保存の話ではないが、ボールペンのCheckWashing耐性を調べてみた。
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Check_washing 誰得だが、契約書等の改ざんが気になる人の参考になれば。
<テスト方法>
筆記後1日乾燥させ、まずエタノールで10分間、次にエナメルリムーバーで10分間、
その後水で3分間洗浄した。水による洗浄は付着した香料を取るため。
<結果>
ttp://bbs.2ch2.net/freedom_uploader/img/1266248271/0002.png <感想>
結論としては、やはりカーボンを使用した顔料インクの耐久性が高かった。
海外で推奨されることが多い顔料ゲルインクはもちろん、ピグマや極黒も
ほとんど変化していない。
木板に書かれた数百年前の墨書が洗い流されていることがあるので、
顔料インクの除去が不可能とは言わないが、非常に困難なことは間違いない。
油性染料ボールペンは、ほとんどが判読困難レベルに洗い流されてしまった。
実物はもう少しだけ文字が読みやすいが、それでもおそらく改ざんには
十分な程度に文字が消えている。
残ったものについて、モンブランやパーカーは現行リフィルは綺麗に消えたが
古いリフィルは消えにくいようだ。インクが現在とは違うのかも知れないが、
単に古くなって濃度が上がっただけかも知れない。
フィッシャーも相当薄くはなったが、十分読める。
顔料インクをうたうジェスト、パワタン、ローリーはいずれも残っている。
ジェストは、フィッシャーと同じくらい薄くなったが、やはり十分読める。
パワタンは、たしかにプラリフィルと金属リフィルではインクが違うようで、
金属リフィルの方がはるかにくっきりと残っている。
ローリーもいくらか薄くはなったが、十分読める。