【NKM】県営名古屋空港(名古屋飛行場)6【RJNA】

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936NASAしさん
>>926-932
【国内線 空の客争奪】
中部国際空港と県営名古屋空港の間で国内線の旅客をめぐる争奪戦が加熱しそうな気配だ。
「万博特需」が去った後、県営空港が競合路線を開設。
旅客の伸び悩みを背景に中部空港も県営空港の独自路線に割って入る構えを見せ、新たな摩擦が生じ始めている。

【県営: 「新幹線より楽」 北九州線は好調】
 5月の平日。黄金週間中は行楽客が目立った県営空港のロビーに、スーツ姿のビジネス客らが再び戻ってきた。
 愛知県碧南市の機械製造会社の社員(50)は、福岡県内のトヨタ自動車の工場へ向かう。
「工場は北九州市に近い。県営空港からだと新幹線より移動時間は短く、乗り換えがないのもいい」
 名古屋市から車を運転して来た金融系の会社員(38)は
「中部空港に行けば高速道路代や駐車料金がかかる。その分、県営空港なら安上がり」
と、同じ北九州便の搭乗口へ消えた。
 旧名古屋空港を愛知県が国から購入し、05年2月の中部開港と同時に県営空港は再出発した。
日本航空グループのジェイエアが50人乗り小型ジェット機9機を定期運航。
3年間は着陸料を1/3に減免し、旅客の駐車料金も1週間は無料にするなど、県も支援する。
05年度の旅客数は約30万6千人。前年度の3割増と順調に滑り出した。
 名古屋中心街に近い地の利を生かし、昨年10月以降、あえて中部空港と競合する熊本、長崎など九州方面を中心に次々と新しい空路を拡大。
開校時の高知など国内6路線(13往復)から今は9路線(20往復)を数える。
特に北九州線はビジネス需要を中心に好調だ。
北九州空港が開港した3月、その記念と銘打って片道2万3千円を1万円に値下げしたことで弾みがつき平均搭乗率は62.2%。
通常料金に戻った黄金週間中でも80%を超えた。   (つづく)
937NASAしさん:2006/06/05(月) 23:23:28
>>936 の続き
【中部: 伸び悩み改称へ 独占に割り込み】
中部国際空港の平野幸久社長らは今春、定例記者会見で異例の方針をぶち上げた。
 「北九州や高知との間に新たな国内路線を誘致したい」
 中部開港後、具体的に国内路線の誘致を打ち出すのは始めて。2路線は県営空港が独占していることもあり、発言をめぐって波紋は広がった。
 現在でも、県営空港の9路線中、中部空港との競合は5路線。旅客数が多い高知と北九州線が加われば、7路線と大半を占める。
 「県営空港は旅客数が増えたとはいえ…」
と、ジェイエアの西川健人社長は困惑を隠さない。
「利用者が両空港に分散する路線は搭乗率が低いから」
 05年度、県営空港で全路線の平均搭乗率(57.5%)を下回ったのは、いずれも中部空港と競合する長崎(36.7%)、松山(48.6%)、熊本(51.5%)、新潟(54.7%)の4路線。
北九州など独占状態の路線へ中部空港が割って入った場合、打撃は避けられそうにない。
 だが、平野社長らはすでに4月中旬、攻勢を開始。
北九州空港を拠点に羽田線を運航する新規航空会社スターフライヤーには、堀高明社長とのトップ会談で自ら就航を要請した。
 「ともに自動車産業を抱える中部と北九州間にはかなりの需要がある」。
こう切り出した平野社長に、堀社長は
「どんな需要があるのか一緒に調べましょう」
と応じた。スター社幹部は言う。
「羽田線の次は中部線が最有力候補だ」
 中部空港は開港した初年度、計1200万人の旅客目標を達成したものの、国内線旅客数は昨年11月から6ヶ月連続で前年同期(旧名古屋空港時代を含む)割れの状況が続く。
愛知万博閉幕後の05年度下期(10〜3月)でみると、前年度を約11万5千人下回った。
ジェイエアが同じ時期に運んだ約14万4千人にほぼ匹敵するだけに、対抗路線の拡充は課題の一つ。
 「主に国際線だけだった路線誘致の対象を、国内線まで広げざるを得ない」
と中部空港会社の幹部は話す。   (つづく)
938928:2006/06/05(月) 23:30:38
>>936-937
ひょっとして一字一句打ち込んだのか・・・?
わがままに答えてくれて(TдT) アリガトウ
939NASAしさん:2006/06/05(月) 23:31:01
>>937 の続き
【一元化骨抜き 共倒れ懸念も】
 新旧の空港が競合するケースは、成田と羽田、関西と伊丹の各空港でもみられる。
それを避けようと、中部開港に向けては定期航空路線の一元化が条件とされ、愛知県の鈴木礼治前知事も97年、国に約束した。
 しかし、開港を2年後に控えた03年、愛知など東海3県と地元経済界などでつくる検討委員会が、県営空港をめぐり
「60席以下のコミューター航空機なら就航できる」
「定期航空には含まない」
といった方針を決定。
「抜け道」ができた結果、約束の一元化は事実上、崩れた経緯がある。
 県営と中部の両空港は昨年12月〜今年2月、双方の国内線旅客数を合わせても、前年実績に届かなかった。
 航空関係者の間からは
「旅客需要が縮小する中、競合が過熱すれば、共倒れになりかねない」
と懸念する声も漏れ始めている。   (おわり)