799 :
スポーツ好きさん:2007/10/02(火) 13:58:27 ID:6RwrcnOo
キモスレサラシアゲ
ほす
おばちゃんニコニコしてたね
うん。おばちゃん嬉しそうだった。
やっと本格的にシーズンインだね〜
みんな頑張ってほしいな
んだんだ
優勝保守
エリック優勝おめ
お久しぶりです。今まで保守してくださってありがとうございます。
本当の本当にあと数回で終わらせます(`・ω・´)。長い間お待たせした事を心からお詫びします。
ロシア中が熱狂に包まれたソチ五輪から、8年の月日が流れた。
ロシアのとあるスケートリンクに、1人の男が立っていた。
何度も世界選手権を制し、五輪の金メダリストであるその男は
自分の目の前で、ステップを踏みながらリンクを横断する少年と少女を真剣な眼差しで見つめている。
暫くして、彼は手を叩いた。
ヤグ「よし、今日の練習はここまで。」
マリ「やったーっ!」
アレク「イェーイ!」
2人は父親譲りのガッツポーズをすると、満足げな笑顔を見せた。
ヤグ「マリもアレクサンドルも良くなってる。特にマリは・・・」
しかしマリはアレクサンドルに何か耳打ちすると
マリ「。マリ用事があるから行くね」
と言って鼻歌を歌いながら急いで去ってしまった。
ヤグ「何だ?折角褒めてやろうと思ったのに。」
アレク「・・え・・・えーと・・・早めに練習終わったから、と・・と友達とデパートのバーゲンに行くんだってさ。」
アレクサンドルの目が泳いでいる事に、ヤグは気がつかなかった。
ヤグ「そんなにバーゲンに行きたいなら、俺が連れてってやるのに。」
不満そうに呟いたヤグに、アレクサンドルは目を輝かせた。
アレク「!!本当?じゃあ今から僕と回転寿司食べに行こうよ!マーマも皆も誘って」
ヤグ「回転寿司に行くとは言ってない。今日は俺がオムレツ作るから、それで我慢しろ。」
アレク「・・・チェッ」
ヤグ「不満ならバナナも付ける。」
アレク「・・・メロンのほうがいいなぁ」
2人はそんな話をしながら、家路に着いた。
2人が家のドアを開けると
いつものように、沢山の子供達の笑い声が聞こえてくるのだった。
「マーマ、パーパとお兄ちゃん帰ってきたよー!」
「パーパ、お兄ちゃん、遊ぼうよーー!」
「お姉ちゃんはー?お姉ちゃんどこー?」
>>807 その頃、とある寿司屋に2人の男女が入店していた。
男女と言っても、女のほうはまだ「女の子」と言ったほうがいい年齢だったが・・・
マリ「・・・それでね、酷いの!遊んであげようとしたら
『一緒に遊ぶって嘘ついて、アタシをいじめるんでしょ?。怖いよ〜誘拐魔酷いよ〜』
って泣くの!!!・・・私のせいで泣いたと思われてマーマに怒られちゃった。
私は本当に遊んであげようとしただけなのに。!あの子は小さいのに思考回路が変なのよっ!」
ぷんぷん怒りながら、彼女は自分の大好物のイクラを注文した。
イゴール「(これでイクラ10皿目・・・)へーそれは大変だねー。」
「女の子」の不自然な長すぎる愚痴に何かを感じながら、彼はとりあえず相槌を打った。
マリ「でしょ?!なのにあの子、生意気な癖に顔がお人形みたいに可愛いの!あ〜ますます腹立つ〜!」
更にイクラを注文しようとするマリを、イゴールは制止した。
イゴール「マリちゃんも十分可愛いよ・・・ところで、今日は従姉妹の愚痴を聞かせるために僕を呼んだの?」
マリ「・・・ちがうもん。あんな子関係ないもん。」
『マリちゃんも十分可愛いよ』という言葉に嬉しいものを感じながら、マリは言おう言おうと思っていた事を告げた。
マリ「・・・イゴール君にお願いがあるの。」
イゴール「なに?」
マリ「マリはマーマもパーパもやってない事がやりたい。」
イゴール「???」
マリ「マリは今のままだと名前負けしちゃう。
マリはマーマーやパーパより凄いって思われないといけないの!」
マリの真剣な表情に、イゴールは身構えた。
イゴール「うん。その気持ち、僕もよ〜〜く分かるよ。で、僕は何をすれば?」
マリ「クワドアクセルの飛び方教えて!」
イゴール「マリちゃん・・・それ、僕も出来ないから」
そう呟いて、彼はため息をついた。
お久しぶりです!ずっと待ってました
マリちゃんが可愛いww
職人さんキテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!
復活嬉しい!ありがとー
マリちゃん、イゴール君カワユス(*´Д`*)
>マリ「・・・それでね、酷いの!遊んであげようとしたら
『一緒に遊ぶって嘘ついて、アタシをいじめるんでしょ?。怖いよ〜誘拐魔酷いよ〜』
って泣くの!!!・・・私のせいで泣いたと思われてマーマに怒られちゃった。
私は本当に遊んであげようとしただけなのに。!あの子は小さいのに思考回路が変なのよっ!」
>イゴール「マリちゃんも十分可愛いよ・・・ところで、今日は従姉妹の愚痴を聞かせるために僕を呼んだの?」
・・・ということは、ジュべ&舞めでたく結婚→娘誕生、で娘の性格はパパ似なのねw
職人さんお久しぶりです。
また殿は報われなかったんですねw>マリちゃん
8年も経ったら他にいい人できてるんだろうか。というかそろそろ解説デビュー?
>>807>>808 マリが家族の待つ我が家に帰ってきた時、
すでに外は暗くなっていた。
真央「おかえり。ずいぶん遅かったね。みんなお姉ちゃんの帰りを待ってたのに。」
ヤグ「バーゲンの割には、何も買わなかったんだな?」
マリ「欲しいものが無くて…」
両親の疑惑の目に、マリはなんとか話題を逸らした。
マリ「チビたち寝ちゃった?」
真央「アレクサンドル以外はもう寝てるから、明日は遊んであげてね。」
そう声を掛けて、真央はにっこり笑った。
マリ「わかった。チビ達とは明日遊ぶ。じゃ、ちょっと急いでるから。」
ヤグ「俺のオムレツが台所にあるから、残さず食えよ。」
部屋に戻ろうとするマリに、ヤグはきつい口調で言った。
マリ「はーい。」
適当に返事をして、マリはアレクサンドルの部屋に向かった。
当然、オムレツは台所にラップを掛けられて放置されたままだ。
アレク「おかえり。どうだった?」
マリ「跳べないってさ。イゴール君なら練習で成功させてるかなぁ〜と思ったのに。」
・・・そっちはどうだったの?」
とあるビデオを見ていたアレクサンドルは、リモコンを手に取りビデオを一時停止する。
テレビ画面には彼の父親の姿が映し出されている。
アレク「僕は大輔さんのとこでプログラム作る時に、教えてもらえる事になった。」
マリ「ステップのついでに4回転も教えてもらえばいいんじゃない?
日本には美姫おばちゃんもいるし・・・そうだ!マリもクワドアクセルが駄目ならプルおじさんに5回転を・・・
でも5回転は危ないし怪我したら困るし・・・・・・」
マリは眉間に皺をよせてブツブツと呟いている
アレク「クワドアクセルも十分危ないと思うけど・・・」
マリ「危ない危ないってアレクサンドルは男の癖に根性が無い!!マリは世界初がいいの!!
大輔おじさんと美姫おばちゃんがクワドアクセル跳べればマリも教えてもらえたのになぁ・・・あ゙〜〜。」
>>807>>808 >>813 アレク「世界初でもなんでもなればいいじゃん。」
自分を指差して、アレクサンドルは意地悪そうな顔をする。
アレク「でもって世界最高のスケーターになるのは僕。
いつか、ヤグディンと言えば誰もが僕の顔を思い浮かべるようなスケーターになるもんね!」
マリ「アレクサンドルの丸顔なんて思い浮かべても仕方ないわよっ!」
アレク「!!マリなんて、この前パーパのステップ真似しようとして派手にコケてたじゃん!」
マリ「あれはあんたの空けた穴に引っかかっただけなの!」
2人が言い争い始めた時、テレビから、「あの音楽」が流れ出した。
ビデオの1時停止の時間が切れたのだ。
マリ「・・・」
アレク「・・・」
黙ってテレビ画面を見つめる。
その映像を見終わった時、2人どちらからともなく1枚のDVDを探し始めた。
「バンクーバー 真央 金メダル」と書かれたそのDVDをデッキにセットし、再生する。
テレビからもう1度「あの音楽」が流れた。
2人が、真剣にその映像を見ていると、大きな音を立てて部屋のドアが開いた。
ヤグ「こら!俺のオムレツ残すな!!」
真央「ピロシキも作ったから、良かったら食べてね。」
オムレツをトレイに乗せた、ソルトレイク五輪金メダリストと、
ピロシキを大皿に乗せたバンクーバー五輪金メダリストがいた。
デーも安藤も年取ったんだな…しみじみ。
マリの性格は真央似、アレクサンドルはヤグ似?
そしてW金メダリストキター!!
「あの音楽」ってなんだろwktk
キテタ!!!!
職人さん、皆さんおひさしぶりです!!!
保守!
ところで舞とジュベの子供達の名前は何ていうんだろう?
あけおめ保守!
待ち保守
また保守
ヤグプル見てきましたよ
823 :
保守:2008/01/27(日) 07:27:44 ID:YCDpichp
824 :
保守:2008/02/17(日) 13:36:33 ID:kQkBLuj5
真央ちゃんおめ!
どんどんオトナっぽくなっていくね
mochihosyu
真央ちゃんとラファお別れらしいですね
二人のキスクラ楽しみにしてたので残念…
記念保守
栗落雁保守
829 :
スポーツ好きさん:2008/04/08(火) 22:42:16 ID:KbDjfFwV
職人さんお疲れ様です.感動しました!!
勝手に終わらせるな>>829
職人さん何時までも続き待ってます
保
hosyu
そろそろ保守るか
捕手
タラソワコーチの下でがんばれ
真央ちゃんがヤグステップみたいなトゥステップを披露したとき感動しますた。
↑んだんだ
お久しぶりです 長々と放置してすみませんでした
これ含めて一連の投下で終わります
今までありがとうございました。
リアルの選手達の幸福を心から祈ってます
>>814続き
子供たちの部屋のドアを開けた2人は、
2人にとって思い出の、決して忘れる事の出来ない曲を聞いた。
テレビ画面には、浅田真央がバンクーバーで金メダルに輝いた時のフリーが流れている。
ヤグ「・・・ずいぶん懐かしいものを見てるな」
真央「うん・・・」
2人は子供たちと一緒に、そのビデオを見た。
2人並んだキス&クライ 栄光に包まれていた頃の自分達が居た。
一方、2人の子供達は2人とも違う反応をしていた。
アレク「前言撤回。一生無理な気がしてきた」
アレクは頭を抱えて呟いた。一方、マリは拳を握り締めている。
マリ「ご、5回転やればきっと大丈夫!・・・マリはやるわ!アレクサンドルのバカッ!意気地なし!」
アレク「だって・・・」
片方は落ち込み、片方はなにやら熱くなっている双子が気になり、真央は話しかける。
真央「2人ともどうしたの?5回転って?」
マリは目を輝かせた。
マリ「なんでもない。マリ、そのうちパーパやマーマなんかより有名なスケーターになるから!」
その言葉に、伝説のスケーターが反論した。
ヤグ「ジャンプを上手く跳ぶスケータだけが良いスケータというわけではないぞ
良いスケーターになるには良いスケーティングと、表現力や芸術性が必要だ。」
真央「・・・でもスケートはスポーツでもある。ジャンプが飛べないと話しにならない・・・矛盾してるでしょ?」
マリ「それでもマリはやるわ!、世界初の女子の5回転ジャンプとかを跳んで、殿堂入りする伝説のスケータになる!」
ヤグ「世界初とか、そういうのはどうでもいい。マリがマリらしいスケートをすれば、良いスケータになれるよ」
そう言って、父親はにっこり笑うと娘の頭をポンポンと叩いた。
「どうでもよくない〜」と反論する娘を、真央は目を細めて見つめていた。
真央「・・・伝説かぁ」
自分にとって、アマチュアで活動していた頃のことはそう昔ではないと思っていた。
けれど、いつのまにかそう呼ばれるようになっていることに真央は違和感を感じた
>>838 真央は息子にさっき作ったばかりのピロシキを手渡した。
真央「アレクサンドルも、急がなくてもいいから、
高橋先生(笑)の鬼プログラムを完璧に滑りこなすことから始めればいいんだからね。」
アレク「そだね。まず大輔さん超えからがんばる。
それで日本行ったら、美姫先生から4回転習って、村主先生のとこで表現力を習って・・・」
ヤグ「偉いぞ。その調子だ。」
マリ「マリもほめてよ。マーマ、ピロシキ、マリも食べるー」
ヤグ「俺のオムレツも食え」
真央「ピロシキも(怪しい)オムレツもいっぱいあるからね」
その日の夜はそうして更けていった。
双子たちは暫くして眠ってしまったけれど、親達は朝まで色々なことを話した。
真央「この子たち、どんなスケーターになるのかなあ?」
ヤグ「氷の上で、自分というものが何者なのか、それが表現できる子になれば、俺はそれでいい。」
氷上で浴びる喝采、情熱、誰にも負けたくないという想い。
長い時を掛けて、幾人ものスケーターが作って来た歴史
フィギュアスケートという、たった数分間の中でスポーツと芸術の両方を表現しなければならない競技への想い
これらの全てを受け継いで行ってほしいと、2人は思うのだった。
平坦な道ではない。寧ろ辛い事や苦しい事のほうが多いだろう。
それでも、観客の心からの拍手と歓声を得る事のできる。素晴らしい選手になってほしいと願っていた。
>>839 真央「誰かの記憶に、永遠に残るようなスケーターになってくれれば嬉しい。貴方みたいに。」
心からの言葉だった。
ヤグ「それはお前だろ。」
真央「・・・これからもずっと一緒に見続けていこうね。フィギュアスケート。」
ヤグ「あのエキシビションの時に言っただろ。
お前の行く道がどこへ続こうとも、その道を俺にも共に歩ませて欲しい――」
真央は長い年月を共に生きてきた人の手を、強く握り
五輪のフリーの日の、あのキス&クライに座った時と同じ言葉を告げた。
真央「・・・YES。」
あのバンクーバー五輪の日からもう何年もの月日が流れていた。
真央「傍にいるから、ずっと一緒にいるから。」
色々な事があった。
これからもきっと色々な事があるだろう
生きているかぎり、2人はフィギュアスケートと言うものに関わって生きていくだろう
月日は流れ続ける。これからもずっと、1年ごとにその年の世界チャンピョンが誕生し
4年ごとにオリンピックチャンピョンが誕生する
自分達はどんどん、「過去のスケーター」になっていく。
そうして、次の世代の新たな戦いが始まり、続いていく
まだ見ぬ未来に思いを思いをはせながら、2人はいつものように鞄からスケート靴を取り出した
スケートリンクの氷は、ソルトレイクシティーともバンクーバーとも同じように
白い輝きを放っていた。
END
おつかれさまでした!!!
これで終わりなんて寂しいです・・
せっかく韓国で素敵な真央とヤグのラブラブ兄妹弟子っぷりが見られたのに
さみしー
長い間、有難うございました!
凄く楽しかったです。
ヤグ・真央を見ると、ついニヤニヤしてしまいます。
職人さん、お元気で〜
保守
おぉ!思い出して来てみたらまだあった&完結してたとは!
職人さん乙でした。
ヤグがどうやら本当に双子の父になる模様
ただし相手は真央じゃなくてタチアナでした
その書き方だと一部の人達は高齢出産すぎ!って勘違いするしそうだねw
正解は双子ちゃんのママはトリノのペア金メダルのタチアナ・トットミアニナです
なんかここの職人さんのネタって微妙に現実化してる気がする
・プルの子が男
・ヤグが双子の父
・その子は両親共にスケーター
・酒飲んで暴れる殿
まあヤグは一番気が合いそうなのはタチアナ・タラソワだったわけだが