***** 私は見た!! 不幸な結婚式 ******

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153花屋
花の持ちかえりについて色々盛りあがっていますね。
蒸し返すなと言われそうですが、ホテル花屋の内情をお教えします。

お花の使いまわしは勿論します。はっきり言ってそうしないと儲かりません。
ホテル披露宴を花を飾りつけるという仕事で、最も経費がかかるのは人件費
です。ひとつの披露宴で高砂のメイン装花、ウェディングケーキの装花、
ブライダルキャンドル、卓上装花・・・とどんなに規模が小さいモノでも
制作だけで、数時間、搬入や撤去(これがなかなか時間的制約が多く大変)
も合わせればかなりの面倒くさい手間がかかっているのです。花の仕入れ額
ぐらいしか節約出来る部分は無いのです。使いまわすと言っても、昨今は
打ち合わせの段階でオリジナルを希望されるお客様も多く、日に20件近い
婚礼があっても、全く同じ内容は無いに等しいのが現状です。ですから、3〜4
時間の披露宴で使っても尚、生きの良い花等を中心に一度アレンジを崩してから
パーツとして再利用したりするのは常識となっています。

こういった事情から変な話し。土曜日の婚礼は翌日の婚礼の制作などがあるため
撤去は丁寧に花が傷つかない様にする傾向はあります。(日曜日が仏滅なんかだと
事情が違ってきますが)

持ちかえりを推進する考え方は「撤去」を簡略化するという意味である意味では
得策と言えるかもしれませんが、それはそのホテルまたは花屋の考え方によって
仕入れと、人件費どちらに比重を置くかで変わってくるのでしょう。

ホテルや花屋が高砂の花など前もって持ちかえる事が前提に無かったのに出席客
が群がってしまう事を嫌う傾向はあります。一つにはそのあとの婚礼セットまで
の時間がそれによって押しこんでしまう事があるでしょう。一概に使いまわせなく
なるからという事だけではありません。

花屋は決してあくどい商売ではありません。高給がとれるほどどこも儲かって
いないし、何か小学校中学校時代の美術が得意だったり工作が得意な人達が
そのまま大人になってお金抜きでよる遅くまで一生懸命やっているような商売
です。