>>1 村上春樹の小説を読んでいるといつも感じる。主人公の背後に横たわるダークネス
の世界だ。現実世界には影のように横たわる大きな闇の世界は存在しない、そんな
ことを考えてみても無駄だ。2ちゃんねるのなかは深く、その闇の世界は僕を引き
づり込もうとしているからだ。
朝、起きて、コーヒーとサンドイッチといういつもの朝食を食べ、マーケット
スピードの画面も見るといつもうんざりする。書かれているコトバは同じだ
し、株価の動きも昨日と大して変わりがないからだ。「日経平均株価は10年近く
落ち込んできたのよ。1ヶ月くらい、上昇しなくってもいいじゃない」薫は言った。
だけどそれは10年近く目の前で株価が下落し続けてきた限りなく絶望的な
現実を知らないから言える空虚なコトバでしかない。
僕は10年間、この僕自身の資産が、少しづつ少なくなっていくのを見てきたん
だよ。一気にではない。少しずつ、しかし、1日も休むことなしに着実に
減少していくんだよ。そんな拷問は中世の暗黒時代にもなかったよ。
それを僕はこの僕自身のカラダで受け止めなければなからかったんだ。
そういうと薫は何をいってるのかしらって感じで、僕の入れたお気に入り
のコーヒーを飲みながら、ただし、心はうわの空でテレビを見ていた。
そんな時に突然、カエルの来訪者は現れた。僕がカエルクンと呼ぶことと
なるそのカエルは丁寧に日本橋の高島屋で買ったワインのセットを持って
僕のアパートを訪問してきたのだ。
ちょっと真似して書いてみたんだけど、どう?
カエルクンは「ひろゆき」の名乗った。ひろゆきでいいです。カエル
の苗字はわかりにくいですから。
2本足のカエルが僕の目の前に立っているというその圧倒的な非現実感覚の
なかで「ひろゆき」という名前は妙に親しみ安さを覚えた。こんなところ
でなんなんですが、中に入ってもいいですか?追われているんです。
訴訟をいっぱい起こさてるんです。
助けてほしいんです。それはあなたにしかできないことなんです。
そういうとカエルクンはずかずかと僕のアパートのなかに入ってきた。
560万円。
560万円?
カエルクンの僕の目をまっすぐ見つめて話しを始めた。
>1ヶ月くらい、上昇しなくってもいいじゃない
ワラタ
酷い女だな、薫はw
カエルクンの話の内容はこうだ。カエルクンは訴訟を起こされて
いる。それも僕だったらうんざりするほどたくさんの数え切れない
程の訴訟を。
カエルが嫌いな人間もいるんです。皮膚が緑色をしていて、ちょっと
べたべたするからです。カエルクンはそういった。でも本来、カエル
は人間に友好的でもあるんです。
だからカエルが人間と暮らそうとすると訴訟を起こされるんです。
僕はこうして日本語を話すカエルを見たのは始めてだったが、カエル
クンによると、小泉総理の秘書官をしているカエルもいるし、
地下鉄の運転手をしているカエルもいるということらしい。
6ヶ月前、東京地方裁判所で開かれた弁論で、カエルクンは裁判官から
こういわれた「それはカエルの世界の常識でしょ。人間の世界では
そういう常識は存在しない」と。そしてまもなく、560万円の
損害賠償の支払い命令が言い渡された。それが、カエルクンが最初
に言った560万円の理由らしい。
でもそれを僕にどうすれっていうんです?僕はこの通り、引き篭もり
のデイトレーダーですし、そもそも外に出たことはないんです。
カエルに合ったのも今日が始めてだし、そもそもしゃべるのは
苦手なんです。そんな僕に何ができるっていうんです?
株をやりながら考えた。
情に掉させば流される。
とかくこの世は窮屈だ。
野村の支店に入ってみた。
「おうい」と声をかけたが返事が無い。
奥でドスン、ガタンと音がする。
「ノルマ・・・・」「嵌めこめないで、それでも野村マンか!!」
中年男の怒鳴り声が聞こえる。
「・・・・・、あ、いらっしゃいませ!!」
騒ぎを無視するかのごとく
ハタチ半ば過ぎの姉さんが奥から顔をだしてきた。
休み明けになればきっと何かが起こる。僕の唯一の親友で友人。
名前は知らないが、自分でcis(しす)と呼ぶ、その友人は
そう空虚なナナオ製の液晶ディスプレーの前でタイピングして
くれた。
休み明けになればきっと何かが起こる。それは君にとって
人生最大のチャンスになるだろうし、そしてそれは僕にとっても
最高のチャンスとなるはずだ。
僕はこれまでしすくんと会ったことはなかった。それはインター
ネットを通しただけのつながりで、電話線を切断するだけで、いつ
でも容易に切り離されるほどのもろい、関係だったからだ。
今日の朝、起きるまではシスくんの語っていたことがカエルくん
のことだとは気づかなかった。それは今でもわかりにくいことだし
同時に圧倒的なことでもあった。
オープニングベルが始まる。
カエルクンの話はテレビ東京のオープニングベルといっしょに
本題を迎えた。
>>1 ワロタ。
でも、村上春樹の文体はあまり好きじゃないな。
なんか中学生が買いたよーな、未熟で青臭いニオイがプン
プンするんだもん。やっぱ、太宰だよ。太宰。
やれやれ、、、
文体に特徴があってみんなが分かるパロディならなんでもいいんじゃない?
結構限られてくるけど。
「ネジの会社のこともっと知りたい?」
「興味はあるね、いささか」
「ねえ、私は「アゴの会社のこともっと知りたいって質問したのよ。
そんな答えっていくら何でもひどいと思わない?」
「もっと知りたいよ、cisの会社のことを」と僕は言った。
「本当に?」
「本当に」
「もうすぐ会社更生法適用だとしても?」
「そんなにひどいの?」
「ある意味ではね」と彼女は言ってニヤリと笑った。
みんなうまいね。もっと書いて!
>>44(・∀・)イイ!
「ねえ、俺たち二人で仕手本尊をやらないか?きっと何もかも上手くいくぜ。」
「手始めに何をする?」
「ビールを飲もう。」
オリジナルもgoodだが、原文の言葉を変えるだけってのもいい。
ともかずは激怒した。
「さよならかわいそうなねじまき銀行株さん」
50 :
『専業コテの終わりとハードボイルド・マーケット』:03/11/04 08:48
大量のネジに囲まれ、外界との接触がまるでない部屋で、
どこからか連れて来た少女たちの幼い身体を貪り暮らす〈cis〉の物語、〔専業コテの終り〕。
びびりにより、顎の中に或る売買システムを組み込まれた〈cis〉が、
そのシステムに隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・マーケット〕。
堕落した妄想世界と波瀾万丈の売買活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、冒険の旅。
定価525円(本体500円)
鼠が夢の中にあらわれてこう言った。
「君はロスカットができないから、株は無理だよ。外貨預金でもやってな。」
僕ははっと目覚めた。時計を見るとまだ深夜の3時だった。
僕はもう一眠りすることにした。
でも、さっきの言葉が胸につかえる。
そうだ、株式投資はしないでおこう。それが答えだった。
______
,;i|||||||||||||||||||||||||||||||ii;、 _/
/||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;、 \
/ ̄ ̄\||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;゙ヽ, /
'" ̄ヽ ヽ!!|||||||||||||||| ||||||||||!!"ヘ < ロマンティックageるよ
ヽ ゙!!!|||||||||||| |||||||!! iヽ── /
|||l ゙゙ヽ、ll,,‐''''"" | ヽ|||||||||ロマンティックageるよ
|||l ____ ゙l __ \|||||||||
||!' /ヽ、 o゙>┴<"o /\ |'" ̄| ホントの勇気 見せてくれたら
\ / |ミミヽ──‐'"ノ≡- ゙'──''彡| |、 | |
 ̄| |ミミミ/" ̄ 、,,/|l ̄"'''ヽ彡|| |、/ / ロマンティックageるよ
ヽ、l| |ミミミ| |、────フヽ |彡l| |/ /_
\/|l |ミミミ| \_/ ̄ ̄フ_/ |彡|l/  ̄/ ロマンティックageるよ
\ ノ l|ミミミ| \二二、_/ |彡| フ
 ̄\ l|ミミミ|  ̄ ̄ ̄ |メ/ \トキメク胸に キラキラ光った
| \ ヽ\ミヽ  ̄ ̄"' |/ /
/ \ヽ、ヾ''''ヽ、_____// /_夢をageるよ
/ ヽ ゙ヽ─、──────'/|  ̄/
. / ゙\ \ / / \__
───'''" ̄ ̄ ゙゙̄ヽ、__,,/,-'''" ̄ ゙''─
保守
株式投資とは雪かきなんだよ。
かっこう
郭公?
すごいね、このスレ。素敵だ。株板ではこういうのつづかないんだけど職人さんにはなんとかがんばってほしい…ファンです。
保守
村上春樹と名乗ってナンパしてる
ニセ春樹がいるらしぞ
春樹って知名度の割に面割れてねーからな
「君は理解すべきだカー。いつまで都合の良い幻想を抱き続けるつもり...」
「全てうまくいっているさ。だから放っておいてくれよ。」僕はカラスの言葉を遮った。
カラスは表情の無い目を僕に向けている。カラスは続けた。
「君は本当は理解しているんだね。カーカッカッカー。」
その甲高い下品な声を聞いた僕は飲みかけのバービ缶をカラスに思いきり
投げつけた。クェッという一際甲高い声を最後に辺りは重い静寂に包まれた。
”君は本当は理解しているんだね。”カラスは僕の頭に生き続ける。
「あぁ。理解しているさ。」僕は動かなくなったカラスに向かって呟く。
”カーカッカッカッカー”カラスは僕の頭の中で笑う。
僕は眠る。ただそれだけの事だ。月曜日を待つまでもない。
そう僕は理解している。
肌に感じるじっとりとした湿度がなぜか心地よかった。
この暗くて狭い閉ざされた井戸の底で僕は彼女の言った言葉を思い出した。
「なぜ、あそこでエッジを売ってしまったの?」
そうだ、僕はあのとき自分の判断にまったく自信がもてなかった。未来を確信する
信念を確立できずにいたのだ。もし、あのときあの地合で決算発表を待っていられ
たならば、100分割というかくしだまの片鱗を感じとっていられたならば..
僕はポケットのレモンドロップスをひとつ口に運ぶと軽く噛み砕きため息をついた。
早く部屋に戻って高級ーヒーが飲みたい。
そう思うと一粒のあたたかい涙が頬をつたった。
肌に感じるじっとりとした湿度がなぜか心地よかった。
この暗くて狭い閉ざされた井戸の底で僕は彼女の言った言葉を思い出した。
「なぜ、あそこでエッジを売ってしまったの?」
そうだ、僕はあのとき自分の判断にまったく自信がもてなかった。未来を確信する
信念を確立できずにいたのだ。もし、あのときあの地合で決算発表を待っていられ
たならば、100分割というかくしだまの片鱗を感じとっていられたならば..
僕はポケットのレモンドロップスをひとつ口に運ぶと軽く噛み砕きため息をついた。
早く部屋に戻って高級ーヒーが飲みたい。
そう思うと一粒のあたたかい涙が頬をつたった。
また糞スレ荒しか・・・。
やれやれ。
保守。
1はノルウェイの森の最後のシーンですね。
株板の書き込みを読んでいたら
ナカタの体に脳みそが一ダースあってもまだ足りません
村上龍は投資で儲かっているのか
「相場の終わりとハードボイルド・マーケット」
「抵抗線の南、雲の西」
「ギコ猫をめぐる冒険」
「タンス・タコス・ココス」
村上任天堂
1973年のナンピン、スカンピン
日経平均はきわめて緩慢な速度で上昇を続けていた。
おそらく日経は上昇していたのだと私は思う。
しかし、正確なところはわからない。
あまりにも速度が遅いせいで、方向の感覚というものが消滅
してしまったのだ。
あるいは、それは下降してたのかもしれないし、あるいはそれは
何もしていなかったのかもしれない。
只、前後の状況を考えあわせてみて、空売りしようと私が便宜的に
決めただけの話である。
ったく、千駄ヶ谷で茶店マスターしたままだったら良かったのに
近くに本屋さえなかったら、文学界が売ってなかったら・・・・
朝まで映画も見れてジャズも聴けてコーヒー旨い良い店だったが
「やれやれまたペテン禿か」
僕のポートフォリオのなかで水色の数字が踊る。
それはまるで世界中の水をかき集めたかのような、圧倒的な水色だった。
カタカタカタ・・・。キーボードを叩く音が闇に吸い込まれる。
無機質のなかにある有機質が、確かなバランスをとり、それが空中に
消えてしまうモーメント。あるいはその中にあるある種の動きみたいな
もの。そういう力が混ざり合った空間的思考と言えるかもしれない。
そいえばいつかもこんなことがあったな?
そうだ、あれは確かITバブルの時だ。
あの時直子は僕に言った。
「禿はペテン師なのよ」
「確かにそうかもしれないけれれど、僕には売り抜ける自信があるんだ」
「あなたは何もわかってないのよ」
そう僕にはなにもわかってなかった。
僕は筋よりも機関よりもピーコよりもうまく立ち回れる気でいた。
だから直子ともわかりあえると思ったし、実際うまくやっている
つもりだった。
緑がペテン禿の損失をあしぎんで埋めたって聞いたときも、
それはまるで永遠に降り続く圧倒的なうんざりするほどの
ロンドンの雨を思わせた。
そう僕にはなにもわかっていなかった。
ペテン禿だけじゃない、楽天もそうだしサイトデザインもそうだ。
結局高値で掴んで逃げられないだけじゃないか。
もうどうでもいい。なんでもいい。うんざりするし、まるでひつじ男
がカラスになった気分だ。
やれやれやっぱり高値掴みか」
部屋にはニックニューサーの
イパネマ娘が流れている。悪くない演奏だ。
僕はソフトバンクが再びストップ安になったのを確認して
1000株売りボタンをクリックした。
さようなら諭吉さん。僕はここに残るよ。
何このスレ(ああ略
ノルウェイの森、高校の時に読んで最近読み直した。
やっぱりおもしろかった。
やれやれ・・・
メディネットが今日も下がった。前日比で-10.0%だ。最近ずっと下げている。
僕は憂かれていたのかもしれない。ただ、僕は世の中の末期癌の人が、
苦しみから救われるというのなら、会社を応援してもいいと思ったんだ。
よく考えた上で、10分割の親株の権利を取った。
「子株が出ても売らないの?」と緑が言った。
「そうだね。そのつもりだよ。」
「それじゃぁは、利益はいつまでたってもでないのね。」
「そうだね。」
「何のために投資したの?」
「会社を応援するためさ。」
「あたし、会社を応援することと、癌の患者さんが救われることは、イコール
の関係ではないと思うの。ましてや、あなたが、その会社に投資することが
本当に意義のあることなの?どうして、空売りとかして、儲けようと思わないの?
お金があったら、あたしをもっと喜ばせてあげようとか、どうして思わないの?」
緑は少し涙ぐんでいた。
「よく考えてみるよ。」
僕は、その場ではそういう答えしか思いつかなかった。
緑が涙したことと、癌治療の会社に投資をすることに、どちらに重みがあるの
だろう。そんなことを12月19日の後場が終わった金曜日に考えていたら、
支店の知美から、トーカロ売却の約定連絡があった。Alan Breyの
「Walking Proud」が電話の向こうから聞こえていた。
今どこかで、何かを研究している誰かを思い、煙草に火を付け、
今日のトレードをフォローした。
携帯に緑からメールが届いた。
「空売りのやり方おしえろ!で、あなたへの皮肉をピカでかいてやったわよ!。
これからのこと、本当によく考えてね。。緑より。」
つづく
第2章 北浜、ペテン禿、武者