離着陸時の電子機器使用は危険?

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73NASAしさん
>>71
通話中の携帯は勿論電波を発しているわけで、おっしゃるような現象
が出るのは多くの方が体験しているだろうと思います。でも、このよ
うな現象があるからと言って、航空機に障害を与えるという理屈には
なりません。

この実験では携帯電話と対象機器は極めて接近しています。実際やっ
てみるとわかりますが、雑音等の影響が確認できるのは5cm程度。
10cmも離せば急激に影響がなくなるのがわかります。

電波は、発信源から等方位に出ているとするとの距離の2乗に反比例
して弱まります。旅客機内で乗客が使う電子機器から航空機の電子機器
或いは無線アンテナまでは、どんなに接近しても数mはあるでしょう。
携帯電話の出力程度では、数m離れれば、同じ周波数を使用する無線機
器でない限り、影響が出ることはまずありません。

次に、1Wの出力を持つ携帯電話が一度に数百台使われたら?とのご指摘
ですが、1台も数百台も妨害を与える程度は同じと考えられます。これは、
電波はその名の通り「波」であることを考えれば理解しやすいでしょう。

池に波が立つ様を思い浮かべてください。大きな石を一個投げ込んだとし
ます。これは、数百ワットの出力を持つ無線機に例えられます。大きな波
が立ち、池の岸は波をかぶります。次に、小石を数百個、ちらばって投げ
込んだとします。どうなりますか?小さな波が無数に立つだけで、池の岸
は静かなままです。

可能性としては、無数の波が重なり合って大きな波になる事もあり得ます
が、そのような事が起こるのは天文学的に小さな確率の世界だけです。
一台の出力100Wの無線機が出す電波と、100台の出力1Wの無線機が
出す電波では、その及ぼす物理的な意味はまったく違います。