【三昧】火葬の科学 〜二十四番炉〜【斎場】

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11愛と死の名無しさん
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Q:骨壷に入らなくて拾骨後に火葬場に残したお骨はどうなるの?

A:
拾骨後に残ったお骨は(以下、残骨灰)、法律上の位置付けは無く曖昧です。
各火葬場によって処理方法が違いますが、専門の業者によって各種処理後に専用の埋葬地に埋葬されるケースが多いです。
有害物質の除去などの処理の他、有価金属の回収を行い処理費用を低減している場合もあります。

最終埋葬地の一つ、曹洞宗大本山總持寺祖院。
http://www.ne.jp/asahi/koto/buki/bukkou/2006/sousou2.htm
http://azuma.s317.xrea.com/crema/soujiji/index.html

最終埋葬地は、他にも何ヶ所かあります。
また、処理のみ専門の業者に依頼し火葬場に返還され、自治体所有の土地(墓地等)や寺院に埋葬を依頼するケースもあります。
昔は、裏山に捨てるなど不適切な処理を行っていた所も少なくはなかったようです。
不適切な処理が問題となり、議会や報道で強い批判があった事もあります。
産業廃棄物として処理されるという説が一部にありますが、現在ではそのような事は無いと思われます。
先に述べた通り、残骨灰は法律上の位置付けはありません。
従って産業廃棄物とする事も可能ですが、そうすると廃棄物処理法の規制を受ける事になります。
処理や最終処分の他に運搬など全段階で同法の規制を受けるので、大変繁雑な手続きが必要になり効率が悪くなります。
近年では環境問題の関心も高くなり、法規制を受けなくても各種法律に準所した取り扱いを行っている所が殆どだと思います。
これは、同じく法律の規制対象外である火葬炉からの排ガスにも同様の事が言えます。