◆◆◆ 7月の市況  Part 10 ◆◆◆

このエントリーをはてなブックマークに追加
66みんなタイーホ?
証取監視委がネット監視システムを開発――風説サイト常時監視

 証券取引等監視委員会はインターネット上での風説の流布などを
監視するシステムを開発、稼働させた。ウェブサイトを24時間、自動
探索し、違法な疑いがある書き込みなどを見つける。サイト上での意
見交換などが株価動向に大きな影響力を持つようになったため、ネッ
トを利用した株価操縦などの取り締まりをテコ入れする。
 システムは「インターネット証券情報分析システム」と名付けた。監視
委が昨年、富士通のグループ会社に開発を委託し、今年4月から稼働
させた。
 新システムはまず、約1億ある日本語によるサイトやネット掲示板のう
ち、株取引と関連の高そうな約3000を抽出する。抽出先は常時、変える
ことも可能。
 その後は抽出先を中心に、情報交換の頻度が急増したサイトや株価、
売買高に不自然な動きがあった銘柄に関する情報が多いサイトを自動
的に調べ、担当官に警報を発する。
 「倒産」「資金繰り」などの語句や個別の企業名で自動検索し、不審な
サイトを探り当てることもできる。特定サイトへの書き込みの頻度や個別
銘柄の売買高の推移などのデータを処理、グラフ化したりする機能も持つ。
 「日本語で記載されたサイトを漏れなくカバーできるうえ、監視作業を効率
化できた」(監視委の総務検査課)という。従来は株価が乱高下する度に、
株式の売買に関する情報が多い約150のサイトを中心に、手作業で調査
していた。
 システムを稼働させた4月以降、ネットでの情報が原因で値が動いたと
みられる十程度の銘柄を調査したもようだ。