***** 私は見た!! 不幸な結婚式 78 *****
不幸ではないのだけど、新婦友人として参加した式。
学生時代に買って以来あんまり使っていなかったフィルム一眼レフカメラを持っていった。
フルマニュアルでオートフォーカス機能無し・フラッシュ無しだったので、
写真は暗かったりブレていたりで散々な結果。
現像した写真を新婦に渡そうかとも思ったけど、デジカメで撮っている人もいっぱいいたし、
式場のカメラマンもいたので、恥ずかしくて渡さなかった。
1年くらい経って新婦友人宅に遊びにいくことになった時、もう今更いいかと
「失敗して恥ずかしいけど…」と焼き増しした写真を持っていたら予想以上に喜ばれた。
友人が「普通に撮ってもらった写真が全然かなったから嬉しい」というので聞いてみたら、
実は会場で写真を撮っていたのは、プロカメラマンになったばかりの義弟だったそうで。
ケーキカットとかキャンドルサービスとか高砂での集合写真とか親族・友人たちの席を、
ひたすら「オシャレな構図」に拘って撮っていたらしい。
アルバムを見せてもらったら、確かにオシャレなんだけど雰囲気重視というか、
顔がきちんと写ってないじゃんってのばっかり。
デジカメと併用してフィルムカメラでも撮っていたけど、これがなぜかモノクロフィルム。
一番きれいに撮れたとフレームに入れて贈られた写真が、首から下のセピア色のウェディングドレス姿だった。
リビングに飾ってあったけど、オシャレなポストカードを飾ってあるなーと思っていたので、
まさか結婚式の写真とは思わなかった。
全然不幸な式ではなかったし、その後の義弟との関係も悪くはないみたいだけど、
結婚式の写真なんて、無難が一番だと思った。