紙幣ばらまき、１ドル札など名古屋のテレビ塔から

　２３日午後５時２０分ごろ、名古屋市中区錦３の久屋大通公園内にある名古屋テレビ塔の社員から
「男性が展望台からお札をまいている。制止してもやめない」と１１０番があった。
愛知県警中署員らが駆けつけたところ、男性は午後５時ごろから約２０分間、
１ドル紙幣と旧１００円札をばらまいたという。正確な数字は不明だが、ばらまかれたのは約３０００枚とみられる。

　現場は名古屋の繁華街にあり、空中から舞い落ちた紙幣に、周辺は一時騒然となった。
署員は男性を署に任意同行して事情を聴いているが、
「今月初めに株の売買で大もうけしたため、広く市民に還元したかった」などと話しているという。

　男性は岐阜市内の無職（２６）。調べや塔の運営会社、
名古屋テレビ塔によると、男性は黒い背広にコート姿で、アタッシェケースや布袋、紙袋に紙幣を詰めていた。
テレビ塔２階の展望台（地上から高さ約１００メートル）の南東側から紙幣をばらまいたという。
気が付いた社員が「やめてください」と声をかけたが、
「僕は悪いことをしていない。あなたにもあげる」と言ってまき続けたため、社員がやめさせると、
男性はアタッシェケースに入れていた１ドル札５０００〜６０００枚を展望台の床に散乱させて立ち去ろうとしたという。所持していた紙袋などの中には１ドル札が１１０２枚と旧１００円札が２枚残っていた。男は「１００万円分を持ってきた」と話している。




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