平成15年10月10日
日本協栄証券株式会社
今次システムトラブルに関するご報告について
お客様各位
前略 弊社との取引に関しましては、平素より格段のご高配を賜っており厚く御礼申し上
げます。
さて、このたびは、10月6日、10月7日の2日間に亘り発生した弊社インターネット
取引「ネットウイング」のシステムトラブルに伴い、お客様に多大なご迷惑をおかけしま
したことを深くお詫び申し上げます。又、本日に至るまで本システムトラブルに関するご
報告が遅れましたことにつきまして、重ねてお詫び申し上げます。
本システムトラブルの事実経緯および弊社の対応について以下の通り、ご報告いたします。
1.先般来、お客様にはご通知申し上げておりましたように、弊社としては、お客様に
対するインターネット取引に関するサービス向上を図る観点から、日本フイッツ株
式会社のフロントシステム「ネットトレーダー」を日本電子計算株式会社のバック
システム「SIGMA」に結合させた新システムの開発に取り組んでまいりました。
本システム開発については、春先からの数ヶ月に及ぶ作業を経て、漸くにして、さ
る10月6日のリリースを迎えるに至りました。この間のシステム開発作業に際し
ては、システムトラブルを防止すべく、取引所との直結テストを含め種々の検証テ
ストを行う等最大限の努力を傾注してまいりました。
2.にもかかわらず、不幸にして、新システムの初日10月6日と翌日の10月7日の
2日間に亘りシステムトラブルが発生いたしました.各々の事象と事実経緯につい
て申し上げますと、
(つづく)
@10月6日のシステムトラブルについては、前場の寄り付き前より新システムと
取引所を結ぶ受発注ラインにおいて不具合(:データ送信がつまり、受発注が滞
留すること)が発生し、お客様の注文を取引所に出すことができませんでした。
本発生原因については、システム会社に究明させた結果、新システム本体のプロ
グラムに関するものではなく、寄り付き前にシステム会社が行う取引所との直結
に係る作業手順の相違によるものと判明いたしました。本トラブルは同日12時
35分に復旧しました。
A10月7日のシステムトラブルについては、上記と同様に、新システムと取引所
を直結するラインに不具合が発生し、9時25分から9時53分までの問、お客
様の受発注を取引所に直結することができませんでした。本発生原因については、
直ちにシステム会社に究明させた結果、新システム本体のプログラムに関するも
のではなく、本来、場中に手を触れてはならない関連機器の一部をシステム会社
の錯誤により作動させてしまったことによるものと判明いたしました。
B上記の2つのシステムトラブルについては、お客様に対し、発生後直ちに取引画
面等によりご通知申し上げるとともに、約定内容のうち疑義のある箇所について
は弊社までご連結くださるようにお願いいたしました。
C これら2つのシステムトラブル共、バックシステムを担当するシステム会社の不
注意によるものであり、同社に対しては、今後再発することのないように厳重に
注意するとともに、お客様の取引データの修正等を含めたシステムの完全復旧に
向け全面的なサポート方指示いたしました.
D他方、システムトラブルにより、お客様の発注の内容と約定内容とに一部相違す
るところが発生するところとなりました。この為、弊社としては該当箇所の特定
作業を行うとともに、お客様の不利となる取引については取引所と協議のうえ過
誤扱いによる修正取引を行うことといたしました。
(つづく)
E弊社による取引データ修正作業等の為、お客様にご案内のうえ、10月9日、1
0月10日分の夜間の予約注文については停止させていただき、両日とも5時4
5分からの受付といたしました。
F 本関連作業については、該当取引が多数多岐に亘る為、10月6日から10月1
0日の本日まで時間を要し、漸く作業を終了し、お客様に対し一連の経緯等につ
いてご報告できるところまでこぎつけました。
3.以上申し上げましたように、お客様の取引内容については、全力を挙げ修正すべき
は修正してまいりましたが、尚一部に不正確の箇所も散見する為、明日10月11
日より3日間の休日において弊社関係者およびシステム会社関係者の全員により修
正箇所の洩れ等について検証作業を進める所存でございます。お客様におかれまし
ては、はなはだお手数を煩わせますが、お取引内容についてご確認頂き疑義若しく
はご不明の点については、どうぞ弊社までご連結いただくようお願い申し上げます.
弊社としては、今後における安定的なシステム運営に向け、最善を尽くす所存でござい
ますので、何卒事情ご覧察のうえ、ご理解とご協力をいただきますよう衷心よりお願い
申し上げます。
草々