富山空港 PART3

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758NASAしさん
 富山県がこの七、八月、台湾の航空会社から打診のあった富山空港へのチャーター便二 十便の乗り入れを断った。一日十五往復便
の発着制限枠を超えるため、断わらざるを得なかったとはいえ、実にもったいない話である。将来の新たな需要に備えるためにも、
空港の周辺住民との話し合いを開始し、発着枠拡大に努めてほしい。
 台湾の航空会社二社は今年春から秋にかけて百七十一便の富山乗り入れを計画し、既に 五十八便が就航している。
台湾チャーター便の誘致で先行していた石川県を大きく越える便数が提示されたのは、立山黒部アルペンルートが台湾観光客に絶大な人気があるからだ。この強みをフルに生かせられないのは口惜しい。
 気になるのは、富山県が上海便の発着枠を確保するために、
九月以降も台湾チャーター 便の乗り入れを断るケースが想定されることについて、これをやむなしと受け止める空気が強いことである。
だが、上海との定期便が就航したとしても、乗客はほとんどが日本人客で、中国人乗客はほんの一握りに過ぎない。県内産業への経済波及効果は、台湾観光客がどっと乗り込んでくるチャーター便の方がはるかに高いことを改めて指摘しておきたい。
759NASAしさん:2005/07/07(木) 22:17:22
発着枠は、騒音被害を考慮し、県が富山市新保校区自治振興会、婦中町空港対策協議会 などと話し合い、設定している。
上海および沖縄との定期便就航に向け、〇二年に一日十一便から十五便に拡大された。台湾チャーター便の急増は想定外だったのだろうが、後手に回った印象は否めない。
 昨年、富山県内に宿泊した外国人は対前年比一万九千人増
の四万九千人で、統計を取り 始めた九八年以降で最高だった。立山黒部アルペンルートを訪れる台湾観光客が大幅に伸びたため
であり、地元にとってはありがたい存在である。
 先月、中華航空(台北市)の支店長が県を訪ね、台湾と富山を結ぶ定期便の就航に強い 意欲を示したが、これは魅力的な提案であり、もっと前向きに検討してもよいのではないか。上海便に悪い
影響を与えるという声もあろうが、現在、台湾の観光客のみが利用しているチャーター便を、富山からも乗れる双方向にするだけでも、
大きなメリットがある。