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大手金融グループ、みずほフィナンシャルグループの不良債権残高が、新たに8000億円規模で増
える見通しであることが分かった。銀行関係筋が明らかにした。
この結果、みずほは二千億−三千億円の追加損失処理を迫られ、二〇〇四年
三月期決算で収益目標を達成できない可能性が出てきた。金融庁は、公的資金を注入した銀行が収益目標を大幅に下回った場合、行政処分を行うルールを決めており、経営陣の責任問題に発展する可能性もある。
関係筋によると、新たな不良債権は三月末までの金融庁の通常
検査で同庁が指摘し、上積みされることになった。
みずほフィナンシャルグループの不良債権残高は昨年三月末時点で約四
兆千六百億円。〇四年三月期決算での不良債権処理に伴う損失を
五千億円と見込んでいたが、新たな不良債権の増加で二千億−三千億円の追加損失処理を迫られる。