・男性が彼女の両親と会食した席で、両親から男性が年収260万円をバカにされ、結婚を
諦めるかどうか悩んでいる。こうした内容を綴ったブログが話題になっている。
ほかにも、ネット上に「男は結婚するべきではない」というまとめサイトが登場し、ここでも
年収問題がとりざたされている。非正規雇用・ワーキングプア問題がここにも影を落としている。
年収が低く、結婚をあきらめるかどうか悩んでいると書かれているのは、はてな匿名ダイアリーの
2008年8月16日付け「憂鬱だ」と題されたエントリー。販売店のスタッフをしているという男性が、
結婚を考えている彼女の両親に会いに行く。会食の席で年収を聞かれ「260万円です」と答えると
彼女の両親から笑われる。父親は男性に対し、転職する気は無いのかなどと尋ねる。母親は、
「ちょっとお父さん、…フフ、この方、大卒じゃないのよ。そんな言い方酷じゃありません?」と
いう侮蔑ともとれる言葉を浴びせられる。そして父親はこう言う。
「はっきり言うとあれだ。僕には君が娘と釣り合うようにみえないなあ」
男性は彼女を諦めなければならないのか悩んでいる、と書きブログは終了する。
インターネットの恋愛・結婚リサーチ会社マッチ・ドット・コムが07年1月27日に発表した
『第15回 match.com愛の調べ~結婚条件編~』によれば、女性が結婚相手に求める必須条件を
「経済力」と答えたのが81%。年収の妥協ラインは「最低400万円以上」で46%。未婚男性の40%
以上は、「年収妥協ライン」の400万円をクリアできていないという。(
>>2-10につづく)
http://news.livedoor.com/article/detail/3789917/ (
>>1のつづき)
ネットでは、「260じゃそもそも正社員ではないと思われるので、今後の伸び代も期待できない」
「共働きすれば大丈夫だと思うが...」「35歳無職。21歳の娘に『友達から始めない』と言われ
悩んでる。今から頑張っても年収300弱か・・・先あんのかな?」などという意見が出ている。
一方、「男は結婚するべきではない」というまとめサイトが08年08月19日に登場した。
「2ちゃんねる」の就職板にスレッドが41も立っている話題をまとめたもので、「ニコニコ動画」
「ユーチューブ」などの投稿動画サイトにもこの内容がアップされている。ここでも年収の
問題が結婚の大きなネックになっているようで、女性の「年収が400万円と、聞いたらゾッとした」
などというコメントを紹介。夫の年収が低ければ共稼ぎもあるわけだが、「パートに出ることは
無理です」と断るケースもある。そうした女性の存在を、夫に「寄生」するだけ、と決め付け、
男は結婚せず、気ままに生き、自分で稼いだお金を自分のために使えばいい、などとしている。
格差社会や、ワーキングプア問題が、若者の将来の希望に対して大きな影を落としている
ようにも感じられるのだが、マーケットコンサルティング・リサーチの中村 泰子ブームプランニング
社長はJ-CASTニュースの取材に対し、若い男性も女性も楽な方向に流れ、それが負の連鎖に
なっていることが問題なのではないか、と指摘する。
「格差社会がなせる業なのかもしれませんが、格差社会に甘えているだけではダメで、年収を
もっと上げようとか、生きていくための努力をしていくことがもっと必要です。それに、年収が
低い中での結婚でも、一緒に生活して幸せを感じることも多いはず。そういうことを、大人たちは
若い人に伝えていかなければならないのではないかと思います」と話している。