欧州のプロバスケ

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レブラチャがオールルーキー2ndチームに選ばれた。
96年のオリンピックのときから注目していた選手だけに、なんかうれしい。
当時は今よりもずっと線が細くて、
アメリカ戦なんかはずいぶんフィジカルプレーに苦しんでたもんだ。
ただ、走力とジャンプ力は驚異的だったね。
中国戦ではほとんど奴のワンマンショー。
スティールからコートを突っ切ってダンク決めたし、
当時10代のワン・ジュージューの頭上からボースハンドでダンクぶち込んだ。
ブロックショットも高さがあった。
ちなみに、そのころはナゲッツのバテルがスタメンでジュージューは控え。
いつNBA来るのかなって思ってたけど、なかなかその日は訪れなかった。
98-99シーズンのダンクの選手名鑑にはラプターズのページに載ってるんだが。
このときは体重90キロになってる。キャンプまで行ってカットって感じだったのか。
ただ、ヨーロッパでは押しも押されぬスター選手だった。
たしかサラリーも200万$以上もらってたと思う。
これだけのサラリーをもらってれば、NBA行きの情熱が失われても仕方ない。
200万jといえばNBAではドラフト1位並みの高額給料だ。
サラリーキャップのあるNBAでは、実績がない選手がこれだけもらうのは難しい。
いまピストンズでレブラチャがいくらもらってるかは知らない。
だが、今ヨーロッパのとき以上のサラリーを貰ってるならそれはすごい。
サラリーキャップのあるNBAで、一度もプレーせずに
200万j以上の価値があることをチームに認めさせたのだから。
もし、ヨーロッパのときより下回るサラリーでプレーしているなら、
それはすごい。夢のために金を捨てたのだから。
96年よりもはるかにビルドアップされた身体を見るにつけ、
レブラチャは心底NBAでプレーしたがってたんだなというのがわかる。
自慢のスピードやジャンプ力を削ってでも、強い体を作ることが
NBAで通用するには必要だと、ドリームチームとの対戦で感じていたのだろう。
NBAでプレーするのに、レブラチャはずいぶん遠回りをしたかもしれない。
ひょっとしたら、全盛期は過ぎたプレイヤーかもしれない。
しかし、今、レブラチャはピストンズの貴重な戦力として、
チームの地区優勝に貢献し、プレーオフを戦っている。
オールルーキー2ndチームに選出され、ルーキーオールスターにも出場した。
オレはナックルではないが、今のピストンズは結構好きだ。
昨日は負けちゃったけど、ぜひ勝ち上がってくれ。
遅れてきたルーキー、ゼリコ・レブラチャの活躍とともに。