ここからのパクリ
http://www.colawp.com/seasonal/199907/sweetner/ 皆様、いかがお過ごしでしょうか?CCChain店長の藤田です。 こちら広島はめっ
きり涼しくなり、秋を実感しております。自然と体重も2kgほど増えて、バルク
アップには最適の季節になりました。今回のCC-Mailでは、ずばり合成甘味料を
モチーフにしました。昨今、皆様もご存知のようにアスパルテームという合成甘味料
の安全論争が過熱しております。アメリカのプロテインメーカーは、いち早くアスパ
ルテームを使用しないような方向になってきています。今までの甘味料事情と今後の
成り行きを考えてみたいと思います。
甘味料の変遷
人はなにゆえ、甘いものを欲するのでしょうか?その問いに、ある学者はこう答え
ました。
「脳が甘さを感知できなければその種は滅びる」と・・・。確かに、苦いものは毒で
あることが多いし、子供は特に甘いお菓子が好きです。妊娠すると余計に甘いものが
食べたくなるそうですし、トレーニングの後には、プロテインシェイクが普段よりも
ずっと甘く美味しく感じられます。生存競争というサバイバルに勝ち残るために、潜
在的に備わっている感覚、それが甘味覚なのでしょう。
しかし、現代は、カロリーを稼ぐことは難しいことではなくなり、その備わった感
覚を過度に働かせれば働かせるほど、”肥満”という健康的、社会的な問題がその身
をもたげてきます。このたいへん不幸な事態を解決するために、近年の人類は「甘く
て低カロリー」という今までの常識を根底から覆す、”アンナチュラル”な物質を求
めてきました。そう、人工甘味料のことです。
意外にも甘くて低カロリーな物質は、数限りなく存在します。ただ味、安全性、取
り扱いの簡便さ、生産コスト等の実用性を考慮すると、その数は大幅に減少します。
特に「安全性」はとりわけ微妙な問題であります。研究の進歩とともに、今まで安全
と考えられてきたものが否定される事は当たり前のようにありますし、商業的な意図
により少々の危険性には目を瞑ったりと、その歴史は非常に興味深く、常に議論の渦
中にあります。
さて、人工甘味料の歴史をたどってみましょう。
1、サッカリン
サッカリンは世界で初めて発見され、現在も使用されている人工甘味料です。砂糖
の約300-400倍の甘さを持つ複素環化合物で、1878年にConstantin Fahlbergによって
発見されました。Fahlbergは実験中、自分の指がとても甘い事に気付きました。
この人工甘味料は甘くて低カロリーであると同時に、生産コストが非常に低くて済
むという利点があり、そのため爆発的に世界に広まっていくことになります。しか
し、1960年代に入り、健康ブームが加熱してくるに従い、サッカリンの人体への危険
性、とりわけ発ガン性が訴えられ、日本では食品衛生法により73年11月に全面禁止の
憂き目に遭ってしまいます。けれども、その1ヵ月後、食品別の使用基準が制定され
るとサッカリンは再び、認可されます。 現在では、サッカリンの改良版である水酸
化ナトリウムで中和したサッカリンナトリウムが使用されています。