なんてったって 恐慌
わたしはKOIZUMI♪
なんてったって 恐慌
ブッシュのいいなり♪
恐慌は〜 やめられない
Yeah! Yeah! Yeah! Yeah!
本スレですね。
1はオサーン確定!
10GET
キレが無い。60以上
まあ、そらそうだけど。ファソクラブの会員証も持ってるぜよ。
10 :
変なオッサンのスレ:03/03/25 21:41
でいいじゃん
わかりやすく
ミミ彡ミミミ彡彡ミミミミ
,,彡彡彡ミミミ彡彡彡彡彡彡
ミミ彡彡゙゙゙゙゙""""""""ヾ彡彡彡
ミミ彡゙ ミミ彡彡
ミミ彡゙ _ _ ミミミ彡
ミミ彡 '´ ̄ヽ '´ ̄` ,|ミミ彡
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡
彡| | |ミ彡
彡| ´-し`〉 /|ミ|ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゞ| 、,! |ソ < アメ公の赤字国債は引き受ける
ヽ '´ ̄ ̄ ̄`ノ / | オレの金じゃね〜しな w
,.|\、 ' /|、 \__________________
 ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
\ ~\,,/~ /
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ミミ彡ミミミ彡彡ミミミミ
,,彡彡彡ミミミ彡彡彡彡彡彡
ミミ彡彡゙゙゙゙゙""""""""ヾ彡彡彡
ミミ彡゙ ミミ彡彡
ミミ彡゙ _ _ ミミミ彡
ミミ彡 '´ ̄ヽ '´ ̄` ,|ミミ彡
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡
彡| | |ミ彡
彡| ´-し`〉 /|ミ|ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゞ| 、,! |ソ < アッチは、埋めた。彼等の力を借りて。
ヽ '´ ̄ ̄ ̄`ノ / |
,.|\、 ' /|、 \__________________
 ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
\ ~\,,/~ /
\/▽\/
ヽ \
/ \ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧/  ̄ < ?えっほ。えっほ。
(;´Д`) i i i \__
/ ヽ _ i i i--、
./| | | |  ̄ ̄ ̄ |:::::|.
/ \ヽ/| | ノ__ノ..
/ \\| |
/ /⌒\ し(メ .i i i . .
/ / > ) \ ノノノ
/ / / / .\_ ザックザック
し' (_つ /:::::/::...
貴様と俺とは同期の桜〜♪
で、小泉のドコが悪いんだ?
ヽ \
/ \ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧/  ̄ < アメリカ人の半分、小泉
(;´Д`) i i i \しらねえ__
/ ヽ _ i i i--、
./| | | |  ̄ ̄ ̄ |:::::|.
/ \ヽ/| | ノ__ノ..
/ \\| |
/ /⌒\ し(メ .i i i . .
/ / > ) \ ノノノ
/ / / / .\_ ザックザック
し' (_つ /:::::/::...
ミミ彡ミミミ彡彡ミミミミ
,,彡彡彡ミミミ彡彡彡彡彡彡
ミミ彡彡゙゙゙゙゙""""""""ヾ彡彡彡
ミミ彡゙ ミミ彡彡
ミミ彡゙ _ _ ミミミ彡
ミミ彡 '´ ̄ヽ '´ ̄` ,|ミミ彡
ミミ彡  ̄* ̄' 〈 ̄* ̄ .|ミミ彡
彡| | |ミ彡
彡| ´-し`〉 /|ミ|ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゞ| 、,! |ソ < 日本の将来は俺にまかせろ!
ヽ '´ ̄ ̄ ̄`ノ / | 悪いようにはせん!
,.|\、 ' /|、 \__________________
 ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
\ ~\,,/~ /
\/▽\/
故泉はフェミファシズム推進内閣
目に、涙。
,-、 ,.-、
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/::::::::::::;ゝ--──-- / /、._/:::::::::::::|
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`ー‐--{___/ゝ、,ノ
猫切るの、やけに遅いなw
えっと、今日からしばらく、ナチについてぼちぼち考えてみるつもりです。
もっとも、今日はあんまり書けないかもしれないけど。
なんでナチか、なんだけど、フセインとヒトラーって似てない? サダム
の演説聞きながら、ガラス窓ふいてたんだけど、けっこういい演説だった
じゃん。ヒトラーの演説もこんなだったとしたら、後世の俺たちが、勝手
に笑ってるほど、こっけいなものではなかったのかな、とか思ったのが、
そもそものはじめです。
二人が外見的に似てるのは、見ただけでわかるよね。あの髭の印象もある
けど、あの手の笑い方をする政治指導者はそう多くはない。最近だと、
エストラダがそうだったかな、あと、横山ノックか。
ヒトラーっていえば、彼はチャップリンと誕生日が同じなんだそうで、
よくそのことを人前で吹聴していたそうです。チャップリンとヒトラー
っていうと、「独裁者」でチャップリンがヒトラーを戯画化したって
いうのが普通の意見だけど、むしろ、ヒトラーがチャップリンを真似
た要素のほうが強いというのが本当らしい。
サダムがヒトラーを研究しているのかどうか、これはどうもはっきり
しないけど、ヒトラーって、もしドイツではなく、イスラム圏に出て
いれば、ちょうどサダムのような指導者になったんじゃないかと思う
し、これからも、あのタイプの指導者がどんどん出てくるんじゃない
のかな。
それなのに、まだ世界はヒトラーを織り込んでないでしょ。それやこ
れやで、ぼちぼち考えようかと。
あとね、ちょっと気になってるのが、亀井との比較。亀井って絵を描く
人らしいけど、非常に繊細な風景画を描くんだそうな。
亀井の絵は、あいにく見たことがないけど、ヒトラーの絵ってのも、
ちょっと初期のモンドリアンを思わせないでもない(ほめすぎか)繊細
な画面構成が特徴じゃん。
田中角栄が、政治家になろうと思ったとき、まず講談本をかたっぱしか
ら読んだっていうエピソードとも合わせて考えると、彼らの態度は、
かならずしも生まれつきのものじゃないのかもしれない。ヒトラーも、
チョビ髭をはやしてない若い頃の写真は、なんか怖い、いかにも兵隊
上がりのゴロツキって感じで、のちのヒトラーのような独特の魅力は
ない。
まあ、それやこれやで、ぼちぼちと。ただし、結論めいたものは全然
なくて、この手の思いつきをばらばらに書くだけなんだけどね。
♪ Å
♪ / \
ヽ( ゚∀゚)ノ
>>10 (へ )
>
パシャッ パシャッ パシャッ パシャッ パシャッ パシャッ パシャッ
パシャッ パシャッ パシャッ パシャッ パシャッ パシャッ パシャッ
. ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ パシャッ
( )】( )】 ( )】( )】 ( )】【( )【( ) 【( ) 【( )【( )
. / /┘/ /┘/ /┘/ /┘/ /┘└\\└\\└\\└\\└\\ パシャッ
ノ ̄ゝ...ノ ̄ゝ...ノ ̄ゝ...ノ ̄ゝ...ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ ノ ̄ゝ
さて。引越しも終わったことだし、ノータリンねえちゃんの放置も解除
しときますわ。で、解除のついでに俺自身のことも少し書いておくこと
にします。ノータリンねえちゃんの「推理」もなかなか面白いんだけど、
あの調子で今後も付き合わされるとなる、他のことができなくなるんでね。
あいにく内容のほとんどが既出ですんで、俺のレスをきっちり保存して
くれてるカテちゃんには申し訳ないんだけど、今回は大目に見てね。
---------
まず、俺が株板に来た理由だけど、恋人を探しに来たわけでも、秘書を
探しに来たわけでもなく、ただ、株についての情報を探しに来ただけの
ことで、それ以外、まったく理由も意図もありませんでした。
ちなみに銘柄は「日立精機」で、いわゆる倒産株です。もっとも、株板の
みんながやられたタカラブネなんかのケースとちがって、俺は「つぶれた
あとに、最終ホルダーになることを覚悟して1円で買った」口で、これは
民事再生法という特殊な法律の解釈によります。
株板らしく、民事再生法と、その手本になったアメリカ倒産法のchapter.11
について少し詳しく書いてもいいんだけど、それをすると本題に移れなく
なるんで、ここでは2点だけ。
・民事再生法は債務超過でない時点で申請可能。(このケースでは、清算に
なっても、いくらか金が戻ってくる)
・民事再生法では、会社更生法や破産のケースに比べると、100%減資に
ならない可能性がけっこうある。去年の例だと、藤木工務店が、まったく
減資なしで再生手続き中です。
東食&山一以来、倒産株ってのが好きでね。で、情報を探しにgoogleで
検索して、そこから2chに来たわけなんだけど、事実上、2chでは
まったくなんの情報も手に入れられなかったのは、いうまでもないでし
ょう。
ほんというと、俺が一番ほしかったコメントは、@@君のものなんで、
彼は、清算になった甲子園土地の含みについて、すばらしい読みを披露
して、みんなをびっくりさせた人だからね。もちろんそのときは、彼が
2chにいるなんてことは全然知りませんでした。
株板に来たのはそれがはじめてで、当時は非常に荒れてたこともあって、
なんだかよくわからなかったんだけど、どうやらここでは遊んでもいいら
しいってことだけはわかったんで、そのへんをのぞきながら、適当に遊ん
でいました。
気に入ったのは「イヒ学木朱」と「チャート」と「市況」で、女のフリを
したり、年寄りになったり、けっこういろいろやって遊んでたわけね。
そうこうするうちに、銘柄関係で、興味深いスレッドが2本あることに
気づいて、そこをのぞいてみることにしました。「富士通」と「フーズ
ネット」のふたつです。
このうち、フーズネットは、「倒産速報」にいたときに入ってきたニュース
で、京都で時々行っている店そのものだったことに加えて、1000円から
の突然の民事再生法ですから、さすがに興味を持ったわけです。
ちなみに、俺がここで、民事再生法についての詳細なコメントをしたせいで、
7−9円なんていう変な値段がついてしまったのはショックでした。以来、
「煽り」になるようなことはやらんようにしています。
今から思えば、このときもcisはいたような気がするけど、そのときは、
もちろんわかりません。
次にのぞいたのが富士通で、これは大幅下方修正直後ということもあって、
元々興味を持っていました。ここで驚いたのは、あれほどいろんな人が、
しかも小さくない金額をかけてるのに、俺の半分も情報を持ってないらしい
ことがわかったことで、手持ちの情報を出していくうちに、いつの間にか、
スレッドをまわすような役目になってしまいました。
cisとまともに接触したのは、このときが最初で、名無しで俺に喧嘩を売
ってきたわけね。でも、こっちのほうが情報量そのものが多いし、彼がから
んできたときには、なんか知らんけど、俺がスレの中心みたいになっていて、
まあ、早い話が、あっさりやっつけてしまったわけです。
俺にからんでたのが「cis」というやつだということは、じきにわかり
ました。なにしろ、彼の名前のついたスレがあって、しかも、そこでHN
をつけて、俺のことをけなしてるんだから、当たり前だよね。
俺は、といえば、「cis」ってのは旧ソ連の独立国家共同体のことだと
思ってたから、ずいぶん洒落たHNだけど、ロシアびいきなのかな、とか
そんなことをのんきに考えたことを覚えています。
それから今度は、空売りに顔を出したわけなんだけど、ここで「ピカ」こ
と切り込み隊長氏を発見したときは、さすがにちょっと驚きました。
なんで、ピカ=切り込み隊長だってわかったのかは後述。
当時、明らかにここが株板で一番面白いスレだったこともあって、俺は
ここにしばらく居着いたんだけど、なんとまあ、2chってところは、
スレッド進行の早いところだろうとあきれてたことを覚えています。
なにしろ、フーズネットも富士通も、一気に1000行っちゃったし、
空売りと来た日には、2日に3本ぐらいのペースだったからね。その
進行の早さに、どうやら俺自身も責任があるらしいことがわかってき
たのは、猫スレをはじめたときなんだけど、そのときは、とにかく、
あきれてました。
カテちゃんと最初に遭遇したのもこのスレで、みんながピカの恰好なのに、
一人で専用AAを持ってるからわかりやすかったってのもあるけど、本当は
カテちゃん=cisじゃないかって疑ってたんだわ、最初はね。
でも、この疑いはすぐに晴れました。ていうのは、カテちゃんは「cis並み」
と呼ばれると、まじで怒ってたし、その後、ちょいちょいcisをいじめて
る姿をみかけたからね。とはいえ、カテちゃんのことは、まだ「男」だと
思っていました。本人が「カテジナは女だよ」といってたんだけど(^_^;)
元々活性が高かった空売りスレは、俺が参加したことで、ちょっとどうしよ
うもないほど活性化されてしまいました。ていうのは、俺は終始一貫して、
「買い」一本の立場であると明言してたからで、おかげで、「煽りの集団」
が対話に変わったからなんで、まあ、漫才のボケとツッコミみたいなもんです。
ここでもあいかわらずcisは俺にからんできたんだけど、そのこと自体は
別に気になりませんでした。ていうのは、俺は2chのことって、すでに
書いた1chの騒動のときのことしか知らなかったんだよ。だから、こうい
うのが2chの作法なんだと思ってたんだ。
そんなことよりむしろ引っかかったのは、ここに来る「空売り初心者」の
人たちのいう言葉でした。あの頃はとりわけ、初心者に、説明もしないで、
いきなり信用取引を枠一杯にやらせることが流行ってたんだけど、明らか
に何かがおかしかったんだよね。
話を聞いてると、どうも証券会社が裏で何かおかしなことをやってる
らしいこと、それとこの「空売り」スレとが密接な関係があるらしい
ことがわかってきました。(あとになってわかったのは、その中心に
なってたのがE*トレの人間で、外務員みたいな資格でやってたみた
いね)
そして、そう思ってみると、2chにある銘柄スレの大半が、証券会社
の推奨銘柄だってことを理解するのはむずかしくなかったんですよ。
株板にはたくさんの証券会社の人間が常駐していて、さらには、かなり
タチの悪い仕手さんもいて、その連中が、証券会社なら、初心者を2ch
に誘導した上ではめ込むわけだし、仕手さんなら、適当なカモをみつけて
一本づりをするなり、自分らのスレッドに誘導するなりしてはめ込むと
いう構図が、かなりはっきり見えてきました。
まあ、それはそういうものなのかもしれないけど、目の前で、そういう
初心者の一人が、まともに全財産をふっとばすのを見せられては、さす
がにたまんないよ。
それで、俺、かなり頭にきて、仕事を終えて帰ってきた本ピカ=切り込み
隊長をつかまえて、いきなり怒鳴ったんだ。なにしろ、彼には前に同じ
ような局面で、止められるのに止められなかったっていう前科がある。そ
れは1ch騒動のときなんだけど、彼は、止めなきゃならないときに、
弱気になってそれを眺めてたんだ。
彼はうちの親父とすごくタイプが似ててさ。それで、余計に頭に来たんだ
けど、いきなり名指しで、よりにもよって彼に正面切ってからむんだから、
まわりの連中はさぞびっくりしただろうなw
今度だけでも、こんなバカなことはやめさせないとならないと思ったから、
無理やり彼を「大将」にした上で、初心者スレを立てたわけなんだけど、
そのとき、本当の中心になってたのは「元凶」君で、すごくいいやつだった
けど、ちゃんと就職先みつかったかな。
cisの俺に対するアプローチが複雑なものになってきたのは、ちょうど
この頃なんだよ。猫スレを作ってからというもの、俺はスレッドに出るたび
に好悪さまざまの集中砲火をあびることになったんだけど、さすがにあの
調子でやられると、レスをつけるのがやっとで、誰が誰だかさっぱりわから
ない。
でも、今になって思い返してみると、cisのメッセージは次の言葉に
まとめることができたのかな。「こんなやつらはどうでもいいんだ。ぼくの
ことをなんとかしてくれ」ってね。
これも、今思えば、だけど、当時の彼の状況は、たしかに手がつけられない
ほどむちゃくちゃだったわけじゃん。資金繰りに詰まったときのことから
はじめて、乗っ取り・荒らし対策、1chのこと、裁判のことに加えて、株
そのものでもハンパじゃなく損をして、文字通り、全財産を吹き飛ばす寸前
だった。
それがみんな、ぐちゃぐちゃにからまってた上に、自分でまいた種が、変な
方向に育っちゃって、どうにも手がつけられなくなってきていたわけよ。
ひとつだけだって大変な問題が、裁判をひとつと数えたとしても、少なくとも
5つだぜ。ノータリンねえちゃんは、さらにその足を引っ張ったわけだけどさw
でもね、これはあくまでも「今、思えば」であって、その時点では、cis
が誰かなんて知らなかったし、そもそも誰が「ぼく」なのかもわからない。
その頃、俺はカテちゃんと(俺のミスで)最初の喧嘩をやらかして腐ってた
んだけど、よりにもよって、彼女と仲直りできそうになったときに、cis
ときたら、その時点では俺と彼女をつなぐ唯一のアクセス手段だった猫スレ
を、俺がいないあいだに、900ちょいから一気に1000まで行かせて、
つぶしちゃったのね。
一方、cisが誰なのか気がついたのもそのころだ。前から、どうしてこの
cisってやつは、名無しの状態で俺のことがわかるんだろうって、すごく
不思議だったんだけど、こっそり書き込もうとするたびに、連続して、カキコ
の最中に上げられたりすると、さすがに見当もついてくるよ。
cisが誰なのかわかったとき、本当に頭に来た。これも、今思えば
cisには冤罪くさいところが多いんだけど、俺としては当然、@@
君だの売り専さんだのゲッベルス君だの、糞E*トレだのの集中攻撃
は、全部cisがやらせてたんだと思ってたし、その上さらに、カテ
ちゃんとの仲直りの機会を奪いやがったわけだろ。
あんなに本気で怒ったのは、中学以来ないから、それこそ20年ぶり
ぐらいだよ。それに、いわゆる「リビドーが充当されてる」状態だった
ことも加わって、まじで震えがくるほど頭にきた。
そのときの喧嘩の顛末についてはcisと俺との秘密だから話さない。
でも、まあ、ゲリラ戦と多面攻撃で基礎を作って、最後は一発で仕留めた
わけだけど、もうあんなことは一生するつもりはない。
それにしても、あの喧嘩は楽しかったな。だってさ、考えてもみてよ。
俺は一週間近く、cisの天才を完全に独占していたわけで、それも
彼の本当の全力だぜ。稀代のエンタテイナーが、たくさんの人を楽し
ませるために使っていた能力を全部出してぶつかってきてくれたんだ。
こんな経験なんて、ちょっとないよ。
しかもそれに加えて、ゲッベルス君だの、キチガイの大将だの、売り
専さんだの、@@君だの(もう一人については略。( ̄ー ̄)ニヤリッ)
が一斉に集中攻撃だろ。あんな贅沢なキャストを一度に相手するなんて
機会は、まあ、一生にそうあるもんじゃないからね。
俺がcisの内面について、2chで直接彼と接触してる人たちより、
詳しく知ってる部分があるのも、このときの経験によるんだよ。なにし
ろ、ハンパじゃなく濃密な対話だったからね。
それに加えて、彼と俺とは、元々似たところがけっこうあるんだよ。
彼の持っている能力のいくつかは、俺にはほとんどないし、俺の持って
る能力のいくつかは彼にはないけど、基本部分では共通するところが
多い。
おかげで、彼と俺とは、女の好みが酷似してるんだよ。いっぺん、彼の
恋人を推理してビビらせたことがあるけど、これについてはノーコメント。
まあ、他にも書こうと思ったら書くことはいろいろあるだろうけど、
ノータリンねえちゃんが知りたい部分については、こんなもんじゃ
ないかな。
なお、以上の記述については、なにしろ内容が自分自身のことなん
で、客観的に書くことは当然無理で、主観的なところが多い上、
できるだけしないよう努力したんだけど、自分に都合のいいように
潤色してある部分もたぶんあると思うんで、個別の内容については
cisなりカテちゃんなりに聞いてみてよ。
∧_∧
(・∀・ ∩
(つ 丿
( ヽノ
し(_)
こうして思い出してみると、2chには、かなり大きな不安が潜在してて、
それをcisが一人で背負いこんでたんだよね、あの時点では。
そうした不安のうち、たとえば1chに関するものについては、すでに説明
したような形で解消しちゃったし、資金面でのちょっとマズい選択もうまく
フォローできた。株はあいかわらずだけどw、2chに存在していた、犯罪
にかかわりそうな局面はけん制できたわけで、こうして不安の原因をひとつ
ずつ取り除いて負担を軽くしたら、cisが実はかなり有能なやつだってこ
とがわかってきたでしょ。
でも、cis以外の人にとっては、それまでcisが背負い込んでた不安が
逆流することになったんだろうな。それもひとつひとつ落ち着いてきて、
最後に残ったのが、ノータリンねえちゃん、あんただったってわけよ。
まだ訴訟がたくさん残ってるから、安易なことはいえないんだけど、2ch
は最悪の局面を、なんとか乗り切ったんじゃないのかな。cisがあんたに
ちゃんと説明しないのも、これが理由なんだよ。問題は、もう片付いちゃっ
てるんだ。
だから、もう過去のことはいいんだよ。未来だけ見てればいい。そもそも
cisは、あんたを2chの過去の世話のためじゃなく、未来をはじめる
ための布石として呼んだわけだろ。
だから、頭は変な推理になんか使わないで、もっとマシなことに使いなよ。
どうやら、あんたには推理の類は向いてないことは確かだと思うけど、何も
みんなが推理家にならなくちゃならないってもんでもないんだ。
それはそうと、ひ(略氏とのあいだで、給料の一部現物支給の話はついたの
かよ。せっかく俺が筋道までつけてやったわけで、当然ひ(略氏としても、
「え、そんなこと言われても。。 俺ってやつは」とかうっとりしてるとこ
ろじゃん。彼は自分からなんか口説かないんだから、あんたから迫ればいい
んだよ。男と女のすることなんて決まってるんだから、とっととやっちまいな。
46の段落がふたつとも「だから」ではじまってるのは、ちょっと間抜け
すぎるな。ふたつめのほうは省略ね。
ちょっとこれから出かけますんで。この時間にカキコしても、見て
くれた人いないかもと思いつつ書きますた。でわでわ〜♪
なんだ、カテちゃん見てたのか。新しい内容が全然なくてごめんね。
そらそうと、このスレでは「ネカマ」は使わないことにしますんで。
本人もこのHNで株板にいるわけじゃないしさ。(他のHNでのカキコ
はちょいちょい見るけどね)
読んでるよ。
流し読みなので、
いい カンジ
ジャ。
おはよ。書いてる側も流し書きって感じだw 京都は昨日、黄砂が降ったんだ
けど、中東からの砂らしいんだ。6日後ぐらいに、また、イラクから砂が来る
とかで、なんか変な気がするわ。地球は案外狭いんだ。
フランス人は、本当は俺のことじゃなく(俺の話は、はっきりいって詰まらん
からな)、むしろ、ゆみーについて、いろいろ知りたいだろうけど、こっちは
内緒。なお、今日は、ノーミソからっぽ状態なんで、本を読むし、ナチの話は
後場がひけてからね。
本ってのは、借りるもんであって、買うもんじゃないね。もっとも、古本屋に
本を売りに行くはずが、またいらん本を買ってしまったが。。。
ナチ関係の本を、二冊読んだところなんだけど、ちょっと、ひっかかることが
むやみに出てきたせいで、せめて、もう5、6冊読んでからじゃないと、何も
書けそうにないっす。
ヒトラーとゲッベルスについてはけっこう知ってるはずだったんだけど、
ゲッベルスはともかく、ヒトラーとナチについては、昔読んだときと、今の俺
とのあいだに、考え方や経験のちがいがあるせいで、イージーにまとめること
ができないんだよ。
ま、ともかくほんのちょっとだけ。ナチってのは略称で、Nationalsozialist
の略です。英語だとNational-socialistつまり、国家社会主義者って意味ね。
うまくまとめられないんで、今日読んだ本じゃなく、すでに知ってることに
ついていくつかの覚書。
まずヒトラーだけど、彼は1日1時間ぐらいしか寝てなかったんじゃないの
かな。完全な菜食主義者で、煙草、酒は一切やらない。ユダヤ人の血がまじ
ってるという説は、どうやらあやまりらしい。生殖能力がなかったという説
が濃厚。
狂人ではなく、状況&他人の心を読む卓越した能力と、それを表現する才能
に恵まれていたというほうが妥当だろ。なかなかロマンティックな文体の持
ち主で、文章で読んでも、あれだけ訴求力があるぐらいだから、本人の演説
を直接聞いたら、誰でもまいっちゃうだろうな。
cisと似ているのは、ヒトラーってのが、自分自身が最終的な芸術作品を
作り出してしまうタイプの人間ではなく、多くの「普通の人」に参加可能な
ゲームを作り出す才能に卓越していたことだろう。それ以外にも、ずいぶん
似たところがあるよ。
その他、とりあえずcisとの類似点だけ書いてみるか。
・女と男の双方にモテたが、寄ってくる男はホモが多く、一方、女に対しては
わりとはにかみ屋だったらしい。
・法律や官僚制のような秩序だった形で統制せず、混乱と力の分裂を維持する
ようにつとめ、そのバランスの中から、競争と安定をひきだしていたこと。
・洗脳やカルトへの強い傾き。
・絵画的センス。
なお、これはナチとは直接関係ないんだけど、2chも含めて、なにかある
大きな運動が魅力を持ってるっていうとき、それは内容云々よりむしろ、
その運動そのものを支える「過剰」それ自体が生み出したものなのかなって
いう気がする。
この「過剰」は、営業とか日常とかっていう、「普通の」世界にはほとんど
ないじゃん。なにしろ、必要なだけのエネルギーだけを使うっていうのが、
「普通の世界」だもの。
創造の源泉を「不安」だと呼んだのはゲーテだけど、不安もまた過剰を
生み出すという点で、魅力とよばれるものの根底に、過剰があるってい
うことは言えるのかもしれないなとか思ってさ。
ヒトラーとフセインを考えたとき、あの連中って、普通の政治家として
見た場合でも、充分以上に通用するぐらい有能なんだよね。その上に、
ああいうキャラクターを乗せてるわけなんだけど、その下にある手堅い
部分はあんまり目立たない。
ゲッベルスだのヒムラーだのって連中を考えてみてもそうだよ。彼らは
単なる政治家としてみても、かなり有能な人物だけど、それとは関係の
ない部分がうんとあって、見えるのはその「過剰」の部分だけだけど、
そうした過剰がない日本の「普通の」政治家が、彼らより多くのことを
やってるというわけじゃないじゃん。
こういう風に見た場合、ナチにしろ、レーニンの頃のソ連にしろ、普通の国
の政治がやってるルーティンワークに必要なエネルギーなんか問題にならな
いぐらい大きなエネルギーがそこに投入されていて、だからこそ魅力的だった
のかなって、そんな気がしてきた。
2chの場合でいうなら、こないだ書いたデジタルミレニアム法みたいなもの
に準拠した枠組みとか、ヤフーみたいな完全な営業目的とかがある場合と比較
して、それこそ莫大な(かなり不合理でもある)エネルギーが費やされてきて
いるわけだけど、それ自体が魅力なのかもしれない。
なんか、ゆりあタンみたいなこと言ってるな(w
それやこれやで、今のところ、分析の視座として、次のようなものが頭に
浮かんでるんだけど、実際にそれを使うかどうかすら、まだ未定です。
・現象としてのナチを正確に理解すること。(んなこと出来るかいな)
・過剰=華という視点
・民主主義の本質は、むしろナチとか、クメール・ルージュとか、フセイン
とかにあるのかもしれないこと
ま、ぼちぼち考えていきますわ。その前にとにかく、材料をためないと。
∧_∧
∧_∧ ( ^^ )
バン ( # ^^ ) / ⌒i
バン ∩ \ | |
/ /ミ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ 山崎 / .| .|____
\/____/ (u ⊃
なんか、気が付いたら、株板に全然AAがなくなっちゃったね。
⊂ ´Bつ゚ー゚)つ君のカキコがUFJに一個だけ? さすがにこの水準は
きついのかな。。。
(( ( ;; ) ⌒) ((( ⌒ ))
ヽ ⌒::: ((( ::⌒ ノノ ::::::: ノ
))) ::: )) ⌒) シュウゥ((( ⌒ )) ))) )
((( 从人,:;,人;, ::: ノ ノ ヽ ノ
人火从::人从 ))) ))) ⌒ ::::: ⌒) ::: ⌒
( 火;:,;火;,:;人;;火;;;:::ノ il l|:::(((⌒) ::: ⌒) :::⌒ (
人;,:;人;;火人从从;;火从 il| :::::il|:::(⌒ヽ (⌒) :::: )⌒) ((
;;从;;;从;;::人从;,:;,人;,:;火 ill:::: :::il|::::::ヽ 人::人从 ::: ))) )ノ
火;;:::;;:人火;;;::::人从从;;:::火 i|l|:: i| :::::人从从;;火从 ::: ノ )
从;,:;,人;,::人从;,:;,人;,人;,:;,:;,:;:,;:ill;,:人从从;;火人从从;;:::火,;:;人
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 从;,:;,人,;:;,火:,;:,;:,;从;:,;:,;:,人;:,;:;,人,:;,:;:从
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 火;;:::;;:人火 (⌒) :::: )⌒) ((
↑今、見てきたんだけど、なんでこんな絵が描けるもんかねぇ。
そういや、1chの騒ぎのとき、AAの目のところに不思議なやつを
入れてた人がいて、詳しい内容よりそっちのほうが印象に残ってるん
だけど、あれがB君だよね、今思えば。
それにしても、B君は♂なのか♀なのか。。。
♂のような気がするんだけどなぁ。彼の場合は、なんともわからん。
読んでいるよ。
そういえば、ノリタケって、懐かしいな。
厚木に住んでたことがあって、其処に、ノリタケの工場があるんだが、
年に1回、公開して工場見学できるんだ。行ったことがある。
やや難有り品とか、安く買えるんだ。
それから、ガラス職人の作業と作品とかが観れる。面白かったよ。
京都のノリタケは、いかがでしょうか?。
イラクからの、砂埃でさえ、陶器とか硝子の原料になるかも知れないね。
jya.
ノリタケっていえば、こないだ図書館で「オールド・ノリタケ」とかいう
古い輸出用のやつの写真集を見たっけ。京都の職人とかがやってたらしい
んだけど、いわゆるアール・ヌーボー調のデコラティブなやつで、たしか
になかなかデザインはいい感じだったな。もっとも、ニセモノが一杯ある
とかで、買うとすげえ高いみたいだけどね。
母親がノリタケの陶器が好きでね。ガキのころ、大事なティーポットとか
っていう、ちょっとロココ風のやつを、なかなか触らせてくれなかったこと
を覚えてる。
他に長期で持ってるのは、ハウス・オブ・ローゼだの、良品計画だの、わり
と雑貨みたいなのが多いかな。ハウス・オブ・ローゼを買うときに、高島屋
のハウス・オブ・ローゼの、なかなかきれいなおねえちゃんに、情報収集の
ために話を聞いてみたんだけど、仕事そっちのけで、二人で株の話で盛り上
がっちゃってさ、上司の怖いおねえさんに怒られてやんのw
フランス人は厚木にもいたんだ。厚木っていえばkyon2だね。
ええ、
厚木にも居ました。アッチこっち、転居しまくりですので、
なんか振り返ると、1ヵ所に6年以上住んでいない様です。
だから、引越しのやり方とか、達人クラスなのです。
jya.
下げいれるのワスレタ。ま、許せ。
68 :
(@^O^@)お化粧バージョン:03/03/27 21:19
故意済みは辞めろ!
日本の恥だ!
あら。ゆみちゃんお久しぶり。こんな所で会えるなんて。
70 :
(@^O^@)お化粧バージョン:03/03/27 21:29
故意済みは辞めろ!
ひっきーホームレスを増やした。
ま、小泉でなくとも、失業率は増えると思うのだが。
また やってたのか
昨日の発言は撤回!
誰がノータリンだよ! ふざけんな
,,..--―-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/, -----、.ヽ, / 故泉は |
| i_,,,,_ __゙l | | ボッシュート! |
,!、i'゙-‐-: '-、|/ / _______/
/'') ..., '‐-‐、.j  ̄ ̄
/ ,‐!::...`'''''''`ノ
_,,,l ;! ::|ヽ、二 イ
, -‐'゙゛ i::.. | .ヽ/;ヽj!`‐-、_
l ノ::. .:|、 .ヽ,:ヽ| <゛~ヽ、
,:''`` ''"゙.|;;:‐''゙|.ヽ、 ヽ;::| / .|゙l
,: ヽ::il;;! ヽ、ヽ| / | :|
i o゚ :`;''゙ ヽ| / | .|
i ..:::::,:::'::::: . |゚ |,,;:->、
`.、__;;/:::::::::: : | !''" |
i ::.:::: : | | .|
⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ シュルルル
⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒
_ ミミ彡ミミミ彡彡ミミミミ _____
/:::::,,彡彡彡ミミミ彡彡彡彡彡彡:::::::::::::::::::::/
/::::::ミミ彡彡゙゙゙゙゙""""""""ヾ彡彡彡:::::::::::::::/
/:::::::ミミ彡゙ ミミ彡彡::::::::::::::/
/:::::::::ミミ彡゙ _ _ ミミミ彡::::::::::::/ チャラッチャラッチャーン
/:::::::::::ミミ彡 '´ ̄ヽ '´ ̄` ,|ミミ彡:::::::::::/
/:::::::::::::ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡:::::::::/
/:::::::::::::::::彡| | |ミ彡::::::::::::/
/:::::::::::::::::::彡| ´-し`) /|ミ|ミ:::::::::::/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>72 昨日の発言ってなんだよ。うちのスレに関するかぎり、26日に発言
したのは、俺とフランス人だけの気がするんだが。どっかでのんきに
愛の告白でもやってたかw
まあ、ノータリンはてきとーに放置するとして、今日もはたしてナチの
話をうまく書けるかどうか、自信はないです。なにしろ現象が複雑な上、
分析の視覚がありきたりなものが多いせいで、そのまま紹介するとバカ
みたいなことになるからね。
まあ、そんなわけで、ぼちぼちやってきますわ。
今、ニュー速見てきたんだけど、⊂ ´Bつ゚ー゚)つ 君って♀だったのか。。。
那知黒食いてー
今、ナチっていうより、ヒトラーその人がバイブル的に読んでたらしい
ル・ボンの「群集心理」を読んでるところなんだけどさ、ル・ボンの言う
群集化のメカニズムってのには、なにか間違いがあるような気がする。
ル・ボンのいう「群集化」の図式っていうのは、こんな感じなんだよ。
まず、気質や感情、世界観の似通った人たちの集団がある
↓
この人たちが、ある種の緊張状態に置かれ、特定の対象に関心を集中
させている
こういう前提のもとで、単独ではみじめでちっぽけな群集を構成する
個人が、集団という巨大な力に飲み込まれることによって、みずから
を越えた感情の力の虜となり、同時に、みずからを集団の力そのもの
であるかのように考える。これがル・ボンの群集図式で、ヒトラーが
準拠したのもこれなんだ。
でも、本当にそうなんだろうか。俺自身は、自分が「群集」の一員になった
と感じたのは、2chに来る前だと、サッカーの試合を見たり、なんかの
パレードを見たり、まあそんなケースが多かったような気がするんだけど、
2chに来て、このメカニズムを日常的に体感するようになったせいで、この
図式が本当だとは思えなくなったんだ。
俺が実感的に思う「群集化」のメカニズムは、むしろこんな感じだよ。
ふだんなら、自分自身の責任で行動できる人間が、群集の中ではそのように
行動できない。
というのも、群集は(ある種の極端な)価値判断を、そこに関わるすべての
人間に強制しようとするし、それに従おうとしない人間のことは、暴力を用
いてでも強制しようとするってのが最大の理由なんだけど、それだけじゃなく、
他人のはっきりした意思表明だの、断定的な価値判断だのを前にしてもなお、
自分のほうが正しいなんて言い切れる人間なんて、まあ滅多にいないってのが
重要な原因になると思う。
つまり、集団の中にいると、どんな人でも自分の持っているはずの確信
だの意見だのがゆらいでしまうんだ。
そういう不安な状態が続く中で、群集の一員となった人間は、彼が仲間
であると認めてもらうために、なんらかの行動を選択したり、意思表明
をしたりしないとならない。ここでうまく自分の意見に他人を染めること
でもできればともかく、それができない場合は、排斥されるか、迎合する
か、さもなければ黙るか、そのいずれかの選択をしないとならないこと
になる。
そういう状況で、なんらかの行動が必要になったとするじゃん。そのとき
に、あえて他人とちがう行動が取れる人間は本当に少ないし、ちがう行動
をとったからといってつねにうまく行くとはかぎらない。
どうせよくわからないなら、多数派と同じ行動を取ったほうが、心理的な
負担が少ない分だけ楽だし、そうするのが普通だろ。これによって、仲間
外れの不安からは少なくとも解消されるしね。
でも、そんな不安から解放されたからといって、自分が今従ってるのが、
自分自身の考えではなく、根拠もよくわからない、たぶん正しくない考え
だって意識はずっと残る。これが今度は別の種類の強迫的な不安となる
んじゃないのかな。
なにしろ、自分がそこにかなり多くのものを賭けている行動の大本になる
判断が、誰がやったのかもよくわからない、無責任であやふやで、むやみ
に極端な代物なわけじゃん。
この不安を逃れようとするために、群集の一員となった個人は、その自分
が(正しくないかもしれないと思っている)価値判断に疑問をさしはさむ
人間を攻撃したい、あるいは、自分がそれに従っている行動規範を強制し
たいという衝動にとらわれるんだと思うんだ。
それは、その判断を否定しようとする人間を否定することによって、むし
ろ自分自身に、その判断の正しさを納得させようとするメカニズムなんだ
ろうと思う。
群集がこういうもんだとするならば、そのリアリティは、数とか規模では
なく、むしろ「不安」ということになるだろうし、その煽動者のすべきこ
とは、いかにして不安を持続させ、否定の否定を行わせるためのスケープ
ゴートを探すかにかかってくることになる。
このメカニズムと、前にインターネットのメカニズムとして書いた、排中律
や感情の昂進、それに自立的な人間ほど自分自身を乱されてしまうという
メカニズムとには、なにか重要な関係がありそうだけど。。
なんか中途半端だけど、うまくまとまらんもんで、また明日にでも。
84 :
(@^O^@)お化粧バージョン:03/03/28 21:26
悪魔の子分
故意済み
よんだよ。
結論から言えば、cisとナチスと類似点は,
希薄だし、どう纏めるのかな?。ま、思索しておくれ。
jya、
p.s ゆみ、化粧べたダナ。ラーメンのナルト・パックみたいだよ。
86 :
(@^O^@)お化粧バージョン:03/03/28 22:52
故意済みになってからー景気が悪くなったね!
夜にはカキコしますんで〜♪
それにしても、小泉に引越したら、途端にゆみーナルトヴァージョンが
むやみに出没してるやん。
ノータリンがヘンテコな推理をしたりとか、注目を集めてるところだし、
「ゆみーの秘められた過去」でも書いてみようかしら(にやにや
あれさ、ここんとこ、けっこうまじでナチのこと考えてるんだけど、
いくつかひっかかることが出てきたんだよ。
一番大きいのがアウシュビッツ/ホロコーストの話なんだ。ナチって
いえばホロコーストで、このイメージがすごく強いよね。でもね、
・ナチズムとホロコーストには不可避的な結びつきがあるのかないのか
・もしホロコーストがなかった場合、ナチっていうのは、それほど悪い
政権だったのか
っていう、ちょっと厄介な問題が頭にひっかかってきて、ヒトラーと
cisを比較するっていう気に、だんだんならなくなってきてんのよ。
「わが闘争」なんかを読むかぎり、ホロコーストっていかジェノサイド
は、必然的な帰結に見えるんだけど、これってあくまでも俺たちが、
歴史として知ってることから逆にそう読んでるわけで、このふたつは、
かならずしもまっすぐにはつながらないと思う。
そして、オームっていう経験を俺たちはしてるじゃん。俺にはオーム
になってしまった友達がいて、結局彼を止められなかったんだけど、
麻原っておっさんは、別にサリンをまいたり、ハルマゲドンを引き起
こすことを目的にあんな宗教をはじめたわけじゃなくて、実際には、
信者の無意識的な願望に形を与えていく中でああいうザマになったわ
けだよね。
で、だからこそいまだにオームには信者がいるわけじゃん。つまり、
麻原は信者を裏切らなかった以上、自分たちも麻原を裏切るわけには
いかないんだろ。
ヒトラーのユダヤ人憎悪ってのがどの程度まで本物なのか、俺にはどうも
よくわからない。彼はどうやらユダヤ人の血はひいてないらしいけど、
ドイツ人でないことは間違いないし、そうだとすればなおさら、劣等民族
ユダヤ人vs優秀民族ドイツ人っていう図式を「信じていた」可能性は少な
くなると思う。
しかし、そうだとすると、ヒトラーやナチがやったことは、ドイツ人の無
意識の増幅、つまり、今、ブッシュがやってるのと同じような、集団的な
ヒステリーっていうかノイローゼの劇的表現ってことになるよね。
今のアメリカの場合、アメリカがもう「終わった」んじゃないかっていう
無意識の不安がまず先にあって、それがラディンの例のテロでヒステリー
になり、敵対者を滅ぼすことによって、本来は「自分たちが終わってる」
っていう別種の不安を消そうとしてるわけだけど、ドイツの場合、第一次
大戦での敗戦と、多額の賠償金と、失業率の増大っていう現実がまずあって、
これをユダヤ人に転化したわけじゃん。
ヒトラーの論法は、要するに、「なぜ自分たちは貧乏なのか」「ユダヤ
人が盗んだからだ!」の繰り返しなわけで、こう考えればアウシュビッツ
ははじめから予定されてたとしか言いようがないんだけど。。
ドイツ民族の優秀性ってのも、なんかわけのわからん概念で、洗脳される
にはここちよい言葉だったんだろうけどね。
つまり、何がいいたいかっていうと、もしナチとホロコーストとが切り離
せない概念だとした場合、この政体は、いずれ崩壊しないわけにはいかな
かっただろうし、むしろ「崩壊」そのものをはじめから予定して、それに
向かって突っ走ってた可能性だってあると思う。
そうだとすれば、ユダヤ人を虐殺したのも、ドイツ民族の優秀性を叫んだ
のも、無意識的にはむしろ逆の働き、つまり、ユダヤ人が代表する国際社
会やアメリカに比べて、自分たちは田舎ものの国民であり、ドイツ民族は
優秀どころか、サイテイの民族だってことを、みずからの最悪の愚行によ
って確認したかったってことになる。
その一方で、カール・シュミットのいうラウム(民族の生存圏)とか、
道徳の浄化みたいな発想、あるいは、フランス革命やロシア革命とよ
く似た、既得権で身動きのとれない社会の解体っていう民主主義の
エートスみたいな部分は、アウシュビッツなしでも成し遂げられたも
のだろうと思う。
これとは問題が全然ちがうんだけど、ブッシュがアフガンとかでやった
ことと、ナチがユダヤ人にやったことの本質的なちがいは、ブッシュが
みずからノイローゼであるのに対して、ヒトラーはそうではなかったら
しいことにありそうだよね。
そして、これはヒトラーっていう人間のメンタリティの問題ってことに
なるわけだけど、ここにはやっぱり、なにか訳のわからないグロテスク
なものがたしかにある。
メンタリティとして考えた場合、一時のcisと似てるのは、むしろ今の
ブッシュだろ。この点、ヒトラーとは全然似てない。
ただなぁ。。
ヒトラーって、身近にいれば、相当魅力的な人物だぜ、間違いなく。彼は
人間の使い方が抜群にうまいし、未来を読む能力に関しては、薄気味悪い
ほどのものがあったわけじゃん。しかも、そのメンタリティには、奇怪で
よくわからないところがある。こうなると、俺としては、内面的にヒトラー
を感じることができないんだ。
組織としてのナチには面白いところがある。これの分析はここではしない
けど、組織の性格に、ちょっと2chと似たところがあって、これはむしろ
2chの強みだね。cisは感覚的にそのへんのところを知ってるんだろ。
もっとも、ヒトラーのほうが、より多くを部下にまかせていたみたいだし、
cisほど秘密主義じゃなくて、あけっぴろげなところがあったようだから、
部下にとっては仕えやすい主人だっただろ。最期の頃のヒトラーは、自分は
日本の天皇のようになりたいと、口癖みたいに言ってたらしいけど、これは
彼が部下の人心掌握術に相当な才能を持っていたことの証明みたいなもんだ。
ヒトラーの部下は、自分の仕事に属することについて、ノータリンみたいに
説明も相談もされないまま、蚊帳の外におかれるなんてことにはならなかった
だろうから、この点は見習う必要がありそうだね。
あと、よく似てるのは、集まってくる人間のタイプだね。ホモと、姐御肌
のおねえさまと、ノータリンの好きなパラノイア型の人間がヒトラーのま
わりにはうんとたくさんいて、中でも、ホモとパラノイアの使い方には、
まさに天才的なところがある。
なんていうのかな、こういう連中を集めてきて、それぞれのポジションで
勝手にやらせるわけよ。こうしろとか、あれをするなとか、そういうこと
はほとんど言わない。そうじゃなくて、バランスを見て、この仕事はあの
ホモにまかせようと思ったら、そいつを連れてきて、仕事さえちゃんとや
ってれば、そいつの悪徳にはにやにやしながら完全に目をつぶる。
まあ、物まねのうまいやつに、そいつの真似をさせて喜んでたり、なんて
ことはやってたらしいけど、ヒトラーってのは、本当に仕えやすい人物だ
ったと思うよ。
こないだ、ガラス磨きをしながら、サダムの演説を聞いてて思ったのも、
これとよく似てるんだ。サダムってのは、部下の心をつかむのがうまい
んだろうなってさ。あの演説は、そいつのために死んでもいいって人間
を簡単に作り出せるようなやつの演説だと思う。
ああいうのって、いったいなんなんだろ。カストロにもちょっとそんな
感じがあるし、まだ金日成(ジョンイルの親父ね)が生きているときに、
北朝鮮のなんとかいう映画を見たときもそんなこと思った。結局、ゲッ
ベルスなんて、逃げようと思ったら逃げられたのに、自殺したヒトラー
を埋めたあと、その墓(というか埋めた場所)に向けて、「ハイル・ヒ
トラー」って敬礼して、そのまま、わりと平気で後を追ったわけでしょ。
読んでるよ。
かぎ は 「アーリア人」 に あると 想うのだが・・・
jya・
ヒトラーだのナチだのについて勉強してると、どうしてもそのヒトラーの
持つ独特の包容力ってものを感じないわけにはいかない。その内面がよく
理解できないし、そのグロテスクな世界観にはまったく共鳴するところが
ないのにね。
それやこれやで、なんだかよくわからねえんだよ。ヒトラーもナチも謎だ。
,-、 ,.-、
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`ー‐--{___/ゝ、,ノ
100おめ。
アーリア人ね。こっちは俺の専門だよ。アーリア人ってのは、イラン人
のことだよね、本来は。イラン人ってのは、つまりはペルシャ人で、
そのベースにあるのはゾロアスター教。
ゾロアスターってのは、「救世主」って概念を世界にもたらすと同時に、
光と闇の戦いっていう厄介なものを持ち込んだ人間でもある。で、この
神話がナチの神話の母体になったことはたしかだろうとは思うんだよ。
でも、ヒトラーって、それを明らかに本気で信じてるわけじゃないよね。
フロイトがモーゼについて、こんなことを書いてるんだ。モーゼっての
はそもそもユダヤ人ではなく、あくまでもエジプト人で、だまされたが
ってたユダヤ人(ていうか、その原型)を、相手のニーズに従ってだま
しただけだっていうんだけど。
でもさ、ユダヤ人はともかく、イラン人とドイツ人とでは、メンタリティが
ちょっとちがうような気がする。
たしかに、両方とも神秘主義の国で、イランがシーア派の国なら、ドイツは
マイスター・エックハルトの国だよね。中世末期の神秘主義者なんてのは、
ほとんどドイツから出てる。
でもね、俺にはヒトラーは、自覚的な「預言者のパロディ」に見えるんだ。
つまり、ヒトラーってのはナポレオンとかカエサルのフリをしてたんじゃな
くて、にせモーゼであって、ドイツ人が、自分たちの特殊な「負け犬の歴史」
を完成させるために選んだように見える。
こう見たときに、示唆的なのが、ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」
ヘーゲルの「歴史哲学」そして、カフカの「アメリカ」なんだ。
どれもみんな、あんまり読んだことがないと思うんだけど、ゲーテのヴィ
ルヘルム・マイスターってのは、最終的な結論が、子供をつれてアメリカ
に渡ることだし、へーゲルにとって、アメリカは一種のユートピアだ。
カフカにとっては言うまでもないよね。カフカ自身は、シオニズムにかな
り強くひかれていたらしいけど。
彼らに共通する実感は、歴史の舞台において、ドイツとドイツ国民は
登場してきたのが遅すぎて、大きくなりたいのに、自分の身体にあった
大きさの国土を持てない以上、生きたければ、可能性を求めてアメリカ
に渡るしかないっていう、かなりペシミスティックな感覚なんだよ。
これはいまだにドイツ人にはあるみたいじゃん。なにしろ、ドイツ人って
のは、ほとんどみんなが、可能であればアメリカ人になりたいと思って
るらしいって話を、何度か読んだことがある。日本人で「アメリカ人に
なりたい」なんてやつは10人に1人もいないだろうことを思うと、この
へんがナチズムの根底にあるのかもしれないなって気がする。
まあ、日本の「大東亜共栄圏」も同じようなもんだけど、ドイツの場合、
日本よりもっと強くそう思ってるのかもとか思ってね。
なんか、書いてるうちに、ひょっとすると、ドイツ人って、世界中で
一番ユダヤ人と似た国民なのかもなって気が、ちょっとしてきた。
フランス人は、これどう思う? そういや、ヨーロッパ人が、国籍を
偽ろうとする場合、ほとんどがフランス人だといって、ドイツ人だって
いうやつはいないって話があるなw
それにしても、アーリア人か。たしかに、世界でももっとも強烈な神秘
主義を国民性とする民族って、インド人、イラン人、そしてドイツ人な
わけで、これを考慮しないのは問題だな。(ブラジル人もそうか)
読んでるよ
でもね「アーリア人」については、チョイト意見。
むしろ、「ゲルマン主義」に置き換えて、オクレ。
ジャ
なんかさ、ドイツ神秘主義っていうと、プロテスタントっていう感じが
あるじゃん。つまり、個人的に神を感じるってやつ。これとナチって、
たしかに関係あるかも。
つまりさ、神と1対1の関係を持つように、ヒトラーと1対1の関係を
持っているのであって、たとえばフランス人(モノホンのフランス国民
って意味ね)が「偉大なるフランス」っていうような意味で国家主義者
であるのとはちがって、ドイツ人は、あくまでも個人としてヒトラーと
いう「神」と結びついていたのかもしれない。
なんか、自分で書いててわけわからん。つーか、まとまりがなさすぎ(+_+)
ゲルマン主義ねぇ。でも、ヒトラーってチェコ人だろ。彼自身はゲルマン
じゃなくてスラブ系なんだよ。変な話だけど。
そうなると、さっきのフロイドのいう、モーゼペテン師説ってのと、
妙な整合性が出てくるような気がする。
つまり、ユダヤ人もゲルマン人もけっこうアホで、エジプト人モーゼ
にだまされたように、スラブ人ヒトラーにだまされたっていう図式。
エジプト人モーゼにだまされたときのユダヤ人ってのは、奴隷民族で、
サイテイの生活をしていたわけだけど、スラブ人ヒトラーにだまされ
たときのゲルマン人(ていうかドイツ人)も、第一次大戦の賠償金の
せいで、まあ、一種の奴隷状態にあったわけじゃん。
しかし、こういう視点で見ちゃうと、なんかただドイツ人が哀れにな
る(ある意味、似たような状況にあった当時の日本ともども)だけな
気がしてくるわな。
あかん。わけわからんようになってきた。やっぱりさ、ナチを「理解」
しようとしたのが間違ってたのかも。ナチは批判し、否定だけしてりゃ
いいんで、理解しようとするとロクなことないよ。
そういや、ゆみーの好きなヴィトゲンシュタインが言ってたな。よくよく
考えれば、ヒトラーさえも憎むことはできないって。彼はバリバリの
ユダヤ人だけどね。
頭ごちゃごちゃになってきたし、風呂入るわ。
よく考えたら(よく考えなくともそうだが)うちって、明日になんないと
エアコンがつかないとかで、すげー寒いんだよ。このままのんきにカキコ
してるとまじで凍え死ぬし、寝ながら考えて、つづきは明日にするわ。
フランス人スマソ。でも、ヒトラーがゲルマン人じゃないっての、ちょっと
驚きでしょ。いちおう国籍はオーストリアなんだけど、血筋にごたごたした
ところがあって、正確なところは不明。なんか、近親結婚がむやみに繰り返
されてるらしい。
ゲルマン人じゃないってのは、当時の戯れ歌に「ヒトラーのように金髪で」
ってのがあったぐらいで、ゲルマン人の身体的特徴といわれて、ヒトラー
自身がそれを「種の卓越性」と呼んでた、金髪の青い目っていう属性が、
ヒトラーには全然なかったことからもわかると思う。
髪は黒いし、目は茶色。ゲルマン人ってのはだいたわりとすらっとして
長身なもんだけど、背も小さいし、体型もずいぶんちがう。
スラブ系って書いたけど、むしろハンガリーなんかのフン族(つまりアジア
系)の可能性だって否定できない。あの、スマートじゃない体型自体、
かなりアジアっぽいじゃん。
そのせいで「ユダヤ人」説ってのが生前からあって、本人も気にしてたらし
いんだけど、みんながさんざん調べても、どうやらユダヤ人とのつながり
だけはないらしい。
じゃ、おやすみ〜♪ さむい。。
名無しの決めるじゃなくて、デフォルトを決める、じゃないのかしら。
今のままでいいよ。どうせみんな、デフォルトがあっても半角スペース
入れるだろうし。
それはそうと。。。
結局さ、フランス人が示唆してくれた、「人種」ってのが、俺のひっかかっ
てた問題の核心だってことがわかったよ。こないだのマイケル・ジャクソン
のときもそうだったけど、フランス人は、あいかわらず俺の無意識的な部分
を読むね。困ったもんだ(^_^;)
つまり、俺が言葉を捜してぐるぐる巡りをしてた理由は、この「人種」にあ
るんだよ。ヒトラーって、国籍からしてドイツ人じゃない(オーストリア)
し、それどころかゲルマン人ですらない。(スラブ系+マジャール系)
アーリア人種っていう風に広くくくると、昨日書いたみたいに、イラン人と
かインド人も入ってくるわけだけど、ヒトラーの場合、オーストリアっての
は、ハンガリーとむしろ近い関係にあるわけだから、同じ黒髪とはいっても、
アーリア民族ではなく、ハンガリー系の可能性が圧倒的に高いじゃん。
ちなみに、このハンガリーってのは、「フン・ガリア」つまりフン族の
土地なわけで、フン族ってのはマジャール人、要するに、エッチラ王に
連れられてゲルマン人の大移動の原因を作ったモンゴル人のことじゃん。
だから、ハンガリー人ってのは、人種的には蒙古系で、日本人なんかに
はむしろ近いにしても、アーリア民族なんかじゃ絶対にない。まあ、偉大
なゲルマン人を軽く蹴散らした民族なわけだから、偉大には違いないんだ
けど、ヒトラーってやつは、ドイツ人でも、ゲルマン人でも、アーリア民
族でもないことは間違いないんだ。
なんでそんなやつが、偉大なるドイツ民族がどうこういうのか、ここに、
俺にとっての、ナチのわけのわからなさの核心があるんだよ。だってさ、
感じとしては、火星人かなんかが「地球人よ立ち上がれ!」とか言ってる
のとあんまり変わんないじゃん。
ところで、ヒトラーとフン族っていえば、このエッチラ王の子孫といわれる
フン族の代表的な英雄の1人が、串刺しドラクラ、かのドラキュラのモデル
になった、ブラド・ツェペシュだってことは、ちょっと面白いよね。
このブラド・ツェペシュってのは、実にファンキーなやつで、生きたままの
人間を串刺しにするのが大好き。串刺しになってぴくぴくしてるやつを見な
がらじゃないと飯がマズいとかで、わざわざ串刺しにしたっていうとんでも
ないやつだから、こっちの連想も面白いんだけどね。
http://www.club-t.com/seikan/romania/Legends/Legends.html ここに肖像画があるよ。
ラッキーモンキーのプロファイリング完了。当たってるかどうかは、つかまえて
みないとわからんけどね。
たぶん3〜5人ぐらいの複数犯で、そのうち少なくとも主犯格の1人は関西在住
の中学生か高校生で、全員そのぐらいの年令でしょ。そう判断する根拠は、
・自分たちがやっていることが、明確に威力業務妨害であり、賠償金を請求され
る犯罪であることについての自覚がないらしいこと(常識の欠如)
・愉快犯だが、ひょっとして、本当にああいう下らないことを主張したかったの
かもしれないこと(きわめて幼稚である)
・IDが共通なものがところどころにまじっていて、異なるやり方をしている人
間がまじってるらしいこと
・手際にレベルのちがいがあり、単独犯の犯行としては、あまりに無秩序である
こと
いずれ、2ch以外のどこかのサイトとかに勝利報告みたいなものを出してくる
でしょ。やれやれだね。
ラッキーモンキーってのは、昨日の夜からニュー速+その他をむやみに
荒らしてたやつで、
206 :ラッキーモンキー ◆yGAhoNiShI :03/03/30 08:05 ID:9yxUbOrC
l、、_ _,/'}
|ヽ''~ ̄ ̄ ̄~`ヾ ギャラクシーエンジェルがついに最終回!!
/_,,,.. ..,,,_.`v_'`、
/: ━ ━ | ニ_} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|:: ∈∋ ヽ | < 見ないやつは拉致
//:: -=,=.ヮ. |ヽ、| \________
放送局一覧
大阪 テレビ大阪 (日)9:30〜10:00
東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
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広島 広島ホームテレビ (水)25:46〜26:16
奈良 奈良テレビ放送 (月)17:30〜18:00
滋賀 びわ湖放送 (金)7:30〜8:00
和歌山 テレビ和歌山 (土)9:30〜10:00
こういうやつね。ニュー速+に行けば、いやってほど見ることができるよ。
120 :
(@^O^@)お化粧バージョン:03/03/30 17:19
読んだよ。
まだ、ナチズムとオカルティズムとの関係が微妙だね。
それはそうと、石原都知事がカジノを開こうとか言ってるのだが。
カジノにせよパチンコにせよ、一度、擬似貨幣(パチンコ玉等)に替える必要が
あるのだろう?
大蔵省が、銅で、十円球を作って、パチンコ玉、且、貨幣として流通させると
どんな問題が、生じるのだろう?
jya、
>>118 ただのスクリプト荒らしと便乗荒らしだとおもうよ
チャイコフスキーを聞いてきました。言っとくけど女の人と一緒とかじゃ
なくて、一人で行ったんだよ。ほんとだよ。知り合いが大阪フィルで働い
てるもんで、その付き合い。
指揮は小林研一郎さん。けっこう有名な指揮者だから、フランス人やゆみー
は知ってるのかな。@@君も、音楽についてはべらぼうに詳しいから、知
ってそうだね。
大阪フィルっていうと、死んじゃった朝比奈さんのオーケストラで、この
人の、すこぶるドイツ的でロマンティックなベートーヴェンだの、ワグナー
もすばらしかったけど、小林さんのど派手なチャイコフスキーもなかなか
よかった。
ナチについて考えるなら、ほんとはワグナーのほうがよかったんだけど、
チャイコフスキーを聞きながら、あいかわらずナチのことを考えてました。
ドイツの国民性って、どこかオーケストラ、あるいは軍隊的なところが
あって、非常に訓練されていて、個々の人間の能力は高いんだけど、指揮者
にあたる存在を生み出す能力があんまりないのかも。ドイツ人は、最高に
優秀な兵隊で、将軍ぐらいにはなれても、本当のトップには向いてないの
かも。
一方、ヒトラーの国であるオーストリアといえば、ハプスブルク帝国の
首都だし、なにしろ音楽の都でもある。ハイダーなんてのも、ドイツじゃ
なくオーストリアから出てることを思うと、多彩な才能をもった人間を
指揮したり、造形したりするのには、案外オーストリア人って向いてるの
かな、とか思いますた。むちゃいい加減な感想だけどね。
>>122 この手の荒らしってさ、なんとなくふだんcisがいる場所で、しかも管理
しにくい時間帯を狙ってくるみたいだね。その手の裏情報みたいなのって、
けっこう流通してそうだけど、2chを荒らすことで、なんらかの満足を得
るっていう発想は、俺には感覚的にわからんが、けっこう重いツケになって、
かなり長いあいだ続きそうだね。ま、がんがってください。
>>121 ナチとオカルトか。また、めんどくさいことを(+_+)
ドイツってのは、本質的にオカルトの国だろうとは思う。ドイツというと、
まずは哲学の国なんだけど、カントにしても、ヘーゲルにしても、究極的に
は神秘主義者だし、なにしろルターを産んだ国だもん。
ただ、どうなんだろうね。ヒトラーがバイブル的に読んでたらしい、ル・ボン
の「群集心理」を読んでると、ナチのオカルト趣味ってのが、実はこの手の
本の「理論」にしたがったものなんじゃないかって気がちょっとしてるのね。
ル・ボンの考えをまとめると、現代人≡群集≡野蛮人っていう図式なんだけど、
これを「真理」だと考えたヒトラーが、野蛮人の好むもの≡呪術的な発想
っていう風に考えたとしても、変じゃないと思うんだわ。
実際、ヒトラーの時代って、社会学や民族学で、呪術的なものが、むちゃ
流行ってた時期じゃん。その手の本が、うちにはいやになるほどあるけど、
フレイザーの「金枝篇」や、日本にいたモースをはじめとして、デュルケ
ームの「宗教的経験の原初形態」だの、ウィリアム・ジェームズだの、
「未開社会の思惟」だの、オットーの「聖なるもの」だの、アレイス
ター・クロウリーだの、宗教の本質を呪術的なものとみなす思潮が、
当時は明らかに支配的だったんだよね。
ヒトラーも、そういう時代の子なわけで、こうしたオカルト趣味を、
「自明の科学」であるとか考えてたんじゃないのかな。なんていうか、
俺自身がオカルト的なものにあんまり詳しすぎるせいで、個人的には、
ナチを特別にオカルト的なものと見るのがむずかしいんだよ。
だから、かえってこの視点は、俺には無理だよ。中学の時にはアメリカから
タロットカードを10種類ぐらい直接輸入してたし、高校時代には、すぐ飽
きてやめちゃったけど、薔薇十字団とかの通信会員になってたことがあるぐ
らいで、オカルトっていうと、「なつかしい」感じはするんだけど、分析す
るために必要な、外部的視座ってのが持てないんだ。
魔術とかオカルトは、高校時代に「卒業」しちゃったもんで、知識自体がか
なりあやふやなんだけど、オカルトの半分はカバラ、つまりユダヤ由来のも
ので、残りのが呪術、しかも19世紀末から20世紀初頭に流行った、民族
学由来の「原始の思考」だってことは確かだと思う。この、原始の思考、つ
まり「類感呪術」だけど、ナチの場合は、カンニバリズム、つまり人肉食の
発想のことがよく言われるよね。
たださ、俺自身がむやみに変な知識を持ってるせいで(高校時代は、学校の
勉強もせずに、オカルトについてはけっこう真面目に学んだ)ナチとオカル
トの関係を考察するんじゃなくて、単にオカルトの種々相の紹介になっちゃ
いそうだし、オカルトはやっぱやめとくよ。
要するに、俺の意見としては、ナチがオカルト化したのは、
1.当時の時代背景による部分が大きい。当時はオカルト趣味が西欧全体
を覆っていたことは、ホウムズなどからもわかる
2.下っ端のことはわからんけど、ヒトラー自身は、オカルトを、ル・ボン
のいう大衆≡原始人説に従って、大衆操作の技術として用いていたん
じゃないかという気がする。ゲッベルスはエンタテイナーだしね
という、あんまりぱっとしない代物ですわ。オカルトってのは、いざ勉強し
てみると詰まらんぜ。あんなもんを真面目にやって、殺人だのドラッグだの
に走るやつの気が知れん。思想としてみた場合、オカルトは奥が浅いんだよ。
まさに子供だまし。まあ、そこがよかったのかもしれないけど、狂人が退屈
なように、オカルトも退屈だと思うけどな。
ちなみに、薔薇十字の最高の秘密っていわれるのが、薔薇と十字の結合
のシンボルなんだけど、これは要するに、薔薇=女のアレ、十字=男の
ナニのわけで、それが結合したからって、別にたいした神秘が生まれる
もんじゃないわね。
フリーメイソンの場合なら、ヒエラルヒーそのものが秘密の核心みたい
なところがある。剣道の昇段審査のときにやらされる「日本剣道型」の
類がむやみにあって、それを、覆面した連中が取り囲む、もったいぶった
儀式場でやること自体が、メイソンの秘儀なんだよね。
類感呪術にしたって、たいした意味があるわけじゃない。それやこれやで、
オカルトについての感受性なんてものは、すっかりなくなっちゃったよ。
寂しいもんだけどさ。
∧∧ ∧∧
(*゚ー゚) (゚Д゚,,)
(| ⊃⊂ |) ∧∧
〜| | | |〜 (ー゚*)
U U U U ヽ____)〜
銅で作った、10円玉を兼ねるパチンコ玉か。変な事を考えるもんだにゃ。
パチンコ玉として使う場合、磨り減るとマズいんじゃないの。それと、直接
通貨として通用するものにしちゃうと、盗まれた場合に洒落にならんとか、
そういう問題もありそう。ただのパチンコ玉なり、チップの緑色のプラステ
ィックのカードなら、盗んでも意味はあんまりないけど、それがそのまま通
用しちゃうとなると、盗んだり、偽造したりする意味が出てくるじゃん。
それと、ゲームのはずが、むやみに生々しくなるってのはあんのかな。プラ
スティックの色分けされたコインに書かれた100万円と、現実の100万
の札束だと、値打ちは結局同じでも、そこに出したときの印象が違うんじゃ
ないのかな。ちょうど、編集された画面で見る戦争と、実際の戦争のちがい
みたいなのがありそうな気がするな。
134 :
(^O^):03/03/31 18:12
いいかげんにしろよー
故意済み
読んだよ。
そうだね。
ゆみ、農水大臣に推挙しといた。
jya.
136 :
(@^O^@)お化粧バージョン:03/03/31 20:22
いいかげんにしろよー
故意済み
どうも最近、下らない用事が多くて、まとまったカキコの時間が取れなくて
申し訳ないm(__)m 明日もちょっと忙しいんで(といっても、夕方以降はい
るから、カキコはするけどさ)あさってにまとめていろいろ書きますわ。
ゆみーを農林水産大臣ねぇ。。
さっきのはcisかい? たしかに最近相場は見てないけど、俺は、自分に
先が読めなくなった時点で、いったん相場を下りることにしてるんだ。
休むっていうより、ベタ下り。こんな局面で、自分ではどうしようもないっ
てのに、連日のジリ貧につきあって神経をすり減らすぐらいなら、無意識か
らも追い出して、もう少しマシな相場つきになってから参加したほうが精神
衛生にもいいよ。まあ、4月いっぱいぐらいはかなり忙しくて、相場に張り
ついてることが、そもそも不可能だってこともあるけどね。
フランス人ともなると、役目が役目だから、そういうわけにはいかないわけ
だけど(かわいそうに)俺は哲学猫だから、ショーペンハウアー従って、精
神の健康をあらゆることに先立って考えることにしてるんだ。たとえば、今、
カテちゃんとやってる神経戦ともなると、これはどうしたって下りるわけに
はいかないけど、株はやらないっていう選択ができるんだしね。
俺が君なら、今の状況でどうするかなぁ。君みたいにシリアスな局面に
ぶつかったなんていう経験はないから、単なる無責任な空想にすぎない
けど、ニーチェ読んだり、女の子だましたり、山でも登ったり、部屋で
落ち込んだりって感じで、生理的に発散しそうな気がする。
それはそうと、どうして君が他でもない株板にいるのかについて、今日
ちょっと考えたんで、書いてみるね。
まず、株を通して経済や経営を実践的に学ぶって目的があるらしいこと
は、前にも書いたよね。これが第一だけど、他にも理由があるような気
がする。(けっこうシリアスに金が必要になってることは、ひとまず理
由としては無視するよ)
ここには混沌があって、他にはないような真剣さがあるってのも、重要な
理由だろうね。もっとも、ゆりあタンがいるのもそれが理由なわけだけれ
ど、君がここにいるのは、少しニュアンスがちがうような気がする。
昨日、チャイコフスキーを聞きながら、君とヒトラーの共通点があるとす
れば、どうやら、天性の「指揮者」であることなんじゃないかなって気が
してきたんだ。フランス人が以前言ってたマイケルみたいに、単独の表現
者ではなく、たくさんの他者の形にならない感情に美的な(といっても、
普通の意味で美しいというのとはちがうんだけど)形式を与える表現者な
んじゃないかなって思ったわけ。
君の才能を充分に発揮するためには、声にならない絶望とか、むくわれな
い欲望とか、呪詛の声とか、そういうものが、うんとたくさん必要で、昔
の「アングラ」的な部分が多かった時代の2chには、そういう声になら
ない欲望が相当たくさん存在していたんだと思うんだ。
でも、今はもうそうじゃないよね。俺は株板よりむしろニュー速+にいる
時間のほうが長いけど、あそこのレスは、もうすっかり定型化していて、
何もいってないのと変わらないようなものばっかりになってる。そして、
これは、他の多くの板でもそうなんだろうと思う。
君は、インターネット界の「闇の帝王」だったわけだけど、いつの間にか
この闇の部分っていわれるものの多くが消えてしまった。女の裸ったって、
要するにそれだけのものだし、隠されてるものの大半には、たいした意味
はなく、残りはせいぜいのぞき趣味と犯罪がらみ。無限の豊かさがあるか
に見えた「闇」の部分を全部足しても、実は株板にあらわれてるシリアス
なドラマに比べたら、すごくちっぽけで、貧弱なものでしかなかったわけ
だよね。
しかし、どうだろう。「ヒッキー」って言葉を生み出して、アングラといわ
れる世界の終焉を看取ることで、君の仕事が終わったとは、俺には思えない。
闇ってのは、裸と金と反社会的な言葉だけじゃないはずだ。
実際、俺のスレッドを通して見た場合、誰でもちょっとした事実に気づくと
思う。それは、俺がずいぶんいろんな目に遭ってるにもかかわらず、費やし
たエネルギーの半分以上は、カテちゃんと、最近ならノータリン相手のもの
だってことだよ。
メールでも書いたけど、俺は、今の日本で、頭のいい女の人たちが持ってる
社会の不合理への怒りみたいなものってのは、「アングラ」と呼ばれていた
ものなんか問題にならないほど大きな力を持ってると、前から思ってたし、
だからこそ、ここまで付き合ってるわけだし、これからも付き合うつもりで
いる。
そして、ここには何かを生み出すカオスがあるような気がする。俺はそんな
ものを探しにきたわけじゃないんだけど、現実問題として、株板で起こって
るさまざまなドラマと、俺のスレッドで、カテちゃんやらノータリンやらが
やらかしてくれる、ど派手な大騒ぎと、どっちがより面白い?
カテちゃんの場合は比較を絶してるからあれだけど、前スレでやったノータリン
の相手だけで、@@君らが総がかりで俺に戦争をふっかけてきた時より、もっと
ずっとたいへんだったのはわかるだろ。やってる本人もそうだろうけど、俺自身
も面白かったし、見てるほうにしても、その日の相場より、ノータリンが、また
今度はどんなファンキーなことを言い出して俺にからむのかのほうに興味があっ
た人も多かったろ。
そして、俺は2chに未来があるとしたら、まずこういうところにあると思うん
だ。ヒステリーで男日照りのノータリンだの、(今、喧嘩中なんで、コメントは
ひかえるけど)カテちゃんだの、この手の連中だよ。
ちょっと、今日も、ついさっき、大学時代の先生におごってもらった
バーボンが残ってるもんで、このぐらいにしとくけど、今の君にとって、
このバカ娘(を口説けとは言わんが)の話にまじめに付き合うほうが、
株よりもっと実りがあるんじゃないかという気がする。
ま、この続きは、またのちほど。風呂入って寝るわ。
今日は9時半ごろには出かけないとならないんで、その前に、ちょっと
株のことでも書いてみますわ。
まず、近況だけど、ここ2週間ぐらい、取引なしです。俺が売買の瞬間
に書くのはそれなりの自信があるときで、ないときはこっそりやってた
りするんだけど、そういうときって、やっぱりよくないんだよね。で、
2回連続で予想を完全にまちがったもんで、「曲がった」と判定して、
しばらく傍観することにしました。
こういうとき、ROMする人も多いんだろうけど、俺は三日ぐらい、
一切相場を見ないことにしてます。で、そのあと、考えてみて、1日
先、1週間先、1ヶ月先のいずれについても、相場の予想が立たない
ことが(あくまでも俺自身が、ってだけだよ)納得できたんで、しばらく
相場から頭を離すことに決めたというわけです。
これは、俺の相場感覚に属することなんで、説明してもあんまり意味のある
ことじゃないんだけど、俺は、個人的に、株でうまく行くときって、女の子
を口説く場合と本質的に同じだと思ってます。
女の子を口説く方法っていろいろあるのかもしれないけど、俺は「相手が口
説いてほしがってる」ことがわかったときに、反射的に口説く以外の方法を
知らないし、それ以外のやり方をやってもうまく行かないことのほうが多い。
株の場合もそうで、株のほうが「買ってくれ!」とか「売ってくれ!」と、
こっちに泣きついてくるときってあるじゃん。そういう時の売買は成功する
んで、実例は何度か見せたよね。でも、最近株ちゃんが、俺にそういう風に
言い寄ってきてくれないんだよ。こうなればお手上げ。また向こうがその気
になってくれるのを待つだけだわね。
この「感覚」ってのは、みんな持ってるでしょ。たとえばフランス人なら、
「時が熟するのをじっと待って、電撃的に行動する」のが真骨頂で、この人
ですら力ずくでやろうとするとうまく行かないし、力ずくに見えるときでも
実は狙いが全然別にある、なんてことのほうが多い。
@@君だと、なにせ伝説の仕手本尊だけあってやり方は全然違うんだけど、
多メディアを駆使して、巧みに誘惑した上で、これまた時をまって、非常に
うまいタイミングで売り抜けるのが、この人のアートだよね。
相場の世界のスーパースターであるこの二人と、俺を比べてどうすんだって
気がするけど、個人的には、株ってのは「時を待つ」以外にやり方はないよ
うな気がする。そして、今みたいに、ファンダメンタルがカオス的な状況で
は、俺は一気にやる気を失って、株に関しては冬眠状態になっちゃうんだ。
たださ、株をやらないcisなんて、コーヒーをいれないクリープみたいな
もんで、cisに株を休めなんてことを言うつもりは全然ないよ。株板のア
イドル(命名フランス人)に株をやめさせたんでは、俺まで株板を追い出さ
れちゃうしさw
だから、以下に書くのは、いちおうこの程度は織り込んだほうがいいかも、
っていう程度の内容なんで、相場はあいかわらずやり続けたほうがcisら
しくていいと思う。もっとも、織り込むとやりにくいって部分もうんとある
けどね。
まず「株キチ」について。
cisといえば2chでも随一の株キチガイだけど、フランス人や@@君、
あるいは加藤さんと比べてもなお、cisのほうが株キチに見えるってのは
尋常じゃないよね。
同様の株キチガイに1号タンがいて、この人なんて「かなりの美人」(しす
談)にもかかわらず、株キチであるばっかりに、cisに敬遠されてるんだ
けど(w 二人の共通点の第一に、去年かなーり損して、それを取り返した
いっていう強い気持ちがあることがあげられるのは、まあわざわざ説明する
までもないでしょ。
ただ、この要素を別とすれば、二人が株板に張り付いてる理由はちょっと
ちがうような気がする。
1号タンの場合、理由の残りの半分は、cisがいるからなんで、これは
間違いない。cisが株をやめれば、彼女も1週間もしないで、興味のか
なりの部分をなくしちゃうでしょ。このへんは色男の面目躍如ってところ
だわね。
一方、cisの場合、もう少し複雑だけど、一番おっきい理由は、このと
ころ株ばっかりやってたせいで、発信しようにも他のことを発信できない
ってのがあると思う。完全に生活の一部になっちゃってるしさ。
cisのことを、みんな「直感的天才」の類だと思ってるわけで、実際にそう
いうところはあるだろうけど、ほんとは明らかに努力型だよね。先行する、か
なり長い蓄積の時間がないと何もできないし、何かをはじめる場合でも、最初
はかなりどんくさいDQNだろ。本来、器用なタイプじゃないんだよね。
そのcisが、ここ1年半ぐらいにやったことは、といえば、株を別とすれば、
あんまり人にはいえないようなこととか、ぱっとしない日常的な仕事とかで、
それ自体は、エンタテイナーである彼が発信するのにふさわしい内容じゃない。
cisが最近「鬱だ」って書いてるのを見ることが多いけど、これは、彼が
病的な躁鬱型だからではなく、彼の置かれてるファンダメンタルな状況が、
誰にとっても憂鬱にならざるをえないような代物だっていう「現実」がまず
あって、株をやってるときの「躁」状態は、俺にはそっちのリバウンドに
見える。
そして、この「憂鬱な現実」と「熱狂的な売買」っていう対比こそが、彼を
アイドルにしてるわけなんだけど、このメカニズムそのものは、株やら馬や
らで損してる人の多くに共通する心理でしょ。そして、cisはそういう人
たちのエートスを体現してしまってるんだから、「そもそももうけることが
できない」状態にあることは確かだと思うんだ。
それに、過度の損から加わる反射的不安が、売買のスピードを加速してるっ
てのもあるわけだけど、基礎にある不安というか憂鬱さの原因を取り除かな
いかぎり、cisは本当ならなれるはずのクレバーな投資家には戻れないよ
うな気がするな。
cisの場合、基礎になってる憂鬱の原因が大きいから、これを取り除くって
いったって容易じゃないんだけど、長い目で見たキャリアで考えた場合、今、
こんな風に「押し」が入るのは悪いことじゃないと思う。
今、当面してるような厄介ごとがかりに全然なかったとしたら、2chって、
まさに今ごろから静かに曲がりはじめて、「役割を終えて終了」に向かう可
能性がけっこうあったんじゃないかと思う。2chは「アングラ」のあとを
うけて、「ヒッキー」そのものにひとつの世界を作ったわけだけど、その現
象過程そのものは事実上終わって、今では、ヒッキー的なものをあらわす、
いくつかの紋切り型があるだけ、みたいになっちゃったじゃん。
言葉を変えれば、なにかわけのわからない存在で、自分自身すら持て余してた
ヒキコモリ君たちに、「俺たちはヒッキーだ!」という誇り?というか、美的
形式を与えたって点では非常に重要な役割を果たしたわけだけど、このことは
「2ちゃんねらー」なり「誇り高きヒッキー」なりっていう「生のカテゴリー」
の完成によって、終わっちゃったともいえる。
多くの会社とか、運動とかが、こういう風に役割の完成、つまり成功によって
終わっちゃうわけで、かりに2chが、とくに問題もなしにずっとここまで来
てたとしたら、まさにこれからジリ貧になるところだったんだろうと思う。
そして、cisの今のさまざまな不安とか絶望とかのおおもとの原因ってのも
結局はこれじゃん。金の問題もあっただろうけど、「自分にはもうすることが
ないのだろうか」ってのが無意識にあって、それがいろんな形で波及して、こ
ういう状態を生み出したと思うんだ。
金がなくて、みじめで、自分はアホだと思ってるやつだけが、本当に生産的
な何かができるんであって、その意味で、cisの無意識は、ふたたび生産
性を取り戻すために、今みたいな状況になることを、ひそかに求めてたんじゃ
ないかなって気さえする。
2chが今直面してるような「成長の踊場」ってのを越えていこうと思うなら、
よっぽど自分の中に深く沈潜する必要がある。そして、そんなことができる人
間は、若くて、みじめで、すかんぴんなやつだけ。才能のある人間にとっては、
金とか名誉とかより、この「若くて、みじめで、すかんぴんであること」のほう
が、よっぽど大きな財産だってことは昔からずっと言われてることなんで、俺
には君の無意識的な知恵が、本当なら手に入ったはずの金と引き換えに、わざ
わざ「どん底」を買ったように見えるんだ。
ひょっとすると、君が本来の豊穣さを回復するために必要な「本当のどん底」
ってのは、もう少し先なのかもしれないし、そうだとすると、あと500マソ
ぐらいはとばす必要があるのかもしれないけど(w
まあ、いいじゃん。株と同じで、地獄の底まで落ちないと、もう一回上昇に転
じることはできないんだから、行くとこまで行けばいいんだよ。
ま、こんなとこかな。まだ1時間ぐらいはいるけど、そこらで遊んでるだけで、
カキコは夕方以降っす。もっとも、とりあえずcisネタはこのぐらいにして
おくけどね。あんまりやってると、ノータリンがまた騒ぐしさ。
場中にいないで、どのへんが株板住人なのかって気もするけど(^_^;)
明日は久しぶりに一日あいてるんで、あそばせてもらいますわ。
それはそうと、俺があんまり真面目に株をやってない理由として、他に
cisだのカテちゃんだの@@君だのを、大底で「買った」ことで、
充分以上に満足してしまったことってのもあげられそうな気がします。
cisの去年の損って、けっこうハンパじゃないけど、去年の損を取り
戻すのと、カテちゃんをゲットするのだと、どっちがいいっていわれる
と、案外カテちゃんのほうを取ったりするでしょ。
まあ、そんな物好きなやつは、世界中くまなく探しても、cisと俺の
二人ぐらいしかいないだろうけど、人間の値打ちってのはそういうとこ
ろがあるよね。
これがcisともなると、かりに1億の値札つけても、たとえばゆみーなら
即金で買うでしょ。(こえー)2chがおまけについてなくて、の話だぜ。
@@君にしてもそうだよ。この人を使いこなそうと思ったら、相当大きな舞
台を用意しないとダメだから、世をはかなんでタイに行こうなんてことを考
えたりしちゃうんだけど、@@君の場合、舞台さえあればお金を作り出す能
力がうんとあるから、ごく一部の人たちのあいだでは、その値打ちは、1億
なんてもんじゃないでしょ。
cisだの@@君だのにつくであろう値段は、プロ野球でいう契約金として、
そのぐらいは行くわけで、こういう株を、どん底の超安値でゲットしてしま
ったともなれば、それでさらに、普通の意味でもうけたりするのは、なんか
世の中の人たちに申し訳ないよ。
もちろん、相場にお金が落ちていれば、それを拾うのはとても好きだけどさ、
年始から相場に張り付いてたかなり大きな理由は、それよりむしろ、フラン
ス人の相場にくっついてるのが楽しいからってのが大きかった。
たとえば、ゆみーが俺の立場にいたとしたら、やっぱり株なんてほったらか
して、別のこと(ははは。。)をやってると思うし、株なんて、取れるとき
だけ取ったら、それでいいんじゃないのかな。株板のアイドルにこんなこと
を書くってのは、すごく矛盾してるけどね。
読んでるよ。
今日は、当にエイプリル・フール相場だったね。
それから、天才ってのは、ステージの上でバクテンしろって云われたら、
1回転半しちゃうのかな。
ジャ・
書き込みを途中でほったらかして、図書館に行って本借りてきて読んで
おりますた。脳にも栄養が欲しいしさ。
>>161 文学座だったっけかな。入団テストって、ステージの上を「歩け」って
言われるんだそうな。普通に歩いてもいいんだろうけど、そこに「何か」
を加えるのが当然なんだそうで、アドリブの才能をテストするらしい。
だいたいさ、大将、あんただって、バク転しろっていわれたら、1回転
半どころか、空中で三回転半ぐらいして、ひねりを加えて、最後にポーズ
まで決めるじゃん。まったくこれだから、天才は困るよ(w
借りてきたのは、フェミニズムの本。フェミニズムって、2chでは言うまでも
ないけど、今の日本でもっともカッコわるいもののひとつじゃん。
あれって、俺が大学に入ったころが、一番華やかだった時期で、いちおう流行り
だったから読んでたんだけど、四回生ぐらいのときだったかに、事実上、思想と
しては「死んだ」んだよ。
今でもそうなのかもしれないけど、当時のフェミニズムのスターっていえば、
なんといっても上野千鶴子さんだったんだ。この人は、他のフェミニストの女の
先生たちと、ちょっと毛色がちがってて、美人とは全然いえないけど、かわいい
感じはあったし、悪くなかったんだけどさ。。
ノータリンはガキだから知らないだろうし、カテちゃんは知ってんのかな。
とにかく、俺なんかは、この人の「女という快楽」あたりからずっとリアル
タイムで読んでたんだけどさ、この人、ドイツに留学したのがよくなかった
んだ。
本場で鍛えるってのも、それはそれでいいんだろうけど、あの頃って、フェミ
二ズム≡レズビアニズムに急傾斜してた時期で、この人も、向こうのそういう
強烈なおねえさんたちに、集団リンチみたいな目にあわされたらしいんだよ。
ドイツに行く直前ごろなんかは、写真週刊誌に、恋人の大学生だかなんだかと
一緒にいるところを撮られたりして、面白かったんだけど、ドイツから帰って
きたなと思ったら、それまでの髪を男みたいに切っちゃって、なんか、すごく
暗い感じで、しばらく本も論文も出なかった。ていうか、それ以降、いいもの
出してないんだよ。
俺、ちょっとファソだっただけに、これにはだいぶ失望したんだけど、本人も
急に言葉少なになっちゃって、なんかすごくかわいそうな気がしたことを、今
も覚えてる。
以来、彼女はもちろん浮いたうわさなんかなくて、今は東大の先生だけど、
彼女が髪を切るのと同時に、事実上、日本のフェミニズムも終わっちゃった
んだよ。なんていうか、結論がレズビアンだなんて言い出したら、そんな
もん、誰も着いていかないに決まってるじゃん。
もともと、俺はフェミニストでもなんでもないんで、思想の動きそのものが
面白かったから読んでただけだったし、以後、完全に付き合う気がうせて、
それこそもう10年ぐらい、この手の本は読んでなかったんだけど、cis
にあれだけ勧めておきながら、自分はパスなんてのもマズいかなと思って、
ちょっと読んでみたわけね。
明日は時間もあるんで、それについてちょっと書いてみたり、久しぶりに
株板であそんだりする予定っす。今日は@@君も、エル・グレコモードで
登場してくれてたしさ。
今日は、まだもうちょっと本を読みたいんで、このぐらいで。でわでわ〜♪
ドモ! ∧_∧
(・∀・ ) ……
/\_.∧_∧__/ )
\/ (*゚ー゚) /| | |
| ̄ ̄ ̄ ̄| |(__)
| |/
 ̄ ̄ ̄ ̄
ニュース見たけど(テレビじゃなくネットの)フランス人もたいへんだな。
なんとなくさ、俺、最初からこんなことになるんじゃないかなと予感はして
たんだけど、この調子で永遠に終わんなかったりして^^;
169 :
(@^O^@)お化粧バージョン:03/04/01 23:36
ゆみーが、はげしく何か言いたげだね。しーらねっと(w
引っ越したら、朝、明るくなるのが早くなっていい感じだよ。東山に近いところ
にいたせいで、日の出が9時過ぎだったんだけど、もうそういうことはないもん。
さて、今日は図書館に行くぐらいで、ひさしぶりに丸一日遊べるんだけど、場が
開く前に、フェミニズムの話をざっと書いておこうと思います。
もう10年ぐらい、フェミニズム関係の本は、図書館でたまに背表紙を眺める
ぐらいで、真面目に読んでないから、俺の意見はアテにならないんだけど、俺
の個人的な感触としては、フェミニズムの基本的テーマ自体はあんまり変わっ
てないような気がします。
これは沈滞化ともいえるし、問題が普遍的な部分に触れているからだともいえ
るわけなんだけど、あの華やかな思想の競演を、同時代的に眺めていた俺とし
ては、ちょっと寂しい気はします。
本のタイトルだけ見ると、最近の傾向は、フェミニズムそのものより、老いの
問題と、シングルとして生きることに移ってるような気がするんだけど、これ
については、テレビだの雑誌だのでうんと沢山取り扱ってるだろうし、俺自身
が追跡していないんで省略させてもらいます。こんなテーマを付け焼刃で書い
たっていいことないもんね。
俺の専門は哲学なんで、あくまでこっちに限定してとらえた場合、フェミニズム
が中心的な課題として取り組んできたのは、次の4つの問題なのかなという気が
します。
・社会的不平等の現実(機会均等法の形で一定の成果が出た)
・ジェンダー/セクシシャリティ
・母性
・核家族
このうち、一番取り上げられはするものの、哲学的な意義が一番少ないのが、
最初の、「社会的不平等の現実」だろうと思います。
我ながら乱暴なことを言うなとは思うけど、この問題は、ヘーゲルのいう
「主と奴」の概念で考えれば充分な気がする。
ヘーゲルのいう「主と奴」をまず説明するよ。さまざまな人間関係の中には、
主人と奴隷っていう形で、一方が特権をもち、他方はそれをもたないため
に奴隷的に持てる者に仕えるっていう形があることはいうまでもないよね。
主人のほうは、最初の闘争で相手を奴隷にしてしまえば、あとはもう、奴隷
の労働によってのさばっていればいいから、ぼやぼやして何もしなくなる。
地主さんだの、金持ちだのが、全然創造的になれなくて、無駄に人生を送る
ことが多いことをイメージするとわかりやすいよね。
でも、奴隷となるとそうはいかない。奴隷状態であることに満足できるやつ
なんかいないから、必死でそれをなんとかしようとするし、その一方で、
自分が奴隷として強制された労働の中から、いつの間にか、なにかを生み出す
力の基礎になる技術だの卓越だのを手に入れることもできる。
のちに、マルクスなんかが、現代の奴隷=プロレタリアートっていう認識の
もとに、奴隷階級こそが歴史を動かす原動力だ、みたいなことを言った、その
大本がここにあるわけなんだけど、いまだに女性問題が左翼の独占状態って
感じがあるのも、これが原因なんだ。
女がいまだに二流の人類とされてることは事実だろ。だからこそ、たとえば、
大学生を見た場合、女のほうが平均的に質が高いなんてことになる。女は
ぼやぼやしてれば、「売り子さん」か「援助交際」か「下級事務職」か「嫁」
にでもなるしかないとなれば、そうなりたくなければ勉強するしかないし、
自分でポジションを作らないとならない。
既得権にのっかって、ラインにさえ乗ればなんとかなるってやつと比較した
とき、こういう「必死にならないと、ただの奴隷に転落する」っていう状況
は、明らかに生産的だし、よりマシなものを生み出す可能性もずっと高い。
2chではよく、在日の人だの、被差別部落の人だのを攻撃するカキコを見る
けど、才能が同じであれば、在日or被差別部落出身の人のほうが、より大きな
エネルギーを使わないと、そうでない人と同等のポジションを取れないわけ
じゃん。
そのために必死で生きなくちゃならなくて、早い段階であきらめてヤクザにな
ったりする人もうんと多いかもしれないけど、その一方で、最初のころの蓄積
がきいてきて、そうでなければ出来なかったであろうような大きな仕事ができ
ることだって多い。
この意味で、未来は「現在、不当に多くを奪われている人たち」のものだ
ってことが、歴史においては妥当するわけなんで、その意味で、女性問題
のこの局面については、哲学的にはあまり興味をそそらないわけ。
つまり、現に不当な状況に置かれている人たちが、それを克服しようとす
る動きが歴史を作るんだから、女はそれ自体がひとつの「階級」として、
歴史を作ろうとしている真っ最中なんでしょ。歴史なんてものは、作って
る最中はしんどいもんだよ。それだけの話。
そんなことより、一時期、俺がかなり興味をもって追跡した挙句、ひどく
がっかりしたのが、次の「ジェンダー/セクシャリティ」の問題です。
ジェンダーなんてことを言い出したのは、イワン・イリッチだったかな。
なんかよく覚えてないんだけど、元々は、フェミニズムの共産党宣言とも
いうべき、ボーヴォワールの、「人は女には生まれない。女になるのだ」
からはじまってる考えです。
ジェンダーってのは、この言葉をいちいち引用しないで済むようにって
感じで考えられた言葉なんで、要するに、男と女の差なんてものは、文化
(その背景には支配者である男の身勝手な倫理の暴力による押し付けが
ある)によって強制されたものにすぎず、「自然」などではないっていう
考えだと思っておいてください。
実際さ、男らしさとか女らしさってのは、よく見るとわけわかんなくなって
くるよね。ジェンダー論者ですら認める男女の性差の代表に「男は攻撃的だ
けど、女は平和的だ」ってものがある。フェミニストですら反射的にそう考
えるぐらいで、これは社会的な常識になってることだろうけど、うちのスレ
の読者なら、これに賛成する?
俺は、ゆみーほどじゃないにしろ、2chに来てから、けっこう攻撃をうけ
ることが多かったと思う。でもさ、そのうち、まじで手を焼いたってのは、
@@君ちの桜さんと、カテちゃんと、ノータリンの3人なんで、こいつらに
比べたら、他の人からのやつなんて、全然どうってことないよ。
問題を俺自身にかぎらなくとも、2chでタチの悪い荒らしだの粘着だのの
かなりの部分(単なるスクリプト荒らしを別とすれば、たぶん半数以上)は
女がやってるような気がするし、罵言を平気で使う比率も、実は男より女の
ほうが高いらしいっていうアメリカの研究はすでに前スレで書いたよね。
一方、女の特徴だとされる「繊細な感情」なんてのもあるけど、これだって
あやしいもんだよ。こっちについては、うちのスレでの経験を一般化するの
は問題があるかもしれないけど、ゆみー、cis、フランス人、@@君の
4人と、カテちゃん、ノータリン、1号タン、カーン様の4人を比較してみ
たとして、「繊細でデリケートな感情」の持ち主って、どっちだい(w
こうやって、現実にあたってみると、なるほど、男女の差ってのは「自然」
というより「文化的に創られるもの」だってことは、かなり言えそうだな、
とは思う。しかしねぇ、フェミニズムの失敗は、ここから飛躍して、いき
なり「生物学的な性差なんてものはない!」と言い切っちゃったとことに
あると思う。
境界になってくると、急にあいまいになってくるんだけど、それでもやっぱり
性差ってのは存在してることは確かだと思う。たとえば、上の4人同士の比較
だけど、一般的傾向として、男のほうが繊細でひよわく、女のほうがのさばっ
てて図太いなんてのは間違いなく性差だろうし、男がわりとあきらめやすくて
移り気なのに、女はあきあめが悪くて、同じ株にずーーーーっとしがみついて
いたりする、なんて傾向も、これは文化では説明しにくいと思う。
ところが、まあためしにフェミニズム関係の本をちょっと開いてみてよ。98%
以上の本は、ボーヴォワールのいうそのままの繰り返しで、実際の性差のこと
を真面目に考えた本なんてのは、本当に数えるほどしかない。
これは政治的理由がうんと大きいんだろうし、それはわかるんだけど、この手
の悪しき単純化は、俺にはいいものとは思えないし、なんとかしてほしいと思
ってる人も多いと思うんだけど、性差について書くと、「保守的」な「悪しき
男尊女卑イデオロギーの手先」にされるらしいのは困ったもんだよ。まあ、俺
は男だから、別に保守的でもなんでもいいんだけどさ。
>>180の5行目の「あきあめ」→「あきらめ」
さて、フェミニズムの最悪の敵がこの「母性」だ。ボーヴォワールに従って
「性差なんてものはない」と言い切る人にとって、女が子供を産む生き物だ
ってことは、非常にいやなことらしく、人工子宮だの、社会的育児だのが、
つねに問題になるのもここにある。
母性が本能かどうかってのは、いつも議論になることで、俺としても、準備
もなしにこんな難問に踏み込むつもりはないんだけど、フェミニズムの攻撃
者がついてくるのもここなわけだよね。
女≡母図式ってのは、歴史的にはどうやら、そんなに古いものではないらし
い。まず西欧社会だけど、文学や哲学のジャンルでは、古代ギリシャには
あったんだけど、中世にはなく、むしろ、ルソーだのゲーテだのによって、
あらたに作られた概念だといってすらいいかもしれない。
日本の場合でもそうなんだよ。平安朝には、女≡母なんていう考え方が
なかったことは誰でも知ってることだけど、鎌倉時代には、女の騎馬武者
なんてのが現にいたし、室町時代は商業の大半を女が制していた可能性が
けっこうある。
日本における、女≡母っていう概念は、江戸時代の武士階級および農家の
中でも庄屋クラス以上の地主階級においてうまれてきた概念で、要するに、
女≡母っていう発想は、日本においては「家」の派生概念なんだよ。
それが、西欧、日本を問わず、近代において無条件的な「自然」であり、
「常識」とされるようになった理由は、近代資本主義が、核家族的な家
概念を、再生産の基礎に持っていることによると思う。そして、この核
家族的な家概念に、武士や地主の家概念が持ち込まれたわけね。
そんなわけで、我々が自明のものとしている女≡母概念は、社会的な要請
によって作られ、それに、ルソーだのゲーテだのが美的な形を与えたもの
だって意味では、自然どころではなく、作られたものであることは間違い
ないんだ。
しかし、だからといって、女が子供を産まなくなるわけじゃないし、母性
ってものが「存在しない」とまで言い切るのは、明らかに無茶だろ。
上野さんなんかが、今よりうんと活躍していた時期に、俺はフェミニズム
がこの難問をどう扱うかに、けっこう関心を持ってたんだけど、結果は
ヒサンでした。役人の女の人たちなんかが中心になって、働く女の人の
サポートとか、離婚した女の人の問題とかには一定の前進はあったんだけど、
思想的には、問題そのものが沈没しちゃったんだよ。
フェミニズムを攻撃する側としては、これは攻めやすいターゲットであること
はわかるよね。女が子供を産むように出来てるっていう事実は、どうしても
動かせないし、フロイト的な手法を用いて「どうしてあなたは、自分が女である
ことを否定しようとするのですか?」みたいな攻撃を、ただ繰り返すだけでも、
かなりの力があるもん。
この手の攻撃ってのは、それこそあっちこっちから行われて、対抗しようと
思うとなかなかたいへんだ。この議論は明らかに「面白い」し、関西、特に
俺の行ってた学校がそういう議論の事実上の中心だったこともあって、野次馬
的に見てたんだけど。。
フェミニストの全員がそうしたわけじゃけっしてないんだけど、結果的に
出てきたのがレズビアニズムだったんだよ。
これは、論理的にはわからんでもない。母性の問題は、同時にセックスに
おける能動と受動の問題を喚起して、「男との関わり方」そのものが問題
にならざるをえない。
これを、フェミニストの多くは、「男とは関わらないこと」という形で、
「解決」することによって、事実上の思考放棄をやってしまった。もちろ
ん「単独者」として生きるっていうチョイスもあるわけなんだけど、性差
はないっていう主張と今度はからんでくるから、レズビアンのほうがより
整合的な主張ではあるんだよ。
俺はこの結論を読んだとき、心底がっかりしたことを覚えてる。
まあ、男の10人に1人はホモ(ナチス調べ)だってんだから、レズでも
別にかまわないんだけど、あれだけ盛り上げておいて、そりゃねえだろ。
上野さんって人は、こういう安易な結論をとることに、最後まで抵抗して
た、数少ない人だったんだよ。それがあんなことになった時に、俺は、
フェミニズムは終わったなと思ったけど、これは本人を含めた大勢の感じ
でもあったらしく、以後、思想の発展が事実上ストップしてしまったわけ。
以来、俺はフェミニズムってのは「終わった」と考えてたわけで、だから
2chに来て、カテちゃんだの、ノータリンだのの相手をしながら「おや?」
と思ったわけよ。
あんたらって、俺なんかの感覚でいえば典型的なフェミニスト型だけど、
男が好きじゃん。カテちゃんなんかは覚えてるだろうけど、これって、10年
ぐらい前なら「カッコわるい」ことだったんだぜ。
ところが、今、自分はフェミニストだから男とは関わらないし、レズビアン
になるなんてことを言ったら、それこそバカだと思われる。
それだけじゃない。俺が性差だの「女神」だのについて書いたことについて
も、あんたら、ちっとも反論してこないで、ずいぶん熱心に読んでるみたい
じゃん。
まあ、俺自身が、けっこう本気で考えた内容で、ほかの人たちの書いてる、
いわゆる性差だの女の歴史だのとはちがうせいもあるんだろうけど、やはり
この感触も「あれ?」と思わせるものがある。
株板で「女性向け商品。。」ってスレがけっこう人気化してたけど(今だに
続いてるかどうかは知らんが)これと、俺の感触とにも、なにか通じるもの
があるような気もする。つまり、思想としてのフェミニズムは、ここ10年
ほどのあいだ、死んだも同然で、ただ惰性として続いてたにすぎないんだけ
ど、別に女が死滅したわけでもなければ、みんなが「母」になったわけでも
なく、社会は少しずつ動いてるんだよね。
俺が、cisに、これって面白そうだぜって勧めるのも、そのへんに理由が
あるんだ。いつの間にか時が熟したのかもしれない、そんな風に感じたわけね。
おっと、場が開いてるじゃん。もっとも、場中って、遊びにくいんだよな。
最近場が開いてる時間帯に行ってないから、ノリもつかめないし。まあ、その
へんでちょっと遊んだあと、図書館にでも行ってきますわ。
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( ´∀` ) ( ・∀・ ) ∧∧____ ∧ ∧ l|l|l|l|l|l|
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でわ、図書館にでも行ってきます。
雨の中、図書館行ってきますた。もうやんだけどね。
ついでに、こないだちょっと紹介したデジタルミレニアム法のISPに関する
部分を調べようと思ったんだけど、前の論文のほうが断然くわしい。実例が出
ると、大抵は2chの話で笑ったけど、それじゃ2chの参考にはならんわな。
デジタルミレニアム法が全然だったもんで、フェミニズムについての本を読ん
でまいりますた。それについて、だらだらと書いてみますわ。
まず、上野さんがらみで書いた、フェミニズムの帰結としてのレズビアニズム
だけど、この運動を「ラディカル・フェミニズム」と称することを、ひさびさ
に思い出しますた。大抵、ラディカルな運動ってのは、強いようでいて弱いも
んなんで、ある思想運動がラディカルなものになった時点で力を失うっていう
のはあると思います。その代表例がこれだね。
さすがの俺も、レズビアンには興味なかったんで、よく知らなかったんだけど、
なんでも、最初のころのスローガンは「敵と寝るのか!」というものだったら
しい。それが急進化していった過程なんだけど、ケイト・ミレットっていう人
の書いた「性の政治学」あたりからややこしいことになったらしいんだよね。
ケイトって人は、旦那がいて、それも日本人。ほかの女と結婚してたんだけど、
その人が死んで、そこにくっついたんじゃなかったのかな。これがラディカル・
フェミニストたちの怒りを買ったのね。
それがどんな風に展開していったか、なんだけど、アドリエンヌ・リッチって
いう人は「強制的な異性愛」って本を出したときあたりから、この手の態度が
一般化したんだそうな。要するに、男と寝ること≡男に支配されること、であ
る以上、男と寝るような女は真のフェミニストではなく、それだけでフェミニ
ズムの敵であることを表明しているのも同然だ、という、ちょっとすごい断定
がはじまり、こういう考え方をする人たちが、フェミニズムの世界の主導権を
事実上のっとってしまったんだそうな。
アメリカでクローンを一番熱心に支持してるのがこの人たちなわけなんだけど、
俺はこの手の対話の拒絶は、思想の死以外の何者でもないと思う。
それはそうと、ちょっと補足説明。ノータリンは、俺がどうしてこんなに
むやみに言葉をまきちらしてるのか、その説明にあたる部分は読んだのか
な。まあ、直感的にわかってるみたいだから、別に読んでなくたっていい
んだけど、その理由ってのが、どうやらフェミニズムの現状と、なんらか
の関係があるらしいことに、ついさっき気づいたし、ちょっとここで書い
ておきますわ。
俺がスレッドにこもってる理由は、立てこもりが京都名物だってこともあ
るけど、基本的には、カテちゃんへ、今いるかどうか、また、その日、株
板で何をやったかの報告が理由だったってことは、すでに書いたよね。
また、最近のレス見たらわかるだろうけど、cisが精神的にすごく不安
定だった時期があって、そのとき以来、意識的に鎮静効果を狙って書いて
るってところもある。
そのうち、cisはずいぶん落ち着いたんだけど、カテちゃんが凶暴化した
もんで、小泉がついてないスレッドでは、今度はこいつをおとなしくさせる
のが課題になったわけ。
そういう風にやっていくうちに、いろいろと妙なことがわかってきたんだ。
これを説明する方法はいくつかあるんだけど、ここでは「言葉」という観点
から書いてみる。
俺は、彼女のパッションの大きさが、どうにもうまく理解できなかった。
ノータリンもそうだけど、あまりにも莫大なエネルギーをつぎ込んでくるし、
その理由がわかんなかったんだよ。
その理由を考えていくうちに、こいつに必要なのは、どうやら言葉らしい、
しかも、ありきたりの言葉じゃなく、ちゃんとした重さを持ち、役に立つ、
本物の言葉で、他のこと以上に、それを俺に求めているらしいってことが
だんだんわかってきたんだ。
ずっと続けて読んでる人がどれだけいるかわからないけど、cisみたい
に続けて読んでくれてれば、ある時点(俺は自分の書いたものを保存して
ないんで、それがいつとは言えないけど)以降、俺がこいつに宛てた言葉
の性格が変わったことはわかるよね。
それ以前は、情緒的な言葉とか、エロティックな言葉とかがむしろ中心で、
もっぱら鎮静効果を狙ったものばっかりだったんだけど、途中から、今、
そうしているような、知的な言葉に重心を変えた。
これは、こいつが言いたいこととか、表現したいことを、無意識的にはうんと
沢山もってるらしいのに、それに形を与えられないでいるらしい、っていう判
断による。みんなあんまり知らないことだけど、自分の考えを言葉にしようと
思ったら、そのための訓練ってのを、うんと沢山やらなくちゃならないんだけ
ど、それをこいつはやってないし、思想を作るだけの基礎的な知識も全然足り
ないらしいことがわかったからね。
以来、俺は、彼女が知っておくべき思想とか、考え方とかについて、できるだ
け広範囲かつ、それなりの内容をともなったものを書くようにしてるわけ。
こいつが必要としている言葉ってのは、むやみに広い範囲に関わる言葉なわけ
で、おかげで俺のスレはなんだかわけのわからん代物になってるわけなんだけ
ど、本来、そういう理由があってやってるんだよ。そして、だからこそ、カテ
ちゃんは、俺のレスを、きっちりと追いかけて読んでくれてるわけね。
元々俺は、こういうことを、こいつにのみ特徴的な何かだろうと考えてたし、
フランス人と個別の議論をするようになるまでは、他の読者のことを、それ
ほど真面目に考えてたわけでもない。
それが、なんかちょっと変だなと思ったのが、ノータリンの妙なレスを読ん
でからなんだよ。
ノータリンは、元々は俺がcisとなにかやってて、それが気に食わないと思
って、そこに何か隠された連絡でもないかと思って読んでたわけだろ。しかし、
どうもあんたはいつの間にか、本来の目的を見失って、カテちゃんとごく近い
読み方に変わったように思う。
これは、あんたら二人のキャラクターが似てるってことも理由だろと思って、
たいして気にもとめなかったんだけど、フェミニズムの本をそれこそ10年ぶ
りで読み返しながら、ちょっとそれはちがうのかなって気がしてきたんだ。
図書館なり、本屋なりで、フェミニズムの本を10冊も見ればわかると思う
けど、書いてあんのはどれも同じことで、はっきりいって、非常に詰まらん。
これは昔の左翼の教科書と同じなんだ。ボーヴォワールからはじまるジェンダー
教ってやつがあって、フェミニズムの本ってのは、そういう「真理」を暗記
するための参考書とか問題集にすぎない。
ところが、そのベースになってるのが、最終的にレズビアンに進むよりしょう
がないなんていう代物で、いくつかの、かつてはそれなりに生産的だったけど、
今じゃほとんど無内容に近い、貧弱ないくつかのテーゼだけ。これじゃ洒落に
もならんわけよ。
こんな風に書いても誤解しないでほしいんだけど、俺はあんたらをフェミニ
スト扱いしているわけじゃない。フェミニストってのは、昔はもっと一般的
な言葉だったわけだけど、今じゃ、上のほうに書いたような、特定の価値観
を信奉する人たちって意味でしかなく、あんたらはそれでは明らかにないか
らね。
しかし、その一方で、あんたらが不満に思っていて、言葉にしたいのにでき
ないでいるものってのは、個人的な何かっていうより、時代や環境がそうさ
せてるもののほうが圧倒的に多くて、その意味では、特殊どころか典型的な
状況だといってもいいのかもしれない。
で、それがなんなのか、だけど、それはあんたら自身が、自分で言葉にして
もらう必要があるんで、俺がどうこうできるようなものではない。
ただ、こういうことは言えそうだけどね。
まず、「わかってもらう」とか「すっきりした」とか、そういう形で解消
されてしまうことには警戒したほうがいいってことだ。一時期、エクスタシー
とか快楽とかって言葉が思想の世界で流行したけど、快楽やエクスタシーと
いわれるものの本質は、現実世界での満足を断念した上で行う代用満足に他
ならない。
こう言うたぐいの「解決」ってのは、一種のマスターベーションだから、
楽にはちがいないけど、そういう形での安易な断念は、くれぐれも自分に
禁じておいたほうがいいと思う。
次に、出来るだけ沢山の言葉を出すべきだってことだ。インターネットの
面白いところは、性別を明示しないで自分の意見を言えることで、これは
他のメディアにはちょっとないことだと思う。なにしろ、他のメディアの
場合、女として語るか、男として語るかのいずれかであって、現実の自分
の性と対応していようと、偽ろうと、いずれかの性の言説を選択しないと
ならない。
ところが、ネットではそうじゃないじゃん。書きながら、自分が男か女か
なんてことは忘れていられるし、読むほうだってそうだ。そして、だから
こそ、カテちゃんだのノータリンだのも、自分の中の(一般には女の属性
ではないとされる)攻撃性を、とくに自覚もしないで出せるわけだし、
これはこれで面白い。
でもさ、見てるとあんたら、面倒なときにはわりと男になって逃げてること
ないか? これは感心しない。
あんたらを見て、面白いなと思うのは、二人とも別に男になりたいわけじゃ
ないらしいこと、フェミニストだっていわれるのは嫌であるらしいこと、だ
からといって、いわゆる「女らしく」あるなんて冗談じゃないこと、そのく
せ、男であるとか女であるとかいうカテゴリーを越えた強烈な自我を獲得す
るための努力をしたいなんていうこともないらしいこと.. こういういろ
んな点で共通してるわけだけど、これは、実は女一般が感じてることそのも
のなんじゃねえの。
こういうことを単純に片付けようとすると、左翼だのフェミニストだのみた
いなザマになるけど、なんとかしなくてもいいってもんでもねえだろ。なら、
政治に誘導されたり、ヒステリー起こして途中でぶん投げたりしないよう、
気をつけながら、少しずつ言葉にしていったらいいじゃん。
とまあ、こんなことを考えたわけですわ。思想としてのフェミニズムは、
すでに役目を終えたんだし、そろそろマルクスから離れたっていいだろ
ってわけ。
そしてさ、そういうことをするための場所として、2chを使ったら
いいんだよ。cisが、2ちゃんねらーになんとなく興味がもてなくな
って、株ばっかりやるようになった理由の中に、2ちゃんねらーって
いわれる連中のしてることの大半が自慰の範囲を出ないことってのも、
間違いなくあると思う。
あんたらは、せっかくこういうポジションにいて、システムが使いに
くかったら、直接cisにいって作り変えたりさせることだって出来
るんだから、自慰以上のことをやってみろよ。
以上、フェミニズムについて、おしまい。
::゙;;::゛;;::;:ヾ;:゛ゞ;ヾ;;) 、 .
ゞ::゙;ヾ;;:ゞ:;:ヾ;:ゞ;ヾ; ヽ /
ンヾ゛;ゞ:;ヾ゛;;ゞ;:)ヾ - - ○ --
"人;从ヾ从/:゙;ヾノ 丶
ji!||;|;:|:!ソ ゛
il|;:!|::|::| .
|i!;:|:li|!:|_,∧_∧ 。 ゚
i|i!;:|:i|く (,, -∀)
}|il:.|:;:i:|ヽ. `へ.
ノ ,i j.:.,、i.i入__ ̄ ̄) "'' ,,...
゛..,. ''''" '''゙' '''゙ ,,,.., "''
"'''" ゛'' ...,,.,. '',,. ''"゛''
207 :
(@^O^@)お化粧バージョン:03/04/02 19:41
いいかげんにしろ!
つっても、ゆみーにあやまってるわけじゃないんだけど(w
上のレスまで書いたところで、用事が入って、今まで出ておりますた。
ゆみーは、俺じゃなくて、しすに聞けよ。俺は野次馬だから、どうする
つもりなのか、よくわからんのだわ∠_(o ̄∇ ̄o)
株板、cisとゆみーしかいねえじゃん。なんなんだ。
なんか、みんな春だねぇ。。 どうして俺だけ、大真面目にフェミニズムの
こととか考えてんのか、わけわかんねえよ。今日は結局、相場なんか全然
見られなかったし、明日は引越しの残りの大型ゴミを出しに、元いたところ
に朝っぱらから行ってこないとなんないし。
cisの雰囲気、たしかになんかヘンだけど、そのトーンって、株は当てそう
な気がするし、ヘタに止めないでおこうかな。なんていうか、一種、超能力者
状態みたいな感じになってない?
ちょっとした病的状態といえばそうかもしれないけど、今のcisは引きは強
いんじゃない。雰囲気的に、今のcisと麻雀はやりたくない感じだもんな。
俺もたまにそういう感じになる。頭が熱を持って、暴走してる感じで、ちょっと
ラリってる感じだろ。
俺だと、英語の(しかも知らない単語だらけの)文章が、日本語なみに読めたり
とか、そういう感じになる。今のcisの雰囲気は、ヘタに止めないで、乗って
もよさそうなぐらいだ。(ちょっと、今、忙しいから、実際には乗らんけどさ)
そのテンションが続いているあいだは、ノリで行けるとこまで行ってみてもいい
かもよ。
kannaさんって、⊂ ´Bつ゚ー゚)つ 君じゃないんだ。そうなると、やっぱり
B君は♂だな。この人が♀だと、俺が漠然と持ってる男女の性差の認知パタ
ーンを、決定的に修正しなくちゃなんないじゃん、とか思ってたんだけど、
とりあえずよかった。
読んだよ。
天才は、一回転から、2回転位のバクテンもできるかもしれない。
ま、それはともかく、フェミニズムは、興味ないので。
コメントは、かんベン。
jya
いや、やっぱり3回転半ぐらいはするんじゃないの。しかも、着地の際に
どこからか取り出した薔薇の花を口にくわえてるようじゃなきゃ、天才と
は呼べんな。
書かれたもの以上は、読んでないけど。
そういえば、
-------------------------------------------------
薔薇のハナビラ 噛むと〜
恋が叶うぅて、・・・・
「迷信さ、」!
涙より怖い〜のは、そんな君の〜 泣き笑い。
---------------------------------------------------------------
陽水作で、水谷豊が歌っていたね。
福島に行くんだろ、
ワシのお袋が、中通地方、田村郡で育ったので、
福島も想い入れの強い場所だ。
jya.
フランス人なのに、お母さんが田村の人なのか。坂上田村麻呂ゆかりの地
やね。
今日はなんかくたくたなんで、生存確認だけですわ。明日はだいぶマシだ
と思いますんで。
えっと、今日は昼ぐらいからカキコできると思いますんで。
選挙でうるさいのなんの。たまんねえよ。
京都って、共産党が強いんだけど、京都の共産党の一番アクティブな運動母体
が「民医連」っていう大型の病院なのね。ここが、去年の夏だったかな、検査
もしないで、検査をしたと称してずいぶん保険から金とってたことがわかって、
返却させられるって具合で、ちょっとした騒ぎになってんのよ。
これを、公明党が、ネガティブキャンペーンやりまくりで、しかもその病院だ
の、共産党事務所の前だのでやるんだわ。共産党の演説の真っ最中に妨害して
るのも見たもんな。共産党はムキになって、公明党は戦争の党だとかはじめる
し、それやこれやで、けっこう面白いんだけど、ふだんの選挙の、3倍ぐらい
うるさい(+_+)
共産党って、天理の合宿所みたいなところが、京都のあちこちにあって、選挙
っていうと全国からやってきてみんなで騒ぐんだけど、今回は新人が多いこと
もあって、強烈。
今、共産党の市田が来てて、とにかくうるさくて全然文章なんて書けないんで、
カキコは、こいつらの演説会が終わったあとね。
まいった。
えっと、今日は「闇」について書くつもりでいるんだけど、その前に、
「創造的な躁鬱」についてちょっと書いておきますわ。
前、cisには、鬱よりむしろ躁のほうに気をつけるように注意した
ことがあるよね。それと、@@君ちを乗っ取った「キャッツ」スレで、
フランス人と、俺が神経をたかぶらせないよう、興奮しがちな局面で
は、静かで憂鬱なバラードを聞くって話も書いて、フランス人は興味
を持ってくれたけど、これと、こないだcisに書いた「創造的な躁
鬱」は微妙にちがうような気がするんですわ。
通常、躁鬱ってのは脳だか身体だかのリズムでなるものだとされていて、
ある程度の周期で躁状態と鬱状態とが交互にあらわれるものだといわれて
います。
見た感じ、ゆみーの躁鬱は、わりとこういう、正統派の躁鬱のような気が
する。なんていうか、以下に書くような「生理メカニズムの反映」として
の躁鬱だと考えにくい躁鬱状態の交代が、ゆみーには確かにあるもんな。
こういう躁鬱は、人によって周期がちがうんだけど、短い人で10日ぐら
い、長い人で数年とか数十年周期なんて人もいるようです。また、躁状態
と鬱状態がフィフティフィフティだってわけではないのが普通で、鬱状態
が9に対して、躁が1とか、その逆に、鬱が1で躁が10なんてことも、
よくあるようです。
また、その人の「普通」が、一般的な人の「普通」とどのぐらいの位置に
あるかでもずいぶん違うわけで、いちがいに躁鬱といっても、現象的には
かなりいろいろあるわけです。
躁鬱の人には創造的なタイプが多いというのは昔から言われることで、
代表格はゲーテ。ゲーテは七年ぐらいの周期だったんじゃないのかな。
鬱の7年間は何もやらず、躁の七年はびっくりするほど華やかで創造的
な人物になり、80ぐらいのときに、10代の少女に求婚したりする
なんてこともやってしまうわけです。
しかし、ここで書くのは、こういう正統的な躁鬱とはちょっとニュアンス
がちがう(たぶん)別の躁鬱です。
見た感じだと、@@君には間違いなくこの手の躁鬱があるみたいだし、
フランス人もそうだよね。そして、今回のcisの躁状態は、俺には
本来的な意味での躁鬱じゃなくて、こっちのほうなんじゃないかって
気がします。
この過程について、誰が見ても今の日本で有数の創造的な人物である
cisを相手に、俺自身を例にとって説明するってのも変なもんだけど、
まあ自分自身のことでよく知ってる現象だし、本とか読んでると、俺の
なる過程はごく一般的なもののようだから、とりあえず書いてみます。
それと、この説明にちょっと関係することを思い出したんで、ちょっと
脱線するけど。
これから説明するような躁鬱ほど多くはないんだけど、俺はときどき、
すごくヒステリックで、なにもかも放り出したい気分になることがあり
ます。そしてね、これが大抵の場合、なにかそれまで俺の世界観の範疇
にないことを、新たに織り込まなければならないケースなんだよ。
世界観ってのは、いろんな価値判断が結びついて出来上がってる代物で、
ちょっとした知識ならともかく、大きなカテゴリーを新たに入れないと
ならないとなると、全面的な変更が必要になってくるわけだよね。しかも、
新たな意味のカテゴリーってのは、最低でも2週間、場合によっては、
この規模なら、2年間ぐらいの勉強が必要だなんてことがよくある。
これを、精神がいったん拒絶するんだよ。これが俺がヒステリックにな
るケースなんだけど、いったんヒステリーを起こしたあとでは、あきら
めて勉強するわけ。いやいやながらね。
こういうことを、俺は生理現象の一種だと考えてるし、何度もやって慣れた
から、自分がそういう状態になったとき、ふと冷静になって「ははぁ、今、
なんか重大なことを織り込んでるんだな」とか気づくぐらいです。そして、
以下に説明する躁鬱も、これと同様の生理現象であると考えていて、だから
こそ、cisには、せっかくだし暴走してみろよ、なんてことを勧めたわけ。
ただし、単なる拒絶(その背後には、その新しい価値観を手に入れようとす
れば、自分のこれまでの世界観の一部か全部を作り直さなければならないこ
とへの抵抗と、新たな価値観を手に入れるためには、かなりの時間と手間が
かかることがあるわけだけど)にすぎないヒステリーのケースとちがって、
この「創造的な躁鬱」は、自然に発生するわけじゃなく、一定の準備段階が
必要です。
俺自身の場合だと、だいたい次のようなプロセスで進むケースが多いかな。
なにかよくわからない問題の存在を認知する。このとき、その問題が大きい
場合には、上述のようなヒステリーを経る
↓
いったん途方に暮れるものの、あきらめて勉強をはじめる。俺は、この場合、
まず図書館に行って、本の背表紙をぼんやり眺めながら、「なにか」がみつ
かるまでうろうろすることにしてます。っていうのも、この段階では、問題
が存在してることはわかっていても、その解決法はおろか、そもそもその
問題がいったい何なのかが、わかっていないから
↓
なんとなく惹かれる題名の本をぱらぱらと読み、そこに何かヒントのような
ものがないか探します。何もみつからなくて、図書館だの本屋だののハシゴ
をすることも多いね。考えずに、無意識の誘導にまかせます
↓
問題の大雑把な特定。普通は、この「問題の特定」までに1日ぐらいかかる
んだけど、どうやら問題がこのへんにありそうだという程度までしぼりこみ
ができた段階です
↓
集中的な勉強。全過程で一番楽なのが、実はここなんだよ。たとえば、民主
主義が問題だとするじゃん。フランス革命の本からはじめて、イタリアの
地方議会の話だの、トックヴィルだのをどんどん読んでいく。一番重要なの
が脚注とか参考文献で、これをずっとたどっていく時間。考えるっていうよ
り、無意識レベルでの土壌づくりだね。問題の大きさにもよるけど、小さな
問題の場合なら20冊ぐらい、大きな問題の場合なら100冊以上なんてこ
ともわりと普通
↓
この勉強を進めていくうちに、新しい本を読んでも、そこにすでに読んだ内容
しか書いてないっていう状態につきあたる。小さな問題だと、どこかの本とか
に答えがみつかるときが多いんだけど、大きな問題の場合はそうはいかない。
すでに読むべき本はみんな読んだのに、答えが出てこないっていう状態になる
わけね
↓
絶望とか、猛烈な憂鬱とかがはじまるのがこの時期なんだ。徒労感で一杯に
なって、何もやる気になれない。生きてるのもいやになって、どこにいてい
いのかもわからなくなる時期。問題が大きいほど、この時期が長くつづくし、
たまらんぜ。最悪期だね
↓
「つわり」の時期。ヘンな言い方だけど、そうとしか言いようがない。憂鬱
状態が極限まで進むと、吐き気がして、熱が出て、とにかく気分が悪くなって
安物の油とかの匂いに耐えられなくなる。風邪の症状に似てるから、よく自分
でも風邪とまちがえるんだけどね
↓
この「つわり」の時期は、問題の突然の解決によって一気に終わって、まるで
ちがう時期がはじまる。気分が悪くて、熱が出てるのもかわんないんだけど、
大抵は、風呂とかバスとかの中でアイデアが急にまとまることからはじまるん
だけど、場合によっては寝られなくなったりすることもけっこうある。
なにしろ、寝ようとすると、途端にアイデアが続けざまに出てきて、眠らせ
てくれなくなるんだ。
これについて、誰かが「アイデアの生まれる3つのB」って話を書いてた
けど、俺も経験的にそうだと思う。
3つのBってのは、バス、ベッド、風呂(bath)の3つなんだけど、たし
かにこの3つのどれかにいるときに、問題を打開するアイデアが出てくる
っていうのが、俺の場合でも8割を超えてるもんな。
この、アイデアが熱狂的に出てくる時期ってのが、躁状態とよく似てるわ
け。たぶん目つきとかも変わってるだろうし、話とかしながら次々いろん
なことを思いつくから、こういうときに一緒にいるやつはたまらんだろうな。
この状態では、感受性とかいろんなものが極端に敏感になってるから、その
問題そのもの以外にも、さまざまな問題について、ふだんよりかなりマシな
処理ができる。
そうして、普通は1〜2週間だろうけど、この熱狂は去り、しばらく余韻が
あって、しばらくちょっと落ち込んで、それでようやく普通の状況に戻るって
わけです。
こういうのって、みんな覚えがない? 俺の場合、年に数回はあるぐらいだし、
なにかを考える場合なら、わりと普通の過程だと思うんだけど。
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・)
⊂ ⊂ ) ( U つ ⊂__へ つ
< < < ) ) ) (_)|
(_(_) (__)_) 彡(__)
なんか、ニュー速+にいくと、少しずつ、株板住人がニュー速を乗っ取り
つつあるような気がちょっとします。いいことだけどね。ニュー速住人の
多くが、頭がマンネリ化してるみたいだし。
さて、予告したように、「闇」について書いてみますけど、まずはアウト
ラインから。もっとも、続きがちゃんと出てくるのかどうかは謎だけどさ。
闇というのは魅力的な言葉です。そこには非日常的な何かがあるような気が
するし、響き自体にロマンティックなものがあります。
人間性の闇といわれる領域を、大雑把にみると、だいたいは、性と金と欲望
と狂気ということになるでしょうか。
とくに、猟奇的犯罪を頂点とする倒錯的な性欲や、暗い金の流れ、犯罪、暴力、
秘められた欲望、そして精神病といってものが、この人間性の闇といわれる
領域の主要な部分になっているんじゃないかと思います。
こうしたものが大きな関心を持ってみられるようになったのは、ずいぶん以前
のことでしょう。闇の世界を代表する人物であるサドは、フランス革命の同時
代人ですが、西欧世界の闇への志向は、少なくともキリスト教の発生にまでさ
かのぼることができます。
もっとも、エジプトのミイラなんてのを見ると、こうした闇への志向が、人類
そのものと密接に結びついたものであるらしいことが推測されるわけですから、
そう考えれば、闇が、人類か文明のいずれかと深い親近性をもつものであると
考えてもいいかもしれません。
西欧世界においては、この「闇」は「邪悪さ」と結びついて思考されるのが
一般的なのですが、闇=邪悪という発想は、それほど一般的なものではなく、
キリスト教と、その母体になったグノーシス、つまり、ゾロアスター教から
出てきたものだと考えておいていいと思います。
こうしたグノーシス流の闇と邪悪さの結合という発想は、今でも我々の中に
存在してはいるものの、20世紀のはじめごろ、決定的な展開が起こり、今
ではその影響を抜きにして闇を語ることはできません。すなわち、フロイト
です。
人間精神の分析にあたって、フロイトが提示した構造の中で、圧倒的に巨大な
場所を占めるのが「無意識」、つまりイドとかエスとかいわれる場所で、ここ
は夢の領域であることを含めて、いわゆる「闇」のすべてがそこにあると言って
いいと思います。
フロイトはこの「無意識」の大きさを、意識の数十倍かそれ以上と考えました。
そしてここから、闇=無意識=意識の数十倍の豊かさという、後期フーコーが
そこから明確な離脱を表明するまで主流となっていた、20世紀に独特な考え方
が出てきたというわけです。
晩年のフーコーが、「自己のテクノロジー」や「性の歴史」三部作などで
それまでの自分の立場に、完全に反旗を翻したことをきっかけに、こうし
た「常識」は事実上転覆されてしまいましたが、にもかかわらず、闇と
呼ばれるものが、まともな世界よりはるかに多くの生産性を持っていると
いう事実には、なんらかわりはないと思います。
(フーコーによって提示された理性や道徳についてのパラダイムは、同時
代的にはものすごい衝撃でした。俺自身は、フーコーを読む前から、むし
ろ後期フーコーに近い立場だったもんで、すごく感動しただけで、ショック
というものはなかったんだけど、そうでない連中にとっては、「フーコーも
終わったな」などと2ちゃんねらーみたいなことを言うのがせいいっぱいで、
以後、思想的な失語症状態になってしまい、いまだに立ち直れないなんて
やつがいくらでもいるぐらいです)
さて、フーコーはともかくとして、闇の話に戻りましょう。
闇とよばれるもののうち、狂気に属する部分をひとまず置くとすれば、闇の
大部分は、人間のうちなる動物的なものということができるかもしれません。
こう考えたとき、面白いなと思うのは、動物には「闇」がないことです。
また、子供にも闇はないですよね。このことを考えたとき、闇とはどうやら
「文明」とか「抑圧」とか、そういったものが生み出したものであるらしい
ことがわかります。
そして、この点について、俺にはちょっと忘れられない記憶があります。
いつの年末だったか、帰省したときにテレビを見ていたら、渡瀬恒彦が、
アマゾンの原始人の集落をたずねるという番組をやっていました。
もっとも、彼らは原始時代からずっとそういう生活をつづけてきたという
わけではなく、ほぼすべての「原始人」同様、せいぜい数百年前に、文明
社会からなんらかの理由で逃げ出して、そういう形に「退化」したものの
ようでしたが、見ながら、とにかくすごいなと思ったのは、彼らの弓矢の
技術です。
我々が知っているような、きわめて洗練されたものどころか、ごく粗野な
つくりの弓矢にすぎないのですが、これを用いて彼らは、ごく無造作に、
川の中を泳いでる魚を、しかも同時に二匹射止めたりするんですよ。
ああいうのを見てると、戦国時代の語り物なんてのが、実はかなり本当の
ことを言ってるんだなと思うんだけど、そうこうするうちに気になったこ
とがあります。その集落に大人がいないんですよ。
その弓矢を射たやつも含めて、いるのはみんな小学生みたいなやつらばっ
かりで、日本でいう中学校高学年以上の人間は全然目に付きません。
ふと、子供と遊んでる女の子が目に付きました。日本でいえば、小学校五年
から中学1年ぐらいの感じの、まあふつうの女の子です。
お母さんのかわりに子守りをしてるんだな、そう思ってみてたんだけど、
その子が突然、赤ん坊にお乳を飲ませ始めたのを見て、さすがにびっくり
しました。その子がお母さんだったんです。
そうこうするうちに、今度は部族の長老というのが出てきたのですが、
それを見て、ようやくいろんなことに納得がいきました。
前にルソーについて書いたとき、ちょっと触れたけど、人間が自然状態
にいる場合の「寿命」ってのは、だいたい35歳ぐらいで、世界的に
一定してるらしいんです。竹取物語だったかな。かぐや姫を育てるお爺さん
とおばあさんって、年からいうと30ちょいでしょ。この社会では、cis
の年令ですでに年寄りなんですよ。
そのことに気づいたときに、ショックとともに、ずいぶんいろんなことを
考えました。みんなが渡瀬恒彦のことをびっくりして見てるけど、そりゃ
そうだよね。30になれば白髪で、よぼよぼの老人だっていう世界で、彼
はまったくわけのわからない存在だもん。
彼らをみながら思ったことはいくつもあるんだけど、フィリップ・アリエス
はどうやら間違ったらしいってことに集約できるのかな。アリエスっていう
のは「子供の誕生」っていう有名な本を書いた歴史家。
この「子供の誕生」(邦訳 みすず書房)ある時期まで社会には子供と大人
のカテゴリー的な区別がなく、子供が大人のように生活していたのが、ある
時期に、「子供」というカテゴリーが突然生まれ、以来、大人と子供は文化
的に別のものとされ、子供は保護される一方で、行動を制約されるようにな
ったというのを、主として絵画資料の分析から出してきた、なかなか面白い
本です。
でもね、あのアマゾンの連中を、大人と子供に分けろっていわれても、それは
無理だよ。
いわゆる原始人っていうと、大抵はオーストラリアの人らか、アフリカの人ら
で、いかにも「原始人」って感じでそれだけで納得しちゃってたんだけど、
こいつらは黄色人種で、日本人と顔も雰囲気も似てるから、感覚的にわかる
部分がむやみにある。
つまり、昔は子供しかいなかったんだよ。それが、アリエスのいうある時期
つまり中世末期ごろ、「大人」が生まれたんだろ。
さて、今書いたことと「闇」とは直接の関係はないんだけど、性的倒錯の
ひとつとして、2chでも非常によくみかける「ロリコン」。これって、
実はそれほどヘンなことじゃないのかなって気がしてきたわけです。
ルイス・キャロルみたいに「5歳以下じゃないとダメだ」なんていうのは
論外だけど、人類の歴史から見ると、12、3歳の女の子が、欲情の主要
な対象だった時代がむちゃくちゃ長く続いてたわけでしょ。
生殖年令ってのは、そのぐらいからはじまって、せいぜい22、3まで。
24、5にもなれば、本当にお祖母さんってわけじゃん。
まあ、だからって俺は、別にロリコンを勧めるわけじゃないし、ご存知の
ように、俺は20代前半なんていうガキは苦手だ。しかし、これは、ちょ
うどネット環境では眠っていた攻撃性が解除されるのとどこか似てるの
かもしれないってことまで否定しようとは思わないんだ。
ロリコンは一例にすぎないんだけど、我々が「人間性の闇」と呼んでるものの
かなりの部分が、実は単に、「文明以前の人類にとっての自然」であるのかも
しれないという可能性は考えておいたほうがいいと思う。
もうひとつ例をあげてみます。今度は猟奇趣味ね。俺は猟奇とスカトロは感覚
的に理解しがたいんだけど、スカトロはともかく、猟奇趣味については、人類
の歴史から見た場合、興味深い点があります。
猟奇趣味ってのは、殺人そのもののことじゃないよね。人類はあらゆる動物
の中でもっとも強い攻撃性をもっている動物で、殺しについても趣味の類を
持ってるかもしれないけど、猟奇趣味ってのは死体愛好癖、あるいは解剖趣味
につながるもので、ネクロフィリアと呼ばれる一群の倒錯に属してるものだ
と考えていいと思う。
そして、人類史的に見た場合、これにはふたつの根拠があるんだよ。第一に、
我々人類の祖先は、厳密にはハンターではなく、死肉あさりだったこと。そ
して、もうひとつは、我々の祖先には、間違いなく人肉食(カンニバリズム)
の嗜好があったことだ。
我々人類が「死肉食い」であることの証拠は、我々の味覚の中に、どうしよう
もなくはっきりと刻印されてる。肉って、殺してすぐは全然うまくなくて、
表面が少し腐ってきた、2週間とか3週間後のがうまいし、売ってるものは
みんなそういう風に寝かせたものだってことは、みんな知ってるよね。旨み
がどうとか、実におなじみの話だ。
でも、ライオンは意見がちがうんだよ。動物園でライオンにやるのは、殺し
てすぐの肉で、人間向きに熟成したものだと、ライオンは「腐ってる」と
判断して食べない。ハンターである動物の味覚はみんなそうなってるんだ。
じゃあ、人類の同類はいないのかっていえば、ちゃんといる。ハイエナだよ。
人類ってのは、サバンナで生まれたらしい。そのことは、子供が描く絵が、
世界中どこでもサバンナの景色というしかない代物であることなんかを
考えてみると面白い。
そのサバンナで、武器を手にしてみずからハンターになるまでの長い長い
時間、人間は、ハゲタカやハイエナと一緒に、ライオンだのチータだのの
食べ残しをあさってたわけ。
サバンナの太陽の下では、ライオンの唾液まみれの死体の食い残しなんて
のはすぐに腐る。そして、我々はそういう環境に適応してるんだ。
味覚においてそうなら、感覚においてもそういうところが、我々のどこか
にあるのかもしれないだろ。これが猟奇趣味の源泉のひとつだと、俺は
思う。
次はカンニバリズムだけど、人肉食文化ってのの一部は、19世紀末には
まだちょっとあったらしいし、20世紀前半でも記憶はまだまだ残ってた。
「人間の肉が食いたいから」戦争をするなんてこともけっこうあったらし
いし、死者の霊云々なんてむずかしいことをいわずとも、人肉ってのは、
なかなかのごちそうだったんだそうな。
味はちょうど「豚肉のよう」なんだそうだけど、その際にも死肉食いの伝
統は生きていて、熱い太陽の下、死体をかついできて、3日ぐらいたつと
皮膚の表面が緑色に変色して、皮が肉とはなれて膨張する。
そのころがちょうどうまいんだそうなんだけどね。
以上はロリコンと猟奇の話なんだけど、こうやって見ていくと、人間の心の
闇っていわれるものの、かなりの部分が、単に文明以前の生活様式を反映し
ているだけのものだっていう風に俺が考える理由もわかってもらえると思う。
インターネットは闇のメディアで、中でも2chはその最悪の巣窟で、cis
はだから「闇の帝王」なわけなんだけど、どうして彼が、永遠の19歳で
いつづけなければならないのか、その理由もここにあると思う。
たぶん、変なのは文明のほうなんで、12で子供にお乳をあげたり、ハイエナ
と一緒に腐った肉を食ったり、みんなで大騒ぎしながら、緑色にぶくぶく膨れた
敵の死体を食ったりするほうが、本当は正常なんだろ。
しかし、今更それをするわけにもいかない。ニュー速で、宅間の精神鑑定が
出てたけど、ああいうやつのことを、「人類史の見地から見てノーマル」だ
ということは、無意味以上に悪いことだ。
ルソーがなんていおうと、文明社会のほうが、原始時代よりマシなんだろう
と思うんだ。これはつまり、人間は、自分のうちにある「自然」を、ずっと
抑圧しつづけなければならないということでもある。
抑圧によって闇が生じ、闇はなんらかの形でみずからを表現しようとする。
しかし、表現っていうのはそういうもんだよ。形のないもの、あるいは形に
なりえないものに形を与えるからこそ表現なんで、そうでなければ、単なる
反復か確認にすぎない。
これまで、もうずいぶん長いこと、芸術や哲学がそういう闇の表現の役割を
になってきたわけだけど、社会の徹底的な進化は、そういう代理表象では、
もう間に合わないぐらい、人間にとってストレスを生んでいるんじゃないの
かな。
よく俺はプラトンのことを書くけど、プラトンどころか、カントやヘーゲル
の生きてた時代ですら、俺たちから見れば単純にすぎる。まあ、プラトンや
カントみたいな人間なら、現代社会でも平然と正気を保ち続けるだろうけど、
そうでない大多数の人間にとって、みずからの内なる闇、つまり、本当なら
ばそういう風に生きられたはずのさまざまな欲望に、代理を経由しないで、
形を与えることは、生きるため、あるいは正気を保つために、絶対に必要な
ことなんじゃないだろうか。
俺はこれまで、主として「理性」に属することばかり書いてきたけど、2ch
がそういう理性的な場所になるべきだなんてことはちっとも思ってないんだよ。
現代人にとって、こういう闇の部分を安心して吐き出せる部分は絶対に必要な
んで、その意味で、2chのもつ意義は測り知れないものがある。
だから、問題は、「犯罪」そのものを、間違っても2ch側が発信しないこと、
それと、広告収入ってのをまじめに考える場合、闇と光のバランスをうまくと
らないと、うまく広告がとれないことかな。
まあ、そういう問題はあるにしろ、この手の、みずからを表現しようとする
闇の部分を、いかに呼び込めるか、これについてはよく考えておく必要があ
るよね。
・・うーん。なんだかんだで、一気に書いちゃったやんけ。これでは続編も
なにも。。
∧_∧
∧( ^^ )
( ⊂ ⊃
( つ ノ ノ
|(__)_)
(__)_)
読んだよ。
面白かった。
@かぐや姫は、ホントは何処にイタノカ「1999年かぐや姫サミット」が開かれた事実。
Aハゲタカ・ファンドって、もしかしてイイ奴かも?
明日から、旅かね。
jya、
ハイエナ・ファンドってのもけっこういいよね(w そういや、
犬って、ハイエナと狼の混血らしいじゃん。かしこいのは狼系なんだけど、
飼主にしかなつかないんだそうな。狼系の代表がチャウチャウだって
のが、どうもよくわからんけど。
明日はまだいるよ。あさっての朝、8時ごろ京都発。旅ってほどの
もんじゃないけどね。007でも読んでると着いちゃうしさ。
えっと、今日は、話のついでなんで、ミシェル・フーコーについて書いてみます。
フーコーのことは、たぶん、ゆみーは俺以上にくわしいと思うんで、ちょっと
はずかしいんだけど、評価する確度がだいぶちがう(w だろうから、まあいい
でしょ。
それと、フランス人のリクエストにお答えして、かぐや姫についても、5レス
ぐらい書いてみましょう。
いちおう、昼ぐらいから書く予定だけど、まとまった内容なんで、リアルタイム
で読まなくとも大丈夫だよ。でわでわ〜♪
スマソ。ぼちぼちはじめますんで。
まずはかぐや姫から行きます。
かぐや姫、つまり竹取物語は、日本の物語の祖ともいわれている話で、成立は
奈良時代なのかな。歴史的に見て、さまざまな物語の中で、別格の扱いをうけ
ている物語がいくつかあるんだけど、これなんかはその筆頭でしょ。
ちなみに、その他の物語というのは、伊勢物語、源氏物語で、和泉式部関係の
伝説もこれに準じています。これらの物語は、中世において、特殊な読み方が
なされ、それらの一部は、冷泉家文書などで「秘伝」として伝えられています。
その中でも、もっとも重要なのがこの竹取物語なわけで、ここになにかがある
ことは、これだけでもわかるよね。
俺は、竹取物語というのは、日本に伝えられた、きわめてすぐれたグノーシス
神話であると考えています。グノーシスについてはすでに書いたけど、キリス
ト教とかの元になった、ヘレニズム期のあれね。(パクス・ロマーナについて
書いたときの文を参照してね)
かぐや姫っていうのは、非常にすぐれた形而上学的構成をもっていて、形而上
学に弱いことで知られる日本人、それも奈良時代の日本人がいきなり作ったに
しては、完成度が高すぎることは、みんな気づいてると思います。
かぐや姫っていうのは、非常に否定的な物語です。月の住人であり、こよなく
清らかで、地上には比較することのできる女性もいないほど美しい彼女が、
この世に来たのは、月の世界で彼女が犯した罪を償うため、つまり刑罰ですよね。
生れ落ちる際にも、彼女は受胎を経ず、いきなり竹の中に輝きとともに生じて
きます。天上界での記憶は、彼女の成長の過程においては、はたして存在して
いるのかどうかはっきりしませんが、最期の昇天のシーンでは、確実によみが
えっています。
彼女には次々と求婚者があらわれ、それに彼女は難題をふきかけていきます。
この辺の筋運びは、プロップが分析した魔法物語の骨法そのものですが、重要
なのは「帝」その人が求婚者としてあらわれながら、他の男同様、まったく
歯牙にもかけられないことにあるでしょう。
これは要するに、いかにこの地上世界が、みじめでむなしいものであるかの、
間接的な表現なわけです。帝の求婚をうけて后になるというのは、とりあえず
可能な最大限の栄耀栄華なわけでしょ。それをあっさり蹴って、恍惚として
天上界に帰ってしまうことで、現世は簡単に否定されてしまっているわけです。
グノーシスの神話っていうのは、みんなこういうもんなんですよ。汚れた肉体
と、悪である地上。そこに、光である魂が天上界からやってくることから話は
はじまります。
その発端は、地上にとらわれている、光である魂の救済のために、神によって
送られたという場合もあれば、かぐや姫のように、罰としてこの汚れた地上に
落とされたという場合もありますが、いずれにしても、地上での生という苦難
を経て、天上界に戻ります。
大抵の場合、この光である魂は、一時的に闇にとらえられてしまい、その本来
の光としての本質を失うわけですが、かぐや姫の場合、俺が読んだかぎりでは、
その記憶をずっと持ち続けていたという設定になっているようです。
比較文学の領域に入るのですが、竹取以外にも、外国文学がなんらかの形で
変形されて、日本に伝わったなんていう実例は、探すとけっこうあります。
その代表例のひとつとして、御伽草子に出てくる「百合若」をあげてみます。
この物語は、義経伝説と重ねて扱われることが多いのですが、実際の原型は、
あきらかにホメーロスの「ユリシーズ」です。百合若は、日本近海のさまざま
な奇妙な島を渡り歩き、北海道にも行くわけなんですけど、この途中に大人国
だの小人国だのにも立ち寄ります。
岩波文庫の「御伽草子」を見てもらえばわかりますが、この話は、さらに伝播
して、ついには「ガリバー旅行記」の種本になります。人間をヤフーと呼ぶ馬
たちの住む国は、日本の近くにあることになってるでしょ。
話をかぐや姫に戻します。かぐや姫ってのは、誰か、すぐれた日本人が考えた
創作物語ではなく、はじめから完成した形のグノーシス神話として伝えられた
ものの、かなり忠実な翻案だろうと思います。
推測としては、中国に伝えられていたことが確実なマニ教関係が関わっている
と思いますが、いずれ仮説しか立てられない具体的な由来はひとまずおくとし
ましょう。
フランス人の問いである「かぐや姫はどこに行ったのか」ですが、これはつま
り、「イエスが昇天して行った場所」あるいは「弥勒さんなり、観音さんなり、
阿弥陀さんなりがいる場所」と、同じようなどこか、ということになるでしょう。
なにしろ彼女の本質は、「この世は汚れたものであり、最高の栄耀栄華すら
魂が本来そこから来た光に満ちた場所に比べたら、泥よりも価値が劣る」と
いうことを教える、宗教的な誘惑なのですから。
しかしながら、これほどラディカルなグノーシス思想は、日本人のメンタリティ
にはぴったり来なかったらしく、中世には、竹取より伊勢や源氏のほうが重く
扱われることになります。
お能の話のかなりの部分が、伊勢(在原業平、行平)、源氏、義経に関する物語
であることはご存知の人もいるかと思いますけど、これらに共通するモティーフ
は、エロティックな救済のモティーフなんですよ。
女の主役としては、これに和泉式部と小町が入りますが、これらの男女は、
他者と性的に関わることによって、彼らと関わった相手を、一種神秘的な
仕方で救済する、こういう特異な読み方が中世にまず成立し、世阿弥は、
そうした解釈(上に書いたような秘伝書のようなものを実際に読んでいた
らしい)に従って、お能のストーリーを構築しているわけです。
そのベースにあるのは、やはりグノーシスから生まれたものでありながら、
のちのチベット密教などにつながっていく異質の思想、菩薩行、あるいは、
善哉童子の遍歴といわれる、大乗仏教の思想のようです。
しかし、この話を真面目にやりだすと、国文学だの仏教学だのに深入りし
すぎるし、そこまで行くと、いくらなんでも興味がもてない人も多いでしょ
うから、ま、このへんで。
「なんでだろ〜 ♪」
/■\ /■\ /■\
(´∀` ) (´∀` ) (´∀` )
⊂、 つ⊂、 つ⊂、 つ
Y 人 Y 人 Y 人
(_)'J (_)'J (_)'J
さて、ミシェル・フーコー行きます。
二十世紀後半の、たぶんもっとも重要な思想家のひとりであるミシェル・フーコー
の名前は、たぶんみなさん聞いたことはあるでしょ。フランスの、いわゆるポスト
構造主義の思想家のうち、デリダもバルトもドゥルーズもガタリも、全然といった
ら言い過ぎかもしれないけど、まあ、みんなほとんど読まなくなった今、フーコー
(とクリステヴァ)だけは、むしろ以前より熱心に読まれているような気がします。
フーコーについては、たぶんゆみーのほうが俺よりずっと詳しいと思うんで、なん
か間違いとかあったらよろしく。
http://users.pandora.be/worldhistory/pages/foucault.htm これがフーコーです。
いちおう、彼の伝記的な部分についても少し書いときますか。見てのとおり、
フーコーってのはスキンヘッドなんだけど、別にたいした理由があってそう
しているわけじゃないらしいです。
本人がどっかに書いてたんだけど、若い頃のフーコーって、マッシュルーム
ヘアだったのね。ちょうど若いころのリンゴ・スターみたいな感じ。それが
ある時期から急速に禿げてきたんだそうな。そのせいでノイローゼになって
髪を剃ってしまったら、それが意外に似合ってて、以後、彼のトレードマーク
になります。
まあ、スキンヘッドのやつなんて、大抵はそうだろうけどねw
彼が世界中でもっとも好きな場所は、日本のラブホテルだそうです。あれこそ
真の文化だとかで、可能であれば一生、日本のラブホにとじこもって、外に出
ないで暮らしたいとかなんとか、変な事を書いていたのを読んだのを覚えてい
ます。
彼がゲイであるのは有名な話で、エイズで死んだといわれています。これにつ
いては、フーコーの晩年の愛人を自称するエルヴェ・ギベールという人が書いた
「ぼくの命を救ってくれなかった友へ」という小説にくわしいんだけど、小説の
体裁をとっているし、フーコーの親族(たしかお姉さん)が否定しているので、
真偽はわかりません。
彼のキャリアは、精神病院でのケアスタッフなのかな。ま、とりあえずこのぐ
らいのことを予備知識として知っておいてください。余計なことばっかだけど、
フーコーって人のことが、そこそこ身近に感じられると思いますんで。
彼の思想を時間軸にそって追っていくと、ゆるやかにその進むべき方向が
変わっていくことがわかります。だから、こういうわけかたはよくないん
だけど、以下では「言語表現の秩序」あたりを分岐点として、前期フーコー
と後期フーコーにわけて書きます。
前期フーコーってのは、典型的な現代思想家で、ニーチェやフロイトの流れ
をまともに汲んでおり、その代表だといってもいいでしょう。前期フーコー
のテーマは、抑圧されたものの歴史であり、基本的トーンは反権力です。
とりわけ前期フーコーが力を入れたのは、精神病や監獄の歴史で、理性や
支配的文化、あるいは権力といったものが、前時代までふつうに放置され、
場合によっては「神に近い」とまでいわれていた狂人が、どのようにして
閉じ込められていったのか、また、その際の基本原則として、学校と監獄
と精神病院が、同じ発想でデザインされたことを執念深く証明していく
分析は、まさに圧巻です。
http://artchive.com/artchive/B/bosch/shipfool.jpg.html ボッシュ 「阿呆舟」
この絵はフーコーに出てきたんじゃないのかな。要するに、フーコーって人は
ものすごいパワーを使って、狂気の豊かさを提示することによって、アナキスト
的な左翼思想家にとっての「神」であったわけです。
そのフーコーが、「言語表現の秩序」あたりから、微妙に方向を変えていった
わけなのですが、それがもっとも劇的な形であらわれたのが「性の歴史」のU
です。
この本は、書き上げるのに(といっても、実際には未完というべきですが)
15年以上かかっているのですが、最初の構想は、かつてあれほど豊かで、
おおらかなものだった性が、いかに権力によって抑圧されていったのか、
だったことは、はっきりとしています。
ところが、この方針が途中で、事実上、まったく逆転してしまったんですよ。
「性の歴史」の第二巻が出たとき、そんなわけで、これは一種のスキャンダル
になってしまいました。ぼくの友人などは「若いころは共産党だったやつも、
年取ると自民党になる。それと同じだ」などと、2ちゃんねらーみたいなこと
を言っていましたが、それが出たころの反応はそれに近く、フーコーの堕落だ
とか、体制派への転向だとか、ずいぶん無茶なことを言われていたことを思い
だします。
しかし、フーコーの著作を丁寧に追ってみると、あきらかにそうではなく、
むしろこの手の「アナキスト的」思想のほうが、いかに凡庸だったのか、それ
をしみじみと実感させられるぐらいです。
最初にフーコーが構想した「権力によって抑圧された性の歴史」については、
別に書かなくともいいでしょ。ライヒでもなんでも読めばいいんだし、そも
そもわざわざ読まなくとも推測するのは簡単ですから。
しかし、実際にフーコーが提示したのは全然別の歴史でした。
彼が性の歴史において中心的テーマとして追いかけたのは、ストア派の道徳です。
ストア派ってのは、今でも「ストイック」って言葉があるように、食事やセックス
を中心に、欲望そのものをできるだけ控えることをモットーとする節制主義者たち
で、セネカやゼノン、あるいはローマ皇帝だったマルクス・アウレリウスなんかが
有名です。
フーコーは、西洋的な禁欲主義を分析していく過程で、キリスト教を越えて、この
人たちのところにたどりついたのですが、そこでわかったのは、ストア的な禁欲主
義(というか節制主義)は、権力(支配者)が被支配者に課したものなどでは全然
ないという事実でした。
ストア派の著作を読めば、たしかにそのとおりに書いてあるのですが、節制と
いうのは、道徳としてではなく、養生法、つまり長生きするための技法として
始まってるんですよ。
フーコーは、本当はストア派からさらにさかのぼって、以前紹介したピュタゴラス
やインド、あるいはエジプトなどのことを考えようと思っていたようです。
彼がエイズ(と思われる病気)で死んでしまったため、このプランは幻に終わった
わけなのですが、この狙いは正確だったと思います。
禁欲が自発的なものであって、それは守るべき美徳などとしてではなく、単に
養生法としてはじまった。このフーコーの発想のヒントは、どうやらニーチェの
ツァラトゥストラにありそうですが、この着目が、今度は彼の権力論につながる
ことになります。
すなわち、ストア派的な養生法としてみずからの欲望を制御することを学んだ
人間は、他のさまざまな局面でも自己の直面する誘惑や弱さに打ち勝つことが
できたため、彼は節制からはじめてみずからをコントロールすることができる
ようになるというものです。
これを彼は「自己」のはじまりだと考えています。ヘーゲルの主と奴じゃあり
ませんが、欲望の奴隷であるかぎり、自己などというものはなく、欲望を抑え
ることに成功してはじめて「自己」が手に入るというわけです。
フーコーはこれを「自己のテクノロジー」という言い方で呼んでいるわけです
が、こうしてみずからの欲望をコントロールすることのできるようになった人
間は、今度は他者の欲望をもコントロールすることができるようになる、それ
が、「権力」の源泉だというわけです。
このフーコーの分析を読んだとき、ふと思い出したことがふたつあります。
ひとつめは、やはりフランスの詩人、ポール・ヴァレリーの箴言で、
「力とは燃えさかる燃料のことではなく、エンジンのことなのだ」
というもので、もうひとつは、「論語」に出てくる、
「修身斉家治国平天下」
という言葉です。
よりにもよって、フーコーがこんなことを言い出したのですから、いかに
みんながびっくりしたか、日本では数年間「無視」されていただけですが、
本家フランスでは、それはもう、たいへんな騒ぎになったらしいことは、
今でも覚えています。
それが今では、前期フーコーの研究をする人なんかは、もうほとんどいなく
て、出る論文はみんな後期フーコーの権力論なんですから、みんないい加減
なもんですが。
しかし、フーコーが「豊穣なる狂気」というヴィジョンにとどめをさしてく
れたことは、やっぱりありがたいことだろうと思います。精神科医になった
友人は何人もいるけど、結局、誰と話しても「狂人はつまらない。だまされ
た」と言ってますからね(w
さて、どうしてこんなことを書いたのか、といえば、結局、昨日書いた「闇」
とのかかわりです。
闇というのが、人間の中の、子供や動物のことだってことが、昨日書いた話
の中心なのですが、そうしたものを「豊かさ」であるといきなりみなしてし
まう立場が、いまだにあちこちでのさばっています。
子供の芸術や創造性についての、あいもかわらぬたわごとがそうだし、クスリ
をやってる芸のない芸人なんてのもそうです。
こういう人たちは、子供であることや狂人であることが、即創造的である、
などという安直な立場に安住してるわけですが、そんなことが絶対ないのは、
幼稚園なり精神病院なりに行けばすぐにわかることです。
たしかに、創造性の元になるカオス、つまり混沌ってのは、そういう原始的な
欲望から来るものであることは間違いないでしょ。しかし、カオスそのものが
創造的なのではなく、それに形を与えることや、それの圧倒的な力によって
つぶされないことのほうが、ずっと大きな意味があるわけです。
理性によって、その人のカオスが死んでしまうんだとすれば、それはその人の
中にあるカオスがちっぽけだったという、ただそれだけのことにすぎません。
まあ、創造ともなると、今度は理性がカオスの淵で崩壊する限界みたいなとこ
ろにかかわりをもつわけで、その意味で狂気と無関係なわけじゃないんですが、
ただ狂ってさえいればいいってもんじゃないんですよ。
その上で、今度はフーコーではなくカントなんだけど、理性がカオスに対して
与える形というのは、本来は、道徳とか正義とは無関係の「美的な」形式で
あることには注目しておく必要があると思います。
「判断力批判」では、これを無目的的合目的性という、とんでもない用語で
呼んでいるわけですが(^_^;)、とりあえずアバウトに説明しときます。
つまりね、人間が、カオスとか、わけのわからないものとか、自分の中から
ふきあげてくる欲望とか、狂気とか、絶望とかに直面したとき、それを抑え
こんで、なんとか対処するためには、意味とか道徳とか正義とか、そういう
ものを用いなくとも、なんらかの認知可能な形式を与えることさえできれば、
意味なんかなくとも、けっこうなんとかできるっていうわけです。
>>281のレスは、ちょっと読んだぐらいではわけわからんと思うんだけど、
人間は、意味などなくても、形式さえあれば生きていけるし、狂気に陥ら
なくても済むっていえばいいのかな。どうも、うまい説明ができなくて、
ごめん。
この問題は、フーコーからカントを経て、プラトンのイデア論につながる
射程を持ってるわけで、ちゃんとわかりやすく説明したいんだけど(T_T)
まあ、この話は、フーコーっていうよりは、俺自身の思想の中核といっても
いい部分だし、他の問題を開いていく過程で、事実上、少しずつ説明してい
こうとは思っています。(誰がそんなものに興味を持つかは別として)
なんか、尻切れトンボみたいな感じだけど、実はこれで説明終わってんだよ。
ただ、これだけだとなんか変なんで、「判断力批判」についてちょっとだけ。
「判断力批判」っていうのは、「純粋理性批判」「実践理性批判」につづく
カントの三批判書の最後の著作で、第三批判ともいわれています。
この批判って言葉なんだけど、日常語として使われてる批判とは、ちょっと
ニュアンスがちがうし、本当は別の言葉を作ったほうがよかったと思うんだ
けどね。
カントの場合の「批判」ってのは、「その対象について、可能な限り厳密に
考察し、あやふやな憶測のようなものをすべて取り除くこと」とでもいった
らいいのかな。
「純粋理性批判」においては、空間の三次元的認識を中心とした、存在論が
扱われていて、つづく「実践理性批判」では、道徳律が中心に扱われています。
この道徳律ってのが、ルソーの「エミール」にある「サヴォワ助任司祭の信条
告白」ってのから来てて、俺は八百長だと思うんだけど、一般にはカント哲学
というと、この第一批判か第二批判が扱われることのほうが多いです。
これに対して、俺は第三批判をメインに据えるわけで、第一批判がカントに
従って、「存在(物自体)に到達することは不可能で、第一原理としては、
認識(直感)の形式しかない」というのはいいとして、道徳なんてものは、
実は本当は美的な(つまり絶対的な意味なんてものとは切り離された)形式
にすぎないという、カント読解としては、あきらかに亜流に属する立場です。
またしても、わけわからんこと書いてスマソ。
だいたいカントをわかりやすく説明するってのが無理なんだけど。。
なんか際限なく泥沼に入ってるような気がするんだけど、まあいいや、土曜
だし。
俺の話は、カントのいう「美的」ってものの定義をちゃんと頭に入れておかな
いとわけわかんないと思うんだけど、「美的=無目的的合目的性」つまり、そ
こには意味だの目的なんてものはちっともないんだけど、あたかもそんなもの
が背景にあるかのような形式が存在して、その形式が対象を律している状態の
ことをいうわけです。
この「美」ってのは、だから女が美しいとか、そういうこととは直接関係ないし、
それどころか、女の美になにか意味があるんだとしたら、カント的には美じゃ
なくなっちゃうかもしれないっていうぐらい、妙な定義なんだけどね。
ともかく、(あくまでこれは「俺」の立場であって、カントのではない)人間は
世界を美的にとらえる動物なんだと思うし、究極的にはそれ以上のことはでき
ないんじゃないかとさえ思っています。前に「作業仮説」の話を書いたけど、
「意味」ってのは、結局、この作業仮説を出られないわけなんだから、我々に
できるのは、厳密には美的形式を与えることだけなんじゃないのかな。
もちろん、そこに意味を与えたいとする欲求はつねにあると思うし、純粋な
美は無意味だから、それだけでは生きられないんだけど。
俺の、この勝手なカント解釈と、フーコーの考えた自己のテクノロジー、
そして、以前紹介したバーナード流のシステム論には、本質的な共通性が
あるように思います。
・・・はっきりいって、何いってんのかさっぱりわかんないと思うんだけど、
いちおうカテちゃんには、俺の世界観の全体を伝えるつもりでずっと書い
てるわけで、フーコーも出てきたことだし、ついでにその中核部分も紹介
しとこうと思って、書くだけは書いてみました。
今回の一群のレスだけではわけわかんないかもしれないけど、そのうち、
わかるから。なにしろ、俺の書いてるものは、ある意味、すべてこれを
説明してるみたいなところがあるしさ。
カテちゃんはともかく、他の読者さん、わけわかんなくてスマソ。やたら
めんどくさいだけで、たいしたことは言ってないから、とばしてくれて
いいよ。(つーか、みんなとばしてるだろうけど)
\ │ /
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─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩∧ ∧∩\( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!
さいたま〜〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ | / \__________
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/ /\_」 / /\」
 ̄ / /
やっぱ、カントはあかんわ。
あんま関係ないけど、カントって、「判断力批判」を出版したとき、謝礼に
もらったの、ドイツソーセージ3本だけなんだそうな。
まあ、ドイツソーセージっていうぐらいだから、デカい、お歳暮用のハムみ
たいなやつなんでしょ。まさかシャウエッセン3本とか、パルキー3本とか
そんなことはないと思うんだけどね。
俺、この話聞いたとき、ちょっと感動したんだけどさ、かりに今、カントが
生きてて、「判断力批判」を出しても、やっぱり謝礼はハム3個ぐらいなん
だろうな。それとも、パルキー3本ぐらいかな。
読んだよ。
フーコーって言えば、振り子のフーコーの方しかしらないので...、
それでも、20世紀初頭の激しく世界が、シェイクされた時代を感じさせるね。
カントは、体系的に物事を考えようとしたんだろうが、それは、ゲーデルによって
否定されたものだろうか?。
ミシェルといえばマイケルといえば、あの神(天才)
ナンカ、悲惨な状態で週末をすごしてるようだよ。
jya 福島の土産話も聞きたいので、ナンギ無き旅を。
ぼちぼち出ます。カキコ復活は9日かな。フランス人も元気でね。
cisは風邪大丈夫なん? さすが流行はおさえてるっていっても、気をつけ
ないと。俺は昔、ぜんそくだったんだけど、あんまりセキがつづくと、風邪の
はずが気管支炎になるし、症状だけでも、早めにおさえておいたほうがいいぜ。
そういや、例の肺炎って、ゴキブリが感染をひろげたとかって、さっき新幹線
のニュース(読売新聞)でやってた。なんか、カミュの「ペスト」みたいだな。
さて、フーコーっていうよりむしろカントだろうけど、ゲーデルとの関係で
ちょっと書いてみます。
まず、カントの問題設定だけど、要するに、中世からルネッサンスにかけて
の時代には、倫理と宇宙論は神学によって統合されてたんだよ。そのモデル
になったのは天体の規則正しい運行で、天体があのように統制された動きを
していること=世界を神が作ったこと=聖書だの教会だのが提示する倫理が
絶対であること、とまあ、こういう図式があったわけね。
ところが、デカルトのあたりから、この図式が壊れてきた。デカルト自身が
地動説の立場にたっていたらしいんだけど、倫理学では人間機械論なんての
が出てくるしで、科学(宇宙論)の世界と倫理学の分裂が、かなり深刻な状
態になってたわけ。そのひとつのあらわれが魔女裁判なんかだろうけど、
あれって、「暗黒の中世」よりずっとあと、17世紀ぐらいになっても、まだ
けっこうやってたらしいんだから驚くよね。
カントは本来、神学者だったわけなんだけど、上記の三批判書ってのは、
倫理学と宇宙論とを別のものに切り分けつつ、あたかもそれが内的な共通
性を持っているかのように誘導する目的があってのものなんだわ。
これはカントの有名な「二つのものが、私の心をいよいよ増大する驚きと
畏れとをもって満たす。わが上の輝く大空と、わが心の内なる道徳律とが」
(『実践理性批判』)なんかを見てくれればわかるんだけど、その両方が
経験的に先立って存在しているという断定を、相互の連関なしで並べて書く
ことで、カント自身は断定していないにもかかわらず、レトリックによって
読者の無意識を「天体の運行法則(科学法則)と道徳律とは、どちらも神に
よって与えられたものなんだ」という方向に誘導していったわけなのよ。
「哲学は神学のはしため」っていう言葉を聞いたことがあると思うけど、
西洋哲学の世界では、実はいまだにこういう要素が残ってるぐらいで、カント
のころだと、この言葉は、ただ当たり前のことを書いただけだっただろ。
まあ、こんな方法で、当時の哲学者は「科学を哲学の下に置こう」と努めた
わけなんだけど、結果的には、科学と倫理学とを完全に分割するだけに終わった
という感じだね。
カントを分岐点として、哲学は事実上、自然学を手放すことになる。そのかわり
哲学のフィールドは、倫理学と方法論批判に限定されることになるわけなんだけ
ど、ゲーデルがかかわってくるのはここだろうね。
俺なんかの印象では、ゲーデルがカントを克服したというより、カントはむしろ
ゲーデルの先駆者みたいなところがあると思う。カントの場合、数学じゃなく、
存在や意味の世界を扱ってるわけなんだけど、それを我々は認識によって確実に
とらえることは「できない」というのがカントの本来の主張なんだ。
存在論についてはひとまずおいて、まずわかりやすい「倫理学」のほうを説明
するけど、カントにおいて「経験に先立って存在する」とされるのは、我々の
内面に、行動規範を形成しようとする意思のようなものが存在している、とい
う点までで、その実質は与えられない。まあ、チョムスキーの生成文法と、現実
の言語のような関係だと思ってくれたらいい。
存在の場合もそうなんで、カント以後の哲学者は、世界とはこのようなものだ
っていう存在論を、事実上取り扱わなくなってしまった。カントは存在論が
不可能であると断定した上で、哲学は、存在の学ではなく、認識の学であると
いうところに線をひいちゃったわけね。
ヘーゲルやショーペンハウアーとなると、これを先に進めて、世界(存在)
とは、我々の意思が生み出したもの(幻影に近いなにものか)であるって
ところまで進んでしまったわけで、これは、大乗仏教でいう唯識の立場に
影響されたものだ。当時のドイツではパーリ語だのサンスクリット語だの
の文献学が盛んで、みんなある程度仏教にかぶれてたんだわ。
しかし、カント自身はそういうことを言ったわけではなく、あくまで、
世界(物自体)は厳密には到達不可能な何者かであって、我々は、みずから
の感覚的な認識システムについての記述以上のことはできない。
具体的にいうと、世界が三次元から構成されているっていうとき、カントの
テーゼは、我々の認識システムが「そのように世界をとらえている」という
だけで、「世界(物自体)がそういう構造を持っている」ということは、
断定することはできない、といってると思ってくれればいいよ。
あとは土産話か。今回帰ったのは、接待みたいな用事だったんだよ。おか
げで家ではちっともゆっくりしないで、飲んだり食ったりばっかりさせら
れてた。2日で2kg太ったもんな。
着いた日は、むやみに寒くてまいったけど、次の日はまあまあ。俺が行く
前日なんて、白河あたりでは雪が降ってたっていう話で、桜なんてちっとも
咲いてないんだ。梅がちらほら咲いてるぐらいで、どっかで雪が残ってるの
も見たぜ。
接待の流れで、「野口英世記念館」ってのに行ってきたんだけど、小学校以来
だわ。今度1000円札になるし、ビジネスチャンスだとかで、みんな必死。
帰りは妹のところに二泊して、あいかわらず飲んできたんだけど、東京って、
京都より気温が高いじゃん。今朝東京出たときより、昼頃京都に着いたときの
ほうが肌寒かった。
東京と京都で一番ちがう食いもんは寿司と蕎麦だね。俺は東北だけど、東京の
ほうが、東北より、蕎麦だの佃煮だのは味付けが辛いよ。
寿司はご飯の炊き方がちがってて、関西のは重たくて腹持ちがいいから、一人前
でけっこう足りるのに、東京のは軽くて、5人前ぐらいなら楽勝で食えるもんな。
ただ、京都にいると、干物とか味噌漬とか、そういう、熱を通したやつのほうが
うまく感じるようになってきてて、いつの間にか、生魚があんまり好きじゃなく
なってるわ。
ま、こんなところかな。なんかもう、飯食いに帰った感じで、今日から早速、
ダイエットでもしよっと。
.――――..-―――、
.// ∧∧//∧∧..||. \
__[//_ (゚ー゚*/[] ゚Д゚ ) .||__\__
lロ|=== |ロロ゚| ̄ ̄| 擬古∪動車学校 ||. \
| ∈口∋ ̄_l__l⌒l____|___l⌒l___||
 ̄ ̄`ー' ̄ `ー' `ー' `ー'
cisの風邪なんだけど、前からちょっと気になってたんで、知り合いの
薬剤師さんにきいてきたぜ。この人、薬剤師っていっても、去年定年にな
るまで、大日本製薬でプロパー(医師相手の営業)をやってた人で、まあ
信用してくれていいと思うぜ。
こないだの「カキ中毒」のときから、少し思ってたんだよ。あのときも、
なんか、ほかの人があたってないのに、cis1人であたったみたいじゃん。
いろいろ話したんだけど、この薬剤師さんの見立てによれば、cisの
今の状態は、やっぱ、気管支炎のなりかけで、そのベースにあるのは、
過労(と、たぶん運動不足)による免疫力の低下だろうってことだそうな。
気管支炎ってのは、文字通り、気管支の炎症のことで、気管支ってのは、
気管が、ふたつの肺に別れるY字型の分岐点にあたる場所のこと。
ここが、炎症をおこしてるわけなんだけど、ちょうど傷口をかきむしる
感じで、セキをやりすぎてここの炎症がどんどんひどくなってるわけね。
で、対応策なんだけど、まず炎症を止めるために、副腎皮質ホルモンの
吸入をすると、炎症自体は簡単におさまるらしい。この薬、顔とかに塗ると
リバウンドがくるとか、注射すると太るとか、いろいろ副作用があるらしい
けど、吸入でとる分には大きな問題はないらしい。
一方の、より本質的な原因の免疫力の低下だけど、この原因は、過労、ストレス、
神経衰弱、運動不足.. と、まあcisなら思い当たることばっかだわな。
原因自体を取り除くのが一番いいんだろうけど、それは無理ですっていったら、
意外にもバナナがきくんだそうな。
なんかね、バナナってのは、ほとんど薬並みに、からだの免疫力を高める
効果があるんだそうで、風邪が治ったら、毎朝食べたらいいんじゃないの。
(どういうわけかよくわからんが、風邪ひいてるときに食べろとは言わな
かったな)あと、キャベツとかブロッコリーもいいらしいけど、圧倒的に
バナナの効果が高いんだってさ。
ま、お大事に。
今、cisスレ見てて思ったんだけど、どうしてノータリンはcisのことを
あんなにいじめるんだい? 彼がかなりの過労+神経衰弱気味だなんてことは、
cisのレス見ただけですぐわかるじゃん。
彼と俺が最初に喧嘩したときは、それはまあ派手にやったけど、とりあえず片
が付いて、冷静になって、彼が本当に疲れてるんだってことに気づいたあとは、
いじめたり怒ったりは、ほとんどしてないと思うよ。
cisがあんたを使おうと思ったのって、自分の負担を少しでも減らしてくれ
そうだと思ったからだろ。よりにもよって、そのあんたが、彼の心理的負担を
さらに増やしてどうすんだよ。
京都に戻る途中の新幹線の中で、007シリーズの「ドクター・ノオ」って
やつを読みながら来たんだけど、ここに、勇気ってのは消耗品で、使ってい
るうちにすり減ってなくなってしまうっていうようなフレーズがあった。
勇気のことは知らないけど、俺は精神力にも、こういうことがいえると思う。
cisはたしかに普通の人間よりはうんとタフなやつだとは思うよ。でも、
いくらタフったって限界がある。ここ2年ぐらいのあいだに、cisが直面
したような状況なんて、誰にだってそうやたらに耐えられるもんじゃない。
そんなことはちょっと考えたらわかるだろ? 彼が背負ってる責任とかストレス
ってのはハンパじゃなくデカくて、しかもそれがずっと続いてるわけじゃん。
あんたの仕事は、それを少しでも分散して、彼の精神力を限界一杯で働かせたり
させないことだろ。いちおう女なんだから、もうちょっとやさしくしてやれよ。
今回の帰省の際に、俺はPCを持っていかなかった。まあ、cisには昨日、
妹のPCを借りてメールを書いたんだけど、パソコンに触れたのはそれだけ
で、もちろん2chになんかつながなかった。
そうしてみてわかったのは、2chに常駐するってことが、それだけでいか
に神経を消耗させるかってことだよ。
あんたにしてもそうだけど、イライラして、怒りっぽくなって、ちょっとし
たことでも過敏に反応するっていうのは、ネットそのものの特徴である可能
性もあるんだけど、そのベースにあるのは、神経っていうか、精神っていう
かにかかってる負荷が、普通に人間が耐えるようにできてるストレスレベル
より、かなり高いからなんだと思う。
ネットでは、こういう神経衰弱状態を、互いに増幅しあってるわけだけど、
cisは、できるだけ他人に対してそういうものを吐き出さないようにし
ながら、2chにただいるだけのやつの何十倍も、そういう、人間性の
嫌な部分をまともに引き受けてるわけじゃん。
彼の才能は、この手の悪循環を増幅させないことにあると思う。これは
確かなんで、だからこそみんな、cisのところによってくる。でもさ、
そんなことを好きでやってるやつなんていないんだよ。
彼は、他人の暗い情念とか、絶望とか、怒りとか、狂気とか、そういう
ものをなんでもむやみに捨てられるゴミ箱みたいな役割をやってるわけ
だよね。そして、2chがここまで大きくなった元々の原因は、彼のそ
ういう独特の包容力にあると思う。
でもさ、あんたまでそんなことしちゃダメだってことぐらいわかれよ。
彼は、キャパシティを一杯一杯に使っちゃってて、もうとっくに限界を
越してるんだよ。
わかったかい? cisだって人間なんだ。いくら彼が、驚異的な精神力の
持ち主だからって、あんたまでそれに甘えるのはよくない。
いきなり怒鳴りつけたり、からんだりする前に、まず彼のことを理解するよ
うに努めろよ。まったく、どういう神経をしてたら、あれだけ疲労困憊して
るやつに、あんな風にからむ気になるのか、俺にはわからねえよ。
読んだよ。
久しぶり、無事なくご帰還ですな。
それはソウトシテ、全く、世の中ドウナッテルンダって感じだね。TV観ただろ。
野口英世記念館か、行ったことあるよ。
(小学生か中学生の団体旅行でね。どっちも日光方面だったので、記憶がごちゃ混ぜ
になっとる。(芸の無い千葉県、船橋市に住んでいたので・・))
じゃ、また。
P.S
マイケルは、どうして病院に行かないのかな?
―アレだけ、休めと言う人達もいるのに。
>>309 そーゆーことは 全部cisのもの本の彼女に言えば?
親切でやってるだけなのに
選ぶだ選ばないだって言われる筋合いはない
おはよ。まず
>>311にレス。
ちょっと誤解があると思うんだけど、俺が色っぽい話をしてるわけじゃない
のは、読んでてわかんないのかい?恋愛の話じゃなくて、彼が単に、すごく
疲れてるっていってるだけだよ。(この件に関して、ここでコメントすると
さすがにあんたを傷つけるからしないけどさ)
まず、俺が2chに来てから見ただけでも、cisの状況はこんな感じだ。
だいたい11月以降のことだと考えてくれていい。
肉体的疲労
・数回寝込んでる
・極端に病気になりやすい(とくに感染症に弱い)
・線路に落ちた
・極端に疲労しやすく、大事な局面で判断できなくなるケースがある
精神的疲労
・一度なんか、自分のトリップを思い出せなかったことがある
・躁鬱もそうだが、情緒的におそろしく不安定だ(すぐ泣くんじゃないの)
・裁判所の期日を欠席したり遅刻したりする常習犯だそうだけど、これもそう
だと思う
・ときどき、彼なら書きそうにないレスをつけることがある。カーン様のとき
がそうだけど、彼は相手がロコツに不快になるようなことを書く人間じゃな
い。ところが、そういうことをときどきやるんだ。これは、いかに彼に余裕
がなくなってるかの証拠みたいなもんだ
この原因として考えられるのは次のようなものだ。
・過剰労働。彼の労働時間は、1日16時間で年中無休だろ。ノータリン自身
もオーバーワークになってるのは見ててわかるけど、純粋に肉体的な面だけ
見ても、これは限界をかなり超えてるよ
・ストレス。裁判が一番大きいと思うけど、2chの維持管理ってのは、それ
だけで相当高いレベルのストレスを持続させることはわかってるだろ。それ
だけじゃない。彼は1日あたり、軽く1000を越える、かなり強い悪意を
もったレスをもらってるわけじゃん。このストレスはハンパじゃねえぞ
・プライベートの欠如。2chってのは、元々、彼の内面が生み出したしろも
のだ。それだけに、構造的に、彼はプライベートをもつことをゆるされてい
ない。2chにいる連中にしろ、彼自身にしろ、彼が2chと離れたプライ
バシーなんてものを持つことを「犯罪的」なことだって考えてるわけじゃん。
これはたまらんぜ
その上に、彼は一種の「有名税」をとられてるわけだろ。まず、恋愛抜きで、
この状況を、ちょっと想像してみろよ。
あんた自身のことについては書かないつもりだったんだけど・・ まあいいや。
どうせうちのスレを読んでるやつは、少なくとも、俺と同じぐらいはあんたの
ことを理解してるだろうし、ここに俺がコメントを書いたぐらいじゃ、どうって
こともねえだろ。
まず、cisと関連づけないで、あんた自身について、ベーシックな分析をして
みるぜ。
頭はそんなに悪くないらしい。しかし、発想に教科書的なところが強く、
想像力とか推理とかが苦手なのは、前スレを見ればよくわかる。
あんたがcisのことが好きなのは、cis本人を含めて誰だって知って
ることだし、めんどうだから一々否定しなくていいよ。たださ、女のくせ
に、ちょっと気が多すぎるぞ。
言葉遣いが攻撃的なのは、あんたが不安で、自分に自信がないからだ。上
のフランス人のレスを見てみろよ。自分に自信を持ってる人は、こんな風
に落ち着いた文章を書く。あんたみたいに武装してなくちゃならないって
こと自体が弱さの証明みたいなもんだ。
頭が固すぎるけど、真面目でしっかりした考えをもってるらしいことには
好感が持てる。ただし、自分が持ってるのが「意見」じゃなく、まだ一種
の「決まり文句」の域を出ていないことについては、もっとちゃんと自覚
しろよ。
ガキなんだからしょうがないけど、自分の思想を持つってのは、それなり
に手間がかかるんだ。俺自身の経験からいえば、まず、高校時代までの、
サラリーマンになるため以外に役に立たない下らない常識の解体からはじ
めたわけだけど、自分の基礎を掘り崩していくっていう作業は、それは
大変だったよ。
しかも、それなりに出来上がってきた足場を、何度も壊す羽目になって、
その繰り返しは、思い出すのも嫌なぐらいだけど、自分の意見ってのは、
そういう風にして作っていくんだ。
もう少しくわしく書こうか。つまりね、意見をもつってのは、誰かの意見
を聞いて納得するとか、本を読んでこれだと思うことじゃなく、考えられ
るあらゆるケースにあたった上で、そのひとつひとつについて「これはち
がう」っていうのを確認していく行為なんだよ。その挙句に、ひとつとか
ふたつとかの考え方が残る。
こういう方法をとるのは、いかにも無駄なみたいだけど、そうしておかな
いと、状況がちがっていたり、選んだ意見が間違ってたりしたときに、自力
では修正ができない。
以前、フランス人相手に「意味の天球」の話を書いたことがあるけど、意見
ってのは、自明性とか、常識とかってものが役に立たなくなる地点で、はじ
めて成立するんだよ。
考えたら、今日って、9時半には出ないとなんないんで、くわしい説明とか
は明日に延期するけど。(変なところではしょってごめん)
まだ朝飯も食ってないし、洗濯しながら、あと1時間で何が書けるのかって
ところだけど、とりあえず思いつくことだけ書いてみるわ。
cisの彼女だけど、前に俺が推理したときのリアクションを見れば、俺の
読みが「かなり」当たってるらしいことが予想できる。早い話が、cisに
は2通りの好みがあるんだよ。
cisの彼女ってのは、このうちナイショのほうのやつだろうけど、これと
ノータリンが全然ちがうのはしょうがない。これはあきらめろよ。
たださ、cisは男だし、あんたは別の方の好みからそんなにズレてるわけ
じゃない。あんたみたいに「結婚してくれ!」みたいな迫り方をしたって、
全然だめだけど、cis口説くのなんて、むちゃくちゃ簡単だろ。それを
まさかここに書くわけにも行かないだろうし、そのうち、cisがいない時
にでも、こっそりレクチャーしてやるよ。
とにかくね、あんたがいろんな意味で混乱してるのはよくわかるし、その原因が
cisにあるのもよくわかってる。だから、cisがあんたにからまれてひどい
目にあってんのも自業自得と言えなくもないんだけど、さすがに今の状況で、そ
れをやっちゃかわいそうだし、作戦的にもマズい。まあ、それはともかく。
あんたが混乱してるのは、cisが二重の意味で秘密主義だからだろ。つまり、
1.2chの抱え込んでるいろんな問題について、あんたに教えない
2.自分の恋愛関係について、あんたに教えない
極端にいえばこのふたつだよな。このうち2chの問題については、とても
書いてるヒマなんてないし、今は恋愛関係だけに限定するぜ。
あんた自身がcisになったつもりで考えてみろよ。自分は誰かと付き合っ
てる。と同時に、けっこういいなと思ってる子が、自分のことを好きだって
ことがわかったとするよな。
そのときどうする? 俺がcisなら、宙ぶらりんの感じを楽しみたいと思う
けど、彼もそうしてたわけだろ。これはたしかに、あんたにはやってらんない
状況だとは思うぜ。
しかしね、cisとしてはどうにもできないんだよ。ていうのは、男には、
こういう状況で、事態をはっきりさせるなんていう機能はついてないんだから。
だから、決めるのはあんたのほうなんだよ。今やってるのは下の下の策で、
わざわざcisに嫌われたがってるとしか思えない。でも、何もcisの
感情の全部を独占しなくたっていいだろ。
要するにね、あんたは欲張りすぎなんだよ。いいかえればガキだってこと。
まあ、見てるとけっこう面白いし、さんざんやんないかぎり、感情のこと
だけに片付かないわけだから、好きにしたらいいんだけど、とりあえず、
cisは今、精神的にも肉体的にも、すげえ疲れてるんだから、「親切」に
するんじゃなくて、「やさしく」してやれよ。まったく、その調子じゃ、
いつまで経っても、永遠に男なんてできねえぞ。
まあ、これも、明日あたりレクチャーしてやるわ。
もうさすがに時間がないんで、後半はとくにまとまりがないけど、このへんで。
夜もカキコできないと思います。
ていうかここでのやり取りだけで
全部わかれっていうのは無理だし
できないことだと思うけど
説明っぽくなるけど 私がここにカキコしたのは
去年の夏 アラ石でした
すっごいすみっこでいろいろやってるつもりだった
ホント実際儲からなかったけど 金儲けのためにね
それで まず実際仲良くなったのが
あんたも好きなネカマだよ 彼は親切だし器用だよね
ホントに七変化するタイプだ
で なんか多分微妙に私と似てるんだよね
最初にできたお友達 だから好きになった
私が変にゆみかばったの知ってるでしょ?
あれも その流れ
で なんか知らないけど
それ以前にここにいなかったから知らないけど
私とネカマが会話してると
スレッドつぶされるんだよ
あとあとわかったけど
多分それcisでしょ
終了タンだよ
なんでゆみと終了がもめてんの?
ってその時は思ってたけど
わかってみれば そういうことだ
私cisって 最初のうち誰だかわかってなかったんだよ
池袋に住んでるとか アゴだとか
ふーん そういう人なんだーって感じで
でもたまたまあなたの書いたスレッド見つけて
言われてみればそうだよなー という感じで認識した
でも あなたはcisはネカマが好きだ というので
それもそうなんだろうなー と単純に思ってた
カテジナさんってホントにいるって思ってたよ
気付いたのは 今年...だね
悪いけどさんざあなたの事笑って
で さすがにちょっと気付いた
私何が言いたいんだろう...
なんかネカマってcisにすれば下っ端でしょ
だから邪魔してこっちへ来いっていうのもできるんだよね
やろうと思えば
でもそれでこれかよって
なんか思ったの
誰が悪いっていう話じゃないんだろうね きっと
別にこの段階で文句言う筋合いでもないし...
結婚してくれ って言ってるのは
cisのものほんの彼女でしょ?
私はマンション買ってもらったことはあるけど
結婚してくれ なんて誰に対しても 一度も言ったことないよ
したい っていうのは言われたことあるけどねえ...
私はむしろ 男って結婚結婚てウルサイんだなー と
思ってるけど?
なんか説明になってないかもしれないけど
最近窮屈だったんだよ
その結果がこれかって
思ったの
ただ それだけ
まだやってたのか、ココ。
しかし、あなたの精神的安定の為にあるのなら、構いませんが。
一人芝居はかっこ悪いと思うよ。
>>327 そうですね
ただ なんか いろいろ知りたいのに
混ぜてもらってないからイラついてるとか
無い事いわれるじゃないですか
私ってスレッドたてようとしたこともないんだけどな...
AAも全然やらないし...
なのにゴチャゴチャ一方的にスタッフ扱い?っていうの?
言われるなーと思って
相談事があったらのるし 親切ではいたいと思うけど
そのおかげでいろいろ決め付けられるのは
ハッキリ言って イヤだ
読んだよ、
なんか、よく解らんが。
発言No.324 の内容は、理解できる。
トドノツマリの虚空、光速が宇宙の最果てを観測できるのか?
光速になった彼と、此処に居る私は、光速で離れていくけど、
彼から観れば、私も光速なのですか?
っていう事だね。
じゃ。
フランス人じゃないが、なんか話が全然わからんぞ(??) いちおう俺は、
>>321までなんで、それ以降の流れは、2回読んだんだけど、ちっともわか
らん。
いちおう、俺のわかる範囲で間違いを訂正しておくけど、ネカマちゃんは、
cisの下っ端じゃないよ。彼女にcisが誰なのかを教えたのが俺だって
いうぐらいで、人間関係としてみた場合は、彼女のほうが上だと思うけど。
それと、あなたの精神安定のために付き合ってるってことは間違いないな。
なんか見ててかわいそうだなとは思うから。
ニーチェが「同情は恥知らずだ」っていってるぐらいで、俺は誰かに同情する
のはあんまり好きじゃないし、いいことじゃないとは思ってる。でもさ、見て
ると、あんたが情緒的に相当混乱してて、自分で何がいいたいのかもわからな
くなってることは間違いないとは思う。
ここはいちおう俺のスレッドのはずなんだけど、あんた自身、前スレ(のっと
ったやつね)から通して読めば、あんたの書いてるのが、俺との対話っていう
より、一種の自己分析だってことがわかるはずだ。
言葉ってのはいろいろな使い方があるけど、あんたがやってるのは、自分自身
との対話なんで、俺の場合、20歳前後に数年間、ほとんどそれに没頭してい
た時期があるから、感覚的にはよくわかるよ。まあ、そうでもなければ、ここ
まで付き合ったりしないけどね。
あんたには、たぶん、何か言いたいことがあるんだろう。何か言うには、
聞いてくれる人間が必要で、あんたは本来、ちがう意図で俺にからんで
きたわけだけど、ネカマちゃんとのえんえん続くへんな対話とかを見て
るうちに、俺相手なら、何書いてもいいんだって気になったんだろ。
ひでえ話だけど(+_+) まあ、いいよ。とりあえず付き合ってやるわ。
いちおう、精神分析(っていうか、正確には交流分析だけど)の見地
から見たあんたの診断な。
あんたには、自我を統合する中心がないんだろ。そのせいで、価値観
とか、感情とかの対立が強くなってくると、自分でうまくコントロール
できなくなる。そのときそのときに感じたことを、そのまま吐き出すわ
けだけど、それがどう考えても内容的に矛盾してる。
あんたの書いてることは、表面的には意味がつかめないし、何がいいた
いのか理解するのに、すごく苦労する。ためしに俺の前スレ(のっとっ
たやつだから、本当は「俺の」じゃないけどさ)に、自分がつけたレス
を通して読んでみろよ。
しかし、その一方で、前にちょっと書いた「メタレベル」でのメッセージ
っていうのは、かなり明確だ。
あんたはすごくみじめで、自分をどうしていいかわからない。精神的な葛藤
とか、願望とか、情欲とか、絶望とか、いろんなものを抱え込んでいて、
それをずっと抑えつけてきたわけなんだろ。個々の問題がなんなのかは、
俺にはわからんけどね。
2chに来て、あんたのそのパンドラの箱が開いたんだ。なにしろ、ここ
はそういう場所だからね。
これは、うんと遅く来た反抗期、みたいなところがないでもない。あんたの
現状は、文字通りの統合失調症そのものだけど、本物の病気じゃなくて、
自分を手に入れるためには絶対に必要な過程を、今ごろになってやってる
ってだけの話だ。
表面的には、あんたのやってるのはバカ丸出しだけど、内面っていうか、
無意識のレベルにおいては、あんたは正しいルートをたどってるんだよ。
あんたの場合、葛藤のレベルがずいぶん高くなってるから、まず、感情
のテンションを下げるために、パッションを吐き出さなければならない。
あんたがずっとそうだったみたいな、強烈な感情の虜になってるかぎり、
なにかまともな行動が取れるわけがないからね。
このところ、あんたが妙に惚れっぽかったり、俺だのcisだのにむちゃ
くちゃいってからんだり、極端にヒステリックで居丈高になったかと思う
と、赤ん坊みたいになついてきたり、そんなことを繰り返してたのは、
あんたの内面が、問題を処理するために、自分自身にかかってる感情的な
圧力を外に出すためのものだったと見ていいと思う。
とりあえず、この過程は済んだのかな。あんたの文章を見てると、前ほど
ヒステリックなトーンがなくなってきてるし、上げで書くようなことも
しなくなってる。
ふつうは、この過程につづいて、自己沈潜の時期が来るわけだけど、うち
のスレッドに書くのもいいけど、もう少しちゃんと本も読めよ。ていうの
は、俺とあんたは性がちがうから、俺の経験や知識は、かならずしもあんた
の役に立つとはかぎらないんだ。
この過程が済むと、いったん自分がからっぽになってしまう。俺自身の経験
だけど、自分ってものがどこにもなくなっちゃうんだよ。
これは本当に嫌な経験だぜ。あんたは「自分」ってものが存在してると思って
るだろうけど、実際にあるのは、他人の影の寄せ集めで、詳しく見れば見るほ
ど、手の中の砂みたいに、それまであったはずの「自分」が消えてしまって、
ついには何も残らなくなる。
いいかい。「自分」なんてものは、そのあとに作るもんなんだよ。今のあんた
は、これまで過ごしてきた時間と環境が勝手にくっついたってだけのもので、
実体なんて何もない。
しかしまあ、こういうのはずいぶん先の話なんで、やはりニーチェのセリフだ
が、階段は一段ずつ、全部、自分の足でのぼらないとならないんで、他人の
背中にのっかって段をとばすと、肝心のときになって、転げ落ちることになる。
自己実現なんていう、嫌な言葉があるよな。俺はあの言葉がきらいなんだ。
ていうのは、この言葉には「本当の自分」なる妙なものが存在してるって
いう含みがあるんだけど、そんなものがもしあるとしたら、実際は、単なる
社会的カテゴリーにすぎないはずで、本当の自分どころか、「単なる他人」
になるプロセス以上のものではありえない。
そうじゃなくて、「自分」なんてものは「虚無」から作るもので、モデルな
んてものはないし、「本当」なんてものもない。まあ、上にのぼるための
ハシゴとして、誰かをモデルにするのは悪くないけど、首尾よく登ることが
できたあとは、ハシゴは外して捨て去るべきだ。
「自分」ってのは、そういう意味で芸術作品に近いんだよ。そのためには
まっさらのキャンバスが必要で、まずはその上にある下らない、三流の、
絵とも呼べないようなものをはがしとる必要がある。
今、あんたがやってるのがこの作業なわけ。あんたの下らないプライドも、
つまらない歴史も、凡庸な知識や判断力も、いったんみんな捨てちまえよ。
そこからしかはじまらん。まあ、めんどうなら別に、何もはじめなくたって
かまわないけどね。
さて、ちょっとしばらくいないんで。
ミ ⌒ ⌒彡
( ソ 彡)
(ミ ノミ)
|‖|
γ三⌒ヽ
| --|
| _(,, ・∀・)
| (ノ |)
|= _ |
゙、._ ノ
U U
私はオッサンが何をいいたいのか良くわからないけど...
まあレスありがとね
遅くなりました。
なんだ。ノータリンらしくもなくしおらしいじゃん。俺の書いた意味?
うーん、そうだな。ニーチェでも読めってことかな。
いちおう、あんたのことをもう少し考えてみたし、忘れないうちに書いて
おくわ。
まずね、あんたの相手をしてて思ったのは、あんたの問題の7割は、たぶん
自分自身に由来するものだろうってことだよ。説明すると、また上の内容を
さらにややこしくすることになるんだけど、言葉にならないままのいろんな
問題とか葛藤とか不安とかそういうものが、あんたの中にはけっこう沢山あ
って、それを今までずっと抑えつけてきたんだと思うんだよね。
そして、これはあくまでも推測にすぎないんだけど、cisと会ったときに、
こいつならあんたのいろんな悩みとか劣等感とか、そういうものを一気に全部
解決してくれそうだって、そんな風に思ったんじゃないかと思うんだ。ただし、
あくまでも無意識でそう思ったってだけのことだよ。
俺よりあんたのほうがよく知ってるだろうけど、cisはヘナチョコのくせに、
普通の男がもっていないような、いろんな好条件を兼ね備えてる。頭はいいし、
ハンサムだし、背は高いし、金は・・ 金はないけど、有名人だし、世界観や
価値観においても、あんたと共有できるところが多くて、しかも尊敬できる。
こういう状況では、cisはあんたにとって「誘惑そのもの」だっていっても
いいだろ。cisは当然、あんたが自分のことを並大抵じゃなく好きだってこ
とぐらいはすぐにわかっただろうけど、ここで彼は、おそらく、男がそういう
場合に普通とるような態度をとったんだろ。つまり、積極的に口説きこそしな
いまでも、なんとなく気を持たせるような、そんな感じだわね。
しかも、あんたはcisにとって、なかなか「使える」人物だっただろうから、
普通の連中よりは大事にして、言うことも熱心に聞いただろうと思う。意識的
にそうだったのか、あくまで無意識にとどまったかはわからんけど、この状況
では、あんたがcisの恋人になる自分、あるいは、すでに恋人である自分の
ことを夢想したとして、それはまあ、当然といっていいわね。
ところが、俺が出てきたあたりから、その微妙な均衡がくずれたわけよ。信頼
してくれてるはずのcisは、俺とやってる会話をあんたから隠そうとするし、
忘年会は忘年会で、なにか裏でこそこそやってて、詳しい話はしようともしない。
開けてみたら、そこで、けっこう魅力的なお嬢さん二人と知り合いになってる
わけだろ。しかも、そのほかに、実はステディがいるらしいとくる。
こういうことは、あんた自身が解決しなければならない問題とは、本当はなんの
関係もない。しかし、感情、とくに恋愛感情がからんでくると、話はそう簡単に
はおさまらなくなる。とまあ、俺が推測するあんたの現状ってのはこんな感じだ
と思うけど、どうかな。
ほんとはね、あんたはせっかく意識の表面に出てきた自分自身の問題を解決する
ために、いったん自分の感情を冷却したほうがいいんだよ。株だってそうじゃん。
ちょっと感情的になっただけで、判断なんてすぐ狂っちゃうってのに、あんたみ
たいに、莫大な情念が関わってくると、まともでいられるほうがどうかしてる。
で、どうするかだ。あんたの場合、リビドーの全体がcisにかかわっている
わけで、cis抜きでこれを解決するのは無理だ。そこで、株板らしく実践的
に、こんな方法を提案してみよう。(ここでいったんシリアスモード終わり)
−−−−−−−−−
まずね、ヘナチョコcisをつりださないと、話にならないじゃん。こいつ
は今、自分の免疫系に不安を感じてるところだし、針にはバナナの2、3本
もつけておけば、ちゃんとかかるだろうけど、とりあえずは、話したいこと
があるとか、なんかそんなことを言って、引っ張り出すのがいいんじゃない。
のこのこcisが出てきたら、じゃんじゃん酒でも飲ますなり、睡眠薬入り
バナナを食わすなりして、いったんこいつを眠らせてしまう。腕に自身があ
るなら、自慢のアゴを狙って、アッパーをくらわしてみるってのもいいかも。
俺、いっぺん、寺町かどっかで、二十歳ぐらいのおねえちゃんが、一緒にい
た男をひっぱたいたのがまともにアゴに入ってKOしたのを見たことがある
んだけど、きれいに入れば、ノックアウトするのに、たいした力はいらないよ。
首尾よくcisを眠らせたら、目を覚まさないうちに、どっか邪魔の入らない
場所に運び出すわけ。cisはウェイトは軽いらしいけど、女の力じゃ無理だ
ってときは、極道さんかゆみーに連絡すれば、すぐにでも飛んでくるだろ。
cisをうまく連れ出せたら、とりあえず、ベッドかなんかに両手両足を
しばっちゃうんだ。騒がないように猿ぐつわなんてのもかましておいたほ
うがいいかも。
ここまで来れば、あとはもう、なんでもおっけーだよ。好きにしたらいい
けど、昔読んだ本に、こんな話が出てたっけ。
それは、女が集団で1人の男をレイプしたっていう話なんだけど、そんな
ことができるもんか、なにがレイプだよとか思って、よく読んだら、面白
い仕掛けをしてるんだよ。とにかく、最初にがんばって立たせるだろ。
そこですかさず根元を輪ゴムかなんかできつくしばっちゃうんだそうな。
たしかにそういう風にしておけば、血が逆流しないから、ずっと「立ちっ
ぱなし」だわな(w 俺がゆるすから、cisにそれ、やっちゃえよ。
ただしね、いちおう満足したら、ちゃんと輪ゴムは外してやんないと、
ちんちんが壊死して、女の子になっちゃうから、あんまり長いことそのま
まにしないで、終わったら外すんだぜ。
まあ、それはともかく。これはプラトンが言ってたことだけど、ある種の恋愛
には、自分がそうなりたいもの、あるいは、自分には欠けてるものを、相手の
中に見ることが内容のすべてって場合がある。
あんたの場合が、まさにこれなんだと思う。つまり、あんたがcisを好きな
のは、なにか神秘的な理由からでも、cisがあんたをその気にさせたからで
もなく、単に、あんた自身がそうなりたい理想の人物と、cisとがよく似て
いるからなんだよ。
でもね、こういう風に思われることは、相手にとっても重荷だし、かりにうま
く行った場合でも幻滅が待っていることになる。
あんたがcisに対して持ってる感情の解決法は、cisを手に入れることで
も、cisに嫌われることでもなく、cisをひとつの媒介として、あんたが
自分自身を手に入れることなんで、それ以外の方法では無理だと思う。
だから、ずっと言ってんだろ。騒いでないで勉強しろって。あんたは、頭その
ものはいいみたいなんだけど、知識がごく教科書的で、あんまり広くも深くも
ない。
コンピュータ関係の勉強をしなくちゃならないのは当然だとしても、心理学、
社会学、教育学、哲学、法律、民族学、歴史、文学、政治学。。 足りないも
のばっかりだよ。
あんたの無意識は、こういうあんたに欠けてるたくさんのものが、cisの
恋人になることによって、一気にすべて解消されるように思ってたんだろうと
思う。だからこそ、cisが自分のものにはならないってことが、あんたを
それほど絶望に追い込んだわけなんだけど、これはそもそもの前提が間違って
る。あんたがすべきなのは、焼きもちやいたり、ヒステリーを起こしたりする
ことじゃなく、地道に一歩ずつ、時間をかけていろんなことを勉強すること
なんだよ。
そしてね、これがあんたの恋愛の正体なんで、cisとの出会いは、あんたの
問題を表面化させ、それを解くための道を教えてくれるきっかけなわけよ。
わかったら、とっとと勉強はじめろよ。まずは、こないだ紹介した「インター
ネットの心理学」、リースマンの「孤独な群集」、マクルーハンの「メディア
論」、それに、ジラールの「欲望の現象学」あたりから読み始めるのがいいん
じゃないかな。ま、面白そうな本を思いついたら、その都度紹介してくわ。
ドモ! ∧_∧
(・∀・ )
/\_.∧_∧__/ )
\/ (*゚ー゚) /| | |
| ̄ ̄ ̄ ̄| _|(__)
| |/
読んだけど
一寸、何か、ヒッカカル。
多分、本来、日本人の呼ぶ「神々」と、2−chに、現在居る、
「神」が、此処、仮想空間上で、奇妙な捻れ空間を発生させたのではないか。
jya.
オッサンっていいことなんだろうけど非常に勉強好きよね
だから 言ってる意味わかんないんだけど...
まあ レスどうもありがとね
オッサンからは私が非常に積極的な人に見えちゃってるんだろうけど
実際はそうでもないんだよね
釣られてるのは私の方だと思うんだけど...
なんかこうなっちゃうと普通に遠慮がちな自分が
いるわけよ
何やってんのかなー と思うような...
なんとなくフランス人さんは
そういうニュアンスわかってくれてるような
気がするんだけどね...
オッサンと私って
いる位置あんまかわんないのよ?
じゃあね
御免よ、ヤブニ.
実は、全然、違うんだ。
例えは、無図化しいのだが、
鮎の遡上、或いは、鯉の滝昇りでも、いいんだが・・・・、
そこら辺を、超えて、水海に回帰する、「魂」の事と、その旅路を指し示す人。
そして、それらの人々を、想う人。
君に、告ぐ。
感じるように考えろ。
考えるように、感じろ。
じゃ。
きみはきみの 思うように生きろ
ぼくはぼくの したいようにしたい..
自由とは何かを 知りたい人よ
自由とはぼくだけに 都合いいことでしょう?
個人を尊重 そして他人は解放
つきあいの悪さにゃ 太鼓判押せる
だれにも怒らず だれからも好印象
一番大事なところは上手に逃げる
ほいほい捨てながら ここまで歩いてきた
なくしたものに気づかず お尻も汚したままで..
どんどん忘れながら きれいな夢ばかり見る
つじつまの合わない人 これからもずっと ずっと...
よく紹介するB'zの稲葉浩志の、ソロとしては1stアルバムになる「マグマ」
の冒頭の曲だけど、cisの相手をしてると、よく稲葉のイメージとダブるよ。
ところで、ようやく落ち着いてきたみたいだし、今後はノータリンって呼ぶのは
やめることにするわ。ただ、呼び名が思いつかないし、とりあえずお嬢ちゃんと
でも呼んどくか。一時、スレでカテちゃんをそう呼んでたことがあったんだけど、
「やんえぐ」なんて大失言かましてるやつより、あんた相手のほうが使いやすい
もんな。(もっとも、cisとちがって、こいつの年令を、俺は猫スレのとき以
来、一度も間違って推理したことなんてないけどねw)
俺は勉強好きだよ。大学に入ってからで、それ以前は全然何もしなかったけどね。
大学入って以降は、飯食うみたいな感じで本を読んでる。ハムレットじゃないが、
いつも「言葉」を探してるんだ。
ハムレットはともかく。
まさしくフランス人の言うとおり、俺が書いてるのは、(ゆみーとは違う意味で、
だが)プラトン的なイメージの散文化なんだけど、哲学的恋愛論の中核っていう
か、「愛について」の根本問題みたいなところがあるから、たしかに、なかなか
わかりにくいとは思う。
これの説明を俺が書いてもしゃあないんで、プラトンをそのまま使っちゃおう。
プラトンはこんなことを言ってる。
魂は元々、天空を駆けるための翼を持っていた。それが、肉体にとらえられる
ことによって、翼は見えなくなり、自分が本来いた天空を思うこともなくなった。
ところが、愛すべき対象をみつけることにより、魂に熱が生じ、その熱が、封蝋
(ふうろう)を溶かすように魂の殻を溶かすことになる。それはちょうど歯が
生えるときのような熱っぽさと痛みを伴い、魂は、愛すべき対象に対して、狂気
のような愛着を抱き、自分ではそれをどうすることもできない。
なぜ魂が、愛すべきものに対して、それほどまでに執着するのか。それは、
魂が相手のうちに、自分の本質である神的なもの、すなわち、肉体という
牢獄にとじこめられる以前の、本来の自由な自分を見出すからなのだ。
魂はそのことに気づかず、まるで相手に魔法でもかけられたかのように
執着し、相手を手に入れることができない場合には呪いさえする。
しかし、この愛の本質は、対象の中にあるのではなく、愛する側の人間
が、自己の本来性であるところの神的なものを目覚めさせたというその
事実そのものにある。
・・とまあ、こんな感じのことをプラトンは書いてるわけで、あんたは
空想的っていうより、現実的に考える人みたいだから、かえってわかり
にくいかもしれないけど、ゆみーはもちろん、フランス人だのネカマちゃん
だのにとっては、この比喩はかなりわかりやすいと思う。(エル・グレコ
@@君はどうなんだろ)
せっかくのプラトンのヴィジョンを散文に直してどうすんだって気もするけど、
とりあえず、もう少し「現実的な」内容い書きなおしてみるぜ。
・古代ギリシャでは、恋愛を司る神、エロース(キューピッド)は、もっとも
古く、もっとも力の強い神とされており、エロースの呪いには、最高神であ
るゼウス(ジュピター)ですら抵抗することもできないとされていた
・そんなぐらいだから、恋愛は、もっとも神聖な狂気であるとされており、こ
の発想が西欧の恋愛観の中心にある。明治期に、漱石をはじめとした日本人
が、必死で理解しようとしたんだけど、「春色梅暦」の世界とのズレを直す
のはたいへんだったみたいね
・プラトンは、この神聖な狂気である「恋愛」について考察した、史上最大の
思想家なわけだけど、彼の考察は、主として「愛する側」の人間に関するも
ので、「愛される側」についての考察は、ごくおざなりなものにすぎない
・なんでそんなことになったのかについては、ゆみーに聞いてほしいけど(w
ともかく、プラトンが「愛のメカニズム」として書いたのが、上のちょっと
風変わりなヴィジョンで、これはのちの神秘主義だのキリスト教だのの中核
になるきわめて重要なヴィジョンになる
・プラトンは、「愛する者」の属性として次のようなものをあげている。
自分ではどうしようもないような狂気にとりつかれてしまい、常識では考え
られないようなことをやったり、記憶からも消してしまいたいような愚かな
ことを、子供や青年はもちろん、立派な理性があるはずの大人でも、平気で
やってしまう
恋愛は、愚かさを助長する一方で、その人間の精神を著しく高める効果があ
る。というのも、愛する者は、愛される者にふさわしいだけの人間になろう
と努力するからで、この努力は、愛される者が「実際に」どういう価値をも
っているのかとすら関係なく、また、相手が欲しているかどうかとすら関係
ないことも多い。後から考えれば、恋愛が、その人の眠っていた能力をめざ
めさせるための分岐点になったことがわかることも多い
まあ、他にもうんとたくさんのことを書いてるから、興味があればプラトン
の対話編そのものを参照してほしいんだけど、キェルケゴールその他を使っ
て、いくつか補足しとくわ。
・非常に多くの場合、好きな相手を手に入れることより、失恋のほうが、
ずっと多くのものを与えてくれることが多い。プラトン風の、つまり、
あんたがcisに対してもってたみたいな、狂気に近い幻想的な恋愛の
場合はとりわけそうだよ。
ていうのは、この手の恋愛の場合、相手は自分の中に眠っていた、さま
ざまな可能性を開いてくれるきっかけだっていうだけで、本当に求めて
いたのは、その人を手に入れることじゃないケースが多いんだ。
だから、仮にその人を手に入れることができたとしても、残るのは幻滅
だけってことが多い。だって、手に入れたいと思ったのは、自分がそう
でありうるかもしれない自己の幻影で、神的ななにかだけど、その相手
は、神じゃなく、肉体だの弱さだのをもった、ふつうの人間なんだから。
それに対して、失恋はもっといろんなものをくれるんだよ。まず、失恋
によって、ちょっとどうしようもないほど惨めになって、プライドが、
すごく傷つくよね。でも、これはいいことなんだよ。傷ついたプライド
は、持ちこたえることさえできれば、なにかもっとマシなものを生み出
すけど、恋愛の充足は、軽い失望と、幻滅と、ちょっとした幸福感と、
ちょっとした性欲の満足、これだけしかくれない。
それに、失恋したあとには、相手を見返してやろうとかって思うじゃん。
もっとずっとマシな相手をみつけて、自分に見向きもしなかったことを
後悔させてやる、なんていうレベルの低い感情は、いかにも情けないも
のだけど、意外につらい局面で自分を支えてくれたりするもんだよ。
さらに、いろんな追憶が残る。あんたの場合、cisからもらったのは、
幸福の予感だけで、実際の思い出は、気が狂うほど焼きもちをやいたり、
ものすごく怒ったり、落ち込んで泣いたりとか、そんなのばっかりだろ
うけど、あとで思い出してみると、こういう経験ってのも、そう悪いも
んでもないよ。
思い込みによる狂気のような恋愛とか、失恋とかっていうのは、人間をすごく
成長させてくれるんで、ゲーテは、そういう機会を持たなかった人間は生まれ
てこないほうがマシだろうって意味のことを言ってたけど、これは、まったく
その通りだろうと思う。
その上で、だけど、まともな恋愛なんていうのは、こういうプラトン風の幻想
だの、キェルケゴール流の失恋の反芻だのを充分すぎるほど経験した、その後
にならないとできないんだよ。
結局ね、恋愛なんてのは相性がすべてで、一緒にいて居心地がいいっていうこと
以外に、安定した関係を作れる基礎なんてものはないよ。でもね、そういう関係
を誰かと築けるようになるためには、まず自分自身が精神的に安定しないとダメ
だし、相手に勝手な幻想を抱くようでもダメだ。
あんたはcisにかぎらず、他人のことを、社会的な外面でだけ見てるような
気がする。でもこれは恋愛とは全然ちがう。恋愛は性格を持った人間同士がす
るもんで、社会的な外被なんてものは、たいして意味のあるもんじゃないんだ。
あんたの感情と、思い込みと、社会的な(というか、「みんな」がそう思って
る)部分とを取り除いたとき、あんたの手元にcisの何が残る? ほとんど
何も残らないだろ。cisが女性に求めているのは、自分の外見とか、社会的
な位置とか、2chとか、そういうものを全部取り除いた、弱くてヘナチョコ
な部分を、理解した上で愛してくれることなんで、あんたには、彼のそういう
部分が全然見えてないように思える。
あんたには、まだ、そういう意味で誰かを愛することはできないと思う。自分
自身が不安定で余裕がないんだ。たださ、人間ってのは成長することもできる
んだよ。
ともかく、せっかくの機会だし、今回の失恋をきっかけに、ちょっとだけ大人
の女になれるよう努力してみてもいいんじゃない。のんびり落ち込んでないで
積極的に行ったほうがいいよ。ゲーテは「天才とは努力する才能のことだ」って
言ってたけど、これだけまともに振られたあとに、内向きになって、一人で
落ち込んでると、まじで死にたくなるぜ。
それにしても。。。 俺は今まで、自分自身の経験も含めて、ずいぶんたくさん、
他人の恋愛局面を見てきたほうだと思うけど、あんたみたいに、これだけど派手
に、人前で誰かに振られたやつなんて見たことないぞ。いるとして.. そうだ
な、宮沢りえぐらいか。これはこれでたいしたもんだ。感動した。
∧_∧
( ´_ゝ`)
/ \
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ 流石だよな俺ら
_(__ニつ/ FMV / ∧_∧
.|\ \/____/\ (´<_` )
/\.\_______\ ___ノ ⌒i
/ \|_________| \ |. |
\ / 〃'´⌒` ヽ \ \ と ̄ )
\ /. 〈((リノ )))i iヽ \ >  ̄ ̄
.ノ_⊂リ!ノ ・∀・从⊃_____ノ
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1050066755/l50 【海外】マイケル・ジャクソン、ついにネバーランドを売却!?
にんじんさんφ ★ :03/04/11 22:12 ID:???
BARKS
http://www.barks.co.jp/ Michael Jacksonが、カリフォルニアのサンタ・イネズ・ヴァレーにあ
るネヴァーランドを2250万ドルで売却すると報じられている。しかし、
不動産関連の情報筋によれば物件の価値はもっと低く、1350万ドルが妥当
だという。2600エーカーの敷地には、湖、線路、運動場、遊園地のさまざま
な乗り物、衛兵所、レクリエーション施設、納屋があり、維持費だけで年間
約300万ドルかかる。
44歳になる“キング・オブ・ポップ”は先日、2つのミレニアム・コンサート
をキャンセルして訴えられていた裁判に敗訴。プロモーターに500万ドル以上
を支払わなければならなくなった。また、サンタバーバラ郡当局から区画規制
に違反して不正な税額控除を申請したと疑われており、ネヴァーランドの不動産税
の値上げにも直面している。一方、4月9日(水)、Jacksonはオーストリアの
ウィーンで予定されていた4月13日(日)の公演と、オーストリア西部のスキー
リゾート、イシュグルでの児童チャリティ・プロジェクトをキャンセルした。
イベントの主催者によれば、Jacksonは世界情勢の悪化のため、安全に配慮して
キャンセルしたということだ。
引用元
http://www.barks.co.jp/LJ/RReadANews?review_id=52316174
フランス人の発案だけど、マイケルとcisの比較ってのは、なかなか面白い
し、実りが多いよね。俺は、ヤマハのスクーターの宣伝に使ってた「Love」って
曲を聴いたのが最初かな。まだあの頃は、団子鼻で真っ黒の肌、髪がちりちりの
アフロヘアだったけど、なんとなくあの頃から寂しそうではあったよね。
cisの文体には、チャーミングっていうかコケティッシュなところがあって、
ちょっと独特の魅力があるけど、マイケルと稲葉とミック・ジャガーとアマデウス
と、さてどれが一番よく似てるかな。
ネカマちゃんとは意見が合わないんだけど、俺はB'zって好きでね。アルバムも
10枚以上持ってるし、それだけに稲葉の詩もたっぷり手元にあるわけなんだけ
ど、初期のちょっとめずらしいアルバムから引用してみましょう。何がいいかな。
ちょっと待ってね。
飾りすぎてたみたい 無理してたわけじゃない
喜ぶ顔だけを 見たがってた青いヤツ
ホレたからなおさらに 時間かかったけど
一度あなたに見てもらう 必要があった
ありのままを
ちゃんと見て ボクの最高の涙 何も隠さないから
わけがわかるなら抱きしめて
野性に戻るよ
借りてた恋愛小説 さっぱりわからなかったよ
譲ってくれたビデオ いかしてる いつも見てるよ
誤解のもと生みそうで おじけづいたけど
むしろ難解な芸術論 続けるほうが危なかった
ちゃんと見て ボクの最高のステージ 何も隠さないから
キライならキライと合図して それからはじまる
あなたが悲しむようなこと するつもりはないから
もう少しだけ見守って 足を踏み鳴らして
あなたへの努力は いつまでも惜しむつもりはないよ
お互いの裸の声だけが導いてくれる..
松本抜きの稲葉ってのもぱっとしないものがあるけど、この曲の入ってる
「Run」っていうアルバムは、個人的に好きだな。
今ちょっと見返してみたけどさ、はじめのころの稲葉の詩ってヒデエの。
まあ、数学の先生になるつもりでいたやつが、曲渡されて、1週間以内で
つけろとかっていわれて無理やり書かされた詩なんだからしゃあないけど、
ずいぶんうまくなるもんだよ。cisもちゃんと文章の勉強しろよ。
それにしても、このスレ、俺は50ずつのレスが出る設定なんだけどさ、
ちょうど一番上のあたりに、お嬢ちゃんの色っぽいレスが来るから、なんか
リロードするたびに、一瞬ぎょっとするぜ。
さて、もう1曲、出してみようかな。
カーテンを閉め忘れ 朝日がぼくにたずねる
ひとりで眠るベッドは ちょっと広すぎやしないかい?
パンにかじりつきながら コーヒーの湯気を眺める
きみの消えたこの部屋は 静かすぎやしないかい?
いつもどおり ぼく以外の何もない...
なにもない なにもない なにもない なにもないまちじゃ
あるいても はしっても 泣いても どこにもたどりつけない
なにもない なにもない なにもない なにもないまちじゃ
あれもない これもない それもない ここにいるイミがない
信号待ちのラジオの ボリュームをあげて歌う
ぽっかりあいた助手席には 光をうけてほこりが舞う
過ぎる景色は ぼくをつきはなす...
ヘヤヲデヨウ アシアニナッタラ マチヲデヨウ アシタニナッタラ
ヤッテイケル ヒトリニナッテモ ウマクズルク ヒトリニナッテモ
ヘヤヲデヨウ アシタニナッタラ マチヲデヨウ アシタニナッタラ
ヤッテイケル ヒトリニナッテモ ウマクズルク フトクミジカク
そらそうとさ、思ったんだけど、お嬢ちゃんがフランス人のものだと思っ
てるレスのひとつは、たぶん、存在しないネカマちゃんのだぜ。
こいつと俺は今、喧嘩中なんだ。だから、しばらくうちのスレではこいつ
の話はしないつもりだったんだけど、あんたがヘンなタイミングで妙なレス
を入れたせいで、予定が大幅に狂ってしまった。せっかく、うまく状況が
有利に展開してたってのにさ。
よくまあここまで俺たち来たもんだなと
少し笑いながらおまえ 煙草ふかしてる
何もないところから たよりなく始まって
数えきれない喜怒哀楽をともにすれば
時の流れは妙におかしなもので 血よりも濃いものを作ることがあるね
荒野を走れ どこまでも 冗談を飛ばしながら
歌えるだけ歌おう 見るもの全部
なかなかないよ どの瞬間も
(B’z Runより)
・・・cis、さっさと本ピカと仲直りしろよ。
いや私はネカマだろうなー と思ってレスしたんだけど?
ネカマも最近ひねった会話しかしてくんなくなったよ
よんだよ。
また、プラトンに戻ったね。
今日、一寸、放送大学 見てたら、誰だかの絵で、プラトンとアリストテレスが、真ん中
に描かれていて、
プラトンの指は、天を指し、、、
アリストテレスは、掌を地に翳している。
ってのが、あって、その意味を、説明していた。
アリストテレスってのは、50種類位の動物を解剖していたんだね。成る程と想った。
では、
ちなみに、最後に、じゃ。とか jya、で終わっているのは、全て私のカキコ
です。
jya.
あのさ、ほかの事はどうでもいいけど、フランス人≡ネカマちゃんっていう
想像だけはやめてくれよ。フランス人がいやがってるじゃん(w
今、cisにけっこう長文のメールを出しますた。いうまでもなく、ヘンな
お嬢ちゃんについての話なんで、このスレに書いてもいいんだけど、そうす
ると、cisとしては、俺が真面目に書いてるのか、パフォーマンスでやって
るのかわからなくなるじゃん。
だから、大真面目に書いてるんだってことを伝える意味もあって、あえて
メールにしたわけなんで、そのせいで、申し訳ないけど、このお嬢さんとの
妙な対話の結末は、尻切れトンボに終わることになります。
はじめ考えてたのとは全然ちがう方向に進んだけど、なかなか面白かった。
このお嬢さんには言いたいことがあって、しかもそれがひどく情けない内容
だったもんで、こんな形でしかいえなかったわけだよね。
でも、さすがに問題はすっきり整理できたじゃん。このおねえちゃんは、
NOでなければYESみたいなヘンな語法を使うわけで、俺が書いたことが
事実に合ってれば否定しない。
俺はいわばコーディネーターの役であって、彼女が自分の気持ちを伝えたかった
のは、アゴ自慢の色男だ。そういうことに俺のスレを使うなよ(+_+) とは思う
けど、ほかの形だと、この色男は逃げちゃうんだろうし、まあしゃあないわね。
ま、ヘンなお嬢ちゃんの気もすんだみたいだし、お二人仲良くやってください。
なお、cisにあてたメールは、いちおうヘンなお嬢ちゃんにもちゃんと転送
するように言ってあるんで、よこさないときは(ていうか、内容が内容だけに、
自分からは絶対によこさないとは思うが)催促したほうがいいね。
送信者「電波☆猫」で、送信時刻は「2003年4月13日 8:48」、サブジェクトは
「ohayo」ってやつだよ。
にやにや。
∧∧
""'"''"''"'(*゚ヮ゚)"゙ ''",,"' ゙"''∧∧ '"""'',,. "'
,,. | , ヽ、 ,' "(゚ー゚*) ,,. ゙
` Uヽ __つっ ⊂ ⊃
゙ ,, '' と_O〜
読んだよ。
どうも。
なんか、cisの処、観てきたけど、徘徊してるようだ。
全く、まあ、京都みたいに、碁盤目構造じゃなく、環状構造だけど、江戸は、
jya.
しすってさ、実はけっこう、うしろめたいこと隠してるんじゃなかったかな。
例のいおたさんのときの、一連のスレッドのどこだったかに出てきた「銀座
の帝王」時代のしすって、さあどんなだったのか、そのうちとっつかまえて
しゃべらせようと思ってるけど。
なんかのスレで、しすが、耳が脂っこい女のあそこがどうとか、へんにリアル
なカキコしてるのを読んだことを覚えてるけどさ(にやにや
しすって、ソープはいやだとか、風俗はキライだとか、ガキのくせに、時々
そんなこと言ってるじゃん。ノータリンもとい色っぽいお嬢ちゃんは、そのうち
ヒマなときにでも、しすのこと、とっつかまえて拷問してみろよ。
それにしてもさ、ヘンなお嬢ちゃん、ヘナチョコcisに振られたぐらいで
一々落ち込んでんなよ。まだあんたはガキなんだし、俺の見た印象では、
あんた自身の内側にある知恵みたいなもんは、むしろ振られるために、彼に
近づいてったように見えるぜ。
その証拠に、個々の出来事はともかく、全体の流れに意外なところは全然
なかっただろ? あんたみたいなタイプのやつは、ときどき失恋したほうが
いろんな意味でいいことが多いんだ。そういう目にたびたび会ったやつでも
なければ、誰が他人の気持ちなんかわかる?
あんたが、自分の潜在的な可能性を開いていくために欠けてるのは、包容力
と想像力だが、このふたつは、感情的などん底を何度となく経験しないかぎり
絶対に手になんか入らない。世の中には涙でしか買えない知恵ってものもある
んだよ。
短期で見れば、死にたいぐらい最低の日々が、たぶんまだしばらく続く
だろうけど、長期で見れば、今回の一連の経験は、あんたにとっては、
ちょっと得がたい大きなプラスになると思う。
よくもこいつは、俺のことを自分の失恋なんぞにつき合わせやがった
なと思うけど、恋愛なんてのはとことん勝手な代物で、俺自身にした
ところで、けっこういろいろやったから、因果は巡るってわけで、
観念してたわけよ。ま、思ったより簡単に片付いたけどな。
俺は大学時代、どういうわけか、女に振られたあととかには、ツァラ
トゥストラを何度となく繰り返して読んだもんだけど、あんたには
役に立たんだろうし、昔の映画でも見ながら、1週間ぐらい泣いてす
ごすのもいいんじゃないの。
あ、そうそう。cisを呪い殺すっていうなら、いい場所紹介してや
るし、髪の毛でも集めておけよ。京都の鞍馬山の奥のほうに、貴船
神社ってのがあるんだけど、ここの奥の院に行くと、いまだにわら人形
に釘を打ち込む丑の刻参りってのをやってる人がいるんだよ。
俺はまだ2回ぐらいしか行ったことがないんだけど(呪いに行ったわけ
じゃなく、普通に観光に行った)境内の大木に、まじで鉄釘が何本も
打ってあって、真新しいのもけっこうあるんだわ。さすがに、ちょっと
ビビったね。
あと、あんたが男なら、迷わず、女を買いに行くように勧めるところなんだ
けど、あんたは女だし、男を買うなんてのはやめたほうがいいと思うな。
これは「差別」かもしれないけど、なんとなく、女はそういうことはしない
ほうがいいような気がする。やりたいなら自分自身で済ましちゃえよ。
んじゃまあ、おやすみ。まだなんか書きたいことがあるなら、適当にこのスレ
使ってくれていいよ。カテちゃんとも、まあ、仲直りしたところだしさ。
いやあ、ついに新作来ましたねぇ。待ってました!
よ、⊂ ´Bつ゚ー゚)つ 君、日本一!!!
今日は時間があるんで、ひさしぶりにまとめてカキコしてみようと思います。
内容としては、まずは、落ち込んでるおねえちゃんの敗因分析、ついで祭り
についてちょっと書いてみようかと。
うちの周りが大騒ぎだったこともあるけど、田舎の出なもんで、選挙ってい
うと、血が騒ぐわ。自分で出たりするのは死んでもいやだけど、票読みをし
たり、「だれだれをよろしく」なんてやるのがけっこう好きでね。
今回の選挙って、そんなに注目されたわけじゃないけど、北海道が一番面白
かったみたいだね。東京とかより、いろんなものが集中的に出てるような気
がする。ま、ぼちぼちカテちゃんがニュースでとりあげてくれるでしょ。
では、早速、お嬢ちゃんの敗因分析をやってみます。本当は、こういう傷口は
ともかくくっつくまでそっとしておくのがいいに決まってるんだけど、自然に
まかせたりすると、cisと彼女の関係って壊れるよりしょうがないことにな
るじゃん。
それって、よくないなと思うんで、ためしにやるだけやってみます。読むのが
キツいときは読まなくていいよ。マスでもかいて寝てろ。
この人とアクセスした最初の段階では、俺が、cisが彼女を好きなんで、
その逆はそれほどではないと判断していたことは、みなさんご存知かと思い
ます。だから、事実がその反対だってことがわかったときは本当にびっくり
しました。
こう判断した理由は次のようなものです。
・彼女のキャラクターが、わりとcis好みであること
・彼女がcisに気に入られたいと思っているらしい形跡がないこと
・彼女がcisのキャラクターを理解しているらしいところが全くないこと
・cisが彼女に強い配慮をしている一方で、彼女がcisに配慮している
らしいところがないこと
恋愛の場において、こういうことがありえるのは、男が一方的に女を好きな
場合にほぼ限られるはずだってことは、わざわざ説明するまでもないでしょ。
だから、俺としては、彼女の態度から、cisが彼女を好きなんだと、当然
判断したわけです。
これがまったく逆だってことに気が付いたとき、ようやく全体の構図が理解
できたように思いました。つまり、一種のボタンのかけちがえが、それも
ごく早い段階で起こってしまい、結局それが修正できなかったんだろうなって
いうことです。
彼女はそれなりにたくさんの言葉をくれたわけですが、にもかかわらず、俺は
いまだに彼女のことを、それほどよく知っているわけではありません。なにし
ろ、彼女が書いている内容には非常に矛盾したことやフィクションが多く、そ
のうちいったいどれが事実で、どれが嘘で、どれが空想なのかを、正確に選り
分けることができないからです。
それゆえ、俺は、文体から特定した、彼女との(主としてこのスレッド以外で
の)接触の経験と、事態の整合性とから、以下のような推測を行ったわけなの
ですが、なにぶん、精密な判断をするには材料が少なすぎるため、間違った
憶測が入る可能性が非常に高くなります。
つまり、以下の分析は、あくまでも、貧弱なデータによる憶測と、典型的な
ケースとを組み合わせたものにすぎず、たとえ文章の上では断定的語法を用
いている場合でも、ごくあいまいな推測を述べているのにすぎないことは、
あらかじめ了承しておいてください。
彼女の書いたことのうち、彼女が2chに来たのがそんなに昔ではないという
ことは、たぶん本当だろうと思います。
というのは、彼女が、俺でも知ってるようないくつかのことを、本当に知らな
いらしいことが明らかだからなんで、たまたまリアルタイムで目撃することに
なった1ch関係のことをひとまず置くとすれば、フランス人より少ないぐら
いだってことを思うと、彼女が、これまでそうしてきたようなディープな関わ
り方を、数年以上の単位で行っていたということは、まずありえないと判断し
ても間違いではなさそうだというわけです。
そして、この点は意外と重要なことだろうと思います。すでにこのことは一度
書いたことがあり、彼女からは即座に反論をもらったわけですが、俺はcis
が彼女に「2chの過去」について、ほとんど何も教えていないのは、彼が
この人を尊重している証拠だろうと考えるからです。
忘年会スレだったと思いますが、ゆみーと俺が、cisのいるスレで遊んで
いたとき、2chの運営スタッフの人たちが、cisに対して反逆したこと
があったよね。あれはとても面白かったんだけど、あのときわかったことの
ひとつが、cisが運営スタッフを選ぶ際に、自分がコントロールしやすい、
地味な大人しい人を選ぶという、けっこう明確な基準でした。
その彼らが、自分たちにも表現する場所を作って欲しいといってcisに
迫ったシーンに、一見当事者風でありながら、実はゆみー同様、野次馬とし
て居合わせたのは、なかなかエキサイティングな経験だったし、以後、たび
たびcisには、絶対に面白いから、そういう場をまじでもうけてやれよと
せっついてるんだけど、それはまあともかく。
彼女はあきらかに、このcisの基準にはあってないですよね。扱いにくいし、
我が強いし、大人しくなんか絶対にない。もっとも、彼女は体質的に「表現者」
ではないような気がします。もし表現者としての訓練を少しでもしているか、
生まれついての表現者であるならば、あんなヘタクソな「釣り」なんかしない
はずだし、もっときっちりと効果を計算した上で、ずばりと書いてくるはずで
すからね。
こういう人を運営スタッフの中枢に入れるのは、なかなかいい判断だろうと
思います。うちのスレにいるかぎり、ただのへんなやつにしか見えないけど、
しっかりした物の考え方をする、真面目で責任感の強い人みたいだし、なに
しろcisの言いなりにならないというのが重要です。
cisが彼女にまかせようと考えていたのは、2chの経営というより行政
とでもいうべき部分でしょ。そして、だいたいこういうことは女のほうが
うまいんだよ。その点、このねえちゃんはなかなか悪くないし、この人を
選んだcisのセンスは、あいかわらず冴えてるとは思います。
しかし、人選はよくとも、ここで彼は重大な判断ミスをしたと思います。
それは、彼女が信頼できると踏んだ段階で、できるだけ詳しく、2chの
過去のさまざまなことについて彼女に伝えるべきだったのに、それをしな
かったことです。
その理由のひとつは、彼の秘密主義にありますが、これは経営者としての
重要な資質なんで、このこと自体は全然わるいことではありません。しか
し、実際のところ、彼はいいたくなかったんだろうと思うんです。
俺の知っているだけでも、2chと彼には「若気の至り」としか言いよう
のない、恥ずかしいというか、困った秘密がけっこうあり、ギャグみたい
なものも多いけど、中にはストレートに犯罪要件を構成してるものまで
あります。
自分に対して尊敬と好意をもってくれてる若い女性に、そんなことを「告白」
するような根性が、ヘナチョコcisにないことは誰でも知ってるけど、それ
だけじゃなく、彼としては、2chそのものを未来に向けて生まれ変わらせた
かったんだろうし、彼女を入れたのは、その第一歩みたいな意味があったんだ
と思う。
だから、彼女には、過去のさまざまな汚れた部分とは切り離した形で、かなり
自由に新しいものをデザインしてもらいたい。。 これはあくまでも推測に
すぎないんだけど、そんな気持ちがたぶんあったんだろうと思うんだ。
でもね、これは判断としては、とてもマズいものだったと言わざるをえない。
ていうのは、2chはまっさらな場所ではなく、歴史と過去を持った複雑な
構成体なんで、ちょっといじるだけでも、ずいぶんいろんなことをいじったり
調整したりしながらじゃないと出来ないじゃん。
過去を知らない人には2chはうまく動かせない。つまり、彼女に新しいこと
をやってほしいと思ったとしても、過去を知らないかぎり、彼女だけではどう
にもできないんだよ。
その上、秘密があるのに、自分に知らせてくれないと思うと、それだけで彼女
は自分が本当には信頼されてないと思うよね。過去のいろんないきさつを知ら
ないと、「あれ」とか、ちょっとした目配せで通じるようなこともわからない。
彼女が、俺を介してcisにぶつけたさまざまな感情の中に、恋愛感情には
かならずしも還元できない、強烈な憤りの感情のトーンが強く出ていたこと
は、読者のみなさんもよくご存知だと思うんだけど、こういうことが伏線に
なっていたと思うんだ。
ただし、こういうことは全部cisの責任とはいいきれないよ。だって、
秘密主義とはいっても、cisは隠し方が上手なほうじゃないんだから。
このお嬢さんは、推理とか、微妙なシグナルとかを読むのが本当にヘタクソ
で、きっちりした仕事を頼むにはそれでいいのかもしれないけど、さすが
にどうかと思うことも多い。
俺がここに来て3日目には知ってたようなことが、半年たって、ようやく、
それも俺に説明されてやっとわかるようでは情けないぜ、お嬢さん。ホウ
ムズとクリスティ、それにエラリイ・クィーンは、とりあえず全部読んだ
ほうがいいんじゃないの。あんたの推理はワトスン君を越えてるもんな。
パシャリラ パシャリラ
∧ ∧ _____ ≡=-
(´ー` ) /二二ヽ【◎】 ≡=-
\ < ヽ||・ω・||ノ /| ≡=-
(( .\.\__/_ /__// ≡=-
\ く / ≡=-
(( ∪∪ ̄∪∪ )) ≡=-
cisはまだ全然失敗してないでしょ
オッサンはやっぱわからんタヌキ親父だね
ここ低すぎるね 一応サラし上げしとくわ
すまん。今、ちょっとほかの用事があってなかなか続きが書けないんだ。
それはそうと、あんまり上げないほうがいいんじゃない。俺は別にかま
わないけど、あんた自身の話を書いてるんだからさ。
ともかく、レスつける元気ぐらいはあるみたいで、何より。スレも立て
ろよ。まじでこんなところで止めて悪いとは思うんだけど、今、ちょっと
別のことやんなくちゃならないんだよ。ごめん。
それと、今ふと思ったんだけど、cisがこれまで失敗してないなんてのは
ずいぶん変わった言い方だと思う。cisは普通の人間の何倍も失敗してて
それが彼の才能なんだよ。
ごく「当たり前」のことを、当たり前にやらずに、いちいち自分で全部やる。
彼の辞書には「マニュアル」がない。つまずく天才みたいなもんで、器用に
なんでもソツなくこなすっていうのとは正反対なんだ。
こういうタイプの人として、有名なのが、日本では湯川秀樹さんだけど、
たとえば、ゆみーの好きなヴィトゲンシュタインもその口だ。いいかい。
失敗できるってのは才能なんだよ。失敗もできないやつは、教師なり役人
なりになって、さっさとくたばっちまえばいい。
もっとも、単なる失敗だけならあれだけど、つまずくことで、なにかの鉱脈を
発見するのがうまいっていうのかな。
ただね、彼は、こと女に関するかぎり、スキルがちゃんと出来てないってこと
はいえると思う。あんたの場合でも、彼はあきらかに「失敗」してるわけで、
おかげで俺がこんなことをやる羽目になってんだけど、この失敗は凡庸な失敗
で、あんまり生産的じゃない。だって、そうだろ。今のままじゃ、彼としては
あんたを手放すしかないじゃん。
こういう話は、本当は、あんた自身の内面の葛藤とか、泣きたい気分とか、そ
ういうのがみんな整理されてからやったほうがいいに決まってんだよ。でもさ、
ここでゆっくりしてたら、あんたらの関係を修復することは、もうできなくな
るだろ。ま、ともかく、あんたらの関係は俺が預かったから、俺のスレだけで
も見とけや。
じゃ、またしばらく外すんで。よその板とかにはいるかもしれないけど、
別の用事なんだよ。わるい。
さあてと、再開しますか。
まずね、狙いどおりノータリンが釣れたんで、問題はもう片付いたような
もんで、ほんとは何も俺が続けなくたっていいんだよ。
だってそうじゃん。ノータリンはレスにもあるとおり、cisとこれから
も一緒にやってきたいわけだし、cisはcisで、「ぼくはもう、彼女
を失ってしまうのか。。」とかしょうもないこと考えながら、夜の町を、
のんきに徘徊してたわけだろ。つまり、両方とも和解したいってニーズは
びんびんにあって、そのためには、それなりの譲歩をする気にはとっくに
なってるんだけど、度胸がないから言い出せないってわけだろ。
んなもん、わざわざ京都にいる俺に仲人させなくったって、自分らで相手に
そう言えばいいんだよ。で、あとは、二人ではめはめなり、なんなり、勝手
にやりゃあいいんで、俺の知ったことじゃねえよ。
しかしまあ、その手のことができないからこんなザマになってるわけなんだ
し、いちおう尻拭いぐらいはしてやっけどさ。
とにかくね、別に効果狙ったわけじゃないけど、俺が書いたあたりからはじ
まって、二人とも思い出したこととか、ああすればよかったとか、なんて俺
はアホなんだとか、いろいろ考えたことあるだろ。めんどうなことなんて、
何もない。原因は単なる Bad Communicationってやつなんだしさ。
このうち、色っぽいほうの話は、もう明確になったよな。つまり、cisは
そういうつもりで呼んだわけじゃないんだけど、ノータリンがcisにくらっ
ときて、cisはcisで「俺ってやつは。。」とかにやけてたのはいいん
だけど、のらりくらりしているうちに、彼女がまじになってきて、「俺に
どうしろと。。」ってなことになってきたわけよね。
しかし、こっち系の話はほぼお互いに理解しあえただろ。二人の条件をまと
める方法はひとつしかない。つまり、
・ノータリンはcisに「結婚したい」とか「誰と温泉行ったの」とか、そう
いうレスをつけないようにする
・まじで自分には彼女がいるのかどうか、cisはノータリンにちゃんと教え
る。その上で、ノータリンは自分にとって大事な人だし、失いたくないんだ
ってことを、はっきり言葉で伝える
これで充分だろ。その上で、やりたいならはめはめだろうとなんだろうと、自由
にやれよ。ただし、cisはヘナチョコだから、俺がメールに書いたような感じ
にしといたほうがいいと思うけど(にやにや
次は2ch関係だけど、cisはノータリンに、ちゃんといろいろ説明した
ほうがいいよ。そうしないと、こんだけ推理能力のない、観察もヘマな、
どんくさいねえちゃんでは、永遠にわかんないままだし、またまたヒステリー
もたまることになる。
このおねえちゃんはさ、ヒステリーで、焼きもちやきで、想像力のない、
ノータリンだけど、cisの邪悪さだの「若気の至り」だのと受け入れて
くれるぐらいのキャパシティはあるよ。だから、ちゃんと信用してやれよ。
失敗したことがないどころか、どれほどヘマをやらかしてきたことか、
このねえちゃんも、よくもまあ、株板にいて、cisにそんなことを言う
気になるもんだと思うわ∠_(o ̄∇ ̄o)
要するにね、cisは自分がヘナチョコで、しかも浮気者だってことを
彼女の前にさらせばいいんだし、ノータリンは。。
ま、あんたはもう、とくにさらすことはないと思うわ。うん。だから、
そのままでいいんじゃないの。
でさ、和解のしるしに、キスして胸触るぐらいはしてやれよ。このねえ
ちゃん、ヤクザの女だとか下らんこと書くぐらいで、男には本質的に、
あんまり慣れてないから、そのぐらいでけっこう満足すると思うぜ。
ま、なんでもいいけど、簡単なことなんだし、いつまでもぐずぐず言って
ないで、とっとと和解しちゃえよ。和解なんてのは、遅れれば遅れるほど
高くつくぞ(w
以上、終わり。なんかこのまま「祭り」の話に突入するとわけわかんないんで、
今日どうするかは未定だね。
jya
おっと、これをやると、実は俺がフランス人だとか推理されてしまうやんけ。
さて。ようやくお嬢さんも落ち着いたみたいだし、今日のところは、彼女の恋
に敬意を表して、祭りなんか書かないで、恋愛の話でも流していきます。
あとから思い出したときに、結局一番印象深い恋愛ってのは、どこかで話がこ
じれて神経戦みたいになったときだね。もっとも、うんと長く続いた恋愛とか
が壊れた場合はどうなのか、これは経験したことがないんでよくわからんけど。
俺の友達で、3年間、ずっと一人の女の子を思い続けて、1年間付き合って、
別れて、その後10年近くそのときのことをずっと思い出してた、なんていう
厄介なのがいた。過去形で書くのは、そいつ、自殺しちゃったからなんだけど、
彼みたいな経験は俺にはないから、そこまで行くと俺にはわからん。
この手の長い恋愛がこわれた後って、女の人はどうなのか知らんけど、俺の
友達の場合は、ほぼ例外なしに、そのあとしばらく(数年〜10年ぐらい)
女性関係が立ち消える。もっとも、女を求めてないわけじゃなく、むしろ
正反対なぐらいなんだけど、全然うまくいかないのね。
俺が見たケースはいくつかあるんだけど、どれも「女から」愛想つかされた
ケースばっかだってのには、何か意味があんのかな。あいにく、男を放り出
した側の女ってのが友達だったケースってのがないもんで、男の側の言い分
しかいえないんだけど、男の側では口をそろえて「自分の全存在が否定され
た」みたいなことを言うのに対し、女の側は「私はバカでした」みたいなこ
とを言ってるような気がする。この「バカでした」ってのは、別れたこと、
じゃなく、相手とか関係とかに幻想を持ったことを反省しているらしくて、
ちょっと哲学的な響きがあるよね。
しかし、俺の場合、自分自身の体験として、そういうのはよくわからんし、
話を元に戻しましょう。
今回は、どういうわけか当事者のcisにかわって、俺が彼女との神経戦
のお相手をさせられたわけだけど、彼女の相手をしながら、cisはまた
もったいないことをするもんだなと、何度か思った。
だってさ、こういうのって、やってるときはむちゃくちゃしんどいけど、
後から思い出すと、すごく楽しいんだぜ。
見てたってそう思うでしょ。好きな女とやる殺し合いみたいな神経戦って
のは、@@君らがGSあたりとやる本気の仕手戦とかわらんぐらい、神経
もエネルギーも使うから、それはそれは疲れるけど、あとから思い出すと、
ちょっと比較する対象もないぐらい密度の濃い時間になる。それを、cis
と来た日には、ほかの男にやらせてるんだから、わけわかんないよ。まるで、
スープと前菜だけ食って、残りのコースをみんな誰かにやったあと、自分は
コーヒーだけ飲みに戻ってくるぐらい、ヘンな話だ。
俺自身は、そういうことやった経験って、3、4回あんのかな。ただ、今回
みたいにえんえんとやったなんてのは大学1年のときに1回やったきりで、
それ以来だな。
そのときは、向こうが誘ってたのに、こっちがガキだったから、口説くのが
なんか怖くなって、そのあと、まあいろいろたいへんだったわけなんだけど、
サ店で喧嘩して、他の客の迷惑になるからって追い出されて、店変えてまた
やって、また追い出されて、ってな調子で、半日丸々不毛な議論をしたとか、
そういうのね。
向こうはまた、このノータリンねえちゃんみたいなやつで、ま、けっこう
きれいな子ではあったんだけど、屁理屈はいうわ、周りのやつにいらんこと
はいうわで、それはひどい目にあったんだけど、でも、今思うと面白かったな。
なんでこんなことになるんだろうって、お互いに思ってたし、そのくせ、どう
処置したらいいのかもわからなかった。俺、高校、男子校だったせいってのも
あるけどね。高校の3年間は、妹とか母親をのぞけば、女としゃべったのって、
あわせて3時間ぐらいじゃなかったかな。それでいきなり大学で、となれば、
まあ、うまく行かなくてもしゃあないけどね。
あとからいろいろ考えたよ。まず、もっと早く謝れば、問題なんて全然こじれ
ずに済んだのに、それをしなかったのが最悪だった。しかし、相手も、なにも
そんなこといわなくたっていいだろ、みたいなことを言って、こっちを怒らせ
なくたっていいと思ったね。
このおねえちゃんも、まるっきり同じようなことをやってくれたわけだけど、
ヘンなもんで、女って、そういうこと(ちょうどこのおねえちゃんと同じよう
な具合で、言ってる内容は整合性がないし、嘘ばっかだし、攻撃のための攻撃
の言葉がずーーーっと続いて、都合の悪いことはすぐ忘れやがる)を言って、
こっちが怒るでしょ。すると、急に大人しくなって晴れ晴れとした顔になった
りすんのね。
で、聞こえよがしに「ゆるしてあげようかな」とかいうじゃん。何がゆるすだ
よ、バカ野郎、こっちはそんなこと言われる筋合いはちっともねえんだってな
具合で、こっちは頭にきて、また喧嘩、で、泥沼化。そんなことを、それはもう
際限なくやりますた。
このおねえちゃんに何言われても全然平気だったのは、このときの経験が効いて
んだよ。要するに、女にああいうことされんのは、とっくの昔に織り込み済みだ
ったわけ。ていうか、こっちがガキ(それやそうだ。まだ18だもんな)だった
だけに、もっとずっとひどかったもんな。
そのときの経験からわかったことは、それはもう、語る気になれないほど沢山
あるけど、今回の関係でいえば、女が男を攻撃する場合は、女が女を攻撃する
場合とちがって、全面戦争に見える場合でも、かならずどこかにバックドアが
開いてて、男のほうでその存在に気づかないときには、わざと開いてみせるこ
とすらある、とかそういうことかな。
今回だと、たぶん無意識に、だろうけど、このおねえちゃんも、ちょいちょい
そういうことをやってくれて、おかげで俺のほうでは、申し訳ないけど、むしろ
このお嬢さんを、ひょいと口説いたりしないほうに神経を使ってた。俺には愛し
のネカマちゃんがすでにいるんでね。
俺自身は、まあわざわざ言うまでもないだろうけど、この手のじゃじゃ馬は
けっこう好きだから、まあ、あれなんだけど、さすがにこの状況ではそんな
ことしねえよ。俺だって、命は惜しいもん。
まあ、今回は「シラノ・ド・ベルジュラック」ばりに、ひとの女を口説いて
やった(正確にはちょっとちがうが、まあ似たようなもんだ)わけだけど、
これが自分の話だと、もっと楽しかっただろうと思うね。ま、自分の話なら、
なにもこんなややこしいことにはしなかったけどさ。
君らがこれからどうするつもりかは知らん。野次馬的には、いつまでもぐず
ぐずいってねえで、とっととはめはめしちゃえよ、ってところだけど、一緒
に仕事をやっていく上では、そういう関係ができると、ほかの人とのことも
あって、ちょっとめんどうだわな。
ヘナチョコcisには、ちゃんと、せめておっぱいぐらい触ってやれよ、
って言ってんだけど、意気地なしでその程度もやらんようなときは、俺
がゆるすし、遠慮なく、金玉でもきゅっとひねってやるといいよ。その
ぐらいしてやる権利はあんたにはあるぜ。
俺がせっかくプラトンの話まで書いてやってんのに、真面目に読んでく
れてんのは、フランス人とネカマちゃんぐらいだし、君らはのんきに、
緊張状態でも持続してなよ。そういうのがあるのって、なかなか悪く
ないしさ。
それにしても、フランス人は、なにか「秘めた恋」みたいなのを隠して
そうだな。でも、絶対いわないんだよね、この人。
ま、今日はこんなところで。
423 :
強い電波を受信しますた:03/04/14 19:59
強い電波を受信しますた
いつ大恐慌が来ても大丈夫なように準備は万全です。
いったい・・・だれとしゃべってるの?
jya,
読んだよ。
余り、笑わせないでくれ。風邪と喘息再発でキツイんだ。
ま、どうして、風邪なんかひいたかと云うと、
週末、土筆を取りに行ったからだと想うが、
最近じゃ、タラノ芽位は、スーパーでも売ってるが、土筆は、売ってない。
食べようとオモエバ、探し、取り、はかまを取り、料理するしかない。
体力落ちてるぜ。
ジャア。
オッサンて昔いじめっ子だったん?
性質悪いよね
なに1人で長文書きまくってるの?キチ?ヒキコモリ?
フランス人まで風邪かいな。みんなたいへんだな。
えっと、ノータリンねえちゃんも落ち着いたみたいだし、今日はめずらしく
(ていうか、はじめてか)「小泉恐慌」についてちょっとだけ。
まず、けっこうあちこちで、なんで小泉が株価対策をやらないのかについて
非難の意見が出てるけど、俺はこの理由は(こっそり書くんで上げんなよ)
株板でおなじみの加藤さんにあるらしいと聞いております。
タイトルは忘れたけど、昭和60年前後に出た兜町の裏がどうとかいう本だ
ったと思う。(リアルタイムで読んだわけじゃなく、2年ぐらい前に府立図
書館で借り出して読んだ)
この本に、誠備グループに資金を運用してもらってた代議士ってのが、名指し
で五人ぐらい出てたんだけど、中曽根さんとか福田(親父ね)さんとか、そう
いう当時の実力者にまじって、まだ当選1回か2回の小泉の名前が出てたんだ
よ。まあ、小泉は3世議員だから、そういうところに名前が出てもそれほど変
じゃないんだけどね。
こういうことは政治にはよくあることだし、裏情報なんてのがアテにならない
のもご存知のとおり。ただ、この情報の少し風変わりなのは、小泉その他が、
加藤さんに政治資金のかなりの部分を運用してもらってたのが、誠備グループ
の崩壊の直前ごろで、そのせいで、大損したって話だったことなんだ。
当時の小泉は、代議士になりたての、ちょっと自意識過剰っぽいやつで、今や
トレードマークになってるあのヘアスタイルじゃなく、スポーツ刈りにして、
「最近ゴルフにこってる」なんてことをのんきにいってた時期なんだ。
それが、議員紹介とかを別として、マスコミに名前の出た最初が、どうやら、
この加藤さんがらみの話なんで、悪名はたつわ、大損はするわで、踏んだり
蹴ったり。
これでものすごく懲りて、もう絶対株はやらないし、甘い話にも乗らない。。
とかなんとか、そういう話だったわけなのよ。
これが事実かどうかはよくわからん。なにしろ「裏情報」だ。だけど、もし
本当だとして、そのときの大損だのマスコミの嘲笑だのがトラウマになって、
今、小泉が株価対策をやらないんだとしたら。。 加藤さんも罪なお人だよな。
フランス人は興味があるだろうから、本のタイトルがわかれば、このスレに
書くわ。たしか「兜町」で検索して借りた本だったと思うし、京都の図書館に
は兜町の本はそんなになかったと思うから、みつかるでしょ。
ついでにもうひとつ。今の銀行株の底なしの動きについては、こないだフランス
人がカモにしたソロスちゃんのいう、典型的な「自己言及的」な相場になってる
ところだと思う。ごく常識的な話なんで、わざわざ書く意味もないんだけど、
よくわからんっていう人も一人ぐらいいるかもしれないんで。(ていうか、
ノータリンの上げ荒らしにやられる前に、ちとスレッドを進めたいわけよ)
つまり、資産のかなりの部分を株で持ってて、その会社が保合いで銀行株を持っ
てるっていう状況では、銀行株が下落すると、
銀行株の下落
↓
銀行株を保有している会社の含み損がふくらむ
↓
その会社の1株純資産の下落
↓
その会社の株式評価額の下落
↓
持ち合いでその会社の株式を持っている銀行の資産の下落
↓
銀行株のさらなる下落
っていう、典型的な負のスパイラルが生じてしまうってわけね。
だいたいご存知かと思うけど、俺は基本的に、PKOみたいな発想は好きじゃ
ない。なにしろ、いくら年金だの公的だのがいい加減に運用してたとはいえ、
あれだけ金をつっこんでうまく行かないってのは、買い支えには、原理的に何
か問題があるんだろうとしか思えないからね。
とはいえ、さすがにこれはマズいんじゃないの。米相場から来てるいくつかの
格言みたいなのって、この手のダイナミックな相場に本当にあてはまるのかど
うかはよくわからんし。まあ、ロシアの相場みたいに、すごい勢いで戻したケ
ースもあるから、なんとも言えんけどね。
でもねえ、これにどういう対策がいいかっていうと、どうもよくわからん。
バブルの真っ最中のことだけど、当時から株キチだったうちの親父に、なん
でこんなにむやみに株が上がるんだって聞いたら、なんか説明してくれたん
だけど、よくわからんかった。
それで、当時大学に入ったばっかだった俺は、自分なりに考えたのは、当時
の株は、20年とか30年先ぐらいまでの未来を食ってるんじゃないかって
ことだったんだ。
そのあと、株価も地価も狂ったみたいに上がって、うちの親父なんか、俺が
大学に入ったときに、マンションを買っておけば、その売却益で、授業料は
もちろん、生活費まで楽勝で出て、おつりがきたのにってくやしがってたけ
ど、そのあとさらに上がって、あとはご存知のとおり。
俺が最初に考えたときから、株価も地価も倍ぐらいになったことを思うと、
日本は、20年や30年じゃなく、あの頃に50年とか100年先の未来ま
で食っちゃったのかもしれないね。
当時俺は、こんなしょうもない箱ばっかり作ってないで、古代ローマ人が
やったみたいに、修理しなくとも、100年とか200年とか使えるよう
な、しっかりした道路だの、水道だのを作ったらいいのにとかって思って
たんだけど、そのあとの爆発的なインターネットだの、光ケーブルだのの
進展を思えば、こういう「絶対的インフラの整備」なんてのは、せいぜい
水道、ガス、電気ぐらいで、それ以上はむずかしかったのかな。
さて、日本経済はどこまで下がるものか。戦後そのものがひとつの巨大な
バブルだったとして、問題はどこがはじまりだったのかだよね。
「バブル前」っていう言い方があるけど、それって昭和50年代後半を
スタートとしてみるってことでしょ。cisもノータリンも、あの頃の
ことを知らんだろうけど、まだ社会は若くて、年寄りは少なくて、土地
は余ってて、どんどんビルが立って。。 つまり、日本中が今の中国み
たいなノリだった時代だよ。
しかも、ダイエーみたいな戦後のチャンピオンは、この頃すでに曲がり
はじめていたわけで、ここを起点として、バブルを単独の現象としてみて
いいのかどうか、俺には疑問が残る。
株だけ見た場合、今と似てるのは、さらに遡って昭和30年代後半、まだ俺が
生まれる前のときだ。参加者は少なくて、みんな未来を信じてなくて、金はな
くて、仕手株以外、まともな株は動かない。
それが、「大衆的な」大きな動きになったのは、野村を中心とした証券会社が、
推奨銘柄と投資信託を武器に、大営業作戦を展開したからで、これに、大量の
株式発行がくわわって、巨大なブームが生まれたんだってことを考えて、そこ
に戻ろうとしてるんだと考えるなら、昭和30年代後半の株価に、インフレ分
を加えて(ただし、株が多すぎることを思うと、インフレ分はすでに織り込み
済みかも)、未来への期待を差し引いた額ってのが、「正当な株価水準」って
ことになるのかもしれないよね。
以上、「小泉恐慌」の考察でした。
図書館行ってきました。前に見た本がどれかわかんなかったんだけど、福田派
とのつながりはモノホンのようです。社長に担いでた人物ってのが、福田派の
取り回しをやっていた代議士の秘書だった人なんだわ。逮捕されたのが昭和56
年で、当時39歳だったっていうから、まだ65になってないんだ。小泉は、
相当損したと思うぜ。逮捕以後、あっという間に10分の1以下に下がった
し、「政治資金」の大半を吹き飛ばしてたとしても変じゃないよ。離婚の遠因
もそれだったりして。(ちなみに、小泉の離婚は逮捕の翌年)
いろいろ面白い話もわかったけど、この人に関する本は、図書館に行けば、
うんとたくさんあるし、興味のある人は自分でどうぞ。俺は、君子危うきに
近寄らずだね。もっとも、ちょっと接触した感じだけでも、すごく面白い人
だし、女の話とか、ネットについての意見とかは聞いてみたい気がしてんだ
けどね。
さて、レスを進めておきますか。
ところで、ノータリンさぁ、あんたもカテちゃん同様、俺のこと「感情が
わからないやつ」とかなんとか書いてたけど、何言ってやがんで、とか
思うぜ。
あんた、いちおうしすのこと好きなんだろ? なら、俺になついてないで、
とっととしすと、はめはめでもなんでもすりゃいいだろ。しすとしては、
あんまり面白くないぜ。
だって、考えてもみろよ。このスレだの、前スレだので、あれほど恥ずかしい
ことをたくさん書いたの読んでるわけだろ。となると、しすもいちおう♂だし、
「そうか。。 あいつ、俺のこと、そんなに思ってたのか。 俺って、なんて
罪な男だろ。こんなにハンサムで、魅力的な男に生まれた俺って、犯罪的だな」
とかなんとか、自分にうっとりしてるわけじゃん。で、ノータリンがいつ迫って
くるんだろとか、胸で泣かれたらどうしようとか、いろいろいらんこと考えなが
ら、待ってるわけよね、あんたが何かアクションを起こすのを。
それだってのに、肝心のあんたは、胸で泣くとか、恨みっぽい湿った感じで、
じっとしすを見てるとか、なんかそういう芸を見せるどころか、俺のところ
でのんきに上げ荒らしやったりして、なついてるわけだろ。
しすとしては、当然、そらねえだろと思うわな。せっかく、どうなるんだろ、
とかって楽しみにしてんのに、ちっともアクションがなかったら寂しいだろ。
このへんが、「男の感情がわからない」ってやつだわな。
昨日ちょっと書いた女の子とのごたごたっていうのは、時期が時期だった
せいで、俺自身の思想形成(すげえオーバーなことをw)の過程で、かなり
重要な意味があったんですわ。
この人、俺とは大学で語学のクラスが一緒だったんだけど、何を考えたもの
か、俺に対して、「安定した世界観」みたいなものを求めてきてたんだよね、
エッチな話よりむしろ。
でもさ、18やそこらのガキに、世界観なんてものがあるわけないじゃん。
そのころは、まだプラトンを読み始めたばっかりで、ようやく一巡したのか
な。(いちおう全集を通して3回読んだ)
高校までに勉強したことでは、サラリーマンにしかなれないってことがわか
ってきてたけど、だからって、何かそれにかわるものがあるわけでもなんで
もない。だからプラトンを読んでたのに、世界観をよこせなんていわれても
困るんだよね。
だから、俺としてはどうしようもないんだけど、向こうは向こうで、俺の意見が
不安定で、それを受け入れるようにも、受け入れようがないとか、勝手なことを
いうわけ。あたりまえだよね。俺自身が、「自分の意見」とか思ってた、下らな
い、ありきたりの言葉の寄せ集めを解体して、もっとましなものにしたいと思っ
てて、その作業をはじめたばっかりだったんだ。
だから、俺としては、一番考えが不安定で、むしろ不安定であって当然の時期だ
ったわけなんで、そういうときにそんなことを言われても困るだけだったんだけ
どね。
半年ぐらいは、そんなわけで、かなり疲れる消耗戦をやって、そのあとも、
そうだな、2、3年はごたごたやってたけど、それはちょうど、俺が自分
自身の言葉を作り出していく(またオーバーなことを)最初の時期だった
もんで、自分っていうより、彼女にむけて言葉を作っていくっていう、
ちょっと変な習慣ができたわけ。
まあ、三年ぐらいもすれば、さすがに彼女そのものとは交流しなくなった
んだけど、彼女そのものとは離れて、仮想読者として、この人を相手に
考えるっていうのは、これだけやると一種の習慣になっちゃって、だいぶ
続いたね。
俺がここに来て、カテちゃんをつかまえて(あるいはつかまって)主として
彼女に向けて言葉をつづるようになるまで、そんなに時間がかからなかった
ことは、みんな知ってるよね。
昨日書くまで、昔喧嘩した女の子のことは思い出しもしなかったんだけど、
どうしてカテちゃん相手に書くとしっくりくるのかってのは、このへんに
理由がありそうだ。またこんなやつが。。 とか思いながら、ノータリン
の相手をしてたのも、そうっていえばそうだ。
フェミニズムについて書いたけど、俺が世界観とか哲学とかってのを考える
とき、かならず「女の立場ならどうなるのか」ってことを考えるのも、俺が
いろんなことを考えるようになった動機のひとつに、彼女の問いがあったか
らといっても、たぶん間違いなさそうだしね。
まあ、個人的な追憶はこのぐらいにして。。
この人もそうだったし、カテちゃんやノータリン、あるいは1号タンだの麻美
ちゃんだのもそういう感じがあるんだけど、ひとつの世界観とか、断定とかを
前にしたとき、男と女とでは、その受け取り方に、根本的なちがいがあるよう
な気がする。
男は、かならずそうだとまでは言わないけど、言葉があれば、それを言ったの
が誰であるかにはそれほど関係なく、言葉そのものの示す内容によって、それ
を選択したり、しなかったりするような気がする。
でも、女の場合、その内容よりもむしろ、誰がそれを言ったのか、のほうを
重要視する傾向があるんじゃないかな。
女の人って、誠実とか信用とか信頼って言葉を好むよね。カテちゃんにも
さんざんやられたし、ノータリンにも力いっぱいやられたけど、この信頼
とか誠実とかを、絶対的な判断の基準として、そいつのいう内容よりも、
ずっと重要視する。
もちろん、男でもそういうことはある。でも、それは大抵の場合、取引とか
契約とかの局面なんで、絶対的に誰かを信頼したり、誰かの価値を誠実さで
判定するなんていうことは、まず滅多にないと思うんだ。
また、信用できない人物であることや、誠実でないことがわかっている人物
とも、ある程度用心はするものの、平気で関係できるし、それがどうしたって
感じだ。でも、女の人はそうじゃないみたいなんだよね。
まあ、「権威」ってのが関わってくると、男はかえって無批判に服従しちゃう
ってところがあるから、あれなんだけど、それでも、女の人が、男に比べて、
人物本位でものを考える傾向があり、言説の真偽よりもむしろ、発話者が誰か
のほうに強い関心をもつらしいってことは言えそうな気がする。
だいたいさ、女の人って、男よりもうんと長い時間を、相手の人物評価って
いうか、吟味に費やすじゃん。誠実であるかとか、信頼できるかとかだけじゃ
なく、そいつがどんなやつであるか、どういう考え方の持ち主であるかとか
について、ずーーーーーーっと観察しつづけて、なかなか納得しない。
しかも、そこで見てるのは、相手の性格や癖なのかな。なんかよくわからんけ
どね。
これは、さっき読んだ本に出てたんだけど、responsibility(責任)って言葉
は、response(返事)から来てるわけで、責任とは要するに、ちゃんと返事を
することだっていう、なんかそんなことが書いてあったのね。
こういうニュアンスは、男のものというより、女のものという気がする。男の
場合の「責任」の概念は、自分の宣言したことを、現実に行うことじゃん。
しかし、女の場合の「責任」ってのは、文字通り「レスをつけること」なんじゃ
ないのかな。なんかそんなことを感じました。
なんでこんなこと書いてるのかっていうとね、俺たちが生きてるこの世界の
中で、倫理とか、行政とか、双方向性とか、身近な対話とかっていわれてる
ものの本質が、このresponsibility、つまり、「ちゃんとレスをつけること」
にあるんじゃないかって、そんな気がしてんのね。
小泉とか、その前には細川さんがそうだったけど、この人たちって、ちゃんと
レスをつけてくれそうな感じのする人でしょ。前に2chと民主主義の関係に
ついて考えて、よくわかんなくなったんだけど、単に双方向的であったり、
自由な対話が可能な場があったりすること以上に、ちゃんとレスがついてくる
っていう事実そのものの中にこそ、本質的に重要な何かがあるような気がする。
前にイタリアの州政府についての本を紹介したけど、あの本の中で、任意の
州政府が、みんなに満足されているかどうかを見る、きわめて相関性の高い
指標として、このレスの速さと完全さがあげられていた。
つまり、州政府に宛てて、なにか質問するじゃん。メールでも電話でも手紙
でもなんでもいいんだけど、それに対して、必要な答えを、すぐに返してき
てくれるところってのは、州民の行政に対する満足度も著しく高いし、たら
いまわしになったり、全然返事なんて返ってこないところでは、州政府の要
人までが、自分の州に絶望していたりするわけ。
そんなことを考えてると、このresponsibilityって言葉は、単に責任とか
って訳すればそれでおしまいっていうんじゃない、もっと重要ななにかを、
概念の中に含んでいるような気がする。責任っていうより、むしろ信頼と
か、誠実とかに近い、なにかそういうニュアンスだけどね。
少し休憩。今日はけっこうレス書いてるな。さすがresponsibilityの話を
書いてるだけあるわ。
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^´ ̄ ̄ ̄`~ ̄`ヾ〜´~ヾ〜〜´`ヾ〜〜´`〜´
なんか、うまく考えがまとまらんわ。今日はそろそろ出かけないとならない
んで、食い物のことでも書いて終わりにしときますわ。
フランス人が土筆のこと書いてたけど、俺まだ、土筆って1回か2回食った
ことがあるだけかな。そういや、たんぽぽも1回食っただけだな。
野草みたいなので食べたことあんのは、ちょいちょい見かけるクレソンは、
何度かあったけど、あとは蓬ぐらいかな。うちの親、蓬とってきて、それで
蓬もちを作るのが好きでね。
ただ、野草じゃないけど、イナゴの佃煮はよく食ったぜ。つかまえるのは
好きなんだけど、食べるの自体はあんまり。いったんゆでて、羽と足をとった
あと、甘辛く飴煮にするんだけど、ときどきカマキリとかが一緒にゆであがっ
たりして、なかなか。エビと同じで、ゆでると赤くなるのね。
野草とかって、本当は食べられるのもずいぶんあるんだろうけど、俺が住んでた
あたりって、近くに流れてる川がすげえ汚かったし、山もあんまり近くになかった
りで、東北とはいってもあんまり自然にはめぐまれてなかった。
だから、かえって京都に来てからのほうが、「自然」に近い感じ。ここは都に
なってからあんまり古いせいで、いつの間にか自然と都市とが融合してきてる
からね。川も鮎だのイワナがいるぐらいはきれいだしさ。
読んだよ。
何分、回復するとは思うが、結構、キツイノデ。
横になって、TV観てたら、NHKで、14:00〜、清明、
草薙君、結構、いいぞ。もしかしたら、草薙君じゃなくて、katori君か?。
jya.
晴明か。こないだ、上賀茂神社で神主やってる人と酒飲んだんだけど、
晴明神社だけじゃなく、上賀茂・下鴨の賀茂神社ってのも、本質的には
陰陽道の神社なんだそうな。
まあ、あれだけファンキーな伝説のある神社だし、晴明の子孫っていっ
ても、結局は安倍氏の本流は賀茂氏・土御門氏になったわけだから、
そういうことはありそうだけどね。なにせ、賀茂氏の祖先とされるのは、
役小角だもんな。
あまりにも株板とは関係ないけど、賀茂氏関係については、ちょっと
風変わりな仮説を持ってるんで、そのうち書いてみましょう。フランス人の
病気見舞いってことで、今日書いてみてもいいか。
昨日、ラジオ聞いてたら、マイケルの Say! Say! Say!がかかってた。
あれって、スリラーに入ってた曲だっけ。久しぶりに聞いたけど、たしかに
曲の調子もしすっぽいね。
ネット経由でフランス人の風邪がうつったのか、昨日から俺も、けっこう
風邪っぽくてさ。まあ、寝込むほどのものではないんだけど、昨夜は
ちょっときつかった。強い薬飲んで寝たら、だいぶマシになったけど。
お大事に。
フランス人のお見舞い(になるかどうかは知らんが)に賀茂氏の話を書く前に
昨日書き残したことなど、ちょこちょこと。
こないだ、愛や失恋とプラトン的なものの関係を少し書いたけど、いちおう、
その流れです。
最近、cisを見てると、金策に追われてるのかなって気がちょっとするけど、
がんがってくらはい。かわいそうな気はするんだけど、俺には事情がよくわか
らんし、直感的に何か書いたところで、どうにかなるってもんでもなさそうだ。
そんなわけで、今回はcisではなくB君をベースに考えてみることにします。
それは、神経が不安定になることと、創造的であることとの関係に、実は性差
があるんじゃないかっていう、ちょっとした疑問なんですわ。
B君だけじゃなく、cisやフランス人を見ていても(@@君の場合は、よく
わからん)創造的な解決を行う直前に、一時的に精神が不安定になるらしい
ことは、すでにけっこう詳しく書いたよね。
ゲーテが「不安以上に創造的なものはなにもない」って言ってたぐらいで、
俺はこれを、無条件に正しいものだとずっと思ってました。そして、それが
男で、元々創造的な気質の持ち主の場合について見る限り、これは一般的な
ことのように思われます。つまり、創造には一種の狂気がつきものであり、
創造者は、創造の直前まで、非常に不安定な精神状態におかれる、というもの
です。
しかし、カテちゃんだのノータリンだのを身ながら、ふと、女の人の場合は
ちがうのかな、とかって思ったんだ。
男と女を比較した場合、実は女のキチガイのほうが多いことはよく知られて
います。そして、狂気=創造性なんてことは絶対にないことは、すでに、
フーコーについて書いたときに、けっこう詳しく説明したと思います。
ていうか、そもそも、創造的な行為につきものの憂鬱とか、情緒不安定とか
が、ふつうの意味における狂気と同じものであるのかどうかっていう問題も
あるんだけど、この点については今日は考察しないでおきます。
俺がひっかかってるのは、狂気の主な原因が、男女でかなりちがうことなんで
すわ。
男の場合、狂気の原因っていわれるものには、大きくわけてふたつあります。
第一は気質的病変といわれるやつで、脳とか内分泌系とか、なにかそういうと
ころに異常があるケースです。この手の病気のケースでは、大抵の場合、薬で
問題行動を起こさないようにするのが「治療」とよばれていますよね。
第二の場合は、フロイトのいう「状況に対する自己の無能の表現」とよばれる
ケースで、この種の狂気は「絶望」の別名だといっていいでしょう。
一方、女の場合、このどちらかよりもむしろ、ホルモン系の異常によるケース
が圧倒的に多いようで、発症時期も、思春期とか更年期みたいな、身体の機構
が変化する時期に出るのがふつうなようです。
男の場合、ホルモン系、つまりセックスが原因で気が変になるっていうのは、
思春期の一時期(16〜22歳ぐらい)を別とすれば、初老になったときの
鬱病ぐらいで、性的なものが狂気の原因になることはそう多くありません。
もちろん、性的な理由で、「キチガイ」としかいいようのない犯罪をおかす
やつはいくらでもいますが、セックスそのものが原因というよりは、怒りと
か、傷つけられた自尊心が原因になることが多いでしょ。
一方、女の人の場合、男が陥るような形で狂気に陥るなんてことはあんまり
ないようです。肉体的にも精神的にも、女は男より安定度がずっと高いし、
そもそも心身ともにタフに作られています。
しかし、ホルモン系の混乱によって狂気に陥るケースは、それこそ、男の
10倍以上でしょ。そして、このことと、さっき書いた「創造の前段階と
なる狂気」とのあいだに、なにか関係がありそうな気がしてきたんです。
問題がややこしくなるので、気質的病変の場合はひとまず置きます。たと
えばニーチェが脳梅毒だったといわれているように、気質的な病変が、
創造性とまったく無関係かどうかはよくわからないんですが、多くの場合、
天才は、「狂人であるがゆえに」創造的だったのではなく、「狂人であった
にもかかわらず」創造的だったといわれるように、むしろ創造にはマイナス
に働いているケースのほうが多いんじゃないでしょうか。
ここで、創造性と結びついている狂気と考えるのは、だから「無能の表現」
のほうです。大きな問題にぶつかって、それを創造的に解決しようとする
とき、それに先行して、自分はアホだとか、生きてる値打ちなんてないと
か、もう死にたいとか、なんかそういう、すごく暗い気分に落ち込む状態
がけっこう続くわけなんだけど、これは、まったくのところ、「自己の無能
の表現」なわけで、たまたまそれが解決されたからいいようなものの、そう
でなければそこからまっすぐノイローゼになっても変じゃないでしょ。
これは、cisにしろ、フランス人にしろ、B君にしろ、たぶん@@君にしろ、
ごくなじみの感覚だろうと思うんです。
しかし、ひょっとして女の人にとってはそうではないのかもしれない。とまあ、
そんなことを、昨日寝ながら思ったというわけです。
ノータリンちゃんについては、俺にからんできたときとか、そういうところ
しか知らんもんで、考察のしようがないんで、とりあえず、カテちゃんと、
知人の舞踊家の女の人について考えてみます。
カテちゃんの場合、元々俺が男だと思ってたし、自分でネカマと名乗るぐら
いで、ふつうの女の基準から見れば、かなり男っぽいやつだと思うんだけど、
情緒が不安定になると、ただ「変」なだけで、創造どころか、普通ならでき
ることでも出来なくなるようです。
この点については済まないなとは思うんだけど、実はここ数日、彼女のこと
をいじめてたんですよ。ところが、その際の彼女の感じが、俺が期待してた
のと全然ちがうんです。
俺は、彼女の心理的メカニズムを、俺のそれと同様と考えて、ちょっとした
ストレスを課していました。上記の説明でおわかりと思いますが、これは、
彼女を「追い詰めることで創造的な火を起こさせよう」と考えてのことだった
わけです。
しかし、結果的に彼女は情緒的に不安定になっただけで、創造的どころの
騒ぎではありません。彼女の様子を当惑して見ながら、ふと、知人の舞踊家
の方のことを思い出しました。
このひとは、俺よりうんと年上だし、俺自身がそこに問題として関わっている
わけでもないのですが、男であれば、プラスになりそうなストレスが、この、
やはり非常に男っぽいこの人には、著しいマイナスの効果をもたらしたのを、
何度も見ていたわけです。
この先生にしろ、カテちゃんにしろ、なかなか創造的な人であることは間違
いありません。しかし、男の場合とちがって、この人たちが、自分の能力を
最高度に発揮するためには、情緒的な不安定さではなく、むしろ安定こそが
絶対条件のようです。
そのへんのメカニズムは、俺は女じゃないんでよくわからんのですが、男の
場合、狂気や不安は単なる狂気や不安であって、それ以上のものではありま
せん。しかし、女の場合、不安は身体に逆流して、身体のメカニズムそのも
のをかく乱してしまうのかもしれません。
さて、なんでこんな変な話を持ち出したか、です。俺がちょっと風変わりな
女性観を持っていることはみなさんご存知かと思います。俺はフェミニスト
ではないし、どちらかといえば男尊女卑的なところがあるぐらいですが、
自分自身の考察してきたことに対して忠実であろうとするかぎり、歴史が
動いて、新しい中世とでもいうべき時代に入ったこと、そして、これからの
社会(少なくとも日本)においては、社会を構成する中核となる部分が、男
ではなく女に、それもけっこう急速にシフトしていくだろうと考えざるを
えないのです。
そのヴィジョンを大雑把に書くとすれば、こういうことになるでしょうか。
ルネッサンス以降(日本では戦国時代以降)の社会は、社会そのものが、
一種の軍政を敷いていた状態なんだろうと思います。日本の会社も、一種の
軍隊ですよね。しかし、このモデルも行き着くところまで行ってしまい、
これからは、攻撃や戦争より、むしろ社会の自己再生産を基本として、進歩
というものがあるとしても、これまでのようなラディカルかつ熱狂的なもの
ではなく、ゆるやかで、長い時間をかけたものになるだろうと思われます。
そして、こういう状況の変化が本物だとすれば、近代社会における場合と
比べて、男の存在の意味は、ずいぶん小さくなります。というのも、男の
本質は、不安とギャンブルにあり、いってみれば、生物としての人間にお
ける、実験と無駄と突然変異を担っているのが男なんだろうと思うのです。
近代のような、世界そのものが爆発的に変化する状況にあっては、だから、
男の存在意義はかなり大きいんです。なにしろ、人類における試行錯誤と
実験を担っているのが男だとすれば、大量の失敗が出たところで、どうって
ことはないですからね。
しかし、ゲームのルールが変わり、変化から自己再生産と、ゆるやかな進化
へと社会の進む方向がかわった時点で、男は、単なる無駄、あるいはリスク
へと、その意味を変化させるんじゃないのかな。
そんなことを思ったとき、この不安→創造のメカニズムが、実は、男に固有
のなにかであって、女にはあてはまらないのかもしれないという、上に書いた
思いつきとは、たぶん何か関係があるんだろうという気がするわけです。
♪ チャッチャッチャッ ♪
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
(・Д・ ) .(・Д・ ) (.・Д・ )
((( ;;"~;;;"~゛;;) ((( ;;"~;;;"~゛;;) ((( ;;"~;;;"~゛;;)
. ミ;,,_,ミ;,,_,,;ミ ミ;,,_,ミ;,,_,,;ミ ミ;,,_,ミ;,,_,,;ミ
♪ チャッチャッチャッ ♪
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( ・Д・) (. ・Д・) ( ・Д・.)
(;;"~゛;;;~゛;; ))) (;;"~゛;;;~゛;; ))) (;;"~゛;;;~゛;; )))
. ミ;,,_,,;ミ,_,,;ミ .ミ;,,_,,;ミ,_,,;ミ .ミ;,,_,,;ミ,_,,;ミ
483 :
これはなつきじゃないからな:03/04/16 14:45
いい気になって
ネカマいじめんなよ
タコ
>>483 理由があっていじめてんだよ。わるいのは向こうだもの。(俺も、かなり
悪いが)放っといておくれやす。ま、それはそれとして。。
フランス人の風邪見舞いってことで、賀茂氏についての話をちょっと書き
ます。どのへんが病気見舞いかって気もするけど、まあいいでしょ。
賀茂氏っていうのは、非常にタレントの多い氏族であることはご存知の方も
多いと思います。しかも、とても風変わりな人が多いんですわ。
鴨長明なんてのもそうだけど、賀茂氏の発祥とされる役小角といえば、猿之助
ばりに空を飛ぶことで有名だし、安倍晴明も賀茂氏です。今では、上賀茂・
下鴨の両者は、葵祭で有名な「格式の高い神社」っていうだけの感じだけど、
この名前を見ると、そう簡単に考えていいかどうか、それだけでも疑問が生じ
てきますよね。
しかも、いわゆる格式の高いとされる神社の大半が、なにか風変わりなところ
を持っている場合が多いんですよ。
上賀茂・下鴨の両社は、伊勢神宮と並んで、官幣大社の中でも最上位にランク
されており、稲荷大社だの、出雲大社だのより格が上なのですが、なぜ賀茂神社
がそれほど高い意味を与えられているのかは、実はよくわからないのです。
まあ、松尾大社だの稲荷大社だのと同様に、賀茂神社が京都の地主であると
いう風に考えればいいのかもしれませんが、松尾さんとお稲荷さんが、秦氏の
氏神で、平安京遷都以前からあることが確実なのに対し、賀茂氏は、奈良時代
以前から宮廷において神官の務めをやっていたらしく、これもちょっと不思議
なところです。
賀茂神社同様、松尾さんも稲荷さんも、全国にたくさんありますが、要は
本社から頼んでもらってきたわけですよね。ところが、この神社とは必ず
しも関係なく「賀茂(あるいは加茂)」という土地はあちこちにあるわけ
で、これと賀茂氏がなんらかの関係があるだろうことは確かであるにしろ、
加茂という地名は、何もないとしたら、ちと多すぎるように思います。
そして、この加茂という土地は、掘るとなにか出てくることの多い土地な
んですよね。銅鏡が大量出土したことで知られる、島根の加茂岩倉遺跡
なんてのがすぐ思いつきますが、古代の遺物で、加茂という名のついた
土地から出たものの比率は非常に高いんですわ。
にもかかわらず、賀茂氏っていうのは、どういう人たちなのかよくわからん
のです。この人たちがずいぶん広く活躍していたらしいことは、なんといって
も地名から明らかなのですが、文献資料は驚くほど少なく、どうやら、古事記
や日本書紀編纂に際して、丹念に消されたものと思われます。
さらに、ほそぼそと秘密に伝えられていた文書のたぐいも、明治維新の際に
これまた丹念に消されたもののようで、これだけ重要な士族でありながら、
具体的な来歴などが、ほとんどわからないんですわ。
そんなわけで、これは完全に仮説にすぎないんですが、俺は、いくつかの理由
から、次のようなことになっているのではないかと思います。
加茂という名前はカミ(神)の意味
加茂氏=小野(オニ)氏=出雲氏
河内王朝によって、のっとられる以前の原・天皇家が加茂氏として存続した
のではないか
この仮説はどれもたいした根拠があって立ててるわけではありません。
フランス人が晴明の話を書いてくれたんで思い出したんだけど、映画「陰陽師」
(kyon2が出てるやつね)に早良親王の話が出てきたよね。あの人は、崇道天皇
として、御霊そのものとされるに至ったわけなんだけど、その崇道天皇を祭った
神社が京都の三宅ってところにあるんですよ。
この神社の対岸に、賀茂神社の祭神が降臨したとされる土地があり、このあたり
は小野郷(小野蝦夷の墓がある)で、なぜか出雲氏の土地になっているわけなん
だけど、加茂氏、小野氏、出雲氏っていうのは、こういう風に妙に交錯した形で
登場してきて、しかも、どの氏族も、霊界の守護者みたいな扱いを受けてるわけ
です。
出雲氏については説明は不要だよね。加茂氏からは、スーパースターが出てる
こともすでに書きました。で、小野氏はというと、王朝において、霊界と最も
ディープな関係をもったとされる人物が小野篁で、お能できわめて重要な役割
をふられている(不当にも、という感じすらするけど)のが小野小町。それに、
彼女の従弟だかにあたり小野道風も、相当変な人物です。
もっとも、こういうことをいくら並べ立てても、彼らが同一氏族であるという
説明には、まったくなってないんだけどね。
次は河内王朝との関係なんだけど、これまた空想の領域の話なんで、あんまり
真面目に読まれても困ります。
根拠といってもごく希薄なものしかないんだけど、俺なんかの印象では、次の
ような過程で進んだんじゃないかと思うんですわ。
加茂氏は、大陸(or半島)から、製鉄(あるいは青銅器)の技術を日本に伝えた
↓
これは武器として卓越していたのはもとより、農具としての生産性を飛躍的に
向上させるものである
↓
この技術を用いて、加茂氏はいったん日本を征服することに成功する。(ただし
この場合の「日本」がどの程度の範囲なのかは不明)
いわゆる倭の五王の時代に、加茂氏による古王朝が乗っ取られる。それ以前には
加茂氏の都は奈良の桜井のあたりにあったと思われるんだけど、この古い王朝に
婿入りする形で乗っ取ったんじゃないのかな。その場合、九州から来たという
考えと、河内の出身だという考えの両方が可能になる
↓
古天皇家である加茂氏は、神祇専門の氏族とされることになる
まあ、こんな感じだね。
この鉄の話と陰陽道とはけっこう重要な結びつきがあるし、さっきちょっと
出てきた秦氏との関係もわりと面白いんだけど、今、頭いたいんで、これを
まとめるのは、明日以降にでも。
cisのバーチャ発覚がきいてるようだな...
フッ やったなcis
読んだよ。
加茂氏に関しては、チェックして無かった。でも、確かにワリト居る苗字だね。
出雲は、行ったことがある。今でも大社だけど、昔は、3倍ぐらいのスケール
で建っていたらしい。
「ヤマタイカ」って、漫画読んだことないかい? 3冊組みで、「星野何とか」著で
何だが、卑弥呼、縄文、大和、そして、60年毎のお祭りについて、面白く書かれている。
jya.
今日のカキコはちょっとおそくなります。2時か3時ぐらいかな。スマソ。
でわ、そろそろ書き始めます。っていっても、株とは見事にひとかけらも
関係ないんだけどね。
そういやしすって、本業は機械の部品加工だったっけ。有限会社さいたま
精機とかそんな感じの。それだと、鉄と権力のからみってのも、まったく
しすと無関係ってことではないわな。
だからどうってもんでもないけどさ。
加茂=神=原・天皇っていう話を途中まで書いたわけなんですけど、この人
たちが日本を制圧した力になったものが、製鉄、あるいは青銅器の秘密を握
っていたからであるらしいってことを、まず理解してください。
武器としてみた場合、鉄は剣っていうイメージがあるけど、実際に破壊力を
向上させたのは、鏃(やじり)と槍(やり)であって、剣ってのは実戦では
それほど重要な武器ではありません。日本の場合「武士の魂」が剣とされて
いるため、実戦は剣でやるもんだみたいな印象があるけど、鉄砲が出る前の
段階でも、戦死者の9割以上が弓と槍によるものです。
多少脱線になるけど、ではなぜ剣があれほど重視されたかというと、剣は、
主として戦いというより、相手の首を切るための道具、および切腹の道具と
して用いられていたからではないかという説があります。
木を削った弓(古代には竹はなかった)や、せいぜい石鏃(石のやじり)しか
使えない相手に、一方が鉄の鏃を使って打ち込めば、これはもうひとたまりも
ありません。織田信長の鉄砲革命みたいなものが、この鉄の革命にはたしかに
あり、それも製鉄技術そのものが厳重に秘密にされていたとしたら、実力の差
はおそろしいほどだったでしょう。槍もそうです。要するに、石や木を前提と
して作られた武具では、鉄の武器を防ぎようがなかったわけです。
しかも、この金属精錬の技術は、どうやらモンゴルあたりで生まれたものらし
く、最初から騎馬民族と関係があったらしいことにも注目すべきでしょう。馬
と鉄、あるいは青銅器の両方をもった連中と、かたや石器や土器、あるいは木
の道具しかもっていない連中ですから、そもそもゲームにならんわけです。
戦時においては武器として圧倒的な力を誇った鉄器が、平時においては、
これまた革命的な農耕用具になります。日本の古代遺跡からは、木製の
耕作道具が出土することが多く、かなりのちまで、通常は木製や石製の
耕作道具が使われていたようなのですが、木の鋤だの鍬だので、地面を
耕すのと、鉄でやるのとでは、どれほど能率がちがうか想像してみてく
ださい。
もっとも、この鉄製の農耕道具はのちのちまでかなり高価なものであった
らしいことは、平安時代になってもまだ、大臣などの地位に伴う国からの
支給品の中に、鉄製の農耕器具があげられていることなどからも推測され
ます。
刀鍛治などのような、古代的な冶金にかかわる仕事が、奇妙なほど神秘化
されているのもこのへんに理由がありそうです。要するに、鉄の技術は、
古代日本にあっては権力の技術そのものだったというわけです。
この技術を日本に伝えたのが、どうやら加茂氏の祖先らしいわけですが、
これは種子島の鉄砲伝来とかとはちがい、単に伝えたというのではなく、
それを用いるために伝えたわけで、そこから、彼らが最初の征服者だった
であろうことが推測されます。
これは、賀茂神社などに伝わるさまざまな伝承や儀式などからも推測されるし、
前述の加茂岩倉遺跡のように、鉄器だの青銅器だのが異常なほど集中的に出土
することなどからも間接的にうかがわれます。
しかし、それ以上に興味をひくのが、日本の神社や寺院のうち、とりわけ古い
時代に建てられたものの多くが、鉱山や、鉄の産地の真上にあるケースが異常
なほど多いことなのです。
昔から山師、といっても株板にうようよしている連中ではなく、鉱山を探して
全国を歩く人たちのことですが、鉱山を探す場合、まず神社を探すのがいいと
いう言い伝えがあるそうです。
実際、神社って妙なところが多いですよね。たとえば下鴨神社なら、相合の木
ってやつがかならず生えるんだそうで、それを「この土地の神聖さ」の証拠だ
とか言っていますが、実際には地面になんかうまってんでしょ。上賀茂神社は
平地にあるように見えますが、真下は岩です。こないだ高野山のほうで金が
出ましたけど、「神聖な場所」っていうのは、多くの場合、「鉱物資源がある
場所」なわけなんです。
さて、これと陰陽道の関係です。製鉄技術を秘儀として伝えることにより、
征服者となった賀茂氏が、なぜのちに神官として陰陽道をおさめることに
なったのかというのは、一見すると、必然性はないように見えます。
しかし、実際のところ、陰陽道っていうのは錬金術であり、錬金術っての
の原型は、土から金を作る技術ではなく、製鉄の技術のことなんですよ。
なんていうか、金っていう文字にまよわされてしまう上に、中国でも、
中世のアラビア、あるいはヨーロッパでも、錬金術ってのが、金を作る
技術とされてしまい、単なるオカルトになっていたわけだけど、キンで
はなくカネとよべば、錬金術=土から、火と水を使って、金を作る技術
というのが製鉄の技術であることを納得するのはむずかしいことでは
ないわけです。
もちろん、いわゆる錬金術もまた、日本には伝わってきています。その証拠の
ひとつが、神社の鳥居が真っ赤なことで、あれは丹塗りっていいますよね。
この丹っていうのが酸化水銀のことで、これは古代中国において不老不死の薬
として用いられており、日本で神社の鳥居が赤いのも、さらには古墳の多くの
内側が丹塗りになっていることとも密接な関係があります。
一般に、水銀が錬金術とかかわる理由として、水銀がアマルガムを作るという
属性のことがいわれますが、これはたぶんそうじゃありません。
水銀については、むしろ防腐剤としてみたほうがわかりやすいんです。昔、
中国映画で「キョンシー」ってのがありましたよね。あれは、大抵の場合、
砂漠とかで死体が保存されたケースなんですが、砂漠でなくとも、生前に
水銀を多く含む水などを常飲していた人は、死んだあとにも遺体が腐らな
いんだそうです。
中国以外でも、墓を二度作るところがあります。つまり、いったん埋めた
遺体を、一定期間置いたあとふたたび掘り起こして、祖先の墓に埋めなおす
というわけなんですが、埋めたあと、何年か経って掘り起こしてみたら、
こういう遺体が出てきたら、そりゃびっくりするでしょ。
なんか、どうやらそういうところからはじまって、ついには中国の「賢者」
たちが、「不老不死」の妙薬として、ふだんから水銀を常用するまでに至って
しまったのですが。。。
ちなみに、この冶金の技術としての製鉄のシンボルが、竜や不死鳥なんですよ。
竜については、どうやら、鉄鉱石の形が元になっているらしく、土の中に
眠っている巨大な蛇=鉄鉱脈ということらしいですし、不死鳥の場合、火の
中にみずから飛び込んでいって死に、ふたたびよみがえるっていうのが、鉄
の精錬過程のシンボリックな表現だといわれています。
ヤマタノオロチなんてのは、治水の神話だっていう説もあり、これもなかなか
捨てがたいのですが、鉄鉱脈に関するものだと考えてもいいわけです。
こうして並べてみればおわかりのように、賀茂氏=製鉄技術者=原・天皇と
いう図式を仮定すると、かなりいろんなものがつながってくるんですよ。
しかし、賀茂氏は、あきらかに際立って重要な氏族であるにもかかわらず、
その歴史が丹念に消されてしまっています。ふつう、こういうことをされた
氏族は、氏族そのものが抹消されるものなんですが、にもかかわらず、神官
として、異常に高い地位を占め続けている理由は、このへんにあるんじゃ
ないかと、まあ、そんなことを勝手に思っているわけです。
ついでにもうひとつの重要な渡来系氏族である秦氏について書いてみます。
この秦氏、秦の始皇帝の子孫だのなんだのという、妙な伝説もありますが、
「ハタ」という言葉は、古代朝鮮語の「海」とか「外国」とか、なんか、
そういう意味だって話を聞いたことがあります。
しかし、この秦氏の名前と密接な関係があるのは、むしろ織物です。
まず、機織り(はたおり)っていうでしょ。旗っていうと、今では国旗とか
ああいうやつだけど、あの形から見ても、織物そのものをハタと呼んでいた
時期があったことは間違いありません。
また、のちに秦氏からわかれた重要な氏族に服部氏がありますが、この服部
というのは、古くは呉服部と書き、読みは「くれはとりべ」つまり「呉の
はたおりの部」と言っていたようです。
京都という土地は、遷都以前において、この秦氏の本拠地のひとつであり、
秦氏の氏神として、今も松尾大社、稲荷大社がありますが、松尾さんが酒
の神様で、稲荷さんがやはり酒と米の神様で、炎をそのシンボルとしてい
るのは、何か理由がありそうです。
そして、ぼくはよく知らなかったのですが、上賀茂神社で神主をやっている
知人によれば、賀茂氏と秦氏とは、奇妙なほど密接な関係があるらしく、
たとえば松尾大社は、由来からいえば明らかに秦氏の神社であるのに、現在
は上賀茂神社の管轄になっています。
オデュッセイアを含めて、古代の神話に頻出し、昔話などでもおなじみの
ように、冶金と機織りと乗馬の技術は、古代世界における秘儀の中核とも
いうべき性格をもち、権力の秘密そのものだったとさえいえそうです。
ロシアの昔話などでは、馬=蛇という、どうにも理解困難なイメージがよく
出てきますし、水辺で機織りをしている不思議な美女、あるいは、水の底の
竜宮の世界で、やはり機織りをしている竜の化身なんてのは、みなさん
おなじみですよね。
こういったさまざまなイメージは、冶金と機織りと乗馬という、古代的な
権力の技術とむすびついた秘密を教えるものであったらしいのですが、
それがいまだにイメージの世界で重要な意味を持っているのは面白いこと
だと思います。
とりあえず、こんなもんかな。なにしろ、フランス人の病気見舞いっていう
コンセプトだし、ま、たまにはこういうのもいいでしょ。(たまに、じゃない
ような気もするけどさ)
でわでわ〜♪
\ │ /
/ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
\_/ \_________
/ │ \
∩ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< マンセーマンセーマンセー!!
さいたまマンセー! > ( ゚∀゚ )/ | / \__________
________/ | 〈 | |
/ /\_」 / /\」
 ̄ / /
読んだよ。
どうも、ま、回復しつつあるので。微熱なのでSARSでは無いが、明日の関東は、
フェーン現象が起こるらしい。これも疲れる。
鉄というのは、結構、精錬が難しい。これに対して、銅は意外と自然銅として産出
するらしい。秩父あたりでは、今でも嵐の後に川に行くと銅隗が見つかるらしいよ。
つまり、鉄は、硬いのだけど、酸化されやすいので、純鉄では、見つかり難い。
- と、いうと砂鉄って、鉄だろ。なんていう人も居るだろうけど、アレは、酸化鉄、
つまり、フェライト(磁石)なんです。
ま、あと、卑弥呼について、新しいアイデアが、出来た。
ヒントは、「ヒルコ」といえば、もうお解かりでしょう。
jya.
なるほど。恵比寿さんだね。その仮説は面白い。
フランス人はあんまり書きたくないだろうから、いちおう説明。
「ひるこ」と書いて変換すれば、蛭子っていう字が出るでしょ。これは
「えびす」と書いて変換しても出てきます。本来の意味は奇形児といって
いいのかな。
フランス人はフリークス=神図式を考えてるみたいな気がするけど、
ちがうかな。ちなみに、恵比寿さんの総元締めみたいなのは神戸の西宮
で、この近くにある長田神社ってのは、神功皇后が朝鮮出兵のときに
神がかりになった場所ですわ。これとも何か関係はありそうです。
そらそうと、ノータリンも遊んでほしいんなら遊んでやるけど、推理以外の
話題を考えろよ。ま、それはそれとして。
女性論の補足なんだけど、男の場合、不幸と不安がある種の狂気に近い状況
を生み出し、それが創造的な行動とかかわってくることが普通であるのに対し、
女の場合、狂気は直接には何かを生み出すわけではなく、幸福と安定のほう
が、より創造的であるっていうのが、俺の出したテーゼなんだけど、どうだろ。
もっとも、不幸と不安はいつでも創造的だってわけじゃなく、創造的になろう
とする場合に、あえてそういう場に自分を追い詰めていくっていうメカニズム
になるような気がする。だから、外的状況によって不幸な今のしすは、かなら
ずしも創造的であるってわけじゃないよね。
ただ、男の場合、安定した状態では、ただ堕落するだけで、ほんと、何もまし
なことはしないような気がするんだけど、そうでもないのかな。
ここ数日、カテちゃん関係でエネルギー使いすぎたんで、今日はちと充電させ
てもらいますわ。ノータリンは、サボってないで、ちゃんとスレ建てろよ。
ただいま。さて、今日はちょっと気分を変えて、株板のアイドルしす君の
プロフィールなどを書いてみますか。なお、個人情報満載なんで、上げな
いよう、くれぐれもよろしく。
あんまりはっきりそう言ってるわけじゃありませんが、彼の本業は機械部
品加工業です。会社は、関東の某県にあるのかな。有限会社で、社員は10
人ぐらいだったんじゃないのかな。しすは、その会社の3人いる取締役の
一人で、代表権もちゃんともっています。
ほかの取締役っていうのは、お父さんと、設計担当の人で、元々はお父さんと
同年輩の人が専務さんをやってたんだけど、身体をこわして、しす坊に譲った
というわけです。ちなみにこの人は、現在、監査役です。
この会社、規模は小さいんだけど、技術には定評があり、特許や実用新案など
も30ほどもっています。主に作ってるのは、ネジとかそういう、比較的小さな
精密さを要求される部品のたぐいですわ。
バブルのときは、今の3倍以上の人間を使ってたとのことです。
お父さんは職人肌の人で、もうひとりの取締役さんは、しすより15歳ぐらい
年上で三次元CADなどによって部品の設計をやる人です。で、そこでしすは
何をやっているかというと、営業と財務・経理がメインなんだけど、最近では
中国進出が大きな課題かな。
今の悩みはSARSで、中国進出っていうのは、元々は取引先の大手に一緒に
来てくれないかっていわれたからだったんだけど、上海に行って、これからは
中国の時代だと実感して帰ってきました。でも、取引先の大半はやっぱり日本
で、みんないやがってたところに、今度のSARS騒ぎ。
飛まつ感染だっていうなら、中国で作った部品からうつることだってありえな
いことじゃない、とか言われて、しすは必死で反論するんだけど、その当人が
肺炎みたいになってる現状では、説得力もマイナスもいいところ。ま、潜伏期間
から見て、しすもフランス人も、上海から風邪をもらってきたなんてことは
ありえないんだけどね。
で、なんでそんなやつが、株だの2chだのばっかりやってるか、なんだけど、
株はお父さんの方針かな。社会の仕組みを学ぶには株にかぎるとかで勧められ
てやってるわけなんだけど、まさかこれほど損してるとは知らんでしょ。
一方の2chだけど、実はしすは、ひ(略氏と大学時代の友人だったんですねぇ。
この二人は中が良くて、なにしろ「あご」というあだ名をつけたのがひろゆ子氏
だっていうぐらい。彼が、東京在住じゃないにもかかわらず、ちょいちょい高田
馬場あたりで飲んでいるのは、ひ(略氏とであることが多いわけです。
その友達のよしみもあって、2chのことを真面目に考えていると。まあ、こう
いうのがしす君のプロフィールじゃなかったのかな。微妙な細部のことまでは、
よくわからんけどさ。
さて、それはそれとして。図書館に行って、「インターネットと法」に関する
本を、固めて借りてきましたんで、しすもお友達のひ(略氏にでも教えてやって
ください。
2chに関係しそうなものでは、ニフティの訴訟についての話が多いんだけど、
なにしろ法律の世界では、実際に裁判にならんことには書きようがないところ
があるからね。
この中で、ISPの管理者の場合とBBSの管理者の場合とをわけて書いてる
議論なんてのもあるんで、今からざっと読んで、そうだね、2時間もしたら、
アバウトなアウトラインでも書いてみますわ。まだ読んでないんで、詳細な分
析とかとなると、すぐには出来ないけどね。
いちおう借り出してきた本のタイトルです。
「インターネット事件と犯罪をめぐる法律」 オーム社
「インターネットと法」 有斐閣
「インターネット法」 商事法務研究会
「インターネット法学案内」 日本評論社
「サイバースペース法」 日本評論社
読んだよ。 jya.
ってちがうな。えっと、上の5冊(といってもプロバイダ関係の分だけだ
から、全部あわせても1冊分になるかならんかぐらい)読みますた。判例
があんまりないせいか、どれもこれもニフティサーブの事件のことばっか
なんだけど、外国のものの翻訳である「サイバースペース法」では掲示板
のことが取り上げられていないのに、日本のものでは、どれも最初のほう
にあげられているところを見ると、BBSにおける名誉毀損の問題を、
いかに法律家が注目しているかが、逆にわかります。
今日借り出してきた本は、どれも出版年次が1998〜2000年のもの
と、少し古いため、判例がそういうことになっているわけですが、もっと
新しいものや、ネットでみつけたものなどとなると、今度は2chが扱わ
れるケースがぐっと高くなり、ものによっては、実質的に、2chの研究
みたいになっている本もあります。
そんなわけですんで、まずはこの、いわゆるニフティサーブ事件のあらましを
説明しておきましょう。控訴審の東京高裁平成13年9月5日判決で、この事件は
確定しており、以下に書く一審の東京地裁判決とは内容が変わっていますが、
まずは事件の概要から行きます。
ニフティサーブってのはパソコン通信で、2chのような誰でも匿名で出来る
ものではなく、いちおう会員として登録しないかぎり利用できない掲示板で
あることをまず頭にいれておいてください。とはいえ、会員登録はめんどうで
はなかったようですから、時代を考えれば、今の2chと近いものだと考えて
もそう間違いもないでしょう。2chのほうが、問題がより複雑なだけのこと
ですからね。
事件が起こったBBSというのは、ニフティサーブの「現代思想フォーラム」
の中にある「フェミニズム会議室」というスレッドでした。
ニフティは2chとはちがい、主催者がまずいて、主催者の委託をうけた
システムオペレータが管理し、その下にチャットの常駐要員であるフリー
フラッグとよばれる課金免除資格をもった人がいて、この資格をもった人
たちは、運営会議室に参加できたそうです。フォーラムの一般参加者は、
この下の階層ですから、
主催者−シスオペ−フリーフラッグ−一般参加者
という、少なくとも4つの階層があったことになります。
ここで、名誉毀損訴訟の当事者となったAさん(♀)というのは、フリー
フラッグの資格をもち、ボードリーダーとして、このスレッドの運営に、
とてもアクティブにかかわっていた人だそうです。
ここに被告となるBさん(♂。一般会員)がカキコをしてきたわけですが、
Bさんは、Aさんの意見が最初から気に食わなかったらしく、詳しいこと
はよくわかりませんが、はじめから批判的というか、攻撃的なスタンスを
とっていたようです。
このBさんに対し、Aさんは、シスオペのCさんを経由して個人情報を入手し
たらしく、Bさんの職業(学校の先生だそうです)だけでなく、たぶん名前な
どから知ったのでしょうが、国籍などを含めた差別的カキコなどで応戦します。
Bさんは、以来、相当猛烈な個人攻撃をはじめた模様です。もっとも、その内
容のかなりの部分は、Aさんがそれまでにフォーラムに書いた内容を逆手に
とったもののようですが、このへんについては詳しいことはわかりません。
ただ、名誉毀損とされた内容は、かなりひどい代物で、まあ2chにいると
別にどうってこともないような気にもなりますが、それを、どうやって調べた
ものか、実名入りでやったわけです。
そうこうするうちに、シスオペがCさんからDさんに代わり、そのことと
関係があるのかどうかはわかりませんが、Aさんはフェミニズムフォーラム
にあまり顔を出さなくなります。
Cさんは、AさんにBさんの個人情報を流していたぐらいで、積極的に削除
やなにやをやっていたらしいのですが、Dさんは基本的に放置のスタンスを
取る人だったらしく、警告にとどめて削除は原則としてしない方針でいた
模様です。
その結果、このフォーラムは、被告とされたBさんによる、一方的なAさん
嘲笑スレになってしまいました。そして、Aさんが、ニフティの主催者と、
カキコをやっていたBさん、それに新シスオペのDさんの3人を相手に、
名誉毀損の訴訟を起こすに至ったというわけです。
控訴審の判決要旨は次のようなものです。
http://www1.odn.ne.jp/~aac13570/copyright-h1395-3.htm これをざっと見るかぎり、国籍などについて差別発言を受けたのはAさんの
ほうになるわけで、そうだとすれば、俺の読んだ本が間違っているのか、
さもなければ、両者が相互に差別発言をやっていたのか、そのへんはちょっと
これだけではよくわかりません。
一審ではAさんの主張を基本的に認め、BさんとDさん、それにニフティに
賠償を命じました。控訴審では、名誉毀損ではなく「侮辱罪」にあたるとした
上で、Bさんの言動が侮辱にあたることを認め、シスオペのDさんについては
管理責任は果たしていたとして、賠償請求をしりぞけました。ニフティについ
てはここでは不明です。
まずシスオペのDさんについてちょっと書いておきます。控訴審で確定した
ので、これに従うと、Dさんは、2chほど徹底した放置主義だったわけで
はなく、削除依頼が来たあとに、すみやかに削除に応じたこと、また、警告
を行ったり、説得をしたりしていたというわけで、管理者としては正当な
管理を行っていたと認定されたようで、これはよい判決だろうと思います。
なにしろ、一審判決の流れでいくと、管理者が萎縮してしまって、グレー
ゾーンはすべて削除する、みたいなことになってしまいますからね。
そして、Dさんの責任が問われないとすれば、その使用者責任もないわけ
で、ニフティの責任もないということになるわけでしょう。
問題はBさんとAさんの関係です。力関係から行くと、元来Aさんのほうが
強かったらしいことは、状況からも推測できますよね。ただ、それがいつか
逆転したこと、また、シスオペのうち、問題は訴訟を起こされたDさんより
むしろCさんにあったんじゃないかという気もしないではありません。
しかし、それ以上にいろんなことがここからわかってくるんじゃないかと
思います。
まず、2chにおいては、こんなことはほんと、日常茶飯事ですよね。
力関係がさらに攻撃側に傾けば、おなじみ比ヤング氏のケースになります
し(つまり、比ヤング氏は訴訟をすれば勝てるっていう意味ですよ)
いわゆる「粘着」の大半も同じことです。
また、シスオペのDさんっていうのは、放置主義というより、できるだけ
議論によって解決しようという考えの強い人のようで、これぐらいやって
もなお(結果的に控訴審では違法行為であるとは認められていません)
訴訟を起こされ、一審で損害賠償を命じられたというのは、俺から見ても
ちょっとした驚きでした。
上のリンクを見てもらえばいいのですが、念のため、Dさんに関する部分につい
て、判決文を引用します。
「以上の諸事情を総合考慮すると、本件のような電話回線及び主宰会社のホスト
コンピュータを通じてする通信の手段による意見や情報の交換の仕組みにおいて
は、会員による誹謗中傷等の問題発言については、フォーラムの円滑な運営及び
管理というシスオペの契約上託された権限を行使する上で必要であり、標的とさ
れた者がフォーラムにおいて自己を守るための有効な救済手段を有しておらず、
会員等からの指摘等に基づき対策を講じても、なお奏功しない等一定の場合、
シスオペは、フォーラムの運営及び管理上、運営契約に基づいて当該発言を削除
する権限を有するにとどまらず、これを削除すべき条理上の義務を負うと解する
のが相当である。」
「Dは、削除を相当とすると判断される発言についても、従前のように、直ちに
削除することはせず、議論の積み重ねにより発言の質を高めるとの考えに従って
本件フォーラムを運営してきており、このこと自体は、思想について議論するこ
とを目的とする本件フォーラムの性質を考慮すると、運営方法として不当なもの
とすることはできない。」
「Dは、会員からの指摘又は自らの判断によれば、削除を相当とする本件発言に
ついて、遅滞なくBに注意を喚起した他、Aから削除等の措置を求められた際に
は、対象を明示すべきこと、対象が明示され、ニフティも削除を相当と判断した
際は削除すること、削除がAの要望による旨を明示することを告げて削除の措置
を講じる手順について了解を求め、Aが受け入れず、削除するには至らなかった
ものの、その後、A代理人から削除要求がされて削除し、訴訟の提起を受け、新
たに明示された発言についても削除の措置を講じており、この間の経過を考慮す
ると、Dの削除に至るまでの行動について、権限の行使が許容限度を超えて遅滞
したと認めることはできない。」
おわかりでしょうか。俺は、この控訴審の判断は妥当なものだと思います。
しかし、これは実はかなり重要な価値判断を含んだものであり、2chが
指針とすべき要素を濃密に含んでいる、含蓄のある判決だと思います。
つまり、裁判所が判例として提示しているのは、最初の(Aさんよりの)
シスオペであるCさんのような態度でもなければ、完全放置でもない、
紛争を解決するかなり複雑なスキームであって、以前紹介したアメリカの
デジタルミレニアム法について、相当に検討したあとがうかがわれます。
俺が読んだ5冊の本は、すべてこの控訴審判決が確定する前に書かれたもの
なのですが、基本的なラインにおいて、著者たちは全員この判決を支持する
だろうと思われます。
これらの本の中で、事実上の通説化していると思われるのは次のようなこと
です。
・ISPに関しては、単なる接続の提供者から、かなり濃密に各スレッドの
内容や構成に関与しているものまでさまざまあり、それぞれの性格に応じ
て、責任を区別すべきである。
・この点について、平成12年に郵政省が、電気通信事業法の改正に盛り込
もうとしたらしい。(つまり、プロバイダの認可に際して性格付けを行う
という意味)
・BBSはふつうのISPとはちがい、主催者がスレッドでの議論に直接関
与するケースも多いため、通常のプロバイダと同一に扱うことはできない。
・つまり、BBSの場合、管理者責任を問われるというのが「原則」であり、
クレームがあってもなお対処しない場合、責任が生じると考えておいたほ
うがいい。(
>>536の判決文参照)
こうした考えのもとになっているのは、けっこう高度な価値判断のようです
が、BBSというのはニュートラルで無責任な場所ではなく、主催者による
自己表現の場である、という言明は、なかなか面白いなと思いました。
俺個人の感想としては、こないだ書いた、責任=responcibility=レスを
ちゃんとつけること、という図式のことをふと思い出しました。なんていう
か、俺には問題は最初のシスオペのCさんにあるような気がするんですよ。
まあ、ともかく、今日はこのぐらいで。といっても、明日になれば、何か
気のきいたことが書けるってもんではないですが。材料を入れただけでは、
すぐには発酵しないんですわ。
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >_∧∩
_/し' //. V´Д`)/
(_フ彡 /
読んだよ。
随分と、話の展開が、速いな。
昨日、ヒルコのことを書いたけど、記紀は、何故、あんな中途半端な始まり方か?
という点に注目したんだ。
つまり、ヒルコ=ヒミコではないか、と考えたわけです。
(どうせ、漢字で当て字したのだろうから、発音的には同一では?)
日本神話の二重構造、スサノオ=ヤマトタケルの謎も解ける。
こんな仮説は、もう、誰か、書いてるかな?。
知ってたら、教えてね。
ネットと法と良識の問題については、しばらく考察します。
jya.
スサノオとヤマトタケル神話のダブりってのは、たしかにあまりにも変だよね。
フランス人は、邪馬台国(あるいは邪馬壹国)は畿内説なの、九州説なの?
意外と出雲説とか。 俺はよくわからんけど、佐賀に行ったときに、また、
ずいぶん飛鳥とよく似た風景だなって思ったことを覚えてる。
景色として、よく似た感じなのが、あとは、宇治、大原野(京都の西側で、
藤原氏の本拠地)それに天理のあたり。風水の関係もあるのかもしれない
けど、なんか、同じような土地を選んでいる気がすごくする。
や、一日一膳では有るのだが。
面白いので、
ワシハ、九州説。
最近話題の吉野ヶ里遺跡であっても、良いかと考えている。
神武に関しては、
高千穂とか、日向とか行ってみると、ヒントが眠っている。
jya.
フランス人は邪馬台国九州説ね。それも宮崎か佐賀ってとこか。
俺は邪馬台国のことはよくわからん(地理は案外苦手なんだ)けど、
俺も、九州説が妥当ではないかと思っております。
邪馬台国とのちの皇室の関係については全然わからん。
感じとしては、
邪馬台国(九州地区と一部山陽・山陰、それに四国ぐらいにテリトリーを
広げてたんではないかしら)
↓
倭国大乱
↓
賀茂氏の源流になる連中が、鉄器をともなって入ってくる
↓
越前ぐらいまでと、畿内、それに名古屋あたりまでを制圧する
その際、九州地区は服属という程度。中央集権国家なんていう高度な
ものができたわけではない
↓
拡張期が終わると、日本史によくあるような縮小期がはじまる。行政
のシステムがよくできていないなど、勢力範囲と行政能力とがつりあ
わないため、支配といってもルースなものになる
↓
原・朝廷は奈良の桜井のあたり。こないだしぃの木が倒れた長谷寺の
近くだよ
↓
世代交代とともに、原・朝廷の貴族化と弱体化が進む
河内王朝によってのっとられる。いわゆる倭の五王の時代。原・天皇家は
のちの賀茂氏として神官化される(このパターンは、のちに皇室そのもの
に関しても繰り返されるよね)
↓
武烈天皇の時期にいったん河内王朝は滅ぶ
↓
継体朝以降は天皇制は非常に弱いものになり、豪族による天皇権力の有名無実
化が進行する
↓
聖徳太子による一時的な「王政復古」は、太子の死後、子孫の虐殺により終焉
する
↓
大化の改新。上からのクーデタに成功する
↓
天武・持統天皇の時期になって、ようやく天皇親政と律令制の基礎ができあが
る。これにともなって、倭の五王時代以前の歴史の抹消と、天武・持統朝の
正統化を目的として記紀が編纂される
とまあ、こんな風に考えてるわけですわ。だいたい、俺の古代史の知識
ってのは、古代史そのものを目的としたっていうより、源氏物語の勉強
をしてる際に、派生的に調べたやつだから、アテにならんけどね。この
源氏物語関連ってのは、けっこう面白い話が多いし、カテちゃんなんか
は好きそうだから、そのうち書いてみますわ。
ところで、ノータリンちゃんには、ときどき「ちゃんと勉強しろよ」って
書くけどさ、こういう知識があると、いろいろいいことがあるんだよ。
まず一人でいても退屈しない。知識ってのは自分から広がっていく傾向が
あるから、誰かに遊んでもらわなくても、けっこう一人で楽しめるんだ。
また、意外なときに役立つことがある。たとえば、cisと応神天皇の
キャラクターが似てるな、とかってのもあるけど、イマジネーションの
力さえあれば、歴史は紛争解決なんかの場合に、助けてくれるような、
人類の知識と経験の宝庫なんだよ。
それに、何より世界についての視野が広がる。以前、株板で「愛と金」
あるいは「女と株」っていう二者択一が出たことがあるけど、たとえば
フランス人なら、愛と金、あるいは女と株より、卑弥呼が正確にはなんて
読むのかとか、邪馬台国が実際にはどこにあったのかとか、そういうこと
のほうに絶対興味がありそうに見えるだろ。そして、いざってときに頼り
になるのは、こういう人なんであって、あんたは頭が固すぎるし、余裕が
なさすぎる。
結局、高度な問題処理には、遊びや余分な知識といったキャパシティが
必要なんだ。これは、知的にも感情的にもそうだ。素質がないわけじゃ
ないんだし、自分を大きくするよう努力して、いつまでもガキでいるん
じゃなく、ちゃんといい女になれよ。
_、_ ∧_∧
( ,_ノ` ) (´<_` )
/ ヽ / ヽ、
| | | | _ | 彡⌒ミ | |
| | ヽヽ /≡\ | (´<_` ) |
.| |∧_∧ヽ( ´,ゝ`) /´ (___)
| ( ´_ゝ`)∪ ` ヽ | / )
(_/ ヽ | |___.(⌒\___/ /
| ヽ、\ ~\______ノ|
____| |ヽ、二⌒) \
|\ .| ヽ\..|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
| \ヽ、__ .|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
. \ \ ||
| ̄ ̄ ̄ ̄| .||
図書館に行ってきますた。フランス人の好きな邪馬台国&卑弥呼も、どれどれ
と思ってのぞいてきたんだけど。。 まいった。
邪馬台国(あるいは邪馬壹国)論争って、まあずいぶんディープな方向に深化
してるんだねぇ。あれじゃ、俺みたいにゲームのルールそのものを知らんやつ
では、安心して本も読めないよ。
ニュー速で遊んでたら、ノーミソがからっぽだ。まあ、元々たいして入っては
いないけどね。
えっといちおう、昨日のつづきを書きます。
昨日紹介した判例のケースを見たとき、まず感じたのは、この程度のことで
裁判になることそのものへの驚きでした。まあ、実名でやるってのは最低で
はありますが、そこまでこじれる前に対処法があったと思うしね。
ただ、時期がだいぶ古いだけに、こういう状況を解決するためのスキルが、
そもそも存在していなかったのかなという気はしないでもありません。
もっとも、2chの現状を見てると、それを解決するスキルっていうのは、
参加者の一部に偏在していて、全体として確固とした解決スキームが存在
しているというわけではないらしいことがわかりますが。
ニュー速なんかにいると、とりわけ感じるのですが、こうした紛争状態を
骨抜きにしてしまうスキルの持ち主が、そこに偶然二人いあわせれば、
大抵の場合、問題は消えちゃいますよね。二人っていうのは、一人が
流れを変えようと、テンポのちがう発言をし、もう一人がその意図に気づいて
うける、という形になった場合、なおもしつこく対話をつづけようとする
側がバカにみえるからなんで、一番理想的な解決法です。
これが一人でやる場合はかなりの困難に直面するのですが、いずれにしても、
まず相手の勢いを止めてからやるのがコツなんで、力んでる相手をまともに
説得しようとしてもラチがあかないことは覚えておいたほうがいいでしょう。
これをうまくやるためには、出来るだけ多くの話題をふだんから持ち合わせる
ようにしておくのがベストだと思います。ていうのは、話を骨抜きにするため
には、流れにまったく沿っていない話題を出したんではダメで、そうではなく、
微妙に異なる話題に誘導しなければならないからで、持ち合わせている話題の
絶対量がある程度多くないと、こういう適当な話題を振ることそのものが出来
ないわけです。
そして、2chにいて思ったことは、実はこうした紛争処理のスキルというの
は、インターネットの世界におけるgovernanceというかpoliticsというかの
ベースになるものなんじゃないかということです。
governanceというのは、通常「統治」などと訳されますが、「抑制」などの
意味もあることは意味深です。というのは、この、同じ言葉で統治と抑制を
意味しているということの中に、すでに一度ご紹介したミシェル・フーコー
的な知恵のようなものを感じるからなのですが、それはともかく。
ネット環境にいると、いつの間にか自分自身の感情が抑制できなくなり、
相当に理性的なはずの人までが暴走しはじめる傾向があることはすでに指摘
しました。これについて、こないだ電車に乗っててふと思ったのですが、
日常生活で、2chで普通にやっているような罵言を吐いたり、それを浴び
せられたりするなんてことは、まずないんですよ。
この手の罵言というのは、実はネット環境でやった場合であっても「侮辱罪」
を構成しうるものであることは、すでに上記の判例でおわかりだろうと思い
ます。
もっとも、いちいち侮辱罪で訴えるほどヒマな人はそうはいないだろう
(このケースでも名誉毀損がまずあり、それが認められなければ侮辱罪とい
う二段構えでした)とは思いますが、この点は2chの人はとくに、よく
わかっていない人が多いようなので、くれぐれも注意してください。刑法に
かかわってくる場合、これが2chの文化だなどといって言いぬけることは
できないのですから。
しかし、ここで問題にしたいのはそういうことではありません。
そうではなく、ネットの匿名環境は、日常ではまず浴びせられないような罵言
に満ちていて、そうした事情にあらかじめ充分な準備をしていない人は、相当
注意深い人でも感情的に反応してしまうということを、ほとんどの人が気づい
てすらおらず、それゆえ自己の行動原則を作る際に織り込んでいないという
ことなのです。
そして、俺はこのことの中に、ネットでのガバナンスの秘密があるように思い
ます。すなわち、みんなが感情的に反応している中で、自分自身は醒めている
ことが出来るというのは、かなり値打ちのある技術なのではないかと思うわけ
です。
すぐにわかるように、この技術は、ネット環境において、自分を見失わない
ことができるという、ただそれだけの理由だけでも相当に有用なものです。
しかし、もっと重要なのは、すでに書いたresponsibilityを確保するため
に、こうした能力が絶対に必要だという点です。
responsibilityについてはすでに書きましたが、これを俺は「責任」という
通常の訳語ではなく、レスをつけること、さらにいえば、「レスの連続を
維持すること」というニュアンスで用いようと思います。そして、ここでいう
レスとは対話のことで、レスの連続というのは、対話がつづくこと、すなわち
コミュニケーションが連続して、切断されないことを意味すると考えていた
だいていいと思います。
いろいろ考えたのですが、ネットや2chのような理想的な双方向的メディア
を介して行われる対話において、もっとも重要なのは、こうしたコミュニケー
ションが途切れないことであって、それ以上でも以下でもないのかもしれない
という気がします。
これは、あらかじめなんらかの方向に誘導するというのではないし(もちろん
対話の一方の側がそうしたいと思うのは自由です)結論が決まっていて、それ
を受け入れるための儀式だというのでもありません。
そもそも対話は、答えがよくわからないから行う共同の思考なのであり、これは
ニュー速などでのレスの伸びを見れば実感します。よくわからないことだから
こそ、お互いに、けんか腰でうんざりしながらも議論を続けるわけで、すでに
結論がわかっていることなら、いかにそれが「面白い」話題であっても、レス
はすぐに途絶えてしまいますよね。
万機公論に徹すべし。これは明治憲法の理念なわけですが、現実にそれが実現
したのは、古代ギリシャの広場や、フランス革命のときの広場のような、ごく
限られた場所においてであって、今の2chのような巨大な規模で出来るよう
になったのは、歴史的にもはじめてのことです。
2chは自由な広場である、これはcisの友人であるひ(略氏の理念でも
あるわけですが、これは民主主義の理念そのものだと言い換えてもいいのです。
しかし、自由っていうのは案外むずかしいもんなんですよ。みなさん、よく
ご存知のように、完全な自由なるものを無考えに追求すれば、誰でもすぐに
自分の感情の奴隷になるし、自我の本質がヘーゲルのいうような「否定性それ
自体」であるというのが本当であるとすれば、自由とは、なんのことはない
犯罪を犯すこととなんらちがいがなくなってしまいます。
これは、他でもないオウムの連中が「ヴァジュラ・ヤーナ」すなわち、崇高
な真理の教えとして実践したことでもあります。そして、そういう道を選ぶ
こと自体は「自由」かもしれませんが、俺はそんな糞みたいな「自由」は
いらないし、みなさんもそうじゃないのかな。
以前、パクス・ロマーナ(ローマの平和)について書いたとき、当時の世界
をヘレニズム文明と呼び、その典型的な思想のひとつとして、すべての神秘
主義の源泉となるグノーシスという思想のことをご紹介しました。
しかし、一般に「ヘレニズム」を代表するとされているのは、グノーシス
ではなくストア派なんです。このストア派というのは、セネカやキケロ、
あるいはマルクス・アウレリウスなどを代表とする、節制を旨とした、
倫理的な連中で、人気は全然ないんですが、晩年のフーコーが、彼らの中
にのちの西欧文明の源流を見ていたように、俺も、2chに来てはじめて
この人たちのやっていたことに、けっこう真剣な興味を感じるようになり
ました。
彼らは一般に禁欲や節制をとなえた人たちと言われていますが、俺はむしろ
感情を抑制し、自己を制御することのメリットを経験によって学んだ人たち
なのではないかと思っています。
そして、こうした自己抑制の技法を身に付けられるかどうかは、ネット環境
ではとりわけ重要な意味を持つんじゃないかと思います。
もっとも、ここには非連続的な飛躍が必要なようで、感情の奴隷である状態
から、自己を統御できることとのあいだには、けっこう重大な変化が必要に
なるのかもしれません。
この点で、俺はcisの、血みどろの、といっても言いすぎじゃなさそうな
闘争に注目しているところです。彼は、そうした飛躍をなしとげるために
必要な能力はすべてもっていると思いますが、その一方で、激情の奴隷に
なった際には自分でもどうしようもなくなってしまうやつでもあります。
彼の場合、激情にかられて暴走することそのものの中に天才を持っているため、
普通の意味で抑制的になることは、彼の価値自体を殺してしまう可能性がある
わけで、これはこれで厄介なのですが、安易に「解決」したりせず、自分の中
の葛藤や混沌を持ちこたえてほしいなと思ってみています。
cisほど極端じゃないけど、ノータリンちゃんもそうだね。あんたの場合、
むしろもっと暴走するようにして、存分に無茶苦茶をやったあとじゃないと、
他人にやさしくなれるだけのキャパシティを手に入れられないんじゃないの
かな。
あんたの場合、キチガイにまっしぐらなんてことはなさそうだし、まあ、
ちゃんと見ててやるから、しばらく泣いたり騒いだりっていう、情緒不安定
を思いっきり生きてみたらいかがかな。目指せ卑弥呼ってやつだね。
とりあえず、こんなとこかな。今回のレスは、それだけで完結してるわけ
じゃなく、基本的発想は、フーコーについて書いた部分を下敷きにしてる
んで、そっちも参照してください。
〈〉
(())
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"" /゜ο。 /:::::::::::::::
villlvyliiiv v Vllill.vvilllvll::::::::::::
読んだよ。
そう思うよ。
ジャ。
***********************
だけじゃ、冷たいか。せっかく書いてくれたんだから、
@niftyは、昔は隆盛を誇っていたのだけれど、多分会員制だったんじゃないのかな?
Aそれぞれの、役割の人は、報酬を得ていたのかな?
BCさんは、止めるとき、任期切れだったのか、それとも、AさんとBさんの揉め事が
嫌で止めたのか。
もし、そうなら、Aさん、Bさんに、その旨を伝えたのか?
CDさんは、すべて承知の上で引き継いだのか?
が、不明な点かな?
もし、Cさんが、Aさん、Bさんに、「バッシ」と一言いって辞めたのであれば、
少し、判決も変わっていたかも知れない。 ― と思う。
jya.
おや、今日は早いね。いちおう、この4つについてわかってるのは
@会員制。しかも原則として金もとってた模様
A報酬は得ていた模様
Bこれは不明。ただ、Cさんがやめた直後にAさんがカキコをしなくなった
という記述のみ。(Cさんは告訴されてないよ)
CDさんは知ってて引き継いだ上で、それまでCさんがとっていたAさんに
加担するスタンスをあえて放棄して、ニュートラルに近いポジションに、
意図的に変えたらしい。この方針変更を、一審は責めありとみなしたけど、
控訴審は妥当なものとして、Dさんについては判断を180度変更したわ
けね
ここから、Cさんのスタンスが、ニフティサーブの中で批判された可能性も
考えられなくはないね。
読んだよ。
(-読んでしまった。)
まぁ、Cさんがうまく立ち舞えば、問題は生じなかったし、報酬を得ていれば、
尚更のこと。
法的には、責任は問えないが、多分、本人も自責の念に駆られているのでは、
(生きていれば・・)
これ等を以って、2−chが、どうあるべきか?
っていう答えには、安易に答えられないけどね。
それはそうと、掲示板が、チャットみたいになってしまうコトを、問題視するね。
そんなわけで、
jya.
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
ダイブオクレタガ コノ ヤマザキメ
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
(_フ彡 / ←
>>573-574
そんなわけで、このスレッドにいて吐き気を覚えたり、反感を感じたりって
ことはそれほどなかったのですが、それにしても、さすがにちょっと常軌を
逸してるな、とは思いました。
なにしろ、彼はこれだけの内容をアピールするためだけに、二日間ほどで、
なんと11スレッドを立て、それを維持してきたわけです。昨日、俺が見て
いた感じだと、つねに上位10スレ内に入るよう、それは丁寧に上げ続けら
れていたし、途中でHNを変えてまでそれをやっていました。
その間、総レス数の、少なくとも1/5、たぶん平均すると1/3近くが、
彼自身のレスなわけで、彼はそれ以外にもレスをつけていましたから、昨日
だけでおそらく2000近い反朝日レスを書いたのではないかと思われます。
スクリプトでも使えばどうってことありませんが、彼はこれをいちいち新た
に書いていたわけですから、それはもう、おそろしい執念としかいいようが
ありません。ま、さすがに9時ごろにもなると、新しいレスを書くだけの
体力がなくなったのか、レスが横着になり、伸びも止まってしまいましたけ
どね。
途中、やめさせようかなと思ったことも何度かあるのですが、彼が明らかに
本気であり、見守ってみることにしましたが、よくもまあ、あんな根性があ
るもんです。
今回のケースに限って言えば、彼のやったことは、ちと極端で常軌を逸して
いるとはいえ、充分セーフラインの内側だろうと思っています。というのは、
相手が言論メディアだからなんで、自分たちの意見を発表し、彼に応戦しよ
うと思うならばいくらでも出来る立場にあるからです。
先にご紹介した「インターネットと法」の関連書において、「対抗言論の可
能性」と呼ばれるものがときどき出てくるのですが、今回のケースにおいて
は、トーマス氏は、匿名が多かったとはいうものの、基本的にはコテハン、
それも、その気になれば身元を容易に特定できるキャップの立場であえてや
っていたわけで、その意味でフェアにやっていることは認めていいと思います。
しかしながら、もしぼくが朝日や毎日の当事者だったとした場合、彼との議論
をしなければならないとすれば、それはちょっとどころでない負担になるだろ
うし、運営側にクレームをつけてやめさせたいと考えるだろうなという気にな
るだろうとは思います。
なにしろ、一方には2ch的なゲームに関するスキルの蓄積がある以上、正面
から戦えば負ける可能性が高いし、かといって、このゲームに勝とうと思うな
らば、トーマス氏のキャラクターについて、たぶん数時間以上かかる予備調査
をした上で、数人の人間の連携によって、的確な攻撃を加える必要があり、
わざわざそんなことをすることに対するためらいを感じないではいられないで
しょうから。
少々脱線になりますが、こういうケースで、どういう風に戦うのがよいかに
ついては、だいたい定石があります。つまり、まず相手についての情報を、
できるだけ沢山集めること、そして、それによって、相手を充分に理解する
ことです。
その際、ノータリンちゃんが俺に対してやったような、早い段階での決め
付けをするのは、非常にマズい方法であることはくれぐれも留意しておいて
ください。攻撃はタイミングを狙って的確にやるべきであり、考えなしに
むやみにやったところで、相手の逆襲をうけ、しかも相手に準備と攻撃の
材料を与えるだけのことです。
トーマス氏の場合でいえば、フランス人式に、彼が油断している虚をつい
て電撃的に攻略してしまうというのもひとつの手ですけど、こんなことを
できるのは彼ぐらいなんで、基本的にはもっと簡単で、慣れれば誰にでも
できる方法がいいでしょう。
つまり、当人が疲労困憊(文章がダレてきている、レスが短くなってきて
いる、怒りっぽくなってきている、過去レスを読めというレスが増える
など)しているのを確認したうえで、プラスマイナス両方の煽りを入れて、
体力の限界を越えさせてしまい、そこに狙い済ましてとっておきの攻撃を
連発で入れるというやり方です。
昨日のトーマス氏のケースだと、気の毒だし、別にそんなことをしなくち
ゃならない理由もなかったのでやらなかったけど、以前、「お尋ねさん」
がやってたときに、俺が側面支援の形でやってたのがこれです。この手法
は、時が来るのをじっと待つ必要があるものの、フランス人のような特別
のセンスを必要としないため、(もっとも、フランス人の作戦も「待ち」
の戦術にちがいはないけどね)ノータリンちゃんも覚えておくといいよ。
/ ̄\
/WWW\
/ ・∀・ \ しずおかしずおか〜
/ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
いくぞ〜 ∧ ∧ ∧ ∧
しずおか〜 ヽ(・∀・)ノ ヽ(・д・)ノ しずおかしずおか〜
( ) ( )
< > < >
さて、技術的な問題についてはこのぐらいにして、ガバメントに関する部分
に移ります。
昨日のトーマス氏に限定して考える場合、あれはひとつの言論の形であり、
相手が日本を代表するマスメディアであることを考えれば、少々しつこすぎ
るとはいえ、まあ、フェアで正当なやり方であるといってもいいでしょう。
しかし、これはむしろ特殊なケースであり、同様のことを個人に対して行っ
たり、会社に対して行ったり、あるいは外国政府などに対して行ったりした
場合、どう対処すべきかは、それぞれのケースごとに、場合によっては法律
問題をはらんで、非常に複雑で面倒なものになってくると思います。
以前、アメリカのデジタル・ミレニアム法(以下DM法と略します)を援用
して、なんらかの解決スキームを作るべきだと書いたのもこれが理由です。
まあ、あれだけ単純なスキームだと、アメリカのように法律で規定されてい
るというのでないかぎり、ちょっとどうかなという気もしないではありませ
んが、あれは、管理人や削除人といった運営スタッフ側の人間が、それに
従ってさえいれば、法的に免責を得られるというスキームであって、訴訟
濫発をおそれたプロバイダ側の圧力によって生まれた条項なわけです。
しかしながら、(ノータリンちゃんは、むしろこういう安定した解決スキーム
の導入に賛成かと思いますが)cisの友人であるひ(略氏は、本能的にとい
うか直感的に、こうした安易なやり方を入れることに、ためらい、あるいは、
抵抗があるようだし、この感覚はすごく重要なものだと思います。
というのも、この削除の問題は、2chにおけるガバナンスの中心的な問題で
あるからなんで、これを、管理側の免責という基準で安易に作ってしまうこと
は、2chそのものの存在意義をゆるがしかねない大問題をはらんでいるから
だろうと思うわけです。
いろいろ考えてみたのですが、俺自身は、この問題については、2つの異なる
位相があり、それぞれについて分けて考えるべきなのではないかと思います。
すなわち、2chそのものをひとつの思想として見る場合と、紛争の解決の場
として見る場合とのふたつのケースがあり、このふたつは、それぞれ別個の
意味合いを持っていることを、理解しておくべきだろうと考えるわけです。
このうち、2ch、つまりひ(略氏の思想である、自由の思想、これは広場の
思想と言い換えてもいいと思いますが、これはすばらしいものだと思います。
多くの人たちが、不快に思いながらも2chを無視することができないでいる
のも、この広場の思想が、古代ギリシャのアゴラや、フランス革命の時代の
街頭、あるいはイギリスのスピーキング・コーナーのような、これまでの日本
に欠けていた、民主主義にとってもっとも本質的な機能を、はじめて実現した
場所であることを否定できないからです。
しかし、しかしながら、広場は同時に、リンチと暴力を生み出す場でもあり、
言論テロや、精神的なレイプのようなものが許容される場所であってはなら
ないと思います。
2chの場合、これまで生じてきたさまざまな問題の多くに、案外2chそ
のものが関わっていたようで、あんまりほめられたことじゃありませんが、
これはひ(略氏が異常人格であるからではなく、彼が周囲の人間の声になら
ない欲望や絶望を、自分の声によって増幅し、実現する、いわば、高性能の
アンプやスピーカのような才能を持った人間であることが原因であることは、
もうみなさんもよくご承知でしょう。
>>586 冒頭の、しかし、しかしながらのどっちか消してね。(^_^;)
それが、見ていると状況が本質的に変わってきたように思います。昨日、
トーマス氏が何度かそんなことを書いていたのですが、2chは、実際に
は単なる個人の怨恨や、思い込みや、強迫観念にすぎないものを、物理的
な書き込みの量によって、あたかも「大衆的な意見」であるかのように
見せかける、言論操作の場として用いられることが多いようです。
こうした言説は、ひ(略氏はもとより、2chの運営スタッフの誰とも
無関係に行われることが圧倒的に多いでしょうし、昨日のトーマス氏の
場合のように、よほど極端にやっている場合は別ですが、運営スタッフ
の目をひくまでになったときには、すでに手遅れに近い状態にまでこじ
れているなんていうことも少なくないのではないでしょうか。
俺がずっと注意を喚起しているのもこの点なのです。すなわち、2ch的な
スキルに熟達することで、1人か、せいぜい3人ぐらいの人間が連携するだ
けで、あたかも大衆的な意見であるかのようなものを偽装することが可能で
あり、これに野次馬が加わることで、いとも簡単に無責任なリンチをはじめ
ることが可能になります。
そして、そういうことに加わるためだけに2chに来ている異常性格者が、
それに加わることによって、刑法上の犯罪を構成するようなことになるわけ
ですが、こういうことが2chでは日常茶飯なわけですよね。
かつて、こういうことは、ゲッベルス君のような2ch側の人間によって
主導されていることが多かったようですが、今では明らかにそうではなく、
2ch的なスキルを身に付けた外部の人間によって行われるケースのほう
がずっと多いでしょうし、その傾向は今後も拡大していくだろうと思います。
この問題について、俺は、これまたふたつの角度からアプローチしてみよう
と思います。
第一のアプローチというのは、紛争解決のスキルの蓄積という見地からのも
のです。ノータリンちゃんは、よく、自分たちはボランティアでやってるん
だということを書いていますが、2chにおける削除人の仕事は、もっとず
っと重い意味を持っていて、当事者であるあなたは、とりわけその意義につ
いて、突っ込んで考えるべきだと思います。
実際、この点についてのスキルが、日本というより世界でもっとも蓄積され
ているのが2chのスタッフでしょうが、にもかかわらず、無力というか、
どうしていいのかよくわからない局面があまりに多すぎるのではないかと
思います。なにしろ、上掲の「インターネットと法」に関する著作では、
どれも一番大きな扱いをうけているのがこの問題であり、かつ「弁護士で
も容易に判断できない」局面であるとさんざん言われているぐらいですか
らね。
トーマス氏に関して書いた中に紹介した方法は、法的問題をひとまず棚上げ
にした上で、心理学的なダイナミズムを用いて攻撃エネルギーをそぐやり方
で、フランス人や@@君が非常に熟達していることからもわかるように、
心理戦、それも株の仕手戦などによく用いられる手法の応用です。
法律問題については、様々なケースの積み上げや、場合によっては判決がな
いことには決めようがない場合もあるでしょうが、2chは当然、グレーゾ
ーンについては可能な限り認める立場に立つわけで、それだけに、削除人で
あるあなたを含めた2chの運営スタッフは、こうした心理戦の手法に熟達
すべきであると思います。
そしてこれは、何も2chに限らず、インターネットの世界において、今後、
非常に重要になってくるスキルなわけですから、自覚的にそれを身に付けて
いくことには、とても大きな意味があると思います。
つまり、ノータリンちゃんや、ヒキコモリ君といった2chのスタッフは、
この、ほとんど手付かずの分野におけるパイオニアなんですよ。
このことをきっちり自覚した上で、たとえばトーマス氏のケースや、お尋ね
さんの場合、あるいは麻美ちゃんのケースのようなものをみつけた場合、
いきなり解決しようとせずに、さまざまなスキルの実験の場であると考えて、
遊びのノリで、いろいろな手法を試してみることをお勧めします。
なにしろ、ふだんからそういうシュミレーションをきっちりやっておかない
と、いざってときに全然洒落にもならんでしょ。どうせ損ばっかりしてるん
だろうし、株よりそっちのほうが面白いよ。
+
,▲_▲ ▲_▲ , ▲_▲ +
+ +ノ ハヘ+ +ノ ハヘ + + ノ ハヘ+ +
|ノ*"∀"∩ ("∀"∩*| |ノ*"ー")
+ (( §つB〓ノ (つ〓丿§§つ〓つ )) +
!! ヽ ( ノ ( ヽノ !! !!) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
次はもうひとつのアプローチのほうなんですが、さすがにちと疲れたんで、
少し休んでからね。
トーマスさん、まだがんばってるね。さすがに昨日のあれで相当つかれた
みたいだけど、すごいもんです。
今日の本題に移る前に、上記の心理戦の技術について、少し整理しておき
ます。他にもたぶんあるだろうけど、とりあえず、有効性保証済みの手法
として次の4つをあげておきます。
1.フランス人式電撃作戦。
これは、相手が油断している隙を狙って電撃的に攻勢に出て、相手がなん
だかわからんうちに防戦意欲をそいでしまうやり方で、フランス人の得意
技ですが、ちょっと真似できるもんじゃありません。ナポレオン方式とで
も呼んでおきますか。
実はネカマちゃんもこの技を使うことがあり、俺など何度もひどい目にあ
いましたが、この手法の問題は、攻める側に圧倒的な力がない場合、相手
が反撃の態勢を整えたのちに全面戦争になってしまうことがある点でしょ。
もっとも、2chのケースであれば、全面戦争は「祭り」となり、紛争解決
手段としては悪くありませんから、適性のある人は、この技法もマスター
しておいて損はありません。俺自身は不得手な技法だな。
2.後退してひきずりこむ作戦。(ゲリラ戦といっていいかな)
これも本来、フランス人が非常に熟練しているやり方ですが、俺自身もこの
やり口が得意なもんで、株板の仕手さんやらディーラーさんやらに、彼と俺
が混同されたりしたのは、このへんに理由がありそうです。光栄です。
やり方はすでに説明しましたが、プラスマイナスの両方で煽るなどの手法を
用いて、相手を体力的に消耗させます。感情的にさせたり、不眠症にさせた
りすることができれば最良ですが、それに加えて、こちらの手口を予想させ
ないようにすることにも注意してください。
その上で、あたかも防戦一方のような感じにして時を待つのがフランス人の
やり口ですが、俺もそういうやり方が好きです。ともかく、こうすることで、
相手に一人芝居をさせ、肉体的・精神的なデッドラインを越えさせてしまう
わけです。
感情的になり、睡眠もロクにとれず、疑心暗鬼に陥っている相手をやっつけ
るのは簡単なことで、一度このやり方でcisをやっつけましたから、その
効果のほどは彼にでも聞いてください。(ノータリンちゃんにも、やっても
よかったんだけど、かわいそうだからやんなかったんだぜ)
俺がこのやり方を好むのは、性格的なものもあるだろうけど、最終的に
相手をやっつけなくともいいことが理由かな。このやり方だと、相手の
攻撃をしのぎきれば、それでゲームは99%終わるんで、とどめを刺す
必要がないんですよ。フランス人はここから逆襲をかけるんで、それは
もう、おそろしいけどね(((( ;゚Д゚))ガクガクブルブル
3.テンポを変える。
この手法は2chでも非常によく使われている手法で、いろんな人が、それ
ぞれの得意技を持っていることと思います。俺も得意だけど、cisも元気
なときには非常にうまく、最近はあんまりやらないみたいだけど、彼の場合
は一種のアートですね。
紛争が小さなものの場合、これにより解決できる場合も多いし、2chには
このスキルを持ってる人が多いから、誰かがうまく仕掛ければ、呼応して
一緒にやってくれる人が出てくるのが普通です。
とりわけ関西では、この手のスキルを持っていることが、生存に不可欠と
いうか、社会生活を送る上でのもっとも重要な常識のひとつとされていま
すから、誰もいないときは関西人の助けを借りてみるのもいいでしょう。
ほかのめんどうなテクニックを使わなくとも、タイミングさえよければ、
これ一本でなんとか処理できる紛争は非常に多いんで、必ず身に付ける
ようにすべきだと思います。大阪だの京都だので修行するってのもいい
かもね。
ただし、トーマス氏のような、タフな確信犯にはたいした効果はありま
せん。彼のようなケースでは、それゆえ他の手法と併用する必要があり
ますが、心理的手法による紛争解決の基礎技術といえます。
4.粘着法。
これは「お尋ねさん」ことゲッベルス君がやっていた手法で、俺は、あんな
やり方があるとはこれまで知らなかったため、非常に感心しました。
大抵の場合、問題を起こす人は一種の「粘着」であるといっていいでしょうが、
彼がやったのは、その「粘着に粘着すること」であり、それも、相手が閉口す
るほど徹底的に粘着するわけです。
まさに「毒をもって毒を制す」というやつですが、あんなやり方があるのかと
それはもうびっくりしました。
ただ、これはやはり特異な才能が必要でしょうから、ちょっと常人には真似で
きませんが、数人の人間でローテーションを組んで、相手に飯は食わせない、
眠らせないというやり口で粘着しまくるというヴァリエーションも考えられま
す。俺自身はメインで参加したくはないですが、ちょっと混ざるぐらいなら
やってみてもいいですね。
とりあえず、この4つについては有効性を確認してあるので、状況に応じて
自覚的に練習してみてください。ちと昼飯を食いますんで、しばし休憩。
>>598 4.粘着法。
最初バカにしてたじゃん 何言ってんの
自説持ってる様に見せかけて
結構言うこと コロコロ変えるよね
恥ずかしいわ
>>600 バカにしてないよ。あんたが誤解してただけ。俺は彼が誰で、何をやってるのか
よく知ってたし、彼も横で一緒になって煽ってるのが俺だって気づいてたんだぜ。
そのあと、うちのスレに「まだ生きてたのか」ってカキコがあったけど、あれが
彼なんで、ちょっとあんたには説明しにくいけど、一種のエールの交換だよ。
そして、俺は彼には恩を売ってある。
さらにいうと、彼はあのとき、問題を収束しようなんていうつもりはひとかけら
もなかったんだぜ。(そもそもあんたは、彼のことが全然わかってないなw)
少し説明してみよう。
まず、あのとき、彼は粘着に粘着するのが面白いからやってたんであって、
それが新たな訴訟沙汰になると困るなんていう殊勝なことはひとかけらも
思っていなかった。彼があそこで「お尋ねさん」をやってたのは、あのと
き、もっぱら粘着してた麻美ちゃんがいなくて、ヒマだったんだよ。
彼は粘着するのがそもそも好きなんで、比ヤング氏にはげしく粘着してた
のも彼だし、麻美スレで恫喝みたいな感じで自分の情報を明らかにするよ
うに迫ってたのも彼だ。
このふたつは、どっちも刑事事件になっても変じゃない話だったし、覚え
てると思うけど、その彼が、あのケースでだけ「正義の味方」になったん
だと思ったとしたら、あんたはけっこう、まじでアホだぞ。
彼がなぜ比ヤング氏に粘着していたのかについては説明しない。これは彼と俺
との黙契みたいなもんで、そういうのを裏切る趣味は俺にはないからね。
一方、麻美ちゃんへの粘着は、元々は彼じゃないやつがやってたわけなんだけ
ど、いったん彼が興味を示してからは独壇場になったよな。俺はネカマちゃん
やcisともども、麻美スレの粘着をやめさせうよとけっこう努力したほうだ
けど、主役が彼にかわって、しかもトーンが変化してきたあたりから、これを、
面白いなと思って眺めることにした。
ていうのは、彼が女に興味を示したのは麻美ちゃんがはじめてじゃないかって
気がしたんだ。それも、いじめて追い出すつもりだったはずなのに、麻美ちゃん
がいないとすごく落ち込んだりする。その雰囲気がいったいなんだろうなと
思ってたんだけど、俺より先に、さすが女だけあって、麻美ちゃん本人がそのこ
とに気づいてたみたいね。
「お尋ねさん」は、そういう流れの一こまであって、彼にとっては麻美ちゃん
がいない時間のひまつぶしにすぎなかった。で、ふだん麻美ちゃんにやってた
感情とかそういう、俺にはちょっとよくわからんものを、ああいう形でぶつけ
てたわけなんだけど、彼なりの愛情表現をしようと思って、わざわざ出てきた
のに(彼は元々、あんまり株板にはいないんだよ)肝心の恋人がいなくて、
相当がっかりしたんだろうな。
彼はそのほかにもうんと沢山悪いことをやってると思うけど、2chに数いる
粘着の中でも、たぶん一番悪質な一人で、彼に比べたらトーマス氏なんて
かわいいもんだよ。もっとも、彼の一番ナイーヴなところを俺はつかんでいる
し、それをここでいえないのが残念な気もするんだけど、俺が彼の絶望の原因
を知っていることを彼は知っているし、発作的にやっている場合をひとまず
別とすれば、それだけでけっこう心理的に楽だろうと思うけどね。
だから、あのケースでは気の毒だったのはやられたほうなわけ。だってそう
だろ。けっこうひどい目にあってたわけだけど、その理由が、麻美ちゃんが
いなくて淋しいから、とりあえずそこにいた女にからんでみた(それも、そ
の女ってのが、なんとなく自分と似てるから)なんていう代物なんだからね。
だから、俺が感心したってのも本当なら、バカとハサミは使いようだと思った
のも本当なんだ。このふたつは完全に両立するんだよ。
彼がその直後に、わざわざ手間をかけて俺のスレッドを探し出して。「生きて
たのか」なんて気のきいたことを書いてきたのも、そういうわけ。だってさ、
俺のアクションは、そういういろんなものを前提としたものだったわけで、
そんなことをするやつは、俺しかいないことはよくわかっただろうからね。
それにしてもノータリンちゃん、あんたは、紛争解決スキーム以前に、もう
少しまじめに男の心理ってものも勉強すべきだね。その調子じゃ、永遠に
彼氏なんてできねえぞ(w
さて、いよいよ本題に移ります。
ガバナンスなんていう気のきいた言葉をわざわざ持ち出してきたのは、同じ
ような意味の日本語が持っている異なるニュアンスの色を排除する目的なの
ですが、同時に、アメリカの大統領制への意識を喚起しようという意図もあ
ります。
以前、フランス人とちょっとだけ議論したことがあったけど、アメリカと
日本の国政のちがいには、けっこう本質的なところがあるにもかかわらず、
その点をきっちり織り込んで話が検討されることは少ないように思います。
以下のような内容は、恥ずかしいんで、フランス人が見てないところに、
こっそり書きたいぐらいなんだけど、恥を忍んで。
アメリカ政府と日本政府には、実は決定的なちがいがあります。
日本からアメリカを見た場合、ブッシュ大統領がどんな場合にも出てくるため、
日本の首相のやっているようなことは、すべてアメリカの大統領もやっている
のだと錯覚しがちですが、実際にはそんなことはまったくないんです。
アメリカにおいて、日本では主に国がやっているような行政の大半は州政府の
担当であって、連邦政府の仕事ではありません。連邦政府の仕事は、外交、貿
易、軍事、それに州政府や国内の対立する団体の調整であって、FBIだの、
連邦裁判所だのを別とすれば、それ以外の仕事は基本的に州政府のやることな
のです。
それに対し、日本の政府の最大の仕事は「公共事業」の予算配分です。日本では
国民総生産の約3割が公的セクターによるもので、許認可などによって管理され
ているものも含めれば、おそらく国民総生産の5割近くが公的セクターに関係し、
そのうち半分以上は国になんらかの関係があるでしょう。
こうした事業として何を行い、またどのぐらい予算をつけるのか、それが日本の
政府のもっとも重要な仕事なわけですが、こういう仕事には、アメリカの大統領
だの連邦政府だのは、基本的にあまりタッチしないんですよ。
アメリカの連邦政府の仕事が、外交や貿易や軍事であるのに対し、日本政府の
仕事は公共事業であること。これを俺は、日本がなんだかんだいっても後進国
であるなによりの証拠だと思っているのですが。。 ちょっと話は本題から
それますが、最近ノータリンちゃんが、どうもそういうことを俺に聞きたいら
しいし、この点について、少し詳しく書いておきます。
日本がこういう公共事業中心の国になった理由を、俺は明治以来の特殊な歴史
によるものだと思っています。最初の段階では「富国強兵」で進み、ついで
戦時の総動員体制へと続きます。
戦後は戦後で、まず復興のために土木中心の施策を取る必要があったし、これ
に朝鮮特需、冷戦、石油危機という追い風もあって、公共事業を軸とした国家
という図式を修正しないまま80年代に突入したわけです。
しかし、これは本来、「社会的なインフラの整備」という限定的な目的のため
のものであって、それが実現した時点で当然終わるべきはずのものです。
ところが、これに変わる国家デザインを思いつく前にバブルがはじまったわけ
ですが、実はこのバブルっていうのは、国家の為政担当者による現実逃避であ
ったのではないかとさえ思われてなりません。
cisやノータリンちゃんは、俺たちとちがって、バブル期やそれ以前のこと
を全然知らないわけですよね。実際のところ、バブル期の少し前から公共事業
の目的が変質しはじめました。
それまでは、水道をひき、電気を通し、道路を舗装するという、文字通り必要
な部分を必死で作っていたのですが、そういうのがひととおりそろってからは、
今度は「道路を掘り返す」のが公共事業の中心みたいになってたんですよ。
そりゃそうでしょ。国民総生産の3割が公共事業関係で、その大半が道路を
作ったり、川に堤防を作ったりすることだった状況で、道路も出来てしまい、
堤防も出来てしまえば、この分の仕事が消滅してしまうわけです。
バブルの頃に、アパレル業界では1年前の服は腐ったものとみなして捨てろ
という言い方が、ごく当然のものとしてされていましたが、日本はいわばこ
れを、道路などといったインフラについてやってたわけです。ここ15年ぐ
らいのあいだね。
小泉は、こういうものの総決算をさせられているわけで、フランス人同様、
かわいそうにと思ってみていますが、こういうことを頭に入れた場合、
いわゆる経済学や、さまざまな政策提言が、本質的な部分からあえて目を
そらしているか、さもなければそれに気づいていないかのいずれかである
という気がしてなりません。
つまりね、本来インフラの整備を目的とした公共事業中心の国家運営は、
インフラの整備によって終わるべきものですよね。これは過去に属する
やり方であって、光ファイバー網を整備するぐらいなら、まあいいとし
ても、もう一度本格的に道路の舗装みたいなレベルのことをやりたいと
思うなら、イラクばりにアメリカにでも破壊してもらうよりしょうがあ
りません。
これは、ごくアバウトに見ても、国民総生産のうち2割ぐらいの仕事が完全に
消滅したんだという意味なわけで、本当は議論はそこから出発するよりしょう
がないですよね。これに高齢化問題もかかわってくるとなると、ごく一般的な
図式を持ち出してきて、歴史を無視するような「経済学」では洒落にもならん
わけです。
まあ、それやこれやで、俺はせっかく立ててくれても、ノータリンちゃんの
スレッドにレスを付ける気には全然ならんわけです。それに、元々得意な分野
でもないし、この件についての議論は、フランス人とゆみーにまかせることに
して、ふたたびガバナンスの問題に戻ります。
さて、ようやくガバナンスの話です。
2chはそう遠くない過去において、cisの友人であるひ(略氏の自己表現
のためのメディアであったわけだし、そこにおいて表現された思想が「広場の
思想」であることはすでに書きました。
この思想は、ちょっと類例のない形で実現されたわけで、このこと自体が驚異
的なことではあります。言ってみれば、ひ(略氏の思想は、今ここにある2ch
という形で、たぶん彼自身が思っていたよりも、完全で、大きな形で実現され
てしまったというわけです。
大抵の場合、思想はみずからを実現することによって死に、しばらく影のような
余命を保ったのちに、急速に衰えます。
しかし、2chの場合はどうもそうではないようです。ここは、いつの間にか、
ひ(略氏個人の所有物とか、彼の思想の表現という限定をはるかに超えて巨大化
してしまっています。すでに何度か書いているように、量の質への転換が起こ
ったわけです。
たぶん2年ぐらい前から、ひ(略氏は、自分はいったいなんでこんなことを
やっているんだろうと自問自答していたのではないかと思います。だってね、
彼がやっているのは、自分の所有物であるはずの場所でおこるさまざまな
もめごとの尻拭いと、金策、事実上、これが全部だったわけでしょ。
彼自身は、有名にはなったものの、なんでこんなバカみたいなことをやって
いるのか、そんな風に自問しながら日々を送っているのに、西氏をはじめと
して、いろんな連中が彼のフィールドに目をつけてきます。
しかし、だからといって、彼自身が全然必要とされていない、まあいってみれ
ば蕎麦屋の若旦那みたいな存在とされているのかというと、これまた全然そう
ではなく、外からそう見られている以上に、なにか重要な役割を2chの連中
からは期待されているらしい。。。
俺は彼を見ていて、彼が潜在的に求められているのは、このガナバンスの仕事
だと思ったわけです。
以前、クリントンが、アメリカ大リーグのストライキの調停に乗り出したこと
があったことを覚えている人もいるかと思います。もし小泉があんなことを
やりはじめたら「ヘン」ですよね。でも、アメリカの大統領の仕事として、あ
れがおかしなものだと考える人は、アメリカ人にはいなかったはずです。
俺は、この仕事が、ひ(略氏に期待されているものなのではないかと思う
わけです。直接には2chにおける葛藤だの紛争だのの処理ですが、その
背後には、これまで表に出ることのなかった、さまざまな利害の対立や、
世界観の衝突があるわけです。
2chは、彼の「広場の思想」を実現することによって、実は「遊園地」でも
「無法空間」でもない、「議論と紛争の場」を生み出した。。 みんなあんま
りそんなことには気づいていなかったでしょうけど、いつの間にか2chの
存在意義が、そういうものに変化していたわけです。
そして、こっちのほうが「無法空間」や「遊園地」よりずっと値打ちがあるし、
ほかにそういう場所がないにもかかわらず、潜在的なニーズは莫大なものが
ある以上、2chの基本的な性格は、今後ますますそういう方向にかわって
いくだろうと思います。すなわち、姿を隠して喧嘩をしたり、他人を巧妙に
誹謗したりするための場所です。
ひ(略氏がむやみに訴訟にとりまかれてひどい目にあってるのも、それが重要な
原因のひとつでしょう。つまり、法廷っていうのは、そもそも2chのような
場所からはじまったわけなんで、西欧においては接続している、現実の議論と
法廷での裁判が、日本では切断されていて、その矛盾が2chにおいて集中的
に噴出している以上、その主催者であるひ(略氏は、当然ながらひどい目にあう
というわけです。
今後激発していくであろう、そういう紛争に無防備にまきこまれれば、それは
もう冗談じゃないことになるだろうことは予想できますよね。俺が上に書いた
ようなテクニックだの、DM法だのは、そういう状況の責任をむやみに背負い
こまないための予防線です。これをきっちり作り上げた上で、法的にも責任を
負わないで済むような仕組みを作り上げることができれば、ひ(略氏も、ようや
く安心して、蕎麦屋の若旦那として、cisと一緒に、株でも女遊びでも、
好きなことができるようになると思います。
でもね、大抵の人がひ(略氏に求めているのは、そういう若隠居ではなく、
自由の守護者としての活動なんじゃないのかな。そして、彼に求められて
いるのは、これまでのような攻撃的な自由の宣教者としてのアジテーショ
ンではなく、広場の守護者としての仕事なんじゃないかと思うわけです。
ただし、これはあまり表立ってやるべきことではないだろうし、そもそも
そんなことをやっていること自体、知られないぐらいでちょうどなんじゃ
ないでしょうか。
彼自身が、そのへんのところは直感的にわかっているようで、「ひろゆき
に迷惑かけるなよ」という言葉が大抵の場合なんの役にも立たないのに、
彼がHNをつけて登場するタイミングが絶妙であるのは、彼が機を見るの
に天分を持っている証拠のようなものだろうと思います。
その意味で、俺が書いているのは、彼自身が無意識的には理解していることの
確認にすぎません。まあ、彼の場合、大統領より天皇に近いポジションにいる
わけなのですが、けっこうあちこちをうろちょろしてるくせに、滅多に緋の衣
を着てあらわれないというのは、なかなかやるもんだと思いますね。
とはいえ、彼の天才だけでは片付けられない問題もうんとあることは事実です。
たとえば、今のトーマス氏のケースであれば、俺自身は別に放置しておいても
かまわないケースだとは思いますが、相手が朝日のようなメディアでなく、
たとえば普通の会社だったとして、今の調子で確信犯的にやられた場合、放置
すればどういうことになるかはわかってますよね。
それやこれやで、実はひ(略氏のポジションは、大統領や裁判官と似たような
面倒な要素をはらんでいて、そういう部分は今後ますます増えていくだろうと
思われます。まあ、これもまた、「広場の思想」の帰結なのですから、へたれ
ないでがんがってほしいと思っています。
さて、今日しようと思ったのは、こういう「状況の確定」だけであって、具体
的ななにかを考えていたわけではありませんので、書きたいことはこんなもの
なのですが、ついでにトーマス氏に関してコメントを少しつけておきましょう。
別に彼にかぎったことではないのですが、こうしたさまざまな紛争は、誰かが
強く表現し、それになんらかのリアクションがあり、それに対抗する形で、
またなにかの言説を表明するというその過程で、目的の大半は達せられている
のが普通です。
トーマス氏の場合でも、実際にやりたかったことは、もうとっくに実現され
ていて、昨日の夕方ごろからは、事実上惰性で続けているといってもいい状況
だろうと思います。
ただねぇ、いったん刀を抜いてしまった以上、なにかちゃんとした理由なり
口実なりがないと、引っ込みがつかないんですよ。今度のイラクとの戦争も
そうですよね。もっと早い段階でうまくアメリカのプライドを満足させる
方向に問題を回避することができていれば、戦争にまでは至らなかっただろう
し、アメリカの信頼をあれほどまでに傷つけなくとも済んだはずです。
トーマス氏の場合、事情がちょっと特殊ですから、別に悲劇的な状況という
わけでもありませんが、本人としてはもうやめるにやめられないし、見てい
る人間も不愉快だし、こういうことをしていいんだとか勝手なことを思う
やつはずいぶん出ただろうし、朝日や毎日、あるいは自衛隊の側にとっても
いい印象はないでしょう。
にもかかわらず、彼の主張には、なにか崇高なところもあり、すでに燃料切れ
もいいところですから、放置しておいてもかまわないとは思いますが、せっ
かくこういう比較的安全な練習の場があるのですから、力ずくなりなんなり
で、収束させてみてはいかがかと思います(w
ま、こんなところですか。
-――‐- 、
/ ヽ ♪ 駄スレが
/ ヽ_乂_乂_乂丿 l 駄スレが
| | ススムくん
| -=・=- -=・=- |
/ `ヽ
/ r―0――――――┐丶
| |___0__o__,! l
゙、 l / ノ
ヽ、ヽ、――0-⊂二二ニ⊃
>-‐(⌒)== | |
(_ノ ̄  ̄ \__ (⌒)
/ └┬' ̄
/ _____ ⊥-‐(∬∫) 、
,,,-―''^ ̄ ( (∫∬∬) ) ̄`ー-、
`ー-ニ二ニ-‐'
読んだよ。
今日は、体調が悪い。なんか、梅雨みたいな天気で、
しかも、部屋の中の湿度を上げているのは、自分から発散される水蒸気。
かといって、水分の補給は、必要だし。でも、補給すれば、胃に滞留して、
胃酸が出て胃が荒れる。
おまけに、昼寝をしようと思えば、市議選の車が、ひっきりなしに来るし、窓を閉めていても
うるさい。
ドイツモ、コイツモ「住みやすい市にします」「応援お願いします」
「頑張ってます」の連呼、連呼。3台別候補が、縦列で来た時には、いい加減にしろ。
と、思った。あ、又 来た。
jya.
なんか、まじで体調悪いみたいだね。
胃酸が出るっていうと吐き気もあるのかな。風邪のときは湯茶を飲め
っていうし、俺だとぬるい紅茶のがぶ飲み+除湿機かけっぱなしって
とこかな。
こっちは選挙も終わって静かなもんだよ。市議選と府議選が一緒だっ
たから、それはもう、うるさかったけど、今では夢のように静かだ。
明日の東京は晴れるらしいし、最高気温予想が21度だから、だいぶ
マシでしょ。お大事に。
http://channel.goo.ne.jp/weather/area/4410.html 明日の天気予報(goo)
それにしても、今日の朝日祭りで、どのぐらいガス抜きできるものかねぇ。
ポテンシャルが相当高くなってた証拠みたいなもんだけど。
なかなか派手な祭りになったようですな。まちBBSとならんで、ニュー速+
は、今後もいろんなものの焦点になりそうだし、注目しときますわ。
それはそうと。今日の夕方からあさってにかけて、ネットにつなげない状況
なんで、読んでくれてる(数少ない)読者のみなさまには申し訳ないっす。
今日の夜はいったん戻るんで、少し書くぐらいはできるかもしれないけどね。
いちおう、昨日まとめて書いたんで、しすと2chの話題はしばらくお休み。
見た感じだと、しすも最悪の状態は脱したみたいだし、俺は基本的に、彼に
ついてはどん底の状況以外は放置することにしてるんで。彼は他人に指図さ
れるべき人間じゃないしね。
で、一気に話を源氏物語に持っていきたい気持ちなんだけど(どこが株板
なんだろう。。)これは1日じゃ終わらんし、少し頭を整理したいんで、
今日はやらずに、1日、ノータリンちゃんをかまってすごそうと思います。
この人は、前スレ以来、うちのスレでのさばってくれてるんで、みなさん
すでにだいぶキャラクターがつかめていると思うんですが、そうはいって
も、俺にとって、まだうまく理解できないところが多い人です。
たぶん、その理由として、この人の理想的な自己表現をまだ読んだことが
ないってのがあげられそうだね。フランス人にしろ、しすにしろ、ゆみー
にしろ、@@君にしろ、あるいは草○さんにしろ、加○さんにしろ、俺は
ここに来る前から存在を知っていたわけで、フランス人と@@君について
はファソだったことも何度か書きました。
一方、ネカマちゃんについては、相当濃密な対話をやっているんで、ここ
に来る前には知らなかったなんてことは、全然意味ないですよね。
ゲッベルス君(彼には別のHNがあるようで、どれがそうなのかは、ほぼ
見当がついてる)については、1ch騒動のときに目撃しているほか、さ
まざまな、俺自身を相手にしていない彼の表現行為を観察していたし、B
君の場合も、本質的に表現者だよね。
ところが、ノータリンちゃんとは、こういうナチュラルな対話を、まだし
たことがないんだよ。この人は、一方的に俺を見ていた時期が長く、しか
もうちのスレ以外の場所で発言するのは事務的なことが圧倒的に多いです。
まあ、そうはいっても、彼女が株板で俺にこっそりつけていたレスの類を
回想することで、それなりの情報はあるんですが、ほかの人たちの場合の
ような「ノーマルな状態」において対話が成立していないってのは、理解
する上でネックになっています。
とはいえ、俺が彼女のことがよくわからない最大の理由は、彼女がまだ自分と
いうものを持っていないことに由来する部分が大きいような気がします。
ネカマちゃん以外の人たちは、俺と会話する以前に、自分ってものを確立して
いた人ばっかりで、一番俺の影響をうけたであろうしすですら、不安を除去し
たという程度のことにすぎません。
ネカマちゃんの場合はちょっと話がちがうわけですが、彼女にしても、欠けて
いた部分を俺が補っているというだけなんで、基礎的な自己の生成は終わって
るわけです。
でも、このお嬢さんはどうもそうではないようで、それが彼女のわかりにくさ
なんじゃないかと思うのです。
彼女の「誤解」はほぼ解けたと思うし、この調子で相手しているのも、なんと
なく可愛そうな気もしないではありません。まあ、それやこれやで、彼女のこ
とを理解してみようと思うわけですが、その際のテンプレとして、上に少し書
いた、昔喧嘩した女の子のことを使ってみようかと思っています。
少し休みね。
再開します。
以下はあくまで、俺が昔喧嘩してた女の子の話であって、このお嬢さんがそう
言っていたわけでもなければ、彼女がそうであるという断定でもありません。
せいぜい、同じような感触があるというだけの話で、この感触が正当なものか
どうかすらよくわかりません。
そんなわけで、これから書くのは、俺がよくいう「作業仮説」としても、通常
想定するよりだいぶ根拠が希薄で、単なる俺の追憶と区別するのもむずかしい
ぐらいなのですが、その点についてはくれぐれも留意して読んでください。
彼女とこのお嬢さんに共通するものを感じた点は少なくないのですが、その
ひとつに、二人とも、自分が相手にいったい何を求めているのか、自分自身
がよく知らないらしいことがあげられると思います。
(以下、俺が昔喧嘩した女性を「彼女」と呼び、ノータリンちゃんのことを、
「このお嬢さん」と呼ぶことにします。ノータリンちゃんのままでもいいん
だけど、まじめなタッチで書くときに、そこだけテンポが乱れるんで)
当人は否定するかもしれませんが、そこに性欲みたいなものが働いているの
も、いちおう間違いないでしょう。とはいえ、この要素はたぶんそんなに強い
ものではなさそうです。
といって、たとえばカテちゃんやしすみたいに、自分自身が自分にとって
解くことの出来ない謎だというわけでもないのです。
この二人には姉弟のように、よく似たところがあって、二人とも自分だけ
の力では自分を充分に抑制できない上、その抑制できない部分が価値を産み
だすらしいということまでは知っていても、それを完全には制御できない
異常、自分が自分にとって厄介者なわけです。
このお嬢さんや、ぼくのいっている「彼女」の場合、こういうことはありま
せん。二人とも、ごく抑制的な気質で、高校まではもちろん、大学時代です
ら真面目に勉強したんじゃないのかな。
これは俺の感じにすぎませんが、このお嬢さんなんかにとっての問題は、
自分が自分にとって厄介者であることではなく、自分が「ない」という
深刻な事実なんじゃないのかな。
そういうことを、俺はその「彼女」と、ずいぶん時間をかけて話してき
たわけなんですよ。彼女は自分にはやりたいこともなければ、目的もな
く、その中心になる自分もないというようなことを繰り返しいっていま
したが、でも、これはこれで当たり前のことですよね。
だって、ほとんどの人にとって、ごく漠然とした時間の連続を別とすれば、
「自分がない」ことのほうが普通でしょ。目的とか自分とかを持っている
人のほうが特殊なんですよ。
うちのスレの読者さんとして、名前をあげている人のうち、このお嬢さん
以外の人たちはみんな、そういう特別な人たちです。こういう特別な人た
ちとちがう、普通の人が、自分には「自分」がないこと、それを欲しいと
思ってもどうしていいかもわからないこと、にもかかわらず、それがなけ
れば何もできないことに気づいたとき、さあどうしたらいいのか。
俺は「彼女」の問いをこういうものだと理解しました。ご存知のように、
俺には「考えること」の職人みたいなところがあって、いったん問題を
与えられれば、自分自身のことをひとまず度外視して、その問題に打ち込む
習慣がありますからね。
これは、言うまでもなく、大学の一回生なんかの手におえる問題ではありま
せんが、当時俺が、ちょうどプラトンを読み始めていた時期でもあり、この
問いを考える上で、プラトンからはじめるよりマシなことがあるとは思えま
せんでした。だから、俺としては、彼女にプラトンを読もうという以外のこ
とはいえなかったにしろ、これはそんなにマズい答えじゃないですよね。
しかし、彼女はちゃんと読まなかった。というか、少なくとも俺のようには
読みませんでした。まあ、俺の読むスピードが速すぎたってこともあるには
あるんだろうけど、俺には漠然とながらプラトンを読むべき理由があり、
読まずにはいられなかったのに対し、彼女にはまだその時期がきていなかった
のかもしれませんが、少し読んでみて、どうやらそこには彼女の求めている
ようなものは「ない」らしいことに、ごく早い段階で気が付いたというのが
事実でしょうね。
俺があんなめんどうなことをはじめたのは、突き詰めればひとつのつまずき、
すなわち、言葉や理論や道徳は、絶対不変で確実な「真理」のたぐいを与えて
くれるものではなく、どこまでいっても作業仮説の域を出ることはない、と
いう、ちょっと大学生なんかにはキツい認識でした。
この認識は呆然とさせられるものではあったものの、けっこうほっとさせてく
れるものでもありました。なんていうのかな、それまで「悟り」に近い形で、
理論とか哲学のことを考えていたのが、急に「登山」に近いイメージに変わった
からです。
いったん見る角度を変えて見るようになると、思想ってのは、途端に、昔の
人たちの足跡に見えてくるもんなんですよ。地図もない、わけのわからない
山の中や砂漠のような場所、そんなところを、どっちにいっていいのかも
わからないまま、途方に暮れながら歩いていると、ときどき、意外な場所に
足跡があったり、覚書みたいなものが落ちていたりする。思想や歴史は、そ
ういう足跡でないとしたら、まったく何の意味もありません。
ぼくにそういう形で物をみるやり方を教えてくれたのがプラトンだったわけ
ですが、この人の後をついて歩いていると、いわゆる「偉大な思想家」とい
われる人たちが、実はより多く迷った人なのだということが自然にわかって
きます。
この人たちの通ったあとにあるのは足跡だけで、真理や認識なんてものはどこに
もありませんが、慣れてくるとそれはそれで楽しいものです。当時のぼくは、
そういう「迷子になることの楽しさ」にようやく目を開かれ始めたところで、
だから当然、彼女もそういうことに興味をもってくれるものと考えていました。
でも、実際はそうではなかったわけです。
彼女はぼくに「確固としたもの」をくれと何度もいっていましたが、これは、
当時のぼくに求めるのに、もっともふさわしくないものですよね。だって、ぼく
は、確固としたものなんてのはこの世にはないし、絶対に手に入れられないと
いう認識そのものに驚きながら、じゃあこのやり方ならどこまで行けるか、
それで限界が出てくれば、どういう風に工夫したらもっと先までいけるか、
そんなことに熱中しはじめていたときであり、確実なものなんていう発想その
ものに興味を失った、まさにそんなときだったわけですから。
しかし、このお嬢さんもたぶんそうだろうけど、彼女もまた、俺のそういう
古くて新しい発見を、うまく理解してはくれませんでした。これは、今でも
残念に思っていますけど、まあ、しょうがないといえばしょうがないことです。
今思えば、何もこんな根本的なレベルで問題を解決しようなんてことは考えず
に、さっさとエッチでもしちゃって、狭い研究テーマにでも閉じこもっていれ
ば、それで結構満足してくれたんだろうけどね。
俺自身のことはともかく、彼女にとってはそれ以後も何度となく考えることが
あったせいで、今では少々残酷なぐらい彼女のことを理解していると思ってい
ます。その上で、彼女が俺に求めていたらしいことを分析してみます。
こないだ、このお嬢さんとしすに関して少し書いたんだけど、「彼女」が俺に
求めていたことは、男の場合でいうなら「美人を手に入れたい」という思いに
よく似たものがあると思います。
プラトンはこの「美人を手に入れること」について、俺とは全然ちがった説明
をしますが、実際にはこういうところでしょう。
美人は社会的に価値ある存在である
↓
美人を手に入れる男は、通常、社会的成功者である
↓
ゆえに、俺が美人を手に入れたとしたら、俺は社会的成功者である
この三段論法の間違いは指摘するまでもないですよね。だって、美人を手に入
れることと、社会的成功者であることとは、かならずしも同じことではないし、
完全にニュートラルとまではいえないにしろ、本来は独立したカテゴリーに
属することです。
でも、無意識的に、この間違った三段論法をやってしまう男は、うんと沢山
いるんじゃないかと思います。本来それとは関係ないのに、美人を所有した
り、美人と寝たりすることは、それ自体が社会的成功そのものであるかのよ
うに、主観的に経験されてしまうわけです。
そしてそのせいで、美人はヘンなやつだったり、気の毒だったり、バカだっ
たりするわけですが、美人のことはひとまず置くとしましょう。
この図式とノータリンちゃんがしすに恋愛感情を持つに至ったメカニズムは
よく似ています。つまり、
しすは進むべき正しい方向を知っている
↓
そうであるなら、しすが選ぶ女は正しい女である
↓
ゆえに、自分がしすに選ばれれば、自分は正しい方向に進んでいる
もちろん、これ以外にもうんといろんな要素がからんできます。それは色男
だったり、著名人だったり、その他さまざまな「ごく普通の」要素です。し
かし、彼女にとって、しすを手に入れることと、しすにフラれることのあい
だに、なにか決定的な審判のような性格があるらしいことは、そういう普通
の意味では理解しにくいわけです。
でもね、この循環にはしすそのものが含まれていないんですよ。彼女はいわば
しすを、一義的には「正しさそのもの」として、次いで「社会的な素敵な人の
カテゴリーに属する男」としてみているわけで、そうでないしすは見えてすら
いなかったんじゃないかと思います。
もちろん、多くの男にとっての自己イメージは、自己がそのように評価されて
いる社会的カテゴリー以上のものではなく、しすにしたって、自分のそういう
部分にうっとりすることはたびたびあるでしょう。でもね、まともな女なら、
単に自分が美人だから好かれているということをそれほどよろこばないように、
こんな風に社会的カテゴリーとして自分を見ている女は、男にとってたいして
魅力はないんですよ。
その一方で、「正しさそのもの」のシンボルとして見られるなんていうことは
男だろうとなんだろうと、ものすごい重荷であって、そんな風に見られるのが
好きなやつは、たぶん世の中にはおらんでしょ。
しかし、ここからわかるのは、このお嬢さんが横着なやつだということだけで
はありません。それよりむしろ、この人が、従うべき基準(正しさ)を見失っ
ていること、そのくせ、自分の中にはそれをみつけられないこと、このふたつ
です。
そして、だからこそこの人は、「信じる」だの「確実」だの「正しい」だの
っていう言葉をよく使うんじゃないのかな。つまり、彼女は(以下の「彼女」
はこのお嬢さんね)「信じたい」んですよ、自分の外にある何かをね。
ちょうど俺自身にもそういう時期があり、大学の先生にそれを言ったところ、
「君みたいに横着なやつは、自衛隊に行きなさい」といわれたことを、今でも
鮮明に覚えています。これは、彼女についてもいえますよね。「農家の嫁に
でも行けば」
まあ、これもひどい言い草ですから、もう少し敷衍して考えてみます。
この人と比較する場合、俺ではなくカテちゃんのケースをひっぱりだしたほう
がわかりやすそうな気がします。カテちゃんはずいぶんヘンテコなやつですが、
彼女の自我の生成にあたっては、ひとつの注目すべきメカニズムが働きました。
すなわち、「否定すべき敵の存在」です。
これはフランス人や@@君、ゆみーでも同じでしょうが、自我とよべるだけの
ものを生成させるためには、人生の一時期において、ちょっと異常といっていい
ぐらいの集中的な勉強の期間が絶対に必要です。
彼らの場合は、才能や境遇がそういう時間を彼らに課したわけですが、カテちゃん
の場合はそうではなく、そのままの自分が向かっていったのでは勝てない相手が
目の前にいて、それを克服するために、自分の時間とエネルギーの全部を集中せ
ざるをえなかったわけです。
その結果、彼女には個人的な闘争の歴史とでもいうべきものが生まれ、これが
彼女の自我の中核にあります。もっとも、彼女には悪いところやロクでもない
ところがうんとあるんで、このうちのいくつかは除去しようと思って努力して
るところなんだけど、俺がどういう風に働きかけようと、彼女がこの血みどろ
のといっていい闘争で得た歴史=自我は、誰にも奪うことはできないし、なく
なることもありません。
ノータリンちゃんにはこういう歴史が欠けてるわけなんで、これはたとえしす
と寝ようが、彼と結婚しようが、全然手に入らないものだってことは説明不要
ですよね。
これは、俺の場合でいえば、ある種の認識によって世界観が開かれたからだし、
しすの場合だと、多少の誤解というか無知(ははは)と運によって助けられは
したものの、それ自体としてはなかなか立派な理想実現のための闘争だったし、
フランス人や@@君の場合なら、生まれ持ったきわめて特異な才能の開眼だろ
うし、ゆみーの場合なら、なんとも不思議な歴史によるものです。
性格なんてものは、まあ、ある程度は自分を開くための状況を求めていくもの
ではあるものの、こうやって作るものであって、最初から性格だの自我だのを
持っているやつなんていないんですよ。
あなたの場合、こうした自我なり性格なりを手に入れられるのか、それとも、
残念ながら俺のいう「彼女」が結局そういう形にしかなれなかったような、
プライドだけ高い、性格のない、不満だけもって生きる人間で終わるのか、
これは、あなたが自分を開くことのできる充分な大きさと手ごたえをもった
課題を手に入れられるかどうか、それにすべてがかかっているように思います。
それは何も、しすだのフランス人だの@@君だののような、社会的に見て
大きなものである必要は全然ないんです。たとえばゆみーのケースを考えれば、
彼は非常に頭がよく、さまざまなキャリアを積んで来ているわけですが、
そういうことではなく。。 ははは。やめとこ。
まあ、ゆみーのことはともかくとして。あなたは俺をパラノイアと呼んで
たけど、自我なんてものは普通にしていれば手に入るようなものではなく、
いずれにしても、パラノイア的な非常に密度の濃い集中の時期がなければ、
絶対手に入れられないもんなんですよ。
そんなものはいらないというなら、農家の嫁でもなんでも、好きにしたら
いいんだし、欲しいなら、とにかく狂ったように課題をみつけることです。
まともな選択はそのふたつしかない。大抵の場合、中間が一番マシな選択
なんだけど、このケースで中間を行くと、本当にみじめなことになります。
もっとも、うんと多くの女の人たちが、この中間の道を通ってるわけだし、
別にあなたがみじめになったところで、それも個人の自由で、俺がこんな
ことを書いてるのも、あなたのためというよりは、単なる個人的な感傷に
よる部分のほうがうんと多いんです。
なにしろ、彼女はけっこうきれいな子だったし、求められた課題を、今の
俺ならなんとかこなせたかもしれないんだからね。ま、そんなことはどう
でもいいことだけどね。
おしまい。
なんていうか、単なる感傷的な回想ですな、これは。(フランス人にも
ほんとはあるだろ、この手の話)
, ''⌒ヽ
(,,__,,,__,,)
(・∀・)
,,,, (,,,__,,ノ
我ながら恥ずい&えー加減なことを、よーもまあ、書いたな。ネカマだの
しすだのの露出狂がうつったか。。
ここはフランス人さんが
常識ある大人の感覚でレスをつけてくれるから
なんとか成り立ってるスレだと思う
オッサン
ただ その好意にあまり甘えてしまうのも
どうかと思いますよ
新しい恋をしてるみたいだネ♪
おじさん! ウフ
今度はお相手を傷つけないようにネ。
お幸せに♪
読んだよ。
まあ、無理にレスしてる訳じゃないので。
体調は、60%位まで、戻ってきている。強い西風が吹いたな。今日の午後。
>>663さん。ユーミンのメロディで 唱ばよいのかな?
jya.
>>663 新しい恋? なんじゃそりゃ。
今日の風はけっこうすごかったね。春の嵐ってほどじゃないけどさ。
明日、あさってはレスつけられないけど、ま、帰ってきたときには
復調しててね。
今、レスつけたあとにも、なんかすげー気になってるんだけど。。 俺は
このヘンテコねえちゃんと恋なんかしてねえぞ。バカもたいがいにしろよ。
こいつはしすの専属なんだし、俺は30以下はパス。第一、俺が昔好きだ
った子ほど、美人じゃねえだろ。まあ、面食いはだいぶ前にやめたけどさ。
だいたい、誰だよワトソン君って。何回かネカマちゃんをそう呼んだこと
はあるけど、こいつだけは「おじさん」っていうのはゆるさねえ。自分の
ほうが年○なくせに。茶化しやがると、はったおすぞ。
それはそうと、帰ってきたら、今度は源氏物語をやります。源氏っていっ
ても、上に書いた賀茂氏とからんだりする部分、つまり、源氏物語のオカ
ルト的部分のみを扱うわけなんだけど、かなりヘンテコな内容なんで、興
味ない人はパスしてください。(一人でも読者が残るんだろうか。。)
なんでそんなものを書くかだけど、知り合いが源氏物語関係の仕事をやっ
てて、元々その流れで勉強したんですわ。今、そのときにやったことを
確認する必要が出てきたのね。だから、純個人的な備忘録みたいなもん
です。そんなことで容量使って申し訳ないけどさ。(そんなこと以外に
使ってないかもしらんが)
そういう事を言うから嫌いなんだよ。
私は...
後で言い訳したり ごまかしたりする位なら
最初っから 言わない という主義だけどね
楽だけどね そうすると ひらきなおれるし
少なくとも 悪気ないですって言えるから...
人間相手になにかやろうとすると難しいと思う
黙ってる人程 よーく見てて わかってたりするからね...
ま
そういう意味では オッサンはホント無邪気で 考え無しで
単純で幸福な人だと思うよ
ちょっとレスついててびっくりしたけど、無意識的に、俺が何をやってるのか
を知ってるのはフランス人だけなんだろうな。。。
以前しすに、一対一のゲームなら楽勝で勝てそうだってことを書いたけど、
この人とは絶対やりたくないね。もっとも、俺がなんで今日、昔好きだった
女の子のことを思い出したかまでは、さすがの彼にもわからんだろうが。
その上でノータリンちゃんに。言葉をね、意味でとらえようとするのは
やめなよ。言葉には、その上にいろんなものを乗せることができる。
そして、そういう使い方ができるようになると、あんたみたいに無防備
な文章を書かれると、ちょっと困るんだよ。俺の文章は、見かけほど
ナイーヴじゃないんだ。
あんたは俺に対して素直すぎる。そういうのは、好きな男ができるまで
とっておくべきなんで、好きでもない男に対しては、営業スマイルだけ
向けて、あとはそんなやつの言葉なんか聞き流していれば、そのうち
話し掛けなくなるものなんだ。
それだっていうのに、あんたの一番魅力的な部分を、俺が消費したんでは、
その男に申し訳ないだろ? あんたの人格の大事な部分を、俺との関係で
作ることを、俺としてはあんまり望んではいない。それだってのに、あんた
はもう、ずいぶん俺の影響をうけちゃってるよね。
若い女は、むやみに年上の男になんか近づくべきじゃないんだよ。そうし
ないと、同世代の男に興味がもてなくなってしまう。これは警告。(カコイイ)
>>668読んだよ。
別に、弁護するつもりは無いのだが、
「単純」というより、「精錬の繰り返しで、かなり純度が向上した」
「無邪気」というより、「邪気の中に身を置きながら邪気を払う術の2、3を知っている」
この人が、幸福だとは思はない、未だに「謎&呪」との格闘の最中だろ。
>>668の君は、自分が傷つく事とか、世の中の正義とかを、何も恐れなくて良いんだよ。
今日は、少し楽なので、「井上陽水」を聴いている。
今は、「ワカンナイ」て曲だよ。
************************
雨にも風にも負けないでね。
暑さや寒さにも勝ちつづけて
一日、少しのパンとミルクだけで
カヤブキ屋根まで届く
電波を受けながら、暮らせるかい?(略)
君の言葉は誰にもワカンナイ
君の静かな願いもワカンナイ
望むかたちが決まればつなんない
君の時代が、今ではワカンナイ のよ。 (略)
*****************************
あなたも、陽水のベスト板とか聴いてみたら。 マジで。 jya.
あ、そういう事か。
やっと分かった。ナントナク。w
ゴメン邪魔して。
すみませんですた。
すし猫さんさー
あんまり強くは言いたくないけど
あんたにいいように責められると
ホトホトいやんなるのと
なぜだか あんたの女房責めたくなるわけよ
鈍いんか とか
管理ちゃんとしろよ とか
もう 見切ってるんかとか
薄ぼんやりしてるんちゃうか とか
ほんとは ブスなんか とか
いらんこと 考えてしまうわけ
要するに 他人の迷惑考えろよ!!
っていう あまりにも当然のことが
誰かが できていない為に
女房が責任とらされるの
あんた ってそんなに 価値ある人間なの?
これ以上やるなら 身内含めて 本気で責めるよ
>>672 はあ?
何いってんのかな?
じゃあ お待たせしました 次 源氏物語いきまーーーす
かよ?
(俺ってなんだかんだいって愛されるタイプだからなーーーー)かよ
テメエ いい大人が
勝手に ケンカ売っといて そういうごまかし
ありあり の人間なんだよなーーー
ぽっくん ほんとうは いいやつーーーーーー
ハア? いい奴 が ケンカうるかね?
>>674 お待たせ!
ええーーー 彼女は何言ってるかなあ
僕にはさっぱりわかりません
彼女は 僕から見るに本当の自分というものがないし
わけわかんなくて 救いを求めてこんなこと書いてるのは
見え見えですねーーー
あんたさーー 俺は あんたにさほど興味は無いが
あんたがそれ程望むなら しょうがない 付き合ってやってもいいよ...
まあ 俺には本当は ネカマがいるんだけど
しょーーがねえーーーなあーー
おまえ カマって欲しいんだろ?
イヤイヤだけど 付き合ってやるよ...
ま
しょうがない
彼女が自分がないのは ミエミエですねーー
(ちっ 俺は女いらねえのに 向こうから来るんだよな...
面倒臭せーーー まあしょうがない 乗りかかった船だ 付き合ってやるよ)
あんたさーー 俺にかまわれたいのはいいけど
俺は容赦しないぜ
あんたは 自分をわかってると 思ってるんだろうが
それはただの勘違いだ あんたは 未熟者なんだよ...
まあーー あんたは 望んでこっちに来たんだろ?
面倒臭せーー けど 付き合ってやるよ
(はああーーー どうして俺って どこに行ってもこうも女に
つきまとわれるんだろ....)
cisてさーー
まあ悪くは無いよ でも俺ほどは モテないんだよな
あいつは女心わかってねえからなーー
だから カテちゃんも 全部こっちに来ちゃうわけ
まあー cisがその気なら
いろいろ コツ を教えてやってもいいけどね
>>677 の書き込みは誰なんでしょう?
ぽっくん ではありません
ぽっくん cisに対して何に悪気も無いですしーー
ネカマのことも 最初っから 男だとわかってました...
ネカマの言うことを本気にする人なんて いるんですかね?
そいつ は笑っちゃうね
まあ 一生俺みたいには なれないだろうな
なあネカマ?
>>678 いやあー
いろいろ ウザイ奴が何かしら書いてますね
(そんなに 俺にカマわれたいのかよ... チッ本当面倒臭えなーー)
cis そうやって 俺にばっか頼ってないで
おまえも もっとマシな人間に慣れよ
本 もっと読めよ 当たり前だろ
まあーー おまえが100年かかっても
俺様みたいに なれないのは 承知してるけどな
でもがんばれよ 俺が見守っててやるからさ
しょうがねえなーーー また 面倒みる相手が増えたよ
>>679 は何を言ってるんでしょうか?
あれは ぽっくんではありません
ぽっくん あんなこと 言わないです
きっと あれを書いた人は 自分を見失ってて
本もろくに読んでない 可哀想な人なんでしょうね...
(俺様に向かって何言ってるんだよ...)
なあ フランス人?
まあ そうなんじゃないの?
じゃ
だろ?
俺の話が通用するのは
ゆみとフランス人位のもんだよ
本当 世の中 馬鹿ばっかで疲れるよ
まあ イジケるといけないから
ネカマ とcisもこの中に入れといてやるかな
ギリギリだけどな
おっとお嬢ちゃん あんたは ダメだぜ
あんたには 自分というものがない
それなのに わかった風な発言してるだろ?
わかったあんたは俺にかまって欲しいんだよな...
でも 知識って そんなに簡単に手に入るものじゃないぜ
でも まあしょうがねえな
cisにしても
(まあ ネカマは省いといてやるか)ノータリンにしても
どうして 俺をほっといてくれないんだよ
まあ イヤイヤながら 付き合いますわ
(俺以外の人間って 本当 モノ考えてなくて
本もろくに読んでない 馬鹿ばっかだよな...
まあ こんなこと わざわざ 口に出して言わない
わけだし まあー あいつら本当鈍いから言ってもわかんねえだろ
ちっとは 本読めよ 俺様みたく....
本当あいつら しょーーがねえな
何で 俺みたいな 素晴らしい 人間があんな奴らの面倒を...)
はいーー
では 次源氏物語行きまーーーす
.´,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
../;;;;;;__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
/;;;;;;;;/\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
|;;;;;;;/ \,,,、,,、,,,、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
|;;;;;;;| /巛巛 (巛巛゙|;;;;;;;;;;;;;;;;|
ヽ;;;;| ''_ __ `ヽ |;;;;;;;;;;;;;| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\|" °ヽ °`ヽ L/^) | 今日も銀行株大暴落です。
| , 、 ~ ) |/ < ケケケケケ
゙ /ヘ--- \ ,' | 痛みはまだまだ続きます。
゙、 |┌----- ヽ i´ | 耐えられない人は、どんどん自殺してください。
ヽ、 ------|ヽ ノ | ゴミ人間が減ることが、この国を再生することなのです。
ヽ、___...、r'. \_________________
24日解説(東東調査)「市場破壊者」
●東海東京調査センター・中井裕幸投資調査部長=イラク紛争に絡んだ3〜4月の安値から、
NYは13%、ナスダック15%上昇、欧州でも英国は20%、ドイツに至っては35%も上げた。
これに対し香港はマイナス0.1%、日本は0.5%上昇。香港は新型肺炎サーズ、日本は
代行返上売りという問題を抱えている。26日で小泉政権発足2年を迎える。当人は「改革路線
変化なし」と言っているようだが、この間に東証の時価総額は151兆円も減少した。
マーケットデストロイヤー(市場破壊者)だ。こうした状況では主力株は戻れそうになく、
中小型のバリュエーションのあるものを選別物色したい。トーメンデバ、パルテックなど。
(H.W)(ラジオたんぱ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030424-00000004-rtp-brf
∧_∧
( ´`)< ちんぽ(´`)
なんかよくわからんうちにスレが進んでるやんけ。ええこっちゃ。
ノータリンちゃんには誰かがレスつけてくれてるし、とりあえず放置で
いいのかな。ま、なんでもいいや。
えっと、帰ってくるのが1日遅れますた。で、今日も午前中ばたばたし
てたんで、今からようやく源氏物語の話が書けます。らっきー。
えっと、なんで源氏のことなんか書くかっていうと、上のほうに書いたように
個人的な理由からなんだけど、それ以外にもないではないです。最初に文体論
をやろうかと思ってたんだけど、まずその「それ以外の」内容から。
源氏ってのはむずかしい話で、高校までの古文とかだと、フランス人だのゆみー
だのですら、あんまり勉強しなかったと思います。俺もそうだったしさ。その
むずかしさってのは、まず敬語にあり、つづいて目的語だの主語だのの省略が
極端で、なにがなんだかわからんというのが理由とされてたかと思います。
これら(敬語とか)については次に書くつもりでいるんだけど、源氏の難解さ
ってのうち、よくわかんなかったもののひっとうが、2chで、こうしていら
んこと書いてるうちに、少しわかるようになってきた気がすんのね。で、まず
はそれについてです。
源氏ってのはどういう書かれ方をしてたかっていうと、未来の中宮であり、
のちには現在の中宮になった道長のお嬢さんを、メインの読者に想定し、
彼女の家庭教師である紫式部が書いたものです。
式部って人は夫に死に別れた未亡人で、長いこと福井あたりに住んでたん
じゃないのかな。旦那ってのが道長に家人みたいな感じで仕えていた人で
証拠はないんだけど、その頃から式部の噂は、たぶん聞いてたんじゃない
かと思われます。
明日あたりに書く推理の根拠になるんだけど、俺はたぶん、彼女はまだ旦那
が生きてた時期に、すでにけっこう物語みたいなのを書いてて、それで、
そこそこ知られてたんだと思います。
少し先回りになるけど、このとき彼女が書いていたであろう物語を、俺はたぶん
次の3種類になるんじゃないかと想像しています。
・デカメロンに近いバレ話などの小品集
・2人の若い美男の貴族のさやあての物語
・オカルト系の物語
まあ、これがそれぞれ1作品ずつである必要はないんだけど、こうしたものが、
一部、充分に修正されずに(と俺は考えるわけなんだけどね)源氏には多数
取り込まれており、源氏には、それまでの彼女の作品を集大成したという性格
もあるわけです。
まあ、このことはひとまず置くとして。
2chとの関係で思ったのは、彼女が書いてる状況と、俺がこれを書いてる
状況とが、すごく似てるってことなんですよ。
まず、限られた小数の読者がいて、しかもその人たちが、非常にレベルが高い
人たちだということ。そして、式部の場合もたぶんそうだったと思うんですが、
書いてる内容には、リアルタイムで的確な批評がかえってきて、注文までつい
たりします。
また、彼女の文体の特異性もあるのですが、読者と書き手との関係がパーソナル
なもので、読者間で、書き手とのあいだに経験をかならずしも共有していないと
いうのも共通点になりそうです。
またテクストそのものが、本質的に匿名的である上に、作品が成立している
場と、書かれている場とが重なるところの多い場所であるために、公開の文章
であるにもかかわらず、作者が読者とのあいだで、その人にしかわからない
メッセージを自由に織り込めるという点でも、強い共通性を感じます。
源氏物語は、紫式部と中宮定子とのあいだにかわされた、さまざまな会話や
経験を、おどろくほどふんだんに盛り込んでいるだろうと思って間違いあり
ません。
ぼくがそれを最初に感じたのは、宇治十帖の一節にある、宇治と都との往還
のシーンです。ここでは、木幡山という土地がむやみに恐怖をそそる場所と
して描かれているのですが、この木幡山というのは、藤原氏の墓地のある場所
で、山自体はちっとも怖くもなんともないのですが、源氏が描かれた時代には
藤原氏のあいだでひんぱんに話題にされていただろうことは間違いなく(道長
自身や、のちには中宮定子もここに埋まってるぐらいですからね)そういう
土地を、あえてサスペンス的に描くなんてことをする紫式部は、相当にサービス
精神に富んでいただろうことはいうまでもないにしろ、我々にはそういう一々の
ことを追体験することは、可能性としてもありえない以上、どうしてもわけの
わからない部分が大量に出てくるのはしかたがなく、必然的に難解になるより
しょうがないわけです。
ただ、こういうことを考えているうちに、以前からひっかかっていた、紫式部
と道長との関係という難問を解くことができたように思いました。
これは源氏ではなく「紫式部日記」のラストなのですが、道長が酔っ払って、
式部がいた局を訪れる有名なシーンがあります。そのときの道長の雰囲気が、
ぼくにはずっと引っかかっていました。
というのは、道長の様子は、一杯ひっかけでもしないかぎり、とてもそんな
ことをやる度胸はない、みたいな感じに見えたからなんで、式部と道長との
関係で、そういう風になる理由がよくわからなかったのです。
その上、ぼくは光源氏という人物を、道長を含めた現実の公卿に対するアンチ・
テーゼであると考えていたのですが、以下のことに思い至ったときに、この仮説
も放棄することにしたわけです。
すなわち、源氏は、一方においては中宮定子向けのエンタテイメントであった
かもしれないけど、同時に、道長にあてたラブレターとしても機能していたわけ
で、それは、道長以外の人にも漠然とは伝わっていたかもしれませんが、でも、
道長ほどそれを感じていたわけではないでしょう。
源氏には、式部による道長へのおびただしいメッセージが含まれていて、道長と
しては、それこそ娘から取り返してでも読んだでしょう。彼がいったいどんな
気分でそれを読んでいたのかは、なかなか面白いので、ためしにみなさんも想像
してみてください。
感じとしては、たぶんこの二人がメインの読者だったんだろうな、とは思います
が、紫式部の同時代人として、和泉式部だの清少納言だのが同じ時代に宮廷に
仕えていた上、この二人のことを紫式部は相当意識していたようですから、いず
れ彼女たちのことも頭に入れていたことは間違いないでしょう。
もちろん、当時の天皇やら、公家さん方、女官たちといった人たちも読んでいた
わけですが、そういう人たちを読者として持って、その人たちは、この文を
どんな風に読んでくれるのだろうとか考えながら書くのは、すごく楽しかった
だろうなと、そんなことを考えていると、ちょっと源氏の話も書いてみようかと
いう気になるわけです。
ちょっと休憩したら、次は源氏物語でもっとも典型的に表現されている、
日本語の独特の論理の話を書きます。これまた、あいかわらず株とは全然
関係ないけど、道長の話とちがって、覚えておいて損はないですよ。
ソニーストップ安か。なんか株に頭がまわらないんだけど、たいへんだな。
さて、こっちは株と関係なしに、ぼちぼちいきます。今度は源氏の文体論
です。
これからざっと書くのは、源氏物語に固有の文体というより、むしろ、日本語の
固有の「論理構造」といったほうがいいものです。
2chにいると、よく「日本語になってない」とか、「論理的に書け」とかいう
レスを見かけることがあることは、みなさんご存知かと思います。でもね、この
スレの読者の方だけは、そういうことを書く前に、日本語には独特の論理構造が
あり、それが、いわゆる「論理的な文章」と、かならずしも同じではないことを、
いちおう覚えていただければうれしいです。
一般に、論理的な文章っていうのは、5W1Hとかいうやつで、その文章が
指し示す内容が、いつ、どこで、誰が、誰と、何を、どのようにしてやった
かが、一読して明晰に理解できるような文章ということになっていますよね。
これでいった場合、もっとも論理的で明晰な文章は、おのずと数式というこ
とになるだろうし、そう考えている人も多いと思います。フランス人好みの
言い方をするならば、論理的で明晰な文章=ユークリッド的に、正確に座標
を同定した文章ということになるかな。
しかし、言葉っていうのは本来そういうものだったわけではないんですよ。
ラテン語が、アリストテレスの論理学をいれて、そういう形に作り変えられ、
近代西欧語がすべてその影響をうけているため、まるでこういうのが論理そ
のものであるかのように思われてしまっているけど、これは、アリストテレス
の論理であって、それ以上でも以下でもないんです。
それに対して、源氏物語に代表される「日本語の論理」というのは、実は全然
ちがった「論理」からできています。それが「語りの論理」です。
上のほうで、源氏ってのはむずかしくて、その理由は、複雑な敬語表現だの、
目的語・主語の省略だのにあるというようなことを書きました。
しかし、これがまさに「日本語の論理」なんで、日本語における「論理」つま
り、言葉が従うルールの本質は、語り手や聞き手と、その話に出てきている人
や物などとの「関係性」の記述にあるわけです。
この「関係性の記述」のために言葉が用いられていること。これがわからない
と、日本語の本来の「文法」は理解できないことになります。
さてこの「関係性」は、テクスト内部において、ある人物が他の人物とどういう
風な関係にあるのかを記述するのではなく、語り手、および聞き手と、そのとき
語られている人物とがどのような関係にあるかの記述を行うためのものです。
そして、これが日本語の「敬語表現」なのだし、主語や目的語の省略というのも、
語り手や聞き手と、語られている人間との、親密さや敬意や軽蔑などの距離感の
表現法なのです。
この日本語の特性がもっとも典型的に出てくるのが「時制」で、アリストテレス
式の論理においては、その事件がいつ起こったのかを記述するために用いられる
「時制」が、日本語においては、その事件と語り手、あるいは聞き手との主観的
距離を表現するための手段として用いられるほうが普通です。
こう言う風に、語り手や聞き手と、語られている対象との関係性の記述が最大の
目的である日本語において、「論理的である」というのは、その関係性を、的確
に表現したり、反芻したり、あるいはあいまいにぼかしたりすることなのであり、
日本語は本来、事実の正確な記述などをその「論理」としている言葉ではないの
です。
そして、いわゆる「論理的でない」文章のうち、少なくないものが、こうした
書き手・読者との距離を優先して書かれたものであり、こうした文章は、たとえ
そこで表現しようとする内容が、アリストテレス的にはほとんど伝わっていなく
とも、関係性の確認なり伝達なりがきちんと出来ていれば、日本語としては、
まったくのところ「論理的」であるというしかありません。
2chなどで「論理的でない」といわれる文章の多くが、実は「日本語としては」
完全に論理的であったり、「論理的である」といわれる文章が、なんのことはな
い、直訳的発想からくる、英語の論理に従っただけのものであること、このこと
は、しっかり頭に入れておいたほうがいいと思います。
こうした日本語式の論理は、欧米語の場合にも例外的に用いられていることが
あります。それは、ラブレターの場合や、政治演説の場合などで、プルースト
なんかの文章は、もしあれが日本語なら、わざわざあんなに苦心しなくとも、
同じようなことができただろうと思われます。
こうした日本語式の論理を記述する際に、メルロ=ポンティのいわゆる間=
主観性という用語を用いてみるのは面白そうですが、今後、これまでのいわ
ゆる論理的な文章(直訳的な思考法)よりもむしろ、関係性に従った形の
論理が、少しずつ大きな意味を持ち始めるのではないかという感じは、少なく
とも俺にはあります。
文体は思考法でもあるわけで、日本的なものを見直そうという場合に、発想法
があいかわらず英米流というのは寂しいですよね。まあ、それやこれやで、
こういうことも考えてみてはいかがかと思います。
なお、もっと突っ込んで勉強したいという物好きな方は、
山口明穂先生(中央大学文学部教授・東京大学名誉教授)
の本なんかがお勧めです。
今日はまだ疲れがとれてないんで、こんなもんで。
「対峙」読みますた。波乱の予感ってやつだね。
しすはソニー売ってたのか。おめでと。やったじゃん。けっこう取り返せ
そうだね。まだプラ転までは遠いだろうが。。
ついでに株板もざっと見てきたけど、雰囲気こえーな。あの感じだと、
明日も下がるんじゃねえの。やれやれ。。。
ところで、ニセ俺やってた人、ヒマなら源氏物語の続きも書いてみるかい?
ちと協力してきますた。そういや、名前にこれ入れんの久しぶりだな。
読んだよ。
こういうのは、最も「苦手」な、論理だ。
ま、
「泣く子ニャ、カテネー。」
「烏、何故、鳴くの?」
何が、「ナルホドネ〜・・・」なのか、
とでも、書いとこう。
jya.
P.S コラ、偽フランス人まで、登場させるな。
なんだ、道長のトコはメチャクチャ面白かったのに、
日本語の論理構造はよくわからんかった。(笑
道長ねえ、なかなか大発見ですた。
にせもんなんて、いちいち気にしてられないよ。
もう気にしなくなったよ。私は。藁
おはよ。日本語はむずかしいぜよ(w
ていうか、たとえば古代ギリシャ語みたいなプレ・アリストテレス言語には、
わりとこういうところがあって、それはそれで面白いんだよ。言葉は対象を
精密にとらえようとするためのものではなく、コミュニケーションをメイン
とした情緒的なものとして発生したものらしいからね。
日本語はその点、ラテン語以降の言葉がそなえている論理構造と、かならず
しも対応していない、風変わりな要素を残した言葉なんで、その最高峰が
源氏物語ということになるわけっす。
源氏物語そのものがどっかに行ってしもた。。
ちょっと図書館があくまで待ってね(^_^;)
ま、じゃとりあえず、へんにひまだし、図書館があくまでのつなぎとして、
道長と紫式部のことについて少しばかり。
俺は高校時代、男子校に行ってたもんで、教師なんかもそういう言い方になる
んだけど、道長が紫式部に「手をつけた」のかどうかっていうのは、昔から、
ひまじんによってよく議論されていたようです。系図とかに道長の妾みたいな
書かれ方をしているケースもあるみたいだしね。
ただ、この問題そのものは、「どうやら手をつけてはいないらしい」というの
が通説のようです。
高校生ぐらいだとよくわかんなかったんだけど、今思えば、紫式部のほうは、
その、なんていいますか、「やる気まんまん」みたいだよなってことは、
まあ、よくわかりますよね。
いちおう隠れた形で、とはいえ、あれほどロコツに口説いているのに手出し
をしないというのは、当時の貴族としてはかなりかっこ悪いことだったはず
ですよね。
さらに、光源氏が位が高くなっておじいちゃんになっても、むやみに女に手
を出すわ、若い子にはひどい扱いをうけるけど、比較的年令の高めの女官に
はむやみにモテるわ、手をつけた女を、みんな自分の第(やしき)に住ませ
るに至るわなんていう設定自体が、これだけ誘ってるのに食いついてこない
道長への、軽い揶揄をこめた口説きの一種だったとさえ感じないではいられ
ません。
にもかかわらず、なぜ手をつけなかったのか。
第一には「怖かったから」というのがあるでしょうね。かりに田中真紀子
さんに、自分を口説けといわれたとして、これはたとえ道長でもビビりま
すよ。
しかし、そういうことをひとまず度外視して、道長は実は糖尿病であって、
そのせいで、「手をつけようにも手をつけられなかった」というのが現実
だったのではないかともいわれております。
たしかに、道長の晩年の様子なんかを見ていると、そういうこともありそ
うで、高齢+糖尿病で、しかもビビってるともなれば、いくら道長でも
無理でしょ。
そんなわけで、みなさんも、くれぐれも糖尿病にならないようご注意を。
そらそうと、ノータリンちゃんさぁ、ニュー速+とかで俺がときどき
つけてる猥談に近いレスまでいちいち読んでんなよな(^_^;)
このスレの読者さんは、あんまりそっち系の話には興味がない人も多い
みたいだし、しすみたく「裸エプロンに萌えない」とかいってる困った
やつもいるぐらいだから自重してんだけどさ、俺、元々、猥談とか女の
話とかって、好きなんだよ。
だいたい、猥談に乗ってくるやつって付き合いやすいやつが多いんだよね。
株板だったら、草○さんだの、加○さんだのは、株そのものと同じぐらい
そっちの話も好きだけど、ノリ的にもラフにやれて、疲れたあととかには
なかなかいいんだわ。
でもさ、若いお嬢さんが読むなんてのを前提に書いてるわけじゃないんだ
し、調子に乗っていらんこと書けないじゃん。まあ、+板だし、本気の猥談
にならんよう気は付けてるんだけど。
まあ、わざわざ串通してまで猥談するってのもあれだし、他律性のメリット
じゃないけど、女の子が読んでるってのが頭のすみっこにあると、あんまり
暴走しないでいいってのはあるんだけどね。
面白いのはネカマちゃんで、こいつ、むちゃなスレをばしばし立てるくせに、
まじの猥談すると怒んのね。おっと、そろそろ図書館に行く準備しよ。
昨日、下げるのを忘れた。すみません。
初めて、このスレをよく読みました。 っで、今頃・・・
>>544 >>545 邪馬台国は、畿内説が主流かな、今は。
なんだかよくわからんが、邪馬台国じゃなくて、源氏はじめますよ〜♪
これから書こうと思ってるのは、源氏物語におけるオカルト的な部分がメイン
なんだけど、その前に、源氏物語そのものについて、ざっとご紹介しておきま
しょう。
ていうのは、うちのスレの(数少ない)読者さんたちの中に、源氏をちゃんと
読んでない人がいるんじゃないかと思ってね。上のほうにも書いたけど、これ
は元々、知人で源氏に関する仕事をやってる人がいて、この人との話の延長で
調べたこととか考えたこととか、そういうことを書こうと思ってるわけです。
だから、どうしてもちょっとディープな内容になっちゃうわけなんだけど、
「源氏なんて読んでないぞ」とかっていう人には、まったく何がなんだか
わからんことになってしまうんではないかと、そう思うわけです。
へなちょこしすとなると、もう論外だけど、フランス人にしても、どうやら
古文は苦手みたいで、「源氏」っていうだけで、暗い記憶がよみがえって
きてるみたいな感じがあるじゃん。
まあ、それやこれやで、源氏なんてもう5回は読んだ、なんていう人もいる
かもしれないし、ともかく筋ぐらいは知ってる人も多いだろうけど、いちお。
詳しい人はとばしてね。
まず「源氏物語」とはそもそもなにか、ということについて、個人的な意見を
書いてみます。
源氏っていうのは、有名なわりに、ちゃんと読んでる人の少ない話で、日本の
歴史上、今ぐらい源氏が読まれている時期はないにもかかわらず、やっぱり
読んでないという人のほうがずっと多いと思います。
その理由は、文法がめんどうだっていうのもあるだろうけど、それ以上に、
「いったい何がいいたいのかよくわからん」とか「こんなへんな男の話の、
どこがどういう風に面白いんだ、ゴルァ!」とか、「そもそも、なんなの、
この話?」とか。。 つまりは、それを読む理由がみつけられなかったり、
そもそも「楽しむ」ための手がかりがなかったりするなんてことが、理由に
なってそうな気がします。
まあ、これだけ大きな話ともなれば、どう読んだってかまわないんで、そもそも
正しい読み方なんてものはないわけですが、とりあえずはとっかかりとして、
どういう意図で書かれたのかを頭に入れておけば、少しはマシなんじゃないかな。
といっても、ことの性格上、検証可能ではなく、あくまでも仮説なのですが。。
上のほうにちょっと書いたように、紫式部っていう人は、旦那に先立たれた未亡人
として、道長の娘である中宮定子のところに来た人です。
そこで、結果的に「源氏物語」を書いたわけですが、はじめからこんなものを
書くつもりで宮仕えをしていたわけではもちろんないでしょうし、道長としても、
こんなものを書かせるつもりで雇ったわけでもないでしょう。
で、彼女がなんのために呼ばれたのかについては、死んだ旦那が、けっこう
真面目に道長に仕えていたから、っていうのも理由のひとつになりそうです
が、源氏関係としては、次のどちらかが理由になると思います。
・御伽草子などと同様のコンセプトで、嘉祥物語を書くこと
・定子に宮中でもいじめられないような教養を教えること
一般に、あとのほうの理由がいわれるのが普通で、みなさんも、たぶんそんな
感じのことを国語の授業で習った記憶があるだろうと思います。
ただ、俺はむしろ、この嘉祥物語を書くことのほうがメインだったんじゃないか
って気がするんですよ。それがたまたま源氏のように複雑で大部のものになって
しまったとはいえ、源氏の基本構想は、御伽草子などのそれとよく似ていて、
これが本来の「依頼の内容」なんじゃないかと思うわけです。
ここで御伽草子というとき、とりあえずは、「鉢かづき」「福富草紙」「蛤草紙」
のみっつのことを考えています。つまりそれは、みなし子がさんざん苦労した
挙句に、見出されて幸福になる物語だったり、すばらしい都の公卿が田舎にあら
われて、乙女を見出して都に連れ帰る話だったり、海のかなたからあらわれた
謎の女性によって、この世のものとも思われない喜びを与えられたりする話な
わけですが、こういう一群の「おめでたい」話を集めた物語群は、我々が考えて
いるような「子供向きの絵本」としてではなく、通常、貝合わせなどと同様に
嫁入り道具のひとつとしてもたされていたわけです。
これはあくまで推測にすぎないのですが、道長は、こういうたぐいの物語の
中でもずばぬけて幸せな人の物語を、すでに物語作家として、小さからぬ
名声を得ていた紫式部に依頼したんだろうと思うのです。
こうして書かれた最初の物語は、たぶん源氏ではないと思うのですが、それ
が、定子にすこぶる好評だったんじゃないのかな。ていうか、道長の地位か
ら考えれば、間に合わせではなく、最高級でしかも定子好みの人に依頼した
はずですから、元々定子は、紫式部のファンだったんじゃないかという気が
します。
その、憧れていた作家さんが、自分のためだけに書いてくれた物語が、すごく
面白くて、会ってみたらけっこう自分を大事にしてくれる。しかも彼女は夫に
死に別れた頼りない身で、その夫というのは、道長に忠誠を誓っていた人物で
こういうことがなくとも目をかけてやろうと思っていた。。
これはあくまで勝手な推測なんで、あんまり本気にしないでほしいんですが、
俺はそんな風な具合にして、元々は結婚のプレゼントを依頼した紫式部が、
定子の後宮に入ることになったのではないかと、まあそんな風に考えている
わけです。
こんなことを考えるのは、通説式に紫式部が家庭教師のような立場で定子の
近くに入ったのだとしたら、源氏なんてものを書いたはずがなさそうな気が
するし、かりに書いたとしたら追い出されたんじゃないかと思うからです。
なにしろ、家庭教師が教え子に読ませるにしては、ずいぶん変な話ですから
ねぇ。
さて、どういう経緯かはともかくとして、定子の後宮に入った紫式部は、
源氏物語を書き始めることになります。紫式部は藤原為時の娘で、残念な
がら名前はわかりませんが、紫式部と通称されるようになったのは、源氏
物語のせいらしく、この物語は最初は、「紫の上」にちなんで「紫の物語」
などと呼ばれていたらしく、そこから紫式部という名が出てきたわけです。
さて、源氏のストーリーなどの紹介にうつります。
このストーリーっていうのが、ちょっとへんてこなんですが、源氏物語って
いうのは、大きく分けてふたつの見方、すなわち、光源氏の視点で見るか、
紫の上の視点で見るかによって、だいぶ雰囲気がかわってきます。
光源氏の視点で見た場合、なんともヘンテコなビルディングストーリーでも
あるし、一種のカザノヴァ回想録として見ることにでもなるのでしょうか。
一方、紫の上の視点から見た場合、さまざまな女性の愛憎を通して、自分で
は得られない、いろんな感情や絶望を感じる、これまた不思議な物語という
ことになるのでしょうか。
そして、俺自身は、このふたつの視点は併存していると思うんです。つまり
上に書いたように、紫式部は1次的な読者として、定子と道長の二人を想定
していたように思うし、その際、それぞれが自分を重ねられる器として、こ
の二人を造形したと考えるのは自然ですからね。
ところで、源氏は須磨・明石から書き始められたという伝説があり、これは
あるいは本当のことかもしれませんが、たとえば柏木のように、明らかに、
源氏以前の素材をほぼそのまま取り込んだ巻もあるわけで、とりあえずは、
こういう成立のプロセスについては考慮せず、最初から順にストーリーが展
開していったものとして、今日のところは書いていこうと思います。
光源氏は、非常に美しいが、すでに父大納言はなくなっているため、後見
してくれる人がいない、桐壺の更衣と呼ばれる女性から、皇子として生ま
れました。
この更衣と、光君の双方に、帝は非常な愛情をもっていたのですが、更衣
は産後、病弱になって、早くになくなってしまいます。
そうしたこともあって、光君はとても大事にされて育ったのですが、帝には
第一皇子として、右大臣の娘である女御から生まれた皇子がおり、ここから
将来さまざまなごたごたが生じるのを未然に防ぐため、親王ではなく源氏と
して臣籍におろすことになりました。
・・と、この調子で源氏物語をダイジェストしてもしょうがないんで、
以下はごくアバウトに。
光源氏は、こんな風に生まれた男のつねとして、かなり強いマザコン
だったわけですが、天性の美貌や立場、さらには後見がいないせいで
かえって貴族的な高慢さが少なかったことなどもあって、日々を女遊び
で過ごすようなことになります。
その、数多い女遍歴の中でもとりわけ重要なのが、無理やり結婚させら
れた年上の妻である「葵の上」、子供のうちにさらってきて、”自分好み
の女”にするといって秘蔵していた「紫の上」、父帝のところに仕えてい
る更衣であるのに、母に似ているという理由でついやってしまい、その子
がついには天皇になってしまった「藤壺」そして、ライバルの家の娘だって
いうのに、これまたついやってしまった「尚侍の君」、のちの中宮を産む
ことになる「明石の上」それに、浮気をして薫(柏木の子)を産むことに
なる「女三宮」との関係かな。
このうち、とりわけヤバいことになったのが「尚侍の君」との浮気で、この
時点で彼は、本妻である「葵の上」、盗んできた少女「紫の上」それに、
母親に似ている「藤壺の更衣」との関係を持っていたわけですし、その他に
もどっさり女がいたのですが、帝にさしあげるつもりで準備していた尚侍の
君に手を出したことにより、彼は罪に問われ、須磨のほうに流されることに
なるわけです。
もっとも、この須磨(のとなりの明石)で、またこいつは女をみつけるわけ
なんで、やってられませんが、須磨に行く前のパセティックな感じのときの
ほうが、帰ってきてから権力の絶頂に上り詰めようとしているときよりモテ
てたのは面白いよね。
このへんは、ちょうど得意の絶頂にあったころのしすが、単なるアゴ自慢の
いやなやつとして見られていたのに、最近、金はない、情けないとなって、
急にモテだしたのと似てるかもしれません。
女の人から見てどうなのかはわからんけど、男にとって、光源氏っていう人
は、とにかく感情移入しにくい人物で、単なる「モテる男」のコードという
か、内面を欠いたボール紙細工のように見えるときがけっこうあります。
これは紫式部が男を書く能力がなかったからでないことは、夕霧とか柏木と
か、あるいは匂宮とか、宇治にいる侍とかの書き方を見ればはっきりします。
それに、光源氏自身も、ときどき非常に人間くさくなることがあり、「若菜下」
なんてのがそうです。また、光源氏自身がなんとなくそんな風に回想している
ように、本来ならば帝になってもおかしくなかった自分が、振り出しにおいて
は人の下にいなければならなかったことに対する反逆のような性格が、彼の女
遍歴にはたしかにあるようです。まあ、このへんは、彼よりむしろ「伊勢物語」
の在原業平のほうが、より、そういう感じがありますけどね。
どうしてこんな風にキャラクターを空白にしたのかという点ですが、俺は、
まず定子に、自分の夫である帝以上の感情を光源氏に持たせてはいけないという
意識が働いたからだろうとは思うのですが、それ以上に、光源氏そのものが
いったいどんな風に感じたり、考えたりしているのかなんてことは、別にどう
でもいいと、紫式部も、読者たち(とくに女性読者)が思っていたからだと
いうのは、まず確実でしょう。
以前、アリストテレスによる「幸福の定義」として、「幸福とは、その人自身
であることである」というのをご紹介しましたが、このスレでのノータリン
ちゃんのレスを見ればおわかりのように、怒ったり、泣いたり、ヒステリーを
起こして邪推したり、焼きもちをやいたりすることっていうのは、そんなに
ものすごい感情にとらわれないで済むならば、けっこう楽しいことなんじゃ
ないかと思うんです。
源氏物語があたえてくれるさまざまな楽しみの中で、やはり最大の楽しみは、
こうした、さまざまな感情を体験することなんじゃないでしょうか。
女の人に聞くと、源氏物語で一番人気がある人物は、圧倒的に「葵の上」で、
これまた断然人気がないのが「紫の上」ついで「光源氏」その人なんじゃ
ないかな。
ぼく自身は、一番好きなのが「匂宮」で、「夕霧」君や「髭黒大将」も好き
です。しすはノリ的に「柏木」だろ(w
それでも、「葵の上」が断然人気だって話を聞いたときは、ちょっとその
感じがよくわからなかったのですが、カテちゃんだの、ノータリンちゃんだの
の相手をしているうちに、そういう楽しさを実感的に味あわせてもらったの
は、面白かったです。
プルーストが、「文学とは鏡であり、自分は読者が自分の顔をできるだけ
はっきり見ることのできる鏡を作っているだけのことだ」とかなんとか、
キザなことを書いてたのを読んだことがあるけど、源氏の楽しみ方も、究極
的にはここにあるのでしょう。
恋愛にかぎらず、女の人が人生のさまざまな局面で感じるいろんな感情を
源氏っていう本は濃密に味あわせてくれるわけで、その意味で、この本は、
自分自身を味わうための、追憶と瞑想のための本だといってもいいと思い
ます。
そして、光源氏は「読者の人生と、読者がこれまでいろんな意味で関係を
もった男性全部」をそこに入れることのできる器なわけで、類まれなすば
らしい人で、しかも非常に身勝手なヤツだっていうこと以外に、たいした
キャラクターを与えられていないっていうのは、源氏物語が読者の瞑想の
手段である以上、正しい造形なわけですよね。
以上、なんか少しゴタゴタしてきたんで、まとめておきます。
・源氏物語は、本来、御伽草子のような嘉祥物語として構想されたものであり、
その性格は完全には消えていない。すなわち、この世でもっとも幸福な人の
物語として構想されたのが源氏物語であり、本来の機能は、結婚の贈り物で
あり、よい初夢を見るための宝船の絵なんかと同様のものである。
・紫式部は、源氏を書く前の段階で、すでにそれなりに知られた物語の書き手
であり、定子の後宮によばれた理由も、たぶん定子自身が彼女のファンだった
ことによるだろうと思われる。
・式部はベーシックな読者として、当然定子を第一に書いていただろうが、
同時にこれは、いつまでもちゃんと言い寄ってこない(これない)道長への
口説きであり、煽りといってもいいようなところがある。
・源氏物語は、フロイトでも感心するぐらいきっちりと性格づけを行った上で
造形されているにもかかわらず、光源氏の性格は不明確、というより、事実
上、光源氏は無性格に作られている。
・その理由は、読者、とりわけ女性読者が、追憶的にみずからを反芻するため
のものとして源氏が造形されているからで、読者は、葵の上の絶望や、大君
のややこしい心理などを通して、濃密に自分自身を感じることができるわけ
である。
ちょっと脱線ですが、俺、大君(宇治十帖)って、本当は薫じゃなく、匂宮に
口説いてほしかったんだろうなって思うのね。昔は薫のほうが全然カッコいい
と思ってたんだけど、匂宮のほうがいいもんな。
なお、光源氏が無性格なことと、道長へのメッセージが乗せてあることとに
矛盾があるように思う人もいるかもしれないけど、道長へのメッセージは、
そこここにさりげなくちりばめてあるんであって、光源氏=道長っていうわ
けじゃなく、源氏物語そのものが道長への、なかなかデリケートなラブレター
だと考えているわけです。
もちろん、光源氏が手をつけた女の描写とかには、道長が思わず青ざめるよう
なのもふんだんに入ってるだろうけどね。
以上、基本的な部分のご紹介はこんなもんで。明日からぼちぼち書いていくの
は、源氏のオカルト的な部分ばっかりなんだけど、それぞれに関連する箇所に
ついては、その都度説明していくようにしますわ。
あいかわらず、フランス人にはきつい内容が続きそうだね(w
でわでわ〜♪
__
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|,,∧ ヒョコッ
|д・)
|u)
 ̄ ̄
読んだよ。
コメントしたくないな、古文、苦手だった。
文字を覚えたてなくらい昔、昔、
どうしたら、「てふてふ」が「蝶々」と読めるのか?。
と
想った。
あれがトラウマかも知れない。 jya.
そうだ、思いついた。
ついでに、時間軸について、書いとこう。
源氏物語の中で語られる時間の流れと、式部の書くスピードの差だ。
現実の人間を、想定しているなら、ほぼ、一致しているのではないか?。
源氏物語ではなく、こりゃ、日記絵巻ではないのか。
ちなみに、月間、源氏新聞かもしれない。
jya.
私はマンガ読んでるから
ついていけるよ
フランス人は、どうもまじで古文は苦手みたいだねw 俺は古文は得意で
ね。なにせ、古語辞典とか使わないで読んでたもんな。(源氏はそうもいか
ないけどさ)
いちおう時間軸についてだけど、つまり、源氏の時間を「ユリシーズ」みたい
な感じで考えてるのかな。面白い着想だけど、源氏の時間ってのは、かなり
主観的な流れがあって、しかも同時進行で別の女に手を出したりしてるから、
どうだろ。けっこう、一瞬にすぎないものが反芻的に語られたり、10年を
一行で片付けたりってところがあって、日記や新聞っていうよりは、夢の時間
に近いと思う。(ますますフランス人の苦手な分野だな)
紫式部がどういう書き方をしてたのかはよくわかんないんだけど、いちおう、
大津にある石山寺にこもって書き始めたといわれてます。近いんで、何べんか
行ったことはあるんだけど、ちいさい部屋でねぇ。作家さんがホテルにカンヅメ
になって書いてるってのと似た印象があって面白かった。
今日はちょっと夕霧について書こうと思ってるんだけど、その前に、源氏の
読み方についての補足を少し。
俺自身の読み方がその典型みたいなところがあるんだけど、源氏ってのは、
テクストの正しい読み方があるとかそういう本ではなく、主観的に自分自身
の感情をその中に読み込んでいけば、それが正しい読み方なんだと思う。
俺はだから、源氏を読むっていうのは、一種の瞑想法なんじゃないかと思って
るわけだけど、河合隼雄さんがいうマンダラとしての源氏っていうのも、まあ
似たような発想だよね。
だから、どうしても男にとっては読みにくい話だとは思う。俺が想定している
道長みたいに、直接ラブレターの宛名人だなんていうケースはともかくとして、
男の場合は、「色好みの美学」だの、「王朝の風習」だの、あるいは「背後に
隠されたストーリー」だのといった「何か」がないとちょっと読めないところ
はたしかにあるよね。フランス人の時間感覚の分析なんてのもそうだ。
一方で、女の人にとっては、いったん「日本を代表する偉大な(そして退屈で
めんどうな)古典文学」だっていう意識を消して、葵の上なり、紫の上なり、
あるいは、まあこの方法が一番いいと思うんだけど、宮中に仕えていて、光源氏
と一度や二度寝たことのある女官の位置に、イメージの中でいったん自分を
置くことに成功すれば、あとはもう、ひたすら堪能するだけだから、簡単とい
えば簡単だよね。
光源氏って人は、上にも書いたように、あえてその性格が空白に作ってある。
どこまでも素敵で、身勝手だっていうだけのことだ。だから、読んでる人が、
その位置に、自分の好きな男をあてはめればそれでいい。好きだった男でも
いいし、父親でもいいし、子供でも、他人の彼氏でも、会社の同僚でもなん
でもいいんだ。
一方で、さまざまなタイプの女の人が出てきて、その人たちは光源氏に対して
その人なりのさまざまな感情をみせてくれる。そういう記述を、自分自身が
そういう環境におかれたときに感じた気持ちを思い出して、にやにやしながら
読むのもいいし、知り合いの誰かのいろんな言葉とかを思い出してみるのもいい。
江戸時代には、奉公人を歌舞伎とかに連れて行くことがわりと一般に行われて
いたらしいけど、その理由は、いざ似たような局面になったときに、自分の
感情を外から見ることができる、そういう鏡を与えるためだったって話を
聞いたことがある。これは源氏の場合にはさらにいえると思う。源氏は主観
的に「ハマりながら」読む本で、それ以外の読み方をするにはもったいない。
ま、それはそれとして。
さて、今日書くのは夕霧に関連した話です。源氏物語のストーリーを知っている
人にはおなじみでしょうが、フランス人みたいに、「源氏物語」と聞くだけで、
胃が重くなるっていう人には、夕霧もへったくれもないわな。
だからまあ、とりあえず、夕霧についての説明をやってみます。もっとも、肝心
のオカルト的な部分より、夕霧君の説明のほうが長くなりそうですが、そのへん
はご勘弁を。
夕霧君は光源氏の息子です。お母さんは、六条御息所とならんで、源氏の読者に
はおなじみの葵の上。この人は、光源氏の正妻なのですが、4つ年上で、しかも、
光源氏があんまりかまってやらないため、けっこう不幸な感じのする人です。
光源氏は夕霧君を、自分のようにならないように∠_(o ̄∇ ̄o)むりやり大学に
入れてしまい、しかもそこの水があったのか、夕霧君はこの父親の子らしくもな
い、立派で真面目な青年に成長します。
一年中、女遊びばっかりしている光源氏とちがい、夕霧君は学級肌の青年で、
けっこう重々しい人物、ということになっております。
彼には二度の恋物語があるのですが、そのうち最初のものは、光源氏とは
けっこうむずかしい関係にある大臣の娘、雲井の雁さんとのもので、いろ
いろあった末、二人は結局、めでたく結ばれ、子供にも恵まれます。
しかし・・ やはり血は争えないというのか、彼もちと浮気者でして、
よそに女を作るわけです。それが、今日ご紹介するオカルト的な設定と密接
に関係する女二宮さんです。
この女二宮(あるいは落葉の宮)と夕霧君との恋物語は、源氏物語の中でも
きわめて独立性の高い物語で、光源氏がどこか悪魔的なキャラクターとして
描かれていることも含め、本来は別の物語だったのを、ここに入れ込んだの
ではないかと推測されます。
それは、柏木−横笛−夕霧の三巻なのですが、すでに源氏を読んだことのあ
る方で、この「夕霧物語」が、映画「ディアハンター」ときわめてよく似た
ストーリーであることに気づいた方もいるかと思います。
俺はこの「ディアハンター」っていう映画を、大学に入ってすぐの年に、
友達(♂)と新京極を歩いていたときに、ひまだったのと、なんかよくわか
らんが「名画」で「ロバート・デニーロ」が出てるからという、ただそれだ
けの理由で見ました。
鹿狩りの話だっていうから見たんで、まさかラブストーリーだとは思わず、
いやあ恥ずかしい目にあいましたわ。その少しあと、今度は女の友達に
連れられて、「ティファニーで朝食を」を見に行ったんだけど、このふたつ
の映画のせいで、しばらく名画っていうとそれだけでパスでした。ま、そんな
ことはどうでもいいんですが。
源氏は読んでないけど、「ディアハンター」は見たという人はよくご存知で
しょうが、これは、一種の奇妙な三角関係の話です。もっとも、源氏物語は
ディアハンターよりさらにややこしくて、夕霧、柏木、落葉の宮に、女三宮、
光源氏を加えれば五角関係ということになるわけですが、夕霧の目から見る
かぎり三角関係なんですから、同じといえばまあ、同じようなもんでしょ。
フランス人はたまらんでしょうが、いちおう必要な部分のストーリーをざっと
ご紹介しますと。。
この物語は、光源氏が、自分の兄である朱雀院の第三皇女(女三宮)を正妻に
迎えることからはじまります。光源氏っていう人は、実はさっぱりしているよ
うで、自分が天皇になれなかったことを、案外根に持っていて、この年端も行
かぬ皇女の後見になってくれるのはあなたしかいないという、朱雀院の言葉に
なかなかご満悦で、いそいそとまだ少女としか言いようのない彼女を自分の第
に迎えます。扱いとしては正妻です。
ところが、なにせ年が離れているし、光源氏は彼女を娶ることそのもので
けっこう自尊心を満足してしまったのか、あんまりかまってくれないし、
紫の上の焼きもちも心配だし、と、彼女はかわいそうに放置されているに
近い状態にありました。
もっとも、見たところ、光源氏があんまり好きじゃなかったのかもしれな
いなという気もしないではありません。なにしろ、いくら美貌の貴公子と
いっても、自分のお父さんと同じぐらいの年のおっさんですからね。
それやこれやで、なんとなくつまんないなと思っていたところに、柏木と
いうやつが出てきます。
この柏木君、光源氏の最初の奥さんである葵の上の甥にあたる人で、光源氏
ほどではないけどハンサムで、光源氏ほどではないけど芸も学もあり、光源氏
ほどではないけど女にモテる、とまあ、そんな感じの人で、はっきりいって、
源氏物語の中ではそれほど魅力的な人物には描かれていません。ともかく、そ
ういう人物が、光源氏の邸にちょいちょい出入りしていて、光源氏にもかわい
がられ、従兄弟の関係にある夕霧とは親友のような付き合いをしていたと、
まあそう思っておいてください。
この彼は、ほかに奥さんも彼女もいるんですが、どうしたわけか、光源氏のと
ころにいて、事実上孤閨をかこっていた女三宮に恋をしてしまいました。
この恋は、以前書いたノータリンちゃんのしすへの恋と、構造的にはよく似てる
と思います。すなわち、彼が本当にのぞんでいたのは、光源氏のようでありたい、
あるいは、光源氏よりなにか一点でもいいからすぐれたところがあると、自分で
思うことのできるものがほしい、そんな思いが、この恋の本体だったのだろうと
思うわけです。
この柏木君、なかなか押しの強いやつで、子供っぽい女三宮のことをものにして
しまったのちにも、足しげく通い、結局女三宮は妊娠してしまいます。柏木君が
どう思っていたかは知りませんが、紫式部が、彼女を手に入れたあとの柏木君に
(やっぱ、ロリコンはつまらんな..)みたいなことを思わせているのは面白い
のですが、それはまあともかく、ふとしたきっかけで、柏木のラブレターが、
よりにもよって光源氏の手に渡ってしまい、二人が出来ていることがバレてし
まいます。
このとき、光源氏が、こんなものを人目につくようなところに出しておくなんて
信じられん。。 みたいなことをまず感じたという記述を読んだときは、思わず
声をあげて笑ってしまいましたが、光源氏にバレたという話は、すぐに柏木君に
伝わり、しかも光源氏がロコツによそよそしくするせいで、柏木君はげっそりと
やつれ、ついにはそのまま死んでしまいます。
とまあ、このへんの話が、夕霧物語の前置きにあたる部分で、若菜上あたりか
らはじまって、サスペンスタッチで進んでいくわけです。
柏木の死後、夕霧君はまず彼の父親のもとを訪れ、ついで彼の奥さんだった
女二宮のところにやってきます。
この女二宮という人は、名前からもわかるように、ごたごたの原因になった
女三宮のおねえさんで、読んでいると、突然この人が出てくるのがなんとな
く唐突な印象があります。
夕霧は、この人のところに、亡き友人のお見舞いにという理由でいったので
すが、相手がけっこういやがって会おうとしないのに、なんだかんだいって
居着いてしまうんですわ。
その口説き方は、父親ゆずりの技巧的なものというより、飾らないストレート
なやり方で、たしかにあれじゃ女は断れないだろうな。
夕霧物語っていうのは、要するにこういう話なわけで、泣いたり、拒んだり、
必死で口説いたり、しんみりしたり、そういうことをえんえんとやってるわ
けです。
さて、ようやく本題だ。
夕霧物語というのは、死んだ男の女を、友人が手に入れるという、それだけの
ことといってしまえばそれだけの話なのですが、日本文学史上でも最高のラブ
ロマンスといってもいい、非常にすばらしい話ですから、純情派のフランス人
もぜひ読んでみてください。しかし、俺が最初にこの話を読んだときに感じた
のは、この話の情緒的な魅力じゃなく、それが語られている場所が、明らかに
俺が知っている場所だったことなんですよ。
ちょっと休憩。
再開します。
源氏物語は、京都、大阪、神戸、それに奈良と滋賀を舞台に展開されている
わけで、たくさんの地名が出てきます。
その一方で、とくに地名をあげられずに進められる話もけっこうあり、この
夕霧物語もそのひとつです。
しかし、よくよく読んでみると、この地名が出されていない物語も、特定の
土地が想定されていることがほとんどであり、それどころか、その土地を
知っている者にとっては、ハードボイルドタッチといっていいぐらい、的確
で無駄のない描写がなされていることが多いんですよ。
フランス語はともかく。。 実はこの場所が問題なんですよ。
地図を見てもらえばわかるとおり、この場所は修学院離宮のごく近くで、
赤山禅院という、王城の鬼門守護の神社があることからもわかるように、
京都の鬼門、すなわち北東の方角にあります。
ここは、谷崎潤一郎が「少将滋幹の母」の舞台とした場所でもあるので
すが、歴史的には権中納言敦忠の山荘があった場所として知られています。
この権中納言敦忠という人物は、源博雅(陰陽師に出てきた「ひろまさ」だよ)
とならび、管弦の名手として知られ、三十六歌仙の一人にも選ばれている人物
なのですが、若くして将来を嘱目されながら、38歳の若さで没しています。
まあ、この人物像だけ見ても、源氏の読者なら、彼が柏木のモデルらしいって
ことは推測できるでしょうが、この人は左大臣藤原時平の三男です。どうです?
この意味おわかりですか。
実は、彼は父時平左大臣の讒言によって大宰府に左遷された、天神様こと、
あの菅原道真公の祟りによって死んだとされている人物なんですよ。
すでにこの当時、権中納言敦忠の山荘は荒廃しはじめており、のちに西行
がここを訪れて、
滝落ちし 水の流れも跡絶えて むかし語りは松の風のみ
という、なんとも寂しい歌を詠んだほどです。
柏木と権中納言敦忠を比較してみます。
柏木:
ときの内大臣の息子。管弦(横笛)の名手にして、諸芸に通じ、将来を嘱目
されるも、若くして死んでしまう。その理由は、光源氏の呪いである。最後
の官職は権大納言。
権中納言敦忠:
ときの左大臣の息子。管弦(横笛)の名手にして、諸芸に通じ、将来を嘱目
されるも、若くして死んでしまう。その理由は菅原道真の呪いである。最後
の官職は権中納言。
しかも、その山荘まで同じなのですから、まあ誰が見たってこの人がモデル
なわけです。
しかし、紫式部とのつながりはこれだけじゃないんですよ。
実は、これは確実にそうだとはいえないのですが、この権中納言敦忠の山荘は
紫式部の時代には、彼女の母方の祖父(すでに死んでいればその子孫)の所有
だった可能性が高いのです。
紫式部の母方の祖父という人は、名前を藤原文範といい、若い時分には、まさ
しくこの権中納言敦忠の家司をしていた人です。
この人は、のちに「小野」という場所に山荘を持ち、ここに天皇の行幸を仰い
だなどという記録が残っています。
どういうわけか、学者さんたちは漠然と、この「小野」という土地を、現在の
小野、すなわち醍醐のあたりだと想定しているようなのですが、俺はそうでは
なく、まさしくこの権中納言敦忠の山荘が、藤原文範の山荘になったのだと
思っています。
というのも、京都で本来、小野とよばれた土地はこのあたりなんで、数日後に
もう少しくわしく書きますが、この山荘のある土地からすぐの場所では、近年
小野氏の源流ともいうべき、小野蝦夷(小野妹子の息子)の墓が、墓名碑とと
もに発掘されたぐらいです。
おわかりでしょうか。紫式部は、この権中納言敦忠の話を、単にそういうことが
あったと知っていただけではなく、その人に親しく伝えた祖父から、それこそ
何度となく直接話を聞いていただろうし、その山荘を訪れたこともたびたびあった
でしょう。
俺が、この夕霧物語が、源氏の中でもきわめて古い部分ではないかと推測して
いるのは、これが理由です。それ自体としてきわめて完成度の高い物語ではある
にせよ、モデルと現実との距離が近すぎるし、その舞台も一緒というのは、
あの源氏の作者が、その全盛期にやった仕事であるとは考えにくいのです。
そうではなく、この物語そのものは、たぶんすでに書かれてあって、それを
源氏のこの場所にふさわしいものとしてはめ込んだのだろうと思うのです。
その際、最小限の手直しはしたでしょうが、元々の物語の完成度がきわめて
高いのと、紫式部自身にとって非常に大切な物語だったのと、まあそんな
理由により、話としての整合性のほうが大きく犠牲にされることになります。
その結果、光源氏は、前編を通じて、ただこの物語においてのみ悪役、それ
もほとんど怨霊に近い扱いを受け、しかも、肝心の場所にはちっとも出てき
ません。
さらにいえば、この落葉の宮の造形には、紫式部その人のいろんな思いが、
すごくこめられているんじゃないかって気がするんです。
ちなみにもう一人、紫式部の自画像というべき人物が源氏物語にはいて、
俺は空蝉さんがそれだと思います。
空蝉さんってのは、「関屋」の巻で、大津と京都の境にある逢坂の関で
またぐずぐずするわけですが、このへんの描写には、明らかに、彼女自身
が越前に夫と行ったときのことの思い出が色濃く反映されているように
見えます。まあ、これはひとまず置くとして。。
少女時代の紫式部のイマジネーションにとって、祖父に聞いた、この権中納言
敦忠の最期と、菅原道真の祟りの話は、非常に強烈な印象を残したのではない
かと思われます。
そもそも時代が、非常にオカルト的な空気に包まれていたこともあります。
なにしろ、紫式部は安倍晴明と、完全に同時代人で、二人は会っていた可能性
だってないではないのです。
そうした時代に、きわめて著名な事件の目撃者である祖父をもち、一方で、
文章の家柄の娘として生まれた紫式部は、かなり熱心にこうしたオカルト的な
物語を収集していたように思われます。
源氏のオカルト趣味といっても、表面に出てくるのは、せいぜい六条御息所
の生霊ぐらいなものですが、よく見ると、こういうたぐいのものが下敷きに
なっていることがすごく多いんですよ。
こうした物語の多くは、我々にとってこそ、未知のもので、中にはいまだに
きっちり追跡できないものもあるのですが、当時の人たちにとっては、すこ
ぶるなじみのものだったはずで、そこを舞台にしているというだけで、何も
いわなくとも伝わることがうんとあったはずです。(たとえば、かりに何か
の物語を「上九一色村」を舞台に書いた場合を想像してみてください)
まあ、それやこれやで、明日以降も、物語の順序とは関係なしに、そうした
「隠された物語」をご紹介していくつもりですが。。 フランス人が源氏
を読んでないみたいだし、本文の紹介もしながら書いていきますんで、なん
だかわけのわからん代物になりそうですが、ま、なにしろ、ものが源氏物語
なんで、こういう読み方も悪くないでしょ。
でわ、今日はこんなもんで。
(\ /)
\\ //
\\ //
,,,,,,,,,,,\\,,//
@′,,,,,,,,,,ミ*・ω・彡
UU"""" U U
読んだよ。
今日は、此処とは、関係無いことで忙殺されて、カレンダーを観れば、仏滅か。
まだ、夕餉、前。
流石に、天神様あたりで、ようやく呼吸が出来た。
***
--通りゃせ、通りゃんせ、
「此処は、何処の細道じゃ?」
★天神様の細道じゃ。御用の無い者、通しゃセヌ。★
「この子の7つのお祝いに、お札を、納めに参ります。」
--行きは、良い良い、帰りは、恐い。
恐いながらも、通りゃんせ。通りゃンセ〜。。。。
****
jya.
ははは。フランス人にも苦手なもんがあるんだな。
さて、今日は紫の上の話っす。昨日よりはだいぶマシだと思うよ。
源氏には、実にいろんな性愛の形が出てくることは、案外知らない人も多い
かもしれませんが、ホモはもちろん、マザコンだの、近親相姦(もっとも、
これはそれほど強くない)だの、エディプスコンプレックスの強烈なやつだ
の、ネクロフィリア(要するに屍姦というやつです。これもイメージだけで、
実際にやったわけじゃない)だの、まことにお見事としか言いようがありま
せん。
その中でも一番有名なのが、この紫の上との関係で、ま、早い話がロリコン
というやつです。
光源氏は、北山に病気治療に行った際に、一人の少女を見染め、この子を
「自分好みの女に育て上げる」とかいう理由で連れ帰ってしまい、その後
二度と手放すことはありません。
こういう話は、ついこないだ、おかしな事件の形で世の中を騒がせました
が、こういうことをやるのは人類だけじゃなく、猿の世界でも、メス猿に
あぶれたオスが、幼いメス猿をさらって一人で育てるなんていう現象が、
ときたま観察されるんだそうです。まあ、育てて、大人になってから、と
いうのが目的であって、「幼女だからこそ」という、本格的なロリコンと
は、どっちもちょっと違うような気はしますが。
ところで、この北山というのが曲者なんですわ。
源氏には、土地を知っている人間には、非常にわかりやすい記述があること
はすでに書きましたが、この、紫の上を拉致するシーンもそのひとつで、
京都の北山の、おそらく現在の大徳寺から船岡山のあたりのことではないか
と思われます。
そもそも船岡山というのがそうなのですが、このあたりは古代からの葬送の
地であり、今はまあ、普通の住宅地ですけど、源氏の時代にはお墓しかなか
ったはずの場所です。
いずれ、宇治の話をするときにでも、この時代のお墓のことはちょっと書きます
が、要するに、紫の上は、墓地に住んでいたという設定になっていると考えて
いただいたほうがいいでしょう。そして、こういうケースは、源氏物語には非常
に多いのです。
しかも、この場所は、これ以外にも三重の意味で変な場所なのです。
紫の上の名前の由来は、藤(藤原氏)の紫からとったとも、ムラサキのように
誰にも見せないで大事に育てられたからともいわれていますが、どうやらそれ
だけじゃないみたいなんです。
まず、上掲の地図で指し示している場所ですが、ここは大徳寺以前に雲林院と
いうお寺があった場所です。この雲林院は、お能で、在原業平の亡霊が出て、
みずからを語りながら舞う、その場所なのですが、この曲で、業平は、亡者で
はなく、一種の神として扱われている、かなり不思議な曲です。
(カテちゃん以外に、お能に詳しい人はいるかしら。なんかね、雲林院の業平
=翁という説があるんだよ)
しかも、この近くには、紫式部の墓とよばれるものがあるのですが、どういう
わけか、これと寄り添うように、「小野篁」の墓とよばれるものがあります。
歴史的に見て、このふたりのお墓が並んであるわけがないので、これは少なく
ともどちらか一方はニセモノのはずなのですが、鎌倉時代にはすでに、これが
式部と篁の墓だという伝承が成立していたとも聞きます。
ちなみに、小野篁卿は、時代としては式部より少し前の人で、源融とともに、
光源氏の有力なモデルの一人とされていることはご承知でしょう。紫式部は、
小野篁のファソだったらしく、源氏にもひんぱんに引用されています。
残念ながら、紫式部、小野篁、在原業平の関係は、これ以上たどることはでき
ません。しかし、どうやら中世には、彼らを一種の神とする得意な信仰が成立
していたことは事実であるらしく、この紫野の一帯が、そうした信仰の中心地
のひとつであったこともたしかなようです。
そして、こうした信仰と、紫式部自身がなんらかの形でかかわっていたらしい
ことも間違いありません。その鍵を握っているのが、安倍晴明などといった
陰陽師であるという説も有力ですが、前述した賀茂氏とともに、比叡山の横川、
とりわけ源信がかかわっていることもたしかです。
こうしたことと、どうやらなんらかの関係があるらしい風習が、現在、御所の
近くの蘆山寺というところに残っています。
この蘆山寺、紫式部はたしかにここに住んでいたらしいのですが、ここの節分
はとても風変わりで、鬼が偉いんですよ。
その由来は、比叡山の元三大師という人なのですが、この人は、死後、鬼にな
って比叡山を守っているという言い伝えのある人です。もっとも、元三大師の
御廟というのは、比叡山でも魔所として、滅多に人は近づかないといいますか
ら、かなり魔物そのものに近いですけどね。
この元三大師を模したといわれるお札があるのですが、これが実に奇妙な
代物なんですよ。
http://www.kuniomi.gr.jp/togen/iwai/rosanji.html 角大師ともいわれるこのお札は、リンクを貼ったHPに解説があるように
魔よけのお札として知られており、今でも節分の日に蘆山寺に行けば手に
入るのですが、問題は、この、死後に鬼になった人物と、やはり死後に地獄
に落とされ、盲目になったとされる紫式部との関係です。
元三大師と紫式部は、生きていた時代が15年ほど重なってはいるものの、
直接の面識があったとは到底思えません。
小野篁となれば、100年以上前の人で、在原業平ともなれば、奈良時代の
人といってもいいぐらいです。だから、この人たちのあいだには直接の人間
関係はなかったはずなのですが、彼らと紫式部の伝説は、場所的に重なると
ころがお過ぎて、偶然とはとてもいえそうにないのです。
さて、この謎、どう解くかな?(言っとくけど、俺は解いたわけじゃないよ)
忘れてた。ムラサキってのは傷薬にもなるんだけど、けっこう効くんだわ、
これが。あれだけ効くと、むしろこっちのニーズのほうが多かったんじゃ
ないかっていうぐらい。
華岡青洲が調合した紫雲膏っていう軟膏があって、これをカネボウとか、
ツムラとかではまだ作ってんのね。俺はカネボウのやつを買ってきて使って
みたんだけど、普通の傷薬より効くぐらいだぜ。
なんかね、肉芽がもりあがってつるつるした感じになるんだ。切り傷に
とくによく効く感じ。ただ、ムラサキが主成分だけあって、服とかに
つくと、あざやかな紫色に染まっちゃうんで要注意。
この薬、成分は、ムラサキのほかには、ごま油とか豚脂とかで、なんか
ゴマとかラードとかであげた油菓子みたいな匂いがするのも面白いよ。
一度お試しあれ。(俺は試したわけじゃないから知らんが、痔にもきく
んだそうな)
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読んだよ。
マジですか788のリンク。
開いたら、右上に、アル人物が、ネンシャされている。
2メートル位、離れて見ると、はっきり見えるよ。
紫色について、語ろうかと想ったけど、今晩は、中止。
jya.
むしろ、後ですか。
jya.
その他、もろもろ。
説明してからだよ。続きは。 jya.
ええ加減なことを(^_^;)
えっと、今日はさらにオカルトがらみの場所です。もっとも、昨日につづき、
謎を提示するだけで、謎解きはないけどね。
この歌枕をわざわざ見に行ったのが西行法師で、この人も面白いやつだし、その
うち機会があれば書いてみるけど(ここはいったいなんの板だろ)この二人を
慕って、今度は松尾芭蕉が東北に行ったのが「奥の細道」というわけで、東北の
人間にとっては、重要な観光資源をくれた人物として、それこそ神様に祀っても
いいぐらいですわ。
ちなみに、上に引用した歌に出てくる「しのぶもぢずり」ってのは、古代の石ら
しいのね。信夫っていうのは、福島のとなりあたりなんだけど、ここに「もぢずり
石」とかいうのがあって、どんな石かっていうと、平たくて大きな岩に、細かく
いろんな模様が刻んであるんだって。
これの上に着物をのせてこするじゃん。すると着物にあとがついて、模様になる。
だから文字摺り石なんだそうな。
もっとも、この文字摺り石ってのはすぐになくなったらしく、西行(平安末期
か鎌倉の最初期)が行ったころにはもうなかったそうな。とまあ、こんなこと
を学校で習ったんだけど、わりと近所の学校だし、たぶんほんとでしょ。お菓
子屋とかに行くと「もじずり」なんていうお菓子もあったしさ。
東北はともかく、この源融公の邸のあった場所というのが、上のリンクの場所
で、五条第と呼ばれていたようです。見てのとおり、五条通のすぐそばにある
からこうつけられたんだろと思うんだけど、これがちょっと奇妙なんですよ。
というのは、五条通ってのは、本来もう少し北側、現在の松原通だったんで、
これを秀吉が動かしたのね。だから、おれはずっとこの五条第ってのも、松原
大橋のたもとあたりにあったんだと思ってたんだ。
ところが、実際にはまじで五条通のすぐそばにあったわけで、こうなると、
五条第というより、光源氏の住んでいたことになっている六条第のほうが、
地理的にはむしろぴったりくることになるわけです。
さて、これがいったいどうオカルトと関係するのか、ですが、実はこの場所、
ものすごく変な場所なんですよ。
源融公の邸跡っていうのは、リンクの地図を見てもらえばわかるように、高瀬川
の横、木屋町といわれるあたりにあります。このへんには大きな楠がたくさん生
えていて、道路の中にもずいぶん残っており、なんとなく変な感じです。
しかも、この場所というのは、五条楽園とよばれる京都の旧赤線地帯の北端で、
ここは、どういうことなのかよくわかりませんが、いまだに往時のままの赤線
がつづいているんですわ。
俺自身はまだその中まで入ったわけじゃないんだけど、御茶屋さんとか遊郭と
かそういうのが続いていて、昼間から入口の前には呼び込みのおばさんが座っ
てんのね。で、そこに入ると、待機してる芸者さんをよんで、中ではめはめす
ると。まあ、そういう土地なんですわ。
一方、そのあたりには、小さな神社やら祠やら、お地蔵さんやらがたくさんある
のですが、このあたりは、古風な言い方をすれば「六条河原」すなわり、石川
五右衛門がかまゆでにされた、まさにその場所でもあるわけです。
ほんの少し北に遡ると、先ほど書いた、旧五条通りである松原通りというのが
あります。これはあまり本とかには書いてありませんが、この松原大橋の真下の
川の中州には、鎌倉時代から戦国時代ごろまでずっと、安倍晴明をまつった
晴明神社があったそうです。ていうか、今は堀川の晴明神社のほうがずっと有名
だけど、本来はこっちのほうが有名だったはずなのね。
映画「陰陽師」を見た人はいるかな。あの映画の中で、真田さんがむやみに
拝んでた妙な木像のことは覚えてる? あれがたぶん、この鴨川の中洲に
あった晴明神社のご神体だと思う。
この松原大橋ってのは、旧五条大橋だから、これはつまり、義経と弁慶が
戦ったあの場所。つまり、義経と弁慶は、真下に晴明神社がある橋の上で
戦ったことになってるわけね。
松原大橋を渡ると、そこは宮川町。ここは、今はふつうの御茶屋街だけど、
江戸時代は京都でも最大の陰間茶屋の町どした。陰間ってのは知ってるよ
ね。極道さんがしすにやろうとしてるあれを商売にしてた人たちで、下っ端
の歌舞伎役者なんかが仕事にしてたあれね。
この宮川町を横目にまっすぐ進むと、今度はその名も六道の辻というところに
出ます。ここにはお盆になると、六道絵巻(あの女の人が腐ってぶくぶくにな
る絵だよ)を絵解きしてくれるお寺さんがあり、六道の辻を少し南に行くと、
六波羅蜜寺。空也上人が踊り念仏をやったところで、清盛のこわーい像があり
ます。
で、さらに進むと、今度は六道珍皇寺というのがあり、ここには小野篁が地獄
と往還したという井戸があり、お盆には地獄まで届くという迎え鐘をつく人た
ちで一杯になります。
この道をさらにたどれば、いわゆる鳥部野というやつで、いわゆる京都の葬送
の地なわけですが、このあたりの地名は、江戸時代初期まで髑髏町といってい
たんだそうです。理由は、地面を掘っても掘っても髑髏しか出てこないから。
それじゃあんまりだってんで、江戸時代に板倉なんとかさんが名前をろくろ町
に変えたっていうんだけどねぇ。。 このへんの名物として、もうひとつ、
幽霊の子育て飴ってのもあるよ。あの、死んだ女の人が、つめたーい波銭か
なんかをもって、子供に食わせる飴を買いに来るのをつけてったら、死体の女
の人が赤ん坊を産んでたっていう、あの話に出てくる飴屋さんね。
こんな具合に、このあたり一帯は、今でも非常に濃密なオカルトゾーンなの
ですが、そうしたイメージと、源融公の五条第とは不思議な結びつきがあり
ます。というのは、この邸は、人を食う化け物の住処とされ、ずいぶん長い
あいだ放置されていたんですわ。(今昔物語)
その一方で、この一帯は、宮川町だの南座だのがあることからもわかるように、
日本の芸能にとってはきわめて重要な場所で、出雲のお国が最初に踊ったのが
五条河原、つまり、源融公の邸跡そのものなら、お能のはじめとされる田楽が
京都でもっとも盛んに興行された場所が六道珍皇寺という具合です。
ここでもまた、陰陽師と小野篁が、光源氏と奇妙にむすびついて出てきます。
フランス人の推理はいかが?
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まだ、よく読んでない。
788のリンク、もう1度良く見てくれ。頼む。背後(右)に烏帽子姿の男の人が、
見えるだろ(カラーで)、
あと、左下に、あけし・・露という字が読めるだろ。
ちなみに、ワシのは、液晶ディスプレイなのだがな、CRTだと見えないかもしれない。
誰か、知人にも見てもらってくれ。 ほんと、驚いた。
jya.
>>807 私 男の人わかります
確かに 見えますね
>>808 ね、やはり、ワシ以外にも見える人がいた。お嬢さんかな?
あと、左下の文字について、解読中なのだが、肝心の所が、この版画の右膝
に隠れて、読めないのだ。これが解読できれば、・・・・謎は解ける。
jya.
株は厳しいね、此処も株板だよ。削除依頼出すなよ。 jya.
やはり、CRTで見ていたのか。
では、何故液晶ディスプレイでしか見えないのか?
って、思っているだろう?
今時の液晶は、かなり、改良されているんだが、少し前の液晶は、視野角が、狭くて、
画面を、仮に「真っ白」しても、正面以外から見ると色々な色に見えてしまう。
これは、液晶技術ゆえの、偏光利用技術に憑き物、なのだが・・・
だから、可能な限り、安い古い、液晶ディスプレイで、視野角から外れて見ると、
ま、横から、斜めから見ると、白が、白でなく、
あたかも、「透かし」のように、見えるわけだよ。
試して、観なさい。 jya.
右上の念写? 角大師じゃなく、下の鬼がかかげてる松明のところのことかな。
俺は心霊現象のことはよくわからんのだが、うつむいてる人の顔みたいに見え
んこともないわな。問題は、それが誰なのかだね。
この日は蘆山寺の節分の日で、別に恨みに思ったりする人なんて出てこないと
思うんだけどなぁ。人の写真をいじってもいいかという著作権の問題もあるん
だけど、ちと加工してアップロードしてみますんで、問題がありそうなときは
見たあと削除しといてね。
なんかめんどくさくなってきたし、やめ。白い顔の恨みっぽい雰囲気のおっさ
んが、松明の火でも食ってんでしょ。なんかの亡者かな。どうも、フランス人
って、まじでオカルト好きみたいだね。
それはそうと、今日はちょっと忙しいもんで、源氏物語いったんお休みです。
今シリーズのメインになるはずの宇治の話を書こうと思ってるんだけど、時間
的に無理があるもんですから。スマソ。明日書きますんで♪
私にはすごくいい感じの方に見えますけどね
一応 フォローしとく 失礼だなあいつでも
>>813 すごく素敵ねぇ。ま、素敵な彼に会いに、今度、蘆山寺(ろざんじ、と読む)
にでも行ってきなよ。地図は上に貼ったからわかると思うけど、御所の本当の
横。中に「源氏物語の庭」っていう、とんでもない素敵な庭があって、これを
見ると力が抜けるんだけど、これを見たあと、忘れずに休憩室みたいなところ
にあるポットのお茶を飲みましょう。
すぐ近くに梨木神社っていう神社があるんだけど、ここは名水で知られてると
ころで、蘆山寺もその水を使ってるわけ。なお、京都にくわしくない人には
あんまり意味ないんだけど、御所の北側の通りを「今出川通り」って呼ぶのは
知ってるかな。この蘆山寺の前を流れている(もっとも暗渠だから見えないが)
川が今出川っていうんだ。別名中川。
京都の市街っていうのは、大昔には全体が湖だったらしいんだわ。それが干上
がって現在の京都盆地が出来たわけなんだけど、京都に川とか地下水とかが
多いのはその名残。歴史的に見れば、湖の干上がった状態にすぎないわけね。
ついでにちょっと書いとくけど、京都に観光に来る際には、できるだけその前
に、平家物語と源氏物語は読んでからのほうがいいと思います。
ていうのは、いわゆる「観光地」って呼ばれてるものの半分近くが、このどっち
かと関係があるからなんで、たとえば嵐山なんてところは、平家を読まないで
行っても、ただの新京極の延長みたいにしか見えないじゃん。
同様のことが宇治にも言え、ここは源氏と平家の両方の物語で、非常に重要な
役割を果たしている場所なんだけど、実は光源氏も、紫の上の死後には、どう
やら嵐山に引っ込んでいたようで、不思議なぐらい、このふたつの舞台は交錯
するんですわ。
さて、フランス人泣かせのあらすじに行きます。
宇治十帖っていわれてんのは、源氏物語の最期の部分で、物語の大半が宇治で
進行し、それ以外の部分とはかなり高い独立性を持っていることから、紫式部
以外の人が書いたという説まである部分です。
俺は、中宮定子のリクエストにより、晩年の紫式部が、源氏本体よりさらに
趣味に走って書いたものが宇治十帖だと思っているわけですが、そんな推測は
ともかく。
宇治十帖がはじまった時点では、かのスーパースター、光源氏はすでに亡くな
っております。まあ、当時にしては年だったこともあるんだけど、最愛の紫の
上が病没したあと、出家して寂しく死んでいったということになっており、
俺には光源氏の出家ぐらい変なものはないと思われるんですが、まあ、これは
そういうことにしておきましょう。
宇治十帖では、二人の公卿が事実上の主役になります。
一人は薫君。こいつはなんかよくわからんけど、すごくいい匂いの体臭の
持ち主で、遠くにいても、その匂いで「あ、薫さんがきた」とわかるとい
うとんでもないやつです。
ちょっと脱線なんだけど、こないだ家に帰ったとき、宮本武蔵を見て、少し
腹が立ったんだわ。そのとき、ちょうど武蔵がkyon2とやるシーンだった
せいもあるんだけど、あれって、武蔵が見たら怒るぜ。
フランス人は知ってると思うけど、モノホンの武蔵ってのは、剣術で神秘的な
力を得るために、風呂に入らず、髪は切らず、女には触れずで、kyon2とエッチ
したりしたら、絶対あかんはずやんけ。信じれんわ。
まあ、それはそれとして、歴史上の武蔵は、こんな具合だったもんで、近づくと
ツンと匂ったという話です。薫君とはちがう種類の匂いだろうけど、俺ははじめ
て源氏を読んだとき、つい武蔵を思い出して爆笑してしまいますた。
それにしても、一乗寺下がり松の決闘のとき、武蔵は先に来て隠れてたわけだ
けど、匂わなかったのかなぁ。薫君なら、ちょっとぐらい隠れててもばれるのに。
冬にでも戦ったのかしら。。
さて、この薫君、上に出てきた柏木と女三宮の「密通」により出来た子なんです
が、いちおうその出生の秘密はナイショにされてました。まあ、この時代、血縁
関係はほんとぐちゃぐちゃに交錯してますから、たいした問題もないのかもしれ
ないけど、当然光源氏とは、ちょっと疎遠だったようで、少しひねくれた、気難
しい青年です。
薫君のライバルが、匂宮で、この人は源氏と明石の上の子供である、明石の女御
が今上天皇(当時の)とのあいだに生んだ第三皇子ですから、源氏の孫にあたり
ます。
つまり、薫君は、いちおう匂宮には叔父にあたる(実際は、薫君は柏木の子だか
らちがう)ことになってるわけなんだけど、年は匂宮が1歳上で、年令も近けれ
ば、境遇も似たようなものってことで、二人は子供のころからの仲良しというこ
とになってるわけです。
もっとも、匂宮のほうでは、薫君にはいつも勝てなくて、ライバルというか、
複雑な感情を持ってるみたいです。その象徴が、薫君は自前で薫るのに、
匂宮は自分では匂わないから、服に香をいつも力いっぱいたきしめてて、その
せいで匂宮なんていわれてることにもあるわけだけど、紫式部は、あえて源氏
の子でない薫のほうを「素敵」としたのは面白いと思います。
もっとも、読んでて魅力的なのは、実は匂宮のほうだけどね。
この二人、公務もやらんと女あさりばっかりやってるんだけど、比較的そっち
のほうには興味がないように見えた、カタブツの薫君が、宇治に女を作ったら
しいということから、宇治十帖の物語がはじまります。
宇治には落ちぶれた宮様がいるんだけど、薫君はここにいって話をしたりする
のがけっこう好きだったのね。で、この宮様には娘が二人いたんだけど、薫君
はそのうち年上のほうに惚れてしまう。惚れられたほうのおねえさんは、わた
しじゃなく妹のほうがお似合いだとかなんとかごじゃごじゃいって断るんだけ
ど、結局、下の妹は匂宮とくっついて、上のおねえさんは、なんか知らんけど
死んじゃうわけ。
その後、宮にはさらにもう一人娘がいることがわかり、薫君は、昔好きだった
おねえさんのかわりにって、この子に手を出すんだけど、彼女はいたたまれな
くなって自殺未遂を起こすんだわ。
ところが、結局死にきれなくて、偉い坊さんに救われ、尼さんになるわけなん
だけど、薫君は彼女を発見してはるばる見つけにいくのよ。彼女は会わない
っていってんだけど、さてどうなるか、ってところで源氏物語はおしまい。
まあ、こんな風に、フランス人が最高にいやがりそうな設定がえんえんと続く
わけなんだけど、話としてはけっこう人気の話だし、宇治市がものすごく力を
入れてることなどもあって、源氏本体よりむしろ、宇治十帖のほうが、内容と
しては有名かな。
読んでて思ったんだけど、大姫(死んじゃうおねえさん)ってのは、ほんとは
匂宮のほうが好きで、薫みたいなしんきくさいやつは妹におしつけて、自分が
匂宮とくっつきたかったんじゃないのかな。
それだってのに、薫君しか寄ってこないし、そうこうしてるうちに、妹は匂宮
とできちゃうしで、なんかがっかりして死んじゃったんだろうという気がします。
かわいそうなのは三番目のお嬢さんで、下品だとかなんだとか勝手なことを
言われた挙句、おねえさんの、かなりレベルの低い身代わりみたいに扱われて、
なんかすげえいやだったんだろ。自殺未遂はするわ、出家はするわ、しかも
薫と来た日には、いざ自分の手から逃げ出したら、途端に「萌え」てるわけ
で、これではあかんぜよ。
地図のマークのすぐそばに恵心院っていうのがあるでしょ。これは、道長が
スポンサーになって、源信のために立ててあげた寺なんですよ。ここだけ
じゃなく、日記などを見ても、道長って人はずいぶん源信にべったりしてい
たようで、これについては宇治の次にも少し書きます。
問題は、この場所なんですよ。宇治神社と、その少し上にある宇治上神社と
いうのは、祭神が菟道稚郎子皇子(うじのわきいらつこのみこ)を祀った
神社なのですが、実はこの宇治川東岸一帯というのは、古代においては全部が
この菟道稚郎子皇子の陵墓とされていた土地なのです。
ちと休憩。
遅くなりますた。
えっと、この菟道稚郎子皇子という人ですけど、この人がどんな人物かについて
は、日本書紀の応神天皇−仁徳天皇の項に詳しくでています。いわゆる倭の五王
の時代です。
応神天皇って人は、朝鮮出兵の中心になった神功皇后の息子で、この人の時代は
河内王朝はとても安定していたようです。まあ、圧倒的なカリスマを持った母親
の息子だしね。
応神天皇って人は女好きだったようで、まあそれはそれでけっこうなことです
が、たくさんの、それも同じぐらいの年の皇子がいたようです。応神紀によれ
ば、天皇は数多い皇子の中でも一番年下の皇子、菟道稚郎子に天皇位をつがせ
たい意向だったらしく、菟道稚郎子は天皇の生前から、事実上の皇太子として
とくに朝鮮半島との戦争を、指揮していたらしいことがうかがわれます。
こんなことからもわかるように、この時代にはまだ、次期天皇を誰にするかを
決めるはっきりしたルールはありませんでした。もっとも、一番多かったケース
は「一番年長の弟」がつぐという形で、天皇が戦闘指揮官であった時代ですか
ら、この仕組みが一番合理的といえば合理的だったのかもしれません。
ただ、天皇の意向ってのはかなりの程度まで考慮されたようだし、天皇のほかに
実力者がいた場合もそうで、これが現在のように、長子相続を軸とする形に落ち
着くまでは、まだしばらく時間がかかります。
しかしまあ、いずれにしても、数多い兄をさしおいて、一番年下の弟を指名した
応神天皇のケースは、普通に考えても波乱を予感させますよね。実際に起こった
のもそうでした。
菟道稚郎子に関する日本書紀の記述は、なんともすっきりしない内容なのです
が、アバウトに書くと次のような形です。
応神天皇が崩御すると、次期天皇を選ばなければならないのですが、応神天皇
に指名され、皇太子としてそれなりの政務も行っていた菟道稚郎子は、固辞し
て天皇位につかず、仁徳天皇に天皇の座をゆずるといい、仁徳天皇は仁徳天皇
で、応神天皇の指名だからといって、やはり天皇位につくことを固辞します。
そんな具合で、誰も天皇にならない時期がしばらくつづくのですが、ここで、
他の兄たちが、屯倉の支配権を握ろうとして内乱がはじまってしまいます。
仁徳天皇と菟道稚郎子は、二人で組んで、この内乱の鎮圧に成功します。元々
応神天皇は、仁徳天皇に菟道稚郎子の後見人として、摂政に近い役割を依頼し
ており、この点はまあいいとして、鎮圧に際しては菟道稚郎子は戦闘司令官と
してなかなかの活躍をしているような感じです。
二人の活躍で鎮圧(というか、実際には粛清だろうけどね)はほどなく成功し
ます。ところが、ここで、菟道稚郎子が突然自殺してしまうんですよ。
その理由というのが実に奇妙なもので、自分が生きているかぎり、兄であり、
すばらしい人格者である仁徳天皇は天皇位についてくれないだろう。だから、
自分は死ぬし、仁徳天皇に天皇位についてほしい、とまあそんな理由なのです。
仁徳天皇は、その死後、ほどなく天皇位につくことになるわけですが、これは
いかにも変な話で、実際の過程がこんな風だったとは、ちょっと考えにくいん
じゃないかと思うんですが、どうでしょう。
当時は、どうやら都がふたつあったといっていい状況だったみたいなんです。
ひとつは、いわゆる河内王朝というやつで、今の堺かその近辺にあったもの。
もうひとつが宇治にあったやつで、上掲の宇治神社っていうのは、そのときの
宮廷のあとだろうともいわれています。
そして、なんだかよくわかりませんが、仁徳天皇は、まるで消極的なだけの
ような書かれ方ながら、いつの間にかライバルであった兄弟たちを、そっくり
殺すか自殺するかで滅ぼしてしまい、一時的にきわめて安定した権力を作りま
す。
これが相当なものだっただろうことは、かの広さとしては世界最大規模の、堺
にある仁徳天皇陵のことを思えば、漠然とながら想像できますよね。
一方で、自殺したとされる菟道稚郎子は、宇治の全域といっていい広大な規模
の陵墓をあてがわれ、ここには専属の管理者もつくのですが、それ1.3キロ
×1.3キロという、それは広い領域で、宇治の東岸一帯が全部お墓に指定さ
れたわけです。
まあ、今でこそずいぶん開発されて住宅とかもできていますが、ずいぶん長い
あいだ、この宇治陵は荒れたままに放置されていたようです。
というのは。。 この土地に建物を建てようとしたり、開発したりしようと
したりすると、決まって祟りがあったんだそうなんですわ。
おかしな光がとびかったり、奇怪な音ともに地面がゆれたりするのは日常茶飯事
で、なにかしようとすると呪い殺されるというんでは、誰もそんな場所には手を
つけないですよね。
それやこれやで、宇治川東岸は、いまだに未開発のゾーンが多く、それが宇治の
景観を守っているともいえるわけですが、宇治十帖の舞台になったのは、まさし
くその宇治陵そのものなわけなんです。
宇治川の東岸一帯が菟道稚郎子を祀った宇治陵であるのに対し、西岸は、今も
平等院があることからもわかるように、藤原氏の土地でした。といっても、
藤原氏自体が、そんなにむやみに古い氏族ではありませんし、宇治の土地を
手に入れて、そこに広大な領地を展開したのは、道長とその子頼道の時代です。
先ほど恵心院の話を書きましたが、道長が恵心僧都源信に依頼したのは、
どうやらこの菟道稚郎子の鎮魂だったらしく、横川にいて、滅多に外に出ない
源信を何度も無理やりひっぱりだしては供養させています。
当時は菟道稚郎子がらみの怪異が、まあずいぶんあったらしいんですね。
さて、この日本書紀の物語は、紫式部にとって、ずいぶん強い印象があったもの
のようです。紫式部って人は、日本書紀がえらくお気に入りで、紫式部なんて
名前で呼ばれるようになる前は、日本紀の局とよばれていたぐらいですから、
相当読み込んでいたんでしょう。
思うに、上のほうに書いた中納言敦忠の話と、ここの仁徳天皇の話とが、彼女
のイマジネーションの中では複雑に結びついていたんじゃないのかな。そして、
俺自身は、光源氏のモデルとして、一番重要なのは、実はこの仁徳天皇なんじゃ
ないのかと思ってるんです。
まあ、こんな検証不可能な仮説はどうだっていいのですが、宇治十帖において、
大姫が中姫に薫をゆずった挙句に自殺に近い死に方をしたり、これは宇治十帖
ではないですが、今上天皇が光源氏に位をゆずろうと何度も本気で提案したり
する、その元になったのが、日本書紀のこの話であることは間違いないと思い
ます。
さらに空想すれば。。 源氏物語は、その最初の構想においては、天皇が自殺
することで光源氏に譲位するという、そんな内容の物語だったんじゃないで
しょうか。ただ、いくらなんでもそんな話を書けば、紫式部は宮廷から追放さ
れないではいられないでしょうから、意識的にか無意識的にかは知りませんが、
こうした結末は早い段階で放棄されはしたでしょうけどね。
でも、放棄はされたものの、この原型的イメージは無意識的にはいつまでも
残り、それが源氏の中で何度も繰り返されるモティーフになっていくので
しょう。すなわち、一方における、相手(多くは光源氏)に譲るというモテ
ィーフであり、もう一方における、失った者の本人ではどうしようもない
怨霊化です。
先ほども書いたとおり、俺はこうしたイメージの原型を、中納言敦忠が道真
の呪いで衰弱死した話と、この菟道稚郎子と仁徳天皇との、実態不明の物語
とにあると考えています。源氏が、他のさまざまな目的を見事に実現しなが
らも、本質においてオカルト物語でもあると考えるゆえんです。
今日はこんなもんで。宇治十帖を含めて、源氏を読んでる人にはけっこう面白い
話だったと思うんだけど、フランス人はいかが?
それはそうと、ノータリンちゃんが漫画で読んでるって話を書いてたよね。源氏
を漫画で読むのはいいことだと思うし、そもそもそういう発想で書かれているん
だから、もっと早く漫画化されてもよかったと思うぐらいです。
で、これに関してひとつ。国宝になってる「源氏物語絵巻」ってのがあることは
みなさんご存知だと思います。女の人が、源氏の浮気を知って凍りついたりする
シーンなんて、なかなか素敵だけど、あれについて少しだけ。
源氏物語絵巻ってのは、実にきれいな絵巻なんだけど、くわしく調べてみると
ふたつの層があるんだそうです。
ひとつめの層は白地に墨一色で描かれた部分で、これはとても達者な筆致で
描かれていて、あきらかに一流の絵師によるもの。
もうひとつの層はその上に塗られた極彩色の層で、これはとてもきれいでは
あっても、線からはみ出ていたり、へんなところにとんでいたりして、素人
の仕事であることがあきらかなんだそうです。
つまり、源氏物語絵巻っていうのは、塗り絵なんですよ。うまい絵描きさんが
下絵を描き、それに、宮中で中宮とか、女房とかそういう人が色を足していって
完成させたわけです。
そういえば源氏の中に、紫の上が「光君」をお内裏さまに見立てて、雛人形遊び
をするシーンがありましたが、お姫さまたちが、そんな風に源氏を楽しんでいる
姿を空想するのはなかなか楽しいですよ。
今日はこのへんで。
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ヒマだから1から読んでみた。
無性に上げたくなったがsageといた。
上げても良かったか?
止めとけ。
>>844 よっぽどヒマだったんだな。場中でなけりゃ、別に上げてもいいよ。たいした
ことは書いてないしさ。
,-、 ,.-、
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/::::::::::::;ゝ--──-- / /、._/:::::::::::::|
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/`'''/ /ー‐‐──‐‐‐┬'''""´
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`ー‐--{___/ゝ、,ノ
さて、明日はあんまりいないんで、今日はちょっとまとめてカキコして
みますか。
いちおう、源氏に関しては今日で終わりの予定です。それなりに風変わり
な話を集めてみたつもりなんですが、そもそも源氏に興味がないっていう
人には、かなりつらい感じだったかと思います。
前に少しポリフォニーについて書いたことがありますが、源氏を含めたすぐれた
文学テクストは、同時にたくさんのことを実現しているのが普通で、その多様性
が、あたかも「自然に存在しているもののもつ複雑性」のような錯覚を読者に与
え、それが作品に「現実感」を付け加える、というのがバフチンによる分析なの
ですが、これは、源氏にはとりわけ当たってると思います。
テクストとしての源氏物語は、少なくとも5種類の読者を想定して書かれていま
す。すなわち、
中宮定子→お后のメンタリティについての感情教育と、元々のファンとして
藤原道長→口説きとして
清少納言など→自分の文才や教養で圧倒させる
女房など→作家がふつうのファンに対するような感じ
そして、何より自分自身です。
自分自身にあてて書いているというのは、源氏には、追憶、瞑想、あるいは
純然たる恋のモノローグのような要素がふんだんにあり、紫式部はそれを、
なにも読者が読んでくれようがくれまいが、かまわずに記しているようなと
ころが、うんとたくさんあるという意味です。
その代表的な部分が、空蝉に関する部分と、光源氏の後半生にかかわる部分
だと、俺自身は考えているわけですが、それ以外にもうんとたくさんの箇所
が、彼女が自分だけのために書いた場所だということができるだろうと思い
ます。
こうした複数の読者を、彼女は執筆に際して、かならずしもつねに、同時に
想定していたわけではないでしょうが、バルト式にひとつひとつの文脈を、
これは誰あて、ここは誰あてなんていう風に分析するのもつまらないですし、
式部はつねにそういう人たちを念頭においていたと考えたほうが、生産的で
はあります。
読者の視点の想定において、これほど複雑な源氏物語は、目指す内容において
もかなり複雑です。
元々は嘉祥物語として構想されたはずだということは書きましたが、これに
加えて、お后の感情教育、口説き、女性にとっての瞑想、大鏡などと似た実際
のスキャンダルなどの婉曲な匂わせ、さらには、なんらかの政治的な意図すら
なかったとはいえません。。
こうしたことを、過去の彼女の思い出や、大好きな日本書紀のヒーローやヒロ
インたち、それまでに書き綴ってきたたくさんの物語や、読んできたそれ以上
にたくさんの物語や詩(漢詩と和歌の両方)を背景に、ドラマツルギーと、読者
からのリアクション、それに、その時々のティピカルな話題をふんだんに盛り
込んで作ったもの。俺は源氏をこのような物語だと考えているわけです。
まとめはこのぐらいにして、オカルト的な部分に戻ります。
源氏物語の最終部である薫と匂宮の物語の大半は宇治で話が進行していきます
が、その最後は再び京都に戻ります。
その場面をすでに読んだ方は思い出してください。身勝手な二人の公卿、薫と
匂宮の両方と関係をしてしまい、思い詰めた挙句身投げをするはずだった、
一番下のお嬢さん(浮舟)は、偉い坊さんにひろわれて、比叡山の麓あたりで
出家してしまいます。そこに薫がたずねてくるわけですが、彼女は会いたがら
ない。。 源氏物語は、そんな感じで終わっていますよね。
まあ、子供のころの紫式部は、わりとこの土地に親しんでいたわけですから、
ここが取り扱われていても不思議はないのですが、問題は、その記述に従う
と、小野の中でもかなりとんでもない場所になってしまうことなのです。
地図を見てもらえばわかるとおり、ここで十字にマークした場所は、京都の
北東、比叡山の北側の麓から、八瀬をぬけ、大原を越えて福井につづく、
通称「鯖街道」とよばれる道の、京都側の起点とでもいうべき位置です。
このあたりの記述をはじめて読んだ時、俺がすごく不思議に思ったのは、
なぜ比叡山に登ろうとする薫が、他のルートをとらずに、わざわざこんな
北側に迂回したのかということでした。
というのは、比叡山にはいくつか登山口があるのですが、普通は中納言敦忠
山荘跡の横にある「きらら坂」を使うか、曼殊院横の唐櫃越えという道を通
るか、さもなければ、北白川から山中町を抜けてのぼる山中越えという道を
通るかするんであって、わざわざ大原経由で行く理由がよくわからなかった
のです。
これはきっと特別な理由があるにちがいない。。 そんな風に思って調べて
みた結果、「特別な理由」は俺のカンチガイだったことがわかりました。と
いうのは、薫が向かっていたのは、比叡山でも横川とよばれる地域であり、
今でこそ「比叡山」としてひとまとまりのようですが、当時は西塔や東塔と
横川では仲が悪く、しかも比叡山の山内での通行がとても不便だったため、
横川に行こうと思う場合は、大原まで行って、そこから登るというのが、
普通のルートだったということがわかったわけです。
このふたつの神社が、なんといってもくせものなんです。
まず崇導神社ですが、この神社は崇道天皇こと、あの早良親王をお祭りした
神社で、源氏を読むかぎり、浮舟さんが住んでいたのは、ほぼこのあたりで
あると考えられます。
早良親王のことはすでにご存知ですよね。映画「陰陽師」で、真田さんに
よって封印を解かれて呼び出され、都を壊滅させそうになった挙句、kyon2
と抱き合って昇天してしまった、にっくきあいつです。
映画ではよくわかりませんが、この人のお墓は二箇所あり、ひとつは淡路島、
そこであんまり祟りをおこされるので、今度は長岡京に改葬され、映画の設定
ではいちおう長岡京から飛んでくるみたいな感じになっていたようです。
ちなみに、kyon2がうろうろしていた竹やぶは、大原野か、さもなければ岩清水
八幡宮の近くのやつだろうと思います。とにかく、このあたりの竹やぶってい
うのは、本当に見事に管理された美しい場所ですから、おひまな人は一度どうぞ。
今時分はたけのこのシーズンですから、むやみに入り込むとおまわりさんに
突き出されますが、とてもきれいなところです。
この早良親王が、どうして京都の鬼門の入口にお祭りされているのか、それに
ついては調べてみたのですが、どうもよくわかりません。ただ、ふたつのこと
がヒントにはなりそうです。すなわち、よりにもよってこの神社の境内で、
小野氏の祖先である小野蝦夷(妹子の息子)の墓が発掘されたこと、そして、
この神社の氏子が、鬼の子孫とよばれる八瀬童子であることです。
この八瀬童子とよばれる人たちは、平安時代以来ずーっと、天皇の葬儀には
欠かすことのできない人たちで、天皇の遺骸を乗せた篭は、彼ら以外には
触れることもゆるされないという状態が、なんと大正天皇の葬儀まで続いて
いました。
昭和天皇のときも、古式にのっとってやるためにはどうしたらいいのかと、
かなりモメたらしいのですが、結局、葬列の車に八瀬童子の人たちがつき
従うという形で古式に配慮されました。
なんでも、八瀬童子以外の人たちが天皇の遺骸に触れようとしても動かないの
だというのですが。。
あくまでこれは俺の推測にすぎず、なんの根拠もないのですが、平安京のはじ
めに、桓武天皇が、早良親王の亡霊に対して、自分および自分の子孫の遺骸は
あなたの好きにしてよい、すなわち、王城と天皇家の霊的支配者としての特権
を譲り渡したのではないのでしょうか。
そして、その早良親王の怨霊に使える民として指定されたのが八瀬童子であり、
それゆえに、過去の風習の意味がわからなくなってもなお、天皇の遺骸が彼らの
ものであるという、誰にも変えられない信仰だけが残ったのではないかと思って
いるわけです。(ただし、根拠はないですよ)
一方、対岸にある御蔭神社ですが、ここは、賀茂神社の祭神である賀茂別雷命
(かもわけいかづちのみこと)が降臨した場所とされるところで、どうして
こんなに重要な神社が向かい合って存在しているのか、それはよくわからない
のですが、両者が無関係であるとも考えられません。
さらにいえば、この土地は三宅とよばれる土地であり、京都に都が出来る以前
から、ここには武器庫だのがおかれていたことも間違いないでしょう。
この土地が小野であり、小野氏(オニ氏)が長く本拠地にしていた場所である
こと、また、中世には出雲氏とよばれる氏族がこのあたりの支配者として、
祭祀を行っていたらしいことについてはすでに書きました。
さらにいえば、比叡山の有名な千日回峰行、あれの発祥の地もこのあたりなの
ですが、これは賀茂氏の祖先とされる役小角(えんのおづぬ)をならったもの
であって、仏教とは直接の関係はない、別途の山岳信仰が習合されたものです。
当時の京都が、怨霊騒ぎがもっともたかまっていた時期であることは、他でも
ない、安倍晴明その人がこの時代の人間であることだけでもおわかりでしょう。
その最大のスターが、早良親王であり、菅原道真であり、あるいは菟道稚郎子
だったわけですが、夕霧物語以降、宇治十帖にいたる源氏物語は、この3人に
あまりにもゆかりのある土地でのみ話が展開していくのです。
これが偶然であるはずがないことは、わざわざ力説するまでもないことです
よね。俺は、その背後に何かがあるにちがいないと考え、かなり丹念に追跡
したことがあるんです。
ていうか、それが今回のテーマそのものなわけなんですけど、その際、前回
から引き続いて出てくる人物、比叡山横川の哲人こと、恵心僧都源信が重要
な役割を、当然担っているはずだと考えたわけです。
最初に立てた仮説は、光源氏=光の天使=救済者であるというテーゼにたっ
た上で、浄土宗の原型のようなものがあって、その神話(仏話?)の一種と
して源氏は構想されたのではないかというものでした。実際、源信っていう
人は、日本仏教史では、浄土教の発端みたいなところに位置付けられる人で
すからね。
しかし、今ではこの仮説は放棄しています。先ほどポリフォニーにからめて
源氏物語の全体構造について少し書きましたが、源氏というのは「薔薇の名前」
ばりに統一的なイデーに還元できるものではなく、それぞれ個々の部分につい
ては、探れば典拠がちゃんとあり、意外なところに出たりはするものの、それ
ぞれの材料が緊密な関係を持っているわけではなく、いわばパッチワーク的に
つなぎあわされているのではないかと考えています。
その中で源信の役割なのですが、俺は最初、この源信こそが紫式部のイデオローグ
であると考えていたことは説明の必要はないでしょう。
しかし、現時点ではそう考えてはおりません。そうではなく、当時の紫式部の
周辺で、源信という人が圧倒的な人気を集めており、それゆえにここに登場さ
せたのではないかというほうが本当ではないかと思うのです。
たぶんですが、源信という人は、我々が現在「教科書的知識」として知ってい
るような、横川に隠棲していた寡黙な学者としてではなく、江戸時代の祐天和尚
のような、きわめて強力な霊能力者として、当時の人たちの目にはうつっていた
のではないかと思います。
そして、だからこそ道長があれほどいろんな場所に引っ張り出したのであり、
そのお礼に僧都の位をもらってあげたのであって、道長のような人物が、すぐ
れた学者であることそのものに、特別な価値を見出したとはとても思えません。
その際、源信に祈らせたのは、なんといっても、定子など自分の娘が皇太子
を産むことでしょうが、宇治での様子を見ると、怨霊にも相当参っていたよ
うだし、糖尿病というのが本当なら、自分の健康問題だの不老長寿だののこ
ともあっただろうと思います。
紫式部としても、自分の雇い人が崇拝している人物ではあるし、道長の糖尿病
が治ってくれないことには、いくら両方がその気でも肝心のナニができません。
この二人、日記の感じを見ただけでも、けっこういい感じであることはわかり
ますから、これはなかなか深刻だったのかも(w
しかし、一方で紫式部という人は、文章博士の父を持ち、自身も非常にすぐれ
た知識人でしたから、源信が本質的に学僧であって、呪術師ではないことは、
知っていたのではないでしょうか。源氏に出てくる源信をモデルとしたらしい
僧の描き方が、ほんの少し茶化し気味なところなどから、そんなことを想像し
ているのですが、いかが?
以上、この項は、源氏らしく余韻を残して終わりです。
496KBを越えてるとかいう警告が出たところを見ると、そろそろ次スレの
用意をしないとならないのかな。どうやら、このスレは、ひさしぶりに1000
まで行かずにおわりそうだ。
次は、源氏の関連で能の話をちょっと書くつもりでいるんだけど、フランス人
は泣いちゃいそうだな(w
ウッ!
.∧_∧
キ━━(* ゚∀゚ )━━タ!! ___
( つ∩と) ... .|\__\ < パンパン アンアン
.と ___Y____) . _| |r――t|
いきなりお能の話をはじめる前に、さっきニュースで北海道で桜が咲いたとか
やってたことだし、桜の話を少しばかり。
俺、ずっと長いこと、なんであんなに桜ばっかりもてはやされるのか、それが
よくわかんなかったんだ。花としては梅のほうがきれいな気がするし、匂いも
梅のほうが断然いいでしょ。実も食えるし。まあ、さくらんぼのなるタイプな
ら食えるわけだけど、普通のソメイヨシノだと実もならん。
ソメイヨシノってのは、江戸時代末期に、上野公園でみつかった木のクローン
なわけで、日本中どれでも遺伝子は同じなんでしょ?(突然変異をのぞく)
しかも不妊の木なわけで、それが日本中を一気に埋め尽くしていくっていうの
は、いったいなんなのだろうって、こないだまで住んでたところのわりと近く
にある「哲学の道」を歩きながら、そんなことをけっこう考えてたことがあん
のね。
第一、桜って花自体そんなに好きじゃない。まあ、一番の理由は、桜の満開の
時期に自殺した友達がいるせいなんだけど、あの花って、夜見ると薄気味悪い
んだよ。
しかも、桜の見方っていうのは、ちょっと他の花とはちがっているような気が
する。哲学の道なんてのは典型だし、造幣局の通り抜けにしろ、上野公園でも
そうなんだけど、桜は「花の下」で見るものでしょ。さもなければ、山全体が
桜一色に染まるのを眺めるもので、一本だけで見るなんていうのは、京都で
いうなら祇園の枝垂桜とか、フランス人は知ってるかな、三春の滝桜とか、
そういう巨木で、しかも枝垂桜のケースが多い。まあ、ソメイヨシノの歴史が
そんなに長くないから、ソメイヨシノの本当の大木っていうのがないせいも
あるけどね。
なんでこういうことになってるんだろうと思って考えた挙句、俺は、桜には
その根底に一人の人物の美学というか人生の全部が重ねられていて、それを
追憶するのが「本当の花見」なんじゃないのかなって気がしてきたんですわ。
その人物は、いうまでもなく西行です。
西行っていう人については、知ってる人もけっこういると思うけど、俗名を
佐藤義清(のりきよ)といって、鳥羽法王の北面の武士として仕えた人です。
時期は平安時代末期で、平清盛その人が、彼の同僚だったということを思えば、
なかなかの家柄だっただろうことは当然推測できますよね。
実はこの人、大英雄、俵藤太こと藤原秀郷の直系の子孫なんですわ。この人は
平将門を討ったことで著名な人物で、その直系の棟梁ですから、西行も、源氏
や平家とならんで、「武家の棟梁」になりうる有資格者の一人だったわけなん
です。
実際、西行って人は弓矢がうまかったらしいし、のちに鎌倉で源頼朝と会った
ときには、数日間に渡って秀郷流の武術を講義したぐらいで、なかなか立派な
武士だったようです。
しかし、彼が重宝されていたのは、なんといっても歌人としてで、荘園を持った
武士だけに金は持ってるし、貴族的な考え方には敬意を払うしで、自分より
だいぶ身分の上の人たちからも、けっこう大事にされていたらしいことがうかが
われます。