汚部屋時代、いつか使おう、と思っていた物は台所用品が特に多かった。
可愛いクッキーの型。いつか子どもとクッキー作ろう!
スライサー、ジューサー、ミキサー。新鮮な果物でジュース作って、ハイ、って出そう。
たこ焼き器に鯛焼の型。パーティーで焼いたらウケルんじゃね?
貰い物の包丁や器やコーヒーカップ。綺麗だから、いつか使わなくちゃ。
いつか使わなきゃいけない物に囲まれて、いつもイライラしてた。
いつか、がいつまでたっても来ないのにやっと最近気づいて、
思い切って未使用品を全部処分した。
体を斜めにして歩いてた台所が、とっても広くなった。
台所の物の8割は、こうしたい、こうありたいっていう私の願いみたいな、
見栄みたいなもので埋まってたんだな。
本当の本当に必要な物って、少ししかなかった。
台所から始めて、今は家全体の物の見直しをしている。
前は家が狭い、狭いと思ってたけど、狭くしてたのは自分だったよ。
家が綺麗になってきたら、こころなしかダンナとのケンカも減ってきたよ。
いや、自分が穏やかになったせいかな?