H-IIA、GX、M-V、そのた観測ロケットを雑談するスレ
第9回 GXロケット小委員会、
行ってきたので報告します。
長い連投だがヨロ
配布資料 資料9−1より転載
現段階におけるGXロケット評価小委員会の見解(案)
1.基本的考え方
○ 本小委員会においては、民間の要望をそのまま受け入れるとすればとの仮
定の下での宇宙航空研究開発機構(JAXA)による実施内容について、審議
を行い、さらに検討すべき事項などを整理して、5月29日に審議経過報告を
まとめた。
○ 現在、JAXAは、民間と協力しながら、開発計画全体の具体化・詳細化
を行っているところであるが、その後の検討状況の聴取においても、民間の
協力を得て進めるべき共同作業は、まだ十分進捗しているとはいえず、
これまでに本小委員会の提示した課題(別添の審議経過報告抜粋)に回答
できていない状況である。
○ 今後、本小委員会の評価を進めるためには、JAXAとして、これまでの
小委員会の議論を踏まえて、評価を受けるべきJAXAの実施内容を確定する
とともに、その際の開発内容、開発スケジュール、開発費等を具体的に示すこ
とが必要である。本小委員会としては、米国の協力も得てJAXAと民間の共
同作業を速やかに進め、本小委員会の提示した課題に的確に回答することを求
めるものである。
○ なお、GXロケットの今後の進め方については、「宇宙開発に関する長期的
な計画」(平成20年2月22日 総務大臣、文部科学大臣)において、「現在
行っている評価の結果等を踏まえ進める」とされており、従って、まずは、評
価を受けるべきJAXAの実施内容の確定及びそれに対する宇宙開発委員会の
評価が必要である。
2.特記すべき事項
これまでの当委員会における議論を踏まえると、今後、JAXAが民間とと
もに開発計画を具体化・詳細化し、当委員会で評価すべき案を示すにあたって、
特に留意すべき点は以下のとおりである。 なお、これまで指摘された課題につ
いては、ここに特記したものに留まらず、明確な回答が必要であることは言う
までもない。
1)民間要望を踏まえて、JAXAの実施内容を確定したうえで、その開発内
容について、スケジュールを含む開発計画、開発費用(実証試験機の費用
の詳細などを含む)、打ち上げ能力、将来の需要動向及びそれへの対応にお
ける優位性、技術指標に基づく性能評価等の技術的事項などについて、開
発主体となるJAXAとして、責任をもった数値を示すことが必要である。
2)このためには、民間の協力も得ながら米国側からの十分な情報開示が不可
欠であり、これをもとにしたJAXAとしての独自の主体的な開発計画が
示されることが出発点であるが、もし不確実な点がある場合は、スケジュ
ール、費用、技術的事項等に関して、その不確実さについて、JAXAが
どこまで責任を担えて、どこからは責任を担えないことかを明確にするこ
とが必要である。
3)なお、JAXAが開発主体となった場合、これまで示されたケースのいか
なるものであっても、また、JAXA予算が従来どおりの伸びを示したと
しても、既存の衛星打ち上げ計画の相当な遅延が懸念されるところであり、
今後の衛星開発プロジェクトへの影響なども含め、経営判断も必要と考え
られ、開発計画を示すにあたっては、JAXA全体の開発計画とのバラン
スについても、JAXAとしての優先度等の考え方を提示することが必要
である。
配布資料転載終わり
これらの事務方からの読み上げの後、
委員発言、QAあり、ざっくり以下のとおり。
ちなみに、今回の委員会は民間側不参加です。
(1)JAXA回答があるまで、委員会審議は基本的に中断とする。
(2)審議を経ないとGoしない。 なし崩し的スタートはないものと。
→米倉委員から再三の念押し確認あり、
池上主査が約束発言、議事録にも明記とのこと。なので明確にクサビ。
(3)米国等の調査回答に関して、JAXAはなるべく急ぐとの回答。
→時期を求められても、相手次第の事情から明言は避けたいと(JAXA河内山理事)
→こういうときにヨソのせい(米国)にするのは、よくある話ですね、
と委員よりチクリ。
(4)ビジネス判断から強い要請のあったH23年度実証試験機1号打ち上げならば、
もう間に合わないのではないか?
従来8月ころに判断のリミットがあったのではないか?
ならばもうダメではないか?。
→まったくダメということではない(JAXA)
(5)前回委員会でのIHI川崎氏発言に対して、
欠席裁判のようであれだが、
「GXは国防である」とあった件について、
元々GXのスタートでは国防は一切検討されていない、
今そういうことを言うのはすり替えではないか。
(6)国防というならば、GXはスジの悪いロケットとなる。
先日来の6カ国協議からしても、米国は我々のパートナーであるけれども、
彼らは彼らの国益で動いていることは明白で、
そういった点からもGXはスジが悪い。
どうしても国防というならば日本自主開発すべきだ。
(7)他プロジェクトへのインパクトを分けて考えることは出来ないのではないか?。
→JAXAとしてどうなのか?
→このGX小委員会ではなく、別途審議会を設ける必要性ありとの委員指摘に、
異論なし。
(8)もうこの小委員会は二度と開かれないのではないかという気がするので
発言させて欲しい(米倉委員)。(会議室一同苦笑 ^^;)
−こんなに審議が長引くとは思っていなかった、答えは既に出ているのではないか。
−これはスジの悪いロケットなので、止めるべきです。
→池上主査より、「委員会は続けます、止めません」
「スジだけでなく中身を、肉を見る必要がありますので、、、と」
まぁこんな感じでしたよ。
あと余談、おまけ:
(1)JAXA説明員 秋山経営企画部長(多分そう、今野LNGマネージャじゃない方だと記憶)
の真横付近の傍聴席から表情を見ていましたが、
表情の暗いこと暗いこと、渋いこと渋いこと、
流石に辛そうです。
(特に、他プロジェクトへの影響を指摘されたときとか、
ズドーン、ドヨーンって感じで、ブラックホールここにあり)
河内山理事も。 なんか不健康そうに見える。心労か。
(2)会議中、なんか視線を感じたので見たら、
文部科学省の事務方の女性がこちらをチラ見してて、
やっぱり毛色の違うのが最近よく来てるので、目つけられてるのかな?
科学衛星系では研究者(ISASな人?)とか来てるのかラフな人いたけど、
GXはオイラくらいかもw
2chにUPしてるのバレてるのかなw
出入り禁止になったりしてwww
(3)一般傍聴の申し込み電話した際、
たまたまAM9:30ころで、
対応電話の向こう側からキーンコーンカーンコン♪聞こえてきて、
職員室に電話したのかと、焦った(悪いことしてないけどw)
(4)感想
審議まだまだかかりそう。年越すのでないかい?。
どっかの国みたいに将軍様でも居ない限り、速断はムリ。
JAXA検討は、純JAXA検討でなく、民間、経済産業省、文部科学省と裏方で
揉みながらだろうから、辛いんだろう。
純JAXAとしての意見ならまだ出易いのかも知れないが。
LNGが遅れた手前、とても勝手に言えない立場だからしょうがないのか?
あーこうやってリソース貼り付けたまま時間の浪費が続くのかと、思いつつ帰宅。
委員会は2時間予定で案内されていましたが、
1時間ほどで終了してしまいました。
帰りのエレベータで3人乗ってたら、
澤岡昭委員から声かけられ(ビックリしたよ^^;)
澤岡さん:早く終わっちゃったねぇ。
オイラ :そうですね、、、、まだかかりそうですね。。。
澤岡さん:・・・・・・
まぁこんな感じでしたよ。w