レイチェル「マックスは何のトレーニングをしているのかしら?
女体盛りでも造りそうな勢いね」
Pチャン「ラスベガスの寿司BARとかにいそうだな」
小塚「あくまで学食だからっ!変な発想はやめて!」
「ねぇねぇ、パトリック〜」
ゲデ子が小走りに駆けてきた。
「学食なら皆で制服を着るべきじゃないかしら。どお?似合う?」
ブリトニー・スピアーズを意識したデザインの制服でくるっと回ってみせる。
Pチャン「(上を向いて)…うぐ、ひひんじゃなひかな」
小塚「(上を向いて)…なひすあいでぃあだほ」
羽生「(上を向いて)…まひがいなひね」
ナンデス「(上を向いて)………」
ゲデ子「もお!ちゃんと見て言ってよ。ふざけないで」
美姫「見たからああなってるんじゃないの?」
美姫「しょうがないわね、タカちゃん、ちょっと貰うわよ」
小塚「えっ、何?僕の服の袖に何かあるの?うわっ、今度は背中?」
美姫「あれ?タカちゃんの服を触ってもティッシュが出て来ないよ?今、切らしてるの?」
小塚「もともと入ってないよ!」
美姫「じゃあ、ユヅのプーさんを借りましょう…やだ四角いのね、このプーさん」
羽生「ああ、ほれは、はびえるまんの、せいなんれす…」
ナンデス「つげぐちは、やめろぉ…」
P「えー、ゴホンゴホン、学食改革と同時に制服改革をやるぞ!」
小塚「学生に華美な服装は必要ないよ、普通が一番だ」
ジョニ子「何言ってるのよ!学生だろうが何だろうが、乙女は乙女らしい服装を追求すべきでしょ!」
プル「金パンツ!男子スケーターの制服は、金パンツに決まりだね!」
未来「褌は駄目ですか?」
小塚「ミライちゃん、褌の話は大分前に終わったんじゃ…」
メンショフ「制服で動物を飼育するのも良いものですよ。イカとか、イカとか…」
美姫「蜘蛛や蛇もお薦めよね」
チャッキー「女子の髪型はポニーテールかツインテール!」
ジョニ子「みんな、乙女に相応しい制服を考えるのよ!」
佳菜子「乙女はお菓子が大好き!桜餅みたいな制服って良くない?」
羽生「乙女じゃないですけど、イチゴのお菓子みたいな服は繰り返し着たくなりますね」
真央「乙女はフワフワモフモフも大好き!そんな制服だと毎日が楽しいよね」
ジジュン「ケヴィンさんはポニーテールかツインテールって言ってましたけど、乙女は三つ編みお下げだと思うんです」
ジョニ子「みんな、いい子ね!全ての意見を合わせれば素晴らしい制服が出来るわね!」
Pチャン「え?全て合わせるの?」
小塚「ユヅの制服はプーぐるみでいいんじゃ…」
同時刻、学食の厨房にて
無良「みんな、どこに行ったんだ?
イカがまだだくさん、イカ素麺になるのを待ってるのに・・・」
その頃、龍一は明子と一緒にロッククライミングに興じつつ
ポエムを口ずさんでいた
リフトにも負けず
ツイストにも負けず
スロージャンプにも
デススパイラルにも負けぬ
丈夫な筋肉を持ち
いつも成美とダンスバトル
そういう人に私はなりたい
デトロイト組のロッククライミング後はBBQタイムである
鈴木「悪いけどタカちゃん借りるわよ〜」
制服決定会議に巻き込まれたくないという本能が働き(さすがベテラン)
働き手だけキープして食堂から逃走した。
小塚「ティッシュケース扱いの次は料理人かよ」
文句をつけつつ、背負ったリュックを下ろす間もないまま調理している
成美「人体と同じ大きさのガンダム作ったんだけど、着てみる?」
小塚「そういうガンプラ遊びは感心しないな」
成美「さっきアリッサに着せたら大喜びでスピンしてたけどー」
小塚「よその国の選手で遊んじゃダメ!」
やっとプーぐるみから解放されたと思ったら、次はガンダムぐるみだ
でもそれで他国の女子選手を救うことができて、安堵する小塚だった
成美「エヴァンだったらエヴァンゲリオン着せるところだよねw」
龍一「よその選手で遊ぶなって言われたばかりだろ」
本田「だがちょっと待って欲しい。制服とはある程度の制約があるからこそ萌え…
いや、良さがでるのではないだろうか」
制服決定会議は佳境を迎えていた。
本田「無論、これはしばしば衣装等も考慮するスケーターとしての意見だが」
トン「成る程。隠されていた方がより萌え…いや、女性の美しさが際立つな。
俺もスケーターとしての観点から賛成だ」
アモ「そっか!最初は隠してた方が脱いだ時のインパクトが大きいもんね!」
チャッキー「でもスカート丈は短い方がいいなぁ。露出はニーハイで抑えればいいよ!
勿論スケーターとしての意見だよ!」
ブルザ「ガータベルトも可にしよう。言うまでもないがスケーターとしての意見(ry」
ペシャラ「男って本当に馬鹿ね」
メリル「隠してた方がいいのなら男子はフォーマルにしましょう」
テッサ「CD廃止以来、男子のタキシード不足は深刻よね。そうしましょう」
Pチャン「ええ〜、めんどくさい〜!」
リャザノワ「色は学校指定のピンク一択にしましょう!」
ボブロワ「それは止めときましょう ^ ^」
Pチャン「タキシード柄のTシャツってナシ?」
ライサ「ペンギンみたいかもしれんが、全身タイツとか?」
Dテン「無精しないで着ればいいのにー」
コンテ「オシャレと機能は相反する事も多いが、君はがんばってるよね」
小塚「で、このビームサーベル本当に使えるの?」
成美「水鉄砲になってる」
プーぐるみ、ガンダムぐるみを経験した小塚に
少しずつ着ぐるみを愛する気持ちが芽生えてきた
実は、次はどーも君を狙っている
P「ちょっと意見をまとめよう。タカ、今までのことを要約して」
美姫「あっこちゃんに連れられて行っちゃったわよ」
P「あーもうっ!こんな時のためにタカに副会長を頼んだのに。じゃあ、ミーシャ」
ミーシャ「え?えーと、要するにチラリズム?」
P「そこが要点なのかよ!高校生がそんな言葉を大声で言うなー」
ミーシャ「同い年だよ!」
ジャケットは桜餅グラデ・ミニスカ&ニーハイはいちごケーキっぽい斜め段差カラー
全体にフワフワモフモフがついている(断じてカビではない)
3本の(ポニテ1本ツインテ2本)三つ編みが触角のように頭から飛び出す
「全部まとめてみたけど、思ってたのとちょっと違うわね」
モデルのジョニ子がガーターを直しながら首を傾げると、他の乙女組もキョトン顔になる
ジョニ子の白レース衣装を着せられているランビもいつのまにか混じっていて
「アハン、僕が今着ているのが男子の制服なんだって?」
と衝撃発言をし、男子スケーターズ(除:羽生)を恐怖のどん底におとしいれている
プル・ベルネル・ポワリエ「それなら体操着こそ金パンツって事でいいよね」
制服決定会議には行かず、学食の厨房を守る無良
巨大イカがイカ素麺になる前に傷んでしまうことを心配している
良いことを思い付いた
小塚に送るのだ
デトロイト組のBBQで焼いて食べてもらっても良し
(なぜかBBQをやっていることを知っている無良)
ちょっと気が早いが、自分の代わりに結納に使ってもらっても良し!
以前、イカ好きですか?のメールを放置されてしまったが、気にせず送ることにした
羽生「乙女系制服自体に異論は無いから、ちょっと会議を抜け出してもいいよね?」
そこへ大型バイクに乗った荒川登場!
羽生にヘルメットを渡し、後ろに乗せて颯爽と発進!
風を切りながら荒川が話し掛ける
荒川「シマウマも良いけど、バイクも良いでしょ?」
羽生「(良いですね…と言いたいけれど、スピードに負けて声が出ない…)」
声で返事をする代わりに、羽生は「イイデスネ」とヘルメットを5回揺らすのだった
断じて「アイシテル」ではない
二人でラジオ番組録りである
自分の話を録音してもらうのは興味深いことだった
この経験を生かして、来季のEXの曲をハビエルマン方式にしようと羽生は決めた
自分の語りに合わせて演技してやるぜ!ハビエルよりも面白くしてやるぜ!
デトロイトに巨大イカが届いた
「たっくんからだ!せっかくだからおいしく料理して送り返してあげよう」
鈴木の提案に全員が大賛成!
「奥さんが産後でまだ本格的に家事復帰できないんだろうね」
「だったら素直にSOSくれりゃいいのに、黙って送ってくるなんて水くさいよ〜」
「生まれた赤ちゃんって男の子だっけ?だったらガンプラも送ってあげようか」
「女の子なんですって。フワフワなぬいぐるみにしましょうよ」
賑わうデトロイト組の中、小塚は黙々と調理に明け暮れるのだった
結果、無良家に500kg近いイカゴロ焼き+ガンダムのぬいぐるみが届くこととなった
「なんで戻ってきちゃうかな〜!?(こんなぬいぐるみ初めて見た・・・)」
スタジオから意気揚々と去っていく羽生を見送り、荒川は満足気に頷いた
羽生は生まれ持った才能に加えて、意欲も素晴らしい
若い内から様々な体験をし、なんでも貪欲に吸収していってほしいと願う
彼に貸していたヘルメットを片付けようと手に取り、ふと見たところ
破NEW愉鶴瑠 参上!滑走上等!! +キノコのイラスト
と黒マジックでメッセージが殴り書きしてあった
「バイクに誤ったイメージを……そして漢字チョイスのセンスがひどい」
またキノコのイラストが妙に上手いところが、絶妙なイライラポイントなのだった
ヘルメットをきれいにさせるため、羽生を探しにスケーターハイスクール(でいいのかな?)の正門に大型バイクで乗り付ける荒川
ジョニ子「まあ!乙女の園にあるまじき事態!」
スケーターたち「(いや、ここ、女子校じゃないし・・・)」
チャッキー「大変だ!みんな、謎の転校生とか言ってる場合じゃないよ!」
スケーターたち「(そう言ってるのはケヴィンだけだよ!)」
ジョニ子とチャッキー以外には荒川の登場は好評!
鈴木(無良の様子を見に一時帰国、一緒にイカを頬張っている)「モグモグ、しーちゃん、かっこいい〜」
無良「うちの子は女の子だから自分みたいなクルマ好きにはならないと思って寂しかったけれど、荒川さんを見ていると望みはあるかもしれないな、モグモグ」
メンショフ「モグモグ、イカは焼いても美味しいね」
本田・トン・アモ「ねっ、言ったとおりでしょ!普段隠されているからこそ、ヘルメットを脱いだ時の女性の長い髪がひときわ萌えるんだ!・・・あいたたっ」
ヘルメットで三人を小突く荒川
当の羽生はどこへ?
「ユヅの居場所ですか?」
ハビエルマンに詰め込まれた大容量ティッシュが男子スケーターたちに消費されてスリムになったプーは言った
「……ここだけの話ですが、四月の初め頃、気になることを言ってたんですよ」
荒川たちがプーの言葉に聞き入った
「向こうも俺に会いたいって言ってくれた!とか、
やったー、両思い!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆とか、
でも向こうは結婚してるから、簡単には会えないよね……とか、
そんなことを言ってました」
プーの爆弾発言にどよめくスケーターたち
羽生不倫逃避行疑惑か⁉
ジョニ子「ななななんて破廉恥な‼これこそ乙女の園にあるまじき事態‼」
プーの言葉に衝撃を受けるあまり、今回は誰も「ここは女子校じゃない」と突っ込まない
そんなスケーターたちの中で、一人冷静な日本通チャッキー
「それ、日本のプロ野球選手のことでしょ?WBCにも出てた……
たしかユヅが大ファンなんだよね
名前は、えーと、ミヤケン先生じゃなくて……」
日本人スケーターたち「マエケン(前田健太)か‼」
美姫「そういえば、スポーツ新聞で、前田投手がユヅについて好意的に語った記事を読んだことがあるわ」
なーんだ、びっくりさせやがって‼と、再びプーに大容量ティッシュを詰め込むハビエル
プーはまた四角くなった
「マエケンさんにおめでた祝いを贈らなきゃ〜!」
日頃は年の割に冷静な羽生であるが、長年応援している広島カープ、
それも大好きな前田選手関連となると、メーターが振り切ってしまう
せめて生まれてからにすればいのに…彼の祝いたい欲はもう止められない
明子「たっくん、イカはどこへ行ったの?」
メンショフ「見当たらないんだよ」
無良「え?巨大イカがそんなに簡単に無くなるはずが・・・あれ?本当だ」
冷蔵庫にしまってあった500kg近いイカゴロ焼きが消えている
その頃、羽生はおもちゃ屋で次々に品物をカートの中に入れていた
「ふふふ、プーのぬいぐるみを大中小とりまぜて10個!
それからプーの着ぐるみ!
赤ちゃんとマエケンさんと奥さんの分を、洗い替えを考えて3着ずつ!
もちろんプーのティッシュケース!各部屋1個ずつでしょ、あと、車の中とか球場のロッカーとかに置いてもらっても良いな!
20個くらいでいいかな?
ヒーローインタビューの時にプーを持ってくれると嬉しいな!
えーと、それから、プーのタオルでしょ、ハンカチでしょ・・・」
実は、500kgのイカを売り歩いていた羽生
見事に完売
売り上げは全てマエケンのおめでた祝いに使うつもりだ
無良さんも巨大イカの扱いに困っていたし、ちょうど良かったよね!とご満悦の羽生
「待ちなさーい!」バイクに乗った荒川がおもちゃ屋に登場!
荒川「無良君のイカを勝手に売ったんですって?」
他のスケーターたちも荒川を追ってやって来た
無良「食堂で使ってもらおうと思ったんだからそれはいいんだけど、それにしても…」
織田「…おめでた祝いにプーさんグッズをたくさんっていうのはちょっと…」
山のようなプーグッズを泣く泣く売り場に戻す羽生
ジョニ子「シズカのバイク、結構いいじゃない。馬に乗るのと似たようなものね」
人気スケーターがおもちゃ屋に集まって騒ぎにならないかって?
心配ご無用、ジョニ子のレース衣装を着たままのランビが囮になって買い物客の眼を釘付けにしている
前田健太選手へのおめでた祝いを諦めざるを得ず意気消沈する羽生
カープ愛や前田選手愛を表すことができず悲しく思っている
また、プーがまるで自分が人妻にうつつを抜かしているような言い方をしていたと知り
冗談でも腹が立つとモヤモヤするのだった
この気持ちをどこに向ければいいのか?
羽生は考えた末にプーが寝ている間に裁縫道具を取り出し、
彼の赤い服の前面に「CARP」、
後ろに「MAEDA 18」と白い刺繍を施すのだった
「下手な刺繍だ……おっと、針で指を刺したのか?俺の服に血がついてるじゃないか」
裁縫上手な母親に頼まず、羽生が自力で刺繍に挑戦した事に気づき、プーさんは目を細めた
慣れない裁縫で疲労困憊しベッドで熟睡している羽生の指は、絆創膏だらけになっていた
「お針子さんって素敵〜!タナバタのお願いごとに『アパレル会社で起業する』って書けばよかったわ」
「浮かれっぱなしのジョニ子姐さん、何か大事な事をお忘れではないですか?」
アーロンから控えめな(まだ探り探りらしい)ツッコミが入る
「なんのことかしらぁ?」
「お誕生祝いしようにも、ご本人が知らん顔してたらやりにくいって話」
「ああ、アタシの25歳のお祝いね!ありがと〜」
「え、ホントはにじゅうく、う、ぐるじい……」
アーロンはジョニ子にフワフワなファーで首を締められ悶絶した
「遠慮しないで言ってくれれば、ちゃんとお祝いしたのに…。ほら、プレゼントだ」
Pチャンはジョニ子に大量の仙台牛を渡す。
「ユヅルに頼んで取り寄せてもらった」
「やだ…、パトリック熱でもあるの…?」
思わぬ人からの思わぬプレゼントにジョニ子もときめいてしまう。いけない、いけない!
羽生「でもなんで仙台牛だったのかな?美味しいけどさ」
Pチャン「肉は今年しか送れないからな」
リッポン「それってどういう意味……あ」
アーロン「あ」
ナンデス「あ」
チャッキー「あー!わかった!にく、29、にじゅうきゅうの語呂合わ…(ゴスゥッ!)ぐはっ」
ジョニ子のトーキックが綺麗な角度でチャッキーの鳩尾に決まった。
チャッキー「何で僕だけ…お肉あげたのパトリックだし、皆も同じこと思っ…た…のに…」
Pチャン「俺は何も言ってない」(←退避済み)
リッポン「僕も」(←退避済み)
ナンデス「右に同じ」(←退避済み)
アーロン「以下同文」(←学んだ)
ジョニ子「今季はユヅルの衣装のデザインをしてあげるんだったわ!
この素晴らしくおいしい仙台牛にちなんで、白黒牛柄にしようかしら」
羽生「それホルスタインですよ?乳牛であって肉牛ではありません」
http://sasakikoshi.com/img/087_01.jpg 羽生「これぞ、仙台牛です!」
ジョニ子「だったら衣装は黒?そして雄々しい角をつけて」
羽生「牛から離れてくださーい」
シマウマが物言いたげに羽生を見つめ、次に現飼い主のチャッキーを見つめた
チャッキー「ゼブラ柄とかないから……いや、君が嫌いってわけじゃないんだけど」
ランビが軽く咳払いする(アハン)
「ん〜、演目的にはホルスタイン(?)柄は有りなんだよな…。
でも、ハードル高いよなぁ…」
ジョニ子と羽生のやりとりを聞いて自分の衣裳を考えるリッポン。ちょっと思案顔。
Pチャン「お前は衣裳どうこうよりも、まず“髪の毛伸ばして〜!”って思われてるぞ。
ファンだったら絶対だ」
リッポン「お、おまゆう…!!」
「…ケヴィン、ケヴィン」
含み笑いの美姫がチャッキーを手招きする。
美姫「日本には『ゼブラーマン』っていう国民的ヒーローがいるのよ。
日本通だったらゼブラ柄を蔑ろには出来ないわね」
チャッキー「む。お母さんになってもその趣味は変わらないんですね。
僕は騙されませんよ!日本の国民的ヒーローといったらキヌガサに決まっています!」
小塚「……それはそれで騙されてるよ、ケヴィン」
羽生「ええ〜、何でですかぁ〜?!」
美姫「『ゼブラーマン』だってちゃんと人気あったじゃない〜」
そんな羽生のために衣笠丼を用意し、町田は食堂でゆったりティータイムを楽しむ
「油揚げと青ネギの卵とじ丼じゃ、地味すぎて集客できないだろうか」
「派手にするならアボカドのせてエディブルフラワーを飾ればいいと思う!」
ミライがアメリカのスシレストラン的な改善提案を出してきた
「うん………そうだね」
とりあえず食用菊のおひたしと浅漬けでも添えておこう、と町田は心の中で決めた
チャッキー&美姫のやりとりを横で聞いてたリッポンは、脳内で
「ゼブラ ゼブラ 白黒つけろ♪」という主題歌がエンドレスで回りだしイライラしている
「ららら お前の命日だ〜♪」
Pチャンが追い打ちをかける
羽生の衣装のデザイン画を描いては消し、描いてはくずかごに放り込むジョニ子
プー「ジョニ子さん、調子はどうですか?」
ジョニ子「困ったわ…以前のロミオとは違う斬新なものにしたいのだけど、どうすればいいか分からなくなってきたの」
ジョニ子は、プーの服に目を留めた
「あら、今日は刺繍が入っているのね。CARPですって?」
CARP…コイは、滝を登って龍になるのよね!
その若い情熱こそ、今回のロミオのパッションだわ!!
満面の笑みをたたえて、衣装の試作品を羽生に着せるジョニ子
映画の中から抜け出してきたような衣装に、大きな「コイ」の文字!
ストイコ・ベルネル「僕たちの精神が受け継がれて行くのは嬉しいね!」
チャッキー「僕ももっとクールジャパンプロをやるぞ!」
キャシー・クリス「私たちも負けないわよ!」「オリンピックでクールジャパン合戦をすることを目標に、お互いに頑張ろう!」
普段はどんな衣装も堂々と着こなす羽生だが、今回は泣きそうである
日本通チャッキーが、「ライオン(ライーヨー)、トラ、コイか。みんな日本のプロ野球が好きなんだね。ユヅ、カープ衣装で良かったね」
と無邪気に微笑んで、さらに追い討ちをかけるのだった
羽生の衣装の試作品を見て「クールジャパン的なことでは負けない」と盛り上がったキャシーだったが、さすがにロミオ衣装に「コイ」は無いですわよー、と思い直した
ジョニ子さん、ちょっと迷走してますわね。自分を見失っている時には、おいしい物を食べて落ち着くのが一番ですわよー
そう考えたキャシーは、大きなスポンジケーキを焼いて来た
「皆さんでこれをデコレーションして、ジョニ子さんにあげません?遅くなりましたけど誕生日ケーキの意味も込めて」
その声に応えて、バトルが様々なお菓子をケーキの上に散りばめ始めた
色とりどりのういろうを並べる名古屋スケーターズ
ずんだ餅を積み上げる仙台スケーターズ
餃子を並べようとして怒られる橋大輔
高橋成美「ジオラマみたいになってきたね!」と、ガンプラを載せる
Pチャンはラーメンで「Happy birthday(筆記体)」と書いている
ランビ「乙女に捧げる物だということを忘れちゃいけないよアハン♪」と、29輪の真紅の薔薇を飾り付ける
その頃、ジョニ子は日本語の「コイ」には「恋」の意味もあると知り、自分がデザインしたロミオ衣装への自信を深めていた
――フィンランディア杯表彰台にて――
羽生「ジョニーさんデザインの衣装で勝ったぞー!やったー!」
ガチ「郷土愛にあふれてるのはわかるけど、仙台名物の牡蠣を模す事なくね?」
羽生「別に牡蠣ではないんだけどなぁ」
ヴォロノフ「かっこいいぞオイスターマン!オレの黒レース使いはどうだい」
羽生「ありがとうございます!もう牡蠣でいいやwヴォロノフさんも素敵ですよ〜」
ガチ「(この二人のノリにはついていけない……けど今年はがんばるぞ!)」
スケーターハイスクールに樋口氏から手紙が届いた
P「豊の部屋についてアイディアを募るとのことだ。やはり体を温めるためにラー…」
真央「コタツがあったまると思う!」
佳菜子「うん、この前の4CCのキスクラにもコタツが欲しかったね!」
明子「コタツの上にはミカンとほうじ茶だね」
織田「いや、ミカンじゃなくてリンゴでしょ」
町田「ほうじ茶じゃなくて紅茶でしょ」
P「いやいや、ラー…」
キャシー「ラズベリーパイ?いいですわね」
無良「BGMはどうする?」
橋大輔「ビートルズを全部!」
クリス「日本のゲームとアニメメドレー!」
高橋成美・木原「私・僕たちがピアノで連弾する!」
P「だから、体を温めるためにラー・・・」
羽生「牡蠣鍋は温まりますよ」
小塚「BBQ!」
Pは諦めて、樋口氏に「BBQがいいと思います」と返事を出した
「よし!スケーターハイスクールは、今期は部活動に力を入れるぞ!」
突然、高らかに宣言するPチャン(一応、生徒会長)。
「…スケアメも始まってるっていうのに、急に何を言い出すの」
警戒しつつもリッポンは一応、突っ込んでみる。
Pチャン「会長の命令は絶対だ。つか、お前を見て閃いたんだ。
アダムとマヨロフには魚河岸部として活動してもらう!」
リッポン「絶対やらないっっ!!」
マヨロフ「ま、まぐろ担当?!」
Pチャン「こたつ部はまずは愛好会として活動してくれ。
活動次第では部への昇格も考える。鋭意努力してくれたまえ」
佳菜子「そんな!どうして魚河岸部はよくてこたつ部は駄目なんですか?納得できません!」
小塚「佳菜子、ノリいいね・・・。自分が何言ってるかわかってる?」
ジョニ子「つまりこたつ布団を連想させる衣装を着ればいいのね。OK!まかせてユヅル!」
羽生「え?」
エマ「いっそのことこたつを背負って滑ればいいんじゃないのぉ?」
羽生「僕はイヤホン部を作りたかったのに……」
ドンブー(製氷部部長)は、部活強化の噂を耳にして困っていた
観客がスケーターたちの部活を応援しだしたらどうしよう?
リンクを管理する立場として、羽生の演技後にイヤホンが氷上に舞うのはまあ良いとしよう
しかしリッポンとマヨロフの演技後には鮮魚が投げ入れられる!?
氷の上に魚…マグロ…美味しそう…
いやいや、メンショフが鮮魚部に興味を持ったら大変だ
イカが客席から降ってくる!
足の吸盤みたいなのが氷に張り付いて取れないんだよ!
羽生だって本当はイヤホンじゃなくて牡蠣をリンクに降らせたいんじゃないのか?
それ以上にまずいのはカナコ!
コタツ!
氷がとける!
どうしよう……
ドンブーの妄想は止まらず、眠れぬ夜を過ごすのだった
こたつ愛好会の部昇格を目論む佳菜子は、先輩スケーター達に声をかける事にした。
そうしたらパトリックだって反論できない!と考えたのが、多分、Pチャンには関係ない。
「…という訳で、これが日本の誇るラブリーでキャッチーな暖房器具“こたつ”です!」
ジョニ子「やだ、これ半分、いえ半分以上布団じゃない。これに皆で下半身を入れて暖まる…
なんてエロティックな暖房器具かしら…」
ベルビン「エロティックかどうかはともかく、確かに暖まるわね。
リンクサイドでの観戦にはぴったりかも」
リピンスキー「ちょうど三人座れるし、次のスケカナの解説席に使ってみる?」
佳菜子「わあ!是非是非、使ってみて下さい!
今ならおまけで籠に山盛り温州みかんもつけちゃいます(*≧∇≦)ノ!」
Pチャン「やめろ。気が散る」
ドンブー「(でも、リンクにコタツを投げ込まれるよりはいいかも…
てか、コタツってこんなに大きかったのか)」
「アタシも現役引退して解説席に座ることが増えるし、コタツ解説三人娘として売り出しましょうよ」
ジョニ子のサラリとした引退宣言に選手たちは大混乱!
ベルビン「あらみんなどうしちゃったのかしら」
リピンスキー「Twitterで重大ニュース発表予告してワンクッション置いたはずなのに」
羽生「てっきりご懐妊のニュースかと!ベビーブームかと!」
ジョニ子旦那「残念ながらそれはないね〜」
中国杯派遣組は荷造りに大忙し
今井「大気汚染対策に空気清浄機と、ガスマスクと・・・」
佳菜子「あ〜んアロマグッズたんないよ〜!!」
小塚「ファブリーズだけは切らすなよ。スポンサーがよけい暑苦しくなる」
ナンソン「(なんだろう?この悲しい気分・・・・・)」
ジョニ子「パトリック」
Pチャン「ん?なんだ?」
ジョニ子「パトリックはエレガントで美しいわね」
Pチャン「・・・・・・・・」
Pチャン「うわあああああああああああ!
ジョニーが!ジョニーが俺に新手の嫌がらせをっ!!
サイコロジカルアタックを仕掛けてきたああああああああ……!!」
チャッキー「うるさいなぁ、もお。中国杯の準備で忙しいんだからあっち行ってよ」
リッポン「ジョニーもいつだってゴージャスで美しかったよ、とか
ユヅルの衣装もファンタスティックだね。今度、僕にもデザインして欲しいな、とか
パトリックもジョニ子姐が喜ぶようなこと言ってあげなきゃ」
Pチャン「言えるかあっ!これ以上HPを削られてたまるかぁ…(涙目)」
チャッキー「よし!出来たあヽ(*´∀`)ノ!
アダム、これが日本に行ったら買ってきて欲しい物リスト。よろしくねっ!」
リッポン「…どこが中国杯の準備なんだよ!」
ナンソン「(なんだろう…やっぱりそこはかとなく悲しい…)」
「なぁ、パトリック」
Pちゃん「ヒィッ!」
名前を呼ばれて振り返ったPちゃんの目の前には
普通にしててもなんだか怖いトランコフさんが立っていた。
トランコフ「部活を作ってるんだってな?俺は黄パンツ部を作りたいんだ。
かまわないよな?部員はブルザ、ホタレック、ジュベールがいる」
Pちゃん「ももももちろんかまわないよ(おーこわ)」
ブルザ「(仮装部を作りたかったのに…)」
ホタレック「(旗ふり部を作りたかったのに…)」
ジュベ「(ヤグディン部を作りたかったのに…)」
チャッキー「ショボーン(´・ω・`)」
トランコフ「ケヴィン、残念だったな。そう落ち込むな」
チャッキー「あ、トランコフさん。そうですよね、気持ちを切り替えて頑張ります!」
トランコフ「そうか…そう簡単には立ち直れないか…」
チャッキー「は?いえ、あの…落ち込んでても仕方ないので前向きに…」
トランコフ「実はそんな君にぴったりの部活がある!黄パンツ部だ!」
チャッキー「・・・・・」
トランコフ「黄パンツ部に入れば君もきっと新しい自分を発見できるぞ!」
ブルザ「さささささえなかった俺もこの黄パンツを履いてモテモテに」
ジュベ「いちゅうのあのこもふりむいてくれるぜ(棒読み)」
ホタレック「黄パンツを履いて人生が変わりました」
トランコフ「さあ!君も黄パンツ部に入ろう!」
チャッキー「え?や、ちょっと…うわー!誰か助けてーーー!!」
Pチャン「こらー!強引な勧誘は規則違反で廃部にするぞーっ!!」
橋大輔「ユヅ、一緒にイヤホン部をやってくれる人、見つかった?」
羽生「いえ、残念ながら誰も」
橋「そうかー、実は俺もな、タコ焼き部を作ろうと思ってたんや」
羽生「タコ焼き部・・・ですか」
橋「そう、パトリックとタカがラーメン部を作るのは目に見えとる。だから先手を打ってナル君と一緒に粉モン文化を広めようと思ってたんよ」
羽生「なるほど」
橋「でも、ナル君、『タコ焼きを作っている時に、ある穴にタコを入れ忘れたら次の穴に二つ入れていいん?』とか、すごい気にしてて」
羽生「はあ・・・」
橋「だからナル君とタコ焼き部をやるのはやめにして、樹を中心におでん部を作ろうと思うんや。ユヅ、一緒にやらへん?」
羽生「おでんは良いですね。でもどうして僕なんですか?」
橋「ユヅ、スケアメの時に樹のことをすごいって言ってたでしょ」
羽生「はい、確かにそんなふうに記事にも書かれましたが・・・?では、樹君とおでんの関係は何ですか?」
橋「樹のSPやん?おでんの東!」
羽生「エデンですよ!!」
>>122の小塚の店は、スケーターハイスクールの食堂の片隅でソフトドリンクバーとしてひっそりと営業中
時は遡ってスケカナ男子SP後、羽生が野菜ジュースを片手にうなだれている
小塚「今季のGPSではパトリックの後にSPを滑らなければならないのは仕方がないんだから、それを利用するくらいの気持ちで行けばどうかな?」
羽生「そうですね…」
小塚「ほかの選手のことを変に意識したでしょ」
羽生「はい、今回の選手だけではなくてスケアメの樹くんのことなども思い出したかもしれません」
小塚「樹は樹だよ。ユヅは自分の方法で表現していけばいいよ」
エリボン男子SP後
羽生「小塚さーん、聞いてくれました?」
小塚(聞いてくれました?「見てくれました」ではなくて?)
羽生「アドバイスどおり、パトリックの後の滑走順を活かして樹くんとは違う方法で表現しました!『フランス語の数字が分からなかった』って、樹くんに負けない名言ですよね!」
小塚「そっちかよ!」
その頃の町田は羽生にこのように対抗心を燃やされたとは知らず、ランビと一緒に大型タコ焼きセットを購入
今頃になって橋大輔がタコ焼き部を作りたがっていると耳にしたのだ
「今のアタシは差し詰め放送部員かしら?解説の仕事、褒められちゃった(*ノ∀ノ)キャッ」
「部員じゃなくて顧問だけどな」
「相変わらず口が減らないわねー、パトリック」
「イデデデ、耳引っぱんな!仕事が順調で良かったと思ってるよ!ただなぁ…」
「なによ?」
「いや…、本当に引退したんだなぁと思って。見送る奴が増えたなぁ、と…」
柄にもなくしんみりするPチャンに、ジョニ子は一瞬、鼻白むも
すぐに切り替えて、Pチャンの背中を思い切りど突いた。
「なーに言ってるの!今はそんな事考えてる時じゃないでしょ!
あんたは自分のやるべき仕事をしなさい!」
「ガハッ、ゴホッゴホッ!…う、うす(…加減を考えろ!)」
リッポン「・・・・・やっぱり、五輪に行きたいなぁ」
レイチェル「もう片手が届く所までは来てるでしょ。
五輪は…採点は残念だったけど、演技は満足してるわ」
リッポン「ありがとう、レイチェルw バンクーバー素晴らしかったよ。
そうだね… 今度こそ、絶対、五輪に行くよ!」
「私も。私も今度は絶対、一緒に行くからね♪」
2人の後ろから親友のワグナーがひょっこり顔を出して一緒に笑った。
経営者「お前らなんかは完全に新世代ってとこなんだろうなあ」
アーロン・GG「何の話です?」
経営者「いんや別に。全米がんばれよ」
アーロン「もちろんデスッ!」
GG「がんばりマスッ(*≧∇≦)ノ!」
「・・・・認めたくないけど、やっぱり一人は寂しいかな」
「こらー、お姉さんがいるでしょ。元気だしなさい!」
ボソッと呟いたマヨロフの後ろから、ヘルゲソン姉がガバッと抱きついた。
「まずはエリックのフリー、スウェーデン魂で巻き返すわよ?」
背中越しに、にっこりと微笑まれ、マヨロフはこくんとうなづく。
「……うす」
加藤アナから自分がラーメン部副部長にされていたことを聞かされ、小塚はワールドレコードを祝うついでにPチャンに問い詰めに来た。
小塚「パトリック!なんで勝手に…」
Pチャン「Somewhere you're fast asleep...」
小塚(うわああ音痴!!!!)
ゾンビ化したPチャンが下手な歌を歌いながら襲ってきた!
ジガンシナ「いいわよパトリック!これでまたゾンビ部の部員が増える!」
ガジー「首だ!首を狙え!」
ラジオノワ「がんばれパトリックー!」
小塚「あーもうっ!なんでめんどくさいことになるんだ!」
ゾンビ部、現在4人。
その様子を見つめる3人の姿があった。
ペシャラ「あたしもゾンビ部に入ったほうがいいかしら」
トランコフ「ファビアンは黄パンツ部だからな」
ブルザ(どっちもいやだな…)
215 :
スポーツ好きさん:2013/12/09(月) 21:36:03.25 ID:KN3x0Dia
GPF出場者やスタッフに誕生日を祝ってもらい、笑顔全開の羽生
「最高の誕生日だなあ」
「ホントそうよねっオーマイガー!
こうして大勢の仲間に祝ってもらえるなんてスケーター冥利というものよ
ソチに向けて気合が入らざるをえないわオーマイガーああなんて楽しいんでしょう!
アタシやるわ!アタシやるわ!エリックもやるって言ってるわ!
それにしてもユヅルと誕生日が1日違いとは知らなかったわオーマイガー!!」
デュハメルもご満悦
ジョニ子「疲れたわ…」
Pチャン「なんだ?仕事疲れか?それともクリスマスではしゃぎ過ぎたか?」
ジョニ子「年末各国ナショナルの応援疲れよ」
Pチャン「それか。日本のスケオタみたいな奴だな」
ジョニ子「でも疲れている場合じゃないわ!年明けには全米ユーロよ!
また気合い入れて応援しなきゃ!」
リッポン「ジョニ子姐さん大変だなぁ。ganbatte!」
Pチャン「お前が頑張れよ!つか、お前らが主役だ!」
ジョニ子「それにお祝いもしないとね♪」
Pチャン「・・・・・」
羽生「何で黙ってるの?」
Pチャン「…どうせ俺の事じゃないし」
荒川「(そわそわ)」
ジョニ子「結婚二周年のお祝いよ!」
荒川「私の事でもなかった… もっと精進しなければ(´・ω・`)」
プーさん「おお、貴方も背中からティッシュ出すのかい?」
ジュベ「出さないよ!」
小塚「スケーターの背中の裂け目は意匠でしかないんだ」
プーさん「いや、君はそろそろ出そうぜw」
2人と1匹のやりとりを傍で聞いている町田は
(僕も背中を裂いてそこからソチに羽ばたく翼を出したい)などと夢想している
「一年前このスレでは流血キャラ、紅茶係を経て
>>83だったが今季の僕は違うぞ!」
手軽なストレス解消手段として風呂場で熱唱する羽生。
「始めようか〜天体観測!ほう〜き星〜を、さがっしって!」
「いいわね〜ほうき星探すの楽しいわよね〜」
ジョニ子乱入。羽生は驚きのあまりバスタブの中で溺れた。
「ごぼごぼ、ぐはぁっ!はー、はー、どどどどうしたのですかジョニ子さん」
「何を恥ずかしがってるの?私達生物学的には男同士じゃないの」
「いやそういうのではなく、大熱唱を聴かれてたのがちょっと」
「風呂合唱部を作りましょうよ。ジェーニャとステフも誘うわ」
「尊敬している大先輩との活動は嬉しいけど、迷う・・・」
プレママ生活に突入している荒川は過ごし方がわからず部屋の中をウロウロしてしまう
「そんな時にはアイスクリームを食べるのよ!」
「ジョニ子!」
台車に「寿」の文字入りドラム缶入りアイスを乗せてやってくる姿は
以前より少しやつれたかのように見える
「(栄養が偏ったらいけないんだけど)……今日は食べようかな!ジョニ子と!」
「うふふ、ベビーが寒がらない程度にね」
もうじき人妻ではなくなるジョニ子だが、荒川を祝福する気持ちはまっすぐだった