☆ANA// 全日空について語るスレ NH44便☆

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333ミニ書評
ttp://ksa.axisz.jp/0002-memo.htm
最近3冊の航空関係書籍を読みました。図書室で評論するほどのこともないので、ここへ簡単に紹介しておきます。

@ ANAグループ安全飛行 2008夏号

 記事の中にインターネット航空雑誌ヒコーキ雲が参考資料として掲げられましたので、その関係で全日空グループ安全推進部から送ってきました。記事は『温(事)故知新 その2 下田沖事故』及び『DC-3ってどんな飛行機?』の2本です。
 下田沖事故については、当方の「日本におけるダグラスDC-3研究 」のJA5045の内容と比べますと、最も興味がある事故原因については当方の内容を超えるものではなく、
ただ、関係者のエピソードや写真が多く付け加えられているのが、新たな周辺知識として興味をひきました。『DC-3ってどんな飛行機?』は「日本におけるダグラスDC-3研究 」の総論をよく読んでいるなという感想です。

 失礼ながら、今の全日空社員が40年前の日本におけるダグラスDC-3を新規にまとめようとしたら、大変な調査が必要ですし、
既存のジャーナリストが書いた文献をまとめたとしたらミスだらけの歴史になってしまいますから、「日本におけるダグラスDC-3研究 」を参照する以外に正しく記述する方法はないのです。

 その点、下田沖事故の記事の中でJA5045だけが真空系統が別々で「副操縦士前のパネルに切り替えコックが付いていた」という、コックの場所については、
「日本におけるダグラスDC-3研究 」が苦労して「真空ポンプの切替ノブ」と特定したもので、あっさりと「副操縦士前のパネル」と書かれると、その根拠が全日空に残っているのかと気が抜ける思いです。

  なお、ANAグループ安全飛行は原則としてグループ外秘となっているので、書評に取り上げる許可を求めたら、事前に内容を見てから検討するとの返事でした。民間会社が検閲まがいのことをするのかと驚いたし、少々腹もたち、ミニ書評として以上書きました。
検閲が必要なのかもしれませんが、記事の2本とも全日空が今更外部に隠さなければならないようなものではなく、ばかばかしいので無断で書いた次第。