1 :
NASAしさん:
キットプレーンを組み立てたい、そして
飛ばしたい...アメリカではなく日本国内では
どうすればよいでしょうか。
作った後の登録、型式証明(?)は可能なのか、
ダメなら実験試作機(ULP枠内/枠外)としてなら
どのような申請が必要か等々...。
お詳しい方、是非御教授下さい。
(以前どなたか実際に制作している方の書き込みを
見受けましたが、まだこの板にいらっしゃるでしょうか)
2 :
NASAしさん:01/11/18 13:29
昔の話ですが、日本で型式証明の取得はできないと聞きました。
組み立てて飛ばそうとしても、試験飛行の許可しか下りず
空港の周辺しか飛べないそうです。
アメリカで学生をしていた頃(10年以上前)は、自分たちで設計、製作して
勝手に飛ばしていたのでそれに比べると規制が厳しいですね。
参考にならなくてすいません。もし成功したら教えてくださいね!
3 :
NASAしさん:01/11/18 13:51
日本航空技術協会から航空機検査業務サーキュラー集という書籍が出版されているので
それを見れば大体見当はつくでしょう。
ULPと自作機は航空法但し書きによる試験飛行が認められています。
ULPのカテゴリーに収まらないものは自作機になります。
型式証明と耐空証明は耐空性基準に適合するものであれば取れるでしょうが
ベラボーな手間暇が必要でしょう。少なくとも製造者からの書類が揃わないと無理です。
キットプレーンでは書類すらないものの方が多いのでは。
航空整備士の資格が取れるくらいの勉強が必要です。
自作機の場合、操縦者には自家用操縦士の資格も必要です。
クロカンは・・昔大島まで飛んだ例もあるそうですが
今は無理じゃないでしょうか。
でも興味深いですよね。自作機でクロカンとか行けたらサイコーですよね。
ルタンのベリーイージーとか作って飛ばしたい。
以前「自作機飛ばそうぜ」スレがあったのですがDAT落ちしたので
このスレで自作機を盛り上げましょう。
皆さん御回答ありがとうございます。 レスなしで一気に
下がっていく、こりゃエアポケットか!?ということで
技術ネタ、それも自作ネタは盛り上がらない、と悲嘆していました
が、前向きな御回答頂きまして感謝しております。
2さんはアメリカにいらしたそうですが、実は私は今現在アメリカに
おります。 航空際、それもExperimentのエアショーを見て以来
これなら自分でもできそうだ(技術的には)と思ったことが
自作を思い立ったきっかけです。 航空ではありませんが工学部に
いまして、自家用陸単は持っています。アメリカの友人が教官
なりたてのころ、いきなり他人を教えるのはコワイからまずオマエで
教習の練習をする! ということで、ガス代と試験費用程度でとりました。
まぁアメリカでのこの「お気楽さ」が日本で通用するとは夢想も
しません;しかし、素人が想像する以上に困難らしいと聞きます。
そこで、ここでもってお伺いをたてようとした次第です。
想像する以上に..とは抽象的ですが、具体的には
「事務処理に関してきちんとした手続きの手順が無い、
体系的に確立されていない」という事なのでは、と思うんです。
あくまで想像ですけど。 担当されるお上の気分次第で
受理されたり蹴られたり...。
そこでです、3さん、型式証明や耐空証明取得に際しての具体的な
内容は、ご紹介下さった「航空機検査業務サーキュラー集」に
あるのでしょうか。 米ではAdvisory Circular(AC)なるモノが
ありますが、それと同じでしょうか。年末は帰国するので見てみます。
あの、ちなみにどんな本屋に行けば買えますでしょうか...
ホント何もわかっちゃいない駆け出しモンですみません!
ベラボーな手間暇も、先に光明が仄かにも見えれば苦ではない、
しかし、何より「お上の気分次第」という曖昧さが航空界にも
あるのでは...それをこそ恐れているんです。
そういえば、ちょっと前にも似たようなスレで同じこと言ってた
方がいましたぜ。 その後どーしたんだろ。
メカニックの資格がとれるほどの勉強、ですか。 それは
そうでしょうね。実はA&Pメカ生徒サンから古い教科書や
ADを貰いましたが、同じプロデビュー用の資格とはいっても、
操縦のコマーシャル以上に難しいじゃないか! と気が遠く
なりました。 まぁ取り組めばなんとかなるんでしょうが。
飛行学校隣のハンガー勤めの兄ちゃんはゾッキーみたいな
奴だったけどちゃんとA&P持ってたし。
たまにこの板でも、操縦と整備両方の資格を持っている、
必要なのでしょうか。
どうも日本で製作しての耐空証明等は難しそうだから
アメリカで組み立ててから、セスナやパイパーのように輸出する、
これだったら簡単なものなのでしょうか。
少しづつで宜しいですからお時間いただきまして
誇大妄想質問にお付き合い下さいませ。>航空板住人諸賢
具体的な内容はサーキュラー集に一応書いてあります。
ここで買えます。
ttp://shop.jaea.or.jp/scripts/otsuka/webdeshop/showpage.dll 商品番号:493085830451
商品名:航空機検査業務サーキュラー集 加除式
必要な書類はこれこれとか、ULPの規格とか
そういうことは書いてありますが、詳細は機体によって色々ですから
明記されていない部分はある程度担当検査官の裁量に任されるということで、
どこまで突っ込まれるかは検査官とあなたのネゴによります。
でも、キットプレーンとかExperimental Categoryの機体の
型式証明を取るとか耐空証明を取るとかいうのは
個人の趣味レベルでは非常に難しいと思いますよ。
強度計算の書類とか要りますし、それを検査官相手に説明して
納得させるだけの力量が必要です。
自作機なら何とかなるでしょう。
そもそも自作機の試験飛行というのが、個人が趣味として楽しむ航空機で、
既存の耐空性基準のカテゴリーに合致しない機体を合法的に
飛ばすために定められた基準だからです。
耐空性に関する要件を大幅に緩和する代わりに飛行そのものに色々
制限を加える形で安全性を確保しているということなんでしょう。
ちゅーことで自作機には昼間、VMC、パターンのみ。営業飛行禁止
という制限が課されています。そのかわり、耐空検査無し、整備に資格不要という
メリットもあります。
車だとキットカーなんかは外国で組み立ててからなら輸入して登録できるけど
日本で組み立てると登録できないなんて事を聞いたことはありますが
飛行機の場合は正規に登録するか自作機で行くかによるでしょう。
私はパターンしか飛べませんがキットを輸入して自作機で行くことをお勧めします。
つーかJAナンバー取得して飛ばすのは個人では無理です。
こんなところもありますよ。
ttp://www.lgj-net.com/eaa1147japan/index_copy.html
サーキュラー集はこのサイトから通販で買えますね。
ご紹介下さいまして有難うございます。
>どこまで突っ込まれるかは検査官とあなたのネゴによります。
それが一番不明瞭なところなのでしょうが、須らく申請というのは
こんなものでしょうかね。 お役人様と通す通さないの押し問答で
冷や汗をかく、まるで勧進帳..(泣 ここはしっかり
お相手して頂けるようにこちらがしっかり勉強しておかなければ
なりませんね。 アメリカで整備士資格をとって、それが日本で
書き換えができるのであれば、一つ奮起してこちらの勉強も取り
組もうかという気になりますが、そうはいかないでしょうから、ここは
プロの整備士サンに面倒みてもらうことになりましょうか。
でも高くつくんだろうなぁ。
>つーかJAナンバー取得して飛ばすのは個人では無理です。
ではいっそ、Nナンバー登録で! というスレを以前見たような
気がしますが、あれは打開策が出なかったような...。
しかしもう一つ教えて頂いたEAA日本支部、こちらの会員と
なるのが一番でしょうね。 EAAは知っていましたが、日本支部が
あるとは考えもしませんでした、恥かしながら視野狭窄に陥ってました。
茨城の守屋で活動しているんですね。 守屋なら空いていれば下道で一時間、
関宿の方が若干近いけど、週末気軽に行けるところです。
日本での問題はこちらの会員となれば色々わかりますね。
3サンには本当に貴重な情報をいただきまして感謝しております。
なんだか、翌朝目覚めたら宿題が終わってたノビ太の気分です!
助言をいただいたお陰で、これからの私の人生、変わってしまうかも
しれないです...(狂うかもしんないし)
>自作機でクロカンとか行けたらサイコーですよね。
やっぱりクロカンですねぇ。 これはモーターグライダーで
やるのがお気楽極楽だそうですが、モグラの自作の例は
あるのでしょうかね、聞いたことないけど。 モグラもいいなぁ。
役所の基本姿勢はまずは駄目!から始まります。
ではOKにして貰うにはどうすればよいかを検査官と話し合う
位に考えておいた方がよいでしょう。
航空法と整備、そして自作機ですから工学的側面の深い知識が要求されるでしょう。
ちなみにA&Pはそのまま日本の整備資格に書き換えは出来ません。
確か基本技術が一部免除だったかな。
私はアメリカの整備制度には全く無知なのですが、
Nナンバー機をそのまま日本に持ち込んで、A&Pに確認して貰う
(この場合操縦資格はアメリカのもの)のが手軽そうですが、
TPというグライダーの雑誌に出ていた記事によれば、
在日外国人の方で、Nナンバーの機体を日本に持ち込んで飛ばしている人がいるのですが
航空局の指導で、日本の耐空検査も受けさせられているそうです。
一体いかなる法的根拠によってこのようなことを要求されているのか私には分かりませんが
こういう根拠不明瞭な「行政指導」がまかり通るところだという事は念頭に置いておいた方がよいでしょう。
>役所の基本姿勢はまずは駄目!から始まります。
何事においてもアメリカまんせーではありませんが、
少なくとも航空に関しては、この日本の体質は恨めしいもんです。
アメリカの「原則自由」つまり「ダメ、と言われない限り自由」
と日本の「原則禁止」これは「ヨシ、と言われない限り禁止」
日本のそれは国力発展のためには大変宜しいことでありましょう;
しかし、発展を遂げた日本が成熟へ向かうかと思いきや下手したら
いきなり老衰していきたんじゃないか...私はそんなぼんやりした
不安を、吹けば飛ぶようなキットプレーンを通して抱いてしまう。
哀しいもんですな。 ちょっと脱線がすぎてますか。
お役人様は、ご自身が担当されている期間は波風たてることなく
おだやかに過ごしたい、下々の身勝手に付き合っていては
いらぬ責任を背負うことになる。 ここいらの事情は重々承知
しております。 お役人様もお子サンがおありでしょう、父ちゃんが
路頭に迷うわけにはいかないのですから。
しかし、つつがなく過ごす「現状維持」ではなく、担当している
分野が少しでも活性化され発展したのなら政府も担当者のその功績を
認める、そんな姿勢があれば双方に御利益がある。 たとえばULP,
キットプレーン等への規制緩和が航空スポーツの活性化へつながれば、
航空局の担当の方の昇給にもつながる...こんな民間では当たり前の
原則ができれば話は早いのではないでしょうかね。
11 :
1です(続き:01/11/20 13:42
アメリカの片田舎に暮らして7、8年、道路は一般、
高速かかわらずおよそ2年毎に時速5マイルづつ上がって
います。 またバイクはヘルメット着用義務がなくなりました。
これらの新法がエライわけではない、そうではなくて、一旦
きつくなったルールがこうも当たり前に変化することに私は
驚いているわけです。
日本でも規制緩和といいますが、その歩みの遅さをなじる人は
多くありませんな、厳しくなった規制が緩くなるという現象を
今まで体験したことがないわけですからね。
あぁ、こんな事を書いていては「楽しい自作飛行機スレ」に
なりゃしませんなぁ。 しかしここに行き着きますね。
>航空局の指導で、日本の耐空検査も受けさせられている
そうです。
阪神大震災時に、外国の救助隊員が「国内での資格をもって
いないから医療行為はできぬ」またまた捜索犬は「検疫を
してから」、などといった怪談話があったなんて噂を
聞きました。 そんな事をちょっと思い出しました (わ
12 :
NASAしさん:01/11/27 22:28
あげときます
>>1 サーキュラーの試験飛行一般と自作機の飛行の部分だけ
テキストに落としたのがあるんですが、見たいですか?
見たいんならどこかにHP作りますが。
自作機の飛行は
>昼間、VMC、パターンのみ。
とのことですが、最近ULPは飛行場周辺5NM圏内
飛行可能になったと聞きました。これはそのまま
自作機にもあてはまるのでしょうか?
16 :
NASAしさん:01/11/28 00:57
かがみはら航空宇宙博物館でボランティアがつくってなかったっけ?
KHIテストパイロットOBが実際に飛ばす予定だとか。
>>14 ULPの場合は所定の要件を満たせば実施可能ですが、
自作機の場合は用件自体が存在しないのでやっぱり駄目みたいです。
ただし自作機の場合は「原則として」場周経路のみなので、
交渉次第ではなんとかなるかもしれません。大変でしょうけど。
お久しぶりです、12さん、あげていただきましてありがとう
ございます。 実は最後の嘆きとも愚痴ともつかない勢い
だけの書き込みのあと、アメリカ国内の件に関してですが、
いろいろ調べてみました。 FARの、主に制作(整備)の個所を
中心にそれなりに勉強したつもりです。 アメリカ国内での
制作、登録は大体わかりましたが、これが日本にも応用できれば
話ははやいんだけど...なかなか難しいもんですね。
3さんにご紹介いただいたEAA日本支部ですが、まだ会員登録
していないので日本国内の航空法や「慣例」の調査は思うにまかせません。
3さん、宜しくお願いできませんでしょうか。
教えて君さん、今までは3km(一部5km)とされていた
5Nm、9〜10kmになったということですが、これは
お久しぶりです、12さん、あげていただきましてありがとう
ございます。 実は最後の嘆きとも愚痴ともつかない勢い
だけの書き込みのあと、アメリカ国内の件に関してですが、
いろいろ調べてみました。 FARの、主に制作(整備)の個所を
中心にそれなりに勉強したつもりです。
3さんにご紹介いただいたEAA日本支部ですが、まだ会員登録
していないので日本国内の航空法や「慣例」の調査は思うにまかせません。
3さん、宜しくお願いできませんでしょうか。
教えて君さん、ちょっと古い資料では3km(一部5km)と
されていますが、それが5Nm、9〜10kmになったということ
ですが、「規制緩和」が日本の空にも有り得るわけですね。
16さん、
>ボランティアがつくってなかったっけ?
これは興味深いですね、実験試作機をつくっていたということでしょうか。
ああ!直リンしてしもた。スマソ。
3さん、ありがとうございます、これこそ「神の降臨」です!
開設されたHPも地道なそして真剣な自作機愛好家の場と
なって盛り上がるよう私にも応援させてください、とはいっても
さて日本ではどれくらいの方が興味を持たれているのでしょうね。
願おうらくは航空局の皆様にもここを通してわたしたちの声を
きいて頂ければハナシも早くなるというものです!
あげて頂いた法規をしばらくじっくり勉強します。
各務原の自作機は、これはキットなんですね。 EAAの航空祭にも
飛んできますね。 5ヶ年計画でもって完成を目指しているようですが、
これもまた楽しそうですね。 以前、「週末に山に来ては仲間と
コツコツと丸太小屋を建てている之図」を見たことがありますが、
あれも楽しそうでした。 それに通ずる趣味ですね。
飛ばすのも楽しいだろうけど、造る課程がいいんですよね、
「スキー旅行はスキー場につくまでが一番楽しい」と
思っているくらいですから、私にとっては飛行機制作も
同じかもしれません。 それではとりあえずHP開設感謝、
お祝いage
23 :
NASAしさん:01/11/30 02:48
チーム2ch、自作飛行機を飛ばすぜ計画イボンヌ
24 :
Rutan the third:01/12/14 01:52
はじめまして
キットプレーンでも主翼なんかの主要部品は完成済みってのもありますよね?
信頼性と言う面では、登録されやすいような気がするんですが、
そういう問題ではないんでしょうね。
飛行機自作を夢見て数値流体研究室にはいったのですが、
法学部で、行政と法律を学んだ方が夢に近道だったかもしれませんね。
>>24 初めまして。HNがナイスですね。
半完成キットであるかどうかは、試験飛行の許可を貰う難易度には
余り関係ないように思われます。
それよりもキットメーカーのサポート体制の方が重要かと。
上記HPに掲げた書類がバシッと揃うかどうかがキモでしょう。
あとは申請者の口八丁手八丁というところで。
ちょっと私事でごたごたしてますのでHPはしばらく放置しますが
来年からは更新する予定ですのでよろしく。
3さん、お久しぶりです。 日本へ帰国しましたです。
ごたごたを片付けてやっと2chに戻ってきましたが
倉庫行きにもなっておらず嬉しいばかりです。
また直ぐアメリカに戻るので守屋へも関宿へも行く暇がありませんが、
アメリカでキットプレーンの諸事情、3さんおっしゃる
「キットメーカーのサポート体制」等を調べてこようと思います。
今、ULP枠外のキットヘリにも興味があるんですけどね...。
例えばフロリダの爺さん兄弟が作ったエンジン2丁掛け同軸反転式ヘリとか。
ジャイロ程度で収まっていれば簡単だったんだろうけど。
これからも日本国内に関する情報がありましたらHPにアプよろしく
お願いいたします。
27 :
ペーパー整備士: