うと、客はがっくりと肩を落としました。
「そうですか…専門家のあなたがそう言うのでしたら、
やはりその程度の価値しかないのでしょうね。2Gで売るのは先祖に申し訳ありませんが、
背に腹はかえられませんからね…」
「何か訳がありそうですね。私でよければ話を聞きますよ」
カインがそう言うと、客も誰かに話を聞いて貰いたかったのか話はじめました。
聞くと、その鍬は3代もの間使われ続けた、とても思い入れのある鍬だそうです。
しかし妻が病気となりお金もないので、
先祖には申し訳ないがこの鍬を売る決心をしたというのです。
「なるほど…そういう事でしたか」
そう聞くと、カインはこの鍬がとても価値の有るものに見えてきました。
それに目の前の客を助けたくなったのです。
「話は分かりました。その鍬20Gで引き取りましょう」
「20Gも!!!ありがとうございます」
その客はよほど嬉しかったのか、飛び跳ねるように店を出て行きました。
164 :
1:2006/07/20(木) 12:16:54.40 ID:Udg4PEuK
次の日、カインの店に客が殺到しました。
どんなものでも高く買い取ってくれる、
実際の価値の何倍もの値段で引き取ってもらえるという噂はあっという間に町中に広まりました。
そして客は自分の要らないものをカインの店に持ってきたのです。
ぼろぼろのやかんだの、腐ったみかんだのを持ってきてはカインに引き取って貰うのです。
他国からも客がやってきました。持ってくる商品は胡散臭いものばかりです。
自称有名画家の絵とか、転ばぬ先の杖といった見た事も聞いた事も無い物ばかりを持ってくるのです。
しかし客に、これはとても価値の有るものですと説明されると本当にそう思えてくるのです。
またカインには商品を見抜く眼は無かったため、客の言い値で引き取る事になるのでした。
カインの店にはあっという間にガラクタが集まりました。
そして残念ながら、買い取った額より安く売る事になるのです。
高く買っては安く売り、高く買っては安く売るをたんたんと繰り返し、
いつの間にか、カインの手持ちの資金はゼロになってしまいました。破産です。
165 :
山師さん:2006/07/20(木) 13:49:24.95 ID:mbl9DVBX
ハッピーエンドにしてくれよ
166 :
山師さん:2006/07/20(木) 17:36:21.31 ID:D2dTIUJJ
167 :
山師さん:2006/07/21(金) 01:03:57.38 ID:4Tvidl2i
どうなるんだカイン。
どきどき‥。
168 :
1:2006/07/21(金) 11:12:43.83 ID:2zbzhfdT
カインはモンスターを倒して再び資金を増やすと、今度はおにぎり屋を始めました。
たった1回の失敗で諦める気はありません。
そうそううまくいくとはカインも最初から考えてはいませんでした。
前回の失敗は、要するに自分がよく知らない事をやったからだとカインは考えました。
カインはおにぎりが大好きでした。ならばそれを商売にすればうまくいくと思ったのです。
早速従業員を何人か雇い、おにぎりを作り始めました。
しかしここでカインはまた問題に気づきました。
確かにカインはおにぎりが大好きでしたが、自分でおにぎりを作った事はなかったのです。
しかし雇った従業員は、せっせと慣れた手つきでどんどんおにぎりを作っていきます。
自分も負けてはいられない、カインは必死になっておにぎりを握り続けました。
カインのおにぎり屋は繁盛しました。
おにぎりが美味しくとても安かったからです。
カインもほっとしました。どうやらうまくいきそうだと思ったのです。
確かに売上はたいした事はありませんでしたが、
今後もっと店を増やしていけば収入も増えるだろうと考えたのです。
しかしまた問題が発生しました。
カインのおにぎり屋が繁盛している事に目を付け、自分もやってみようと考える人がいたのです。
そしてカインの店の目の前に、別のおにぎり屋が立ちました。ライバル店です。
169 :
山師さん:2006/07/22(土) 00:04:11.57 ID:E/V4v7nL
ひいい。
カインかわいそす。
170 :
1:2006/07/23(日) 00:41:34.32 ID:oGFX5RQH
それからしばらくの間、ライバル店との価格競争が続きました。
ライバル店が価格を下げると、カインの店も価格を下げ、さらにライバル店が下げるとカインの店も下げる…
この繰り返しでおにぎりの値段はどんどん下がっていきました。
客は喜びましたが、カインにとっては地獄のような日々でした。
ライバル店との価格競争がようやく終結したころ、カインはおにぎり作りに興味を無くしていました。
従業員に任せて、自分はモンスター退治に出かけるようになったのです。
カインのそんな姿を見た従業員のモチベーションは下がり、一人、また一人と店を辞めていき、
いつの間にかカイン一人だけになってしまいました。
しかしカインは諦めませんでした。不屈の闘志で、一人で大量のおにぎりを作ったのです。
しかしそのおにぎりの形はいびつで味も悪く、誰も買ってくれませんでした。
毎日大量のおにぎりを作っては捨て、作っては捨て続け、
カインの店から腐ったおにぎりの匂いが充満した頃、
再びカインの手持ちの資金はゼロになってしまいました。破産です。
171 :
山師さん:
次は米相場に手を出して破産だな。
これにケテーイ。