★村上ファンド、阪神CBに絡む株価操作疑惑

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1山師さん
「疑わしきは罰せず」の村上ファンド?
阪神電鉄を今月の15日から買い始めて大量保有報告書を提出した
村上ファンドの行動に疑問を持つファンドマネージャーが多いようです。
村上氏は「純投資」と説明しますが、普通のファンドなら、株価を刺激し
ないようにじっくり安値を拾う形でポートフォリオを作ることが普通です
。短期間に1000億円程の資金を使って株価を急騰させるような買い方
をすることは常識では「純投資」とは言わず、「投機」と言うのではない
でしょうか。一般的なファンドマネージャーからすれば、「買占め屋」と
どこが違うのか理解できないのも無理はありません。
 更に、この急騰劇は10年前に発行され今月末に償還となる「転換率0
%」だった250億円の転換社債(CB)が絡み、胡散臭さが漂います。
村上ファンドは転換社債も買っていたと伝えられますが、転換社債は償
還日まで持つだけなら単なる額面で償還される社債に過ぎません。とこ
ろが、505円の転換価格を越えた瞬間から社債から株式としての価値
を持つことになることはみなさんご存知の通りです。
 つまり、村上ファンドは転換社債を社債で償還させるつもりなら短期
所有する旨みが薄く、505円以上の株価に買い上がることを当初から
目論んでいたと見ることが常識的でしょう。転換社債を先に買っておけ
ば、結果的に株式を安く大量に仕入れることが出来たことになります。
阪神電鉄のCBは明日が転換請求の最終日ですから、それまでの短期間
に株式を集中買いしなければ意味が無かったのであり、「純投資ではな
く株価操縦」であったという疑惑の声も聞かれます。「疑わしきは罰せ
られない」のが法律の決まりですが、巨利を得たのは村上ファンドと償
還金の250億円を支払わずに済んだ阪神電鉄であることは事実です。
出来レース(?)で損害を受けたのは売り方とCBをディスカウントで
買い、つなぎ売りした証券ディーラーということになります。このよう
な「純投資」が許されるならSECは必要ないでしょう。