■ 初心者の信用講座 3時間目

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【質問】
1.現物では同一資金での同一銘柄ループトレードが禁止であるために信用取引をしていますが、この規制に不満を感じています。
 現行制度上、この点を規定しているのはどのようなものなのでしょうか。簡単に修正できるものなのでしょうか。
2.新規銘柄を信用建てした場合、建余力からマイナスされるものの、後日返済した場合は当該建金額額は建余力に加算されます。一方で、当日返済した場合には建余力は回復しません。
 これはどのような制度に基づくものでしょうか。

【回答】
1.証券取引法第161条の2の以下の条文を根拠としています。法改正がない限り現行ルールが変わることはないです。
『信用取引その他の内閣府令で定める取引については、証券会社は、内閣府令で定めるところにより、顧客から、当該取引に係る有価証券の時価に
 内閣総理大臣が有価証券の売買その他の取引の公正を確保することを考慮して定める率を乗じた額を下らない額の金銭の預託を受けなければならない。』
2.現行の「証券取引法第百六十一条の二に規定する取引及びその保証金に関する内閣府令」に基づく規制です。
『信用取引を行った日に当該信用取引の反対売買を行った際は、その日に行った他の信用取引に係る委託保証金には充当できないものとする。』
45 :04/01/11 16:42
【質問】
 信用取引で「差金決済」に該当し、後日入金を求められることはありますか?
入金の心配はありませんか?
自動的にガードしてくれくれているのでしょうか?

【回答】
 差金が問題になるのは現物取引の場合です。信用取引はもともとが差金決済を目的とした取引ですので、どの証券会社でも「差金による入金の催促」が発生することはありません。
 ただし、現物での「差金決済」が問題となるのはループトレード(同一資金で複数の銘柄の購入・売却を繰り返すこと)を行った場合ですが、信用取引ではデイトレで当日中に返済しても、新規建玉時に減少した建余力は回復しません。

 なお、前日までの建玉を返済した場合は、その分の新規建余力が増えますが、その余力はどのように用いてもかまいません。
 たとえば、新規建余力0円の状態で、前日までのA銘柄の買建玉100万円を返済して増えた余力を用いて、同じA銘柄の新規建 → 返済を行うことは可能です。
 (現物の場合、前日までに保有していたA銘柄を売却して得た資金を用いて、同じA銘柄の現物買 → 現物売を行うのは差金に該当します。)
 ttp://www.cosmo-sec.co.jp/net_trade/faq/n_q_a/qa04.html#3
 ttp://www.cosmo-sec.co.jp/net_trade/rule/daytrade_rule/index.html