【質問】
「信用売りすると資金が拘束される」と聞きました。例えば、
・保証金現金100万円 & 保有証券なし
の状態で、 信用建て余力を全額使い切った場合、当日に返済しても現物買いは出来ないのでしょうか?
【回答】
証券会社によって扱いが異なります。Eトレとコスモの場合を例に取り説明します。
1.Eトレ(最低委託保証金:30万円、委託保証金率:33%、委託保証金維持率:30%)
信用売り200万円を行った時点で、200万円 × 30% = 60万円が拘束され、
現物買付余力は、100万円 − 60万円 = 40万円に減りますが、
200万円の建玉の返済を行うと、現物買付余力は元に戻ります(デイトレの場合でも)。
さらに、この200万円の信用取引で2万円の利益が得られた場合には、
現物買付余力は、100万円 + 2万円 = 102万円になります。
2.コスモ(最低委託保証金:50万円、委託保証金率:40%、委託保証金維持率:30%)
信用売り200万円を行った時点で、200万円 × 40% = 80万円が拘束され、
現物買付余力は、100万円 − 80万円 = 20万円に減ります。
翌日以降に200万円の建玉の返済を行ったときは、現物買付余力は元に戻りますが、
当日に返済したときは、その日は元に戻りません(翌日に元に戻ります)。
また、200万円の信用取引で利益が得られても、当日の現物買付余力は変化しません。
(逆に損失を被った場合は、その分、現物買付余力が減ります)