ドイツの有名筆記具メーカー「ペリカン」が、約130年の歴史に終止符を打つ見通しになった。
グループの事業統合に伴い、ブランドを「ペリカーノ」に一本化する方針を固めたためだ。
ペリカンが筆記具製造を始めたのは1877年。
1980年代には業績不振で品質劣化し倒産したもののスイス資本により復活し再び品質優先路線へ
97年マレーシア資本傘下入りし再びコストダウン路線「追跡管理システム」を導入した。
クール便、航空宅配便も手がけ、99年には年間取り扱い個数が4億個を超えたが、シェアは年々低下。ペリカン便事業は赤字とみられる。
業界各社は、動物などのキャラクターを使った「1社1ブランド」を打ち出している。
ペリカンは長いクチバシを模した万年筆キャップで知られるが、「ペリカーノとペリカンの事業内容が重なっている」(両社関係者)
こともあってブランド統一が課題になっていた。
ただ、ペリカンの万年筆事業にかかわる従業員は約5千人に達するため、反発を招く可能性がある。
http://www.asahi.com/business/update/0518/TKY200805180154.html?ref=rss