ジョニ子と愉快な仲間達の華麗ないちにち 6.1日目
愛妻と愛息に再会し、大王イカの体もだいぶ元の白さを取り戻してきた。
枕元ににじりよったレイチェル(ティアラ付)が問う。
「大王、今回の事件についていろいろと気になる事があるのですが、容体はいかがですか?」
「うむ、話すぐらいなら大丈夫」
「では単刀直入に。あなたを拉致・監禁した実行犯はわかりますか?」
「―――太平洋のマッコウクジラと、その配下の者だ」
「なるほど。縄張り争いという事でしょうか?」
「私が先手を打ったと?そこまでの野心はない。向こうはやる気満々のようだが」
「ではなぜ大王はそんな危険な太平洋を目指されたのですか?それも単身で」
「少々長い話になるが、よいだろうか」
ジョニ子がエージェントに電話をかける。
「私の自伝も大ヒットしたことだし、大王イカの冒険ってどうかしら。ビジネスチャンスよ!」