オリンピック代表選考方法
オリンピックの代表選考については、原則として過去1年間の国内外の大会の結果および内容を勘案の上、
金メダルに一番近い選手を選考している。具体的には、前年秋の講道館杯全日本体重別選手権大会から
当該年の春の全日本選抜体重別選手権大会および全日本選手権大会(男子)、皇后盃(女子)までを選考
期間と位置づけている。選考の内容としては、講道館杯、選抜体重別選手権の成績だけではなく、過去1年間
の各種大会(国内大会、国際大会等)の他、直近のオリンピックや世界選手権大会の成績や内容、そして現状
として誰が金メダルを獲得できるかなど、数々の要素を分析、検討し、選考している。
全柔連は上記のようにアナウンスしているが、これでは選考方法自体かなり曖昧なものと言わざるを得ない
上層部は国際大会での成績をより重視すると度々発言しているが、上記を見る限りそれは明文化されてない
ので、国内大会での結果だけを見て騒ぎ立てる素人を説得できるだけの十分な根拠を持ち合わせていない
と言えなくもない
さらに言えば
>原則として過去1年間の国内外の大会の結果および内容を勘案の上、金メダルに一番近い選手を選考している
こう言っておきながら
>具体的には、前年秋の講道館杯全日本体重別選手権大会から当該年の春の全日本選抜体重別選手権大会および
全日本選手権大会(男子)、皇后盃(女子)までを選考期間と位置づけている。
選考期間を過去半年に限定するようなことを言ってみたりで、選考方法の文言それ自体の曖昧さは拭えない
>直近のオリンピックや世界選手権大会の成績や内容
さらにこんなことまで言ってることから、過去何年にも渡る実績も考慮されるらしいので、実績のある選手はそれなりに
有利な選考とも言える
ただ基本的に選考対象となる試合は、五輪前年からの1年間と見なしてよいだろう
それに前回のオリンピックでの実績も参考にされるといったところか
こうなると谷や谷本はそれだけでかなりのアドバンテージを得てることになるな
2007年体重別から2008年体重別にかけての五輪代表候補の成績
48キロ級
谷
2007体重別 福見に有効取られて2位
2007世界選手権 優勝
2008体重別 山岸に有効取られて2位
福見
2007体重別 谷に有効とって優勝
2007ユニバーシアード 優勝
2007嘉納杯 5位
2008 フランス国際 5位
2008体重別 初戦負け
山岸
2007体重別 3位
2007アジア選手権 優勝
2007実業選手権 2位
2007東アジア選手権 優勝
2007講道館杯 3位
2007嘉納杯 3位
2008ドイツ国際 優勝
2008体重別 谷に有効勝ちして優勝
谷は世界選手権でその時点における強豪ほぼ全員を退けたという点が
評価されたんだろう
福見は谷に勝ったもののその後が続かなかった
山岸は比較的安定した成績を残していたものの、谷の世界選手権での
内容を伴った優勝には及ばないと見なされたのではないか