>>779 マジだ!
インターネット専業の松井証券は、4月上旬にも1日あたりの株売買代金が10万円以内の
個人投資家の売買委託手数料をゼロにする。株式投資の未経験者が小口資金で手軽
に投資できる環境をつくり、顧客のすそ野を広げる狙いだ。手数料をゼロにするサービスは、
店舗主体の証券会社などにも影響を与えそうだ。
手数料ゼロは年内いっぱいのサービスとするが、2005年以降も新しく口座を開設した顧客
には半年間の限定サービスとして続ける方針だ。株価が極端に低い銘柄が対象になるのを
避けるため、一定の制限はつける。
16日時点で東京証券取引所第一部のうち、最低取引額が10万円以下なのはホリプロや
昭和シェル石油など140銘柄余り。個人マネーを呼び込むため、政府や東証が上場企業に
売買単位の引き下げを要請しており、少額で投資できる銘柄が増えている。松井はこうした
銘柄を継続的に買い増す長期投資に利用が広がるとみている。
1日に何度も売買する「デートレーダー」と呼ばれる投資家向けの手数料も値下げする。同
じ銘柄を1日のうちに買って売った場合、手数料は片方だけを対象にするため、従来の半額で
すむケースも出てくる。手数料見直しは1割程度の減収要因になるが、新規顧客を引き込む
ことで注文量を拡大する。
松井が手数料を無料化する背景には安定した収益構造がある。従業員が少なく、信用取引の顧客向けの融資金利収入で一定のコストをまかなえる状況。すでに個人の株取引の7割がネット経由に移行しているため、手数料値下げで新たな顧客開拓に乗り出す。