仕事したい会社と株買いたい会社は両立しない!

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>>271と書いてあるので、それにそって説明すると、

7731ニコンには、2007年3月までの転換社債型新株予約権付社債が560億あります。
転換価格1857円です。(以後、転換社債と略します)

 一応、わかっているかもしれませんけど説明しますと、
これは、社債を期間内(2007年3月まで)に転換価格(1857円)で株券に切り替えることが
できます。
例えば、この転換社債を18億5700万もっていれば、請求すれば
8億5700万円÷1857円=100万株の株券に買えることができます。

 転換社債で、利息がついていれば期限まで持ち越していれば元本が返済されるので
株券に転換請求しなければ、普通の社債と同じです。

 でも、株価が例えば、1858円以上になれば、ニコンのこの転換社債は1857円
で株券に切り替えられるので、
株価1858円以上の値段−1857円=利益 となります。

 ここでは、一般的に考えますと(特殊例とかもありますが、あまり気にしなくていいです)
1858円以上だと、この転換社債を株券に切り替えて、市場に売ろうとする持ち主が
でてくることが考えられます。
もちろん、3000円まで気長に待とうとする人や、利息だけでもいいやとする人など、
いろいろ実際はいます。
ただ、転換社債の利息が0か、市場の金利より低い場合は、転換社債を
株券に切り替えて、その転換価格以上で売って利益を得ようとする
(株価1858円以上の値段−1857円=利益 を得ようとする)
のが普通です。
703 :03/11/03 03:00
まとめると、1858円以上になってくると、転換された株券が売り圧力になり
やすいということです。すぐに全部、その値段で売られるわけではないですが、
1900円とか2000円で転換した株券を売りたい人の売り物がずらーと
出てので、買ってくれる人がいないと、その売り物より上の値段はいかないので、
結局、値上がりできない、しずらいということになります。

 もう一つ、一般的に言われるのは、高成長のための資金調達と投資家から評価される
(例:調達資金が5億円で将来的に何億、何十億と利益を生む源泉となる)
と、その株は戦略を評価されて買う人が殺到するので(ちょっと大げさだけどw)
転換価格より上回っても、どんどん買いが入ったり、転換した株券をすぐ売ろうとは
しない場合もあるため、必ずしも売り圧力にはならないということもあります。
704 :03/11/03 03:01
次に7735大日本スクリーンですが、

この転換社債は、利息0で、しかも転換株価は、転換価格が決まった日の
株価717円よりも、15%も高い

この場合、期限まで持ち越して、利益にはなりません。
そのため、株価が上がるであろうと予測したか、
または、株価を転換価格より上へ無理やり上げて
転換社債を株券に切り替えて、その株券を売ろうと考えるのが
普通でしょう。
(海外投資家は、円高差益とかありますが、CP、CD、国債、普通社債とか
なら受け取れる利息を放棄するわけですから、株価を上げたいと思うのが
普通でしょう。但し、特殊要因は数々あるでしょう)

なので、この大日本スクリーンを上げ仕掛け、つまり、
転換社債を転換価格以上に持って行って売ろうとするために、株価を吊り上げる、
ということを言いたかったわけです。