(´Д`;)マズー プロテイン総合スレッド 10杯目

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427ドキュソ冨士田
ここからのパクリ
http://www.colawp.com/seasonal/199907/sweetner/

皆様、いかがお過ごしでしょうか?CCChain店長の藤田です。 こちら広島はめっ
きり涼しくなり、秋を実感しております。自然と体重も2kgほど増えて、バルク
アップには最適の季節になりました。今回のCC-Mailでは、ずばり合成甘味料を
モチーフにしました。昨今、皆様もご存知のようにアスパルテームという合成甘味料
の安全論争が過熱しております。アメリカのプロテインメーカーは、いち早くアスパ
ルテームを使用しないような方向になってきています。今までの甘味料事情と今後の
成り行きを考えてみたいと思います。

 甘味料の変遷
 
 人はなにゆえ、甘いものを欲するのでしょうか?その問いに、ある学者はこう答え
ました。
「脳が甘さを感知できなければその種は滅びる」と・・・。確かに、苦いものは毒で
あることが多いし、子供は特に甘いお菓子が好きです。妊娠すると余計に甘いものが
食べたくなるそうですし、トレーニングの後には、プロテインシェイクが普段よりも
ずっと甘く美味しく感じられます。生存競争というサバイバルに勝ち残るために、潜
在的に備わっている感覚、それが甘味覚なのでしょう。

 しかし、現代は、カロリーを稼ぐことは難しいことではなくなり、その備わった感
覚を過度に働かせれば働かせるほど、”肥満”という健康的、社会的な問題がその身
をもたげてきます。このたいへん不幸な事態を解決するために、近年の人類は「甘く
て低カロリー」という今までの常識を根底から覆す、”アンナチュラル”な物質を求
めてきました。そう、人工甘味料のことです。
 
 意外にも甘くて低カロリーな物質は、数限りなく存在します。ただ味、安全性、取
り扱いの簡便さ、生産コスト等の実用性を考慮すると、その数は大幅に減少します。
特に「安全性」はとりわけ微妙な問題であります。研究の進歩とともに、今まで安全
と考えられてきたものが否定される事は当たり前のようにありますし、商業的な意図
により少々の危険性には目を瞑ったりと、その歴史は非常に興味深く、常に議論の渦
中にあります。

 さて、人工甘味料の歴史をたどってみましょう。

1、サッカリン

 サッカリンは世界で初めて発見され、現在も使用されている人工甘味料です。砂糖
の約300-400倍の甘さを持つ複素環化合物で、1878年にConstantin Fahlbergによって
発見されました。Fahlbergは実験中、自分の指がとても甘い事に気付きました。
 この人工甘味料は甘くて低カロリーであると同時に、生産コストが非常に低くて済
むという利点があり、そのため爆発的に世界に広まっていくことになります。しか
し、1960年代に入り、健康ブームが加熱してくるに従い、サッカリンの人体への危険
性、とりわけ発ガン性が訴えられ、日本では食品衛生法により73年11月に全面禁止の
憂き目に遭ってしまいます。けれども、その1ヵ月後、食品別の使用基準が制定され
るとサッカリンは再び、認可されます。 現在では、サッカリンの改良版である水酸
化ナトリウムで中和したサッカリンナトリウムが使用されています。
428ドキュソ冨士田:02/04/26 08:31
2、チクロ 

 1937年、サッカリンに遅れること59年、第2の人工甘味料、サイクラミン酸ナトリ
ウムがMichael Svedaによって発見されました。この砂糖の約30倍の甘さを持つ化合
物甘味料は、サッカリンと同様に生産コストが安いことから世界中に広がり、日本で
もチクロという名前で使用されました。ご年配の方々には、さぞかし懐かしく、しか
しながら好感度の低い甘味料のことでしょう。

 というのも、チクロは戦後間もない日本で安価で貴重な甘みとして、瞬く間に広が
り、最盛期には砂糖換算で30万トンもの生産量をあげたのだけれども、60年代に入り
サッカリンと同じ運命を辿ることになります。つまり、発癌性の疑いをかけられ、完
全なる使用禁止という、サッカリンよりも酷い扱いを受けることになります。その後
の使用基準の整備でも認可は下りず現在も使用が禁止されたままです。ある年配の方
に、チクロについて伺うと「散々、食わされて、ガンになって死ぬんだ」と結構、
ショッキングな様子でした。そんな方に朗報です。どうやら、チクロは当時、考えら
れていたよりもずっと毒性が低いことが最近の研究で明らかにされています。チクロ
復活となるでしょうか?

3、アスパルテーム

 チクロの全面禁止は世界に大きな影響を与え、当然、日本企業も相当の痛手を被る
ことになりました。と同時に、チクロ代行甘味料を見つけようと必死になっていた
1969年、アメリカのある製薬メーカーが、人間に必要なアミノ酸を組み合わせて合成
した化合物が砂糖の約150倍の甘味度を示す、という研究発表を行いました。このエ
ステル化合物こそが、現在、われわれが使用している合成甘味料、アスパルテームな
のです。

 当時、完全なる甘味料として認知されていたアスパルテームではありましたが、現
代では肯定意見、否定意見のどちらもあり、議論の真最中といったところです。アメ
リカのプロテインメーカーではアスパルテームを使用してない、ことがいまや常識に
なりつつあります。 

 さて、現在、我々の口に入る機会の最も多いと思われるアスパルテームですから、
その特徴は詳しく列挙してみたいと思います。

・1966 年、科学者の実験中に偶然、発見された人工甘味料である。
・1973年に米国サール社が許可申請を出す。
・1996年に米国では脳腫瘍との関係が疑われはじめたため、使用禁止要求が複数の消
費者団体からだされ、安全論争が激化。
・日本における商品名は「パルスウィート」として知られている。
・砂糖の約160倍の甘味を示す。また適量の食塩と混ぜて使用するとその甘味は砂糖
単独の約500倍。
・ カロリーはほとんど0kcalに近い。故に肥満者や糖尿病患者への砂糖代替甘味料
として使用されている。
・各国でダイエットコカコーラやダイエットペプシコーラの甘味料として使用されて
いる。
・発癌性が懸念されたサッカリンやチクロに代わり、日本では1983 年に食品添加物
に指定された。
・摂取されたアスパルテームは、体内で、アスパラギン酸、フェニルアラニン、メタ
ノールに分解され、代謝される。
429ドキュソ冨士田:02/04/26 08:33
2、肯定意見と否定意見

肯定意見
・有害だという論文に対し、アスパルテームの無害性に関する多数の論文も多く出て
いる。
・通常のコカコーラやペプシコーラの代わりにアスパルテームを含むダイエットコカ
コーラやダイエットペプシコーラを飲むことで糖尿病の危険を回避できる。
・超過剰量のアスパルテームを摂取しない限り、砂糖、ぶどう糖、果糖などに比べて
遙かに無害である。
・今のところ、遺伝毒性、発癌性、催奇形成などはに関して陰性であると考えられて
いる。

否定意見
・アスパルテームの毒性に関する多数の論文があり、頭痛、目眩、幻覚などが起きる
という主張がある。
・アスパルテームの分解生成物の一つであるメタノールに関するものが多く見られ
る。
・フェニルケトン尿症(遺伝性の代謝障害)の新生児がアスパルテームを摂取すると
脳に障害を起こす。*これは議論の最中。
・脳腫瘍、パーキンソン病の原因になり得る、という報告もある。Back to the
futureシリーズで知られるハリウッドの有名俳優マイケルJフォックスがパーキンソ
ン病にかかった際に、特に注目された。彼はダイエットコークの大ファンだったよう
である。
・アスパルテームの代謝物質であるメタノールは酸化するとホルムアルデヒドにな
り、これはA級発ガン物質で、摂取量によっては失明もしくは死亡する恐れがある。
お酒による急性アルコール中毒と同じ。
・同じく代謝物質であるアスパラギン酸、フェニルアラニンは分解すると神経毒性物
質を発生させる。

 *ダイエットコーラとアスパルテーム

 我々がアスパルテームに最も身近に摂取する機会としてダイエットコーラが挙げら
れます。アメリカでは、一日に2〜3リットルのコーラを水代わりに飲む人がいて肥
満が社会問題なっている、という現状から、ノーマルなコーラよりもダイエットコー
ラが選択されています。
メールに添付してあるテキストファイルは各国のダイエットコーラとその詳細をまと
めたものです。
430ドキュソ冨士田:02/04/26 08:34
4、アセサルフェームK

サッカリンの使用禁止によりチクロが、チクロの使用禁止によりアスパルテーム
が、というように、禁止が新たなる甘味料の発見を生み出してきました。アスパル
テームも多例に漏れず、禁止の憂き目に会うか否かは現在の段階では不明です。アス
パルテーム最大の弱点は、”味の不自然さ”が挙げられるでしょう。人間の甘さの感
じ方については個人差が大きいし、現在でも解明されていない部分が多いのです。欲
しい甘味を科学力で意図的に作り出すことは非常に難しいのが現状です。ゆえに、人
口甘味料の発見というものは常に偶然の産物なのです。
 現在、ヨーロッパで人気を博している人口甘味料、アセサルフェームKも偶然の産
物として生まれた第4番目の実用甘味料と言えるでしょう。1967年、ドイツの研究者
Karl・ClauBは妙に甘い物質を発見し、それを同定したところ、
5,6-Dimethyl-1.2.3-oxathiazin-4(3H)-one-2.2-dioxideであると判明したのです。
さらに、その研究を発展させ、6-methyl-1.2.3-oxathiazine-4(3H)-one-2.2-dioxane
のカリウム塩こそが自然な甘味を発することを発見しました。これがアセサルフェー
ムKです。

 アセサルフェームKは砂糖の約200倍の甘さがあり、非常に自然な甘味を持ってい
ます。アスパルテームと違って酸性・高温条件で安定しており、炭酸飲料、焼き菓子
にも使用されています。また発癌性を含む全ての人体への無害性が確認されていま
す。さらにアスパルテームより価格が低いため、一気に広まると思われ、現在はヨー
ロッパで大変な人気を博しています。アメリカのプロテインメーカーもアセサル
フェームKを積極的に利用し始めています。

5、味について

ダイエットコーラよりも通常のコーラのほうは売れ行きが良いようです。この理由は
紛れもなく、その味にあるようですね。
特に、日本人は世界の中でも味にうるさい傾向にあります。アスパルテームの独特の
しつこい後味が気になる人が多いようで、カロリーが高くても通常のコーラが選択さ
れるわけです。けれども、やっぱりカロリーの低いものがほしい!!ということで、
考え出されたのがコカコーラライトです。コカコーラライトは、果糖とアスパルテー
ムをブレンドすることで、味とカロリーのバランスをとったのです。これからは低カ
ロリーというだけでは駄目で、より自然な味わいに近づけていく事が求められている
ようです。