●天皇陛下に拝謁した日本代表
― 天皇陛下もワールドカップの壮行試合となった対スウェーデン戦からご覧になって
本番の大会では決勝戦にお越しになられました。
長沼◆その壮行試合の後、陛下は選手たちを直接激励くださいました。
国立競技場の貴賓室で、選手たちが着替えを終えるまで二十分ほどもお待ちくださったのです。
そして全員が揃ったのですが、本当に戦前の世代の方が見たらもうひっくり返るんじゃないかと思いましたけれども、
何と今時の若い者はパッと手を出して陛下に握手を求めるんですから。
私などは「おい!」と言いたいぐらいでしたが、天皇陛下はニコニコされて応じておられました。
皇后陛下は手を怪我して包帯を巻いていた選手(柳沢選手)には、手をさすられて「大丈夫ですか?」。
あれには参りました。本当にお母さんですね。国母という言葉を思い起こしました。
ああいうことを一回でも経験した人は、理屈抜きで皇室を敬う気持ちに絶対なりますね。
それから昨秋の園遊会には日本代表の松田選手と明神選手が御招待を頂きましたが、
実は愛子さまに子供用の日本代表のシャツをお着せして、
そして両殿下も同じものをお召しになられて、お三方でテレビで応援されていたそうです。
二人は殿下からその写真をちょっとお見せ頂いたそうですが、もったいなくもありがたい嬉しい話ですよ。
また、ワールドカップには、各国から王族がお越しになった。
イギリスのアンドリュー王子、ベルギーの皇太子殿下ご夫妻。
そういう時に他の国、例えばブラジルだったら大統領や首相が接待するのがベスト。
ところが日本は皇族がお出ましになるんだから、先方もとても喜ばれるし、何よりも形が整いますよね。
http://www.nipponkaigi.org/2100-kataru/2110-05naganuma01.html