【隣のホール】黒岩泰氏を語る3【阿鼻叫喚】

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218山師さん
米株安を受け売り先行も、短期的な底入れ感は強い
先週末の米国株式相場は反落。ダウ工業株30種平均は46.90ドル安の10891.92ドル、ナ
スダック総合指数は10.26ポイント安の2135.06ポイントとなった。朝方発表された5月の
輸入物価指数が市場予想を上回ったことから、インフレ懸念が高まる展開。半導体関連株
の一角に買いが入ったものの、米利上げ観測は根強く、主要株価指数は軟調な推移となっ
た。また、シカゴ日経平均先物(CME)は14635円。大証終値と比べて165円安の水準で
取引を終了している。従って本日の東京株式相場は米国株式相場の下落を受けて、売り先
行の展開が予想される。
しかし、先週末の東京株式相場は午後の急速な切り返しによって、底入れ感の強いチャ
ート形状となっている。相場の不透明要因であったSQも通過しており、一旦下値不安は
後退したようだ。信用買い残の先行指標でもある日証金の融資残(6/8時点)は前日比で
1462億円ほど減少。買い方の投げが相当数出たことを示しており、需給改善が急ピッチで
進んでいることを示している。
本日は米国株式相場の下落が嫌気されて軟調なスタートが予想されるものの、日経平均
では先週末の安値(14389.31円)が強力なサポートラインとなり、売り一巡後は押し目買
いが優勢になる展開を想定。再び上値を試す動きになると思われる。その場合の上値メド
として意識されるのは上方に空いている窓(14990.04円−15095.15円)であり、数百円程
度の上値余地がある。上昇幅は限定的ではあるが、現在は短期リバウンド相場に突入して
いると考えたい。
一般的に株価というのは、投資家心理の逆に動くというもの。週末のCMEを見て弱気
になるのはごく当たり前の心理状態であり、「下落相場が継続している」と考えるのも無
理はない。しかし、相場は既に短期的な底入れを果たしており、ここから売り込むには若
干の違和感がある。基本的に米国株式相場のチャート形状も底入れ感は強く、米株安の流
れは続きそうもない。日本株は“押し目買いポイント”であり、週末のSQ値(14454.89
円)も強力なサポートラインとして機能するであろう。15日(木)の福井日銀総裁の会見
までは、リバウンド期待の高い相場が続くと考えたい。
 (黒岩 泰)




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