じいちゃん

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1山師さん
197 名前:山師さん 投稿日:04/07/20 23:23 ID:IQ7PpkWJ
亡きじいちゃんは、株が趣味だった
ある時、株屋さんから追証を求められた
現金はすべて投資していたので
困ったじいちゃんは山林の土と岩を売ることにした

業者は重機を山にいれ、樹木を伐採した
そこで作業員が見つけたものは・・・

野良犬かイノシシに荒らされた屍

じいちゃんは思ったそうだ・・・株で失敗した仲間だ・・と
2山師さん:04/08/01 07:52 ID:pevreW05
245 名前:山師さん 投稿日:04/07/22 00:21 ID:U0y31mi1
じいちゃんは
「待ちぼうけ・・・あるひせっせと株稼ぎ・・・ころり転げた木の根っこ」と
歌ったかどうかはわからない

だが切り株の横の無残な亡骸を手厚く葬った
そしてそこに小さな祠をたてた

株でこけたのであろうそのうさぎがちょっぴり自分と重なったのかもしれない
そして先祖代々相続してきた山林を
一部とはいえ切り崩したことへの償いだったのかもしれない
じいちゃんは祠をたいそう大切に祭った

それまでは米相場、アズキ相場、株でも大負けしたことのなかったじいちゃんは
うさぎの祠のおかげかそれ以降も調子よく取引を続けていた・・・

じいちゃんは自分の相場人生の中で一番の失敗が
この山林切り崩し騒動になるだろうと
思っていた・・・
3山師さん:04/08/01 07:52 ID:pevreW05
260 名前:山師さん 投稿日:04/07/23 00:24 ID:ZfyFj4OP
じいちゃんは大正初期、多くの小作人を抱える地主の家に
「二番目の長男」として生をうけた
本当の長男は生まれてすぐに命を落としていたからだ

じいちゃんは将来の当主として大切に育てられた
しかし、長男以外は尊重されない家風の中
二番目の長男、じいちゃんは複雑な思いを抱いていたそうだ

そして成人
じいちゃんは幼なじみにして、みんなのマドンナだったばあちゃんと
親の反対を押し切って駆け落ち

後にばあちゃんは
「満州につれって行ってやる」と口説かれたと明かす

さて、大金を持って満州に渡った二人だが
国が宣伝する「満州国」と満州の落差に気づく
そして胡散臭さを察知したじいちゃんは
親に手紙を書き「帰っておいで、結婚も認めてやる」との言葉を引き出す

この胡散臭さを察知する能力、
これは後に相場を始めるにあたり
じいちゃん自身を何度も救う武器のひとつになったはずなのだが・・・
4山師さん:04/08/01 07:53 ID:pevreW05
290 名前:山師さん 投稿日:04/07/24 00:23 ID:5910GZ2P
満州から帰った二人を待ち受けていたのは嫁姑問題だった

ばあちゃんを深く愛していたじいちゃんは、
ばあちゃんと都会で二人暮らしを始めることにする

資金は潤沢にあった
満州への逃避行のためちょろまかした大金を
「全部使っちゃいました」と報告。ちゃっかり着服していたのだ
さらに
「勉強のため、都会に出て事業を起こします」と適当なことを言って金を引き出す

じいちゃんは都会でめったにあかない雑貨店を始める

田舎から米や芋が送られてくるので食べるのには困らなかった
ばあちゃんをこよなく愛していたので女遊びはしなかった
基本的に田舎者なので格好よく夜の街に繰り出したりもしなかった
けれど都会での生活は何かと金がかかる

じいちゃんは小遣い稼ぎに相場を始める

「頭と尻尾はくれてやれ」とばかりに
まあまあの安値で買ってちょいと騰がれば売るので
元金がなくなることはなかった

じいちゃんはなんだか成功しているようで、ちょっと嬉しかった
・・・たぶん
5山師さん:04/08/01 07:54 ID:pevreW05
451 名前:山師さん 投稿日:04/07/26 23:50 ID:kRYGXGBD
じいちゃんの家では長男は次期当主として育てられるが
次男はもしもの時の保険に過ぎなかった
次期当主に跡継ぎが誕生すると、役目を終えた次男は新しい家にうつる
いくらかの農地と金品を贈与され
その時点で今後の相続からははずされる
三男以下は早くから養子縁組され、もらわれていくことが多かった

じいちゃんは弟が分家されるとの知らせを受け
しばらくは思索にふけっていた

おしゃべりなじいちゃんがあまりにも無口なのでばあちゃんは心配する
相場で大失敗したのかも・・・でも怖くて聞けなかった

ある日唐突に、じいちゃんはばあちゃんに金を渡し
弟の嫁へ反物を選んで送るように言った
「おやじ様の金ではない」と
ばあちゃんは少しは相場での儲けがあるのだと安心する

そう、じいちゃんには長男が誕生していた
そして、じいちゃんの店は大体あいてる雑貨屋になっていた

ばあちゃんも赤ん坊の世話をしながら店に立つが
品物に、品物以上のおまけをつけてしまう気前のいい女だったので
ここでも儲けは少なかった

じいちゃんが平和な生活を送っていたまさにその時
日本は太平洋戦争への泥沼の道を突き進んでいた・・・
6山師さん:04/08/01 07:54 ID:pevreW05
452 名前:山師さん 投稿日:04/07/27 00:14 ID:kYKR74bH
戦時体制の強化とともに金融市場は引き締められ
市場取引の量そのものが減少していた

じいちゃんは父親に手紙を送る
「事業はうまくいっています
 けれど長男はからだが弱く医者にかかるので
 少々苦労しています」
実家からは大金が送られてくる
・・・じいちゃんの長男は健康そのものだった・・・

次男が誕生する頃には
戦時統制経済の下、庶民の生活は逼迫していた

じいちゃんは相場での儲けの幅が減るし
時にはちょっと損をしてしまうので
すっかり、ヘソを曲げていた

しかも品物が不足して
じいちゃんの店は時々あいている雑貨店になっていた

そして1941年12月、真珠湾攻撃。太平洋戦争勃発
7山師さん:04/08/01 07:55 ID:pevreW05
537 名前:山師さん 投稿日:04/07/27 23:52 ID:c3jExznh
日米開戦の頃と前後して、じいちゃんは父親からの手紙に驚愕する

事業を起こし、精進することも国のためになるが
そろそろ親孝行してほしいとの内容だった
年内の帰郷を促す手紙である

追伸には
「おまへ、まさかさうばなぞにてをだしてはおらぬだろふね
 あれはいかん、すぐやめなさい」

じいちゃんは父親から差し向けられた特務機関の存在を知る
8山師さん:04/08/01 07:56 ID:pevreW05
541 名前:山師さん 投稿日:04/07/28 00:16 ID:6b6u4cKZ
じいちゃんが実家に帰るには大きな問題があった
親元を離れて暮らすようになったそもそもの原因、嫁姑問題である

母親はしっかりした女だった
お嬢様育ちでぼんやりしている嫁が気に食わなかった
だいたい、大切な息子をたぶらかして満州まで旅させた女である
いびった。しかしぽーんやりしている嫁には通じなかった
全力でいびった
「貧乏ピーーーから嫁がきた!」
嫁の里を貧乏呼ばわりした

そんなわけでじいちゃんは頭をいためていた
考え抜いた末
実家から十数キロ離れた海沿いの町で暮らすことにした
田植と収穫の時、盆暮れ正月は実家で過ごすことが条件だった

じいちゃんの新しい店は都会で得た知識を生かした雑貨店になった
が、実際は全くあかない雑貨店だった

<注>一部、ピーーーなどどと音声が乱れておりますが
  各方面に配慮した結果です。ご了承ください
9山師さん:04/08/01 07:56 ID:pevreW05
544 名前:山師さん 投稿日:04/07/28 00:30 ID:6b6u4cKZ
戦争の終わりが近づいていた

じいちゃんが太平洋戦争開戦までの数年間を過ごした街は
終戦の年、数回にわたり米軍機による空襲をうけている

じいちゃんの全くあかない雑貨店の上空でも米軍機が目撃されていた

1945年8月15日
じいちゃんは実家の庭で
父母、長男、次男、長女、弟家族、そして小作人、使用人たちとともに
玉音放送を聴く

父親は泣いた。弟は泣いた
じいちゃんも泣いた

子どもたちは庭を走り回っていた・・・
10山師さん:04/08/01 07:57 ID:pevreW05
641 名前:山師さん 投稿日:04/07/30 00:30 ID:ts1Qgoxr
じいちゃんの父親が生まれたのは1890年頃と思われる
先代当主は短命だったらしく若くして当主の座につく
かなりの豪傑だったらしく女遊びも交遊も半端ではなかった

芸者三人を引き連れて温泉街で遊んで一月間帰ってこなかった、とか
学者や作家を気取る者、易者や相場師などと名乗る怪しい人物を居候させたり
画家の卵という男の後援者になったり、とか・・・

第一次世界大戦時の、いわゆる戦争成金を生んだ好況の波に乗り
株式の売買等でさらに富を得ていた
「女には反物、男には女と現物」などと嘯き
日頃からカネを布や糸、金や銀に換え、蓄財していたという

息子が、いい加減なことを言って都会に出たときも
スパイ(もう敵性語ではないでつ)を送り込み
無茶をしないか監視していた周到な男である

そんな男に
第二次世界大戦後、未曾有の悲劇が襲いかかる

さてどうするか・・・
11山師さん:04/08/01 07:58 ID:pevreW05
672 名前:山師さん 投稿日:04/07/31 00:30 ID:dZaykX7h
ばあちゃんの実家の敷地内の奥の奥には、とある人物の銅像があった

戦時中は鉄材不足のため古い鍋、釜や農機具などが供出させられた
「寺の鐘が持っていかれた」
「銅像が持っていかれた」というのはごくありふれた話である
この、とある人物の銅像はその難をとある理由で逃れていた

あの、玉音放送からおよそ半年後、
じいちゃんはこの銅像の後ろに穴を掘っていた
すでに所有の山林にもひとつ、屋敷の裏の竹やぶの中にもひとつ
これで三つ目の穴である

じいちゃんの父親はこの三つの穴に財産を隠した
布、糸、金、銀
先代、先々代から受け継いだ江戸時代の小判
書画骨董の類、ついでに自称画家の絵も
戦時国債と株式以外の金目のものは、とにかく隠した
すでに現金は強制的に金融機関に預金させられていた
近々、保有財産はすべて申告しなければならなかった

第一次農地改革が地主に与えたダメージはほとんどなかったが
第二次農地改革が迫りつつあった

後年、ばあちゃんはこのときを「人生で一番忙しいとき」だったと振り返る
姑には「牛、のろま!」と、散々いびられたというが・・・
12山師さん:04/08/01 07:58 ID:pevreW05
710 名前:山師さん 投稿日:04/08/01 00:23 ID:DxV/7/8t
財産を隠し、田植が終わってしばらくすると
じいちゃんとばあちゃんは子供たちをつれて海沿いの町に戻る

父親は財産を守るべく奔走していたが
じいちゃん自身はあまり役に立つ男ではなかった
そして、やっぱり嫁姑問題・・・

じいちゃんの店は細々とあいている雑貨店になった
店の収入だけでは生活は苦しく、ばあちゃんも働いた

話はそれるがばあちゃんの仕事というのは教師であった
実は彼女、師範学校卒である
貧しい者にも勉学の道を・・・と制度もあったようだが
ばあちゃんの時代にはお金持ちの道楽的なものだったともいえる
そのばあちゃんの実家を
じいちゃんの母親はことあるごとに貧乏呼ばわりしていたことを考えると
じいちゃんの家が、どれほどの資産家だったかが理解できると思う

さて、じいちゃんが海沿いの町で貧乏でも自由な生活を送っていた頃、父親は・・・
13山師さん:04/08/01 07:59 ID:pevreW05
714 名前:山師さん 投稿日:04/08/01 00:44 ID:DxV/7/8t
1947年、国による農地の買収が始まる

じいちゃんの父親は
1952年まで続いた地主からの土地買い上げと小作人への土地売渡で
農地のほとんどを失った
預金封鎖による現金の引き出し制限は2年半ほど続き
おそらく資産税も徴収されただろう・・・
戦時国債はハイパーインフレで紙屑になりつつあった

しかし、そんな中でも損失を少しでも取り返すべく力を尽くした

所有農地が激減したといっても米は売るほど獲れた
国の厳しい食糧事情で自家用米以外はすべて国に買い上げられたが
その自家用米をできるだけ残した
都会から、米を求めてやってくる者に売ったのだ
ヤミ米業者もいたかもしれない
金目のものを持って交換にやってきた者もいたかもしれない・・・

じいちゃんの父親は不屈の男であった

預金封鎖の引き出し制限が撤廃され
さらに株式の取引が再開されると機を見て株式の購入も始めた

<注>引き出し制限は徐々に緩和され1948年7月いっぱいで撤廃されたそうでつ
  株式市場は1945年8月から売買立会停止
  1948年1月まで米軍に接収されていたが
  1949年5月16日取引再開、とのことでつ
14山師さん:04/08/01 08:03 ID:LNoe/EqJ
自慰ちゃん…_| ̄|○
15山師さん:04/08/01 08:15 ID:yvGDryp4
う〜ん。

なんか隔離された感があるけど、実際怖い話なのかどうか見えてこないし、
ブーイングも増えてきたからこの方がむしろいいのかな?

おいらは楽しみにしてます。じいちゃんシリーズ。
16山師さん:04/08/01 08:38 ID:fIPleBki
>>1
読む気しねぇバカか
17山師さん:04/08/01 08:48 ID:/cxSS1lO
結局、何が言いたい?おまいらも株で儲けて芸者と一月遊べるようになれてか?

それとも預金封鎖とハイパーインフレがくるから金目のもの隠しとけってか?
あんた副島さん?
18山師さん:04/08/01 08:56 ID:QeUtZ3QO
おいらもとっても楽しみにしてます。じいちゃんシリーズ。

期待してます.
19山師さん:04/08/01 09:12 ID:1UHRx/A8
俺も楽しみにしています。
読み物として面白いです。
20山師さん:04/08/01 09:18 ID:H6O4DrrD
漏れも楽しみにしてます。じいちゃんシリーズ。

煽りなんかに負けずに書いてちょ。
21山師さん:04/08/01 09:40 ID:Zi271AcH
うん、なかなか結構
22山師さん:04/08/01 11:19 ID:d+e+qrGX
>>15
今までのところ怖くはなかったので、あっちではスレ違いかなと思うよ。
だけどこれはこれで興味あるし続きが読みたいので
じいちゃんプリーズw
23山師さん:04/08/01 12:02 ID:czwL3G5c
じつはそののち一目山人翁のライバルに!!
24山師さん:04/08/01 12:50 ID:1O1CsFxe
じいちゃんガンガレ!
25山師さん:04/08/01 22:37 ID:/3nsrg64
じいちゃん揚げ
26山師さん:04/08/01 22:41 ID:egWdz5bN
せめて人称を祖父にして欲しかったよなあ・・
じいちゃんじいちゃん繰り返されてもそりゃ読み手からすりゃ
他人なんだものウザイっての
27山師さん:04/08/01 22:55 ID:L0Wb3MrH
ときどきエロネタも挟むと読者は飽きないぜよ
28山師さん:04/08/01 23:50 ID:QcNrnhAy
じじいあげ
29 :04/08/01 23:57 ID:KIg6P26q
バーチャではじゃなく、じいちゃんあげ

じいちゃんのエロネタじゃあ萌えない気がするなぁ。
30山師さん:04/08/02 00:00 ID:PSEQ/1Ce
続きまだ?
楽しみにしてるんだけど・・・
31山師さん:04/08/02 01:38 ID:YF6Ac05t
ひーじいちゃん
32山師さん:04/08/02 02:10 ID:brOkohSh
自慰ちゃん
示威ちゃん
辞意ちゃん
33山師さん:04/08/02 02:18 ID:JZcVt9z+
>>26
文学上の演出だと思えば気にならないと思ふ。
34 :04/08/02 03:59 ID:nV+UnRz6
エロじじい
35山師さん:04/08/02 16:12 ID:9nJQq64S
じっちゃん揚げ
36山師さん:04/08/02 17:47 ID:iUECmc3/
>>33同感
つづきまだ?

37山師さん:04/08/02 18:40 ID:qlePvnv9
SB板のおじいちゃんは最強だと思うが。
38山師さん:04/08/03 13:44 ID:aOFHtXm3
女子高生が主人公のが読みたい
39山師さん:04/08/03 13:46 ID:RXkPNxTk
自慰タン
40山師さん:04/08/03 13:47 ID:RXkPNxTk
時々ジジネタを挟むと読者は飽きないぜ。
41山師さん:04/08/03 13:48 ID:RXkPNxTk
さ、みんなで続きを作ろうぜ。
42山師さん:04/08/03 13:49 ID:RXkPNxTk
あかんたれを越える巨編を作ろう。
43山師さん:04/08/03 15:09 ID:XhB4DtbW
ふじさわえま
44山師さん:04/08/03 17:45 ID:YXIULUh+
じいちゃん来ないね
皆、意味なく叩き過ぎなんだよ
書いてくれるだけありがたいのに
45山師さん:04/08/03 18:26 ID:ho+P2Dh+
時は流れて平成の年間、じいちゃんはネット・トレーダーとなるべく、
パソコンを購入し、インストラクターを雇い習練の日々を重ねていた。
朝8:00、インストラクターを付けて指導が始まる。
「はい、それではさっそく立ち上げてください」と先生が言うや否や、
じいちゃんは起立し、直立不動のまま「立ち上がりました」と。。。
「いいえ、おじいちゃん。人間ではなくPCのことです。電気にスイッチを押してください」
じいちゃんは壁にあるルームライト・スイッチに行きかけたが、先生の舌打ちにより間違いに気づく。
やや考えてから、やっとモニターのスイッチを入れた。
「そうです、モニターの電源から入れます。。。続けてください」
しかし、じいちゃんは微動だにしない。ただ、「先生、パソコンに電気つけました」というのみ。
「おじいちゃん、これはモニターでPC本体はこっちの箱です。
この本体に電源を入れないと動きませんよ」じいちゃんは、やっと本体の電源を入れることができた。
だが、しばらくするとじいちゃんはPCから離れていってしまう。
「おじいちゃん、どうしましたか?」「先生、テレビから2m離れませんと目に悪いです」
じいちゃんはさらにデスクトップ画面に切り替わる色のちらつきに反応し、
「見ては危険です。放射能が出ています!」じいちゃんは耳は親指、まぶたは人差し指、鼻は中指、
口は薬指でそれぞれ押さえ、しゃがみながら右足のかかとで肛門を閉じて「ピカドン」に備えた。
どのくらい、そのままで過ごしただろうか。すでにインストラクターは居なくなっていた。
じいちゃんはピカにやられたのだろうと、両手をあわせて拝んだ。

平成十六年の暑い夏の日のことだった。
46山師さん:04/08/03 18:45 ID:C28fqHOA
>>45
ワラタ・・ ってか本1レスで本編を越えた気がする
47山師さん:04/08/03 18:52 ID:N1jvni31
やっと完結か・・長かったな・・
48山師さん:04/08/03 18:52 ID:HDWzP9tw
>>46
すまん。展開がベタ過ぎて全く面白くなかった。
49山師さん:04/08/03 18:56 ID:jZo6yZEw
>>45
俺は笑ったぞ gj!
50山師さん:04/08/03 19:20 ID:wkTrIMzh
まあピカドンのくだりが一番おもろかったな。
51山師さん:04/08/03 21:55 ID:3xefsBIH
ピカドン・・・・はだしのゲン・・・
52山師さん:04/08/03 22:15 ID:Dutb/3MH
ひょっとして、リアルでじーちゃん?
かかとで尻穴塞ぐのって、俺のじいさんも言ってたよ。
53山師さん:04/08/04 01:17 ID:/gBN9CgH
なになに?体の穴をふさぐと、被曝避けに効果があるのか?
54山師さん:04/08/04 01:52 ID:9IB5/nzV
ちうごくが原発を増設するそうで、チェルノブイリみたいなことが起これば、日本も確実にやばくない?
55山師さん:04/08/04 01:57 ID:/gBN9CgH
>>54
すばやく尻の穴塞ぐ練習しとかにゃいかんね
56山師さん:04/08/04 02:28 ID:gXG4Tg1r
じいたん
57山師さん:04/08/04 10:30 ID:LIBkSuvu
それは、軍から新型爆弾(原爆)への対策として命令されたものです。

爆風で内蔵が飛び出ないよう、手指で顔の各部をしっかり押さえ、
しゃがんだ姿勢でかかとを尻にあてる。
ほかにも、水を飲む、水を飲んではいけない、ヨード液を塗る、
塩水につけるなどが流布され、地方ごとでも地妙な策が派生した。

その効果のほどは言うまでもないが、いかにひどい負け戦だったかが
伺える一例である。

また、当時の悪名高い大本営発表では、
帝國は米粒サイズでアメリカ大陸を消滅させる爆弾を投下する予定、
と発表している。

最 初 に そ れ や れ よ !
58山師さん:04/08/04 11:35 ID:3luTKGvo
この時代の有名投資家と格闘してぶっ潰す展開をキボン
59山師さん:04/08/04 15:22 ID:/gBN9CgH
>>57
レスありがd。なんと・・、「尻穴塞ぎ」は「生き残るための方策」
じゃなくて、「内臓飛び散らせて周りを汚さない為の方策」だったのですね。。
環境に優しい大日本帝国でつ。

確かに当時はとんでもなく非科学的な指導をしてたみたい。My祖父も、戦時中は
風船爆弾(風船の先に爆弾をつけて飛ばす)とかやらされてたらしいです

60山師さん:04/08/04 20:06 ID:kwRn4OIg
>>59
>風船爆弾(風船の先に爆弾をつけて飛ばす)とかやらされてたらしいです

「やらされてた」というと風船おじさんが爆弾持ってるようなイメージ思い浮かべる
若いモンが増えてるような希ガス
61山師さん:04/08/04 20:19 ID:9LgO17Mn
風船爆弾は一応米国本土に到達したらしい。
とはいっても、当時日本が届いたかどうか確認するすべは無かった。
62山師さん:04/08/04 21:23 ID:t61mZUvV
じじい、早く続き書け。
楽しみにしてるんだからよ。
63山師さん:04/08/04 22:54 ID:+nfuOeBW
じいちゃんライター、続きおながいしまつ
64 :04/08/04 23:22 ID:8xuaounv

 最後わ、インストラクターの腹の上で逝くんだろw
65山師さん:04/08/04 23:25 ID:5Ub+HQ80
oioi
風船爆弾は世界初の大陸弾道間ミサイルで、
アメリカ本土に到達したのが日本に知られると
多量に送られるから、全力で情報を遮断したと
いう経緯があるぞ
66山師さん:04/08/04 23:30 ID:gXG4Tg1r
じーたん爆撃
67山師さん:04/08/04 23:34 ID:ZTp6xtDM
あれだよな、山火事起こしたんだよな
んで最初米は細菌兵器だと思って結構びびってたんじゃなかったっけ?
68山師さん:04/08/04 23:37 ID:KNU2f3QJ
>>61
日本国内に落下したものも相当数あって、それを拾った子供たちが
爆死したり手がもげたりしたのだが、軍の情報管制によりその事実は
闇に葬られた。という噂も流れていたのだよ、と母が申しておりました。
69山師さん:04/08/05 00:11 ID:bdvdfS5U
>>67
当初細菌兵器を入れる予定だったが、激しく反対されて沙汰やみ。
そのうち九州の風船製造工場が爆撃破壊されて、作戦自体行われなくなった>風船爆弾
70山師さん:04/08/05 15:58 ID:TlrvSpUn
>風船爆弾は世界初の大陸弾道間ミサイルで、
みさいる なんでつか?
と、つまらないツッコミをしてみるてすつ
71山師さん:04/08/05 17:30 ID:1DTsah9F
     |_・) ソー
72山師さん:04/08/05 17:32 ID:1DTsah9F
     |ミ ササッ
73山師さん:04/08/05 21:57 ID:+UdvJGYM
                _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
     デケデケ      |                         |
        ドコドコ   < 続きまだーーーーーーーー!!? >
   ☆      ドムドム |_ _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
         ドチドチ!
74山師さん:04/08/05 23:20 ID:wC4x4spM
風船爆弾ジジイの孫でつ。レスいっぱいありが10。
ここの山師さんたち、詳しくてスゴイ。

>>60
風船オジサンいたね。海に落ちて死んじゃったのかなぁ、、

>>61 >>65 >>67
とんでも兵器だと思ってたけど、アメリカまで届いた奴もあったんだ。
ちょとびっくり。

>>68 >>69
うん。敵より味方の方をずっとたくさん倒しちゃってたと思ふ。
細菌入れなくて良かったよ。

さてさて、じいちゃんライター、もう来ないのかな。悲。悲。悲。。
75山師さん:04/08/05 23:21 ID:o67BOIDn
じーちゃん
76山師さん:04/08/05 23:41 ID:ihbavIIo
じいちゃん、じいちゃん?じいちゃーーーーっん!!
77山師さん:04/08/05 23:42 ID:vwC4Eh1E
               ∧_∧
オジイチャ━━━━━━(´∀` )━━━━━━ソ!!!!!
              /     ヽ
             / 人   \\   彡
           ⊂´_/  )   ヽ__`⊃
                / 人 (
               (_ノ (_)
78山師さん:04/08/06 00:05 ID:SWgFuVYw
サイボーグG
79山師さん:04/08/06 02:24 ID:HfEax3xp
ばーちゃん
80山師さん:04/08/06 17:58 ID:aQR5sbx6
     |_・) ソー
81山師さん:04/08/06 17:59 ID:aQR5sbx6
     |ミ サッ
82山師さん:04/08/06 18:01 ID:2HChFgxg
じじいっ!!!
83山師さん:04/08/06 18:01 ID:aQR5sbx6
     |_・) ソー
84山師さん:04/08/06 18:10 ID:aQR5sbx6
     |_・) <じいちゃんの孫が長々と書き込んでいいスレはここでつか
85山師さん:04/08/06 18:24 ID:NSSBouwq
ジイチャンの孫じゃない人間はこの世に存在しません。
86山師さん:04/08/06 23:09 ID:Io+OUASQ
>>85
うむ
87山師さん:04/08/06 23:18 ID:GMjpD64R
     |_・) ソー
88山師さん:04/08/06 23:52 ID:tfbnKuDY
    |_・) <とりあえずあらすじなんてどう?
89じじまご ◆jA.kPvhUA6 :04/08/07 00:05 ID:2QLHBS13
大正時代の初めごろ
とある男がとある田舎町の地主の家に生まれた
彼の名前は准一郎(ジュンイチロウ)
なんでも長男、真一郎(シンイチロウ)は生まれてすぐに亡くなったものだから
一郎に准ずるという意味で命名されたというのだ
ちなみに准一郎の弟は元三郎(ゲンザブロウ)
もともとは三郎って意味らしい

さてこの准一郎という男、大事に大事に育てられたというが
我侭というかなんというか、ちょっとテキトーな人物で
満州に行ってみたり
事業を始めるといってみたり
米か何かの相場に手を出してみたり
親のすねをかじってばかりだった

第二次世界大戦後
本来受け継ぐはずだった土地財産が目減りしていくのだが
准一郎はそんなことに気づかずのんきに暮らしていた・・・
90山師さん:04/08/07 00:17 ID:OD7go+Ca
おー!NEWじいちゃんストーリー!うれしいなっ。

しかし、相場師のじーたんは相場師なんだね。
91山師さん:04/08/07 01:08 ID:W7AFRcx3
じいちゃんの作者、あっちのスレでうざがられた事に腹立てて
二度と来ない悪寒。
92山師さん:04/08/07 11:56 ID:+/ERob8c
じいちゃん・・・楽しみにしてたのに・・・・ 。・゚・(ノД`)・゚・。
93la ◆EDk8Fpk/U2 :04/08/07 12:27 ID:OD7go+Ca
じいちゃん、悲すぃよぉ・・
94じじまご ◆jA.kPvhUA6 :04/08/07 12:38 ID:6tqNA8MY
>>90
今までのあらすじでつ
>>91
「じいちゃん」なら、ヘソまげて二度とこないと思いまつ
>>92
>>93
泣いたらダメでつ
95山師さん:04/08/07 14:01 ID:7DFrnUzI
追い出した連中はどんな話を望んでいるんだ?
あれ以降そんなに面白いレスは付いていないのに。
96山師さん:04/08/07 15:05 ID:9FX4orTE
>>95
月並みな意見だけど
負けた腹いせに荒らしてたんだと思う
97山師さん:04/08/07 15:36 ID:00GBFDCk
じいちゃんも一通り楽しんだので、今度はばあちゃん希望
98山師さん:04/08/07 15:54 ID:Kx68VYDO
>89
続き待ってます
99山師さん:04/08/07 16:59 ID:u7CkIQ9P
zi-tan
100山師さん:04/08/07 17:23 ID:u+0qSE/r
100げっとと
101,,,,,:04/08/07 18:17 ID:msBxygHj
漏れは自慰ちゃん。
102山師さん:04/08/08 01:32 ID:JSwD96dr
542 名前:山師さん@トレード中[sage] 投稿日:04/08/07 19:39 ID:qR1rOfrk

株も嗜む風水師として、一言

信用買いを少なくするべく、更なる大暴落を願っている者も多いようだが、そうもいかぬ
一時的に買い残が減ったとしても、今の証券会社の規定のままでは、数日で戻る事だろう
この暴落は、買い残とは直接関係していない 本意はそこにはない  
それを餌に遊ぶものも多いのかも知れぬが

今年、今月は中宮五黄
暗剣殺など存在せず、くまなく凶の気が及ぶ
まさに、9年に一度の大波乱の月である

月の破殺は東北
まさにアメリカの位置
今月は破殺の影響による大波乱
五黄は溜まりきった膿を吐き出す意味を持つ

ただし、このパターンは瞬間の強さを持つが長続きはしない
多大な影響を与えるが、遅くても今月中、または、9月には落ち着くことになる
今月の何日まで続くのかは分からないが、
この辺が大底と見て、まず間違いないだろう
来月は逆に、アメリカから吉がもたらされるくらいだ

気をつけなければならないのは、今年の11月
9月、10月で取り戻したものが、もう一度元に戻るやも知れん

ただし、来年のアメリカからの影響は大吉であるが


以上
103山師さん:04/08/08 08:32 ID:2ScFtQho
風水キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
104山師さん:04/08/09 02:34 ID:fcMTmnPF
               ∧_∧
オバアチャ━━━━━━(´∀` )━━━━━━ソ!!!!!
              /     ヽ
             / 人   \\   彡
           ⊂´_/  )   ヽ__`⊃
                / 人 (
               (_ノ (_)
105山師さん:04/08/09 11:49 ID:hQYyAsqv
9日解説(コメルツ投信・山本氏)徐々に米国株離れ 湧金


●コメルツ投信投資顧問
山本平社長=先週末の期待外れの米国雇用統計、それを受けて急落した米国株式市場、
その流れから週明けの東京株式市場も大幅安の始まりとなった。
原油価格高騰、テロ警戒が米国企業経営者のマインドを冷やしており、今後発表される経済統計、
特に今週はグリーンスパンFRB議長の発言内容が注視されよう。
ところで、過去に石油ショックと呼ばれた原油価格高騰局面は4回あったが、そのいずれの局面でも
日本株は値上がりした。
今回はテロ警戒が絡むだけに難しい面はあるが、こと石油に関しては東京株式市場には抵抗力があると考えられる。
しかも、株価は既に大幅な調整を経ており、下値メドとみられる日経平均1万500円にもかなり接近してきた。
昨年来の日本株の大底からの反転相場は、この程度で腰砕けになるほど柔ではなかろう。
来月から10月にかけて、日米のファンダメンタルズの違いを反映する格好で、日本株の米国株離れ(株価上昇)が
進むとみている。(T.O)

[ラジオNIKKEI2004年08月09日](ラジオNIKKEI)


106准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/09 18:09 ID:5nY7Pg7f
1950年、朝鮮戦争勃発。日本はその特需に沸き、息を吹き返す

じいちゃんは、第二次大戦後、さらに二人の子宝に恵まれ
四男一女の父となっていた

ばあちゃんは三男出産のため
あっという間に教師生活を終え、その後復帰することはなかった
ばあちゃんも、じいちゃんと勝るとも劣らず労働が苦手だった

ひとり頑張っていたのがじいちゃんの父親・・・
朝鮮戦争勃発後すぐ、平均株価が最安値をつけると株式を購入する
「もう若くはない」と全力買いは避けたようだが・・・

さて、この頃のじいちゃんの悩みといえばカネのことだった
稲作手伝いの「ご褒美」として実家から米や野菜がもらえ、食うのには困らない
だが、農繁期以外はあいている雑貨店の儲けは少ない
じいちゃんが欲しかったのは相場で儲けるための、まとまった資金だった

じいちゃんはウズウズしていた
1952年には、大豆、小豆、砂糖などが上場していた・・・
107山師さん:04/08/09 19:16 ID:yO6xPF9g
おっ!コテハンで再開ですか
嬉しいなー
続き楽しみにしてます
108山師さん:04/08/09 21:33 ID:RqLjBzIG
  _   ∩
( ゚∀゚)彡 じい

  _
( ゚∀゚)   ちゃん!
 ⊂彡
109山師さん:04/08/09 22:18 ID:hQYyAsqv
>>106
乙です
再開うれしいっす!
110山師さん:04/08/09 22:43 ID:oJm9m2GT
じいちゃん再開うれすい・゚・(ノ∀`)・゚・
今後ともよろしくお願いします
111山師さん:04/08/10 01:28 ID:VzP7cWPO
じーたん
112山師さん:04/08/10 11:22 ID:Go+Vs7FA
大豆、小豆、砂糖が上場?

先物みたいなもんでつか?
それとも大豆とかいう株銘柄があったの?
113じじまご ◆jA.kPvhUA6 :04/08/10 13:10 ID:I9FAlcw5
>>112
商品先物取引でつ
その歴史は江戸時代の米相場が最初でつ

よくわからないのでつが
第二次世界大戦前は証券取引といっしょのごった煮な感じだったのでしょうか
戦後、GHQの指令で証券と分離され、法律も制定されたようでつ
綿糸、ゴム、毛糸なども取り扱われ、61年には輸入大豆が売買対象となっていまつ

准じいちゃんは戦前、米の先物取引をしていたのでつ
114山師さん:04/08/11 00:02 ID:BmXfzRxG
  
   ∩___∩     
   | ノ      ヽ/⌒) 
  /⌒) (゚)   (゚) | .|  
 / /   ( _●_)  ミ/
.(  ヽ  |∪|  /< じいちゃあああああん
 \    ヽノ /    
  /      /  
 |   _つ  /    
 |  /UJ\ \       
 | /     )  )       
 ∪     (  \    
        \_)

115山師さん:04/08/11 11:04 ID:jO2WcQuh
せめて3日に1回くらい新話UPしてくれないと落ちちゃうよこのスレ
116山師さん:04/08/11 12:50 ID:Wr3f3RSA
じいちゃんが気に入っていたのは「アズキ」という言葉のヒビキだった

「ちっちゃいまめとかいてアズキー。しまをつけたらショウドシマー」
などと後々まで口ずさんでいた

そんなわけで、ちびちびと貯めたカネを大好きな小豆に賭けていた
元が少ないので大損もしなければ大儲けもしなかった

時々、父親にカネをねだったが
「どうせ、そふばにつかうのだろふ」と断られる
父親も色々と忙しかったのだ
117じじまご ◆jA.kPvhUA6 :04/08/11 13:02 ID:Wr3f3RSA
あ、     orz

>>116
准爺物語でつ
118准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/11 18:05 ID:iiF6/i7h
「医者になりたい」
そういったのはじいちゃんの長男マコト。マコトは高校生
じいちゃんは考えた。息子が医者になればカネが入る。しかし
「医大へ行って試験を受けて医者になる
 開業するまでにどれほど時間とカネがかかると思う?!」
じいちゃんはマコトに店の手伝いをさせ勉強の邪魔をした

やがてマコトは高校を卒業
進学を断念し、都会へ働き口を求めて家を出て行った
「とーちゃんの面倒なんて見てやらん。店も田舎の農家も継いででやらん」
そういい残して・・・
ばあちゃんは悲しかったが、どうすることも出来なかった
時は1956年。政府が「戦後」を終わらせようとしていた春のことだった

1956年度版『経済白書』は
すでに戦前のGNPを上回る水準まで経済は復興したと宣言。
<戦後は終わった。もう戦後ではない>と・・・
119 :04/08/11 18:57 ID:cbTFE89G
医者と政治家が日本をここまでおかしくしたんだぞ!
120山師さん:04/08/11 19:51 ID:DkDJ9KUx
>>119
結果論でハナシの腰を折るんじゃねーよ。
じいちゃん物語が聞きたいんだよ。
121じじまご ◆jA.kPvhUA6 :04/08/11 21:28 ID:bz2Glhc5
マコトさんは、戦後まもなく初恋の同級生のお母さんが病気で亡くなり
おいら医者になる、と思ったそうでつよ
122 :04/08/11 23:04 ID:cbTFE89G
医者なんて悪い臓器を切るだけの能無し
123山師さん:04/08/12 08:15 ID:uim7zB79
准爺物語さん、乙でした
また、よろすこ!
124山師さん:04/08/12 08:23 ID:/z1oShpk
本物まだかー。
待ってるぞー。
125准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/12 18:17 ID:e/nz78Zq
「弁護士になりたい」
そういったのはじいちゃんの次男コウジ。コウジは高校生
じいちゃんは考えた。息子が弁護士になればカネが入る。しかし
「大学へ行って試験を受けて弁護士になる
 開業するまでにどれほど時間とカネがかかると思う?!」
じいちゃんはコウジに店の手伝いをさせ勉強の邪魔をした

やがてコウジは高校を卒業
進学を断念し、会社勤めをはじめた
「マコ兄ちゃんでさえ進学させてもらえなかったのだから」
ばあちゃんはコウジをそうなだめた

じいちゃんの父親は、マコトとコウジが進学を望んでいたことを
後になってから知り、残念がったという
「じゅんいちろうは、めさきのことしかかんがえぬからいかんのだ」と
126山師さん:04/08/12 21:18 ID:6ZyF8BFf
sageるけど、期待してまっとるからな。
127山師さん:04/08/12 23:59 ID:/z1oShpk
本物はもう来ないようだな。
残念だ。
128准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/13 18:18 ID:t/tYl//c
じいちゃんの父親が亡くなったのは
<銀行さんさようなら、証券さんこんにちは>といわれた1961年
岩戸景気がピークを迎える直前のことだった

春先、じいちゃんのもとへ「チチ、キトク」の報が届く
父親は、前年の稲の刈り入れ以降、ふせりがちだった
長男マコトも呼び寄せられ、じいちゃんとマコトは5年ぶりに再会する
父親は何故だかマコトに
「じゅんいちろうをたのむ」と遺言して亡くなる

父親の死後すぐ
じいちゃんとばあちゃんは、残された母親と同居し、財産を受け継ぐため
高校生のエミコ、中学生のユウタ、小学生のヒロシとともに田舎に帰る

新たな生活が始まろうとしていた
129山師さん:04/08/13 22:25 ID:U9q3x7kA
じいちゃん、いいっすね。
あげさせて頂きます。
130准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/13 23:58 ID:XPHwEjnC
じいちゃんが相続したのは、だいぶん古くなった家屋敷
一町五反歩の農地(母親たっての願いで一部は弟、元三郎が相続済)と
戦前、開墾途中だった荒地
農地改革では買い上げの対象とならなかった山林
預貯金と有価証券
農耕用の牛小屋(牛は戦時中、お国のためにドナドナ)と鶏十数羽
土蔵とその中の書画骨董の類、絵画(自称画家の卵のものと思われる)、古銭、
農機具とガラクタ、
紙屑とはいえ捨てるに捨て切れず、放置された戦時国債などであった

しかし、母親の監視が厳しく
じいちゃんとばあちゃんには全容が把握できなかったという

が、じいちゃんは田植が終わる頃
ドサクサにまぎれて株式の一部を持ち出し、売却してしまう

と、その途端、値上がり・・・
じいちゃんはもう少し儲けられたはずなのに・・・とちょっぴり悔しかった
いや、とっても悔しかった
131 :04/08/16 01:40 ID:e89F3sTM
人それぞれに歴史あり、、、その辺の小説読むより面白いし、過去が分かる いい
132准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/16 18:32 ID:QNn+4H/v
母親は激怒した
「お父様の株式です。買い戻してらっしゃい!」

じいちゃんは困った。株は売却したときより一割ほど値上がりしていた
おまけに得たカネの一部はすでにばあちゃんと娘エミコの着物に化けていた
何に使ったのだか、半分はなくなっていた・・・

とにかく着物を質屋で換金、母親の監視のうすい土蔵のガラクタを売り、
弟、元三郎からも借金した
それでも全く足りず途方にくれるじいちゃん・・・

母親の顔は鬼瓦のようにかたまり、じいちゃんは家出しようとまで思いつめる

そんな折、売りに出していた、あの儲からない雑貨店に買い手がつく
133山師さん:04/08/16 20:45 ID:exEovoT8
>>132 じいちゃん乙です。

ねえねえ。怖い話スレって、どこいった?
検索しても見付からないんだけど…。
知ってる人いませんか?
134山師さん:04/08/16 20:48 ID:UkO0HQ4e
前のは1001到達してたよ
135山師さん:04/08/16 20:58 ID:RZvZUNp5
136山師さん:04/08/16 21:42 ID:J7N6bok+
野村宏伸って年とったなあ。俺より年下だろ? がっくりくるような老け方だな。
137山師さん:04/08/16 22:01 ID:J7N6bok+
車だん吉も老けたな。
138山師さん:04/08/16 22:26 ID:0J/6gxF6
死んだじいちゃんがvahoo株だけは買うなと言っていた
139山師さん:04/08/16 22:39 ID:fU1vwMZ6
死んだじいちゃんがブルドッグだけは買うなと言っていた
140准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/16 23:37 ID:x5QZMuG9
じいちゃんが店の売却代金を手にしたのは12月
やっとの思いで株を買い戻すべく株屋に行く
すると例の株は半年前より二割と少し値を下げていた
じいちゃんが金策に走り回っているうちに市場は下げ相場に転じていたのだ

岩戸景気は終わり、景気調整が始まりつつあった

じいちゃんは1961年夏の平均株価ピーク直前に売り
年末の、その年のほぼ底値で買い戻すことができたのだ
もっとも翌年、株価はさらに下げ続け、以降も長期にわたり低迷する
株式は母親の厳しい管理の下、塩漬けされることになる

一件落着
何とか家出をせずに済んだじいちゃんは元三郎にカネを返し
余ったカネはまたまた着服し、大好きな小豆を買った
「ちっちゃいまめとかいてアズキー、しまをつけたらショウドシマー」
キジも鳴かずば・・・
お気に入りの言葉を口ずさんでしまったが故
母親に取引が露見し、カネを取り上げられてしまうのだった・・・
141准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/16 23:56 ID:x5QZMuG9
「株式勝手に売却事件」以降、母親はますます厳しく家計を管理する

ばあちゃんは家を訪ねてくる呉服屋などに丁寧に対応して
気前よくツケであれこれ買ってしまうので姑は返品、返品で忙しかった
ばあちゃんは後にちょっと照れくさそうに
「実家のお金で買いなさい!」と激怒されたと話す

さて、じいちゃんの雑貨店
店主がかわるとまもなく繁盛し、
儲けが少なかったのは地理的な問題、その他の問題ではなくではなく
あくまでも経営者の問題だと白日の下に晒された・・・のだ
142じじまご ◆jA.kPvhUA6 :04/08/17 00:05 ID:IfinzDBA
>応援の人
>読んでくださる方
ありがとうございまつ

>乙などとカキコの方
ちからが出まつ

思ったより長編になりそうでつ
ちとスピード上げるようにしまつ
143山師さん:04/08/17 03:18 ID:OP0jkqu1
乙です
復活したんですね!
これからも楽しみにしてます
144山師さん:04/08/17 04:33 ID:Lzcy34BW
ガンガってくれ。
145山師さん:04/08/17 07:54 ID:RujaAizK
乙乙乙
たのしみー
146山師さん:04/08/17 11:47 ID:VFkd76St
じいちゃん!じいちゃん!
147准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/17 18:05 ID:skOymj6M
しっかりとした姑とぼんやりした嫁が壮絶な戦いを繰り広げていた頃

「じゅんいちろうをたのむ」・・・あの遺言に従ったのか
マコトが都会での修業を終え、帰郷。地元で働き出していた
彼は建築関係の現場で頭角を現し、地元業界で若手有望株と目されるようになる

じいちゃんはマコトの働く現場に入り込み、収入を得るようになる
雇い主は、マコトの父親だから・・・と仕方なく
もうすぐ50歳になる新人を採用したのだ

毎日、朝から晩まで働くなんて初めての経験だったが
数年後には高校を卒業した三男ユウタも同じ仕事に就き、合流、
息子たちの支えのもと、じいちゃんは何とか仕事を続ける

そして、生まれて初めての定期安定収入に歓喜し、アズキの相場を再開する
「ちっちゃいまめとかいてアズキー、しまをつけるとショウドシマー」
・・・・・・しつこい
148山師さん:04/08/17 19:10 ID:y+tApo50
うおー。ペースアップですね。無理せん程度にー。
やっぱ昔々の景気動向なんて分かんないから興味深いですな。
149山師さん:04/08/17 21:18 ID:RJQc4Z2/
おじいちゃーん!
150准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/17 23:46 ID:Cniciz3T
1964年、東京オリンピックの年に長男マコトが結婚したのを皮切りに
じいちゃんの家は結婚ラッシュを迎える
エミコ、コウジが続いた

しばらくするとマコトに男児、エミコに女児・・・と
いざなぎ景気の波に乗るがごとく次々と孫が誕生した

悲しい出来事もあった。母親の死である

1968年正月のこと
母親は白い着物を用意して、ばあちゃんにこう言った
「これが最後の正月になると思います。もしもの時はこれを着せて送りなさい」
ばあちゃんは悲しくなる
「そんなことを言わず、ずっと元気でいてください」
「来る者があれば去る者もいるのです。せいせいすると思いますよ」
二人はすでにいい相方だった

母親はその年の初秋、残暑が一段落した頃、永眠する

9月30日、日経平均は
「株式勝手に売却事件」の、
あの1961年7月の高値を7年2ヵ月ぶりに更新した・・・
151山師さん:04/08/17 23:47 ID:Pz8Qorqf
このスレ、なにげに気に入ってる。

書いてる人が一人じゃないみたいだけど、
色々な人が書くのもいいと思う。
臓物押さえるじいちゃんもたまには
書いてください。
152山師さん:04/08/18 01:04 ID:3zm2DV6E
>>150
残暑が一段落した頃、

漏れはジーンとしている。。。
153山師さん:04/08/18 01:33 ID:h5zY8bR+
>>151

? 書いてるのは一人だけでしょ?
154山師さん:04/08/18 03:08 ID:YKh+p5km
じーーーーーーーーーたあああああああああああああああん
155山師さん:04/08/18 05:43 ID:4ds4IIse
乙です
今日で相場は止めますが、このスレはお気に入りに入れて
白い着物のまま、見にくるつもりです
どうか、これからも頑張って書いてください
156山師さん:04/08/18 07:14 ID:YnyepEtq
157准爺物語 ◆g.k9XJa0r. :04/08/18 17:23 ID:epEaEw0U
母親が亡くなると
もと小作人で、屋敷の隣地に住み、
戦後もずっと稲作の手伝いなど何かと世話をしてくれていた夫婦が
「都会に住む息子がいっしょに住もうと呼んでくれるので出ていく」と言う
「土地を買って欲しい」と申し出てきた

その土地はじいちゃんの所有地に囲まれた土地であったので
他人には売却しがたいという

じいちゃんは、もともとは自分の土地同然だったのを買うのが
なんとなく・・・そう、なんとなく悔しかった

そこでマコトに
「隣の土地は借金してでも買え、というではないか」と購入を勧める
マコトは呆れながらも、もと小作人への返礼になればと土地を買った

しっかり者の母親による財産管理はなくなった
有り金は全部使ってしまう、宵越しのカネを持たないタイプのばあちゃんには
到底無理な任務である
今後はじいちゃんが仕切ることになる・・・
158山師さん:04/08/19 03:06 ID:PS/1wfmL
>>150
>来る者があれば去る者もいるのです。

良い事書きますなぁ〜、至極当然だが実に感慨深い・・・
159山師さん:04/08/19 05:25 ID:ybpvjNYQ
オツカレサマデス
160山師さん:04/08/19 08:59 ID:IIZ1+wfc
わくわく
161山師さん:04/08/19 10:50 ID:kR2NBFI/
さくーしゃさん乙です。

商人出のオイラには、
「元小作人」っていう感覚にびっくらこいた...
う〜ん、なんか奥深いね、この話。
本当の作家さんでつか?

巷の糞ブログどもに、爪の垢を
わけてやってほしい。
162ぽん:04/08/19 13:11 ID:IBMW/rsc
おもしろい!
163MM_hantai:04/08/19 23:21 ID:7PKZqlfR
店頭市場 マーケットメイク制度に反対しよう!
証券会社に一方的に有利なとんでもない制度です。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&q=%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%80%80%E5%BA%97%E9%A0%AD&lr=
164じじまご ◆jA.kPvhUA6 :04/08/20 16:51 ID:fIg3td29
>>161
その、猫も杓子もすなる糞ブログのことでつが・・・
移転も含めて検討中でつ
165山師さん:04/08/20 18:49 ID:steIw2pq
>>164
じいちゃんブログ移転ですか?
これはいい手本になりそうですね
166山師さん:04/08/22 21:15 ID:nNw8QHNZ
移転? 本当?
気に入ってるのに
どこに?
167山師さん:04/08/22 21:45 ID:uenKGijj
>>164
じじまごさん、
ブログ移転決まりましたら
告知お願いしまつ
168じじまご ◆jA.kPvhUA6 :04/08/23 00:19 ID:p7Y+iBHa
ただいまニフティのココログあたりで準備中でつ
プレ・スタートは23日午後6時ごろの予定でつ
詳細は後ほど・・・

169山師さん:04/08/23 17:28 ID:huNTEciw
まだかなまだかなー
170じじまご ◆jA.kPvhUA6 :04/08/23 17:50 ID:FxxIAgW7
もうすぐ、6時でつ

今まで、25話書いてきたわけでつが
続きを待ってくださってる人、いまつか?
移転後しばらくは1〜25話を加筆修正しながら掲載していきまつ
26話に到達するまで新作は、しばらくおあずけでつが
どうかどうかお許しください

本格的なスタートは8月26日
新作は・・・9月になるかもしれません
とりあえずブログの場所だけ確認しておいてください・・・

もし、プレスタートからスタートまでの間にアクセスいただけるようなら
「うさぎのほこら」と「じいちゃん」を応援してコメントなど書き込んで
足跡を残していただけるとうれしいでつ
この間は、名前やメルアドなしでもコメントが書けるように設定しておきまつので
匿名可でつ(但し、煽りや荒らしは勝手に削除しまつ)

では、↓  ↓  ↓
171じじまご ◆jA.kPvhUA6 :04/08/23 18:01 ID:FxxIAgW7
「じいちゃん」転居先

http://tomorrow-never-comes.cocolog-nifty.com/blog/

ここのコンテンツの一つになりまつ

大変お世話になりました
そして、新しい『准爺物語』をよろしくお願いしまつ
172山師さん:04/08/24 13:22 ID:oHUWanuX
ホントにやるとは。。。
173山師さん:04/08/27 16:46 ID:oY/XXaQX
一応、あげとく

だが、わざわざブログに行って読むのマンドクサー
ここに貼ってくれ
174山師さん:04/08/27 22:01 ID:+meIpo0X
『准爺物語』より「じいちゃん」がいいです。
ここで読みたい。

帰ってきて〜おくんなはれ〜

175山師さん:04/08/28 18:38 ID:BPn6U2W+
携帯で読むの楽しみだったのになぁ。
176山師さん
こっちのじいちゃんもおもろい

おじいちゃんが描いたエロ絵発見
http://news17.2ch.net/test/read.cgi/news7/1093764087/