【駅ファイル】(仮題。ストーリー改訂の余地あり)
婚活暦00xx年。
戦時中のエキサイト帝国政権下で、
「彷徨える婚活人」の絶滅政策を遂行してきたSSの幹部たちは、
帝国の崩壊直前に、敗戦後に連邦軍の追及から逃れるとともに
新生婚活世界への浸透を支援するための秘密組織「駅汁」を立ち上げていた。
バッテラムら出身の馬蹄羅の一人、源エルンストは、
自殺した一人の老婚活人が遺していた日記をきっかけに、
その老人が戦時中エキサイト帝国の強制収容所にいた一人であること、
当時の強制収容所所長であった「黄金猟奇仮面」が
戦後も司法の追及を逃れて婚活世界で生活していること、などを知る。
愛馬オデッサとともに
戦後も婚活世界の中に隠れ潜む「黄金猟奇仮面」の所在を探るエルンストだったが、
周囲の婚活びとたちがみな、
「自分が結婚できない現実」から目を背けている事実を知らされ、
また、黄金猟奇仮面を守ろうとする秘密組織「駅汁」の魔の手が
源エルンストの命をも狙って忍び寄ってきた。
やむなくエルンストは
「黄金猟奇仮面に法の裁きなど不要、犠牲者たちと同様に牛刀で叩き殺して南港に沈めるべし」
と主張する、婚活系過激派グループ「モッサリ」の力を借り、
黄金猟奇仮面の居場所を突き止めたら必ず彼らに知らせる、
という条件と引き換えに、
一ヶ月にわたる婚活的軍事特訓を受け、
婚活びとになりすまして婚活世界の中に再度潜り込んだ
源エルンストと黄金猟奇仮面。
二人の戦いが今、
たそがれの婚活世界の中で行われようとしていた・・・