極細ボールペンについて語るスレ

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200_ねん_くみ なまえ_____
書類にインデックスラベル付けるのに細い字を書く必要に迫られたのでこの際まとめてテストしてみた

要求事項
- 9×20mmの枠内に縦書きで最大7文字×3行程度を書く (1文字あたり最小で2.5-3mm程度)
- 書くのはほとんど漢字なので直線主体で画数が多くても潰れないよう一定の細さで書ける必要がある
- 適宜試し書きやペン先の掃除を行なうので書き始めが少々かすれたりダマができやすいのは問題ない、
  しかし書いてる途中にかすれたり線の太さが変わったりするのは困る
- シールになってる裏面同士を貼り合わせるので裏抜けは気にしない

テスト対象は油性で0.5mm以下、ゲルインキで0.4mm以下で各社のラインナップ中最もボール径の小さいもの
水性は0.5mm未満のものが見当たらなかったので今回のテスト対象からは外した

油性 (エマルジョン含む)
 0.5mm  アクロボール (PILOT)、スラリ (ZEBRA)、ビクーニャエックス (Pentel)
 0.4mm  タプリクリップ0.4 / TECHNO LINE 0.4 (ZEBRA)、Knock Ball 0.4 (PLATINUM)
 0.38mm  ウルトラファイン 0.38 / ジェットストリーム (三菱)、TL-032 (サンノート)
 0.3mm  EK-0.3芯 (Prefill用、ZEBRA)、NO.893NP芯 (NBP-5A3等用、OHTO)
ゲルインキ
 0.4mm  ボールサイン80極細 / ボールサインNX04 (サクラクレパス)
 0.38mm  ジュース / ジーノック(超極細) / G-3 超極細字 (PILOT)、
        選べるリフィルペンポリカーボネイト六角軸 ゲルボールペン・ニードルタイプ / ゲルインキボールペン (無印良品)
 0.35mm  エナージェルユーロ / ハイブリッドテクニカノック (Pentel)
 0.3mm  ハイブリッドテクニカ (Pentel)、サラサクリップ (ZEBRA)
 0.28mm  シグノ 超極細 / シグノ RT1 (三菱)
 0.25mm  ハイテックC025 (PILOT)、スリッチ (Pentel)、中性ゲルインキ六角ボールペン (無印良品)
 0.18mm  シグノ ビット (三菱)

結論から言うと実用になるのは油性の0.4mm以下のやつとゲルのシグノ RT1 0.28mm
このクラスは画数のあまり多くない漢字なら2mm方眼に書ける

ゲルの0.25mm以下のやつは絶対的な線の細さでは捨てがたいものがあるが安定性に欠ける
油性の0.5mm、ゲルの0.3-0.4mmのやつは4mmくらいまでの文字ならなんとかなるが3mm未満は厳しい
201_ねん_くみ なまえ_____:2014/05/02(金) 16:38:47.67 ID:???
>>200の続き
使い物になった各ボールペンの芯は以下の通り
一番上は比較用に筆記距離約1330mを誇るZEBRA SH-0.5芯
キャップ式ボールペン用ロング替芯がだいたいこの長さ
http://viploader.net/ippan/src/vlippan330481.jpg

>>199にもあるようにOHTO NO.893NP、三菱鉛筆 S-38S/SXR-80-38は
ZEBRA SK-0.4と寸法が近いのでタプリクリップ0.4に挿せる
タプリクリップは芯を後ろ側で保持するので交換するときにスプリングをなくす
心配がないし、スプリング止め用の突起の位置に関係なく全長がだいたい
合ってれば使いまわせるので、極小文字は書きたいけどニードルポイント
スリムラインとかウルトラファインみたいな細い軸は疲れるって人は1本
持っとくことをオススメ
ジェットストリームの多色・多機能ペン用軸も使えるけどペン先がちょっと
斜めに出てくるので、ニードルポイントだと少々違和感あるかも

コスパで考えると百均で2本108円で売ってるPLATINUMと3本108円の
サンノートのやつが断然有利
1本あたりでもサンノートのやつの方がインク量多いけど、個人的には
書き味ではPLATINUMの方が好み
このクラスになるとちょっとした筆圧の差で太さが変わるので、より軽く書ける
PLATINUMの方が結果的には細く書ける
色が若干薄めなのを気にしないならこのどちらかで十分

保存性重視するなら顔料インクのシグノ RT1がオススメ
ゲルの特性でボール径の割に若干太めに感じるけど、軽く書けるので筆圧を
調整すればかなり細く書くこともできる
ジェットストリームも似た傾向だけど保存性ではシグノに劣る

EK-0.3はZEBRAの公称値ではSK-0.4より線幅太い (SK-0.4 0.128mm、
EK-0.3 0.15〜0.20mm) けど、軽く濃く書けるので「濃い油性」が好きな人に
202_ねん_くみ なまえ_____:2014/05/03(土) 03:05:21.89 ID:???
>>199-201
激しく乙です
コスパ重視でサンノートに落ち着いたけれど、
あの軸がどうにも我慢ならなかった
互換性のまとめがありがたやー
203_ねん_くみ なまえ_____:2014/05/03(土) 22:57:31.58 ID:???
>>200の続き
せっかくひと通りテストしたんで、ついでに独断と偏見で合格点に達しなかったその他のペン寸評

なおZEBRAの公表値によれば「油性0.7mm」等の線幅参考値はそれぞれ以下の通り:
 油性0.7mm: 0.24mm、油性0.5mm: 0.21mm、新油性0.7mm: 0.27〜0.32mm、新油性0.5mm::0.20〜0.25mm

- アクロボール、スラリ、ビクーニャエックス: 普通の細ペン、極小文字は書けないが軽く濃く書けて大抵の用途はこれらで十分
- ボールサイン80極細、ボールサインNX04: 線幅は油性0.7mm≧ボールサイン≧新油性0.5mm位、
 極細ではないが軽く濃く書けてなかなかの実力
- ジュース、ジーノック: インクドバドバ、アクロボールの0.7mm位の線幅; その分インクはたっぷり入ってるので
 極細ペンと思わず最初から普通の太さが軽く濃く書けるペンと思って使うべし
- G-3: ジュースやジーノックと似た傾向だけど若干細め、油性の0.7mm位の線幅
- 無印ゲルインキ: 三菱シグノOEM、ボールサインと同じくらいの線幅
- 無印ニードルタイプ: シグノOEMのやつより若干細め、新油性0.5mm位
- エナージェルユーロ: 超極細とか大嘘、スラリ 0.7mmくらいの極太線
- ハイブリッドテクニカノック: 無印ニードルタイプと同じくらい、エナージェルユーロと同一メーカー同一径とはとても思えん
- ハイブリッドテクニカ: ノックより一段細め、油性0.5mm位
- サラサクリップ: 割とインクドバドバ、ボールサインと同じくらいの線幅
- シグノ 超極細: RT1より明らかに一回り太い、0.38mmのRT1と同じくらい (≒油性0.5mm位)
- ハイテックC025: 公称筆記幅0.13mmは確かに細い、だがかすれやすい
- スリッチ: 書き始めはかなり細いがインクの出が安定してくると油性0.5mm位の太さになってしまう
- 無印中性ゲルインキ六角: スリッチOEM、傾向も同じ
- シグノ ビット: 細いがインクの出の安定性がイマイチ、ビットよりは太いが安定して一定の太さで書けるRT1の方が実用的

実際にはいつも極小文字ばかり書くわけじゃないので、特性を理解しておけばそれぞれ使い道はあると思う