今年の中日はやらかす

��零封�∴ﾉ藤準規にOB助言無視指令

伊藤準規が3日の読売戦に先発し、6回2安打無失点と好投した。読売の主力が並んだ打線を抑えて自信も深めた様子。
「今までやってきたフォームのバランスが制球力につながった。読売は日本一になっていますし、今後に生きると思います」と胸を張った。先発ローテーション入りにも一歩前進だ。
そんなオレ竜期待の星にチーム内からは「今後はOBの助言は無視しろ」との声が出ている。伊藤はかなりの変則フォーム。
頭の真上から投げ下ろし、左足に体重はあまり乗らない。逆に左足を突っ張るようにして投げ込むなど��突っ込みどころ�＊檮ﾚ。そのため、OBらが寄ってあれやこれやと注意するからだ。
　もちろん、OBは良かれと思って指導する。チーム関係者もそれは分かっている。だが「伊藤はここまであの投げ方でやってきたんだ。それをあれこれ言って変えたら逆におかしくなる。
実際に実戦ではちゃんと抑えているんだからね」と言わずにはいられない。エース候補の伊藤だけに、壊れたらたまらないからだ。
根っからのまじめ人間の伊藤は「みなさんが言っていることは全部正しいと思います」と話すが、自分の将来のために関係者の「OB助言」について耳を傾けた方がいい？
チーム関係者の訴えは真剣だ。

本気で荒木を潰す気か
意味深な読売戦スタメン遊撃手「岩崎」起用

霞上記者は4日の読売戦のオレ竜オーダーを見て首をかしげた。
体調不良のため2日連続で球場入りしなかった井端を除いてレギュラー陣が名を連ねたにもかかわらず、遊撃手は荒木ではなく4年目の岩崎達郎だったからだ。
「荒木はいったいどうしたんだろう。若手主体だった昨日(3日)は『明日は出ます』と言っていたし、今日の試合前の練習ではメニュー通りに元気にこなしてピンピンしていたのに…」。
気になった霞上記者は試合そっちのけで取材に走り回ったところ「落合監督は本気で血の入れ替えをするつもりでいるのではないか」(チーム関係者)との声を耳にした。
「二塁・荒木、遊撃・井端」のゴールデングラブコンビを「二塁・井端、遊撃・荒木」に変えた落合監督は今年のキャンプ初日に「開幕の時点で(コンバートを)完成できなくても元に戻すという選択肢はない。
駄目なら別の選手を使う」と不退転の決意を見せた。
関係者は、その“駄目ならー”の段階に入っているのではと見ているのだ。
実際、落合監督は岩崎達を高く評価しており「よそに行けばレギュラーを張れるぐらいの選手だ。それだけの力がついてきたよ」と太鼓判を押したという。
そもそも今回のコンバートについて「井端は心配ないと思うけど、セカンドからショートになる荒木にとってはしんどい。
落合監督の目的は荒木を潰すつもりでやろうとしているようにさえ思えてしまう」(チーム関係者)との冷ややかな声もあった。
そんなこともあってチーム内に“荒木ピンチ説”が流れているようだが…。
「荒木、井端の“アライバコンビ”と言えば中日の大看板。落合監督は本当に、そこにメスを入れるのだろうか…」霞上記者は気になって仕方がなかった。

落合監督かん口令
ネルソン出場停止3ヶ月　銃刀法違反

中日は2日、銃刀法違反容疑で那覇地検に送検され、釈放されたネルソンについて同日から3ヶ月間の出場停止処分にすると発表した。
その間はチームに同行できず、二軍戦にも出場できない。
　ネルソンは2月26日にキャンプ地の沖縄から名古屋に戻る際、那覇空港で手荷物のかばんから実弾1発が見つかり、現行犯逮捕された。
母国のドミニカ共和国で護身用に使用した物を誤って持ち込んでしまったという。球団側は悪意はなかったと判断して解雇処分を回避。
西脇代表は監督責任を問われ、厳重注意処分を受けた。ネルソンは「ファンや球団、チームメートに迷惑をかけて申し訳ない。
プレーできるチャンスをもらったので、一生懸命に恩返しするつもりで野球に取り組みたい」とコメントした。
これに関してナインの口は重かった。選手会長の森野は「僕自身のことじゃないので言える立場にない。球団が決めたことなのでしょうがない」。
誰もが「ノーコメント」だったが、それもそのはず。落合博満監督が選手を集めて「不法なことは断じて許されない。改めて身辺には細心の注意を払ってもらいたい」と訓示した上で、
この件に関してかん口令を出したからだ。
「選手によって処分が軽いとか重いとか両極端の意見は言わない方がいい。チームがまとまっていないようにとられてしまうからね。大事な時期ってこと」（チーム関係者）。
開幕を控えて��ネルソン問題�≠�いつまでも引きずるわけにはいかない。暗いムード一掃に指揮官も必死だ。

中日　ブーちゃん　オープン戦初アーチ！��ポスト立浪�≠ｾ
早くもグッズができる！？

ブーちゃんことドラフト３位・中田亮が１日のロッテとのオープン戦で初アーチを放った。
「積極的に打っていこうと思った。うまく反応できたと思います」とにんまりだ。
首脳陣の評価もうなぎ上り。当初は３日から始まる教育リーグに出場させる予定だったが「彼の生きる道は左の代打。これから一線級のピッチャーも出てくるので見ておいた方が良い」
（辻コーチ）と一軍残留が決定。代打の切り札��ポスト・立浪�≠ﾌ１番手に急浮上だ。
現場だけではない。名前をコールされるだけで大歓声を浴びるブーちゃんに営業関係者も「ポスト立浪」と期待している。
「立浪さんの引退はグッズ販売で大きな痛手。ブーちゃんがその代役を務めてくれればね。売れること間違いない」とドル箱になると確信しているからだ。
　すでにブーちゃんグッズの青写真も出来上がっている。野球選手では珍しいずんぐりむっくりの体に愛嬌のある笑顔を活用したものだ。
「キャラクターが立っているので似顔絵的なグッズにしようと思っているんです。早ければ１〜２週間で出来上がるグッズもあります。
開幕一週間前に一軍に残っていれば思い切って勝負に出たい」（営業関係者）。
そのためにも「頑張れ！ブーちゃん」。ある意味、本人以上に開幕一軍入りを願っている。

ネルソン謹慎程度なら中日バッシングも
プロ野球2010

26日に那覇空港で手荷物から実弾1発が見つかり、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕され、27日に釈放された中日のマキシモ・ネルソン投手(27)が28日、
ナゴヤドームで会見した。
「自分の不注意で皆さんに迷惑をかけてすみませんでした。自分としてもすごく心が痛いです」と深々と頭を下げて謝罪した。
沖縄県警豊見城署では食事も取れないほど精神的なショックを受けたという。
それでも「またプレーするチャンスがもらえるなら一生懸命やって、それで（恩を）返していきたい」と現役続行に意欲を見せた。
　この日、沖縄から名古屋に戻ったネルソンは会見前に球団から事情聴取を受けた。母国のドミニカ共和国では許可を受ければ銃の所持が認められ
「家族を守る護身用として所持し、出国の際に1発だけ取り出し忘れた」と説明。
実弾が入っていた　バッグはスーツケースの中に入れていたが、来日した際や沖縄への移動の際は検査で引っかからなかったという。
　会見に同席した西脇代表は「このような事件を引き起こして世間を騒がせ、野球ファンに対する期待を裏切った。監督責任を痛感している。解雇の可能性を含め、総合的に処分を判断する。
週明けにも球団の処分を出したい」と神妙な表情。
その上で「何か意図があってやったわけではない。処分が決まるまでチームに帯同させることは考えていないが、
あれだけ（厳しい）キャンプをやってきたのに何日間もこのままでいれば体が元に戻ってしまう。球団管理の元で体を動かす程度のことは認めてやりたい」との口にした。
しかし、これにはチーム関係者から「うっかり実弾を日本に持ち込みましたでは済まされない大問題。
これだけ世間を騒がせる刑事事件を起こして逮捕までされたのに、もし甘い処分を出せばあちこちから自分のチームのことしか考えていないのかとバッシングを受けてしまう。
ここは毅然とした重い処分を下さないと」との声も…。
　この日はブランコが体調不良でナゴヤドームに姿を見せず、
チーム関係者が「同じドミニカ出身のネルソンが逮捕されたことでブランコも精神的ダメージを受けたのではないか」と心配するなど重苦しいムードいっぱいのオレ竜。
取材に当たった霞上記者も「どんな結論になるのだろうか」とどんより気分だった。