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愛と死の名無しさん:
全国最大手「ベルコ」が遺族に心付けを請求・受領
全国最大手の互助会系冠婚葬祭会社「ベルコ」(本部・大阪府池田市)
の営業所(下請け業者)が、葬儀の施主(遺族)に営業所や関連会社の職
員への心付けを請求・受領していることが5日、分かった。遺族らは十分
な説明を受けないまま、ベルコ側への心付けとは知らずに平均2万数千
円を支払っており、「非常識だ」と怒っている。こうした心付けは葬儀業界
の慣習というが、廃止する業者も増えており、業界トップとしての企業姿勢
が問われそうだ。
毎日新聞は過去4年間に同社に葬儀を依頼した施主11人に取材。それ
によると、見積もり時などにベルコ営業所の担当者から「お世話して下さる
方々への心付けが必要」などと言われ、葬儀代金とは別に平均4万5000
円を渡した。領収証は出なかったという。
明細書などによると、斎場職員などへの心付け以外に、「飾り(祭壇設
営)」「納棺」「出棺」各5000円▽「霊柩車」5000円▽「マイクロバス」30
00円〜6000円――などの共通する名目が記載されていた。いずれも葬
儀代金に既に含まれている名目だった。
これについて、現役所員を含む近畿地方の5営業所の関係者6人は毎
日新聞に、「飾り」「納棺」「出棺」は営業所の収入で、一部が所員に回ると
証言。「霊柩車」や「マイクロバス」もベルコ関連会社の運転手に渡すケー
スが多いと話した。いずれも営業所の方針で、ほぼ全葬儀で請求・受領し
てきたという。
ベルコ本部は毎日新聞の取材に「施主から申し出があった場合にだけ
受け取っている」と話しているが、11人はいずれも「ベルコ側への心付け
とは知らなかった」と語り、「大切な人が亡くなった直後で混乱し、言われる
ままに払った。料金以外に上乗せしていたとは許せない」と答えた。
ベルコは今年1月、近畿地方の各営業所に所員らへの心付け廃止を指
導したが、その後も従来通り請求しているケースがあるという。ベルコの代
理人の弁護士は心付けについて「事実としても下請け業者がベルコに無
断でやったこと。ベルコは関係ない」と話している。 【葬式問題取材班】
[毎日新聞5月6日] ( 2002-05-06-03:01 )