【エアバス】AIRBUS A350【インダストリ】

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813NASAしさん
東レ、エアバスに炭素繊維の機体材料納入 15年契約で2000億〜3000億円見込む(日経)

東レは欧州航空機最大手エアバスに炭素繊維製の機体材料を2011年から25年まで納入する。12年に初飛行を
目指す旅客機から採用となり、累計受注額は2000億〜3000億円に上る可能性がある。
エアバスを傘下に持つ欧州航空防衛宇宙会社(EADS)と基本契約を締結した。10日にも発表する。
エアバスは次期主力中型旅客機「A350XWB」の燃費を向上させるため、機体の軽量化に取り組んでいる。炭素繊
維複合材料を機体重量の約50%にあたる約35トン使う計画だ。主翼や胴体の大半が複合材料となる。従来は最大
でも機体重量の10%程度だった。
東レは11年にも愛媛工場(愛媛県松前町)でエアバス向けの製造を始める。エアバスの生産拠点がある欧州に新工
場を建設することも検討する。
エアバスにはこれまで米国の炭素繊維メーカーであるヘクセルとサイテックが複合材料を納入してきた。東レはヘク
セルとサイテックに原料の糸を販売しているが、複合材料は供給していなかった。今後は東レと米2社が受注を分け
合う。
米ボーイングも年内に機体の納入を開始する「787」で、A350と同水準の割合で複合材料を採用する。東レは787
に複合材料を1社で供給する長期契約を結んでおり、累計受注額は約60億ドルに上る。
炭素繊維の糸の販売量では東レ、三菱レイヨン、帝人子会社の東邦テナックスの3社で世界シェアの70%強を占める。
東レはシェア34%の最大手で、航空機向けに限れば60%に高まる。中国企業なども参入しているが、日本で基礎技術
を開発し、強度を確保するノウハウなどを積み重ねており、技術力の差は大きい。