138 :
愛と死の名無しさん:
http://genetopia.md.shinshu-u.ac.jp/basic/basic1.htm いとこ結婚が好ましくないことは我国では大変広く知れわたっているが,
その理由を正確に知っているひとは少ないようである.いとこというのは
同じ遺伝子を1/8持っているので,もし自分が黒丸を一個持っていると,
従兄弟も黒丸を持っている確率は1/8あることになる.従って,常染色体
劣性遺伝病の保因者同士になりやすく,劣性遺伝病の発生頻度が高くなる
ために好ましくないと考えられているのである.たとえば他人結婚であれ
ば4万人に1人の割合で発生する劣性遺伝病すなわち保因者頻度が1/100の
病気の場合,従兄弟同士では両親のどちらかが保因者である確率は1/100
であるが,相手方も保因者となる確率は他人結婚の場合は1/100であるが,
いとこなので1/8となり,劣性遺伝病の発現率は1/4なので,いとこ結婚
での発生率は 1/100 x 1/8 x 1/4 = 1/3200 と3200人に1人となる.一
般頻度が4万人に1人なのに対して,3200人に1人なので,いとこ結婚では
12倍ほど危険性が高くなることになる.
遺伝カウンセリングでは「いとこ結婚しようと思うんですが,危険で
しょうか」と相談されることがある.しかし,ものの見方によって判断基
準は分かれるので,一概にいい,悪いと答えることはできない.国の公衆
衛生的な考えに立てば,いとこ結婚が増えれば患者も必ず増えるのでいと
こ結婚は極力避けたいわけであるが,愛し合った当事者にとつて1/3200と
いう確率はどういう重みがあるであろうか.3200人も子供を生むわけでは
なく,残る3199人は正常な子供が生まれるわけなので,当事者にとっては
それほど大きな問題でないとも考えられる.しかし公衆衛生面からは近親
婚は好ましくないので,ここにギャップがあることは確かである.遺伝カ
ウンセリングに来る人は,すでに生むか生まないかあるいは結婚するかし
ないか決めている人が多く,カウンセリングを受けてから決めようという
人は少ないようである.遺伝カウンセリングでは,とにかく正しい情報を
お知らせし,どのようにするかは本人にすべて任せるようにするのが原則
である.
139 :
愛と死の名無しさん:02/01/22 02:33
愛し合って結婚するという概念は戦後生まれじゃないのかね。
江戸時代は惚れて連れ添ってたかもしれんが。
140 :
愛と死の名無しさん:02/01/22 02:33
http://www3.justnet.ne.jp/~ichiro.home/Q&ASHOUGAI1.HTM (Q13)(キーワード;いとこ結婚)私たち夫婦は、いとこ結婚
で、妊娠してから出産まで、「障害のある子がうまれたら、私たち
は育てられるだろうか」と思い悩んでいましたが、第1子は健常児
でした。もう一人、子どもを産みたいと思うのですが、障害児が生
まれることが心配です。妊娠中に、何か検査する方法があるのでし
ょうか?(98.4.3受付)
(A)血族結婚の場合には、共通した劣性遺伝子(障害の原因にな
る遺伝子)を持っている可能性が高いために、遺伝病の発現頻度が
相対的に高くなります。
しかし、障害というのは、特発性といって原因がわからないもの
が多く、出産時のリスクも含めて、誰にでも障害をもった子を出産
する可能性(危険性)はあります。わたしは、遺伝相談の専門では
ないので、一般的なアドバイスしかできませんが、劣性遺伝病とい
うのは、他人結婚の場合には、1万〜10万人に1人程度の発生の
確率ですが、いとこ結婚の場合には、その約10倍ぐらいの頻度に
なると報告されています。もっと、詳しいことは、大学病院などの
遺伝相談のある外来に行って相談されればいいでしょう。妊娠中に
検査する方法の事ですが、劣性遺伝病のスクリーニング検査という
のは無いように思います。どちらにしても、一定の確率で障害を持
った子が出生することは、普遍的なことで、もし、障害児が生まれ
たとしても、両親として、愛情をもって育てる心構えは、妊娠する
前に必要だと私は思いますが…。
141 :
愛と死の名無しさん:02/01/22 02:34
http://www.mega-hit.net/matanity15.htm 高齢出産・いとこ結婚なら、羊水検査をおすすめします。
なぜなら、Down症候群などの染色体異常の確立が高くなるからです。(Down症の方には失礼ですが・・)
羊水検査によって、ダウン症かどうかだけでなく、その他の先天性異常なども、わかります。
ただ、羊水検査を受けられる病院は限られており、東海地方では、名古屋市立大学付属病院のみです。
羊水検査は、超音波下に羊水を搾取するもので、比較的 安全です。
結果の評価は、産婦人科医と夫婦で決め、妊娠継続するか中絶するかは、夫婦で決めることになります。
障害児の生まれる確率は、わかりません。(それほど、高い数値ではないと思います。しかし、当人にとっては、All or Nothing だけに、確率だけで、考えるのは難しい問題です。)
142 :
愛と死の名無しさん:02/01/22 02:39
こういう意見もある
http://mediscope.jkk.hitachi.co.jp/jirei/jirei_107.html わが国では、いとこ結婚は法律で認められています。血縁者同士
の結婚で隠れていた常染色体劣性遺伝子による奇形が子供に現れ
るのを心配されているものと思います。家系に何らかの遺伝して
いると思われる病気や先天異常があれば、同じ病気や先天異常が
でやすいものと思います。しかし、家系を調べても、何もないの
であれば、この結婚についてあれこれと心配するのは先走りであ
ります。
いとこ結婚であれば、一応統計上、先天異常児が生まれる確率は
若干増しますが、どのような先天異常がでるかどうかは、手がか
りがありませんので予測がつきません。現在、開発されているい
くつかの遺伝病について、遺伝子診断をしてみることが出来ます
が、まったくの偶然によらない限り分かりません。よって、遺伝
子検査をしてもらうのは、有意義であるとは考えられません。
いろいろとありがとうございます。↑
リンク先も含めて、読んでみます。
144 :
愛と死の名無しさん:02/01/22 02:45
以上、いろいろリンクしてみましたが、
これを読んでどう判断するかですね。
私は、あまり気にする必要は無いと思うのですが、
当人にとれば心配も当然のことでしょう。